杉並区下井草の保育士殺人事件、同僚の30代男を逮捕

26日午後0時ごろ、東京・杉並区下井草のアパート2階の一室で、32歳の保育士、照井津久美さんが刃物で複数回体を刺され殺害された事件で、警視庁は30日、照井さんが勤務する乳児院の同僚で、杉並区に住む30歳代の男を殺人容疑で逮捕したと、各大手マスコミが一斉に報じた。捜索関係者によると、現場周辺の防犯カメラの解析や遺留物の捜査などから、事件に関与したと判断したという。

現場は、西武新宿線「下井草駅」から500mほど南に離れた住宅街のアパート。報道によれば、同アパートの1階に住む大家が、ベランダにいた照井さんの助けを求める声に気づき、郵便配達員の男性を通じて110番したという。警官が到着した際、照井さんの背中には刃物が刺さったままの状態だったという。

照井さんは、午前11時半ごろ、昼食に持ち帰りのカレーを購入していたことが捜査関係者の話で判明。刺されたのは、昼食を持ち帰って帰宅した後と見られる。(随時更新)

事件発生当時のTwitterの反応





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image by:Googleマップストリートビュー

株価大暴落は不可避か。大幅下落の引き金をひく「盲点の10連休」

3月25日の取引では全面安の展開となり、前週末比650円23銭安という終値をつけた日経平均株価。大台と言われる2万1,000円を割り込んでしまう結果となりましたが、日本経済はこのまま減速してしまうのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では著者の津田慶治さんが、米中や英国、EUなど世界経済の現状と今後の展開を予測しつつ、自国景気悪化を認めない安倍政権の「失政の芽」の存在を指摘しています。

暴落相場が始まったか?

NY株も日経平均も三尊天井もどきの膠着相場から、世界景気後退を懸念した本当の暴落相場になりそうである。今後を検討しよう。

日米株価

NYダウは、2019年2月24日26,241ドルで、3月11日25,208ドルと下落したが、その後3月19日26,109ドルになり、3月22日25,502ドルまで下げた。三角持ち合い的相場ではあるが、独景況感指数下げ加速で400ドルの下落となった。

日経平均株価も、同様に2019年3月4日21,860円、3月11日20,987円となり、3月22日21,627円とこちらも三角持ち合い的相場になっているが、ドル円が110円を割り込み、3月25日の相場は荒れる。

当分続いた適温相場化した膠着相場から市場関係者は、12月の暴落は間違いではなかったかと言い始めていたが、3月下旬下落に相場が向かう可能性が高くなってきた。ここまで支えたきたFRBやECB、日銀など中央銀行の金融緩和政策と実体経済が悪化する懸念との綱引きが起きていたが、景気減速懸念が勝つようである。

中国の経済減速の影響を受けたドイツの3月マークイット製造業PMI速報値が44.7と市場予想を大幅に下回り、2012年9月以来の最低となり、米国はまだ景気減速の感じではないが、製造業指数は減速して、空席のFRB理事にトランプ陣営幹部ムアー経済評論家を指名したが、世界景気減速懸念で長期金利が下落して、10年国債と2年国債の金利が逆転して逆イールドになり、投資家は不安を感じ株価が下落してVIX指数も上昇した。

このため、安全通貨の円が買われることになった。このため、109円と円高になり、そうすると、待ってましたとばかりに海外投資家の株売りが加速する可能性がある。

米国株を先導したFANG株もデジタル課税や個人情報規制などと逆風が強まり、株価も上昇していない。米国株を支えているのは自社株買いとPKOであり、機関投資家も買っていない。

この上に、英国の合意なきブレクジットが起きると、欧州経済、特にドイツの失速は、当分止めることができなくなる。中国経済の影響が最初にドイツに出て、世界に波及することは間違いないことになる。日本への影響も大きくなる

この世界景気の悪化懸念でトランプ大統領の叱責通りに、FRBも今年の利上げ停止、9月資産縮小停止と対応策を取ってきた。ECBも量的緩和を再度始める可能性が出ている。

しかし、トランプ大統領の経済政策は、移民入国制限で人手不足になり賃金を上昇させ企業利益を減らし、累積債務が多く国債利払いで実質的な緊縮財政になり、減税効果もなくなり、壁建設はできず、米中通商交渉は合意できず世界経済を失速させるなど、すべての面で経済を冷やす方向の政策になっている。

日本でも、7月の参議院議員選挙があり、株価を上げたいと自民党政権は思っているし、そのため10月の消費税増税見送りの可能性もある。日銀も追加緩和の可能性を述べている。しかし、長期金利もマイナスになり、金利面での切り下げはできない。このため、株価維持のためにETFの買い増ししかない。

しかし、日銀の株式保有率上昇で、株式市場の膠着観が出て、市場参加者が減ることにもなる。市場価値を棄損する可能性が高い。このため、日銀は買いと同時に売りもして株保有率を上げない工夫が必要になる。ある基準値以下なら買い、基準値以上なら売ることを繰り返すしかない。

もう1つの心配は、4月終わりから5月初めまでの10連休である。この長期連休で、海外市場での円高等に対応できない可能性があるし、連休直前に売りが集中すると、そこが大幅下落になる可能性もあり、株価の変動が大きいことになる。

つくば女子中生「葬式いじめ事件」加害者の無反省を示す証拠写真

あとを絶たない陰湿ないじめとそれに対する学校・教育委員会の酷い対応ですが、またも同様の事件が発覚しました。今回のメルマガ『伝説の探偵』では、現役探偵でこれまで数々のいじめ問題を解決に導いてきた阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、当事件の詳細や教育局長が口にした嘘を記すとともに、加害者がまったく反省していない証拠となるSNSへの投稿画像を掲載しています。

つくば市お葬式いじめ事件

もともといじめの対象であったAさんが体調不良で学校を休んでいた時に事件は起きた。

Aさんが休みだと知ったいじめ加害者3人が、「Aは昨日死んだんだよ」と言い始め、Aさんの何も置かれていない机に花瓶を置くふりをした。そして、悲しむふりをしたり、拝むふりをした。

Aさんが登校すると、お葬式ごっこをした1人が、Aさんにどういうお葬式をしたかを詳しく解説した。「あなたは昨日死んだんだよ」。葬式ごっこをしたいじめの加害者は、Aさんにそう言った。Aさんが苦しそうにする様子をみて、楽しそうに続きを話した。

「あなたは昨日死んだんだよ」

これについて、いじめ加害者らは、よくそういうように休んだ子をについて言っていたと証言している。しかし、その度に葬式ごっこをして、当人に「あなたは昨日死んだ」と告げたであろうか。そのような事実はないのであり、Aさんにだけこうした行為を行い、苦しそうな様子を見て、ただ単に楽しんだのである。

実はこの日、起きたのはこれだけではない。

この日、Aさんは持ち物がなくなっていることに気がついた。美術の作品などを入れる美術バックがなくなっていたのだ。その中には、鑑賞会に出品した自分の作品が先生から返却されていて、その作品がバックの中に入っていた。

Aさんはバックを探した。美術バックは、自分が使っている隣のロッカーから発見された。Aさんは、中身を確認せずに、バックがあったことで安堵し、自分のロッカーへ戻した。

この日以来、美術バックは特に使うこともなかったので、3月の下旬に持ち帰るまで確認することはなかった

3月バックを持ち帰ってから、事態はさらに悪化する。美術の鑑賞会で出店したAさんの作品には、お葬式いじめとつながる第2のいじめが行われていた。

Aさんの作品には署名がある。その自分の名前の前に「と書かれていたのだ。

「故 ○○××(被害者の個人情報のため氏名は記載しません)」

まさに、いじめ加害者による被害者へ明確に「死ねというメッセージが送られていたのだ。

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「死ね」「消えてくれ」「あなたの居場所はない」。自分が苦しむ様子を楽しんでいるいじめ加害者、そして、機能しない学校の対応には、絶望感や喪失感、苦しいという思いを通り過ぎた捉えようのない感情があったであろう。

間違いだらけの30年。米の尻を追って世界で孤立した日本の平成

4月末日をもって終わりを告げる平成の世。その幕開けの1989年からこれまで、日本は、そして世界はどのような変化を見せてきたのでしょうか。ジャーナリストの高野孟さんは今回、自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で、この30年の間に起きた戦争のほとんどが米国主導であるとし、アメリカが道を踏み外した原因を検証するとともに、その米国を追従し続けてきた日本を批判しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2019年3月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

平成の30年間を振り返る──ポスト冷戦の国際秩序づくりの模索

世界に目を転ずると、平成の始まりは偶然ながら冷戦の終わりと重なっているけれども、冷戦が終わっても戦争は一向になくならず、ポスト冷戦の平和秩序の形成はまだ緒にも着いていないかのようである。

パックス・アメリカーナ・パート2の悲劇

平成の30年間を振り返ると、主なものだけでも、89年=米海兵隊のパナマ侵攻とノリエガ将軍拉致、91年=湾岸戦争、92年=ソマリア内戦への介入、94年=ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争介入、98年=コソボ内戦介入、01年=アフガニスタン戦争、03年=イラク戦争、11年=リビア内戦介入、14年=ウクライナ内戦とクリミア併合など、世界中で絶えることなく戦争が続いて、そのほとんどは米国の主導によるものである。

冷戦が終わったということは、第2次世界大戦までの熱戦の時代に戻るということではなくて、冷戦にせよ熱戦にせよ、国家と国家、体制と体制が武力を総動員して、生き死にを賭けて全面衝突するのが当たり前という西欧近代を彩った戦争イデオロギーからキッパリと卒業することを意味していたはずなのだが、米国はそのように問題を捉えることができなかった。米国は冷戦という名の“第3次世界大戦”に勝利して“唯一超大国”となり、“2極世界”から“1極世界”へと進化したのだから、これからはやりたい放題好きなように振る舞っても阻む者はいない──ブッシュ父大統領は錯覚し、湾岸戦争を発動した。この愚行が、その後30年間の、米国自身の脱冷戦化のみならず世界全体のポスト冷戦の新しい国際秩序づくりの作業を甚だしく混乱させたのである。

このブッシュ的錯覚を“パックス・アメリカーナ・パート2”と呼んで適確に分析したのは、著名な軍事ジャーナリストでその頃はハンプシャー大学で平和学の教鞭をとっていたマイケル・クレアである。彼はリベラル派の雑誌「ザ・ネーション」91年2月11日号でこう論じた。

冷戦時代には米国は軍事的にも経済的にも政治的にも優位に立っていた。これがパックス・アメリカーナ・パート1である。ところが湾岸戦争によって始まった新しい時代には、米国は軍事的には優位にあるが、経済的・政治的には力がない。これがパックス・アメリカーナ・パート2である。

パックス・アメリカーナ・パート1は、ベトナム戦争を通じて解体し始め、レーガン大統領がそれを再建しようとして新たな軍拡に着手したが、同時に対外債務が膨れあがった。80年代は日本が世界経済の最もダイナミックな力を持ち、ドイツが世界政治の最も創造的な力を持つことを証明して終わった。

この米国の衰退に直面してエリートたちは2つに分裂した。片方は「経済的地政学(ジオエコノミックス)」派で、日独のモデルに学びながら世界貿易の中での米国の競争力を強化しなければならないというアプローチ、もう片方は「戦略的地政学(ジオストラテジー)」派で、これは軍事力の優位に頼って世界の重要な資源(とりわけ中東の石油)を支配しようという路線であって、湾岸戦争はその戦略的地政学派がワシントンにおいて勝利を収めたことを意味する。

しかし、力で世界を支配しようというこのやり方は、米国内の経済の衰弱を解決するわけではなく、海外での冒険政策のためにより多くの資源を国内から奪うことになる。政治的にも、抑圧が強まり、ジンゴイズム(熱狂的な愛国主義)が横行し、それに疑問を差し挟んだり反対する者には「非国民」のレッテルが貼られるだろう。“アメリカニズム”と伝統的な軍事優先の価値観が幅を利かせ、フェミニズムやゲイや平和主義などの“ソフト”な考え方は排斥されるだろう。

パックス・アメリカーナ・パート2の時代の空気がどういうものであるかは、テレビのハイテク兵器への熱狂のうちにすでに感じ取ることが出来るはずだ……。

これを引用しつつ、本誌No.246(91年3月1日号)「米“湾岸戦争勝利”の意味」は、次のように指摘した。

パックス・アメリカーナ・パート2では、引き続き米国は世界を取り仕切ろうとするのだが、誰にも頼らずに何でも自分でやれたパート1の時代はもう戻っては来ないので、戦費さえも日独や湾岸の王様たちに拠出させなければならない。その屈辱感を気付かれまいとして米国は余計に居丈高になりやすい。

おそらく米国は、今回の勝利に味をしめて今後も居丈高な振る舞いに出るかもしれず、それをどのようにして抑制するかは世界の安全にとって主要な困難となろう。しかしそれは本質的に、20世紀末から21世紀へと向かう時代の流れへの逆行でしかなく、米国は小さな成功と大きな失敗を繰り返しながら、やはり力で世界は動かせないということを学んでいくのだろう……。

この「学んでいくのだろうというのは私の希望的観測にすぎず、実際には米国は居丈高ゆえの無益な戦争をあちこちで発火させ続け、ブッシュの息子によるアフガニスタンとイラクでの戦争にまで行き着いて今もそれから抜けることが出来ないでいる

そのことを、かつてイランの高官は「米国は弱い国としか戦争をしない」と皮肉った(だからイランには戦争を仕掛けられないという意味)。それをもっと原理的に定義したのは、フランスの異能の知識人=エマニュエル・トッドである。

【動画】使われてない2千種以上の電子機器が入った倉庫が圧巻!

過去に全盛期を誇っていたが現在ではもう使われなくなった沢山の電子機器たち。

時の流れと共に過去の遺物となってしまうのはやむを得ないがどこか物悲しい気もしてしまう。

ニューヨーク、ブルックリンにある“E-Waste Warehouse”は、そんな様々な電子機器の不用品を引き取ってきた巨大な倉庫なのだという。

その“E-Waste Warehouse”の中に潜入してみたという動画を今回はご紹介!

早速観てみよう!

 

 

ブラウン管テレビ、黒電話から昔のパソコンやファミコンなどなど、過去80年間のあらゆる電子機器が何と2000種類以上も揃っているこの巨大倉庫。

現在では、映画やドラマの製作者たちが小道具としてレンタルを依頼してくることが多いのだそう!

過去の遺物というよりかは、まるで博物館のような気風を漂わせているこの空間に足を運んでみたいと思う人も多いはず。

(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Gizmodo)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

「お茶くみは女性の仕事」の意識が招いた少子高齢化社会ニッポン

「男女間の性別役割をなくす」。そんな大きなテーマも、まずは小さな問題を解決することが大切なのかもしれません。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者での廣田信子さんが、20代の江東区議会時代に「女子社員のお茶くみ問題」を取り上げた活動を振り返り、「世の中を良い方向に変えていくために、今自分ができることに取り組もう」と記しています。

「お茶くみの政治学」小さなことから社会は変えられる

こんにちは!廣田信子です。

新聞記者の方が、懐かしい記事を送ってくれました。1991年9月、今から28年前の記事です。当時の地方議会の女性議員たちがそれぞれの議会でお茶くみ問題を一斉に取り上げたときの記事です。その中に、私も含まれています。

大体「お茶くみ」といっても、今の方は、何のことだかわからないですよね。この当時は、ペットボトルのお茶が一般的ではなく、職場でも、お湯を沸かして、それぞれの湯のみ茶碗に急須でお茶を入れて飲んでいたのです。10時3時に全員にお茶を入れるのが女子職員の仕事だったのです。

男女雇用機会均等法後、まったく同じ条件で採用されたはずの男女職員にも、こんな性別役割分担が残っているのが実態だったのです。そもそも、自分たちの飲むお茶を入れるのが、仕事?ですよね。

で、新人の女子職員は、どの湯飲み茶わんが誰のものかを覚えるのが最初の仕事なんていわれていたのです。調査によると、お茶入れとお茶碗を洗うのに要する時間は1日、45分から1時間。これが、女子職員だけに課せられていたら仕事のパフォーマンスが下がって当たり前ですよね。

この当時、女性が、当たり前に働けて、ちゃんと仕事の内容で評価され、子供を持っても仕事が続けられる社会にしなければ…と全国で、女性議員たちががんばっていたのです。そのために、議会で具体的な問題をとり上げて、答弁を引き出し、役所内や役所の事業から変えていく…ということをやっていました。

職場におけるお茶くみ問題は、どこにでもある、分かりやすい性別役割分担意識の象徴だったのです。私も含め、女性議員たちは、議会義務局や議員仲間から、こんな些末なことを質問したら、あなたの評価が下がるよ…と諭されたり、そんなくだらない質問するのは許さない…とつるし上げられたり(笑)。それを押し切って、議会で質問をすると、どの議場でも、品のない、パワハラ、セクハラヤジが飛びます(笑)。

そのときのことが記事になっています。あまりの、陳ヤジ、陳答弁、不思議な反応に、改めて読んで苦笑です。

「採用試験で女性にお茶くみをどう思うか尋ねるのは、どんな感覚の持ち主か参考にするためです」

「女性がお茶くみをしているのは、優しい気持ちの発露によるものと考えます」

お茶入くみに命を懸けている人だっているのに、雑用みたいに言うのは失礼だろう!女性の仕事を奪う気か!女性にお茶を入れる男性なんているか!今では考えられない答弁ヤジが議会で飛び交っていたのです。どれも、これも、今の人が読んだら???ですよね。

こういった質問をすることで、私たちは、いろいろな目に遭いますが、それでも、こういった実態を公の場で明らかにすることで、役所から「女性のお茶くみ」が消えていきました。それは民間企業や地域や家庭にも広がって今があります

今の、国会や都議会のヤジを聞いていると、あのころと変わらないな…と思いますが、おかしな発言が許され、放置されることがなくなったのは、少しは進化しているのかも…。

現役アナウンサーが教える、話しながら頭の中を整理する会話術

人前で話すあらゆるシーンに役立つプロの技を伝えてくれるメルマガ『話し方を磨く刺激的なひと言』の著者で、現役アナウンサーの熊谷章洋さん。今回は、「結論から言う」などのよくある「話し方のコツ」は、実践が難しい場合が多いと指摘。要素を列挙して、話しながら頭の中を整理する技術について具体的に解説しています。

話を考える過程をも話して聞かせてしまう、話し方の技術

思わぬ質問をされたとき、考えたことのなかった、これまで話したことのなかったテーマで話してくれと言われたときは、誰しも戸惑うものです。何を、どういう順番で話して、結論はどうすべきか?頭の中で、いろいろなプランが生まれては消えていきます。

そんな自分の姿が、迷っている、困っている、焦っている、狼狽しているように見られているかも?と、心理的にも圧迫され、すぐに何か話さなければ!と、とりあえず見切り発車で話し始めて、話せるところから順番に話していき、結局、何が言いたかったのかわからない話を、長々としてしまう…。思い当たることはありませんか?

いっぽうこれが、「自分の仕事について、あなたが大事だと思うポイントを話してください」。というような質問だったとしたら、どうでしょう?「ポイントは3つあります」とか、「自分の仕事におけるテーマを究極的にまとめると、ただ1点に絞ることができます、それは…」などの話し始め方ができるかもしれません。

日ごろから何らかの哲学を持って仕事をなさっていて、自分の仕事の要諦をきちんとまとめて認識していて、なおかつそれを、同僚などと話し合う機会があり、頭の中にある曖昧で散漫な情報を、自分で、明確な話し言葉に変換した経験があるのであれば、そんな話をするのはお手の物だと思います。

このような、得意なテーマが話しやすい原因を、いま取り組んでいる「横着ファイリング話法」で表現すると、話の枠=空フォルダーの範囲が、話す前から明確に絞れているからです。

考えたことがある、結論を導いたことがある、話し言葉に変換したことがある、こういう経験による成果です。自分の「話の引き出し」の中に、比較的すぐに話せる状態で保存されているんですね。

今回は、そういう場合ではなく、ぼんやりとわかってはいるものの、意識してまとめたことはなかった…ぐらいの、すぐに話せるレベルでないところに質問を喰らった、そういう状況を想定して考えてみましょう。

スシローも木曽路も。「一斉休業」のウラに隠されたイメージ戦略

毎回さまざまなビジネス戦略を紹介してくださる無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者で人気コンサルタントの佐藤きよあきさん。今回佐藤さんは、メディアでも話題となる「一斉休業」の裏を深読みするとともに、既存のイメージをがらりと変えることに成功したとある企業の試みを記しています。

「一斉休業」の裏を読む

スシローに続き、しゃぶしゃぶの「木曽路2日間の一斉休業を実施するようです。働き方改革の一環として、従業員がゆっくりと休むことができるようにする、というのが主旨です。

消費者もこうした動きには理解を示しています。

しかし、私は裏を読んでしまいます。

従業員が休みを取りやすくするためなら、従業員を増やせば良いこと。数が多ければ、働く環境としても改善されるはず。ところが、お店の休業というカタチで待遇を改善しようとしています

人材が集まらないという現実問題はありますが、本当の理由は別にあります。人件費の増大は、経営面からみて非常に厳しいものなので、たとえ休業分の損失が出たとしてもそちらの方が得策なのです。

休業は1年に1回程度の一時的なもの。継続的な人件費に比べれば、“小さな損失”なのです。しかも、消費者からは「従業員を大切にしている企業だ」という印象を持たれます。

従業員の確保が難しくなっているという現況からすると、休業も仕方のないことですが、従業員が多く、休みが取りやすい環境なら、人材も集まると思うのですが…。

【書評】山中伸弥教授が解説。ES細胞とiPS細胞の違いとは何か?

教養番組としては異例の総合視聴率12.6%を記録したNHK「人体 神秘の巨大ネットワーク」。そんなプログラムの司会を努めたノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏が人体について語り尽くす「番組スピンオフ」的一冊を、無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』の編集長・柴田忠男さんが詳細にレビューしています。

偏屈BOOK案内:『山中伸弥』

61yaaRwNsrL山中伸弥 人体を語る
NHKスペシャル「人体」取材班 編集/小学館

2017年9月から8回にわたって放映されたNHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」は、総合視聴率12.6%の大人気シリーズであった。司会者は山中伸弥教授。最先端の研究の現場をわかりやすく、しかもまだまだこれからであるということも含めた内容を、専門家ではなく一般の人々にできるだけ正確に伝えるのが使命と考え、毎回、難しいことを分かりやすく話してきたという。

iPS細胞とES細胞の違いは何か。人間を含む動物の受精卵が「胚盤胞」と呼ばれる状態になったときの、将来赤ちゃんになる細胞集団から取り出して培養できるようにした細胞がES細胞で、まだ分化前だから、神経でも皮膚でも筋肉でも、どのような細胞にでもなれる能力を持つ。いわば万能な細胞である。

iPS細胞では受精卵は使わない。皮膚細胞や血液の細胞など、どのような細胞でもいい。細胞集団を取りだし山中因子と呼ばれる4つの遺伝子をくみ入れるとところどころにiPS細胞が生じほぼ無限に増殖することができる。今は3つの遺伝子だけでもiPS細胞はできる。いわば、分化した時間を巻き戻してリプログラミング初期化まっさらな状態にしたのがiPS細胞である。

「初期化してiPS細胞にした細胞を使って、お母さんが赤ちゃんを産むまでに子宮の中で行われていること、未分化な状態の細胞から再び成長し、役割の決まった細胞に変化する様を再現することを目標とした研究が、京都大学iPS細胞研究所をはじめ、日本中、世界中でしのぎを削っている状態です」。山中伸弥とNHKの浅井健博プロデューサーの会話は、かなり難しいがわくわくする。