なぜハーバード大学の精神科医が「トランプ再選」を危険視するのか?

共和党の大統領候補として選出されることが確実視されているトランプ前大統領。事実、指名争い初戦であるアイオワ州党員集会での圧勝が伝えられています。そんなトランプ氏が「とある症候群」を抱えている可能性を取り上げるのは、国際政治経済学者の浜田和幸さん。浜田さんは自身のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』で今回、「トランプ氏の言動は自己愛性パーソナリティ障害の典型」とするハーバード大学の精神科医の指摘を紹介しています。

アイオワで圧勝したとされるトランプ氏、実はNPD症候群?

ぶっちゃけ、アメリカは政治も経済も大荒れ状態です。

そんな中、11月の大統領選挙に向け、現職のバイデン氏(81歳)と返り咲きを狙うトランプ氏(76歳)の「老老対決」に注目が集まっています。

共和党の指名争いの初戦となったアイオワ州の党員集会ではトランプ氏が圧勝しました。

2位のデサンティス氏と3位のヘイリー女史の票を合わせても、はるかに及びません。

4位で終わったラマスワミ氏は、指名レースから撤退し、トランプ支持に回ると表明。

このまま行けば、トランプ氏が共和党の指名を得ることはほぼ確実視されています。

しかし、話題にはなっていませんが、アイオワでの党員集会への参加者数は前回より8万人も減ったのです。

「大雪で投票所へ行けなかった共和党員が多かった」との指摘もありますが、より大きな要因は「トランプ離れ」が静かに進行していることでしょう。

言うまでもなく、トランプ氏は独自のキャラを武器に好き勝手な主張を展開しています。

「俺はイエス・キリストの再来だ」とか「南北戦争を防げなかったリンカーンと違って、俺ならウクライナ戦争も1日で終わらせてみせる」といった具合です。

彼の得意とする「トランプ砲」は、話題作りの武器としては最強ですが、裏付けは皆無。

大手メディアでもネット上でも、トランプ氏の言動を面白、可笑しく取り上げ、閲覧回数を競い合っているかのようです。

見方を変えれば、トランプ氏が隠し持っている自己中な発想や危険性をはらむ価値観には見て見ぬふりを決め込んでいるとしか思えません。

トランプ氏が大統領だった頃に、彼を間近に観察してきた44人の閣僚経験者の内、今回の大統領選挙で彼を支持すると答えたのはわずか4人。

「前回の選挙は民主党が票を操作したため、バイデンが勝っただけで、本当は俺が勝っていた」といったトランプ流の「根拠なき主張」は、彼の人間性そのものを象徴しています。

要は、彼にとっては、自分の意に反する他人は全て「敵」なのです。

こうした言動はハーバード大学の精神科医に言わせれば「NPD症候群」(自己愛性パーソナリティ障害)の典型とのこと。

自らが思い描く「ファンタジー・ワールド」に住んでおり、自分と意見の違う人は全て敵視するのが特徴ですが、アメリカ国民の6%がこうした精神障害を抱えているのです。

「もし、トランプ氏が大統領にカムバックすれば、自らの敵をせん滅するために前代未聞の警察国家が誕生するだろう」と、ハーバードの専門医は警鐘を乱打。

とはいえ、トランプ氏は「俺を恐れて、足を引っ張る連中」と戦うヒーロー役を演じるという天才ぶりを発揮しているのも事実。

ぶっちゃけ、そんな妄想癖に突き動かされるトランプ氏が大統領に再選された場合、世界にどのような影響があるのでしょうか、想像するだけでもぞっとしませんか。

この記事の著者・浜田和幸さんのメルマガ

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現役精神科医が教える、ストレスを受けるたびに「強くなれる」方法

ストレスを感じること、多くありませんか?そのたびにイライラしてしまっては心も疲れてしまいますよね。今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、著者で現役精神科医のゆうきゆう先生がストレスを感じるたびに強くなれる方法を伝授しています。

ストレスを感じるたびに強くなれる技術

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気に過ごせていますでしょうか?

さて、皆さんは日々、何かにストレスを感じるときはありますか?

今回は、そんなときに自分自身が実践している「ストレスを前向きにとらえられるコツ」についてお話しします。

それこそが、何かイヤなことがあったら

「これネタにするならどうなるだろう」

「これをマンガにしたらどうだろう」

と、できごとを作品として考えることです。

■ 人は他人の悲劇を見たくなる!

人間は他人の悲劇や、ショックなことをのぞき見したいという心理があります。

ミステリーや殺人事件などのコンテンツが見たくなるのも、このためです。

それらのストーリーでは、殺された被害者はもちろん不幸ですし、最終的に逮捕された(完全犯罪をもくろんでいたのに逮捕されてしまった)犯人も不幸です。

このような他人の悲劇を見ることにより

「他人の不幸な所を見て、安心したい」

「改めて自分が安全な位置にいることを確認したい」

という心理が、誰しも無意識にあるのです。

ミステリーや殺人事件のストーリーが、人気になるのはこの心理が原因です。

これがもし

「知らない人がお金を恵んでくれ、すごく幸せになった…」

「そのお金を恵んでくれた犯人は、お前だ!」

というミステリーだったら、たいして面白く感じないでしょう。

ポジティブな展開からスタートすると、ハラハラドキドキすることもほぼありません。

「最後まで見たい」というエネルギーも、なかなか湧きづらいものです。

ネガティブなできごとの理由を追求する。

その連続が、人の興味を引くのではないでしょうか。

何もなさすぎるとこに人気店を作り出す、バルニバービ社長の先見性

不人気な立地をあえて選び、人気店を展開する企業があります。その企業の代表はどういった目線で不人気立地を選んでいるのか、今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』でご紹介しています。

不人気な立地を逆手にとって人気店を展開した飲食店企業バルニバービの先見性

いまから約30年前、人通りのほとんどなかった倉庫街にレストランを開業して以来、不人気な立地を逆手に取って次々と人気店を展開し続けてきたバルニバービ。

同社を率いる佐藤裕久氏が、近年心血を注いでいるのが「食から始める地方創再生」です。

このプロジェクトに懸ける佐藤氏の思い、そして氏の追求する立志立国とは。

『致知』最新号より、インタビュー記事の一部をご紹介します。

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──進出を決断する際の決め手になるものは何でしょうか。

最初に淡路島の西海岸を見に行った時、「こんなところ、無理でしょ!」と皆から言われました。本当に何もないところでしたから(笑)。

でも僕はそんな時、しばらく一人になってボーッと思いを巡らすんです。その土地の磁力というか、流れる空気というか、そんなものを感じながら、「もしここにカフェがあったら、俺はわざわざ車に乗って出かけてくるだろうか」と。

そうして自分が心地よかったり、ここで過ごしたいと感じられるかどうかが判断の基準になるわけで、僕はそこだけは絶対に譲らない。

ですから、現地に行かずに決めることは絶対にありません。

それは、大阪の南船場の寂れていると言われていた倉庫街に一号店を出した時以来、僕が取っている方法で、社内では、その判断ができなくなれば僕が代表をやっている意味はないので降りる、と言っています。

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日本を売る傭兵「財務省キャリア官僚」の“10億円荒稼ぎ”特殊詐欺生活…元国税が危惧「野放しなら国が滅ぶ」

国民に選挙で選ばれた政治家を差し置いて、日本という国を実質的に支配する財務省のキャリア官僚たち。前回の記事ではその権力の源泉を詳しく解説しました。続きとなる今回は「彼らは一体どんな得があって、わざわざ日本を破壊しているのか?」がテーマ。元国税調査官で作家の大村大次郎さんによれば、財務省キャリア組にとって国家公務員という身分はあくまで仮の姿にすぎず、現役時代にわざわざ国民に奉仕する経済合理性がないことが大きな理由のようです。(メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』より)

日本の悪政を主導する財務省キャリア組

このメルマガではこれまで、財務省のキャリア官僚が、いかに強大な国家権力を持っているかということをお話ししました。

日本の歳入と歳出は国会が決めることになっていますが、国会議員は数字に疎いので、事実上、財務省のキャリア官僚たちが、歳入、歳出の決定権を握っているのです。

【前回】元国税が暴露「財務省キャリア官僚」のヤバい正体。数百人の試験バカが国家権力で国民をイジメ抜く

しかも財務省キャリア官僚たちは、その強大な国家権力を使って、大企業や富裕層ばかりを優遇してきました。ダイヤモンドとトイレットペーパーに同じ税率という、世界最悪の雑な税金「消費税」を創設しました。

消費税というのは、収入のほとんどを消費してしまう低所得者ほど、税負担割合が高くなる「逆進税」です。

たとえば、収入のほとんどを消費してしまう年収200万円の人は、収入に対する消費税負担割合はほぼ10%になりますが、収入の半分を投資に回す年収3000万円の人は、収入に対する消費税の負担割合は5%で済むのです。

そういう低所得者いじめの消費税を増税する一方で、法人税や高額所得者の所得税は大幅に減税してきました。

日本の法人税や高額所得者の所得税は、名目税率は他の先進国と同等のレベルですが、たくさんの抜け穴が用意されているので、実質的にはタックスヘイブンのような安さになっているのです。

これで格差社会にならないはずがないのです。今の日本は、「まるでわざと格差社会をつくったかのような税制」になっているのです。

財務省に文字通り“殺される”私たち

また歳出の面においても、財務省は最悪のことをやってきました。今回の能登半島の地震では、被災者の方々は先進国ではあり得ないようなお粗末な避難所で、長期間、不自由な暮らしを余儀なくされています。

日本は地震大国であり、何度も何度も被害に遭っていながら、未だに被災者は体育館などに避難させられているのです。

日本は毎年、莫大な公共事業費を計上しているのだから、避難施設などは、日本中に立派なものを作れるはずなのです。

その一方で、四国と本州の間には、莫大な費用をかけて3本も橋がかけられているのです。

ご存じのように、現在の日本は世界最悪の少子高齢化社会を迎えているのですが、家庭関連への財政支出はOECDの中で最低レベルなのです。その一方で金持ちしか買えないエコカーの補助金には、何千億円も投じているのです。

まったく、どうやったら、こんな悪政ができるのか不思議に思えるほどです。

「天下り」という単語で誤魔化される国民への背任行為

それにしても、財務省のキャリア官僚たちは、なぜこんなにあからさまな悪政を行なってきたのでしょうか?これには、実は彼らの巨大な利権が関係しているのです。

財務省キャリア官僚というのは、官僚としての賃金自体はそれほど高いものではありません。むしろかなり安いと言えます。

初任給は月20万円ちょっとであり、一流企業と比べると相当に安いと言えます。しかも公務員の給料形態は「年功序列制度」になっているので、徐々にしか増えていきません。

出世して最高のポストである事務次官に就いても、年収は3000万円程度です。一流企業であれば、年収3000万円程度はざらにいるのです。生涯賃金で見れば、財務省キャリア官僚は、大企業の社員よりかなり安いといえるでしょう。

が、財務省キャリア官僚は、「安い給料で国家のために働く偉い人たち」では決してありません。むしろ、まったくその逆なのです。

日本の官僚制度では、官僚の待遇は表向きはそれほどよくはありません。国民の批判を浴びないためです。

しかし裏では、巨大な好待遇が用意されているのです。その最たるものが、「天下り」なのです。

岸田文雄のシナリオ通り。自民「政治刷新本部」で“麻生に菅を対峙させる”意図

パー券裏金問題で失った信頼を回復すべく、自民党内に設置された「政治刷新本部」。しかしそのメンバーや要職の人選を見る限り、岸田首相に政治資金問題を解決する気があるようには到底考えられない、というのが衆目の一致するところです。首相の意図は一体どこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、岸田首相が同本部を設置した狙いを考察。さらに菅元首相を麻生副総裁とともに最高顧問に据えた意図を解説しています。

問題を「派閥解消」にすり替え。岸田が「政治刷新本部」を設置した意図

岸田首相が立ち上げた「政治刷新本部」が、自民党の金権腐敗に抜本的な対策を施せると思う人は少ないだろう。とにかく、メンバーの人選が、国民をなめている。

岸田首相が本部長なのはともかく、麻生太郎副総裁と菅義偉前首相が最高顧問、茂木幹事長が本部長代行というから、ちゃんちゃらおかしい。どっぷりと自民党的な金権腐敗政治につかってきた連中が、寄ってたかって政治を刷新しようというのだ。おまけに、権力乱用疑惑の晴れないあの木原誠二氏が幹事長で、さらには裏金に染まっている安倍派議員が9人も名を連ねている。

岸田首相は何を思って、党内にこんな組織をつくったのだろうか。むろん、派閥のパーティー券販売をめぐる裏金事件について、首相として、党の総裁として、何らかの対策を打たなければ、ますます世間に無能扱いされるということはある。それにしても、こんな面子で何ができるというのか。

そもそも、抜本的に政治資金の改革をするのなら、会計責任者ではなく、議員の責任のもと、例外なく全ての資金の出入りを収支報告書に記載するように義務付ける政治資金規正法改正案を岸田首相が主導して作成し、国会に提出すべきである。

そこまでの決意と覚悟を岸田首相が示せば、内閣支持率が上昇に転じる可能性が出てくるはずだ。ところが、それをしないのはなぜか。党内に反対論が噴出し、「岸田降ろし」のうねりが起きるのを恐れるからではないか。それほどに、自民党政治はカネの威力を頼りにしているのだ。世襲議員がはびこっているのもそのせいである。

岸田首相に本気で政治資金問題に取り組む気概があるとは思えない。さりとて、首相として国民になんらかの改革姿勢を見せなければ、ますます支持率が下落するだろう。そこで、安直に考え出したのが「政治刷新本部」という会議体だ。問題が起こるたびに発生するナントカ会議、ナントカ本部がまた一つ増えたわけである。

ただ、愚劣きわまりない組織ではあっても、岸田首相としては、追及された時に「全党あげて刷新に取り組んでいる」と逃げ口上に使えるだろう。最高顧問の一人に菅義偉前首相を加えたあたりにも、意図的な何かが感じられる。

言うまでもなく、菅氏は派閥に所属していないことをウリにしている。昨年1月、菅氏は訪問先のベトナムで記者団に「派閥」についての持論を次のように展開した。

「政治家は国民の負託を受けて出てきているので、みずからの理念や政策よりも派閥の意向を優先するようなことはすべきでない。いまは、国民の声が政治に届きにくくなっている」

「総理大臣は国民全体の先頭に立って汗を流す立場にある。歴代の総理大臣の多くは所属する派閥を出て務めていたのではないか」

岸田首相が派閥の会長を続けていることに苦言を呈したわけだが、これを気にした岸田首相は昨年12月、派閥パーティー裏金疑惑の発覚を受け、「首相在任中は宏池会を離脱する」と表明せざるを得なくなった。

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中国の情報工作から「民主主義を守った!」台湾総統選 頼清徳勝利の意義

13日の台湾総統選挙で、民進党の頼清徳氏が勝利し次期総統の座を獲得しました。ただ、選挙期間中は中国による工作や情報操作が多数あり、今回の当選はいわば薄氷の勝利。台湾出身の評論家・黄文雄さんが「中国の介入を受けながらも民主主義を守り抜いた」と評価する、選挙戦の舞台裏や今後の見通しを解説します。(メルマガ 黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」より)

台湾の次期総統に頼清徳氏(民進党)

台湾総統選挙は、民進党頼清徳副総統が558万5019票を獲得し、2位の国民党・侯友宜の467万1021票に約90万票の差をつけて、次期総統の座を得ることができました。

1996年に総統選の直接選挙が導入されてから、同一政党が3期連続で政権を担うのは初めてのことです。頼清徳は5月20日に総統に就任します。

ただ、今回同時に行われた立法院選挙では、民進党は51議席と過半数の57議席を取ることができなかった一方、国民党52議席と、ねじれ状態となっており、今後の政権運営には困難が予想されています。

今回の選挙で予想外の大健闘を果たしたのが、第3勢力である民衆党の柯文哲候補でした。得票率が頼清徳40.5%、侯友宜33.49%だったのに対して、柯文哲は26,46%の369万466票。これは今後のさらなる飛躍が期待できる数字だったといっていいでしょう。

一方、民進党は2016年選挙では56.12%、2020年選挙では57.13%といずれも5割を超える得票率でしたが、今回は40.05%にとどまったかたちです。

【関連】なぜ海外は「日本人の危機突破力」に驚嘆するのか?能登地震で再認識された節度と忍耐、不撓不屈のニッポン精神

選挙戦は「中国による情報操作との戦い」だった

次期総統になることが決まった民進党・頼清徳は、今回、中国による情報操作がひどかったと述べました。

たとえば台湾の人気バンドである「五月天」は、中国の国家ラジオテレビ総局から中国を支持する意見を表明するよう求められ、五月天が拒否したところ、中国当局が11月に上海で開いたコンサートに「口パク」疑惑があるとして、調査対象になったことを発表しました。

要するに、要求を断った嫌がらせです。

<独自>中国、台湾人気バンドの「口パク」を調査 台湾当局、総統選へ「圧力」と分析

もっとも、選挙直前に国民党・馬英九元総統が外国メディアに対して、「習近平を信用しなければならない」「統一は受け入れられる」などと発言、これがきっかけで国民党から票が逃げたと言われています。侯友宜候補もわざわざ「(馬英九の考えに対して)私は違う」とコメントするなど、火消しに追われていました。

台湾・馬英九前総統 中国・習近平国家主席を「信用しなければならない」 波紋広がる

ただ、その逃げた票は民進党ではなく民衆党に向かったようです。というのも、現在の台湾は新型コロナの影響で景気が悪く、とくに若者の失業率が高いため、若者の票が政権与党の民進党ではなく、民衆党に流れたと見られているからです。

いずれにせよ、頼清徳新総統は、今後、難しい舵取りを迫られることになります。鍵となるのは、民衆党の動きでしょう。国民党も立法院で単独過半数を持っていません。民衆党を味方につけたほうが、過半数を握れることになるわけです。

「ネスカフェ アンバサダー」「マスキングテープ」が好例。“日本発のイノベーション”から学べること

30年以上の長きに渡り停滞が続く日本社会。かねてからその原因として「イノベーションの不足」が叫ばれていますが、ではそのイノベーションを活性化させるためにはどのような取り組みが必要なのでしょうか。神戸大学大学院教授で日本マーケティング学会理事の栗木契さんは今回、日本企業にイノベーションが起こせない原因を分析。さらにイノベーション実現のために企業が取るべべき姿勢を解説しています。

プロフィール:栗木契(くりき・けい)
神戸大学大学院経営学研究科教授。1966年、米・フィラデルフィア生まれ。97年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。博士(商学)。2012年より神戸大学大学院経営学研究科教授。専門はマーケティング戦略。著書に『明日は、ビジョンで拓かれる』『マーケティング・リフレーミング』(ともに共編著)、『マーケティング・コンセプトを問い直す』などがある。

Google「検索エンジン」、トヨタ「ハイブリッド」、ネスカフェ「アンバサダー」、カモ井加工紙「マスキングテープ」…イノベーションはどこからやってくるのか?

年々閉塞感が強まるように感じる日本の産業と社会。かつては時価総額ランキングなどにおいて、世界のトップクラスの企業を輩出していたこの国において、経済の停滞が30年を越えて続く。

人口の減少の問題に改善の見込みが立たない国の未来を考えるうえで、期待がかかるのはイノベーションである。経済学や経営学の緒論を踏まえれば、イノベーションは国の経済の発展を生み出す主要なエンジンのひとつである。日本の活力を取り戻すための処方箋として、イノベーションの活性化はこれまでにも各所で言及されており、政府も、産業界も、学界も、創造的破壊の意義を語り、漸進的な改良や改善にとどまらないビジネス・モデルの根本的な組み替えの必要性を説き続けている。

ではイノベーションは、どこからやってくるのか。企業はこの課題にいかに向き合えばよいか。

イノベーションは不確実性から生まれる

イノベーションの重要性については、すでに広く説かれている。しかし、総体としての日本の産業や社会におけるイノベーティブな行動は停滞している。考えられるひとつの要因は、イノベーションの源泉、さらにはそこから新規事業創出の可能性を発掘していく行動のあり方についての掘り下げた理解の不足である。

企業の経営者やマネジャーの方たちは、イノベーションとは、産業や社会に思いもよらぬ未来をもたらす活動であることに目を向けて欲しい。イノベーションは不確実性から生まれる。そして、この不確実性の申し子を避けるのではなく、いかに飼い慣らすかが、今の日本の企業や産業や社会が直面している課題なのである。

二人でドアを閉めて、二人で明かり消して。睡眠するとき照明を消さないと、どうなるだろう?

あなたは部屋の電気をちゃんと消して眠っていますか。今回の無料メルマガ『美容と健康ひとくちメモ』では、部屋を明るくしたまま睡眠していることの弊害について紹介しています。

部屋が「明るいまま」眠っていませんか?

明るいまま眠っていませんか?真っ暗だと眠れないという人も、灯りをつけたまま眠るのはやめたほうが良いそうです。

なぜ睡眠は必要なのでしょう?そもそも、人は基本的に朝起床し、日中に仕事をして夜に寝る生き物ですので、体内時計も朝日を浴びるとリセットするようにできており、リセットから15時間後から徐々に眠たくなるようになっているそうです。

夜間の睡眠の間に、その日脳にインプットしたデータを整理したり、身体を休めて修復したり、ストレスを取り除いたりしているので、夜間にしっかりと睡眠がとれないと、脳内のデータが途切れたり書き換えられず、仕事や勉強に支障をきたすのだそう。

睡眠の質が下がったり寝不足が続くと、身体が休まらないため疲れが抜けずに体調が悪くなっていき、ホルモンの分泌も正しくされなくなり、精神的、肉体的にも不調が起こるのだそうです。

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変わるニュースの当たり前。報道されなくなった震災犠牲者の「名前」

元日に発生した能登半島地震による犠牲者の氏名の公表は、自治体が遺族の承諾を得て、それを元にメディアが報じる形になっています。一方、29年前の1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、メディアが競うように犠牲者の名前を報じていたそうです。この変化を複雑な思いで見ているのは、記者1年目に大阪で阪神大震災に遭遇し、現在は困難を抱える人々の支援に取り組む引地達也さん。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』では、名前を出さないことへの理解を示しながらも、匿名になることによって真のケアが生まれにくくなることを懸念しています。

阪神大震災の慰霊碑に刻まれた名前が示す大きな教訓

1995年1月17日の阪神淡路大震災から29年が経過した。大阪北部で被災した私には、地面からズドーンと突き上げられた衝撃がいまだに体の記憶として鮮明に残る。

当時、新聞社に入社して1年目であったが、その業務とは別に個人としてやらなければいけない非常時の対応やその心持は、その後に起きる震災に生かされ、新しい現実に対応しようと更新されてきた。いつからかその「社会的使命」は、少しずつ仕事の領域に広がり、現在の支援活動につながっていくことを考えると、阪神淡路大震災は私の人生に大きなインパクトを与えたことになる。

29年が経過してもいまだに神戸市中央区の「慰霊と復興のモニュメント」にある「瞑想空間」には、犠牲者の名を刻む銘板が増えている。名前が掲示されたこの空間に佇む時、犠牲者は1人ひとりの人格を持って語りかけくる。それは震災を考える原点ともなっている。

1月1日発生の能登半島地震では、多くの人が倒壊した家屋や土砂崩れの犠牲になったと推察されている。その数が日に日に増えてくると同時に、これまでの震災報道で明らかに違うのは、名前がないことである。

阪神淡路大震災では、新聞紙上で亡くなった方の名前を速報のようにメディア各社が競うように、そのすべて掲載するべく、私もその一人として「奮闘」していた。個人情報が悪用される考えも、その名前も「拡散する」ことも想像できなかった時代。新聞は社会の公器として、自治体が何と言おうと、人名を伝えること、それが「尊厳」にもつながる思いが強く、犠牲者の名前を報じることを使命としていた。

それが現在、その使命は、個人の安全を優先する考えなどから名前は伏せられ、結果的に犠牲者は数字にしか表れなくなった。個別のニュースで犠牲者の名前を出すことはあっても、犠牲者の名前をえんえんと伝え続けることはない。名前が表出し始めたのは、発生後、数日経ってからだった。

NHKではそれらの名前を、石川県が遺族の確認を取った上で公表したものを伝えているもので、自治体の考えに沿った情報公開である。メディアと自治体が個人情報の公表では同じ立ち位置なのが現状だ。これは今後、ニュースの当たり前になっていくのだろうか。

磯野波平54歳。なぜサザエさんの父親はああまで老けて見えるのか?

60歳といえば還暦、赤いちゃんちゃんこを贈られる年齢ですが、例えば唐沢寿明さんや川崎麻世さんがその年齢に達しているとは到底思えないのが現実ではないでしょうか。そんな「謎」を解き明かしているのは、心理学者の富田隆さん。富田さんはメルマガ『富田隆のお気楽心理学』で今回、実年齢に0.7をかけるという人生100年時代の年齢換算法を紹介するとともに、現代を生きる高齢者の「宿命」について解説しています。

「磯野波平」世代に突入した心理学者が考える、実年齢に0.7をかけて分かること

以前にも紹介したことのあるかもしれませんが、現在を生きる私たちの年齢を昔の人たちのそれと比べる場合、実年齢の70%ほどだと考えるとちょうど良いという説があります。

昔に比べて、エントロピーが増大し、人生の時間が薄められていますから、その分を考慮に入れて、実年齢に0.7をかけるのです。

すると、現在60歳で還暦の人は42歳、70歳の古希の人は49歳になります。

換算してみると、ちょうど良い感じではありませんか。

「美魔女」などという言葉がちょっと前に流行りましたが、現代では、若々しく奇麗な50歳や60歳は当たり前になってしまい、見慣れたせいか、誰も驚かなくなりました。

中には、60歳を過ぎてヌードグラビアを出す女優さんもいて、これはこれでなかなかに魅力的なのです。

しかし、昔の年齢に換算すると60歳も42歳であることに気づけば、そこまで驚くことではないのかもしれません。

この要領で、後期高齢者の入口である75歳に0.7をかけてみると52.5歳、四捨五入して53歳になります。

『サザエさん』一家のお父さんである磯野波平氏の設定年齢は、明治28年生まれの54歳なのだそうですから、現在の後期高齢者は昭和20年代の波平さんと同じくらいの老け具合だということになります。

波平さんのヘアスタイルを思い出すと納得ですね。

私も「波平世代」。あの磯野家のお父さんと同じ世代に突入したわけです。

ちょっと頑固になって来たところとか、外見が老け始めたところ、その一方で「老人扱い」されるのを嫌うところ、等々、波平さんの特徴の多くが、今の自分に当てはまるようになってきました。

この記事の著者・富田隆さんのメルマガ