世界に漂い始めた「第三次世界大戦」の兆候。ガザ危機で日本と中国が試される理由

パレスチナのガザ地区を実効支配するハマスによるイスラエルへの大規模攻撃が端緒となり、極度の緊迫状態にある中東。イスラエル軍がガザ地区の侵攻に踏み切るのはの確実ですが、その戦火は世界に飛び火する可能性が大きいようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、ガザ危機が第3次世界大戦のきっかけとなりうる危険性を指摘。さらにかような局面から脱するため、日本が果たすべき役割を考察しています。

ウ戦争からパレスチナ戦争に。このまま拡大すれば「第3次世界大戦」勃発へ

ハマスの奇襲攻撃で、イスラエルは、1,300人以上の死亡、3,300人以上の負傷者が出ている。対して、ガザのパレスチナ人の死亡者も増え続けている。

イス軍は、ガザ国境を封鎖して、ほとんどのゲリラを排除した。今後はガザへの侵攻になる。

また、ロケット弾の飽和攻撃を受けて、イス軍は、試験中のレーザー迎撃システム「アイアンビーム」を実戦配備する準備を進めているとのこと。これで、飽和攻撃を阻止したいようである。

しかし、ガザ侵攻をイス軍が行えば、数十万人という犠牲者が出ることになる。

既に、イス軍は、少数の特殊部隊をガザに入れ、偵察活動をしている。

イス軍侵攻のため、期限14日午前中までの24時間以内にガザ北部から南部の住民は避難しろと、イス軍は、ガザ北部の住民にチラシをまいた。これに対して、ハマスは住民に退避をしないように呼びかけている。そして、イス軍は人道回廊も設置したが、ハマスはガザ地区に道路封鎖を敷き、住民の南部への避難を妨げている。

それがなくても、ガザ南部には110万人もいるので、退避をすることは簡単ではない。

国連は「このようなイス軍の対応が人道上破滅的な影響を及ぼさずに行われることは不可能だと考える」とし、通告撤回を求めた。

また、ガザからエジプトに抜けるラファフ国境検問所の横断ゲートをエジプトは、コンクリートブロックで閉鎖した。米国は、米国人などの外国人が国境検問所を抜けられるように交渉していた。

エジプト政府はガザ地区からの米国人避難を拒否し、住民への支援物資輸送が交換条件としているが、合意成立したようだ。物資をガザに入れ、外国人はエジプトに出られるようだ。

現在、約600人の米国市民がガザに滞在しているため、米国は、ハマスとの良好な関係にあるカタールの応援も受けて、交渉していた。

これで、ガザ侵攻が始まる。

レバノン国境でもヒズボラがロケット弾や、対戦車ミサイルでイス軍に攻撃をしている。ヒズボラは、ガザにイス軍が侵攻したら、イスラエルに攻め込むという。

また、イス軍は、アレッポ空港とダマスカス空港に空爆を行い、ダマスカス空港は滑走路が使用できなくなった。

そして、イラン政府は国連を通じイスラエル政府に、ガザ地区へ地上軍を投入するならイランも介入すると警告した。

ヨルダン川西岸では、イス軍と武装したユダヤ人入植者が連携する形で50名以上のパレスチナ人を殺害し、2つの村が事実上破壊された模様であり、ヨルダン川西岸で戦争が始まる可能性やガザの地下に張り巡らされたトンネルを使いハマスがイス軍を翻弄して、この戦争が長期化泥沼化することになりそうだ。

それと、ブリンケン米国務長官は、中国の王毅外相と電話会談して、イスラエルに対するイランやヒズボラなどによる攻撃を防ぎ、ハマスとの戦争が拡大しないよう、中国に中東での影響力を行使するよう促したが、中国はイスラエルのガザ侵攻を止めることが重要だと述べたはずで、影響行使はしないでしょうね。このパレスチナ戦争で世界が二分化するので、無理だ。

この戦争を終わらせるためには、パレスチナ国家をヨルダン川西岸に作り、イスラエルの入植地をヨルダン川西岸に作らないことである。ネタニヤフ首相が、平和交渉を潰したことが、この悲劇につながったことを明記する必要がある。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

信者の暴走はあるのか。解散命令請求後の統一教会に起こり得る事

10月13日に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する解散命令を東京地方裁判所に請求した文科省。旧統一教会側は16日に開いた記者会見で「死刑の求刑だ」とまで言い切り、全面的に争う姿勢をあらわにしましたが、この案件を識者はどう見たのでしょうか。今回のメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』では、かつて旧統一教会の信者だったジャーナリストの多田文明さんが、解散命令請求に関する文科大臣の会見等を聞くなかで、自身が驚いたというポイントを3つ挙げ、その理由を詳しく解説。さらに旧統一教会の今後について考察するとともに、信者を監視する必要性を訴えています。

国が調査することの凄さと問題の“理解”の深さ。統一教会元信者が文化庁「解散命令請求」で驚いた3つのこと

文化庁は宗教審議会に旧統一教会への解散命令請求を諮問して了承を得て、東京地方裁判所に申し立てました。
そして、10月13日に受理されました。

5,000点の資料など裁判所に提出されたものが、段ボール20箱にも及ぶという内容で、文化庁が昨年11月に1回目の報告徴収・質問権の行使をしてから、着実に証拠を積み上げていったのかがわかります。

解散命令請求の判断をした経緯など、大臣会見とその後に行われた文化庁の説明にも参加して話を聞くなかで、元信者として驚いたことや思うところなどを挙げます。

1.内部用語が次々に。文化庁の旧統一教会問題への理解の深さ

まず会見で感じたのは、文化庁の旧統一教会問題への理解の深さです。「旧統一教会への解散命令請求 被害者の声だけは絶対に消すことはできない 元信者として重要だと思うこと(ヤフーニュース個人)」にも書きましたが、説明のなかで驚いたのは、旧統一教会の内部用語が次々に飛び出してくることでした。

「万物復帰」はもちろんのこと、伝道や物品販売などで旧統一教会がよく使う「タワー長」といった用語がありました。

タワー長とは、勧誘現場の中心的な人物のことです。

宝石店などの物品販売会場に、誰かを連れこんだ時には、勧誘してきた信者は必ずタワー長に報告・連絡・相談をして、指示を仰がなくてはなりません。

そしてアドバイザー(伝道で霊能師・占い師)と言われる人が、連れ込んだ信者とともに、タワー長の指示を受けながら、契約にまで持って行きます。

この組織的な勧誘手法により、かなりの高い確率で展示会に連れ込んだ人たちに商品の購入をさせることができました。

これは、教団内ではマニュアル化されて、信者らは同じように行うわけですが、
当時(信者時代)のことを思い出しながら、今、問題になっている闇バイトの構図も似たようなものだと、改めて感じました。

この記事の著者・多田文明さんのメルマガ

長澤まさみと佐藤健「急接近」の可能性。あまりに多すぎる女性週刊誌の「定点観測写真」から滲み出たモノ

常に噂が絶えない女優の長澤まさみ、そしてイケメン俳優としてこちらも噂が定期的にあがる佐藤健。この二人の「急接近」をマークしている女性週刊誌の動きに注目したのが、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。来年公開の映画で初共演するという2人が、なぜマークされているのかについて明かしながら、その関係を深読みしています。

長澤まさみの近影に感じた佐藤健との“愛を終わらせない”方法

『女性セブン』がイベント終わりの長澤まさみをリポートしていました。

誰もが着るようなカーキ色のブラウスにアイボリーのパンツ姿が、際立って美しく見えるのは長澤のオーラでしょうね。

長澤が出演したイベントというのは『資生堂』“アルティミューン”のリニューアル記念イベントでした。

広告代理店関係者によれば、この秋の『資生堂』の目玉はこの長澤と、メンズ化粧品のイメージ・キャラクターになるはずだった木村拓哉という『マスカレード』バディだったようです。

『マスカレード・ホテル』が約46億4,000万円、『マスカレード・ナイト』は約38億1,000万円という興行収入を叩き出しているだけに、この観客動員数全てが商品を手に取ってくれれば…と目論んでいた『資生堂』はガックリと肩を落としていることでしょう。

2年ぶりにプロモーションでツーショットが見られるかもしれなかったのに…“性加害”問題が本当に恨めしく思えてしまいます。

今回の『女性セブン』の記事と写真は、おそらく出待ちしているファンに紛れて撮影された、特別新しい情報も無いたわいないものでしたが、私の頭の中では、少し前に同誌が報じた“佐藤健が決意の副鼻腔炎手術”の残像がすぐに浮かんできました。

副鼻腔炎には急性と慢性があるようで、慢性副鼻腔炎イコール蓄膿症と言われています。

蓄膿症の手術は少し前まで眉毛の下とか歯茎を切開して行われていましたが、今は内視鏡を鼻の穴から挿入して行われるようですね。

手術は全身麻酔で行われるようで、人気芸能人がそれを決断するには余程の覚悟を持って臨まねばならないことが想像できます。

私の知り合いの、同じ施術を受けたことのある某イケメン役者に聞くと「手術後、目を覚ましてから自分の顔を見るのが本当に恐かった」としみじみ話してくれました。

メスは入れないにしても顔周りの手術ですから、ルックスを売りにしている芸能人にとっては「自分の顔が変わっていたらどうしよう…」という恐怖が湧いてくるものなのでしょう。

何故私の頭の中に佐藤の記事が浮かんできたかと言えば、2人は来年3月公開予定の『四月になれば彼女は』という映画で初共演をしているからです。

2015年10月、『釜山国際映画祭』で2人は揃って登壇していますが、共演となるのはこれが初とのこと…デビューから23年の長澤と17年の佐藤にこれまで接点が無かったことが不思議に思える程です。

7年前に原作となるこの小説を読んでから、映画化するために奔走したという佐藤、そんな佐藤の情熱に応えるように『四月に~』は業界では異例とも言われる2年も前倒しで進行しています。

この記事に添付された『女性セブン』のこれまでの長澤の写真を見てみると、昨年4月の東京・池袋でのロケから2人を完全マークしているのが理解できます。

法律違反か。木原防衛相の応援演説「自衛隊に報いる」発言に批判殺到、自衛隊の政治利用を疑う声が多数

歴史どころか自身の経験にすら学べない人物なのか。木原稔防衛相は15日夕、現職の死去に伴う衆院長崎4区補選の自民党候補の応援演説に入った長崎県佐世保市で、「自民党候補を応援していただくこと、これが自衛隊ならびにご家族に対しての、そのご苦労に報いることになる」と発言した。

この現役防衛相による「自衛隊に報いる」との発言が問題視され、ネット上では批判の声が相次いだ。法で制限されている「自衛隊の政治利用」と取られても言い訳できない内容に、野党やネットユーザーから反発の声が上がった形だ。




「防衛費増額に反対の野党に佐世保の代表にはなってほしくない」

海上自衛隊佐世保基地を念頭に、「佐世保は自衛官やその家族が誇りを持って過ごしている街だからこそ、自衛隊に理解がある」と指摘した木原氏。さらに今年度から5年間で計43兆円にまで増額される防衛費や市内のテーマパークに隣接する形で計画されているカジノを含むIR計画にも触れ、「野党は残念ながら反対。私はそういう方に佐世保の代表になってほしくない」と語った。

自衛隊を巡っては、2017年にも当時の稲田防衛相が東京都議選の応援演説で、「防衛省、自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と支持を呼び掛け大炎上。その後発言は撤回したものの、野党からの辞任要求には「職責を果たす」として応じなかった。


木原防衛相が過去に起こした2度の“舌禍事件”

木原氏といえば防衛政務官時代の2014年、辺野古移設を巡り飛び出した「永田町の民意」発言や、翌2015年の沖縄全戦没者追悼式で当時の安倍首相に野次を飛ばした参列者らを「沖縄県による動員」と発言するなど、たびたびメディアを賑わしてきた。


その後、旧統一教会との関係などが取り沙汰されては来たが口は謹んでいた模様で、今回が8年ぶり3度目の“舌禍事件”となった。

佐世保市民は防衛相の発言をどう受け止めているのか

では、今回の発言が飛び出した長崎県佐世保市の市民はどのように受け止めたのだろうか。海上自衛隊佐世保基地の関係者が本音を語る。

「佐世保という土地は旧海軍が基地を開いたことがきっかけになって栄えた街なので、海自に関しても好意的な思いを持っている住民が多いんです。海自音楽隊の演奏をバックにアーケード街を隊員たちがパレードすることもありますが、かなりの数の観客が集まります」

「地元高校生たちの貴重な『就職先』ということもあって、とにかく市民と海自の関係が近いですね。もちろん彼らに対して厳しい意見や視線を向ける団体もいるにはいますが、佐世保では少数ですね」

木原防衛相の発言についてはどうか。

「そんな事情もあるので、『何が問題なのか?』と受け止める市民も多いと思います。人によっては『そんな法律自体がおかしい』と声を上げる向きもいると思います。私自身は『大きな問題になりそうな発言だな』と感じました」

もし防衛相の発言が「佐世保バーガーの売り上げに報いる」であったなら、問題視されていなかったどころか、地方経済と真摯に向き合う政治家として、全国で拍手喝采が沸き起こっていた可能性すらある。

地方の衰退が叫ばれる今、佐世保市とてその例外ではない。幸い観光資源は豊富に存在するようなので、海上自衛隊のみに頼るだけでなく、観光地として知名度を上げる方向にシフトすれば今まで以上の集客も見込めるだろう。このニュースを機に、ハウステンボスや佐世保バーガー、そして美味しい魚介類が豊富な長崎県佐世保市に注目が集まることを願って止まない。

意識して摂取すべき。腸内細菌のエサとなる水溶性食物繊維が多い食材は?

厚生労働省のウェブサイトによれば、大腸内に約1000種類、100兆個もあり、健康維持に重要な役割を果たすとして注目される腸内細菌。中でも善玉菌と呼ばれる腸内細菌が元気に働いてくれることが身体にとっては大切なようです。今回のメルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』では、糖質制限食の提唱者として知られる糖尿病専門医の江部康二医師が、「大腸の細胞のエネルギー源は、短鎖脂肪酸のみ」であることの意味を解説。腸内細菌のためにどんなものを食べたら良いか伝えています。

大腸のエネルギー源は短鎖脂肪酸その1

今回は、ヒトと腸内細菌と食物繊維の関係について考察してみます。実は一般にはあまり知られていませんが、大腸は、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの「短鎖脂肪酸」をほぼ唯一のエネルギー源としています。(注1)。

「大腸の細胞のエネルギー源は、短鎖脂肪酸のみである」このことの意味を、考えてみます。

短鎖脂肪酸は食材では酢かバターくらいにしか含まれていません。バターや酢だけでは、食材からの短鎖脂肪酸補充は、大腸のエネルギー源としては到底足りません。そうすると、短鎖脂肪酸を人体内で自ら作成するしかありません。

つまり、「体脂肪を分解して作る血中にある短鎖脂肪酸」および「大腸内の腸内細菌が、食物繊維を餌にして産生する短鎖脂肪酸」がヒトの大腸細胞のエネルギー源となっているということです。腸内細菌由来の大腸細胞で利用せずに余った短鎖脂肪酸は、吸収されて全身の臓器のエネルギー源となります。

「食物繊維から腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸が、大腸細胞のエネルギー源になる」というのは、少なくとも現世人類全てにおいて共通の生理学的事実と考えられます。

血液中には、脂肪の分解物の短鎖脂肪酸の1種、βヒドロキシ酪酸(ケトン体の1種でもある)があります。それに加えて、酪酸菌、ビフィズス菌などの腸内細菌が、活躍して、食物繊維を餌にして短鎖脂肪酸を生成してくれています。

このヒト腸内の大腸のエネルギー源となる短鎖脂肪酸は、主として酪酸と考えられます。大腸内の酪酸菌が、食物繊維を餌にして酪酸を生産しています。

このように、ヒトにおいて、大腸細胞のエネルギー確保のためには、食物繊維の摂取が極めて重要ということになります。つまり「食物繊維は、ヒトと腸内細菌にとって必須」なのです。

食物繊維は、水に溶けにくい不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維の2種類に分類されます。腸内細菌が食べる食物繊維は、水溶性食物繊維だと考えてほぼ間違いありません。

糖質制限食では、野菜、海藻、キノコ、大豆製品などから食物繊維を摂取できます。特に水溶性食物繊維はアボカド、オクラ、こんにゃく、納豆などに多く含まれています。(続く)

(注1)
清水健一郎「治療に活かす!栄養療法 はじめの一歩」181ページ、2011年、羊土社

この記事の著者・江部康二さんのメルマガ

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「解散命令」請求でも切れない。自民党と統一教会の“腐れ縁”が続くワケ

文科省がついに旧統一教会への「解散命令」を東京地裁に請求。自民党は教団との関係断絶をアピールしたいようですが、“腐れ縁”は続くと見ているのは、辛口評論家として知られる佐高信さんです。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、安倍晋三元首相の国葬から1年となったのを機に、改めて公私の区別をすべきだったと国葬を評価。岸田内閣は女性閣僚を5人にしたとはいえ、うち3人が世襲で統一教会と同じく家重視であること、教団との関係が問題視された議員たちも続々公認候補になっていることなど、両者は切っても切れない仲であると指摘しています。

安倍「国葬」1年

9月27日、昨年と同じく『毎日新聞』の記者と共に日本武道館や統一教会本部を歩いた。昨年のそれは9月30日の夕刊に掲載され、今年のそれは27日の夕刊に載った。

昨年の大見出しが「強まる『国家』の存在懸念」で、今年のそれは「根深い政治家の公私混同」である。問題意識に変わりはないが、昨年は「国葬を一番喜んでいるのは統一教会だ」ということを強調している。

「国家」の存在が目立つ時は、その国がおかしな状態に陥っている時であり、「国っていうのは、異論を封じる道具に使われる。本来は『国』があらわにならない政治がいい政治なんだよ」と私は言ったらしい。

「死」は私事の最たるものであり、その私事を「公」に利用するのが国葬で、それは逆に「公」が「私」のもとに無制限に入り込んでくることになり、公私の区別がつかなくなる。そして、公私の別で忘れてはならないのは公イコール国、国イコール公ではないということである。

領土や領海は国によって区切られるが、領海の外に公海がある。政権や右派は国イコール公だと押しつけてくるが、公は国を超えるものなのである。

「残念ながら、反対意見を言うのに勇気のいる社会だよね、日本は。その中で1人1人があげている反対の声を与党はもちろん、野党も拾っていない。税金は国民のために使うものなのに、保守派の支持を高めるために国葬をするとか、それは自分たちの都合だ」

昨年、私はこう言っているが、今年の結びは次の発言である。

「国民は、戦前には戻らないし、政治家はそこまでひどいことはしないと思っている。でも、憲法を目の敵にする統一教会が政界に侵食し、防衛費の増額も決まった。私は8割方戦前に戻っていると思うけどね」

公私混同の最たるものが世襲だろう。女性閣僚5人のうち3人が世襲。統一教会の本部のショーウインドウには「仲睦まじい家庭を築く」として文鮮明夫妻の写真が飾ってあった。その前で私は「政治家の世襲も統一教会問題も、家を強調することが公私混同につながる」と話した。統一教会と自民党そして維新は改憲で一致する。考え方はどこまでも一緒なのである。

「封建的な家父長制を目指す統一教会と男女同権をうたう日本国憲法は真っ向から対立する。統一教会は選挙の支援を通じて露骨に自民党に改憲を働きかけてきた」

改憲を引っ込めない限り、自民党と統一教会の腐れ縁は続く。「教団イベントで韓鶴子総裁の右隣に写る写真が見つかるなどして閣僚を更迭された山際大志郎ら、接点が判明した議員も次々と次期衆院選の公認候補予定者に決まっている」と記者は指摘しているが、自民党は切れない。切ったら選挙ができないほど一体化しているからである。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

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報道NG?大手メディアが絶対に触れぬジャニーズと櫻井翔パパ、統一教会、そして中曽根の深い闇

10月16日、翌日からの屋号変更のため61年の歴史に幕を閉じたジャニーズ事務所。同事務所を巡っては、ジャニー喜多川氏の性加害問題を報じてこなかったメディアに大きな批判が集まっていますが、未だ伝えられないさまざまな疑惑や真実があるといいます。そんなジャニーズの「闇」を取り上げているのは、ジャーナリストの伊東森さん。伊東さんはメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』で今回、旧統一教会や韓国、そして中曽根康弘元首相とジャニーズ事務所との関係を白日の下に晒しています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

ジャニーズ事務所「廃業」も、禍根を残した「茶番記者会見」の代償。アメリカで“フェイクニュース”を垂れ流す米コンサルタント会社

ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川元社長(2019年死去)による所属タレントらへの性加害問題で、事務所の東山紀之社長らが2日、東京都内で記者会見を開き、社名から「ジャニーズ」を削除し、17日付で「SMILE-UP.(スマイルアップ)」に変更すると表明。

さらに被害者救済委員会に325人が補償を求めていると明らかにした。事務所は性加害問題についての世論の反発を受け、わずか1カ月で運営のあり方を大幅に見直すまでに追いやられた。

事務所は今後、名称を変更したうえで、被害者救済に特化する。そして事務所は、最終的に廃業する。

わずか1カ月前、事務所が設置した専門家チームの調査報告を受けて9月7日に開いた記者会見で、東山氏は、「ジャニーズ事務所」という屋号は変えない方針を示す。

ジャニーズのグループであるNEWSの小山慶一郎が同日、出演したニュース番組で事務所のヒアリングに対し、屋号の維持を求めたことを明かすなど、

「タレントの中では維持の意向が強かった」(業界関係者)(*1)

という。東山氏も、「ジャニーズ」という名称の持つ意味合いを、「タレントが培ってきたエネルギー、プライド」だと説明した。

しかし、東山氏自身が「鬼畜」とまで言い放った創業者の名を冠し続ける姿勢は、調査報告書で「ガバナンス不全の最大の原因の一つ」と指摘された同族経営からの脱却に、大きな疑問符をつける。

記者会見を開き“幕引きを図った”とはいえ、記者会見「指名NGリスト」が公になり、ジャニーズのさらなる打撃は避けられない。

他方、ジャニーズをめぐるさらなる問題、たとえば嵐の櫻井翔の父親である桜井俊氏の問題、あるいは旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係など、メディアが“触れない”「メディア報道NGリスト」がまだまだ存在する。

目次

  • ジャニーズ記者会見の茶番
  • アメリカで“フェイクニュース”を垂れ流す米コンサルタント会社
  • ジャニーズ事務所のさらなる闇は…?

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

【訃報】歌手の谷村新司さん(74)死去。アリスで活躍「いい日旅立ち」「昴」、ネットに悲しみの声あふれる

堀内孝雄、矢沢透と結成したバンド「アリス」で活躍し、ソロのほか山口百恵らへの楽曲提供で知られた、歌手・作曲家、シンガーソングライターの谷村新司さんが8日に亡くなっていたと、所属事務所が16日に発表した。74歳だった。なお、死因等は現在公表されていない。

谷村さんは、1948年12月11日生まれの大阪市出身。1968年にフォークグループ「ロック・キャンディーズ」のメンバーとして東芝レコードよりデビュー。1971年に堀内孝雄と「アリス」を結成し、翌72年に矢澤透が加入して3人組となる。1975年にフォークグループ「ウッディ・ウー」のカバー曲「今はもうだれも」がヒットし、その後は「冬の稲妻」「チャンピオン」などのヒット曲を連発して人気バンドとなった。アリスは、日本の「ニューミュージック」と呼ばれる音楽ジャンルの代表的なバンドに。

アリスと並行してソロ活動を開始し、他の歌手への楽曲提供として山口百恵に提供した「いい日旅立ち」がヒット。1980年には自身のソロ曲として最も有名な「昴」を発表し、一躍有名になった。

1992年に加山雄三と連名で「サライ」を発表し、日本テレビ系『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』のテーマソングとして現在も歌い継がれている。その後、歌手活動と並行してテレビ番組の司会としても活躍。NHK紅白歌合戦などに出演。

谷村の代表曲「昴」は海外でも人気を誇り、お隣の中国でも親しまれている。

2023年3月に急性腸炎のため入院、その後、年内の活動中止が発表されていた。10月16日、8日に死去していたことが谷村の公式X(旧Twitter)で公表された。

突然の訃報に、音楽界、芸能界から哀しみの声が多くあがっている。

癖は必ず矯正できる。なら、どうやって「悪い癖」に気づけるのか?

人に接することが仕事の接客業。そこで自分の悪い癖を出してしまうと当然売り上げにも影響しますよね。今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、自分の悪い癖を修正するための方法を紹介しています。

癖は自分で気付けない

癖は直すことができます。

接客における癖というのも色々あって、例えば言葉癖や動きの癖などが思い当たるでしょう。

こうした癖は、とにかく意識し続けることで誰でも修正することが可能です。

そもそも癖自体が何度もやってきたことで自然と身についてしまっているものなので、何度も修正をしていくことで直すことはできるわけです。

だから悪い癖があるのであれば、それはどんどん直していくべき。

しかし、自分にどんな癖があるかに自分で気づくことは本当に困難です。

気づかないから悪い癖になっているわけで、自分自身で癖そのものに気づこうと思っても何が癖なのかがよくわかりません。

だから指摘をもらう必要があります。

自分に悪い癖があるかどうかは客観的に見ることでわかります。

その客観的というのは物理的な話で、”自分以外の誰かの目”なのです。

自分で気付けない以上は周りの誰かに見てもらうことで癖を指摘してもらう。

そうしない限りは、なかなか見つけること自体ができません。

そしてこの指摘を受けるというのは、恐怖でもあります。

指摘は誰にとっても基本的に怖いものであり、進んで指摘をもらおうという人はあまりいません。

だからこそ、それをやるかどうかです。

自分の悪い癖を修正できるチャンスは待っていてもなかなか来ません。

たまたま誰かが何かの拍子に指摘をくれることもありますが、それがいつになるかは時の運です。

だったら今の時点で悪い癖がないかは、自分から進んで確認しにいく。

そうして悪い癖を修正するチャンスを得ていきましょう。

今日の質問&トレーニングです。

  1. 自分の悪い癖を指摘してもらうためのチャンスを作るとしたら、どんなことをしますか?
  2. 思い当たらないという人は、接客やロールプレイを周囲の人に見てもらい悪い癖がないかを確認してみましょう。

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あまりにも杜撰。福島処理水に大反発の韓国で核物質「蒸発」の衝撃事実

福島の処理水放出をめぐり、嫌がらせのような国際電話や国内でのデモなどで大反発をしていた中国。その隣国である韓国もネット等で猛反発してたことは記憶に新しいところ。しかし、自国のずさんさには目をつぶっているようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では、韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が、最近明らかとなった韓国での放射線物質の管理の甘さが招いた事件について紹介しています。

韓国の新都市のど真ん中で放射性物質が行方不明

文在寅政府時代、京畿道城南市板橋(キョンギド・ソンナムシ・パンギョ)の新都市の真ん中にある韓国原子力財団(以下、財団)の研究室から放射性核物質が蒸発し姿を消したことが明らかになった。1日平均流動人口が10万人に達する都心で核物質が気化して空中に飛んだのだ。

11日、朴ソンジュン国民の力議員によると、財団は2016年から放射性核物質のウラン(U-232)5.0283グラムとトリウム(Th)5.1123グラムを酸に溶かした液体状態で管理していた。

問題は2018年、有名ベッド会社の製品から放射性物質であるラドンが多量に検出されたいわゆる「ラドンベッド事件」以後に起きる。

政府はこの事件後、核物質管理業務体系を変え、財団には空港・港湾放射線監視機教育業務を任せ、韓国原子力安全技術院(以下技術院)に核物質安全管理を担当させた。財団が持っていた核物質と装備・人材などは技術院に移すようにしたのだ。

ところが当時技術院は装備と人材は持っていったが、核物質の買収を拒否した。技術院は「すでに使用してしまっている物質であるゆえ、使い道がない」という趣旨で拒否理由を明らかにした。

一方で財団はすでに人材と装備を技術院のほうに渡してしまっていたから、これを管理する能力がなかった。結局、書類上だけで技術院に移管されたものと虚偽記録し、核物質は財団研究室の隅に放置されたままだった。

核物質蒸発の事実は、韓国原子力統制技術院(以下、統制院)の定期検査で明らかになった。統制院が2019年財団現場点検に乗り出した時は核物質が残っていたが、3年後の2022年点検では「核物質容器が空いている」ことが分かった。管理不良で蒸発してしまったのだ。

パク・ソンジュン議員は「たとえ微量だとしても核物質保有現況を虚偽で作成し隠蔽しようとしたことは犯罪と同じだ」とし「都市のど真ん中で放射線被爆が発生しなかったか徹底的に調査しなければならない」と話した。

これほど杜撰な国がフクシマ処理水云々とわめきながら大騒ぎしている現実が笑える。本当に蒸発してなくなったのか誰かがもっていったのかも定かでない。まずは韓国原子力財団の職員全員に対して被曝測定を行ない、周辺地域の人々に対しても調査はすべきであろう。被曝性の何らかの異常がすでに発生しているかもしれない。それにしても文在寅の負の遺産はどこまで浸潤しているのだろうか。

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