年収1000万超のサラリーマンが実践している“年上部下”との接し方

日本企業でも年功序列ではないところが増えてきていますが、出世を重ねていくと、その途中で“年上の部下”ができてきます。やりにくいと感じる人が多いかもしれませんが、そうは言ってられませんよね。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、そんな悩みを抱える人のために、年上の部下との上手な付き合い方を教えてくれます。

年上部下との付き合い方

順調に出世を重ねると、必ずどこかで自分よりも年上の部下と仕事をすることになります。特に外資だと年功序列という概念が弱いので、課長クラスあたりで年上の部下ができたりします。

この関係がやりづらいと悩む人がいるみたいなので、今回はこのテーマで書いてみようと思います。

上司が年下、部下が年上というのは、部下にとってもやりにくいんですよ。自分よりも年下なのに、役職は上なわけで、腹が立ったりやっかんだりという感情が立ち上がりそうになるんですね。もちろんそれは非常識だと分かっているわけですが、釈然としないモノが残るのは仕方ありません。

そんな時に、年下の上司が、タメ口または命令口調で、

 ■ ○○をやってもらわなきゃ困るんだから、早くしろよ

みたいな言い方をしたら、誰だってムカッと来ますよね。

心証的には、年上の部下の人の方が、可哀想な存在だということに気が付かないとならないのです。

上司が年下で、自分よりも高い給料をもらって、おまけに権限まで大きいという腹立たしい状態で、そこに加えてタメ口を叩かれたら怒りの感情を持ちたくなるのは当たり前ですよね。

ですからこの場合は上司の方が、部下に気を遣うのが正しい在り方なのです。

現役探偵は「業界の大物」と接触したいときどんなテクニックを使うのか

世のすべての営業マンが切望しているのが、優良顧客の獲得。たとえば「業界の大御所」とお近づきになれたなら、その可能性は一気に広がると言っても過言ではありません。そんな人物と知り合う方法をレクチャーしてくださるのは、現役探偵の後藤啓佑さん。後藤さんはメルマガ『探偵の視点』で今回、自身が実践している探偵ならではのテクニックを紹介しています。

 

週替わりコンテンツ:「営業の極意」

このコーナーでは、「今月の相談」「案件から見る恋愛」「使える企業知識」「営業の極意」など探偵の職務内容から「紹介したい!」と抜粋したものを週替わりで掲載していきます!今週は、「営業の極意」のコーナーです。

探偵という職業柄、仕事を獲得する「営業活動」は僕にとっては関係のないことでした。

探偵業界は、昔から仕事を取りに行くというよりは、HPや広告などでお客さんが引っかかるのを「待つ」という側面が強かったのです。

しかし、どの業界にも「仕事を取れる」人はいる。そうなると何がよいか。

質の高い仕事が舞い込む確率がとても高くなり、結果としては単価もよく、「やりたい」と思える仕事を自分で選択できるようになるのです。

僕自身、現在は営業活動を通して能動的に集客しています。

このコーナーは、特殊なものを売る極意をお伝えします!

今回は「大御所たちへの会い方」という裏ワザをお伝えします。

新規顧客開拓の基本は、インサイドセールスを除けば人に会うことですが、通常、人に会うという行為の前にアポイントをとるというステップが必要になってきます。

しかし、業界の大御所に会いたくても果たしてアポイントがとれるでしょうか?

自身に地位があればアポイントまでこぎつけるのは可能でしょうが、無名であれば難しいでしょう。

そうすると、大御所と話すことは不可能なのか?

決してそうではありません。

1つだけ可能な方法があります。

それは、「相手のフィールド外で会う」ということです。

正面突破ではいけません。

アポ無し訪問は迷惑になるだけで、自分の価値さえ下げてしまいます。

相手が事務所や会社の中にいるのであれば、そこを狙ってはいけません。

相手のフィールドに無名の人間が入って行っても、相手にされることはないからです。

僕が使った手法は、ターゲットの大御所の側近の部下とまずは仲良くなり、大御所が行く店(飲み屋)を聞き出すのです。

そこへ2、3回通えば、店員さんにはなんとなく顔を覚えてもらえるようになります。

次に行うことは、店員さんに「~業の人を探している」という悩み相談をするのです。

すると、多少テクニックが必要ですが、1ヶ月ほどで紹介してもらえるケースが多いです。

店によっては一切通用しない店もありますが、どうしても会いたい(もちろん、相手方にもメリットがあるのは大前提です)大御所がいる場合は、こういったお店から攻めていくのも手ではないかと思います。

僕はそれで立場がある弁護士さんと知り合いになれましたし、大きい企業の社長とも知り合いになり、仕事を頂いたこともあります。

勇気と根気が必要ですが、財力や社会的地位がないフェーズではやってみる価値はあるのではないでしょうか。

 

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長澤まさみ 『鎌倉殿の13人』囁きナレにクレームを出したのは誰?波紋を広げた大河演出、賛否の原因を作った大物人物とは

放送開始前から大きな話題となったNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。初回視聴率は17.3%と前作『青天を衝け』をやや下回ったものの、まずまずの滑り出しといってよさそうです。三谷幸喜氏が担当する脚本の評判も上々ですが、唯一賛否の声が上がったのが女優・長澤まさみさん(34)が務めるナレーション。なぜ囁くような語りになり、どんな人たちがクレームを言っているのでしょうか?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

賛否両論の長澤まさみ“囁きナレ”、その根源とは?

『鎌倉殿の13人』での長澤まさみのナレーションがSNSで論争を巻き起こしているようです。

本来ナレーションというのはドラマを誘導する役割ですが、それが逆に進行の足枷になっているのでは、と一部の視聴者が指摘しているからです。

ナレーションという役割は、ドラマ…特に大河にとってはシリアスな問題です。

『鎌倉殿~』の初回視聴率は17%を超え、上々のスタートでした。

しかし残念ながら第2回は、大泉洋の女装か長澤のナレーションの影響なのかはわかりませんが、2.6ポイント数字を落としてしまいました。

2回目のオンエア後にSNSでは、小池栄子と新垣結衣の睨み合いシーンが盛り上っていただけに残念です。

長澤のナレーションに関する意見で最も多いのは“言語が不明瞭で、しっかりと言葉が聞き取れない”というものです。

取材を進めてみると、これらの多くは高齢者層からの意見のようでした。

彼等は“喋りが外国語のよう…”とか、“言葉の意味が全く理解出来ない…”、“聞き取れない”とこき下ろしています。

最近のNHKの高齢者を軽視するような傾向は度々マスコミの集中砲火を浴びていますが、その飛び火はこんなところにも火種となって表れた…というのが私の感想です。

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ナレーションを巡り賛否両論が盛り上るのは『鎌倉殿~』が初めてではありません。

3年前の『いだてん~東京オリムピック噺~』も、局には苦情が数多く寄せられたと言われています。

このナレーションを担当したのはビートたけし。

“滑舌が全く酷過ぎる”、“意味が理解出来ない”等々の意見が聞かれました。

私自身も、“演者ならいざ知らず、どうしてたけちゃんにナレーションの仕事をふったのか…”と不思議でなりませんでした。

『いだてん~』は大河ドラマ史上最低の視聴率を記録してしまったわけですが、少なからずこのナレーションが数字に影響を及ぼしたという見方は拭えないでしょう。

ナレーションについて1月16日付けの『NEWSポストセブン』は、こき下ろされた長澤を完全擁護する記事を配信しています。

あれは脚本家・三谷幸喜のリクエストだった、と。

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なぜ、創業者の名前は『トヨダ』なのに企業名はTOYOTAなのか?

今や当たり前となっていることでも、実は驚くような知られざる裏話があったりします。それは世界的な有名企業も同じ。あなたはなぜ「トヨタ自動車」という名前になったかご存知ですか?今回のメルマガ『見ル野栄司のシブすぎ技術秘話』では、著者の元エンジニア漫画家の見ル野栄司さんがそんな豆知識をビジネスクイズと称して紹介しています。

 

ビジネスクイズ3本立て

第1問

あのTOYOTA自動車ですが、創業者である豊田さんはトヨダと読みます。なぜTOYOTAとなったのでしょう?

ヒント:創業時は小さい企業だったからできたのかも。

答え

豊田自動車はあるデザイナーにあの有名なロゴデザインをお願いしたのですが、そこでかえってきたのがTOYOTAだったのです。

理由として、濁音が無いほうがかっこいいと思って…だって!

それで、確かにローマ字で濁音が無いほうがかっこいいかも!ってことで今のTOYOTAになったそうです。いいのか!?それで(笑)

第2問

ある有名店のラーメンがカップラーメンになったそうで、その食品メーカーの開発部はあることに気を使ったといいます。それはいったい何でしょう?

ヒント:まあ、それはそうだよねー。的な

答え

気を付けたこと…それは

カップラーメンが本物よりも美味くならないようにした!

です。皆さん経験があるかと思われます。コンビニで酔っ払って買ってきた有名店のカップラーメンが本物よりもまずい!ということが。これはわざとなんです。

なんでも研究開発部は、その店のラーメンと完全に同じものを作れるのだそうです。これはそのラーメン店の社長が実際に食べてみて驚いたそうなので事実です。

人間の舌の間隔を数値化して開発部はその成分と同じものを創り出すことができるという恐ろしさ。

でもその店の商売にならないので遠慮しているのです。

しかしこれは本当でしょうか?

最近はコンビニのオリジナルラーメンが出ていますよね。それが結構美味い。

そう、あの店のあの味にそっくりなんです。

第3問

工業用品でよく使うヤスリ。

これはとても表面が硬いのですが、その表面コーティングでは何かを塗ってから焼き入れをします。いったい何を塗っているでしょう?

ヒント:毎日食べている人も多いのでは。

答え

味噌 ~です。

ヤスリの表面に味噌を塗って焼き入れをします。これにより炭素を飛ばさない役割を果たし、表面がとても硬いものになるのです。

 

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法律ではいじめ加害者を裁けない。犯罪者に優しい日本のもどかしさ

いつの時代でもなくならないいじめ。どんなに成熟した社会になっても、いじめはこの世から消えません。多くの人を自殺に追い込むいじめを犯罪にできない日本では、どのように今後動いていけばよいのでしょうか。無料メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、精神科医でもある和田秀樹氏の著書を取り上げ、が日本のいじめについて語っています。

【一日一冊】いじめは「犯罪」である。体罰は「暴力」である。

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いじめは「犯罪」である。体罰は「暴力」である。

和田秀樹 著/潮出版社

2021年2月に北海道旭川で14歳女子中学生が自慰行為を強要されたうえに、わいせつ画像を拡散され、氷点下の旭川で凍死した殺人事件の記事を読んで手にした一冊です。

2013年と古い本ですが、学校における「いじめ」という名の殺人事件が多発している状況と原因について分析し、対策案を提言しています。

大人の世界でもそうですが、殴ってケガをさせるのでなければ、みんなで無視したり、罵倒したりしてもよほどひどくなければ犯罪とはなりません。

さらに学校では、傷害、恐喝、強盗、家宅侵入、レイプ、自慰強要、自殺幇助、SNSでの名誉毀損、わいせつ画像拡散は罪に問われないのです。特に14歳以下は心神喪失者と同じように刑法で罰せられることはありません。

1996年に起こった「旭川女子中学生集団暴行事件」…担任が日頃のわいせつ行為で少なくとも三度以上相談を受けたにもかかわらず、生徒指導を徹底していなかった(p101)

著者は、学校での「冷やかし」や「からかい」を否定しているわけではありません。大人になって、ちょっとした一言で傷つくことはあるはずなのです。そうしたときに、激怒するわけでも落ち込むでもなく「そういう言い方はやめてもらえますか」と口にできるかどうか、コミュニケーションの訓練をしていると見ることもできるのです。

いじめに対する著者の提案は、アメリカのように学校で細かい罰則を作って、厳格に運用することです。これは非寛容方式と言われ、例えば、遅刻、無断欠席、宿題未提出から武器の持ち込み、暴力、いじめなどについて罰則(居残り、問題児専用学校への転校)が課されます。

今の学校ではモンスターペアレントもいるし、ちょっと生徒を叩いたら暴力で訴訟となってしまうかもしれないし、出席停止にしたら学習の機会を奪ったと騒がれるかもしれないので、不良生徒への対処のしようがないのです。

まじめな学校の先生がうつ病になる前に、生徒がイジメ殺される前に、暴力やルール違反は罰するということを明確にして、学校に規律と正義を取り戻すという提案なのです。

平成23年度…校内暴力の件数が年間5万6,000件…学校側が出席停止を含む措置を講じた件数…中学校18件(p125)

安倍晋三も大パニック!?Netflix版『新聞記者』が森友問題を忠実に再現、“超リアル描写”で内幕を暴く

動画配信サービスのNetflixが配信中のドラマ『新聞記者』が今、大きな話題となっている。なぜなら、森友学園問題をモチーフに文書改ざんにまつわるエピソードがリアルに描写されているからだ。各話のエンドクレジットに「実在のものを描写するものではありません」と“一応”の断りを添えているものの、安倍晋三&昭恵夫人が真っ青になるほど詳細に描かれている。

Netflixのドラマ『新聞記者』が森友問題を暴く

東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏のベストセラー小説を原作とし、2019年に映画化もされた『新聞記者』。日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞するなど、人気を博した作品だ。

そんな同作がNetflixのドラマ版では内容を一新。俳優陣も様変わりし、主人公の新聞記者を米倉涼子(46)、さらに綾野剛(39)、横浜流星(25)、吉岡秀隆(51)、寺島しのぶ(49)など、豪華キャストが名を連ねている。

配信がスタートされるやいなやあっという間に話題となり、連日ランキングでトップ1を獲得するほどの人気ぶり。その人気を支えているのは、「再現VTR?」と感じてしまうほど事細かい描写だ。

安倍元首相もビックリ!?リアルな描写で再現

「私や妻が関係していたということになれば、それはもう私は、それは間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということははっきり申し上げておきたい」

このセリフ、どこかで聞き覚えはないだろうか?そう、安倍元首相が国会で強気に言い放った答弁。これがそのまま劇中に登場する。

これは主演の米倉が国会中継を聞くシーンで、声のみが聞こえてくるというものだが、1話目から“現実と錯覚する”ような、挑戦的な場面が描かれている。

問題の舞台となるのは森友学園を思わせる名前の「栄新学園」、他にも小学校の設置認可、財務局、改ざんなど、一連のモリカケを象徴するようなものばかり。

「答弁を事実にしないと」と語る佐野史郎(66)、「栄新学園」の土地取引をめぐる文書の一部が削除されるパソコン画面、黒塗りだらけの書類、「これは改ざんです」と苦悶の表情で訴える吉岡秀隆…など見どころ満載。

財務局員役の吉岡が「俺、大変なことしちゃったかもしれない」と妻に打ち明け、泣き崩れる姿は何とも言えないシーンだ。

こうしたリアルな描写にこだわったドラマは全6話。森友公文書改ざん問題や赤木氏の自殺問題を真正面から描いた意欲作となっている。

赤木氏の妻・雅子さんが国に対し1億700万円の賠償を求めた裁判は、請求の棄却を求めていた国が一転して賠償責任を認め「認諾」という形であっさり終焉。国が賠償金を支払うことで裁判を終わらせた。

突然の幕引きを図り、国民の記憶の中から薄れていくこと狙った国の不誠実な対応。しかし、今回のドラマでより鮮明に一連の事態は記憶されることになるだろう。

ネット配信の海外ドラマのファンであることを公言していた安倍元首相。是非、この作品の感想を安倍夫妻に聞いてみたい。

東京のコロナ重症者たった1桁。それでも「まん防」出す政権の政治的思惑

オミクロン株の感染急拡大を受け、11都県へのまん延防止等重点措置の適用に向け最終調整に入った政府。第5波までと比べ圧倒的に重症者数も少なく致死率も低いと言われるオミクロン株に対して、「まん防」の発出は果たして適切と言えるのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、「これは政治」とし、そう断言できる理由を詳述。その見え見えの「台本」の筋書きを白日の下に晒しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2022年1月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

 

1都10県(?)のマンボウ適用要請という異常

マンボウというのは、「まん延防止等特別措置」の略称だそうですが、そもそも「蔓延」という漢語を使いながら「漢字の読めない人にも配慮」してひらがな表記にするというのは、有権者をバカにしているとしか言いようがありません。選挙でよく見る「すずき花子」とかいうやつで、ビジュアル効果をサブリミナルに使う悪質な世論操作とも思えます。

そのマンボウですが、こうなったら「慢性感染予防対策依存症+選挙恐怖症弱体政権維持の特別措置」という名称にしてその略語だとしたほうが良さそうです。

とにかく、小池百合子さんは病床使用率が21.1%だとか言っていますが、冗談ではありません。都の基準での重症者は「5名」だけで、重症病床の利用率は「1%」です。それどころか、都の新規感染者の数字は低下傾向にあります。そんな中で「マンボウ」というのは、人命優先などといった美しい話ではないと思います。

これは政治です。

この間の「水際対策」もそうですが、岸田政権というのは、前任の菅政権、安倍政権の「失敗」を教訓として、「とにかく強めで早めの規制」をかけて来ました。その結果として、鎖国をすればするほど内閣支持率が上がるという「手品」を実現してしまったのです。

この「手品」の前には大きな「幸運」がありました。それは、菅前総理の辞任、自民党総裁選、そして総選挙という一連の政治スケジュールが、「ワクチン接種率向上による感染激減」というトレンドに重なったのです。その結果として、大敗するはずの総選挙結果を「微減」にとどめることができ、自民党単独での過半数という奇跡を実現したのでした。

これは全くの「幸運」であり、岸田政権の成果ではありません。正確に言えば菅内閣の成果であり、菅=河野ラインの残した政治的遺産です。

岸田総理という人は、この「手品」つまり意味合いが薄くても、特にオミクロンの市中感染が始まって水際の意味が薄くなった後でも、「厳し目に実施すると世論が評価してくれる」という手法を意識的にやっています。その上で、「幸運」つまり前回の総選挙の勝因もしっかり分析していることと思います。

問題は、この後の「恐らく3週間のマンボウ」では、この「手品」と「幸運」を掛け合わせた「筋書きのあるドラマ」を仕掛けてくるということです。

南アの例、そして欧州の事例、更には私の住むニュージャージー州と、その隣のニューヨーク州の実例を踏まえていうと、オミクロン株というのは、感染力がデルタの3倍から4倍というのは実感として事実のようです。そこで、次のような現象が起きます。

1)市中感染が始まると、猛烈な勢いで拡大します。ニュージャージーの場合には12月中旬にオミクロンが出てくると、1日あたりの新規陽性者が3,000人台から2週間で一気に3万人まで10倍になりました。

2)ピークは一瞬で、その後は拡大と同じ速いペースで減少します。ニュージャージーの場合は、1月7日がピークで1日3万3,000人となり、「RT(拡大再生産=1人が感染させる人数)」も1.67という恐ろしい値になっていました。ところが、そこから僅か1週間経過した現在、本稿時点の16日には新規陽性者は1万4,000で、RTは1.09と激減しています。

この急速な収束ですが、「ワクチン2回+ブースター」の免疫の壁、そして感染して治癒した人の免疫の壁、これに加えて「感染を自覚しなかった」人の免疫の壁、この3つの壁が「集団免疫レベル」を急速に達成することによって起きる現象と考えられます。

 

なぜに竹中平蔵を?新自由主義否定も「権化」を重用する岸田首相の怪

先日掲載の「またも潜り込む竹中平蔵。岸田政権『新しい資本主義』の大ウソを暴く」でもお伝えしたとおり、定義が不明で矛盾点も多く見られる新しい資本主義ですが、この程首相自らが月刊誌に「新しい資本主義のグランドデザイン」についての論文を寄稿しました。その論文を精読した上で、「やはりどこが新しいのかはよく分からない」とするのは、ジャーナリストの高野孟さん。高野さんはメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で今回、「岸田文春論文」を引きつつそう判断せざるを得ない理由を詳しく解説するとともに、まずは天下の大愚策であるアベノミクスの総括が先決との厳しい意見を記しています。

【関連】またも潜り込む竹中平蔵。岸田政権「新しい資本主義」の大ウソを暴く

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2022年1月17日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

岸田首相の「新しい資本主義」のどこが新しいのか?/『文藝春秋』2月号の論文を精読する

岸田文雄首相が『文藝春秋』2月号の巻頭で「私が目指す『新しい資本主義』のグランドデザイン」を“緊急寄稿”した。何が“緊急”なのかと思えば、冒頭の一節「私の提唱する新しい資本主義に対して、何を目指しているのか、明確にしてほしいといったご意見を少なからずいただきます。……このような声にお答えすべく、私が目指す新しい資本主義のグランドデザインについて、お話をしたいと思います」で明らかなように、彼の「新しい資本主義」の何が新しいのかが明確でないという声が圧倒的なので、何とかそれに答えなければならなくなったということなのだろう。

しかし、結論から言うと、これを読んでもやっぱり彼の「新しい資本主義」のどこが新しいのかはよく分からない。本誌はNo.1,127「日本政界を覆う『哲学の貧困』の深刻/例えば『デジタル田園都市構想』の浅薄極まりなさ」でそれを論じているので、一部は繰り返しになるけれども岸田文春論文を吟味しておきたい。

【関連】またも潜り込む竹中平蔵。岸田政権「新しい資本主義」の大ウソを暴く

福祉国家論は無評価、新自由主義は否定?

1.「資本主義は、市場を通じた効率的な資源配分と、市場の失敗がもたらす外部不経済、たとえば公害問題への対応という、2つの微妙なバランスを常に修正することで、進化を続けてきました」(P.95)

これはもちろん「資本主義」の本質論ではなく機能面のみを取り上げている。

2.「20世紀半ばの福祉国家に向けた取り組み、その後の新自由主義の広まりは、いずれも、そうした資本主義の修正、……進化の過程の1つです」(P.95)

北欧に代表される福祉国家論は、確かに資本主義の進化形態の1つであるが、それがいかなる意味で「進化」を実現したのか、それが良かったのか悪かったのか、日本が取り入れるべきなのかどうかについては何も言及がない。

3.「市場や競争に任せれば全てがうまくいくという新自由主義の考え方は、1980年代以降、世界の主流となったが、他方で弊害も顕著なってきました」(P.95)

その弊害としては、(a)「欧米諸国を中心に中間層の雇用が減少し、格差や貧困が拡大」、(b)「自然に負荷をかけ過ぎたことで気候変動問題が深刻化」、(c)「短期的な効率化重視の企業経営ゆえに、サプライチェーンやインフラの危機に対する強靭性が失われた」──が例示される。これにより、米英型の新自由主義とはきっぱりと決別するつもりであることは分かるが、それにしては(No.1,127でも指摘したが)首相肝入りの「デジタル田園都市国家構想実現会議」のメンバーに日本的新自由主義の張本人である竹中平蔵=慶應大学名誉教授を呼び込んだのは一体どう言うわけなのか。彼に一体何を期待しているのか、きちんと説明してほしかった。

 

副業も独立も意のままに。全ての働く人が身につけるべきメソッドとは

コロナ禍を例に出すまでもなく、不安が渦巻く世界の現状。このような世を前向きに生きるために、我々ができることはあるのでしょうか。今回のメルマガ『尾原のアフターデジタル時代のモチベーション革命』ではGoogle、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍されている尾原和啓さんが、人生から不安がなくなり、仕事の上でも頼られる人間になることができ、さらにモチベーションを持ち続けられることが可能になる「STAR」なるメソッドを紹介。さらには副業力をつける方法も惜しげなくレクチャーしています。

 

【指名される存在になる】シンサラリーマンで最も大事な1つのメソッド

今日は『シン・サラリーマン』の著者、サラタメさんと以前対談した中で、実は一番大事なところを盛り上がりすぎて、対談中に解説するの忘れてたので、シン・サラリーマンの中の、一番大事な、シンの安定を作る、つまり、

  1. 人生から不安がなくなり
  2. 指名される存在。何者かになり
  3. モチベーションが湧き続ける魔法の質問

この3つを今日は説明していきたいと思います

たった一つのメソッド、STARとは

人生において、シンの安定、人生の不安をなくすっていうことと、指名される存在になる、何者かになるっていうことと、モチベーションが湧き続けるって実はね、たった一つのメソッドでできるんすよ。

これがSTARってやつなんですね。

要は何かっていうと、あらゆるものを、人から言われてやる存在ではなくて、自分で状況を分析して、自分で課題を設定して、自分で行動を工夫して結果が出たかどうかを検証する。

  • Situiation
  • Task
  • Action
  • Result

この頭文字を取って、STARっていうんですけども、これをやる人とやらない人ってのが、できる人とできない人の違いなんですよね。

特に大事なことって、STARのSから始まってるところなんですよね。仕事って、なんでモチベーションが湧かないし、なんで仕事ってやっててもこれで安定できるのかなって不安になるし、最終的に自分が指名される存在にならないかっていうと、単純に言っちゃうと、「誰でもできる仕事をただ請け負ってるだけの人」っていうのが、部品になって、取り替え可能になるので、自分の安定がなくなるし、人から言われたことをただやらされてるだけだから、モチベーションも高くならないし、さらに言うと、誰でもできることをずっとやっていれば、それは〇〇部署の人にやってもらってるって話でだけで、尾原にお願いするって話にならないですね。

それを変えていくためには、どこから変えるかっていうと、一番大事なSのシチュエーションの分析から入るってことなんですよね。

 

大噴火のトンガ王国を救え。日本ラグビー界から続々と贈られる「エール」に感動の声

日本時間15日13時ごろに巨大噴火を起こした、トンガ王国付近の海底火山「フンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山」。依然として被害の全容はつかめていませんが、遠く離れたここ日本でも津波に似た潮位の上昇や気圧の変化などの影響が…

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