タモリを“発掘”したジャズピアニスト・山下洋輔のラジカルな母と実直な父

日本を代表するジャズピアニストとして知られ、タモリの才能をいち早く見抜き芸能界デビューのきっかけを作った山下洋輔さん。肘や拳でピアノの鍵盤を叩く独自の奏法が印象的な山下さんですが、その「源」はどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『秘蔵! 昭和のスター・有名人が語る「私からお父さんお母さんへの手紙」』ではライターの根岸康雄さんが、山下さんご本人が語ったピアノとの出会い、そしてラジカルな母と実直な父との印象深いエピソードを綴るとともに、彼が「オフクロに感謝したい」と口にする、母親から受け継いだというある素質について紹介しています。

 

山下洋輔/ジャズピアニスト「ピアノの鍵盤を肘で叩く演奏は母の楽観さ、クラシックの旋律にも似た親父の生き様」

インタビューの当日は渋谷のホテルでのディナーショーのスケジュールが入っていた。語り口調もその雰囲気も、品のようなものがにじみ出る、育ちの良さが育んだのだろう。メトロとかコスモポリタンとか、そんな中に身を置くジャズメン、そんな印象を抱いた。この雰囲気から奏でる彼のフリースタイルの演奏は、強情でしなやかで、背筋の伸びた、彼の生き方の自由さを語っているかのようだ。(根岸康雄)

ピアノは大正デモクラシーの時代に育ったオフクロの趣味

親父は感情をあらわにして怒ることもなかった。厳しい親父ではなかった。ただ黙っているだけだった。親父のあの寡黙さは、薩摩の気質を受け継いでいるに違いない。

後年、僕が調べたところによると、親父のおじいさんにあたる人は、維新の時に西郷隆盛と一緒に、鹿児島から東京に出てきて新政府に仕え、日本の近代の警察制度を築いた人だった。親父の父親、僕の祖父は鹿児島市内に設置された、当時日本で珍しかった西洋式のレンガ造りの監獄を設計した。

親父は三井鉱山の技師だった。石油が全盛になる以前の石炭が基幹産業だった時代に、お国のためにエネルギー供給の仕事に従事している、そんな思いが強かったのかもしれない。

母親の父は司法大臣で、オフクロは6人兄弟の末っ子。大正末期から昭和の初期にかけて、大正デモクラシーといわれる時代の自由な空気を吸い、伸び伸びと育った女性だ。

オフクロは外国映画にも詳しかった。うちにはブルースやワルツや、ダンス音楽のSPレコードがかなり大量にあったが、それはオフクが買い集めたものだった。

そのオフクロの子供の頃からの趣味がピアノだった。

自由な空気の中で育ったオフクロは結婚した当初、男の人より先にお風呂に入ってはいけないとか、新聞を踏んではいけないとか、親父の家族の薩摩的な家風に、ずいぶん戸惑ったらしい。

だが、それまで鹿児島出身者で占められていた我が家に、オフクロがはじめてラジカルさと、ハイカラを持ち込んだわけで。結果的にオフクロの存在が防波堤のような形になり、僕ら子供が自由に好きなことをやれる環境が整っていった気がしている。

オフクロが、嫁入り道具に持ってきたアップライトピアノの調べは、僕が生まれるずっと以前から、我が家を満たしていた。4、5歳の頃の僕は、ピアノの鍵盤に向かって耳から覚えた音を弾いていた覚えがある。

そんな姿に、オフクロは本格的に教えようとピアノの前に僕を座らせて楽譜を開いた。

でも、譜面を見ながら勉強のようにピアノを弾くのは、ちっとも楽しくなかった。ピアノは好き勝手に弾くものと、僕は幼い頃からそう思い込んでいた。だから、

「イヤだ!」

そう言って僕はピアノから離れたが以来、オフクロが僕にピアノを教えることはなかった。

 

台湾人が神様として祀る、死してなお村人を伝染病から救った日本人

世界一の親日国と言われる台湾において、「神様」として崇められている日本人が存在することをご存知でしょうか。今回のメルマガ『大川原 明の「アキーラ海外見聞録」』では、世界93ケ国を訪れた経験を持ち、元大手旅行会社の社員として世界中に駐在してきた大川原明さんが、日本統治時代の台湾で現地の人々ために汗を流し、死してなお村人たちを救ったという日本人巡査を紹介。その数々のエピソードを、彼が祀られている台湾中西部嘉義県の「富安宮」で自ら撮影した写真とともに綴っています。

【関連】台湾で「神様」として祀られた日本人・小林巡査の数奇な運命

 

台湾で神様として崇められる日本人「森川清治郎巡査」が祀られる嘉義県の富安宮

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台湾中西部の木材や製糖業が盛んな産業都市である嘉義市。嘉義の鉄道駅からタクシーで30分程西に進んだ所にある東石郷副瀬村に、日本人の森川清治郎巡査が土地神として祀られる富安宮がある。

日本ではほとんど知られていない森川巡査だが、台湾では多くの人々が知っており、尊敬している。毎日のように観光バスが押し寄せ、多くの台湾人が富安宮を訪れている。

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※ タクシーは、嘉義の鉄道駅前にとまっているメータータクシーを利用し、運賃は700~800元程。帰りは、富安宮周辺にタクシーはとまってないので、富安宮の管理人にたのみタクシーを呼んでもらうのがよい。

村の発展に貢献

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日本統治時代1897(明治30)年に台湾に渡り、嘉義県東石郷副瀬村の派出所勤務となった森川巡査は、当時治安が悪かった村の治安改善に尽力。また、識字率が非常に低かった村において、教育の重要性を認識し、私費を投じ、日本から教材を取り寄せ、教師を雇い寺子屋を開き、識字率の向上に貢献。

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口癖のように「しなければならない」と言ってばかりの人が隠していること

あなたは、他人と会うことに疲れを感じたことはありませんか? 今回の無料メルマガ『東北の人気メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では、著者・吉田こうじさんが、人間関係に疲れてしまう人の特徴と、その対処法についてご紹介しています。

しなければならないことに追われるのは現実逃避したいから

人間関係において、「他人に振り回されてすごく疲れる…」という人は、ありのままの自分と向き合うことを避け続けているせいで人間関係が悩ましいものになっているということが本当に多いです。

人と会うことに疲れるのは、その人に疲れているのではなくて、ありのままの自分がバレないように誤魔化すことに疲れているのです。

例えば、人から非難されることに、ことさら傷つくのは、ひたすらバレないようにと頑張ってきたのに「本当の自分を見抜かれてしまった」「頑張った努力が報われなかった」と感じたから無力感を感じて傷つくわけです。

一方、人から賞賛されることが、ことさら嬉しいのは、他者からの賞賛が「自分が隠そうと頑張っていることに力を貸してくれるから」だったりします。

以前もお話ししましたが、私たちは自分を受け入れる範囲でしか、他者を受け入れることができません。つまり、ありのままの自分を受け入れずに隠そうとすればするほど、他人と距離が生じてしまうわけで…。

そうやって自ら他者と距離をとっておきながら「誰も自分のことを評価してくれない」と思ってても、それは厳しいようですが甘えじゃないですかってことなんです。

いわゆる「甘えた大人」って、

  • 実際の自分よりも優れた自分として見て欲しい
  • 実際の自分は隠したままで、そんな自分のことを許してほしい
  • そんな甘えた自分を認めてほしい

こうした強い欲求を持っていて、その欲求を実際に周囲に期待する人のことです。本当の自分は、自分のことも他人のことも受け入れようとはしていないのに、他人には自分のことを受け入れてほしいという、かなり身勝手な期待ばかりをしているわけです。

為末大がコーチなしで活躍できた強い精神力はどこからきたのか?

オリンピック3大会連続出場、世界陸上では日本人初の銅メダル獲得という快挙を成し遂げた元陸上選手・為末大さん。コーチをつけず、一人で競技生活を続けてきたその強い精神力はどこからきているのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、為末さんが語った哲学を紹介しています。

弱点の後ろには長所が潜んでいる──為末大が掴んだ哲学

陸上競技の400メートルハードルでオリンピック3大会連続出場を果たし、世界陸上では短距離種目で日本人初の銅メダルを獲得した為末大さん。

その競技人生から得た哲学を『致知』最新号の11月号「二十代をどう生きるか」にてお話しくださっています。内容の一部をご紹介します。

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私はコーチをつけずに競技生活を続けてきたため、自分がいまやっている練習が正しいのか否か、誰も保証してくれる人はいませんでした。常にそれを自分自身で検証しながら挑戦を継続していくことは容易ではありませんでした。

自分の身一つで行う陸上競技は、敗因もすべて自分に行き着きます。誰にも頼れない立場で挑戦したことで、私はその自覚を一層強く育むことができたように思います。

自分と徹底的に向き合っていくと、いくら潰しても消えない欠点に突き当たります。そしてある時ハッと、そういう自分をこのまま生かしていくしか道はないんだと、心が転換する瞬間が訪れるのです。

私は100メートル走に取り組んでいた頃、タイムを少しでも縮めるため、歩幅を狭くして足を速く動かす練習を繰り返しましたが、なかなか思うように成果が出ませんでした。ところがハードルに転向すると、歩幅が広い私は逆に有利になったのです。

弱点の後ろには長所が潜んでいるものです。しかし、こうでなければならないという先入観が強過ぎると、その長所になかなか気づけません。二十代は、自分の短所に悩むことも多い時期だと思いますが、その後ろにある大切な長所に気づくためにも、自分の思い込みに気づき、それがどこから来ているかを確認することが重要です。

以前、若い選手から、自分はとても神経質で、試合前には不安で仕方なくなるという悩みを打ち明けられたことがありました。私が、「それは神経質ではなく、用意周到ということじゃないの?」と疑問を投げかけると、気持ちがスッと楽になったようでした。その選手は、アスリートは剛胆でなければならないという思い込みに囚われていました。そうした自分の決めつけから解放されることで、新しい可能性が開けてくることもあるのです。

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田舎と都会どちらにも住んで気がついた「田舎暮らしのメリット」

コロナ禍で注目され始めた「田舎暮し」。実は、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんも田舎暮らしを選択をしていました。田舎暮しにはどのようなメリットがあるのか、都会と何が違うのか。佐藤さんが実際に暮らしてわかったことを教えてくれています。

田舎暮らしの特徴はこれ

都会って衣食住を消費する側の人たちが集まるところで、生産する側の人たちって人口比では非常に少ない、つまりバランスが悪いわけです。そこで災害が起こったら、何かが欠乏するというのは容易に推測できるわけです。

そして都会での生活に戻ることは簡単にできる、つまり不可逆ではないということにも気付いたので、これは一度田舎にも拠点を持っておいた方が良いぞと考えたわけです。そこから全国をロケハンしまして(とは言っても主に山陽地方ですが)、今の地に移住することを決めたわけです。

で、こちらに住んでみて、非常に強く理解したのが、都会での暮らしとの対比でした。具体的には、

 ▼ 都会で幸せに生きる→おカネをたくさん稼ぐ、そのために出世する

だったのに対して、

 ▼ 田舎で幸せに生きる→おカネにフォーカスする必要がない

だということです。もちろんおカネがあるのに越したことはないんですが、これが多少少ないからと言って、不自由なことも、切なくなることも、卑屈になることもなくて、その状態でも十分に人生を楽しめる、そんな余地が田舎暮らしにはあるのだということを理解しました。

何が都会とは違うのか?と目を凝らして見てみたら、田舎の人って結婚が早いんです。これが実は非常に大きなアドバンテージになるのだということに最近気付きました。

ホンマでっか池田清彦教授が「SDGs」に“胡散臭さ”を感じるワケ

政府や企業がこぞって謳い、SDGs、ダイバーシティ、カーボンニュートラルなどの言葉の認知度は上がってきています。しかし、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)などは略された言葉を改めて眺めると、言葉の作り方に胡散臭さが透けて見えると指摘するのは、CX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみの池田清彦教授です。今回のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』で先生は、本当のSDGsのお手本は、稲の栽培を核とし、自給自足生活を持続していくための試行錯誤が生み出したかつての「日本の里山」にあったと紹介。その里山にCO2削減・温暖化防止の美名のもとに太陽光パネルが並ぶ状況に皮肉を感じ取っています。

 

ほんとうのSDGs

最近、SDGs(Sustainable Development Goals)というコトバをよく聞く。SustainableとDevelopmentとGoalという何となくプラスのイメージのコトバを繋げただけで、コトバの作り方からして胡散臭い気がする。大体SustainableであるとそこでDevelopmentは止まるし、Developmentを続ける限り、Sustainableにはならない。だから可能なのは、Sustainable GoalかUnsustainable Developmentのどちらかである。後者は長期的にはいずれ破綻を免れない。現代資本主義はまさに後者の道を突き進んでいる。

私のようにへそ曲がりでなく、好意的な人ならば、SDGとはDevelopmentの結果、Sustainable Goalに到達して、そこでDevelopmentはお仕舞ということだと解釈するかもしれない。それならば、分からないこともない。この文脈からすると、SDGのお手本は里山である。多くの自然愛好家にとっては、里山は、オオクワガタやオオムラサキで代表される生物多様性の宝庫であり、保全すべき重要な環境だと理解されているのかもしれないが、里山の環境は自然に任せて作られたものではなく、人為的に作られたものなのだ。

里山は手入れをしなければ,遷移が進んで里山ではなくなってしまう。例えば、里山の重要な要素の一つである、クヌギやコナラといった落葉広葉樹の林は関東地方では手入れをしなければ、シイ、カシといった常緑広葉樹の林に代わっていってしまう。だから、里山の生物多様性を保全するためには、里山の手入れは不可欠だという意見は間違いというわけではないが、昔の人は里山の生物多様性を保全するために里山の手入れをしていたわけではなく、生きるために行っていたのである。結果的に里山に適応した生物たちが棲み付いたに過ぎない。

里山はその地で自給自足するための先人たちの知恵の結晶であり、2500年ほど前に稲作が日本に伝わって以来、先人たちが試行錯誤して、作り出したSustainable Goalなのだ。里山での自給自足で最も大切なのは稲の栽培であり、これが、Sustainableであるためにはどうしたらいいかということが、里山生活の要諦なのだ。

 

厚かましさ全開。韓国大統領選候補に決まった「反日政治家」の正体

先日掲載の「韓国与党で内ゲバ勃発。大統領候補巡り知日派議員と党本部が対立」でもお伝えしたとおり、大揉めに揉めた韓国の与党・民主党の大統領選候補選出。結果的に知日派議員が党の決定を受け入れる形で決着を見ましたが、その代償はあまりにも大きなものだったようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、世論調査により明らかになった与党が負うことになる「深刻な後遺症」を紹介。さらに候補に決定した李在明氏の、自身に向けられた疑惑に対する対応の厚かましさを批判的に記しています。

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李在明には投票しない

与党の民主党の大統領選候補に選出されたのは現京畿道(キョンギド)知事の李在明(イ・ジェミョン)であるが、これに不服を唱えていた李洛淵(イ・ナギョン)元民主党代表が13日「和解」し、結果を受け入れると発表した。しかし李洛淵元代表支持層のうち、来年の本選挙で李在明に投票すると答えた人の割合は15%にも満たないという世論調査結果が出た。

オーマイニュースが世論調査会社リアルメーターに依頼して14日に発表した世論調査の結果、民主党予備選挙で李洛淵元代表を支持したと答えた人のうち、来年の大統領選挙で李在明に票を入れると答えた割合は13-14%台にとどまったと集計された。今回の調査は民主党予備選挙が終わった直後の11日~12日、成人2,027人を対象に無線(90%)・有線(10%)・自動回答(ARS)方式で行われた。標本誤差は95%信頼水準で±2.2%だ。

具体的には、前回の民主党予備選挙で李在明を支持したと答えた回答者は663人だった。このうち84.2%は「李在明、尹錫悦、沈相奵(シム・サンジョン)、安哲秀(アン・チョルス)」の4者仮想対決の場合、李知事に投票すると回答した。しかし、李洛淵元代表を支持したと答えた604人のうち、李知事を選択すると答えた人は14.2%だった。李元代表の支持層の中では、4者仮想対決で尹錫悦(ユン・ソンヨル)元検察総長に投票すると答えた人の割合が40.3%で最も多いと集計された。沈相奵候補は4.9%、安哲秀国民の党代表は4.0%だった。

尹元総長に代わって洪準杓「国民の力」議員を含めた「李在明、洪準杓、沈相奵、安哲秀」の4者仮想対決でも結果は似たようなものだった。民主党の予備選挙で李在明を支持したと答えた人のうち81.9%は李知事を選択したが、李元代表を支持した人は13.3%だけが李知事に投票すると答えた。洪議員に投票するという回答が29.9%で最も多いことが分かった。

「大人としてどうよ?」な人ばかりで気疲れ…それも“考え方次第”のワケ

例えば経費精算など、社会生活の基本とされることが得意ではない。クリエイティブの才に長けた人にありがちな傾向で、そういう人たちが集まった会社の事務職の人は苦労も多いようです。小言も増えて疲れてきたという相談に気持ちが軽くなる考え方を教えてくれるのは、メルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』著者で公認心理師の永藤かおるさん。チーム戦と考えると、仲間ができないことができるのは“最強の武器”であり“やりがい”になると伝えています。

 

ちょっと御相談がありまして:小言に疲れた

皆様からお寄せいただいたご相談や質問にお答えしたり、一緒に考えたりしていきます。

Q.

30代。会社員です。子どもの頃から、「なんでもそこそこできる」タイプでした。ずば抜けているものは何もないのですが、平均点を大きく下回るものもありません。言われたことをきちんと守る、まじめなタイプだと思います。会社員の両親のもと、ごく平均的に育ちました。

就職するとき、興味がある業界に入ろうと思い、デザイン関係の会社に入りました。とはいえ、私はデザインの才能があるわけではないので、事務職です。入社してからわかったのが、社員の個性の強さ。とにかく、飛びぬけた才能を持っている人が多いのですが、その分「普通のこと」ができない人達が大半なのです。

時間が守れない、納期が守れない、経費精算がいつまでもできない、敬語がおかしい、お願いしたことを忘れる、備品を無くす、デスク周りが異常に汚いなど、私の常識ではありえないことばかり。いつもヒヤヒヤさせられるし、ずっと「ちゃんとしてください!」と小言を言っていることに疲れました。

本当に「大人としてどうよ?」と思うことだらけなのですが、社長からして変人ぶりが突き抜けていますし、なぜか業績は悪くない会社なのです。私がお客の立場だったら「失礼だな」と思うであろうことでも、お客様は「いいよいいよ、素晴らしい仕上がりだから」と評価してくださるし、ある意味そういうお客様しかいらっしゃらないのです。

悪い人達ではないですし、悪意があって書類の提出期限を守らないわけではないこともわかっています。私のことも、「小うるさいな」と思いながらも、頼ってくれているのもわかります。でも自分よりも10も20も上の人たちに、毎日同じような小言を言っている現状に疑問を感じています。私はどうしたらいいのでしょうか。

【永藤より愛をこめて】

本当にお疲れさまです。世の中に一定数いるんですよね、「え?今までの人生、どうやって生きてきたの?」と心配になるくらい、いろいろなことができない大人の皆さん。でも、あなたのそばに今いる人たちは、「いろいろなことができない」を軽くぶっ飛ばすくらいの、「すごい何か」を持っているんですよね。それがあるからこそ、その人たちはその「何か」で会社に貢献している。

なんだろうな、きっとあなたとは持っている武器がまったく違うんです。

 

菅田将暉&小松菜奈、同棲解消で結婚遠のく?交際は事実上“認める”も急ブレーキ、ゴールインは「2年後」の現実味

俳優の菅田将暉(28)と女優・有村架純(28)が主演した青春ラブストーリー映画『花束みたいな恋をした』がWOWOWで11月27日に放送されることが決定した。興行収入38億円を突破した大ヒット映画で、テレビ化が待ち望まれていた作品。当日は菅田の主演作が特集され、『溺れるナイフ』『糸』といった作品も放送される。相変わらず仕事は絶好調の菅田だが、一方プライベートでも何やら動きがあったようだ。

菅田将暉と小松菜奈が同棲を解消したワケとは?

菅田といえば、女優の小松菜奈(25)と交際していることで知られているが、そんな2人に同棲報道が出たのた今年6月。

女性セブンによると、「小松が住んでいたマンションの別の部屋に菅田が引っ越してきた」といい、いわゆる最近の芸能人の流行りでもある“マンション内同棲”のような形になったとみられる。

2019年の秋頃から交際をスタートしたといわれる菅田と小松だが、コロナ禍でなかなか会えない日々が続く中、2人は同棲という形でひっそりと愛を育んでいたようだ。

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結婚は秒読みともみられたが、その後事態が一転。小松が住むマンションとは別の場所へ菅田が帰宅する様子をフライデーが報じたのだ。

そこは分譲なら最高4億円、賃貸なら2LDKで50万~60万円という、庶民にはとても手が届かないハイグレードな物件で、駐車場には外車しか止まっていないマンションだという。

7月くらいからいワンボックスカーで送迎される菅田の姿を見かけるようになったといわれ、引っ越してきてからさほど時間は経っていないことが伺える。

「小松さんとの同棲報道が出たのは6月ですが、どうやらマスコミに場所がバレる前に菅田さんは現在のマンションへと引っ越したようです。そこに小松さんは住んでいないとみられるので、同棲は解消したことになりますね」(スポーツ紙の芸能記者)

同棲報道が出るや否やすぐに行動を起こした菅田将暉。ということは、2人はすでに破局してしまったということなのだろうか。

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菅田将暉と小松菜奈「結婚秒読み」はあり得ない!?

一緒に住んでいたと思われるマンションを引き払い、別の場所へと引っ越してしまった菅田将暉。しかし、2人の交際にピリオドが打たれたというわけではないらしい。

「菅田さんと小松さんの交際は至って順調のようです。お互いに売れっ子俳優ですから生活のすれ違いは多いと思いますが、特に2人の仲に問題はないとみられています。じゃあ、交際が順調だからといってすぐに結婚へ結びつくかといえば、そういうわけでもありません」(前出・芸能記者)

菅田と小松に関しては「結婚秒読み」との報道もされるが、どうやらゴールインは当分ないとみられている。

というのも、菅田は小栗旬(38)が主演を務める2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、メインキャストである源義経役を演じることが決定している。

大河ドラマ撮影期間中の結婚発表というものは基本的に行われることはない。なぜならNHKがそうした話題作りを極端に嫌うためだ。

俳優陣や芸能事務所側はもちろんそれを把握しており、その上でオファーを受けている。したがって、菅田が大河ドラマに出演している間に、小松菜奈との結婚は事実上ありえないのである。

「菅田さんが新しく住んでいるマンションは小松さんとの結婚を視野に入れてグレードアップしたという話もあります。マスコミ対策だけで引っ越したというのはあまりにもタイミングが良すぎますから、将来を見据えてあらかじめ用意された新居かもしれません」(同・芸能記者)

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いずれにせよ、菅田と小松はすでに同棲はしておらず、別々に生活していることは確か。2人がこのまま交際を続け結婚まで発展するかはこれから次第となりそうだ。

野党共闘に大打撃。れいわ山本太郎「東京8区騒動」が起きた真の理由

10月8日の街頭演説で、石原伸晃元自民党幹事長のお膝元である東京8区からの出馬を宣言したものの、同選挙区から立候補を予定していた立憲民主党公認候補の支持者らの猛烈な反発を受け、11日に撤回に追い込まれたれいわ新選組代表の山本太郎氏。政権交代実現に向けた野党共闘の重要性が叫ばれる中、なぜこのような不可解極まりない事態が起きてしまったのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、山本氏が語った立憲民主党との交渉経過を引きつつ騒動の真相を探るとともに、立民の党内マネジメントや代表のリーダーシップを不安視。その上で枝野幸男氏に対して、野党第一党の党首としての役割を果たすべきとの考えを示しています。

 

山本太郎氏、東京8区出馬撤回の顛末

岸田政権の滑り出しは上々といいたいところだが、世論調査では人気イマイチのようである。それゆえ、19日に公示される衆議院選挙の行方は、野党共闘の成否にかかっているといっても過言ではない。

共闘のカギは、候補者一本化の調整がうまくいくかどうかだ。なのに、いったん東京8区での出馬を表明し、自分が野党統一候補だと主張していた、れいわ新選組代表、山本太郎氏が、出馬を撤回する事態となった。各党間の連携の乱れが露呈したかたちであり、野党共闘へのダメージが気になるところだ。

なぜこんなことになったのか。顛末をたどると、野党間調整の難しさが浮き彫りになった。

10月8日、新宿南口バスタ前で、山本太郎氏が「選挙区発表街宣!」と銘打って開いた街頭演説会。いつもの名調子で山本氏が語り始めた。

「まずは選挙区の発表から。いつになったら決めるのかと言われてきました。立候補する選挙区は東京の8区になります。杉並です。石原家のご子息のお膝元です」

立憲民主、共産、社民、れいわ新選組の4党が民間団体「市民連合」の提示する共通政策で合意したのが9月8日。以来、衆議院選へ向け候補者一本化の調整が進められた。注目された山本氏の選挙区はなかなか決まらず、この街頭演説会で初めて発表される段取りだった。

東京8区では、石原伸晃元自民党幹事長が8期連続で当選している。山本氏は2012年12月の衆院選で東京8区に無所属で出馬、7万1,028票を獲得しながらも、13万2,521票の石原氏に敗れている。すなわち山本氏にすれば、リベンジの意味を持つ挑戦だった。

だが、この発表に憤慨した人々がいる。かねてから野党統一候補をめざして準備を進めてきた立憲民主党の新人・吉田晴美氏の支援者たちである。その一人がマイクを握って山本氏に質問した。

「昨日の夜まで山本太郎さんが8区から出るのを知らなかった。この選挙区はボトムアップでほぼ吉田さんに決まりかけていた。山本さんが出るんなら、最初から出てほしかった」

山本氏は次のように答えた。

「心苦しい。これまで活動してきたんだもの。でも、これ、調整だから。杉並は勝ちを取りに行ける大切な土地。もらいっぱなしではない。こちらも譲らなければならない所は出てくる。政党間のお互い様のやり取り。これが野党共闘。悔しい思いをさせてしまい、お詫びしたい。でも議席獲得目標に向けて、できれば鼻をつまんで一緒にやってもらえたら、こんなにありがたいことはないです」

自分を統一候補とすることは、野党間ですでに決まっている、というのが山本氏の認識だった。おそらく、山本氏の師匠格にあたる立憲の小沢一郎氏あたりもパイプ役として動いていたのだろう。小沢氏は同党の平野博文選対委員長から「選挙にこれまでの知見を貸していただきたい」と要請を受けている。