「ドラえもんが青い理由」を聞かれたときに“説得力”のある答えを出せた人は、なぜデザインが上手くなるのか?

1969年の雑誌連載開始から50年以上を経た今もなお、絶大な人気を誇る『ドラえもん』。そんな国民的キャラクターの身体の「色」について考えたことはあるでしょうか。今回の無料メルマガ『プロが教える「美大いらずのデザイン講座」』ではトップデザイナーとして活躍するカマタさんが、「ドラえもんはなぜ青いのか」と問われた際に説得力や驚きのある答えを出せる人の方が、デザインが上達する可能性の高い理由を解説。さらに「良いデザイン」が必ず内包している2つの要素を紹介しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです

「ドラえもんは何故青い?」コンセプトメイクの大切さ

誰もが知っている、国民的キャラクター、ドラえもん。

説明する必要なんてない、日本を代表し、世界に通用する愛すべきキャラクターですね。

ドラえもんって何故青いか?

さて、突然、おかしな質問をさせてもらいます。

「ドラえもんって何故青いのでしょうか?」

コーヒーブレイクだと思って、少し考えてみてもらえますか?1分くらい待ちましょう。

Aさんの答え 「ドラえもんは空のように大らかだから、空の青からイメージしての青です!」

 

Bさんの答え 「ドラえもんは実はああ見えて人間たちを無意識に怖がっている、その無意識を表す色として、青が最適だと作者が考えた」

どちらも、発想は少しだけ面白いとして、何だか弱いですし、説得力に欠ける答えかと思います。

もう少し、納得出来る答えはないでしょうか?

僕が導き出した答えをご紹介します。

のび太くんにとってドラえもんは虐められたり、仲間外れにされたりした時にまず相談したい親友であり、逃げ込む駆け込み寺みたいなモノなので「信頼の塊」や「安全地帯」を表す色として、「青」が選ばれた訳です。

 

ドラえもんは、つまりは絶対的信頼・安心の象徴的存在です。

 

ドラえもんが真っ赤だったりしたら怒っているみたいで、のび太君も飛び込んでいけない!かもしれませんしね。

如何でしょう?結構、本当っぽいし説得力は増した気はします。

それと「感動」までは行かないけど、

「へえ、意外だね」

「結構深い理由があるんだね」

と言って頂けるような「驚き」はある気はします。

実は、こちらは僕がどうも自分で思い込んでいた理由でしかなく、(諸説あれど)本当の答えとされてるのは、

「ドラえもんが青くなったのは、猫型ロボットとしてきちんと?耳もあった時に、ネズミにその両耳をかじられ、恐怖のあまり、青くなった」

というモノです。

藤子・F・不二雄先生に確認することは出来ませんが、良い意味で凄く漫画らしい理由であり、結構、納得感はありますね。

ちなみに、僕自身は、先ほどご紹介した、「ドラえもんの青は信頼の青」という説を、最近まで本気で信じてました。

随分前の話ですが、ある会社では、後輩デザイナー達に、「ドラえもんが青いのは信頼の青だからだ、知ってた?」と(多分ドヤ顔で)話していた事があります。

純粋に僕のこの説を信じてくれていた彼らは、皆、目を輝かせて「へえ、初めて知りました!面白い理由ですね!」と言ってくれました。(そりゃそうです)

どんなきっかけで僕がこの「ドラえもんが青いのは信頼の青」説が本当だと信じてしまったのか?よく覚えていないんですが、多分、いつもの通り、身の回りのデザインのコンセプトを「こうではないか?」と推理するゲーム(コンセプト探しゲーム)の一環として、自分で考えて自分で信じてしまったものかと思います。

でも、言い訳けのようですが、この「何故そのデザインになっているのか?説得力のある理由」「驚きのある、場合によっては感動まである理由(コンセプト)」を見つけ出す力って、デザイナーにとって、すごい大切なものではないでしょうか。

それってすなわちデザイン初め、何かのクリエイションのコンセプトメイクが出来るか?って事に関わってくるからです。

そう、「何故、ドラえもんの身体は青なのか?」と聞かれた時に、説得力ある(驚きもある)答えを出せる人の方がデザインは上手くなる可能性が高い気がします。

何故なら、「良いデザイン」には、大抵「納得できるコンセプト・心が動くコンセプト」が存在し、ビジュアルとして見えるもののその裏に、きちんとした理由やコンセプトがある事で、ビジュアル自体、デザイン自体が強固になり、見る方に伝わる力が増大するからです。

娘・お栄が葛飾北斎の絵を描いていた?話題の本『気散じ北斎』が面白い!

日本国内のみならず世界的にも有名な江戸の絵師、葛飾北斎。彼の作品を目にしたことがある人は多くいますが、北斎がどんな生活をしていたのかご存じの方は少ないのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』で本のソムリエさんが紹介するのは、葛飾北斎とその娘お栄の知られざるエピソードを紹介した時代小説です。本書で明かされている「驚愕の事実」とは?

葛飾北斎の二番目の妻の子・お栄が北斎の絵を描いていた!?

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気散じ北斎

車 浮代・著 実業之日本社・刊

北斎はお栄,お栄は北斎

富士山を背景とした富嶽三十六景で世界的に有名な葛飾北斎。その絵の一部は、娘のお栄が描いていたということをご存じでしょうか。北斎の二人目の妻の子であるお栄は、北斎が一目を置くほどの画力を持っていました。北斎は「美人画や枕絵では、お栄にはかなわない」とまで言っています。

お栄は20代で北斎の弟子に嫁ぎますが、心身ともに合わず離縁されます。その後は、父子二人で晩年にゴミ屋敷のような長屋暮らしをしながら、二人で絵を描いていたのです。

お栄の画号である「葛飾応為」で残された絵は十数点しかありません。葛飾北斎が数万の絵を残していることと、常に二人で同じ家に住みながら絵を描いていたことを考えれば、多くの絵にお栄の手が入っていたことは多くの人が認めるところなのです。

「葛飾応為」とは、北斎がお栄に与えた画号である・・死んだ後のお栄のよすがを思うと、わずかでも世の中に、葛飾応為の足跡を残しておかねばと考えた(p116)

葛飾北斎は日常生活では、絵を描くこと以外のことは気にしなかったようです。掃除をしないから、晩年はゴミ屋敷のようになり、耐えられなくなると引越すということを繰り返していました。食事は出前や、お栄が買ってきたものや,客人の手土産で済ませていました。北斎は寒い時期にはコタツに入ながら絵を描いていたというのですから、奇人変人だったのです。

絵ばかり描いていた北斎の朝の日課は、起きたら厄除の願掛けとして「日新除魔」の獅子舞の絵を描くことでした。北斎の一日一獅子「日新除魔」を検索してみましょう。

この本の中では、お栄は二人目の北斎の妻の連れ子で、北斎と血のつながりはなかったという設定です。金も食事も暖かい家にも関心はなく、ただひたすら絵を描く北斎と、それを支える娘のお栄を見て、著者は北斎の実の子ではないという仮説を立てたのでしょう。

借金なんて後回しにすりゃあいい・・今は画業を極めることが第一ってことが、なんでわかんねぇんだ(p67)

自民ハレンチ過激ダンスショー“2つの大誤算”。言い訳に「多様性」で大炎上、ネトウヨからも「チップ口移し」を嫉妬され支持層はさらに激減へ…

政治資金パーティー裏ガネ疑惑の火消しに躍起となっている自民党に、またしても大きな問題が露呈した。昨年11月18日に自民党和歌山県連が主催した「青年局近畿ブロック会議」に、露出度の高い衣装を身につけた女性ダンサーを招いていたことが発覚。会議後の懇親会で、女性ダンサーの1人に口移しでチップを渡す男性参加者の姿がスクープされたのだ。

これに多くの国民が激怒し大炎上。鎮火の兆しもなく、江戸の街を焼き尽くした「明和の大火」ならぬ自民を丸焼きにする「令和の大火」状態となっている。

【関連】<独自>自民党青年局近畿ブロック会議後の会合で過激ダンスショー 口移しでチップ渡す姿も 費用は党が支出

県連サイドの「言い訳」が醸す物議

この騒動を受け、同会合に参加していた党青年局の藤原崇局長と中曽根康隆局長代理が辞任。女性ダンサーを招いた理由を問われた同県連青年局長の川畑哲哉県議は、「多様性の重要性を問題提起しようと思った」と釈明した。この「多様性」という言葉にネットユーザーも敏感に反応。

《多様性って言えばなんでも許されると思っている浅はかさ》

《裏ガネ作って脱税してセクシーダンサーとちちくりあいするのが自民の多様性か》

《こういうのが明らかな多様性の誤用だよね》

では、川畑県議が「多様性の重要性を問題提起しよう」と招いた女性ダンサーは、どのような方々なのか。調べてみるとネット上では早くも「グラマーダンサーズ」のメンバーだと特定されており、過去のインタビュー映像も“発掘”されていた。

インタビューからも分かる通り、チップを荒稼ぎしていると語るセクシーギャル。彼女らにランジェリーまがいの衣装でダンスを披露させるのが多様性と言えるのだろうか。むしろそこにあるのは、多様性とは真逆、「性欲お盛んなオッサンの趣味」だけとは言えまいか。

世界の潮流に抗う自民へ「とどめ」が刺される日

さまざまな問題の渦中にある自民党だが、報道によると昨年の党員数が前年比で3万人以上も減少しているという。

【関連】自民 去年の党員数 前年より3万人余減少 政治資金問題が原因か

そんな自民にとって、今回の騒動はとどめになるかもしれないと語るのは、さまざまな週刊誌で執筆経験を持つ50代のベテラン男性ライターだ。

「そもそも自民党は、多様性容認にかなり後ろ向きで、差別すら厭わないような姿勢を持っていると言ってもいい政党です」

このように語り、次のように続ける。

「同性婚に関しても、岸田首相は昨年『社会が変わってしまう課題』と発言するなど否定的ですし、当時の秘書官も同性婚カップルについて『隣に住んでいたら嫌、見るのも嫌』と、差別丸出しの発言をしています」(同前)

さらに挙げたのが、杉田水脈衆院議員の名だ。

「杉田議員が落選して浪人中の頃の話ですが、国連の会合に参加していたアイヌ民族の方々の写真を添えて『チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場』とSNSにアップするなど、“反多様性”を売りにしているのかと疑ってしまうほどです」(同前)

なぜかくも自民党は多様性を嫌うのか。その答えは、以下の団体の姿勢にある。

まずは「ただならぬ関係」を取り沙汰されている旧統一教会。

例えば以下の記事によれば教団の関連団体は、2015年に渋谷区で同性パートナーシップ制度ができる直前、同制度を攻撃するビラを配布したとされている。

【関連】旧統一教会の同性愛嫌悪と自民党政治

自民党に強力な影響力を持つ日本会議、神社本庁、そして神道政治連盟も多様性を極度に嫌悪しているとされ、自民党の会合で同性愛について「後天的な精神の障害、または依存症」「同性愛行為の快感レベルが高くてなかなか抜け出すことができないのは、ギャンブル依存症の人が沢山儲けた時の快感を忘れられず、抜け出せないのと同じ」などと記された冊子を配布したと報じられている。

【関連】神社庁が統一地方選候補に送りつけた「公約書」 「LGBT理解増進法案」国会提出の機運に水を差す

「多様性を認め受け入れることは世界の潮流ですから、そこに抗う自民党に疑問を感じた党員が続々離脱していくということは今後も十分にありえます。自民にとって今回の騒動が“とどめ”になる可能性も否定できないのではないでしょうか」(同前)

関西では通用しない「寒すぎる」言い訳

さらにこんな「とどめとなる理由」を上げる人物もいる。生まれも育ちも関西という40代のマスコミ関係者はこう話した。

「『自分たちだけいいもん食いやがって』『自分たちだけいい女といちゃつきやがって』という声は、まあどこの地方からも上がる可能性はありますが」

とした上でこう続ける。

「今回の騒動を起こしたのは和歌山県連ですが、和歌山県は吉本興業と包括連携協定を結ぶほどお笑いに敏感な土地です。ですから県民にとって『多様性のために女性ダンサーを招いた』という言い訳はあまりに寒すぎるし、あまりに官僚的、もっと言えば永田町文学的な表現ですから一切通用しません」(同前)

つまり、地域性が大いに関係しているとの指摘だ。

「下手な言い訳なんかしないで、『口移しできて最高だった』『いい香りがしていろんな感覚が刺激された』『お触りを我慢するのが大変だった』みたいに正直かつストレートな感想を“申告”するのが正解でしたよね」(同前)

さらに「ここは東京ですから私も標準語で受け答えしていますが」と前置きし、

「そもそも関西人は地元で標準語を耳にするだけでドン引きしてしまうという性質を持っています。ですから今回のように何の脈絡もなく唐突に『多様性』などと言われたら、さすがの自民党支持者もサブイボが立ってしまうのではないでしょうか」(同前)

それが「自民党にとってとどめになる」との見立てのようだ。

さすがの自民ネトサポも世耕氏を見捨てるのか

すでに各種報道が伝えているとおり、「サブイボもの」の言い訳を口にした川畑県議は世耕弘成参院議員の元秘書であり、さらに女性ダンサーにチップを口移ししたのは世耕氏の現役地元秘書であることが判明している。

【関連】自民和歌山ハレンチ懇親会の仰天実態…”チップ口移し”は世耕弘成氏「新旧秘書」の低俗コラボだった!

世耕氏といえば、まさに党全体で火消しに必死な政治資金パーティー裏ガネ疑惑で注目され、14日に開かれる参院の政治倫理審査会で1,542万円の収支報告書未記載金の「壮大な言い訳」をすると見られる安倍派5人衆の1人だ。そんな彼のこれまでの“活躍”を、40代の男性ネットメディア編集者はこう語る。

「世耕さんはかつて自民党のネットサポーターを動かし、ネット世論工作を繰り広げてきたとも言われています。『チーム世耕』なんて言われていましたが、世耕さん自身は『自民党のゲッベルス』と呼ばれていました。もちろん公的にではないですよ(笑)」

ゲッベルスとは言うまでもなく、ナチスの宣伝相を務めたヨーゼフ・ゲッベルスのことを指している。

「ネットサポーターも、本音では『税金で飲み食いしたい』『セクシー女性ダンサーといいことしたい』なんて思っていたのではないでしょうか。だからこそ、『こいつアホなのか?』と思いつつもチーム世耕の一員としてネット工作に協力してきたのではないかと思うんです。でも今回、和歌山県連が起こした騒動で、世耕さんも自民党もネトサポたちから見捨てられてしまうでしょうね」

そんな状況に追い詰められた政権与党、自民党。世耕氏に対する自民名物の「アクロバティック擁護」は、もはや期待できそうにない。

「全編iPhone撮影」のショートフィルム公開に感じる映画“新時代”の到来

宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』、山崎貴監督『ゴジラ-1.0』の日本映画2作品が米アカデミー賞を受賞。映画の道を志す人が増加しそうな快挙をスマホの進化が後押ししてくれるかもしれません。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんは、アップルが全編iPhoneで撮影したショートフィルム『ミッドナイト』を公開したニュースを紹介。画質とアクションモードの向上で、誰もが映画を撮れ、世界に向けて公開できる環境が整っているとして、名もなきクリエイターが賞を獲る時代が来ると伝えています。

アップルが全編iPhoneで撮影した「ミッドナイト」を公開──各スマホメーカーの「映画も撮れます」アピールが過熱

アップルは全編、iPhoneで撮影したショートフィルム『ミッドナイト』をYouTubeやApple TVで公開した。プレミア試写会には出演した賀来賢人さん、加藤小夏さん、小澤征悦さん、三池崇史監督が登壇した。

もはや映画撮影の現場において、iPhoneが使われること自体は珍しくない。『シン・ウルトラマン』の樋口真嗣監督には自分がやっているラジオ番組「スマホNo.1メディア」にゲストとして出てもらい、撮影現場におけるiPhone活用の利点を語ってもらったこともある。

ミッドナイトの北信康撮影監督も語っていたが、iPhoneは「映画用のカメラを設置できないところに置ける」というメリットが一番大きいようだ。

『シン・ウルトラマン』ではセットのなかに大量にiPhoneを配置し、1シーンを同時に様々な角度から撮影すると言う手法がとられていたようだし、『ミッドナイト』では、クルマのアクセルペダルの横にiPhoneを設置し、賀来賢人さんがアクセルを踏む様子を撮影していた。

さらに『ミッドナイト』では加藤小夏さんが全力疾走するシーンがあるのだが、これまでの映画なら車両を併走させて走ったり、レールを引いて、台車のようなものを走らせるといったことをしていたが、iPhoneであれば、カメラマンが手持ちで撮影し、加藤小夏さんの横を走り、前に回って表情を捉えるといった撮影が可能になったようだ。

いずれも、iPhoneでも、映画に耐えられる画質で撮影できるというのが大きいだろう。全力疾走で併走するシーンもアクションモードがあるからこそ、手ぶれの少ない映像で撮影できるようだ。

アップルを筆頭に、ここ最近、GalaxyやXiaomiなど「映画クオリティの映像が撮れますよ」というアピールをするメーカーが本当に増えた。映画とのシナジーをアピールしてきたのはXperiaも一緒だが、Xperiaはカメラアプリを搭載するものの、それでソニー自身が「Xperiaで映画を撮影しました」までの訴求はせず、「映画の現場でモニター代わりにできます」に留まっていたように思う。

さすがに映画撮影のための専用カメラを出しているメーカーとすれば、ユーザーに対して「映画っぽく撮影できるアプリ」は提供できても、気安く映画をXperiaで撮影するというところまでは踏み込めないのかも知れない。

三池崇史監督が語っていたがスマホという「映画を撮影できるカメラを誰もが普段から持っている環境」というのは、クリエイターを増やすポテンシャルは計り知れない。それこそ、若者だけでなく、あらゆる人がすぐにでも映像作品を作って、世界に公開できる環境が整っているのだ。

今後、スマホだけで撮影した名もなきクリエイターが、世間を感動させる映画を作り、賞を獲るなんてことは珍しくなくなるのだろう。ただ、スマートフォンのカメラで映画クオリティの映像を撮影できるとアピールしただけではメーカーとしてはまだまだ努力が足りない。やはり、単に撮影できるだけでなく、「編集が簡単」というアプリも提供しないことにはクリエイターは育たない。その点、Xperiaは去年から編集アプリをようやく搭載し始めたので、その点においては一歩前進といったところだろう。

【関連】手塚治虫が描いた、疾走する“駅馬車”。晩年の代表作『ミッドナイト』から感じた芳香と咆哮

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

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深夜営業の「あんかけうどん専門店」に毎日行列ができている理由

みなさんは、うどんのお店というとどのようなイメージを持つでしょうか?老若男女、手軽に食べられるものとしてフードコートには必ずといっていいほどうどんのお店は入っていますよね。しかし、今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが紹介するお店は定番ではない「あんかけうどん」を専門にし、しかも深夜帯営業で大成功しているお店です。マーケティングの基本をしっかりおさえたそのお店の繫盛の理由に迫ります。

つゆを飲み干さずにはいられない!“あんかけうどん専門店”の魅力とは?

神戸三宮。飲み屋街の一角に、あんかけうどん専門店があります。

お客さまの9割が頼む「カレーあんかけうどん」をはじめ、「肉あんかけ」「梅わかめあんかけ」「八宝あんかけ」「とじあんかけ」「きざみあんかけ」など、メニューのほとんどが“あんかけ”となっています。

あんかけ以外は、「きつね」「かす」「ぼっかけ」「ぶっかけ」「やまかけ」のみ。

うどん屋さんと言えば、きつね、天ぷら、玉子とじ、昆布などが定番ですし、それを望む人が多くいます。

なのに、あんかけうどんがメイン。

どうして、あんかけうどんに力を入れているのでしょうか。

それは、店主の実家が旅館を営んでいた頃の名残りなのです。

旅館で提供していた、店主の母親が作るあんかけうどんが、美味しいと評判だったので、店主の代となった時、あんかけうどん専門のうどん屋さんとして、新たなスタートを切ったのです。

旅館を継続するのは難しいと判断し、母の味で勝負することにしたのです。

うどんメニューの中では地味とも言える“あんかけ”を専門に営業するのは、勇気のいることだと思います。

そこを敢えて挑戦することで、他店との差別化に成功しているとも言えます。

しかも、このお店は夜8時~朝3時までの深夜営業。

場所柄、飲み屋帰りの人が多いことを見込み、この時間帯となったのです。

深夜のみの営業で、しかも、あんかけうどん。

この珍しいスタイルは、店主の閃きかもしれませんが、マーケティングの基本「AIDMAの法則」に合致した店づくりとなっています。

A:Attention(注意)

I:Interest(興味)

D:Desire(欲求)

M:Memory(記憶)

A:Action(行動)

飲み屋街での深夜営業で「注意」を引き、あんかけうどん専門ということで「興味」を持たせ、飲み屋帰りのシメとして食べたい「欲求」を生み、カレーあんかけの味と香りで「記憶」に刻み、飲んだ後はこのお店という、お決まりの「行動」を起こさせています。

意識することなく、マーケティングの基本を実践しているのです。

だから成功したとも言えるのです。

いまでは、「シメのカレーあんかけうどんと言えばこのお店」が定着し、深夜であっても行列ができるほどの大人気となっています。

それだけではありません。

仕込みに5時間。うどんは40年以上使い続ける機械で自家製麺。睡眠時間は2、3時間。

こうした店主の一途な想いが、マーケティングの法則にプラスされたからこそ、繁盛店となったのです。

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なぜ、宮崎駿は「湯婆婆」のセリフを話す子どもを見て“危機感”を抱いたのか?

宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞。このニュースは多くの日本人を沸かせました。そこで、今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、2001年に宮崎駿さんが養老孟司さんと語ったインタビューの一部を掲載しています。

祝・アカデミー賞。宮崎駿さんが養老孟司さんと語ったこと

宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞しました!

偉業達成を祝し、2001年に『致知』にご登場していただいた記事の一部を特別配信いたします。対談のお相手は、古くからの宮崎アニメファンである養老孟司さんです。

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〈宮崎〉
(平成13年)10月1日に「三鷹の森ジブリ美術館」がオープンしました。そこにアニメーションの絵を展示しているんですが、その前で突然映画のセリフを言いだす子がいるんですよ。

〈養老〉
どんな絵が貼ってあるのですか。

〈宮崎〉
湯婆婆(ゆばーば)のでかい顔が壁にどんと貼ってあるんだけど、その湯婆婆のセリフをしゃべりだすんです。

その子どもが何回観に行ったかはわかりませんが、まだビデオ化はしていませんから、1回か2回のうちに覚えているんですね。それを見て、自分たちの映画はすごかったと思っているスタッフがときどきいますが、それはとんでもない錯覚なんですよ。

本来子どもというのは、年長者の言っていることを意味もわからずまねしたりして言葉を覚えていったはずなんです。その機会が減っているから、代わりにアニメーションでやっているだけなんです。

あの映画には力があるからじゃないんです。ぼくらの社会がますますやばくなっていると証明しているだけなんです。ぼくの作品をビデオで60回も観たという子どもがいましたが、そういうのを聞くと、いまの子どもたちはかわいそうだなと思うんです。

〈養老〉
そういえば、そうですね。

〈宮崎〉
子どもが、元気になる世の中なんていうと、ものすごく誤解を招くんですが、なんとかしないと、この国の子どもたちはこれからの時代に世界で一番対応できない無力な大人になっていくしかないんでしょうね。

〈養老〉
リアリズムという言葉は……

● 続きはWEBchichiにて公開中。
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日本がまた敗戦国に?元陸自総監「台湾有事シナリオ」の呆れた空論ぶり…沖縄は再び「捨て石」にされるのか

『文藝春秋』4月号に掲載された、本松敬史氏(元陸上自衛隊西部方面総監)の台湾有事シナリオ。そのことごとくを「机上の空論」と喝破するのはジャーナリストの高野孟氏だ。「台湾有事は日本有事」の勇ましいスローガンに導かれ、我が国は再び“敗戦”への道を突き進んでいるのか。法解釈から戦闘想定、住民の避難計画まで、ご都合主義シナリオの目にあまるデタラメぶりを詳しく見ていく。(メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:何を言っているのか分からない自衛隊OBの台湾有事論。『文藝春秋』4月号特集の呆れた内容

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

自衛隊OB・本松敬史のデタラメ台湾危機シナリオ

『文藝春秋』4月号の巻頭特集は「日本地図から『新しい戦前』を考える」で、マイク・ポンペオ=前米国務長官、本松敬史=元陸自西部方面総監、李喜明=元台湾軍参謀総長、劉明福=中国国防大学教授がそれぞれの視点から「台湾有事は日本有事」と言われる危機シナリオについて論じている。

そのどれもが大いに問題がある論稿で、いちいちすべてを指摘したいところだが、とりあえずここでは自衛隊OBの本松の混乱に満ちた言説を取り上げる。

安倍・麻生の軽率なメッセージを“常識”扱い

本松は要旨次のように言う。

▼安倍晋三元首相が言い出した「台湾有事は日本有事」という言葉はなかば“常識”と化している。

▼が、日本側は「中国が台湾に侵攻すれば、隣接する日本が巻き込まれる危険性がある」という理解であるのに対し、台湾側は「我が事として日本が助けてくれる」と、180度異なった理解である。日本側にも台湾防衛のために自衛隊が協力すべきだと考えている方がいるかもしれない。

▼しかしこうした認識は“現実”からかけ離れている。台湾防衛のために自衛隊を派遣することはそもそも法的にできないからである。

▼台湾とは正式な国交がないため、「日本台湾交流協会」台北事務所に元自衛官と文官が常駐しているだけで、台湾軍と自衛隊の直接交流はなされていない……。

本松は、「台湾有事は日本有事」はなかば常識化していると言うが、彼のこの文章そのものがすでにその“常識”の怪しさを物語っている。

第1に、安倍と麻生太郎副総裁(当時)が21年3月のデービッドソン=前インド太平洋軍司令官の「6年以内に中国が台湾に侵攻する」との議会証言に悪乗りして言い出した「台湾有事は日本有事」発言だが、定義もなく戦略的な検討もない無責任な軽口のようなものであったため、台湾側には台湾有事に際して自衛隊が参戦・加勢してくれるかの誤った期待を抱かせ、また中国側にはいざという場合には米軍だけでなく自衛隊をも最初から敵として計算に入れて作戦を立てなければならないかの過剰な対日警戒感を植え付けることになった。

国家と国民の安全を危険に晒す軽率極まりない対外的なメッセージであった。

「日本が自衛隊を派遣できない理由」を勘違い

第2に、日本が台湾防衛のために自衛隊を派遣することがそもそもできないというのはその通りだが、その理由を「法的に」と言うのは間違いで、「憲法上」と言わなければならない。

第3に、本松がその「法的に」の説明として台湾との間に国交がなく、自衛隊と台湾軍の直接交流がないことを述べているのは全くのピント外れ。仮に国交があったとしてもそれだけで他国の防衛に自衛隊を派遣することは、日本国憲法上はもちろん国際法上も、できない

相互防衛条約を結んでいれば「台湾有事は日本有事」として自衛隊を送れるけれども、「日本有事は台湾有事」でもあるので、例えばロシアや北朝鮮が日本を攻撃した場合は台湾軍が来援すると盟約し合わなければならない。

それには中国との国交を断絶して台湾と国交を結び、さらに日本国憲法違反を侵してそのような軍事同盟を結ばなければならないので、現実には不可能である。

第4に、それなのに、米軍と一緒になって台湾有事に対処するシミュレーションを盛んにやっているのは、「米軍の背中に隠れてやれば大丈夫だろう」という奴隷根性の現れに過ぎない。

鳥山明と小澤征爾を過小評価。日本人が「大谷翔平クラス」の偉大な2人の功績を理解できない訳

2月6日に小澤征爾氏、3月1日には鳥山明氏と、“偉人”と言っても過言ではない2人を相次いで失った日本。彼らの訃報は海外でも大きく報じられましたが、米国在住作家の冷泉彰彦さんは日本における扱いに「非常な残念感」を抱いたと言います。冷泉さんはメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、小澤・鳥山両氏の業績を紹介するとともに、2人が世界に与えた影響について解説。その上で、彼らを正当に評価することができない日本に対する自身の心情を吐露しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題「鳥山明氏、小澤征爾氏は大谷クラス」

大谷翔平クラスの活躍を見せた鳥山明氏と小澤征爾氏を正当に評価できない2人の母国

漫画家の鳥山明氏が死去し、その前には指揮者の小澤征爾氏の訃報もあったわけです。この2人に関しては、日本国内の反応がどうにも盛り上がりに欠ける印象で、非常な残念感があります。

多少不適切なたとえかもしれませんが、この2人は世界では大谷クラスの活躍をしているにもかかわらず、日本国内での死去報道では、せいぜい松坂、松井秀喜クラスといった感じで、良く言って野茂レベルと言う感じです。

しかし、どう考えても2人は大谷クラスだと思います。

まず、鳥山氏の場合は、『ドラゴンボール』の成功は、ミレニアル以下の世代の全世界の人々の人生を変えたといっても良いインパクトがあります。更に『ドラクエ』のデザインクリエーターとしても、世界的な影響力があったのです。ですが、日本のある世代から上になると『Dr.スランプ』の「アラレちゃん」の作者といったイメージしかなく、その影響力が正当に評価されていないように思います。

その訃報に対して、CNNやBBCが大きく扱ったり、フランスや中国の政府が公式に哀悼の意を表明したり、その存在感は巨大なのですが、国内ではピンと来ていない感じがするのは残念です。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

中国に機密漏洩で禁固10年! 元グーグル従業員の犯罪が“出来心”で済まぬ怖い理由

Googleで働いていたエンジニアが、仕事中にAI向け専用チップの設計図や機械学習関連のソフトウェアなど機密情報を盗み出し、中国企業に漏洩させていた事件。この人物には禁固10年が言い渡されましたが、これは氷山の一角にすぎないという見方が有力です。最先端の技術情報を中国に盗み取られることを「避けられない」理由とは?Windows95を設計した日本人として知られるエンジニアの中島聡さんが解説します。(メルマガ『週刊 Life is beautiful』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

中国に機密を漏洩、ベンチャーCEOとしてカネを集めて「禁固10年」

元Googleのエンジニア、Linwei Dingが、Googleで働いている間に会社から盗んだAIに関する機密書類を中国企業に渡した罪で起訴され、10年間の禁固刑を言い渡された、という報道です。

Ex-Google engineer charged with stealing AI trade secrets while working with Chinese companies

Dingは単に情報を流していただけではなく、それを活用して(中華ベンチャーの)CEOとして資金集めをしていたそうです。

盗んだ情報の中には、TPU(Googleの人工知能向けの専用チップ)の設計図、Googleのスーパーコンピュータ・データセンターにデプロイされたGPUの仕様、Googleのスーパーコンピュータ・データセンターで機械学習をマネージするソフトウェア、などが含まれていたそうです。

「中国のスパイ活動はどこにでもある」マーク・アンドリーセンの警告

ちなみに、中国への情報漏洩に関しては、1年ほど前のインタビューで Marc Andreessen(編註:米国のソフトウェアエンジニア・投資家。WebブラウザMosaicやNetscape Navigatorの開発者として著名)が以下のように語っています(An Interview with Marc Andreessen about AI and How You Change the World)。

(※Googleの対話型AI「Gemini」による翻訳)
「ええ、問題はですね、おそらくあなたはご存知でしょうが、中国のスパイ活動は非常に洗練されていて、もはやどこにでもあるような状態です。ですから私の推測では、中国は基本的に毎晩、あらゆるものの最新情報を入手していると思います。

ほとんどすべての企業や研究所は完全に浸透されているのではないかと考えています。

ちなみに、それは実在の人物によって行われている可能性もあるし、別の手段を使っている可能性もあります。

多くの会社にハッキングする方法の一つは、清掃業者と契約して、USBメモリを何かに差し込ませることです。つまり、侵入経路はたくさんあるのです。そしてもちろん、中国によるアメリカの技術的知的財産の窃盗に関しては、長い実績があります。

私の推測では、中国はとにかく毎晩すべての最新情報を入手していると思います。ですから、世界のどこかの誰かがそれに取り組んでいる限り、中国は基本的に毎日それにアクセスできるのです。

そのような状況下では、中国がその技術を最先端の形で手に入れるのは避けられないことであり、問題はその後私たちがどのように対処するかということになるのです」

中島聡さんの最近の記事

(『週刊 Life is beautiful』2024年3月12日号「私の目に止まった記事」コーナーからの一部抜粋です。続きはご登録の上お楽しみ下さい。「Google Geminiが抱える大きな問題」を詳しく分析したメインコンテンツのほか、「Claude 3のシステム・プロンプト」や「中島氏が考えるスタートアップ企業のアンチパターン」に関する記事もすぐ読めます。初月無料です)

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アップルEV開発「断念」で中国にも衝撃。数十億ドルと10年の月日を注ぎ込んでも中止したワケ

これまで10年の月日と数十億ドルを注ぎ込み、EVの開発に取り組んできたアップル。しかし米メディアは先日、同社がEV分野からの撤退を決断したと伝えました。EVの販売台数が8年連続で世界一位を記録している中国では、アップルのこの動きはどう受け止められたのでしょうか。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』は今回、「中国自動車業界のご意見番」らの反応を紹介しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

アップルEV断念、中国でも衝撃。称賛の声と自身の道貫くものも

米アップルは電気自動車(BEV)開発を中止する。今後アップルはEV開発のリソースを生成AI分野に振り分けていく。

米テスラのイーロン・マスク氏も反応していたが、2014年ごろから10年がかりの取り組みで、数十億ドルを投じてきたアップルのこの巨大プロジェクトの終了は、中国でも衝撃を持って迎えられている。

スマホメーカーが自動車分野に参入という先駆けとなったアップルだが、それに触発された中国スマホ勢も自動車分野参入を進め、すでに一部では実現している。

また、中国では自動車メーカーがスマホ製造に乗り出したり、スマホメーカーを買収したりする動きもある。

シャオミトップ

まさに完全にアップルに触発されてEV開発に参入した、と思われる、小米(シャオミ)ファウンダーの雷軍CEOは公式Weiboで、「このニュースを見た時、非常に驚いた。シャオミの戦略は人-車-家のフルエコシステムであり、EV開発の難易度を深く知りながら、3年前に確固不動の戦略的選択を実施、本当にまじめにシャオミファンに良いクルマを届けたいと思っている」とした。

シャオミカーの初弾をすでに発表されており、早ければ2024年6月までに納車を開始する。

Li autoトップ

本件に最も強く反応したのが、中国自動車業界の新たなご意見番、中国新興メーカー理想(Lixiang)ファウンダーの李想CEOだ。やはり公式Weiboで、「アップルがEV開発を断念、AI分野に集中する選択は、絶対的に正確な戦略的選択であり、時間としても最適なタイミングだ」と称賛した。

その理由として二点挙げ、「第一に、コンシュマー向けAI事業者として、アップルは10兆ドルの企業になれる。もしAI分野で敗退すれば、1兆ドルの企業にとどまる。AIはすべての設備、サービス、応用、取引の最も底辺な入口となり、それはアップルが必ず奪取しなければならないものだ」とした。

「第二に、自動車で大成功を収めれば、アップルは2兆ドルの時価総額を新規に獲得するが、自動車での大成功の必要条件は依然としてAIだ。自動車の電動化は前半戦であり、AIこそが決戦だ」とした。

上から目線

また、「スマホから伸びたAIはビットであり、自動車のAIは原子であって、AIはデジタルと物理の世界を横断するものだ」と指摘。「AI成功の三つの必要条件は、人材、データ、演算力だ」とした。

相当上から目線の物言いだが、中国のスピード感を見ていると、確かに10年で量産にこぎつけられていない時点で相当厳しいとも思われる。一方で、急ぎ過ぎている中国の「巻き」の実態もある。

何が正しいのか、やはり少し時間が必要のようだ。

出典: https://auto.gasgoo.com/news/202402/28I70383889C601.shtml

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