反撃の習近平。米にキレた中国が目論む「新・国連」結成の現実味

トランプ政権の予想を上回る強硬姿勢で、決裂寸前となっている米中通商協議。ついに13日夜には中国が対米報復のため600億ドルの輸入品を対象に最大25%の関税上乗せを6月1日より実施すると発表し、米中は泥仕合の様相を呈しています。この先、世界はどのような道を辿ることになるのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では著者の津田慶治さんが、世界情勢を鑑みつつその行く末を分析するとともに、日本が置かれている立場や行うべき準備についても記しています。

米中全面対決の道に

米中通商交渉が決裂手前になっている。今後の予想をしてみよう。

日米株価

NYダウは、2018年10月3日26,951ドルで過去最高株価であるが、12月26日21,712ドルと暴落したが、その後は上昇して5月3日26,534ドルになったが、トランプ大統領の対中関税を引き上げるというツイートで5月6日から下落し5月9日25,517ドルまで下がった。米中通商協議は合意しなかったが、協議継続になり5月10日25,942ドルと上昇して終えている。

日経平均株価は、10連休は無事に通過すると思ったが、5月5日のトランプツイートで、5月7日から5日間下落して、令和に入って一回も株価が上昇していない。5月10日57円安の21,344円になった(※編集部註:5月13日の終値は21,191円28銭)。

5月10日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)、2,000億ドル(約22兆円)約5,700品目分の中国製品に課す制裁関税を現在の10%から25%に引き上げた。この米国の関税引き上げに対して、中国の対抗処置が出ると、そこでも株価は下落する。

中国は対米貿易関税の引き上げを決めたが、米国債の売却を仕掛けると、米国の長期金利の上昇で、FRBは10年米国債を買う量的緩和を行う必要が出てくる。そうしないと、大規模財政赤字での米国債売却ができないし、金利上昇で米国債利子支払いが大きくなり、予算が圧迫されることになる。また、米金利上昇すると円高から円安に振れることにもなる。今の円高方向から変化する。

当分、中国関連株を売り、デフェンシブ株の個別株投資で行くしかない。賃金上昇している米国景気は、中国への関税UPでも落ちないから、米国株は、世界経済の減速が米国経済に波及するまでは上昇に転じるはずである。量的緩和など中央銀行バブルで、当分、金融資産は上昇するからである。同じように日本株も底値の後当分上昇してくる。

世界経済は、米国への輸出が減る中国景気後退で、欧州や日本は、確実に減速して来るので、その内に米国経済も減速するが、その時には、FRBの量的緩和で、米国経済だけはまだ余力がある

台湾を「中国の一部」と発言のホンハイ会長が台湾総統になる悪夢

以前掲載の「台湾の総統選に鴻海の郭台銘会長が出馬表明『女神が促した』」でもお伝えしたとおり、2020年に行われる台湾の総統選への出馬を宣言し話題となった、鴻海(ホンハイ)の会長・郭台銘氏。日本ではシャープの買収などで知られる郭氏、台湾では「親中派」「中国寄り」ということが一般的に知られていますが、総統に選ばれる可能性はあるのでしょうか。台湾出身の評論家・黄文雄さんがメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』の中で、郭氏を巡る報道や発言などを紹介しつつ彼の人となりを明らかにするとともに、台湾の「命運」を占っています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2019年5月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】台湾を「中国の一部」と発言したホンハイ会長・郭台銘の正体

<台湾>トランプ大統領と会談した郭台銘・次期台湾総統候補の狙い

総統選挙への立候補を表明した鴻海会長の郭台銘(テリー・ゴウ)氏ですが、現状ではあまり人気がありません。やはり親中的なイメージが強くあるために多くの台湾人が警戒しているのです。

しかし、出馬したからには何らかの勝算があるはずです。彼の場合、政治の世界に自身のビジネスを巧みに利用して、米中の仲介役を演じることが勝利のカギと想定しているのかもしれません。というのも、5月1日、郭氏はホワイトハウスまで出向いてトランプ大統領に会ってきました。その際、中国が認めていない台湾の国旗とアメリカの国旗が描かれた帽子をかぶっていました。

会談を終え、記者たちとの談話で郭氏は、「私は会談の最中ずっとこの帽子をかぶっていた」と言って、台湾人に向けて、自分は「台湾の代表だということをアピールしていました。

しかし、会談後の飛行機内の談話で、「台湾は中国の絶対不可分の一部であり、中華民族に属する」と発言したのです。

郭台銘搖頭嗆陳明通:內行人說外行話

中国メディアも、この発言を喜んで報じています。

郭台铭捧妈祖像说台湾不能从中国分割 台当局回应

この発言を受けて、行政院大陸委員会の主任委員である陳明通氏は、「中華民国は独立した主権国家であり、中国の一部であったことはありません。郭氏は国際社会に対して誤解を招くような発言はしないで頂きたい」との苦言を呈しました。これに対して郭氏は、「私が言った『中国』とは、中華民国のことで中華人民共和国のことではありません」と反論しています。

中国が熱望するバイデン氏が米次期大統領になれば日本はどうなる

米中の覇権争いによる経済制裁合戦は互いに譲歩も見られず、収束の気配はありません。これまで以上の経済弱体化を避けたい中国は、既にトランプ政権以降の米国を見据え、民主党の最有力候補バイデン氏を上手く利用する手筈も整えている様です。国際ジャーナリストの北野幸伯さんは、自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、中国がバイデン氏に浸透工作を働く根拠などについて詳しく解説するとともに、アメリカ、そして日本にとってどちらが大統領となる方が喜ばしいのかについても記しています。

米民主党の最有力大統領候補は親中?

役者が違う。トランプ突然の『ちゃぶ台返し』に顔面蒼白の習近平」で、トランプさんが突然、「中国からの2,000億ドル分の輸入品の関税を10%から25%に引き上げる宣言した」という話をしました。こんなことを書きました。

中国は、アメリカをだまそうとしているに違いません。トランプの任期が終わるまで引き延ばし、次の選挙で、親中のバイデンさんを大統領にするよう工作するでしょう。金にだまされなかったトランプは、習にもだまされなかった(今のところは)のです。
(RPE1992号 2019年5月8日から)

そしたら、読売新聞オンライン 5/8(水)23:42配信に以下のようなトランプさんの言葉が紹介されていました。

トランプ氏は8日朝のツイッターに「中国が貿易協議を撤回し、再交渉しようとしたのは、大統領選の民主党候補との『交渉』で、米国からの搾取を続けられると希望を持ったからだ」と投稿した。

トランプのちゃぶ台返し、本人によると、「中国が貿易協議を撤回し再交渉しようとしたからだと。なぜかというと、時間稼ぎをすれば、民主党候補が大統領になり、交渉を有利につづけ、アメリカを搾取しつづけることができると希望をもったからだと。

なんというか、RPEの見解とトランプさんの見方が完全に一致していて、面白いです。

日本では、「アメリカ共和党は反中アメリカ民主党は親中だ」と思われています。これ、事実ではありません

そもそも、米中関係を劇的に改善させた男ニクソンは共和党。その後、レーガンも、ブッシュパパも、ブッシュ子も親中でした。民主党も、カーター、クリントン、オバマも親中。結局、アメリカはニクソン以降ずっと親中政権がつづいてきた。

しかし、2015年のAIIB事件以降、アメリカは「中国が最大の脅威だ!」と悟った。それで、2015年3月以降のオバマさんは反中になった。トランプさんは、2017年北朝鮮問題で中国の協力を必要としていたので、米中関係は悪くなかった2018年になると、「やはり習近平はウソつきだ!」ということで、米中覇権戦争を開始した。

では、中国が期待する民主党大統領候補とは誰でしょうか?現在、民主党最有力候補は、オバマさん時代副大統領だったジョー・バイデンさんです。親中。最近は、こんなことをいっています。

「中国は競争相手でない」に批判 バイデン氏発言にトランプ氏ら

5/3(金)10:02配信

 

【ワシントン共同】来年の米大統領選に出馬表明した民主党重鎮のバイデン前副大統領が1日、中西部アイオワ州で開いた支持者集会で「中国はわれわれの競争相手ではない」と発言した。これに対し、対中強硬策を掲げるトランプ大統領だけでなく、民主党の他の大統領選立候補者からも批判が集中している。

 

バイデン氏は演説で、副大統領や上院外交委員長として世界の指導者と会ってきた経験を誇示。「中国がわれわれをやっつけるって?いいかげんにしてくれ。彼らは体制内の腐敗にどう対処したらいいのかさえ分かっていないんだ」と述べ、米国と対等に渡り合える国とみなしていないことを強調した。

バイデンさん。本音でいっているとしたら、かなりアメリカの立場がわかっていません

オバマは、親米諸国に「中国主導のAIIBには入るなよ!」と命令していた。ところが、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、イスラエル、オーストラリア、韓国など、親米諸国がことごとくアメリカを無視してAIIB参加を決めた。意味は、「親米諸国は、アメリカではなく中国を選んだ」です(2015年3月時点)。

それに、5Gでも放置しておいたらアメリカは中国に勝てない。だから熱心にたたくのでしょう(もちろん、ファーウェイが情報を盗んでいることもあるでしょうが)。

もしバイデンさんの発言が本音でないとしたら、彼は、「中国ダメ論」を語ることで、中国を守っていることになります。この「中国ダメ論」というのも、中国は意図的に流してくる。だから注意が必要です。

【動画】ゼツボーで立ち上がれない?スケボーをしていた男性が…

スポーツや何かに打ち込んでいたら、うまくならなかったりなど挫折を覚える場面もあるだろう。

こちらの動画の男性も、スケボーをしている最中に絶望してしまうことがあったらしいのだが・・・

 

 

広くて深そうな川なので、さすがに潜って探すわけにもいかないだろう。

川沿いでスケボーをしているのでこの最悪の事態は想定していたとは思うが、まさか本当にこうなってしまうとは・・・!

転倒した衝撃も痛そうだが、それよりも大事な相棒を失った心の痛みは計り知れない・・・!

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(RM Videos)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

100億円が20年で10万円強。「DNA解析」の価格破壊はなぜ起きた?

下がり続けてきたパソコンの価格が、ここ数年はようやく下げ止まりの気配となっているのは、世の中に一通りパソコンが行き渡ったことを意味すると、メルマガ『8人ばなし』の著者・山崎勝義さんは分析します。そして、同じくこの20年の間に100億円だったものが10万円強にまで値下がりした「DNA解析」について、普通の人にとって欠かせないサービスでもないものが、ここまで価格を下げた理由を想像し、人間の面白さを再確認しています。

PCの価格とDNA解析のこと

ここ20年で民生用のPCは随分と安くなった。自分の記憶を辿る限り、初めて買ったPCはWindows98搭載のソニー・バイオで25万円くらいしたと思う。今、同じ額を出せばおそらくワークステーションクラスのものが買える。また、現在最も安いものだと2、3万円台、それでもスペックは20年前の25万円ものを遙かに凌ぐ

勿論、こういった比較はそれなりに慎重な態度で臨まなければならないが一消費者感覚で言えば、ハイクラスで半額、ミドルクラスで1/3、エントリークラスだと1/5といったところである。

ただその価格もここ数年においては下げ止まりの感があり、いくら何でも数千円のPCが売り出されるとは思えない。PC市場における一元的成長・拡大の時期は終わったのである。つまり、一通り行き渡ったということである。

この現象を如何にも素人っぽくざっくり言うと、誰もが欲しいと思っている間は開発・価格競争の激化によりスペックはどんどん上がる一方、価格はどんどん安くなる。そして、それが誰にとっても当たり前のものとなるとスペックも価格も落ち着いてくる、という感じであろう。

逆に言えば、価格の下降曲線が急であればあるほど需要、というよりその熱量を加味して言うなら希求度が高いということだ。

さて、この20年ばかりで恐るべき価格の下降を見せるサービスがある。DNA解析である。人間一人のDNA解析の価格は2001年で日本円にして約100億であった。それが現在は約10万円強でできる。実に10万分の1である。

歴史上、僅か20年足らずの間にこれほど極端に価格の下がったものは他にない。それは言ってみれば、かつて100億円で買ったものが20年で10万円になってしまうようなものである。少しリアルに考えただけでもパニックものである。

しかもさほどの需要が民生レベルである訳でもない。PCを買うのと同じ感覚でDNA解析を受ける、というほどには一般化していないことは明らかである。その需要があるのは刑事捜査や親子鑑定といったものを除けば、もっぱら研究という世界においてである。

しかし、研究の世界というのは閉じた市場である。開いた市場であっても10万分の1という価格破壊はあり得ないのにどうして閉じた市場でこれが実現したのだろうか

人気コンサルが回答。ブログ継続の秘訣は、湧き出る書きたい思い

読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、「ブログをやらなくてはと思いながら、費用対効果や発信テーマを考えると手が動かない」という読者からの、「ブログを継続できる理由や発信テーマ決定のノウハウを教えてほしい」という質問が届きました。永江さんは、質問者が本当にブログを開設する必要があるのかをもう一度考えるべきだと、前置きした上で、丁寧に回答しています。

個人ブログは費用対効果が悪い?

Q. アウトプットが大事というのは重々わかっているのですが、なかなか継続できない+余計なことを考えて手が重くなってしまいます。

本業ではSEOやコンテンツマーケティング、副業でアフィリエイトをやってそこそこ収入はあるんですが、個人の時代が来る来るという流れから個人ブログでも発信しなきゃな~とか思うのですが、費用対効果悪そうだなとか、何を発信すればいいかわかんなくなったりします。アフィだったらそのテーマについて記事書けばいいので明白なのですが、いざ個人になると手が動かない…。

そこで永江さんにお聞きしたいのが、

  • どうやって継続してるか
  • さまざまな発信ツール(ブログ、YouTube、Twitter、インスタ)がある中どのように線引きしてるか
  • ブログの発信テーマはどうやって決めてるか
  • これからの個人の情報発信の未来はどうなるか?もし今からやるなら何のプラットフォームに力を入れるか?

など教えていただけたら嬉しいです。

永江さんからの回答

ブログは金儲けのためにやるものではないので、費用対効果が悪くて当然ですし、金儲けできたのかを気にしていたら書き続けることはできません。そもそもなぜブログをやる必要があるのかを考えてみてください。金儲けするだけならアフィリエイトで十分なはずです。

ブログって読んだ人に役立つとか、読んで楽しいと思ってもらいたくて書くものですよね。お金が入ってくるのはあくまでも多くの人が読んでくれた結果でしかありません。

最近よく主婦ブロガーがTwitterで「2万円儲かった」とか言っているのは、本末転倒な話で、例えば小説家が「こないだ小説売れて〇万円儲かったんだ」なんて言わないですよね。読者が楽しかったり感動する話を書きたいと思う人でないと小説家なんてならないし、ましてや続けられないわけです。

わたしだってそうで、人の役に立つとかこの人は面白いこと言うなと思ってもらいたくて書いています。なので、継続しなきゃと思って無理したこともないし、ネタだって書きたいと思うことがドンドン湧いてきます。逆に、そうでないと続けられません

「本当に東大に入ればよかっただけ」澤円がSNSの経歴詐称問題に苦言

最近、SNS上で経歴詐称をして注目を集めようとする人物が増えているようです。先日話題になった、東大卒を騙った人物について、メルマガ『澤円の「自分バージョンアップ術」』の著者・澤円さんが、「肩書きやステージではなく行動と結果こそがすべてである」という持論を説かれています。

つながりが思い出せない

最近、ネットでちょっと話題になった若者がいます。
この方は、もともと不良から這い上がって高専に入学、必死に勉強して日立に入社したものの、一念発起して東大に入学、さらに17社も起業したという、素晴らしい経歴を持っていた…ことになっていました
Webの記事などを見ればわかりますが、あちこちで講演をしたり、有名人と一緒に写真を撮ったり、かなり華々しく活動をしていたようです。

しかし、「東大卒」ということに疑問を持った人がちょっと経歴を調べ、かつSNSに投稿したところから、ちょっとした話題になりました。そして、結局のところその方は「すべて嘘だったと告白するまでに至りました。

実は、ボクはこの方とFacebookもTwitterもつながっていました。ただ、どこでつながったのかをさっぱり覚えておらず…そして、共通の知人を見ても、つながりがどうしても思い出せない状態です。写真を見ても、全然覚えがない。この人は誰だ?と本当に不思議な気持ちになりました。

Facebookについては、実際に会った人か、メッセージのやり取りや共通の知人の内容を見て信頼できる人だけしか承認していません。もしかしたら、たくさんの人が集まる場所などで、さくっとつながりを持つ名人だったのかな?と勝手に予想をしています。

経歴詐称については、ちょっと前ならショーンKさんや齋藤ウィリアム浩幸さんがニュースになっていましたね。詐称をした後の叩かれ方を見ると、やっぱり嘘つくのってリスク高いよな~と思ってしまいます。

なんで詐称なんてするんでしょう?

詐称をする人の心理とは?

詐称する人たちの心理というのは、ボクにはよくわかりません。おそらく、心理学的には様々な分析がなされていたりするのでしょう。ボクにとって身近な「詐称」というのは、転職者が自分の経歴を盛る」というやつですね。

実は、ボクも「盛る」ということとは無縁ではありません。自分としては絶対にいやなのですが、どうしても頼まれてしまう場合もあります。ボクが盛られた事例としては書籍のタイトルや、帯のコメントなどです。どうしても「世界最高」とか「全社員10万人でトップ」などのあおりコメントが入ります。

「いやいや、それはちょっと盛りすぎでしょ」とこちらが言っても「とはいえ社内で最高栄誉賞を獲得したということは、社員の中で最高ということですよね。詐称ではないですし、ぜひ入れましょう」という感じで説得されてました。

考えてみたら、著名人でも何でもないただのサラリーマンが書籍出版しているわけですから、帯にはキャッチーな文言が必要不可欠なわけです。

ということで、セールスやマーケティングの観点から絶対に必要なアクションだったと自分を納得させました。

ただ、学歴であったり職歴であったりは、事実を精査すれば明らかな「ウソ」として証明可能なので、詐称は大きなリスクになります。

にもかかわらず詐称に走ってしまうのは、きっと「そうまでしてでも手に入れたいもの」というのがあるということでしょう。

あるいは、「詐称でもしないとどうしても手に入らないもの」がどうしても欲しくなってしまって、なりふり構わず、リスクを無視してでも走ってしまったのではないかな、と想像しています。

きっと、ステージ上でかっこよくプレゼンしたい、有名人と対談したい、誰もがうらやむ社名の入った名刺を持ちたい、限られた人しか入れない店に招待されたい…そういったものに魅入られてしまって、「ウソというカードを切ってしまうのではないかと思います。

千円札の新しい顔、北里柴三郎が疾走した「熱と誠」というレール

破傷風は、傷口から破傷風菌が侵入し最後は手足切断・死に至るほどの感染症として怖れられてきました。その治療法を見出すなど医学の発展に多大な貢献をした「日本細菌学の父」と呼ばれる人物が、新千円札の肖像に選ばれ話題となっています。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、そんな北里柴三郎が人生で大切にしてきた2本のレールについて、京大総長・荒木寅三郎とのエピソードを交えつつ紹介されています。

北里柴三郎が貫いた人生の2本のレール

一万円の新紙幣に肖像画が用いられることになった渋沢栄一に注目が集まっていますが、千円札の新紙幣に肖像画の採用が決まった北里柴三郎もまた、大変な功績を遺した偉人です。

本日は『致知』2017年2月号に掲載された編集長コラム「総リード」にて、北里柴三郎の生き方に光を当てます。

特集「熱と誠」

人生には二本のレールが必要だ。

新幹線も二本のレールがあるから

どこまでも走って行ける。

森信三師が言っていたという。弟子の寺田一清さんから聞いた。

では、何をもって人生の2本のレールとするのか。思い浮かんだことがある。

『致知』平成25年6月号にご登場いただいた北里柴三郎の曾孫英郎さんの話である

1891(明治24)年、ベルリン滞在中の北里柴三郎を一人の青年が訪ねてきた。ストラスブルグ大学留学中の医化学生で、後に京都帝国大学総長となる荒木寅三郎である。

時に柴三郎38歳、寅三郎25歳。

柴三郎は33歳で内務省衛生局からドイツへ留学、コッホのもとで研究に打ち込み、1889(明治22)年、当時誰もが成し得なかった破傷風菌の純粋培養に成功、世界の医学界を驚かせた。さらに翌年、破傷風菌に対する免疫抗体を発見しこれを応用した血清療法を確立、「世界の北里」と評価される存在になっていた。

その柴三郎を一学究が訪ねたのである。

何か悩みがあるらしい後の帝大総長に柴三郎はこう言った

「君、人に熱と誠があれば何事でも達成するよ。よく世の中が行き詰まったと言う人があるが、これは大いなる誤解である。世の中は決して行き詰まらぬ。もし行き詰まったものがあるなら、それは熱と誠がないからである。つまり行き詰まりは本人自身で世の中は決して行き詰まるものではない

当時、近代医学における欧米諸国と日本の格差は圧倒的なものがあった。この彼我の差を克服すべく、さまざまな困難と闘いながら自ら一道を切り拓いてきた柴三郎。その体験が言わせた信念の言葉である。

この言葉が若き一学究の心に火をつけた。

その火は荒木寅三郎の生涯を貫いて燃え続けたのではないか。そう思わせる一文が『平澤興一日一言』にある。

池田教授の懸念。入学式や就職活動の服装の画一化が招く国力低下

国際基督教大学の学生部長が、新入生の99%以上が黒スーツと白シャツだったことへの違和感を表明し話題となりました。就職活動においてもリクルートスーツ一色となっている現状を「日本の国力の急下降と深い因果関係がある」と論ずるのは、CX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみ、メルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』の著者で生物学者の池田清彦先生です。池田教授は、制服を「奴隷養成の装置」であるとし、目立たない方が楽だという人が多くなっている日本の先行きを案じています。

変わり者を許容しない国は亡びる

少し前に『同調圧力に騙されない変わり者が社会を変える』(大和書房、2015)と題する本を書いたが、最近、世間一般の風潮から外れるのを嫌がる傾向がさらに激しくなって、これは社会がクラッシュに向かう兆候なのではないかと危惧している。画一的な義務教育と高校教育の結果、目立った行動はマイナス評価に繋がるというイデオロギーをたたき込まれてしまったのだろうか。他人と違ったことをやる人が現れないと、科学も経済も社会も国家も衰退を免れないのだけれども、目立つ人の足を引っ張って、みんなで仲良く下降したいのだろうか。

大学の入学式や卒業式も、みな同じようなスーツを着て羊の群れみたいだ。強制されているわけでもないのに、ほとんどすべての人が自主的に目立つことをしたくないというのは、余り良好な社会とは言い難い。昔はもう少しいい加減な学生が多かったような気がする。私自身は自分が入学した大学の入学式にも卒業式にも出なかったけれども(卒業式はそもそもなかった)、昔はそういう学生も結構いた

早稲田大学は少なくとも私が勤めていた頃はいい加減な大学で(もちろんこれは誉め言葉だ)、私は入学式にはほとんど出席しなかった。見たこともない新入生の前に座っているのは苦痛だったからだ。反対に、卒業式はサバティカルで沖縄に滞在している時以外は皆勤である。私と一緒に写真を撮りたいであろうゼミの学生諸君は、私が出席しないとがっかりすると思ったからだ(単なる私の思い込みかもしれないけれど)。

かつて、儀式に魅せられた人類といった記事がネイチャー誌に載っていたような気がするが、ダンバー数(約150人くらいだと言われている)を超えた人数の集団を統制するのに儀式は有効な手段だったのだろう。みんなでそろって同じことをする(同じ行動や同じ歌を歌う)と脳内麻薬が分泌されて陶酔状態に陥り易くなるに違いない。

昔から権力者(特に独裁者)が儀式を好んだ所以である。しかし、変わり者を許容しない社会はシステムが硬直化して、状況が変化しても修正が効かず、多くの場合クラッシュして終わりになる。ファッシズム下のドイツやイタリア、15年戦争下の日本など、枚挙に暇がない。この伝で行けば、今の北朝鮮も遠からずクラッシュを起こして崩壊するであろう。北朝鮮化が進む日本も他人事ではないと思う。