福島沖でM7.4震度6強の地震発生。数日前からSNSに投稿されていた地震の“予兆”

福島県沖で16日午後11時36分頃、最大震度6強を観測する地震が発生した。17日の気象庁発表によると、震源の深さは57km、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.4と推定されるという。この地震で数人の死者が出たほか、100人以上のけが人が報告されている。発生当時、太平洋側では津波注意報も発令された。

あの東日本大震災発生から11周年を迎えた3月11日からわずか5日後の地震発生に、あの日を思い出した方も多いのではないだろうか。現に、16日夜の震源は東日本大震災の震源に近く、M7.4以上の地震は2011年3月11日15:15のM7.6発生以来11年ぶりだからだ。

今回の地震発生前に、その「予兆」は何も起きていなかったのだろうか? というのも、江戸の昔から、巨大地震発生前には「宏観現象」といって、地震発生前にさまざまな前兆現象が発生していることがわかっている。例えば、地震発生前に磁石の磁力が弱まったことをヒントに作られた地震計など、江戸から伝わる「宏観現象」はいくつも存在している。また、カラスの異常な騒ぎ方なども宏観現象として知られている。

【関連記事】関東で地震の発生相次ぐ。江戸から伝わる「前兆」現象は本当か?

アメリカは日本を対等だと思っていない。Allianceに隠された“従属国”という意味

日々激しさを増すロシアによるウクライナ侵攻。アメリカは一貫して参戦する意思を示さず、経済制裁をするのみにとどまっています。建前としての理由は伝わってきますが、その裏にはどんな意味があるのでしょうか?そんな世界平和の神話が崩れようとしている中、今回のメルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、 今こそ知るべき「安全保障」について詳しく解説した一冊を紹介しています。

【一日一冊】言ってはいけない!?国家論

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言ってはいけない!?国家論 いまこそ、トランプの暴走、習近平の野望に学べ!

渡部悦和 , 江崎 道朗 著/扶桑社

ロシアのウクライナ侵攻もあり、安全保障について勉強したくて手にした一冊です。著者の渡部さんは、陸上自衛隊のキャリアで外務省出向も経験し、東部方面総監で退職。その後、ハーバード大学アジアセンター・シニアフェロー、日本戦略研究フォーラム・シニア・フェローを歴任しています。

印象的だったのは、トランプ大統領が誕生した後の2016年頃、著者はハーバード大学で安全保障を議論していましたが、当時のハーバード大学は親中派の巣窟であったということです。つまり、国際協調主義、グローバル化を進め中国の平和的成長を信じるリベラリズムを信奉する学者が多かったということです。

その証拠に、「中国の平和的台頭なんてあり得ない」と主張したハーバード大学のミアシャイマー教授が、シカゴ大学に飛ばされています。アメリカには、パンダ・ハガー(親中派)とドラゴン・スレイヤー(対中強硬派)があり、対立しているのです。

著者の渡部さんはハーバード大学の中で、「中国に覇権の意思がない」のは本当だろうか、と質問して議論をしていたという。すると中国から派遣されている教授やスタッフから監視されるようになったという。アメリカにも中国の工作活動が浸透しているということなのです。

ミアシャイマー教授は…「米中対立は不可避である」という指摘をした…そのミアシャイマー教授が出ていかざるを得ないほどハーバード大学には親中派が多い(江崎)(p19)

ドラゴン桜指南役が教える、小学校入学前に親子で行う学習準備

桜の蕾がふくらみ、そろそろ薄ピンクの花びらが見られる季節となりました。来月には小学校入学という親御さんは、学校の勉強はどんなものなのか不安と期待があるのではないでしょうか。そこで、今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では漫画『ドラゴン桜』の指南役として知られ、23年間の公立小学校勤務の経験を持つ親野智可等さんが、 小学校入学前に子どもと一緒にしておくとよい勉強の準備を紹介しています。

小学校入学前の準備~勉強編~

文科省の公式見解である学習指導要領では、小学校入学時にひらがなを読めなくても書けなくてもいいということになっている。

しかし、これは建前だ。実際には、大半の子どもは読めるし、書ける。ひらがなだけでなく、かたかなや漢字を読み書きできる子もいる。

なかには、入学時にひらがなで自分の名前を書けない子もいる。プリントや教材に名前を書くことも多く、他の子ができるのに自分ができないとショックを感じる。

だから、入学前にはせめてひらがなで自分の名前を書け、50音を読めるようにしておいた方がいいだろう。

ただし、書けないからといって、いきなり無理に教えては逆効果だ。子どもはひらがなを覚えることが嫌になる。焦らず、無理せず、じっくりと育てることが必要だ。

ひらがなの読み書きが苦手ならば、まずはひらがなの書いてある積木やカルタなどで遊びながら、名前を並べてみるなど、文字に親しむことから始めよう。

その子のペースに合わせて進むことが何よりも大切だ。

1から100までの数唱が算数の基礎

算数に関しても、建前は入学時に何も知らなくていいのだが、現実は甘くない。

1年生の1学期はゆっくりと教えるが、2学期になると急に算数が難しくなってくる。そこでついていけなくなると算数嫌いになるので、入学前までに数える練習だけはやっておきたい。

少なくとも1から100まで数えられるようにしてほしいが、すぐに数を唱える(数唱)のではなく、10のかたまりをつくりながら数えるといい。

1から10、11から20…と10個ずつのかたまりで、数えることによって十進法の構造が分かるようになる。

トランプで数に親しむのも有効だ。

トランプには例えば、数字の7とハートの絵が七つ描いてある。ものの数と数字が対応することが算数の第一歩であり、授業でもここから始まる。

おはじきを使って、10個ずつのかたまりを10個つくって100にするなど、ものを利用して数える体験をすることはとても重要である。

その次に1から100まで数唱する。

50までは数えられるが、それ以上は苦手という子もいるので、お風呂などで「今日は50から70」「今日は70から100」などと何度もたっぷり数唱させることが重要だ。

このように、実際に物を数える経験と数唱によって、数字に対する基礎的な感覚を身につけることができる。

順番に数えられるようになったら、2、4、6や1、3、5などの2飛びや、5、10、15など5飛びなどで数えたり、10、9、8と逆に数えたりするのもいい。

議員宿舎の家賃値下げに「ふざけるな」国民激怒。3LDK 82㎡の赤坂“タワマン”が12万円、優遇され過ぎの特権を剥奪せよ

東京・赤坂にある衆議院やその家族が住む議員宿舎の家賃が、来月から約1万3000円値下がりすると分かった。 家賃は現在の月額13万8066円から、約1割引き下げられ12万4652円となる。 赤坂という超一等地にあることから「安すぎる!」「優遇されすぎ!」とたびたび指摘されているが、今回の値下げでさらなる批判が続出し、国民の不満は爆発寸前となっている。

議員宿舎という名の“格安”タワーマンション

菅前首相も住んでいることでも知られ、岸田首相も昨年12月11日に公邸へ引っ越すまで住んでいた赤坂の議員宿舎は。

広さは82㎡で間取りは3LDK。 地上28階、地下2階といういわゆる“タワマン”で、さらに24時間看護師が常駐しているというハイグレードぶりだ。

2007年4月に入居が始まったが当時の家賃は9万2000円。周辺の相場からはありえないほどの“格安物件”だったが、2012年には建築から5年経ったという理由でさらに8万4378円に引き下げられた。

もちろん、国民がそんな議員特権を許すはずがなく批判が殺到。2014年3月に国家公務員の宿舎の賃料の引き上げにともない、約2割引き上げられ10万2298円になった。もちろんこのような微々たる値上げは、「ちゃんと家賃を上げしましたよ」というパフォーマンスにしかすぎない。

ちなみに全国の賃貸物件を検索できるサイト「DOOR 賃貸住宅物件情報」によると、同じ赤坂地区で3LDKの物件を借りた場合の家賃の平均は約60万円。しかも、3LDK物件の平均面積は約60㎡で80㎡の物件はほとんどなく、それ以上の広さになると家賃100万~130万円の高級物件になった。また購入しようとした場合は1億円どころの騒ぎではない。

では、今回引き下げられた金額、約12万円だと赤坂ではどのような物件に住めるのか。実際に探してみると、ワンルームマンションしか出てこず、3LDKは皆無。いかに国会議員が優遇されているかがわかるだろう。

【関連】プーチンに21億円も上納。安倍晋三氏の「負の遺産」がウクライナ国民を殺す

国民には厳しく自分たちに甘い国会議員の横暴

コロナ禍で経済が落ち込み、失業者が増えて国民が苦しむ中なぜこのタイミングで議員宿舎を値下げしなければならないのか?

実は議員宿舎の家賃は国家公務員宿舎の規定により築年数に応じて単価が値下げられる規定があり、今回は築15年が経過したことによる値下げということになる。

ルールではあるものの、赤坂の周辺相場から考えて、そもそもの家賃設定がおかしいのだ。

1万3000円の値下げなど、国会議員には大した金額ではないだろうが、庶民にとって1万3000円は重い。電気料金やガスの値上げであっという間になくなる。

国民民主党の伊藤孝恵参議院議員が自身のYouTubeチャンネルで2021年、家族で暮らす1983年にできた麹町の宿舎の中を紹介している。築年数は古いものの、面積66㎡の2DKで家賃は3万1057円。麹町という、東京の超ど真ん中の立地であり得ない安さだ。

庶民的な部分を見せようとした結果、むしろ国民との認識のズレが明らかになってしまった典型で、国会議員がいかに庶民の生活ぶりを理解していないかおわかりだろう。

【関連】「#橋下徹をテレビに出すな」ハッシュタグ爆誕。“降伏”勧めてウクライナ出身政治学者と口論、高市早苗氏も呆れ顔

なぜ国会議員の周りでは国民の神経を逆なでるようなことばかり起きるのか。今回のニュースで国民が抱いた感情は「ふざけるな!」の一言だ。当たり前のように思っている国会議員の特権。自分たちがどれだけ優遇されているのか、しっかりと検証する必要があるだろう。

夫婦関係の破綻はこうして始まる。男性が陥る「何でもお金で解決」の大きな間違い

お金で買えないもの

さて、本日は既婚男性たちのお金の悩みを聞いていたのに、いつのまにか「家庭、特に夫婦間の悩み」になってしまうお話。お金の悩みのお話なのに、実はその動機になっているのが夫婦関係の悪さなんですよ。

つまり、ハナシがすり替わっているんです。ここで疑問が湧くんですよね。

どうしてすり替わってしまうのか?ということです。

初めは、すり替わっていることに無自覚なのかと思っていましたがどうもそうではないようなんです。一応ハナシが別々の問題だってことはちゃんと分かっているようなんですね。

わざわざ言うまでもないことですが、夫婦関係の問題とお金の問題は別です。別ということは、

「夫婦関係の問題は、お金で解決しない」

「お金の問題は、夫婦関係で解決しない」

ということです。もちろん一部は各々解決できるでしょうが、全部が根本的に解決されることにはならないはずです。

にもかかわらず、なぜすり替わるのでしょうか。ワタシの推測ですが、お金で解決出来ると信じたい(T-T)のではないかということです。

つまり、「解決方法が分からないから、自分の出来そうな方法によって解決できると信じたい」ということです。

この場合、自分の出来そうな方法とは、お金を稼ぐこと、具体的には転職や副業による年収アップです。

男性同士は、なにかで競っていることが多いものです。それは社会人になってからは、端的に収入の多寡です。

つまり、収入が多い男性ほど「優秀で有能で『万事に問題がない』状態」だと考えられているのです。

ここで、論理の飛躍どころか異常跳躍を起こすんです。

正しい解決方法が分からないために、収入をアップさせれば、「問題が氷解するように誤解」するんです。多分。トンデモなく異常に跳躍しているので完全に推測するしかありませんけどね。

あの、当然ですが、この誤解は解かないといけません。だって、誤解だから解決しないもん。

夫婦という特別濃い人間関係の問題は、お金では解決できません。人間関係は、「相手と向き合うことでしか解決しない」んですよ。っていうと、これまた判で押したように「話し合おうとしても話し合いにならない・・・」って言うんですよね。

続きは次回。

出典:メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』

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プーチンに21億円も上納。安倍晋三氏の「負の遺産」がウクライナ国民を殺す

決して許されないプーチン大統領の蛮行に国際社会が厳しい制裁を以って臨んでいる中、日本政府は理解不能な暴挙に出ようとしているようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、安倍政権時代に締結された「日露経済協力8項目のプラン」を白紙に戻すことなく、来年度予算計上されている21億円についても見直すつもりはないとした岸田首相を厳しく批判。さらにこの経済協力プランがこれまでどのように運営されてきたかを紹介した上で、安倍氏の負の遺産を引き継ぎ、ロシアに「上納金」を支払い続ける愚行を強く非難しています。

 

岸田文雄の二枚舌外交

「3月14日はホワイトデー」だと言う人も「3月14日は円周率の日」だと言う人も、自民党政権のダブルスタンダードぶり…と言うか、岸田文雄の二枚舌ぶりが完全に露呈した3月14日(月)の参議院予算委員会、立憲民主党の福山哲郎議員と森ゆうこ議員の質疑を、ぜひ国会中継のアーカイブで見てほしいと思います。しかし、そんな時間はないという忙しい人のために、痒いところに猫の手が届く『きっこのメルマガ』が、ポイントとなる部分だけを書き起こしました。どうぞ、お楽しみください。

福山哲郎 「総理、2014年のクリミア併合の時、米欧が制裁を強め、ロシアへの警戒感を強めていた時、当時の安倍政権は、お付き合い程度のゆるやかな制裁で(国際社会の)批判を浴びました。そして、その(経済制裁の)さなかの2016年、(日本は)経済協力に加え、北方領土について(四島返還から)二島返還へ舵を切り、シンゾー、ウラジーミルと呼び合い、ロシアと蜜月の関係であることを国民に示されました。ところが、残念ながら領土返還交渉は進まず、外交青書からは『北方領土は日本固有の領土でロシアの不法占拠が続いている』という文言が消えました。挙句には領土活用しないというロシア憲法の改正までやられました」

…というわけで、まずは福山議員の重要な指摘を大前提として書き起こしました。そして、この後のやり取りを見ると、プーチンの言いなりだった安倍政権の「負の遺産」が、現在の岸田政権にも引き継がれていることが分かるのです。

福山哲郎 「時間がなくなって来たので矢継ぎ早に質問します。安倍政権時代にやった日露の8項目の協力プラン、来年度の予算案に入っている金額の総額を言ってください」

鈴木俊一財務相 「令和4年度予算案における8項目の協力プランにかかる予算規模、これは各省にまたがっておりますが、合計しますと、約40、いや、約21億円と承知しております」

福山哲郎 「これに対しては、協力、やめられるんですよね?」

萩生田光一経産相 「繰り返し答弁しておりますけど、その事業、今は協力体制で前へ進めるという状態じゃありませんので、いっさい(ロシアからの)交渉には応じません」

福山哲郎 「これ予算書に入ってますが、この予算、どうするんですか?」

萩生田光一 「他方、すでにロシアに進出している(日本)企業の皆さんもいらっしゃいます。撤退も考えなきゃならない事態もあるかもしれません。そういう意味では、この予算はですね、計上させていただいて、そういった対応に使わせていただく予定でございます」

福山哲郎 「それは目的外使用だと思いますよ。それは問題だと思いますよ。(後略)」

 

ウクライナ侵攻は序章。プーチンがこれから世界に仕掛ける覇権戦争

国際社会から厳しい批判を受けているロシアによるウクライナ侵攻ですが、プーチン大統領にとっては野望達成の序章に過ぎないという見方もあるようです。これまでも「お先真っ暗な日本の未来。中国とロシアの暴走が壊す北東アジアの平和」等の記事でロシアの戦略を詳細に検討してきた、外務省や国連機関とも繋がりを持ち国際政治を熟知するアッズーリ氏は今回、ロシアがアフリカや中東で展開するプレゼンス強化の動きを紹介。プーチン大統領の覇権的行動は東欧や旧ソ連圏だけにとどまらず、その他の地域でも一層の勢力拡大を狙うと分析しています。

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全世界に拡大するロシアの覇権主義

米国が世界の警察官からの引退を表明して久しい。オバマもトランプも世界観やビジョンは大きく違っても、米国だって1つの国だ、世界のあらゆる問題に介入できないとする現実主義は同じだった。そして、それはバイデンでも同じある。去年初めの政権発足当初、バイデンは国際協調主義と脱トランプを強調したが、1年経ってはっきり見えるのはバイデン流アメリカファーストであり、世界の問題でリーダーシップを発揮しようとする昔の米国ではない。

その姿勢は米国議会でも米国民の間でも浸透している。たとえば、昨年末、米国のシンクタンク「Ronald Reagan Presidential Foundation and Institute」が公表した世論調査によると、「どの国が最も米国にとって脅威か」との質問に対し、回答者の過半数となる52パーセントが中国と回答し、ロシアが14パーセント、北朝鮮が12パーセントと続いた。4年前に実施された同調査で中国を脅威と回答した割合が21パーセントだったことから、3年間で大幅に増加したことになるが、米国の中には限られた米国のパワーを対中国に集中させたい狙いが見て取れる。バイデン政権がロシアに懸念はあるものの、中国を“唯一”の競争相手と位置づけたことがそれを連想させる。

また、ロシアがウクライナへ侵攻する中、最近公表された米調査結果によると、「ロシアによるウクライナ侵攻において米国がどれほど役割を果たすべきか」との問いに対し、「積極的な役割を果たすべき」と回答した人は全体の26%に留まり、「最低限の役割に留めるべき」が52%、「役割を果たすべきではない」が20%と7割以上がそれに消極的な姿勢を示した。オバマやトランプなど直近の歴代政権の方針、そして9.11テロ以降の米国の疲弊を加速化させた対テロ戦争から想像すれば、この調査結果は決して驚くものではない。バイデン政権は今年秋の中間選挙でも苦戦が予想されており、バイデン政権はこういった国民の意見を重視せざるを得ない状況にある。バイデン政権は東欧に米軍部隊を増強する方針を明らかにしているが、それはあくまでも抑止のためでロシア軍と撃ち合う姿勢はそもそもない。

国際社会から孤立するプーチン。ロシアが「経済的に破綻した核武装国」となる日

停戦交渉が続けられている一方で、ロシア軍による攻撃の激化が伝えられるウクライナのキエフ周辺。自由と民主主義を掲げる国家の首都は、独裁者の手に落ちてしまうのでしょうか。今回のメルマガ『uttiiジャーナル』では著者でジャーナリストの内田誠さんが、各国からの経済制裁にプーチン大統領が見せた反応の悪手ぶりを指摘するとともに、ロシアが外国人兵を投入する意味を考察。さらにロシアの戦車隊がウクライナ軍から攻撃を受けた映像等を分析しつつ、キエフ包囲戦の予測を試みています。

 

キエフ包囲戦へ

ウクライナに侵攻したロシア軍は、いよいよキエフを本格的に攻撃対象とする作戦に入ったようです。同じ犬種のワンコを飼っている縁で我が家とつながっているあるウクライナ人家族は、直前まで「故郷ウクライナのために戦って死ぬ用意ができている」として、キエフの自宅に長く留まっていましたが、昨日の段階でやっと退避を始めたようです。少しでも犠牲者を増やさぬよう、ウクライナ政府が退避を勧め始めたのでしょうか。折しも、ロシア軍が3方向から進軍を再開したとの情報が駈け巡り、空港や住宅街が被弾して炎上している様子が、衛星写真で公表されています。

日本を含む欧米諸国は様々な制裁を連発して、経済的にロシアを孤立させる動きを強めてはいますが、キエフとウクライナをロシアの侵略から直接守る動きにはなっていません。残念ながら、私たちは侵略を止める有効な手だてを発見できないまま、市民が殺戮されるのを見ているしか方法がない。せめて「早く逃げて」と祈りたい気持ちです。

間違いなくこの事件は、「戦後」に築かれる新しい世界秩序に反映されることになるでしょう。それがどんなものになるのかは分かりませんが、どんな世界を作り上げるにしても、この問題を素通りすることはできないのだと思います。

というところで、春を通り越して初夏の空気に包まれている南関東の寓居から、3月13日付の<uttiiジャーナル>です。

 

ホンダに「覚悟」はあるか?ソニーと提携し成功するために今すぐすべきこと

3月4日、ソニーグループと本田技研工業が提携し、EV(電気自動車)を共同開発・販売する新会社を設立すると発表しました。日本を代表する2社の提携は成功するのでしょうか。メルマガ『週刊 Life is beautiful』著者で「Windows95を設計した日本人」として知られる世界的エンジニアの中島聡さんは、「両社にとってとても良い提携」と評価。その理由を詳しく解説し、自分が20代のエンジニアならこの新会社には大きな魅力を感じると期待を表明します。ただし、新会社にどんな人材を送り出すか、特にホンダの経営陣には覚悟が必要と、成功の条件を上げています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

 

ソニーとホンダの提携

先週、ソニーとホンダが電気自動車を開発・販売する新会社を共同で作ることを発表しました。この件に関しては、読者の方々から複数の質問が来ていましたが、質問コーナーで答えるには少し長くなるので、ここで私なりの解説をします。
ソニーとホンダ、EVを共同開発・販売する新会社設立 2025年にEV販売開始へ – Car Watch

発表の要点を箇条書きにすると、以下のようになります。

  • 両者合弁の新会社を今年中に設立する
  • 新会社は高付加価値の電気自動車を開発・販売する
  • モビリティ・サービスの提供と併せて事業化する
  • 電気自動車の発売は2025年を想定している
  • ホンダが自動車の開発力、製造技術、アフターサービスなどを提供
  • ソニーはイメージ・センシング、通信、各種エンターテイメントを提供
  • 初期モデルについては、ホンダが車両製造を担う
  • モビリティ・サービスはソニーが開発し、新会社に提供

最初に結論を言うと、この提携は両社にとってとても良い提携であり、期待しても良いと思います。成功(=電気自動車業界で意味のあるシェアを持つ会社に育てること)は簡単ではありませんが、ホンダにとっては最適解、ソニーにとっても悪くない選択肢だと思います。

特にホンダは、トヨタ自動車と同じく、水素自動車に大きな投資をしていたこともあり(ホンダは去年、水素自動車から実質的に撤退することを発表しました)、電気自動車に関して、Teslaにはもちろん、GMやフォルクスワーゲンと比べても大きく出遅れてしまっています。

ホンダのブランド力は過去の栄光を失っており、Teslaが業界全体に巻き起こした急激なEVシフトが、業界の勢力図を大きく塗り替える中で、このままではホンダは存続が危ぶまれるような状態に追い込まれることは明らかでした。

一方のソニーは、
2020年のCESで「VISION-S」と呼ばれる試作車を発表
2021年のCESでは、公道を走れる試作車を発表
2022年のCESでは、遠隔自動運転機能やSUV車「VISION-S 02」を発表
と着実に駒を進めて、ソニーが電気自動車・自動運転車の時代に向けて、重要な技術(各種センサーや画像処理技術)のサプライヤーとなることを印象付けて来ました。