天下の愚策。都会人の“罪の意識”を利用した「ふるさと納税」が日本を滅ぼす

2008年に開始され、昨年度は実に890万人もが利用したふるさと納税。いまや地方自治体にとって貴重な財源ともなっていると伝えられていますが、この寄附金税制に対しては賛否両論が巻き起こっているのもまた事実です。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、ふるさと納税を「都会人の愚かな罪の意識をターゲットにしたロクでもない政策」と一刀両断。同制度を終わらせなければならない理由を徹底解説しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年8月22日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

「上京してすみません」都会人の罪の意識につけ込む、ふるさと納税

1980年代からジワジワと日本経済を蝕んできた競争力低下、そして1990年代以降のバブル崩壊と国際化対応失敗で、国力の決定的な衰退が続いています。その原因の1つに、地方の活力低下があるし、その地方の活力の足を引っ張っているのは都会の側ではないか、そのような観点を考えてみたいと思います。

1つ思い浮かぶのは、1970年代の「列島改造論」でした。田中角栄の提唱したこの「改造論」ですが、ダーティーな手段で集めたカネを選挙資金として派閥内にバラまくという、文字通りの金権政治を行った人物です。せっかくの「改造論」も、角栄というキャラクターと一緒に「悪印象」をベッタリ貼られて歴史の彼方に消された印象があります。

この「改造論」ですが、簡単に言えば、

「工業を地方へと再配置すると同時に、交通・情報通信の全国的ネットワークの形成をテコにして、人とカネとモノの流れを巨大都市から地方に逆流させる“地方分散”を推進する」

というものです。地方がどんどん衰退してゆく現在から考えると、何とも素晴らしい政策に見えます。勿論、100点満点ではありませんし、この改造論がそのまま実現したとしても、日本経済の衰退を食い止めることができたかというとそれは違うと思います。例えば、製造業の時代は限りがある中で、地方が知的産業によって活性化するという文化・文明的な観点は「改造論」には欠落していました。

ある意味では、中身つまりソフトウェアよりも、ハードつまりハコモノ行政に偏った政策論であったのは事実で、21世紀には限界を露呈していたと思います。また、交通ネットワークにしても、ストロー効果、つまり便利な交通システムで地方と都市を直結すると、経済も人も都市の方へ「吸い上げられてしまう」という逆効果についての思慮は不足していたと思います。

ですから、両手を挙げて賛成とは行きませんし、何よりも金権政治によって自民党の派閥抗争を勝ち抜こうという角栄の政治手法に関しては、全くもって戦後日本の政治における「黒歴史」に他ならないと思います。

そうではあるのですが、とにもかくにもこの「改造論」というのは、「GDPを地方に分散せよ」」というのが、その核にある主張であり、その必要性、その先見の明ということについては、不滅の輝きを持っていると思います。以降、様々な政治家が様々な政治スローガンを掲げましたが、ここまで国家の大規模な中長期見通しについて明確なビジョンを持った主張はなかったと思います。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

盛者必衰。終わる「日本の失われた30年」、始まる「中国の失われる30年」

1990年代初頭のバブル崩壊以来、「失われた30年」と呼ばれる低迷期にある日本。そんな我が国を尻目に好調な経済成長を続けてきた中国が今、大きな岐路に立たされています。彼らもまた、日本と同じく「失われた30年」を経験することになるのでしょうか。今回のメルマガ『j-fashion journal』ではファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、中国独特のビジネスモデルを解説。その脆弱な経済構造を指摘するとともに、隣国の今後を大胆予測しています。

30年では済まず。経済崩壊の中国を襲う「失われる数十年」

こんにちは。

中国の経済状況を観ていると、もはや諦めてしまって、寝そべる人が増えているようです。

一方で、「東は発展し、西は沈む」「中国は世界の経済大国」というプロパガンダを自ら信じ込み、一度大国になったらそれは永遠に続くと思っているようだ。そして、大国は周辺の弱い国に対しては恫喝していい、と信じている。

我々は、経済は常に変化しているし、大国と言われた国が衰退するのも観ているし、発展途上国が急激に経済発展しているのも観ている。その意味では、なぜ、中国がこれほどまでにのぼせてしまったのかが不思議でならない。

日本は中国生産から国内生産への流れが出てきて、ようやく新しい製造業を開発する機運が高まってきた。日中両国の特徴や違いについて考えてみたい。

1.いかなる難局にも立ち止まらず。へこたれない強靱性を持つ日本人

日本の失われた30年と、中国の失われる30年について考えてみたい。

最近、日本の強靱さについて考えている。日本人は、大地震があっても、台風で家屋が倒壊しても、その場に立ち尽くし、何もせずに悲嘆にくれるということはない。心の中では絶望しても、とにかく立ち上がり、片づけを始める。これは縄文時代から続く、日本人の行動パターンであり、生活文化だろう。

この行動は、経済活動についても共通している。戦後の日本経済は何度も米国との貿易摩擦に苦しんできた。自由経済といいながら、日本の輸出力が米国を圧倒すると、ルール変更を押しつけられた。米国輸出を強制的に自主規制させられたり、不当な関税を課せられたり、最終的には為替の変動相場制を押しつけられた。その度に、日本の多くの企業は倒産し、既存のビジネスを失った。

これに対しても、日本人は地震や台風への対応と同様に、すぐに次のアクションを起こしたのだ。

日本企業、日本人は知っている。どんなに順調なビジネスであっても、ある日突然それを失うかもしれない。常日頃から努力を積み重ねても、現状維持するのが精一杯ということもある。努力を放棄したら、確実に業績は悪化してしまうのだ。

2.すべてが子供の喧嘩状態。不可解な中国政府の政策

そんな日本人から見ると、中国政府の政策は不可解である。

まず、米国トランプ大統領との貿易問題では、双方は一歩も引かず報復関税を掛け合った。輸出で国を支えているのだから、普通ならば、もっと冷静に交渉することができたはずだ。中国が上手く立ち回り、ウォール街や民主党寄りのマスコミに対し、トランプ大統領が理不尽な要求をしている、と訴求することもできたと思う。しかし、中国政府は一歩も引かずに、エスカレートしていった。

ウイグル人に対する人権弾圧でも、妥協する余地はあったと思う。ウイグル人の文化を守り、自治を認めても、中国政府にとって大きなマイナスはない。むしろ、西側諸国からの信頼を得ることで、中国の正当性をアピールできたと思う。

中国政府はウイグル人自治区への立ち入りを禁止し、情報を完全に隠蔽した。そして、内政干渉をするな、と主張したのだ。これでは米国としても、徹底した経済制裁に動くしかない。

中国政府の態度は、米国から取り離されるくらいなら、自分から米国との関係を断ち切るというものだった。まるで子供の喧嘩である。

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英国よりも先。明治初期に「男女同権」を提唱した“憲法案”起草者の名前

薩長土肥藩士のみならず、日本中に「国の明日」を思う面々が溢れていた幕末から明治時代初期。そんな時代の中にあって、極めて進歩的な「憲法私案」が存在していたことをご存知でしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、米沢藩出身の秀才が政府に提出した「建言書」を紹介。その内容を「今見ても先鋭的」と高く評価しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年8月21日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

立憲君主・2院制・男女同権を提唱した米沢藩士の憲法案/「民権思想」を遡る・その4

前回(No.1218「公武合体構想こそ明治維新の本筋だったのでは」)で、上田藩士の赤松小三郎の「公武合体」による平和的な政権転換と早期の普通選挙による2院制議会開設の構想こそが明治維新の本筋であり、それをテロと内戦激発でブチ壊して軍事帝国の建設に突き進み、議会開設についてはロクな考えも持っていなかった長州・薩摩の野蛮はむしろ脇道だったのではないか、ということを論じた。

【関連】安倍政治を招いたクーデター「明治維新」が、日本にもたらした“不幸”

赤松の建白書が、内容面の先進性においても、慶應3(1867)年5月という発出時機から見ても、まことに先駆的であったことは疑いないけれども、しかし、彼は決して突出し孤立した存在ではなく、維新のだいぶ前から江戸幕府の足元ばかりでなく全国各地の藩でも、そのような国体変革を巡る議論が盛んに行われるようになっていた。

洋学紳士ぶりの広がり

その中心は、嘉永6(1853)年のペリー来航を受けて洋学研究の切迫性を痛感した幕府が2年後に開設した「洋学所」(翌年に改称して「蕃書調所」)で、そこでは例えば、文久元(1861)年にドイツ語教官の加藤弘之が原案を執筆した、専制君主・立憲君主・貴族共和・民主共和の政体4類型を論じつつ立憲君主制を望ましいものとした「最新論」に、同僚の蘭語・英語教官の西周、津田真道が詳細に朱書批評した文書が回覧されたりしていた。

この加藤、西、津田らと、蕃書調所に一時は入ったが飽き足らずにすぐに辞め、自分で「蘭学塾」(後の英学塾、慶應義塾)を立ち上げた福沢諭吉とか、あるいは薩摩藩の洋学校「開成所」から欧州に密航・留学した森有礼とかは、中江兆民が描くところの「洋学紳士」ぶりで共通しており、実際、彼らは後に揃って「欧米事情通の啓蒙派」の大拠点「明六社」を結成するのである。

しかし、面白いのは、森が出た薩摩の「開成所」だけでなく維新前後には多くの藩が公認の藩校や個性的な私塾を持っており、それらが江戸から外国人もしくは外遊経験のある日本人の講師を招いたり、あるいは優秀な学生を江戸や長崎に遊学させたりするといった交流が、ごく当たり前に行われていたということである。

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「日本のシンドラー」杉原千畝の功績に“疑問”を呈する海外メディアに、日本人がもっと反論すべき理由

第二次世界大戦中に多くのユダヤ人を救ったとして今も語り継がれている「日本のシンドラー」こと杉原千畝(ちうね)。彼の功績は日本人であれば一度は目にしたことがあると思いますが、海外メディアで「過小評価」されていることをご存知でしょうか?今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、香港の有力英字新聞の報道を引きながら、海外メディアの報道に黙っている日本の状況に苦言を呈しながら、杉原千畝の功績について、海外メディアの報道が「一人歩き」してしまうことを懸念しています。

日本のシンドラーに疑問を呈する海外新聞

現在の戦争は完全に情報戦です。国際的に有力な新聞や専門誌に書かれたことが世界の世論をリードします。

それで正義と悪が決められます。日本も加害者として記述されることがあります。

事実でない報道にはきちんと反論することです。「黙っている=認めている」と思う海外の人は多いのです。

本日ご紹介するのは、アジアの代表的な国際新聞である香港サウスチャイナモーニングポストに掲載された8月19日の記事です。

表題「日本のシンドラー、第二次世界大戦で救ったユダヤ人は日本の主張より少なかった可能性」

日本のシンドラーとして知られる外交官の杉原千畝は、ナチスから何千人ものユダヤ人を救ったとして、日本では英雄視されている。

しかし、学者によれば、彼の活動は、イスラエルや米国内のユダヤ人の利益を得るために誇張されたものだという。

多くのイスラエル人と日本人の学者によれば、日本は1940年に「日本のシンドラー」と呼ばれた外交官がリトアニアで行った活動を誇張しユダヤ人の利益を勝ち取ってきたという。

この日本政府の宣伝は、南京大虐殺、従軍慰安婦、強制労働、連合軍捕虜に対する広範な虐待の加害者として非難された軍国主義国家であったことから物語をシフトさせるためという。

ハイファ大学のロテム・カウナー教授が3月に『アメリカン・ヒストリカル・レビュー』誌に発表した論文によれば、「杉原氏は日本では国民的英雄となり、他の多くの国々では美徳の模範とされている」が、ヒロイズムは日本の動機のために「操作」されてきたという。

ユダヤ人であるジンベルク氏は、杉原が人命を救ったことは間違いないが、詳細については判断が難しくその説明は「非常に問題がある」と彼は言う。

「動機の一つとして考えられるのは、日本はユダヤ人がメディア、特にアメリカにおいて影響力があると信じていた。これは安倍晋三首相の下で起こっていたことであり、この動きの背後には明確な政治的思惑があった」と語った。

ホロコースト教育センターの吉田明生神父は、杉原の行動について無批判に語られるようになった物語の要素が完全に辻褄が合っていないことを認めている。

「杉原氏のビザを使って何人がリトアニアから脱出できたかは明らかではありません」

彼の妻の著書では6000人以上とされていたが、今はもっと少ないだろう。

現在、学者の間で受け入れられている数字は、2000人から3000人の間である。

解説

杉原氏が救ったユダヤ人の数が実際は何人なのか、私も知りません。

ポイントはこういった論争が世界で行われており、アジアで最も有力な英字新聞が「現在、学者の間で受け入れられている数字は2000-3000人だ」といっていることです。

こういった数字や議論は独り歩きします。

反論があるならば素早く反論せねばなりません。

よく「日本人は議論が下手だ」と言われます。

「反論しなくてよい。黙っていても事実は伝わる」という村社会的な意識もあるのでしょう。

しかし、議論の基盤となる国際的に流れるメインの情報に接していない、という事がもっと大きな理由と思います。

(このメルマガ内容も知り合いに適切な人がいれば転送してあげてください)

参照: https://www.scmp.com/week-asia/politics/article/3231495/japanese-schindler-likely-have-saved-fewer-jews-wwii-tokyo-claimed-academics

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社会の分断化を推し進める「バランスを欠いた報道」を見極めるために

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文筆家が発見。気負わず「書いたノートを読み返す」ことの面白さ

日々の気づきや気になったこと、心に留めておきたいことをノートやメモ帳に書く。いつか読み返すことで何かの役に立つとわかっていても、読み返すには決意や踏ん切りが必要なようです。メルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』著者で、「知的生産」に役立つ考え方やノウハウについて探究を続ける文筆家の倉下忠憲さんは、ノートがいっぱいになって、新しいノートに移行するときが「読み返し」の適切なタイミングと考えます。そして、どんな心構えで読み返すのが面白く、かつ効率がいいかを伝えています。

書いたノートを読み返す

カバンに常駐してあった無印のA5ノートが、いよいよいっぱいになりました。すでに新しいノート(セブンイレブンのノート)は準備できているので、移行のタイミングです。

おそらくこのときが、「書いたノートを読み返す」うえでもっとも適切なタイミングでしょう。これを逃すと、その動機は迷宮の中を彷徨いはじめ、永遠に見つけることができなくなります。

とは言えです。書いたノートをしっかり読み返すのって、なかなか難しいのです。ちょっとした空き時間にぱらぱらノートを読み返すくらいなら手軽であり、いっそ楽しみでもあるのですが、丸々一冊書き終えたノートを「よし、読み返すぞ!」と意識的になると途端に二の足を踏みはじめます。たぶん、GTDにおけるレビューも似たようなものでしょう。やった方がいいのはわかっているのに、あと一歩が踏み込めません。おそらく、気負いすぎているのでしょう。

そこで、もっと気楽にやることにしました。ざっと見返すだけでいいと決めたのです。加えて、「見返すこと」を目標にするのではなく、「ノートを書くこと」を目標にしてみました。何かを作り出すことをターゲットにしたのです。

2023年8月1日のノートの読み返し – 倉下忠憲の発想工房

最初に上記のページを作り、ノートを読み返しながら気になった部分をピックアップしていきました。あくまで「ざっと見返す」行為なので、細かく取り上げたりはしません。今この時点において、もう一度考えたい対象があればそれを拾い上げる、くらいの心持ちです。

実際読み返してみると、面白い記述はいくつも見つかります。ただそれは「ログとして」面白いものです。「ああ、こういうことを考えたな」的面白さであって、現時点での知的好奇心的面白さではありません。そうしたものは、上記のページには取り上げませんでした。それをやりはじめたらキリがないからです。

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いじめ加害者との「謝罪会」だったはずが…信じがたい“二次被害”の酷さ

夏休み後半、もうすぐ学校が始まりますが、無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』を発行する、同ネット代表の井澤一明さんは「9月1日前後に子供たちの自殺が増える傾向は残っている」としていじめによる自殺未遂事件、その後に起きた二次被害について語っています。

学校は、いじめの二次被害を起こさないスキルを持とう

8月も後半に入りました。夏休みも終わりになってしまいますが、今年の夏はコロナによる制限が解除された地域も多く、本当に久しぶりに夏休みらしい夏休みを味わえたご家族も多かったことでしょう。夏祭りや旅行に出かけた子供たちも多かったことだと思います。ただ、9月1日前後に子供たちの自殺が増える傾向は残っているように思います。皆様の周りの子供たちに気を配っていただけるとうれしく思います。

さて、6月23日に2019年に、埼玉県川口市の当時15歳の男子がいじめを受けたと訴え、「教育委員会は、大ウソつき」などと書き残し、自殺した問題で、調査委員会の報告書が公表されました。

NHK NEWS WEB によりますと、調査委員会は、医師や弁護士で構成され、報告書では、自殺の主な原因を「いじめと、いじめ申告後の二次被害による非常に大きな精神的苦痛が軽減せずに、数年間にわたって継続したこと」と認定しました。加えて、男子生徒がいじめを受けたと繰り返し訴えてもいじめの存在を認めないなど、学校側が不適切な対応をとったことで男子生徒や母親がその後、非難されるなど「二次被害」につながったとしています。また、その後の学校や教育委員会の調査についても「反応は非常に鈍く、重大事態発生の認識がない」としています。

本人が遺したノートや手紙には、中学1年の2016年の5月、部活動の先輩やクラスの同級生から悪口を言われたり仲間はずれにされたりしたと学校に訴え、その4か月後には、「先生に話をするとすぐにあいてに言う。また見えないところでいじめられる。だから先生に話するのが怖い」と書き残していました。「先生たちは、しんけんに話を聞いてくれなかった」とつづっていました。
この記述の4日後、自殺未遂をしてしまいます。

その後も「学校は、いじめがないって言ってる」、「先生たちをしんじられない。やっぱりぼくが消えたほうがいいとずっと考えている」などと繰り返し、学校側の対応が変わらないと書かれていました。あわせて3回の自殺未遂を図ったあと、教育委員会は、ようやく調査委員会を設置しました。最初にいじめを訴えてからおよそ1年半後のことです。そして2019年9月、「教育委員会は大ウソつき。いじめた人を守ってウソばかりつかせる」とノートに書き残し、自殺してしまいました。

報告書について、被害者の母親はNHKの取材に対し、「時間はかかったが、中立公平に調査をしてもらい、ありがたく受け止めています。息子には本当なら生きて読んでほしかったですが、この報告書でようやくいじめの一次被害と二次被害を認めてもらい、仏前に『ここまで頑張ったよ』と報告できました」と話していました。

また、Yahooに取り上げられたテレビ朝日のニュースでは詳しく二次被害の状況を報道しています。

このニュースを読みますと、二次被害の構造は二段階になっていたようです。

一段階目は、学校の教師がいじめと認定しなかったことによるものです。報道によると、本人はいじめの被害を主にノートに記して「学校に行くのがこわい。このきもちは、だれにも分からない。ぼくの生きている意味はあるのかな?」「くるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしい」などと教師らに繰り返し訴えたと言います。本人のノートを受け取った教師らは、本人が軽い障がいを持っていることを理由に、「(本人が)そんなものを書けるわけないだろう」とか
「親が書いたんだろう」と被害者の苦しさを学校側は受け止めなかったとあります。残したノートは10冊以上にも上ったにもかかわらずです。

なぜ人は“飽きる”のか?現役医師が教える「勉強の集中力を持続させる裏ワザ」

勉強や仕事をする際、休憩をうまくとっていますか? 今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生は、集中を続けるための「うまい休憩のとり方」を紹介しています。

「最高の休憩」とは!? 1番集中が続く勉強の仕方!

こんにちは。ゆうきゆうです。

元気にお過ごしでしょうか?

さて、少し前にこんなご質問をいただきました。

「勉強する際に集中ができず、休憩を長時間はさんでしまい、結果だらけてしまうことがあります。勉強する前に集中力を上げる方法、もしくは休憩を短くする良い方法があれば教えてください」

まず、休憩ナシで勉強や仕事をしていると、いつか集中力は切れてしまうものです。

するとかえって休憩、もっと言えばダラダラする時間が増えてしまいます。

こんな状況を避けるためには、「意図的に休憩を取っていく」というのが重要です。

休憩は強制的に!

具体的な方法には以前もご紹介した「ポモドーロテクニック」というものがあります。

これは「25分勉強しては5分休む」というサイクルをタイマーを使って行い、強制的に休憩をはさみ込む方法です。

ただし、時間の割り振りに関しては、本当に自由でかまいません。

例えば5分勉強して1分休む、でも構いません。

「自分はこれが良い」というサイクルで、実行してみましょう。

次に、休憩時間が長くなってしまう問題について、お話していきます。

まず、長い休憩をしたい場合には、休憩を始める前にタイマーをかけておきましょう。

そしてそのタイマーで時間を刻んでおくと、例えば休憩に行って戻ってきたら「もう15分も経ってる!」とか、「もう20分だ」というように、休憩を明確に数字で意識することができます。

自分がどれだけ休んだか把握できることは、ダラダラした時間を減らすには非常に有効です。

9月に内閣改造も前途多難。岸田スキャンダルまみれ内閣は何を“改造”するというのか?

9月に内閣改造する予定だと発表した岸田内閣。支持率が低迷するなか、何をどう改造するというのでしょうか。メルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』ではジャーナリスト・作家として活躍中の宇田川敬介さんが、現在のスキャンダルだらけな内閣の状況を紹介しながら、日本の政治の行末を案じています。

9月にあるという内閣改造と注目点

さて今週は、『9月にあるという内閣改造と注目点』と題して、今週大いに話題になった内容に関してみてみたいと思います。

なぜ9月に内閣改造か

9月中旬くらいに内閣を改造すると発表されました。

実際に今の内閣、岸田第二次改造内閣は、発足当初から様々なスキャンダルがあって、大臣が次々と変わってしまい、しっかりとした内閣としての実績を残したとはいいにくい内閣になっています。

まずは昨年10月に山際大志郎経済再生担当大臣が、世界平和統一家庭連合(旧:統一教会)との関係が相次いで問題化した責任を取る形で辞任し、後任に後藤茂之議員が就任しています。

次に11月葉梨康弘法務大臣が「ちょっと印鑑を押すだけの仕事」と大臣の仕事に対する度重なる失言が問題化して辞任し後任で齋藤健議員が就任します。

ほぼ時を同じくして、寺田稔総務大臣が自身の政治団体の政治資金を巡る不適切な処理などの問題が表面化し辞任し、松本剛明議員になります。

ちなみに、松本剛明氏は、菅直人第2次改造内閣での外務大臣以来約10年ぶりの入閣であり、民主党政権時の閣僚がその後の自民党政権において閣僚に起用されるのは松本氏が初となったのです。

次に昨年12月には、秋葉賢也復興大臣が自身の事務所経費を巡る不適切な処理など「政治とカネ」を巡る問題で辞任し、後任として渡辺博道議員が就任しています。

また同じ12月には杉田水脈総務大臣政務官が、自身の男女差別・性的少数者(LGBT)などへの過去の不適切な言動を巡る問題で辞任し、後任として長谷川淳二議員が就任します。

このようにこの内閣では大臣4人政務官1人がすでに入れ替わっているということになります。

ちなみに、大臣や政務官などではないですが、男女差別・性的少数者(LGBT)に関しては荒井勝喜内閣総理大臣秘書官が性的少数者に対する不都合なオフレコ発言を公表される形で更迭されてしまい、荒井と同じく経産省から伊藤禎則氏が後任に秘書官になりました。

荒井氏に関しては、岸田首相の「スピーチライター」もしていたので、岸田首相は荒井秘書官が更迭された本年2月以降、そのスピーチに関しても「稚拙」とか「昨年のコピペに過ぎない」などの批判が出されているのです。

そして最近では8月になって、秋本真利外務大臣政務官は、日本風力開発から多額の資金提供を受けた収賄の疑いで東京地検特捜部の捜索を受けた責任を取る形で辞任していますが、後任は発表されていません。

この記事の著者・宇田川敬介さんのメルマガ

“政界のビッグモーター”維新の会が街路樹1万本を撤去計画、自ら「第2自民党」宣言で剥がれた化けの皮

在阪メディアを巧みに操り党勢を急拡大させるも、ここに来て支持率の下落に見舞われている日本維新の会。馬場代表が自党を「第2自民党でいい」とした発言が大きな物議を醸しましたが、彼らはこの先、どこに進もうとしているのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、支持率低下の原因を考察。さらに過去「第2自民党」と呼ばれた政党が辿った悲惨な行く末を紹介するとともに、維新を増長させてきた在阪マスコミの姿勢を強く批判しています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

止まらぬ支持率下落。自ら「第2自民党」発言の維新が辿る末路

ここにきて、日本維新の会の支持率が低下傾向にある。NHKの「政党支持率調査」によると、8月の維新の支持率は4.8%。維新の支持率は、3カ月連続で下落した。

5月に6.7%あった支持率は、6月「6.2%」、7月「5.6%」、8月「4.8%」と続落。

なぜ維新の支持率は低下傾向にあるのか。まず考えられる理由は、馬場代表による「第2自民党」発言だ。ただでさえ、日本維新の会は「自民党の別動隊」と揶揄されているのに、馬場代表が、

「第1自民党と第2自民党でいいんですよ」

と自ら「第2自民党」であると認めるような発言をし、“化けの皮”が剥がれた。また関西・大阪万博をめぐるゴタゴタもそれに拍車をかける。

維新の会所属議員の不祥事も、各地で相次いでいる。5月には、国会で梅村みずほ参院議員(44)(1期)が、出入国在留管理局施設で死亡したスリランカ人女性をめぐる質疑のなかで、

「ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったのかもしれない」

と発言、批判を浴びた。

地方でも同じ。大津市議会の原田優太市議(30)は6月7日の市議会開会日に姿を見せなかった。自身で初めての本会議だったが、取材に対し、

「訪問看護の仕事が長引き、参加できなかった」(*1)

と欠席理由を説明。「議員としての自覚が足りなかった」と陳謝した。

福岡県飯塚市議会では、5月30日、藤間隆太市議(35)が市の男女共同参画に関する啓発について、無所属の女性議員を名指しし、

「セーラー服を着て、PR動画を投稿すれば再生数を稼げる」(*2)

と述べる。藤間氏は市議会でただ一人の維新議員であり、取材に「失言だった。注意したい」と謝罪した。

日本維新の会は今春の統一選で365人が初当選し、所属地方議員と首長は750人超にまで、拡大。しかし候補者を公募でかき集めた結果、政治経験がないまま当選した新人や若手議員も多い。

目次

  • 代表自らが「第2自民党」宣言した維新の行く末
  • ビッグモーターを批判できぬ維新の街路樹大量伐採
  • 政治的権力を監視する力を失った大阪メディア

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

中国を笑えぬ日本。首都圏にも多数存在する「台風や洪水被害に脆弱すぎる土地」はどこか?

地球温暖化の影響で、年々大型化、強力化する台風。ここ数年日本も大きな被害に見舞われ続けていますが、自身や大切な人を守るため、私たちできることはあるのでしょうか。今回、安全保障や危機管理に詳しいアッズーリさんは、自然災害の備えについては日本はアジアでもトップクラスとしつつも、首都圏にあって台風や洪水被害に脆弱な「危険地域」の存在を指摘。その上で、災害から身を守るために住民が取るべき具体的行動を提示しています。

中国では地方住民が大都市の犠牲に?首都圏の台風や洪水でやるべきこと

また習政権に対する国民の反発が増殖しそうな感じだ。中国北部では7月末から8月はじめにかけて集中的な豪雨が各地を襲い、洪水になるなどして犠牲者が増えた。しかし、これは自然に起こったものではなく人災だとする反発が市民の間で拡がっている。7月に入って重慶市や浙江省、河北省、北京市などで大雨による被害が発生し、7月だけで死亡・行方不明者は142人となったが、習政権は北京や重慶など大都市を水害から守るため、氾濫や決壊の恐れがある河川から人口の少ない遊水地などへ放流を行い、それによって地方で洪水被害が異常に拡大したとの疑念が拡がり、地元住民たちは習政権への反発を強めているのだ。

特に、北京市中心部の南西約60キロに位置する河北省涿州(たくしゅう)市では被害が拡大し、水の水深が7メートルまで達し、習政権は北京さえ安全だったらどうでもいいのかと怒りの声が聞かれた。これまでの情報だと、被災した人は700万人を超え、家屋の倒壊は2,300棟に上り、経済損失は日本円で約3,100億円に上ったという。

中国は日本と比較して台風が到来する機会も少ないことから、日本より自然災害対策が脆弱であり、仮に毎年沖縄に来るような大型台風が中国各地を襲えば、ビルや住居の決壊が相次ぎ、犠牲者も日本の比ではないだろう。日本は大雨や台風、地震などを日常的に経験することから、自然災害への備えはアジアでもトップクラスだろう。

東京にも多数存在する危険地域

だが、首都圏を細かく見ると、台風や洪水などに脆弱な、危険な地域は所々にある。たとえば、東京でいえば江戸川区や葛飾区、もっといえば荒川に近い総武線の新小岩や小岩あたりは極めて心配されるエリアだ。このあたりはもともと家々が密集し、細い路地がたくさんあり、敷地の狭い家々が乱立している。火事など起きれば瞬く間に他の家々に広がりそうな感じだ。そんなところに台風や大雨が襲えば、近くにある荒川や隅田川の氾濫は抑えきれず、すぐさま水が街を飲み込むことになるだろう。江戸川区や葛飾区が出すハザードマップを見ても、このエリアはトップ級にリスクが高いとされている。

また、東京の西側にも危険地域がある。それは多摩川沿いのエリアだ。こちらの地域は高級住宅街も少なくない。特に近年叫ばれるのが武蔵小杉だ。武蔵小杉はタワーマンションが乱立し、近年はお金持ちが住む高級エリアと勘違い甚だしいイメージが先行しているが、このエリアは決して高級なエリアではなく、洪水となればすぐさま機能不全に陥る。

近年も台風が首都圏を襲い、多摩川が氾濫した際、大量の水が新丸子や武蔵小杉の川崎地域を襲い、それによってタワマンのエレベーターが動かなくなり、高層階の住民たちは下へ降りられなくなった。また、イメージがいい二子玉川も高島屋や周辺の居酒屋エリアも浸水し、多摩川沿いの脆弱性を露呈することになった。さらに高級住宅街の田園調布でも一部地域で浸水が発生し、地元住民たちは世田谷区の対策はどうなっているんだと怒りの声も上がった。