知っておきたい「うちの会社は小さいけど売ったらいくらになる?」

自分の会社や事業を売却すると、一体いくらで売れるのでしょうか? 無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』。今回は著者の現役税理士・今村仁さんが、気になるその値段の決め方について紹介しています。

小さな会社の値段の決め方

■会社の値段

会社や事業を売却しようとしたときに、一体いくらぐらいで売れるのかというのは、経営者にとっては興味深いテーマではないかと思います。

一般的には、下記3つの考え方があります。

1.コストアプローチ

対象会社や事業の純資産をベースに評価する方法です。

2.インカムアプローチ

対象会社や事業が将来獲得すると期待される利益やキャッシュフローをもとに評価する方法です。

3.マーケットアプローチ

対象会社や事業と類似した上場会社などを参考に、対象会社等と比較することで対象会社等を評価する方法です。

■小さな会社の値段の決め方

では、小さな会社に限定した時には、一般的にどのような計算式で会社の値段が決まるのでしょうか。

それはズバリ下記でしょう。

===========================
対象会社や事業の「時価純資産価格」+「利益×1~5年分」
===========================

上記はあくまで目安という風にお考え頂き、最終的には売り手と買い手が納得した価格が売却価格となるのですが、結果的に上記枠内で収まることが多いです。

■承継を考えたら最後は全力疾走

上記計算式を見て頂くとわかるように、「利益」が上がると売却価格も上がる可能性が高いということになります。

経営者が高齢になっている会社の場合、なかなか売却直前に利益を昨対比増にするのは至難の業かもしれませんが、「1件でも得意先を増やす」や「今月だけでも昨対比アップを目指す」でも良いでしょう。

承継を考えたら、最後は全力疾走(高齢の場合は恐縮ですが)を出来るだけ頑張ってみるというのは、売却価格をアップさせる上で重要なことです。

因みに、親族内承継の場合でも、なるべく良い形で次世代に渡してあげたいでしょうから、譲り渡す側が最後まで出来るだけの努力を行う、というのは大事なことだと思います。

image by: Shutterstock.com

柔道五輪3連覇を成し遂げた野村忠宏が気づいた「強くなる練習法」

オリンピック3連覇という偉業を成し遂げた男子柔道の野村忠宏さん、その柔道への愛と強さはどこからきているのでしょうか。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、そんな野村さんの強さの秘密に迫ります。

一本一本が勝負。前人未到のオリンピック3連覇を成し遂げた野村忠宏

男子柔道60キロ級で前人未到のオリンピック3連覇を成し遂げた野村忠宏さん。

3連覇はもちろんのこと、40歳を超えてもなお、柔道に打ち込み続けた姿は、多くの人たちに感動と希望を与えました。その野村さんに「本当に強くなるための練習」についてお話いただきました。

─────────────────

(野村)

伝統ある天理大学の柔道部には多くの人材が集まってくるため、トップ集団に交じっての練習は当然辛く厳しいものとなった。練習前になると憂鬱になることもしばしばだったが、日々厳しい練習を積み重ねなければ、試合で勝つことは到底できない。

例えば「乱取り」といって、試合形式で6分×12本を行う実戦的な練習がある。実際の試合時間は5分間だが、緊張感や恐怖感、そしてプレッシャーを感じつつ戦うだけに、試合後の疲労感たるや相当のものだ。それだけに、乱取りにおいても一本一本を本番の如く臨めば、その疲労感たるや言語を絶するものとなる。

ところが毎日のように厳しい練習を課されていると、強くなるための練習をしているはずが、いつの間にか練習をこなすための練習になっていく。自分では追い込んでいるつもりが、「あと何分で終わるか、あと何本残っているか」ということを常に計算しながら、淡々と頑張るようになる。乱取りについて言えば、6分×12本ができる練習をするようになるということだ。

大学2年生の時に、細川先生に突かれたのはまさにそこだった。

「そんなもん、ほんまに強くなる練習じゃないぞ」

「おまえがもし本当に上を目指すのであれば、残り時間のことを気にするな」

そして細川先生は、こう付け加えられた。

「1本目から試合のことを念頭に行け。もし途中で苦しくなって、もう動けない、これ以上できないと思ったら休んでもいい。だから最初から試合をするつもりで集中してやれ」と。

オリンピックチャンピオンから直々に言葉をいただけたことは、僕にとって大きな喜びとなる。そしてその喜びは、練習の取り組み姿勢まで大きく変えていった。

それまでの僕は、やる気の出ない日や気分が何となく乗らない日には、先生から一番遠いところで練習をしていた。少しでも先生の目の届かないところでと思うのだが、サボって先生の顔色を窺う選手ほど、広い視野で道場を見ている先生と目が合う。そういった経験は誰にでもあるのではないだろうか。

お客様に「デニムに合わせたい」と言われたら…もしも接客員ならどうする?

無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、接客をしている店員を見て「もったいないな」と思うことがあるようです。それはいったいどんな時なのでしょうか?

イメージを「具現化」する行動は積極的に

アパレルショップで接客をしてもらう時、

「デニムに合わせたい」

みたいな会話になることがあります。

例えば、色違いのトップスで悩んでいる時に下にデニムを履こうかなみたいなイメージをお客様は頭の中でしているわけです。

こういう会話になったとして、皆さんならどうするでしょうか?

「あ~デニムはいいですね」

「これだったら間違いなく合いますよね」

みたいな話をすることはあると思います。

でも、このタイミングで販売員がやりたいことは何かというと、『実物のデニムを持ってくること』です。

お客様がデニムに合わせたいと言っているのであれば、実物を合わせてよりイメージを鮮明にしていく作業があると良いのですね。

普段やっている人からすれば、言うまでもない当たり前の接客行動ではあります。

というか昔だと、それをやらなければ多分上司から叱られているような時代もありました。

しかし、実際にいろんな店で接客を受けているとよくわかりますが、案外実物を持ってきて合わせていく接客をする人はかなり少ないのが現実です。

すごくもったいないんですよね。

バレた維新・馬場代表の「裏切りと屁理屈」第2自民のヤバい本性。器が小さい大阪オヤジに国民怒りの審判下すか

日本維新の会・馬場伸幸代表が、裏金問題の「事実関係を徹底的に究明すること」に強い難色を示している。政倫審は無駄であり、「納得される国民はいらっしゃらない」のだという。いま野党が追及をやめれば、それこそ岸田総理と自民党の思うつぼだが、さすがは「第2自民」を標榜する馬場氏、野党共闘の足を引っ張ることに余念がない。元全国紙社会部記者の新 恭氏が詳しく解説する。(メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:維新の凋落、自民寄りの地金出す馬場代表に責任あり

この記事の著者・新 恭さんを応援しよう

維新・馬場伸幸代表の信じられない記者会見

4月の衆院3補選で立憲民主党が全勝したため、さっそく国会で変更されたことがある。

25人からなる衆院政治倫理審査会(政倫審)の委員構成だ。立憲が1人増え、自民が1人減った。これで野党(立憲、日本維新の会、共産党)が9人。まとまって審査の申し立てをするのに必要な委員数(3分の1)を満たした。

そこで、これら野党3党は今月8日、安倍派と二階派の現職の衆院議員44人の審査を求め、政倫審の田中和徳会長(自民)に申立書を提出した。

2~3月に開かれた政倫審に出て弁明したのは自ら申し出た6人のみで、真相解明にはほど遠い説明内容だったが、自民、公明両党はそれで打ち止めにしようとしていた。野党3党の申し立てにはそんな魂胆を打ち砕く強い意思があると思われた。

ところが、維新の馬場伸幸代表が意外なことを言い出した。5月9日の記者会見。

「立法府でいろんなスキャンダルが起こったときに、事実関係を徹底的に究明することは非常に疑問視をしてきたし、限界もあるのではないか。政倫審をまたやって延々と44人の議員を呼んで、毎回毎回同じ話を聞いて、納得される国民はいらっしゃらない

申し立てをしておきながら政倫審に否定的なのだ。

たしかに、政倫審でウソをついても罰せられないので弁明者は本当のことを言わない。限界があるのは間違いない。だからといって、野党側がいっさい追及をやめてしまったら、岸田首相と自民党の思うつぼだ。

国民の声を裏切り、自民党に擦り寄る馬場維新代表

岸田首相は政治資金規正法の改正を今国会で成立させることをもって裏金問題の収束をはかろうともくろんでいる。しかし、その改正内容たるや、ひどく空疎なものになりそうだ。

使途不明を許容される政策活動費名目の支出をやめ、裏金の温床である政治資金パーティーを開けなくし、さらには問題の根幹である企業・団体からの献金を禁止する。そこまで改正するなら、金権腐敗防止の実効性も生まれるだろうが、自民党はせいぜい政策活動費の限定的な使途公開ていどでお茶を濁そうとしている。

例によって、改革ポーズで乗り切るハラなのだ。

考えてみれば、カネをエネルギーのもととして食み、長きにわたって政権を握ってきた自民党が、やすやすと法に埋め込まれた“旨み”を手放すはずがない。

裏金事件の真相を突きとめず、責任をとる者はなく、法改正も中途半端となれば、政治資金をめぐる腐敗の根源ははびこり続ける。

だからこそ、せめて国会での問題追及を継続してゆく必要があるのだが、その意義さえ否定する馬場代表は自民党のシナリオに乗ろうとしているとしか思えない。

政治資金規正法の改正についても、いかに立憲が反対しようと、維新は適当なところで自民党と妥協する可能性が高い。

維新が歩み寄れば、自民は「議論は尽くした」なる常套句を繰り出し、それに呼応するように馬場代表は「反対するだけの古い政治」だと立憲を批判するのだろう。

屁理屈で野党分断をはかる馬場代表の小物ぶり

4月の衆院補選の結果でわかるように、自民党への不信が渦巻く今の政治状況において、野党は、互いに争うことをやめ、賢く立ち回りさえすれば、有利な状況をつくることができる。

早い話、自民党と野党候補が一騎打ちになる構図にすればいいのだ。

だが、馬場代表はむしろ野党分断をはかっているかのような言動を繰り返している。立憲に代わって野党第1党になることをなにより優先し、「叩き潰す必要がある」と立憲への対決姿勢を示してきた。

衆院補選ではそれが裏目に出た。長崎3区で維新の候補がダブルスコアの大差で立憲の候補に敗れ、東京15区でも当選した立憲候補に遠く及ばぬ獲得票数で3位に沈んだ。

第2自民党」でいいと馬場代表が公言し、政権批判より立憲叩きに熱心な印象を世間にふりまき続けてきたのだから、自民党の道連れになって苦杯をなめるのも致し方ない。

改革政党を標榜する維新は昨年4月の統一地方選・衆参補選での大勝利をピークに、徐々に党勢が弱まってきている。莫大な税金の無駄遣いが指摘され、建設工事の遅れで予定通りの開催すら危ぶまれる大阪・関西万博のせいだけではない。馬場代表の自民党寄りの地金が出すぎて、維新のめざす政権ビジョンがはっきりしなくなっている。

番頭役として党の実務を担ってきた馬場氏は、創業者の橋下氏のような“花形役者”でも、松井一郎氏のような“親分肌”でもない、いわば典型的な“脇役”である。

“創業者”たちが全国政党をも狙える位置にまで維新を育てたところで政界を去ったため、馬場氏が代表となり「総理大臣をめざす」と言わざるを得なくなった。

馬場代表がその気になっていきり立つほど、政治家としての器の小ささが目立ってくるという矛盾が、今の維新にはある。

地方より大都市圏の公立小中学校こそ問題。学力や経済力ある家庭の子が“上から順に抜けていく”異常事態

現代の日本社会において大きな問題となっている教育格差。一見、地方にハンディがあるように思えますが、米国在住の作家でプリンストン日本語学校高等部主任も務める冷泉彰彦さんは、むしろ大都市圏の方が深刻とします。冷泉さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、そう判断せざるを得ない理由を具体的な数字を挙げつつ解説。その上で、日本のエリート教育やエリート選抜のシステムが今、危機的な状況にあると指摘しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:教育の地域格差、問題は大都市圏(教育論)

首都圏がもっとも“いびつ”。現代日本の教育格差問題

21世紀に入って、日本における教育の地方格差の問題はかなり話題になってきたように思います。現場からも声が上がるようになったし、実態を調査して分析した研究も進んでいます。その結果として、大学への進学率は、家庭の経済力や地域の経済力が反映しているという深刻な事実が明らかとされつつあります。

その他にも、地方で育った若者は都会の若者と比較すると情報の格差や、芸術などに触れる教養の格差があるという訴えも広まってきました。その他にも、高校生のアルバイトに関して大都市圏では比較的寛容な学校が多い一方で、地方では一律禁止が多いなど、校則などの制度に差があるという問題も指摘されています。

その結果として、若者の社会経験の蓄積に格差が生まれるわけであり、例えば18歳の時点では大都市出身者の方が「ませている」というのですが、相当以前からそのような現象は指摘されています。更には情報社会化に伴う、情報リテラシーや、外国語教育などでも大都市と地方には格差があるとされていました。

けれども、こうした中等教育段階における都市圏と地方の格差については、現場や地方自治体の努力により少なくとも改善に向かっているようです。例えば、ICTの推進がいい例です。教室における大型ディスプレイの装備率にしても、デジタル教科書にしても、大都市圏よりも地方における普及が先行しているのです。

高校生に対するアルバイト禁止なども、経験が職業意識を育むという認識は広まっており、各県あるいは各高校で個別の事例を見ながら許可する例も増えてきているようです。勿論、地方の場合は大都市圏に比べると予算も限られるし、何よりも過疎高齢化に直面している自治体も多いわけです。

そのような中ではあるがのですが、極めて多くの教育現場で、あるいは教育行政において、地方と大都市圏の「教育格差」については意識がされ、具体的な取り組みがされているのは事実だと思います。では、教育の地方格差については解消に向かっているのかというと、決してそうではないのも事実です。

問題はむしろ大都市圏の方にあると考えられます。まず首都圏ですが、確かに経済力は他の地方を圧倒しており、その結果としての大学進学率も高いわけです。例えば2020年の文科省の調査を元に計算した研究によれば、東京都の場合は大学進学率は75%に達しており、最下位の数県と比較すると率として2倍となっています。

これは東京の経済力を反映しているのは間違いありません。けれども、このことは東京の初等教育と中等教育が成功していることを意味しているのかというと、そうではないのです。問題はここにあります。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

タワマン刺殺女性「命を賭けて金を搾り取る」証拠動画が物議。色恋営業論はなぜ和久井容疑者に通用しなかったのか?

新宿タワマン刺殺事件で、被害者の女性が生前、和久井容疑者に対する“復讐計画”を語っていた動画が注目されている。女性は和久井容疑者を「平気で人を殺すような」人間と認識しながら、その資産を「命を賭けて搾り取る」と宣言していた。

被害者女性はインスタライブで何を語ったか?

東京・新宿区のタワーマンション敷地内で8日、20代女性がナイフで刺されて死亡した事件で、被害者の女性が生前、和久井学容疑者(51)のストーカー行為に対する“復讐計画”を生々しく語っていた動画が注目を集めている。

被害者女性本人が2022年3月、インスタライブで配信したもの。ビジネス論接客術色恋営業のコツ、美容法将来の展望などについて、視聴者の質問に答えながら持論を展開していく内容となっている。

現在はYouTubeにもその動画が再アップされており、事件をうけて「悲劇か?それとも自業自得か?」の議論が活発化する中、“衝撃の新事実”としてネット上で波紋を呼んでいる状況だ。

和久井容疑者に同情の余地はないが――

女性は、2022年3月23日のインスタライブの前段で、和久井容疑者を「シャンパンタワーをしてくれた」ヤバいストーカー客として紹介。

店が満卓だったところ、和久井容疑者がタイマーをセットし、「他の客には女の子がたくさんついているのに、自分は放置されている」といった旨の理不尽なクレームを入れてきた、というエピソードを披露した。

女性によると、和久井容疑者は「こんなにお金を使ったのに手も繋いでくれない、デートもしてくれない、付き合ってもくれない」と不満を募らせていたとのことで、営業中に大声を出すなど他の客の迷惑になるため帰らせたとのこと。

その際、店内の男性スタッフが、和久井容疑者から「女性を殺していいですか」と真顔で脅される一幕も。男性スタッフが「殺しても得るものはない」と反論したところ、和久井容疑者は「もう失うものは何もない」と返したという。

女性は、和久井容疑者について、「ストーカーのお客さんはたくさんいるし、過去にもいた。でもその人だけは匂いが違う」と判断。「格好をつけて言っている『殺してやる』ではなくて、本気。本当に殺す人の感じなの。それはもう断言できる」と分析していた。

以上は、和久井容疑者が、同情の余地がないストーカーであることがよくわかる“被害者の証言”と言って差し支えないだろう。

「命を賭けて、搾り取る」被害者女性の致命的判断ミス

だがその一方で、被害者女性は、和久井容疑者が「本当に人を殺してしまうタイプ」であると正しく認識していたにもかかわらず、自分を苦しめたとして、大胆な“復讐”を画策してしまった。

これこそ、女性が意図的に詐欺を仕掛けた証拠ではないか、との指摘も少なくない。

視聴者からの「普通、そういう頭のおかしいお客さんって切るのに、切らない理由は何ですか?」との質問に、女性は次のように回答している。

(和久井容疑者は)普通にいわば“きちがい”だから、精神的苦痛を与えられているわけだからさ。

お店に入ったらセット料金が発生するのと同じで、迷惑料って感じかな。

だから、普通はみんな切ると思うんだけど、私はそこで切らないかな。

ここまで自分を精神的に追いやって傷つけたんだから、迷惑料はいただかないと、みたいな。自分がえぐられたぶん、倍でもう搾り取るみたいな感じ。

その人に関しては、もう命を賭けてやってる。もともと何だろう、平気で人を殺すような人なんだろうなと思うし。でも命賭けてやって。それでもその人にどれだけ傷つけられたかって考えると、命を賭けてその人には――

ただ、ただね、キャストとかそのスタッフとかには、絶対に迷惑はかけないようにする。

だいたい、店に乗り込んできて殺す、とかはないと思うのね、何となく、その人の性格的に。(和久井容疑者が襲撃を計画するとすれば)私が1人のときにとか――

その後の展開は、これまで弊サイトでも既報のとおり。被害者女性は和久井容疑者から資産を搾り取り、経済的に破滅させることには成功したものの、「もう失うものは何もない」容疑者に刺し殺されてしまった。

命と金を天秤に乗せた結果の悲劇。ストーカーの和久井容疑者に同情の余地はないが、その一方で被害者女性の“自業自得”を指摘する声も尽きない所以だ。

動画内で「そろそろフィナーレって感じかな」とつぶやいていた女性は、なぜこのように危険な橋を渡らなければならなかったのか?

中国が奪うのはカネだけではない。「偽オンラインショップ」で欧米人から個人情報抜き取る習近平政権の狙い

未だ被害が相次いでいる「有名人なりすまし投資詐欺」。名前を利用された前澤友作氏は詐欺広告の掲載を許可しているMeta社とFacebook Japan社を提訴しましたが、この「犯罪」の裏には中国が絡んでいるという見方も否定できないようです。台湾出身の評論家・黄文雄さんが主宰するメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では今回、これらの広告主の多くが香港の秘書会社で、彼らを中国企業が利用しているとするニュースを紹介。さらに欧州で発覚した中国企業が関わる大規模な「個人情報不正取得詐欺」の実態を取り上げ、世界中からカネだけでなく情報までをも抜き取ろうと画策する中国の狙いを考察しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【中国】中国は金も情報も抜き取ろうとしている

中国は金も情報も抜き取ろうとしている

中国企業が「世論工作システム」開発か、Xアカウントを乗っ取り意見投稿…ネットに資料流出

中国政府と関係のある上海のIT企業が、X(旧ツイッター)のアカウントを乗っ取り、世論工作を仕掛けるシステムを開発した疑いがあることが明らかになりました。そのシステムの営業資料がインターネット上に流出したことで発覚したそうです。

流出したのは上海に本社がある「安洵信息技術有限公司」のもので、同社は2010年に設立され、スパイ摘発などを行う中国の国家安全省にIT製品を納入する業者に選定され、さらには公安省や地方警察の公安当局ともパートナーとなっているといいます。

読売新聞が入手した同社の文書には「ツイッター世論誘導統制システム 製品紹介資料」という題名が書かれ、システムの目的として、中国国外の好ましくない世論を検知し、世論をコントロールするためだと書かれていたそうです。

このシステムを使ってXのアカウントに不正URLを送信し、それをクリックさせることでアカウントを乗っ取ることができるといいますから、ユーザーにとってはかなり危険です。

記事には日本政府関係者の話として、近年は他人に乗っ取られたと見られるXのアカウントが、中国の反体制派を批判するケースが相次いでおり、こうしたシステムが使われている可能性が指摘されています。

加えて、最近はSNSなどで有名人になりすまして投資を勧誘し、資金を騙し取る投資詐欺が話題になっています。TBSのnews23がこうした広告主15社を調べると、香港が12社と最も多く、しかも、現地取材してみると会社の登録をしているだけの「秘書会社」であり、営業実態がありませんでした。専門家によれば、中国企業が香港の秘書会社を利用している可能性が高いとのことです。

有名人を騙るSNS投資詐欺 直撃!ニセ広告の業者が香港に…プラットフォーム側の規制しないと「2024年に日本人の資産奪われる」【news23】

この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ

不足している料理とのマリアージュ情報が肝。人気コンサルが教える日本酒の知識をビジネスにする方法

我が国が世界に誇る日本酒。今や世界各地で「SAKE」として親しまれ大人気となっていますが、その知識を役立てるにはどのような切り口で発信するのが最適解なのでしょうか。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では人気コンサルの永江さんが、読者からの質問に答える形で「日本酒の情報発信を将来のビジネスにつなげる方法」を伝授。「マリアージュ」「海外発信」をキーワードにレクチャーしています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:日本酒の情報発信をするのに最適な方法とは

日本酒の情報発信をするのに最適な方法とは

Question

shitumon

はじめまして。44歳、公務員の者です。9年前の12月から毎週楽しみにメルマガを拝見しております。また、ブログも同時期から拝見し、しばらく更新がないとお元気にされてるかな、と勝手に心配したりしております。

枯渇されているとのことで、初めてご質問します。私は20年ほど前から日本酒が好きで、イベント参加を含めれば年に300種類は飲んでいるように思います。好きなので自然と知識もつき、妻や日本酒仲間からはブログ等発信すればよいのに、とよく言われます。ただ、今更ブログかぁ、と思ってしまうほか、そもそも日本酒好きな皆さんが欲しい情報は何か、まだピンときません。

ターゲットは日本酒初心者~中級者として、考えられる項目としては、

  • これまで実際飲んだ銘柄と味の感想や採点(直近では而今20種、新政10種を飲み比べています)
  • 酒屋さんで臆せず好きな日本酒を買う方法
  • マリアージュの基礎
  • 家で日本酒会を開く時のコツ

といったことが浮かぶのですが、永江さんならどのように発信されますでしょうか。英語併記も頑張るつもりです。

将来、あわよくば副業にならない程度のお小遣いが得られればと思うのですが、まずは何か始めたいので、向かうべき方向を定めたいです。ご回答いただけましたら幸いです。

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

クレムリンで繰り広げられる熾烈な勢力争いに決着か。反逆を恐れたプーチンが降格させた「ロシア実質ナンバー2の権力者」

3月17日に行われたロシア大統領選で、過去最高となる87%の得票率で圧勝したプーチン氏。5月14日に発表された通算5期目の高官人事ではショイグ国防相の退任が明らかとなり、我が国でも大きく報じられました。しかし、この人事最大の衝撃は「ショイグ退任」ではないとするのは、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さん。北野さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で今回、安全保障理事会書記のニコライ・パトルシェフ氏が降格となったことこそが注目すべき最大のポイントだと断言し、その理由を詳細に解説しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:プーチン人事、本当の衝撃は?

プーチン人事、本当の衝撃は?

今回は、まさに「ロシア政治経済ジャーナル」といった内容です。プーチン人事の衝撃について。

2024年3月、プーチンは、大統領選に勝利しました。2024年5月7日、大統領就任式が行われ、プーチン【 5期目 】がスタートしました。そして、現在人事が行われています。

日本の報道で一番騒がれているのは、ショイグ国防相が交代したことでしょう。ショイグは、プーチンの側近中の側近で、2012年から2024年まで12年間国防相を務めました。

なぜ彼は解任されたのか?二つの理由が語られています。

一つは、ショイグ国防相の右腕だった国防次官が4月、収賄容疑で逮捕されたこと。『NHK NEWS WEB』4月24日付。

ロシアでは、ショイグ国防相の側近でもある国防次官が収賄の疑いで逮捕されました。プーチン政権は、ウクライナ侵攻が長期化する中、国防省の綱紀粛正を図ろうとしているとみられます。

 

ロシアで重大事件を扱う連邦捜査委員会は23日夜、ロシア国防省のイワノフ国防次官を収賄の疑いで拘束したと発表し、モスクワの裁判所は24日、イワノフ氏は逮捕されたと明らかにしました。

二つ目の理由は、ショイグが「ウクライナ戦争に勝てない国防相だから」です。

わりと広く知られていることですが、ショイグは「軍人出身の国防相」ではありません。彼は、クラスノヤルスク工業大学を卒業し、専門は「建築学」です。

ショイグは1994年、エリツィン大統領から「非常事態相」に任命されました。「自然災害があった時に、ショイグが助けに来てくれる!」と人気者になっていきます。

政治的野心が薄い人と思われ、大統領がエリツィンからプーチンに代わっても、非常事態相のポジションにとどまりました。彼は、1994年から2012年まで、18年間このポストにありました。

2012年、国防大臣に就任。ショイグは軍事の素人である。それで、国民の支持は高くても、軍人は彼を支持しませんでした。それでも、大きな戦争が起こらなかったので、それほど問題にはなりませんでした。

プーチンは、ショイグが2012年に国防相に就任して以降、「シリア内戦介入」「クリミア併合」「ウクライナ内戦介入」「ISとの戦い」など、戦争を続けていきます。しかし、どれも「大きな戦争」とは言えず、ショイグの「素人さ」が目立つことはなかったのです。

パンデミック期間中の医療従事者の精神サポートは効果があったのか?

同僚同士のサポートは、そのほかのサポートに比べて精神状態の悪化を防ぐ効果はあるのでしょうか? 今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、パンデミック期間中の医療従事者に対する精神面での介入を評価した研究を紹介しています。果たしてその結果とは?

パンデミック期間中の医療従事者に対する精神的サポートに効果はあったか?

◎要約:『心的外傷等からの回復促進を図るピア(=同僚どうしの)サポートは、方法を順守すれば、通常の方法よりも、精神状態悪化を防ぐ効果があるかもしれない』

COVID-19によるパンデミック期間中には、危機的状況の感染症に対応する多くの施設で、医療従事者の精神への影響が懸念されました。

今回は、パンデミック期間中の医療従事者に対する精神面での介入を評価した研究をご紹介します。

Testing an Intervention to Improve Health Care Worker Well-Being During the COVID-19 Pandemic

A Cluster Randomized Clinical Trial

COVID-19によるパンデミック期間中の医療従事者の福祉に関する介入を評価する

アメリカにおける研究で、連邦認定保健センターを含む28施設、2,077の参加者が対象となりました。

今回、評価された介入方法は、同僚どうしのサポートによって、心的外傷・喪失・他の逆境体験からの回復、安全に関する感覚促進、静寂、自己の効力感、集団の効力感、希望に焦点を当てた枠組みを持っています。

結果として、以下の内容が示されました。

・それぞれの施設における通常の介入を受けたグループと今回の介入法の比較で、全体としては、精神状態の悪化(distress)やPTSD症状を評価する尺度で、明らかな違いを認めませんでした。

・介入方法を実際に実施できた(介入に対する遵守、いわゆるアドヒアランスが保てた)割合は連邦認定施設と通常の病院で開きがありました(70% vs 32%)。

・実施後の分析では、対象を30歳以下の連邦認定施設に限定すると、今回の介入法の方が、精神状態の悪化やPTSD症状が軽減していました。

通常の病院では何らかの実施が困難である要素があったのかもしれませんが、方法を守った場合には一定の効果が期待される介入であると思われました。

image by: Shutterstock.com