安倍首相「全世代型社会保障」宣言も、国民は「もう騙されない」

「全世代型社会保障制度」の実現に向けた改革を年内に実行すると安倍晋三首相が表明したと共同通信東京新聞などが報じた。具体的には、年金受給開始の選択肢を75歳からに広げる点などを述べた。


内閣最大のチャレンジ「年内実行」宣言

安倍首相が通常国会召集日に行なう施政方針演説の概要について、16日判明。「内閣最大のチャレンジ」と述べていた「全世代型社会保障制度」を年内に実行するという。国家戦略として、人工知能やビックデータを活用する「第4次産業革命」に取り組み、技術革新を図る狙いだ。また、「現役世代の負担上昇に歯止めをかけるのは待ったなしの課題」と語り、年金受給開始の選択肢を75歳からに広げることになるとのことだった。

全世代型社会保障制度とは

高齢者の就労を促進し、「社会保障の支え手を増やす」ことや、負担能力がある人には年齢問わず多く負担してもらう「応能負担」を2本柱として打ち出しているのが、「全世代型社会保障制度」だ。

たとえば、就労促進策では、希望する70歳まで働き続けられるよう機会の確保を企業の努力義務にするという内容。これについて安倍首相は「意欲ある皆さんが働き続けられる生涯現役の社会をつくり上げる」と意気込んでいたが、若手世代の待遇が圧迫されることや、働き続けざるを得ない非正規雇用が出てくることなどの問題点が浮き彫りとなっている。

気づいたら二重請求。恐ろしい「メルカリ」詐欺の悪質な手口

スマートフォンなどから、誰でも簡単に商品の売り買いができるフリマアプリ「メルカリ」。品物が届いてから出品者に入金されるシステムのため、安心して楽しめると人気だ。しかし、この「メルカリ」などのフリマアプリを利用した詐欺が横行していると話題になっている。こうして話題になったのは、被害者たちのツイートがきっかけである。



「メルカリ」の落とし穴

「メルカリ」では、配送方法が選択できる。「らくらくメルカリ便」、または「ゆうゆうメルカリ便」以外の「ゆうパック」などの配送方法が指定されていた場合、出品者に住所などを知られてしまう。これが今回の詐欺に繋がった。

利用された「Paidy」

詐欺に利用されたのは、オンラインショップなどで簡単に利用できる決済サービス「Paidy」。事前登録やクレジットカードは必要なく、携帯電話とメールアドレスさえあれば誰でも決済できるサービスである。通常は、購入者がコンビニや銀行でまとめて月に1回支払うのだが、もし購入者が商品の代金を支払わなかった場合は、商品の送付先に請求書が届くシステムになっている。

悪質な詐欺の手口

「メルカリ」と「 Paidy」を利用した詐欺は、以下のように行なわれた。

  1. 詐欺師となる出品者は、無在庫のままメルカリなどに出品
  2. 落札されたら、「Paidy」を利用してビックカメラなどのサイトから商品を購入し、配送先として落札者の住所を入力
  3. 落札者に「ビックカメラ」などから直接荷物が届く
  4. 落札者が「受取連絡」をし、出品者に振り込まれる
  5. 翌月、落札者にPaidyから支払い通知がくる

つまり、詐欺師は商品を送らずとも、商品代金を得ることができるのだ。一方で商品の購入者は、メルカリへの支払いとビックカメラなどのサイトへの支払いを二重で行なわなければならない。

2名死亡の新型肺炎、迫る中国の旧正月。日本の対策は万全か?

中国・武漢市で発症が相次ぎ、2人目の死亡が確認されている「新型肺炎」。日本でも、神奈川県在住の中国人男性からの発症が確認されている。新型コロナウイルスは、武漢市の海鮮市場で扱われていた動物から感染した可能性が指摘されていたが、武漢市当局は「ヒトからヒトへの感染の可能性を排除できない」との見解を示したと、産経新聞朝日新聞などが報じている。

ヒトからヒトへの感染は

患者が多く出入りしていたとされる武漢市の海鮮市場だが、今回日本国内で感染が確認された男性は立ち寄っていなかった。しかし、今回の新型コロナウイルスを関係しているかは不明だが、現地の方と現地で生活していた可能性がある。また、別の肺炎を発症した夫妻のうち、夫は海鮮市場で働いていたが、妻は市場には行っていなかった。このことから、ヒトからヒトへの感染のリスクは極めて低いが「ある」との見解が示された。コロナウイルスは、咳などを通じて飛沫感染しやすいウイルスといわれているため、外出中のマスクの着用や外出後の手洗いうがいなどは徹底して行ないたい。

検疫をすり抜けた新型肺炎

厚生労働省は昨年12月以降、国内の検疫体制を強化していた。サーモグラフィーを用いた発熱確認に加え、武漢市からの入国者に対しては、発熱や咳などの発症がある場合は自己申告するよう促していた。しかし、日本国内で感染が確認された中国人男性は帰国時に解熱剤を飲んでおり、検疫をすり抜けられた。

今では間違い。「こんにちわ」「こんばんわ」と書く世代がいる訳

普段は何気なく使っているような言葉ほど、表記の微妙な違いについて気になってしまうことがあります。「こんばんは」と「こんばんわ」もその1つ。今回の無料メルマガ『神垣あゆみメールマガジン』では、その語源や内閣告示にまで根拠をひもときつつ、発音が同じで表記だけが異なる2つの仮名遣いについてわかりやすく解説しています。 

「こんばんは」の表記

■読者からの質問

一日の挨拶で朝は「おはよう」、昼は「こんにちは」、晩は「こんばんは」と言います。

この「こんにちは」と「こんばんは」の『は』について、「こんにちは」の『は』は確かに『は』だと思いますが、「こんばんはでもよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

あらためて「こんばん『は』」と「こんばん『わ』」を比べてみても、発音が同じで見た目だけの違いだけなので、どちらでもいいような気もしますが、何か決まりでもあるのでしょうか。(読者 亜麻乃 時夜句さん)

■神垣あゆみさんの回答

「は」か「わ」か。使い慣れた言葉ほど、ふと疑問に思うことがありますね。そこで、調べてみました。

内閣告示・内閣訓令による「現代仮名遣い」の表記の基準というのがあり、表記の慣習による特例として助詞のは、と書く文例に

こんにちは  こんばんは

が出ています。

本来、「今日は~」「今晩は~と、後に文が続いていたものが省略されこんにちは」「こんばんはと言われるようになったのが語源とか。したがって、もともと助詞として使われていた「は」であると理解すれば、迷うことがなくなります。

とはいえ、1986(昭和61)年に内閣から新しい現代語仮名遣いが告示されるまでは「こんにちわ」「こんばんわ」が正しい表記とされていたとのこと。ですから、年代によってはではなくが正しいと習い、使っていた人たちもいるわけです。

どちらが正しいというより、現代の表記の基準はこんにちは」「こんばんはであると覚えておくとよいのではないでしょうか。

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朝番組キャスターが武田教授を名指し批判。環境問題の深すぎる闇

先日掲載の「武田教授が明かす、個人レベルの節約が環境破壊を早めている証拠」では、「節約しているという人は、実はエネルギーを2倍消費している」と断言した中部大学教授の武田邦彦さん。今回武田さんはメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』で、自身の研究により明らかになった数々の「環境問題のウソ」を改めて明らかにするともに、「リサイクルを実施した方が資源をより多く使うことになる」といった真実が伝えられない理由を記しています。

どうなったゴミ問題。「あと8年で廃棄物貯蔵所が溢れる」に踊らされた人々

1990年、バブルの崩壊とともに環境問題が日本社会の大きな話題になった。その原因は、不思議なことに環境が悪化していたのではなく、将来、悪化するだろうということだった。このまま進めば、ゴミは8年後にあふれ、ダイオキシンで多くの人が死に、環境ホルモンで男性が女性化し、石油が枯渇し、そして温暖化ガスで地球に住めなくなる…というものだった。

その頃、ちょうど筆者は大学に移った時で、リサイクルにしてもダイオキシンにしてもすべて科学的な課題だったので、一つ一つ、計算したり調査をしたりした。

リサイクルは有効なのか、ダイオキシンは毒物なのか、環境ホルモンというのは存在するのか、石油は枯渇するか、さらに温暖化するのか、などを科学的に研究した。その結果、リサイクルは天然資源を使うのに比較して最低でも3.5倍の資源を使う(リサイクルすればするほど資源の枯渇が早くなる)、ダイオキシンはほぼ毒性がない、環境ホルモンはでっち上げである。石油は約4,000年分ぐらいある、そして温暖化は今でも議論がなくならない。

しかし、日本社会の多くの人は環境問題が本当であり、取り組むべきと考え、政府は膨大な予算を投入し、大学の研究ですら環境問題が主力になった。ちょうど、タイミングが悪かったこともあった。1990年から「役に立つ研究が叫ばれ、政府が気に入る研究しかできなくなった(見かけ上は東大の先生が研究テーマを選定したが、実際は官僚が決めていた)。御用学者が激増し、朝日新聞は途中で寝がえり、NHKは毎日のように放送し、時にはヤラセをやった。

日本の学者のモラル不足と学力不足が重なった。ゴミ問題では学者が「あと8年で廃棄物貯蔵所が溢れる」という計算結果を出し、マスコミはそのまま報道した。当時、筆者が同じ計算をしたら150年程度は持つという結果になった。これはモラル不足の例であった。

桜を見る会また不祥事。公文書法違反を認めても逃げ回る安倍官邸

20日に招集される通常国会でも野党の厳しい追求が予想される、「桜を見る会」を巡る数々の問題。10日には菅官房長官が、名簿の取り扱いに関して公文書管理法違反があったことを認めましたが、相変わらず官邸や内閣府は名簿の存在を頑ななまでに「隠蔽」し続けています。なぜ彼らはここまでして隠し通そうとするのでしょうか。元全国紙社会部記者の新 恭さんは今回、自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』でその理由を推測するとともに、公文書管理法違反の責任すら取らぬ政権サイドを強く批判しています。

公文書法違反を認めても「桜を見る会」隠ぺいをやめない安倍官邸

第2次安倍内閣が発足して初めて「桜を見る会」が開かれたのは2013年の春だ。驚くべきことに、その年から昨年までの7年間、このイベントの招待者に関する記録がいっさいない

なくても、安倍首相がどのような条件に合う人を宴に招いたのか、なぜ年々、参加者と、税金で賄われるそのコストが増大していったのか、担当部局に聞けば、すぐに答えが出てくるはずである。

ところが、歴代の担当者全員が、悪性の健忘症にでもかかったのか、記憶が鮮明でない、名簿を廃棄したのでわからない、などとシラを切る

そうこうしているうちに、年が明けて1月10日の定例会見で、あの菅官房長官が、招待者名簿に関する記録がないことについて「公文書管理法違反でした」とやけに素直に観念した、いや、したかに見えた。

違反なら、誰かが責任をとるのかと思いきや、事務的ミスだから、これから改めると言う。このあたりのごまかしは、今まで通りだ。

厳密に言えば、菅長官が違反だと認めたのは2013年から17年までの「桜を見る会」招待者名簿に関する記録を、行政文書ファイル管理簿と廃棄簿に残していなかったことについてだ。少し詳しく説明しよう。

2018年と19年の招待者名簿はなぜか「保存期間1年未満」の文書とされ、即時廃棄できるようになった。変更の根拠はいまだ不明だ。

それ以前、つまり2013年から17年までの招待者名簿は「保存期間1年」だった。保存期間1年以上の行政文書は、「1年未満より厳格な管理が求められる。

公文書管理法第6条、第7条に、概ね以下のような記述がある。

行政文書ファイルについて、保存期間の満了までの間、保存しなければならない。ファイルの分類、名称、保存期間、期間満了日、満了したときの措置などを「行政文書ファイル管理簿」に記載しなければならない。廃棄しようとするときは、内閣総理大臣の同意を得なければならない。

2013年から17年までの招待者名簿は期間満了ですでに廃棄されているが、同法に基づいて行政文書ファイル管理簿と廃棄簿に必要事項が記載されていなければならないということだ。

ところが、管理簿、廃棄簿ともに、「桜を見る会」招待者名簿に関する記載は見当たらない。当然、公文書管理法違反ではないかという疑念がわく。

これについて、1月7日、9日、10日の定例会見で、菅官房長官を追及したのは主として北海道新聞、朝日新聞の記者だった。

当初、菅官房長官は「詳細は内閣府に聞いてほしい」などと、例によって空とぼけた言い方をしていたが、行政文書ファイル管理簿、廃棄簿に記載がなかった事実は動かしがたく、10日の会見では明確に公文書管理法違反であることを認めた。以下は、その会見のやりとりの一部だ。

朝日記者 「長官としては公文書管理法に反していたという認識はあるか」

 

菅長官 「結果として公文書管理法の関連規定および内閣府の文書管理規則に違反する対応だった」

 

朝日記者 「なぜこのような運用になったのか」

 

菅長官 「担当者に確認しているが、そうした問題についての対応意識が少なかったんじゃないかと」

 

北海道新聞記者 「公文書管理法では管理簿に記載された行政文書を廃棄するさい内閣総理大臣の合意を得る必要があるが、こうした審査手続きを経ずに担当部署が勝手に廃棄していたことになるのか」

 

菅長官 「廃棄の際に事前合意の手続きを経ていなかったということであります」

公文書管理法を無視した対応を5年にわたって行い、直近の2年については「保存期間1年未満」に招待者名簿を分類して、さっさと廃棄したということになる。

中国の圧力が追い風に。台湾総統選で反中派が圧勝した当然の理由

1月11日に行われた台湾の総統選挙で、反中派の蔡英文氏が親中派の候補者に圧勝し再選を果たしました。この結果を受け、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは、自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、強まる中国の「一国二制度による台湾統一圧力」が「圧勝」を後押しした事実を解説すると共に、今回の選挙結果が今後の中台関係に与える影響を考察しています。

台湾の未来

今年は年初から、イラン問題で大騒ぎでした。しかし、ここにきてようやく「明るいニュース」がでてきました。そう、11日の台湾総統選で、蔡英文さんが再選したのです。

台湾総統選、蔡英文氏が圧勝で再選 中国は見誤った?

BBC NEWS JAPAN 1/13(月)14:34配信

 

台湾で11日、総統選挙の投開票が行われ、現職の与党・民主進歩党(民進党)の蔡英文氏(63)が再選を果たした。中国との関係が最大の焦点となる中、約820万票(得票率57%)を獲得して圧勝した。

おかげさまで、12日は1日中幸せな気持ちで過ごすことができました。

なぜ、彼女は圧勝できたのでしょうか?

習近平のおかげ」です。

どういう意味?たとえばこちら。

習氏、中台統一で軍事力行使を排除せず 「一国二制度」も迫る

2019年1月2日

 

【1月2日AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は2日、中国が台湾に平和統一を呼び掛けた「台湾同胞に告げる書」の発表40年に当たり演説し、台湾との「再統一」を確実にするための選択肢として軍事力の行使を排除しないと言明した。

こんな風に脅したら、台湾の人たちも、「ふざけるな!」となります。これ、去年初めの発言です。

その後、香港問題が盛り上がってきた。中国は、香港の「一国二制度」をモデルとして、「台湾が中国と一つとなっても、一国二制度が適用されるので、香港のように何も変わらない」と主張してきた。ところが、2019年の香港デモで、中国の一国二制度はウソだ!」ということが台湾の民にもバレてしまった。結果、

一国二制度による台湾統一」89%が拒否

産経新聞 2019.10.24 21:48

 

台湾で対中国政策を主管する大陸委員会は24日、台湾住民を対象とした中台関係に関する世論調査の結果を発表、中国が主張する一国二制度による台湾統一について「賛成しない」が89.3%に上った。中国の武力威嚇にも89.3%が反対した。

約9割が、一国二制度でも、中国と統一されることに反対。それで、反中の蔡英文さんが、親中の韓国瑜さんに勝てたのでしょう。

台湾の未来

台湾は、これからどうなっていくのでしょうか?

蔡英文さんは、中国との関係について、「現状維持派」です。戦略的には、これが最善でしょう。台湾が独立を宣言すれば、中国は必ず武力統一に動くでしょう。アメリカがどう動くかにもよりますが、リスクが高すぎます

台湾が、中国との統一を容認すれば、香港のようになる。自由も民主主義も、徐々に無くなってしまうでしょう。それで、「現状維持」がいい。

忍耐強く現状維持をつづけていれば、どうなるでしょうか?いずれ中国共産党政権が倒れる時がくるでしょう。その時、ソ連崩壊時に15共和国が独立を果たしたように、台湾も独立を宣言し、世界に承認されるに違いありません。それまで、ひたすら忍耐です。

image by: 蔡英文 Tsai Ing-wen - Home | Facebook

買ったことを後悔させない。高いモノを購入するお客様にすべき事

自社の売上が落ちつつあるのは、競合他社が台頭したため…。こんなふうに考えがちな経営者は多いものですが、専門家はどう見るのでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんが、とあるショップ店主から受けたそんな相談を紹介しつつ、「客層の把握」の重要性を説いています。

高価格でも買うお客様

同じような商品でもお店によって販売価格が違う、というのはよくあることです。例えば、ユニクロではTシャツが1,000円で売られています。一方、おしゃれなアパレルショップでは5,000円以上のTシャツも多いです。どちらもよく売れています。

また最近、高級食パンの店が増えていますが、スーパーで100円ちょっとの食パンが高級食パン店では5倍近い価格です。これもよく売れています。どうしてそんなことが起こるのでしょう。

スポーツショップでも、そうしたことは起こります。先日、あるスポーツショップ(A店)と話をした時の事です。A店でよく売れている有名ブランドの商品があります。価格は1万円。ところが、最近その商品が以前ほどは売れなくなってきたとのこと。話を聞いてみると、どうも他のお店でも同じような商品を売り始めたようです。しかも、A店より安く。店主は、そのことが影響しているかもしれないと言います。

そこでA店は、競合店B店とC店のネットでの販売状況を調べてみました。ネットは、こうしたことも調べられるので便利ですね。すると、1か月の販売状況はおよそ次のようになりました。

  • A店 売価10,000円 販売数 50
  • B店 売価5,000円 販売数 100
  • C店 売価3,000円 販売数 150

もっとも、この3店で売られている商品は「同じような」商品であって、「全く同じ商品ではありません。それぞれ別のブランドの商品です。しかし、A店の店主は売上が下がってきたのはB店、C店の販売価格のせいではないかと考えました。そして、自分のお店でも5,000円や3,000円で売れる商品を増やしてみてはどうかと考えたのです。

あなたなら、この問題をどう考えますか。

調査から分かること

さきほど調べたA店、B店、C店の販売結果を見ると、それぞれ販売数が違うことが分かります。B店、C店の販売数は、それぞれA店の2倍、3倍です。A店から見れば、B店、C店の方がよく売れているように見えます。

しかし、それは錯覚です。各お店の対象商品の売上金額を計算してみてください。A店は50万円、B店も50万円、C店は45万円です。3店とも売上に大きな違いはありません。それどころか、一番売れていると思っていたC店の売上が一番低いのです。

もちろん、今回の調査結果はたまたまだったかもしれません。もしかしたら、B店、C店の販売数がA店よりはるかに多い月もあるでしょう。しかし、だからといってA店はB店、C店にお客を奪われたと思わないことです。

この場合、3店のお客様の層がそれぞれ違っていることに気が付かなければいけません。つまり、3店は同じような商品を売ってはいますが、A店のお客様の中心は1万円で買いたいお客様です。B店のお客様は5,000円で買いたいお客様。C店のお客様は3,000円で買いたいお客様といえます。

言ってみれば、A店は高価格帯、B店は中価格帯、C店は低価格帯の商品を好むお客様のお店なのです。この点をしっかりと抑えなくてはいけません。ユニクロとおしゃれなアパレルショップとでTシャツの価格が違ってもそれぞれが売れるのはそういうことです。

ですから、A店について言えば、このお店は高価格帯の商品を好むお客様を対象にした戦略を打つことです。B店やC店に勝とうと思って、5,000円や3,000円の商品を仕入れて売ったとしても、きっとB店やC店のようには売れません。お客様の層が違うのですから。

決して他店の価格戦略に気を取られてはいけない、ということでしょう。

韓国の格差、日本の絶望。パルムドール受賞作に見るアジアの憂鬱

日本以上の格差社会が進行しているとも言われる韓国ですが、その現状を映画化した作品が先日、カンヌ国際映画祭の最高賞となるパルムドールを受賞しました。今回の無料メルマガ『おやじのための自炊講座』では映画をこよなく愛する著者のジミヘンさんが、その作品『パラサイト 半地下の家族』のネタバレなしのレビューを記しています。

パラサイト 半地下の家族

今年1本目は韓国映画『パラサイト 半地下の家族』を選んだ。先のカンヌ映画祭で韓国映画初となるパルムドールを獲得した話題作である。

キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していく…。
(映画紹介サイトより)

貧困家族」をテーマにした点で、是枝監督の『万引き家族』と似通っているが、ナイーブな人間性を描く抒情派の是枝作品とは違い、今作はエンタメ性の強い作品に仕上がっている。韓国格差社会を描く社会派映画の一面はあるものの、云わばブラック・サスペンス・ホラー・コメディー映画と言える。

映画の前半、偽りの仮面を被り、一家四人が社長宅へ上がりこむプロセスは愉快である。いとも容易くダマされる社長の妻に、金持ちの大らかさを感じる。しかし、寄生した親子が祝杯を挙げたのも束の間、予測もできない展開が待っていた。<ネタバレ厳禁映画>なので、詳しくは書けないが、後半のハチャメチャな修羅場は目を覆いたくなる。「共感救済もない

しかし、いくつか感心する点があった。ひとつは、「半地下に住む貧民の下には最下層の地下があった。そしてもうひとつは、古い切り干し大根のような何とも言えない「半地下住人の臭い」が妙にリアルだった。金持ちは、この貧民の臭いをすぐに嗅ぎ分ける。

韓国の格差社会は相当にヒドいようだ。財閥系企業に勤める一部の人たちだけが潤い、投機目的にソウル市内の不動産を買いまくる。そのために、貧しい庶民は本来、核シェルターや倉庫として造られた半地下の部屋に暮らすのである。

隣国だけではなく、わが国の格差、貧富の差も目立って来た。非正規雇用の常態化、無計画な外国人労働者施策、製造業・農漁業の衰退、金持ちを更に太らせる法人税減税、儲かっているのに節税のために「赤字を出しました」とウソ泣きする大企業。逆に増え続ける消費税。更に、物価・家賃が高い東京への一極集中も拍車をかける。

今年成人式を迎えた若者に「日本の将来は明るいか?」と訊いたところ、明るいと答えたのは31%に過ぎなかった。しかも、そのほとんどが「どちらかといえば明るいと思う」だった。老齢年金をもらえるのかという不安、少子高齢化に伴う医療費問題、それに加えて目に余る「政治の腐敗」。この国に明るい未来を見よという方が無理がある。

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