京大・藤井聡教授が完全論破。コロナ「自粛厨」が掲げる3つの大ウソ

新型コロナウイルスの感染拡大予防のためとはいえ、行き過ぎた対応を求める「自粛警察」なる人々の言動が社会問題ともなっています。そんな面々の主張を「間違いだらけの酷い代物」と全否定するのは、京都大学大学院教授の藤井聡さん。藤井さんは自身のメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』で今回、彼らが挙げる「自粛を必要とする理由」を完全論破しています。

 

「皆で自粛してコロナを乗り越えよう」物語をどうすれば転換できるのか?~精神病理学に基づく集団的コロナ脳現象へのアプローチ~

今、世間では、次の様な「物語」が平均的に共有されているようにおもいます。

コロナで医療崩壊の危機が迫る緊急事態になっており、これを回避するには、感染リスクの高い飲酒飲食を自粛することが必要だ。その自粛をより強力に進めるには、緊急事態宣言が効果的。だから、感染者数が目に見えて減るまで緊急事態宣言を続けるべきだ。そうすればまた、コロナを気にせずに普通の生活が始められる。自粛はつらいけど、そういうコロナを気にしないで暮らしができる日が来るまで、我慢して自粛が必要だ。

これはいわば「皆で自粛してコロナを乗り越えよう」物語です。

そして、この「物語」が共有されているが故に、

自粛しないヤツがちょっとでも居れば、いつまでたってもコロナは無くならない。その結果、俺たちはずっと我慢して自粛し続けなきゃいけなくなる。真面目に自粛しない奴らは楽しい思いをしてて、俺たちはそいつらのせいでずっと嫌な自粛をさせられる。なんて馬鹿馬鹿しい話だ。自粛しないそんな奴らはホントに悪い奴だ。徹底的に取り締まって、見つけたら徹底的にバッシングしなきゃいけない。そうすれば、皆が真面目に自粛をするようになって、早く自粛生活から逃れられるんだから。

という物語を信じ込む人が大量に存在しています。これはいわば、「自粛警察で取り締まってコロナを早く終わらせよう」物語です。

で、「皆で自粛してコロナを乗り越えよう」物語があるからこそ、緊急事態宣言にも、そしてその延期にも国民の大半が賛成しているのです。そして、「自粛警察で取り締まってコロナを早く終わらせよう」物語があるからこそ、自粛警察やそれに準ずるような監視や注意や密告の様な行為が頻発するようになります。さらには、「自粛しなくてもいい」という結論に繋がるような事を言う(当方や京大の宮沢教授や小林よしのり氏のような)人々は、あちこちで激しくバッシングされる事になります。

つまり、今世論でまき起こっている空気は、「物語」が作り上げているのです。

(なお、この物語をつくりだした張本人は、このままだと42万人死ぬぞと世論を脅した西浦という教授やワイドショーに出まくってコロナは怖いぞと同じく脅しまくった岡田という専門家風タレントを代表とするような「専門家」達です。彼等専門家が過剰に煽らなければ、如何にワイドショーやマスコミといえど、ここまで濃密に「皆で自粛してコロナを乗り越えよう」物語を作り上げることなど出来なかったはずです。なんせ、ワイドショーやマスコミは素人なので、コロナのことなんて何にも分からないのですから。)

しかしこの物語にはツッコミどころが満載の、科学的実証的に考えれば間違いだらけの酷い代物です。

逐一ツッコミを入れていきましょう。

コロナで医療崩壊の危機が迫る緊急事態になっておりこれを回避するには感染リスクの高い飲酒飲食を自粛することが必要だその自粛をより強力に進めるには緊急事態宣言が効果的。」

→間違いです

自粛しなくても、政府がカネをつかって感染症法の規制を緩和すればいくらでもコロナ対応病床が増えて緊急事態が回避できる。しかも、自粛してもしなくても、コロナは感染拡大するときは拡大するし、収束する時は収束している。

森会長の失言だけにあらず。東京五輪の開催が「絶望的」なワケ

東京五輪組織委の森会長の女性蔑視発言が波紋を広げていますが、五輪開催を巡ってはさらなる大きな障壁が存在しているようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では著者で日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、我が国における新型コロナワクチン接種開始の遅れが五輪開催を危うくしているという事実を紹介。その原因に初動段階の厚労省官僚の失敗を挙げるとともに、感染症対策を官僚機構の底辺で扱ってきた政府首脳たちに猛省を促しています。

東京五輪は開催できるのか?

東京五輪組織委員会の森会長の失言で、東京五輪の開催が危ぶまれているが、それ以上の問題が出ている。それを検討しよう。

コロナ感染者数が徐々に減り、菅首相の支持率も上がり、菅首相の記者会見も見違えるほどよくなってきて、東京五輪の開催が見えてきたと思っていたら、次の難題が起こっている。

まずは、森氏組織委員会会長の失言である。「女性を理事にすると、会議時間が長くなる」という失言というか、本人の本音であるが、これに日本だけでなく、世界的な反発が出た。世界的なポリティカル・コレクトの概念が森会長には欠如しているので、仕方がないが、森会長は謝罪し、自らの辞任を言い出したが、武藤敏郎事務局長以下五輪組織委が慰留したようだ。

そして、森会長の失言で、ボランティアや聖火ランナーの辞退が広がり、組織運営にも、より資金が必要になったはず。この上に、世界の女性選手のボイコットが起こると、森会長の辞任が必要になる。カナダのIOC委員は追及すると述べている。東京にある外国の大使館も抗議を継続するという。

これに、森会長の辞任を安倍さんが言えばよいだけで、会長の適任者がないというが、次の会長に、世界的にも有名な安倍前首相がなればよいだけである。

安倍前首相は、秋の自民党総裁選挙には出られないので反対するかもしれないが、2024年のトランプ再選の時まで我慢するべきである。そして、ここは、日本のために、ひと肌脱ぐべきだ。世界的なポリティカル・コレクトに配慮できる安倍さんなら、世界は認める。

これだけなら良いが、もう1つの問題が発生している。ワクチンの納入遅れが起きている。ファイザーの日本向けワクチンはベルギーで製造されているが、EU委員会は、コロナワクチン輸出の承認制度を作り、EU域内のワクチンを確保する方向である。

EUはワクチンが足りないのでロシア製ワクチンも手に入れる方向であり、日本など構っていられない状態である。

ファイザーの米国製造分は全量米国が抑えているので、手に入らない。ということで、2月中旬に始まるはずのワクチン接種開始も遅れる可能性が出てきた。

ワクチンの争奪戦が起きているのである。EUは日本への輸出を承認したが、数量を明示していない。ほんの少しだけ提供して非難を抑えるようである。

このため、すでに4月開始するとした65歳以上の高齢者への接種も、首相はできないことを仄めかしている。

このため、アストラゼネカのワクチンに期待がかかる状態になっている。アストラゼネカのワクチンは、日本で製造するので、納入が確かであり、運搬温度が2度から5度であり、普通の冷蔵庫で良いので運搬が簡単である。このワクチンの出荷がいつになるかが重要になっている。

もう1つ、J&Jのワクチンも治験が終わり、緊急認可の状態になっている。有効性が若干低く、75%程度であり、ファイザーやモデルナ、アストラゼネカのワクチンの有効性95%以上より低いが、接種1回で済むので早く接種が完了する。常温で良いので、運搬がより容易になる。しかし、まだ、日本での治験が開始されていないので、当分先になる。

これぞ一流の証。帝国ホテルに伝わる「10・10・10の法則」とは

日本が世界に誇る高級ホテルとして、真っ先に名が上がる帝国ホテル。そんな一流ホテルには、サービスの教訓としている「算式」が存在するのだそうです。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、同ホテルの顧問を務められた藤居寛氏がかつて語ったその算式の意味するところと、帝国ホテルのサービスの真髄が紹介されています。

帝国ホテルに伝わる「10・10・10の法則」

帝国ホテルのサービスの教訓としている算式がありましてね。それが「100-1=0」というものです。

ホテルでは、ドアボーイがお客様をお迎えして、それぞれの持ち場が連携しておもてなしして、最後にまたドアボーイがお送りするわけですけれども、そのうちのどこか一つでもミスがあれば、他でどんなに素晴らしいサービスをしてもすべて台無しになってしまいます。

ですからたった一つのことでも気を抜いてはいけない。一つマイナスがあれば答えは99ではない、0だというのが「100-1=0」なんです。

同じことを「10・10・10(テン・テン・テン)の法則」というふうにも言っています。

信用、すなわちブランドを構築するには10年かかる。しかし、そのブランドを失うのはたった10秒なのです。そして失った信用、ブランドを盛り返すにはまた10年かかるということです。

長い時間をかけてつくり上げたブランドも、たった10秒で崩れます。ですから、一瞬一瞬のお客様との出会いを本当に大事にしなければいけないのです。

お客様にご満足いただけると、「さすが帝国ホテル」と褒めていただけるのですが、たった一つ間違えると、「帝国ホテルともあろうものが」という評価になります。中間の「まあまあ」という評価がないのが当社の宿命なのです。

ですから「100-1=0」や、ブランドは10秒で崩れるという訓戒を心に深く刻んで、「さすが帝国ホテル」と言われるように頑張ろうと声を掛けています。

具体的には「さすが帝国ホテル推進運動」という活動を行っておりまして、ホテル運営をしていく上で大事なオペレーション面、ソフト面、ヒューマン教育などについて常時協議を重ねています。また、特に「帝国ホテルらしい」行いをしたスタッフや部門に対して、社内表彰も行っています。

しかし、人間のやることというのは理想どおりには絶対にいきません。必ずミスもあります。その時には、「お詫びとお礼は1秒でも早く」というのが鉄則です。原因をキチッと究明して、そのお客様が札幌でも沖縄でも、飛んでいってお詫びします。これをやらなければ駄目ですね。


メルマガが本になりました!新刊のご紹介 

cc20201202-s1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書
(致知出版社 刊)
致知出版社の「人間力メルマガ」』が一冊の本になりました。
日本が誇る超一流の方々の名言集、好評発売中!

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【書評】「縦一行で伝えろ」日本人ノーベル賞受賞者からの超難問

欧米人と日本人とを比べると、文化や考え方など異なる部分は多くありますが、その中でも際立って違うのは「論理型か感覚型か」というところだといいます。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、日本人ノーベル賞受賞者と多く交流を持つ著者が、彼らの持っている「日本的感覚」について語る興味深い書籍を紹介しています。

偏屈BOOK案内:山本尚『日本人は論理的でなくていい』

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日本人は論理的でなくていい

山本尚 著/産経新聞出版

著者の肩書きや経歴、受賞歴などがすごいのでおそるおそる本を開くと、意外にわかりやすく、しかもそこそこ面白かった。

しかし、全体の構成がなんとなく流れがいまいちで、ビミョーな日本語表現もあったりして、これは著者のせいか、まとめた編集者のせいか、いずれにせよ、それほど面倒くさくはない本だ。

ユングのタイプ論を用いて世界の民族を分類した研究では、日本人は内向型で感覚型でフィーリング型(気持ち型)である。この民族性は世界150の民族の中でも際立っており、このような民族は日本人しかないと言われるほど特異であるそうだ。

一方でヨーロッパ人にとって言葉とは論理的なものであり、ラテン語はまるで数式のようである。著者は多くの日本人ノーベル賞受賞者とつきあってきたが、ほぼ全員がフィーリング型(気持ち型)だった。日本人は抽象的に考えることが嫌いであり、そのために日本語には抽象名詞が少ない。

確かに、日本人は論理的に考えることは苦手である。湯川秀樹は「日本人のメンタリティーは多くの場合、抽象的思考には適していない。感覚的事象にしか興味を示さなかった」と言っていた。そこで周囲を見渡すと、感情を抜きにして本当に理論だけで生活をしている人は非常に少ない。いや、一人も見あたらない。これは欧米の人たちとは際だって違っているところだそうだ。

零下8度でコート着用は4人だけ。金正恩「人民第一主義」の虚しさ

この度、「人民大衆第一主義」と党の理念を変更した、北朝鮮の金正恩総書記。人民の生活向上に目を向けることが期待されましたが、先日行われた軍事パレードではそうとは思えない光景が見られたようです。メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』著者で北朝鮮研究の第一人者の宮塚利雄さんが、その話題について詳しく紹介しています。

4人だけが着た高級黒革コート。金正恩が掲げる人民大衆第一主義って何?

北朝鮮の冬の寒さは厳しい。大正11年1月18日に白頭山に近い中江鎮では、零下41度6分を記録している。この時期の朝鮮半島や中国東北部は、いわゆる「三寒四温」がはっきりしており、「3日間耐えると暖かくなり、3日を乗り越えよう」と、この季節に皆で励ましあう決まり文句だと、脱北者が語っていた。

ただ、三寒の日も四温の日もマイナスの気温が続くと、太陽の日差しが眩しい昼間は、この陽光を浴びれるのが一番の幸せな時間だと、朝鮮半島北部の山間地域に住む人たちは夜の「火喰い」(薪などで暖をとること)とともに、日中の太陽光を大事にする。

このように寒さが厳しい冬季に、北朝鮮の金正恩総書記は、1月14日の夜、第8回朝鮮労働党大会を祝う軍事パレードを挙行した。

当夜は零下8度の寒さで、ひな壇に姿を現した幹部らのうち、金正恩、金与正、趙甬元(金正恩総書記の最側近)、玄松月(金正恩総書記の秘書役で元歌手)の4人のみが、黒光りする高級黒皮コートを着用しており、手袋をはめているのは金正恩総書記だけだった。

なぜ私がこの4人の黒皮コート着用の話を持ち出したかと言うと、「冬に、日差しが入る窓際の席に座る者は権力者の象徴だ。反対に、夏の窓際には一番力がない者が座る。教室には冷房施設も、太陽光を遮るカーテンも存在しない」という話を聞いていたからである。

金正恩総書記は、8次の党大会で「現在、農村をはじめ市郡の人民の生活が非常に困難で立ち遅れている」とし、「これからは地方経済を発展させて、地方の人民の生活向上に注目を向ける」と約束し、党の指導理念も「人民大衆優先(第一)主義」に変更したばかりであった。

この日の閲兵式は、3か月前に行われた朝鮮労働党創建75周年記念の深夜の閲兵式よりも1時間ほど短かったというが、寒波の中、照明で平壌を舞台にし、閲兵式を楽しんだというから、朝鮮人民からは、かけ離れた“人民大衆第一主義”なのか。

復縁したい相手にバレンタインチョコを渡すのはアリか?ナシか?

バレンタインデーと言えば、意中の相手に自分の思いを伝えられる数少ないイベントのひとつ。別れた相手との復縁を望んでいる人にとっても、またとないチャンスのように思えますよね。しかし、「無理にバレンタインに便乗してチョコを渡す必要はない」と言うのは、復縁アドバイザーの浅海さん。浅海さんは今回、自身の無料メルマガ『復縁・復活愛の方法~元カレ元カノとよりを戻す方法~』でその理由を解説するとともに、「普段比較的やり取りができている相手であれば」という条件付きながらも、その相手の近況を知ることができる振る舞いを紹介しています。

バレンタイン

こんばんは、復縁アドバイザーの浅海です。

もうすぐバレンタインですね。

毎年、この時期になると女性のご相談者の方から、バレンタインをどう対応すれば良いのかというご相談をいただきます。

よく顔を合わせて親しい間柄ならバレンタインをきっかけにするのも良いと思います。

ですが、そうではないのであれば、なるべく控えたほうが良いかもしれません。

というのも、チョコをもらうことは嬉しいことなのですが、ホワイトデーのお返しのときに面倒になってしまうケースが多いからです。

相手に好意的であれば、お礼にとワクワク探すことができますが、そうではなければ、ただの義務で非常に面倒なのです。

…と感じている男性は多いと思います(笑)。

ですので、もし渡すのであれば「バレンタインだからというより、美味しそうなチョコがいっぱい売っていて自分用に買ったからついでに」など、お返しは要らないというスタンスで渡すのであれば良いかもしれません。

とはいえ、もらった手前、返さないというのも気持ち悪いという男性もいらっしゃると思います。

これらを考えたときに、無理にバレンタインに便乗してチョコを渡す必要はないと思います。

実物ではなくとも、おもしろチョコや珍しいチョコなど、ニュースになったような話題を持ち出して、「今日はバレンタインだったんだねー。もらった?」など聞いて見る程度なら良いと思います。

これも普段比較的やり取りができているケースであれば、ここで相手の状況を知ることもできると思います。

バレンタイン、クリスマスといったイベントは、なかなか対応が難しいケースもありますよね。

ただ、ここでうまく立ち回れると復縁のきっかけになることも多いです。

ぜひ上手に対応していきましょう。

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貧乏人はマズい物を食え?農業の進歩が庶民の食卓を寂しくする

一時期はもはや「絶滅寸前」とまで言われた日本の農業ですが、ロボット技術やITを駆使する、いわゆる「スマート農業」に明るい未来を見る向きも多いようです。しかし、そこに別方向の疑問を感じると言うのは、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさん。佐藤さんは無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で今回、農業の発展は喜ぶべきことではあるとしつつ、その進歩が庶民の食生活を寂しいものとする可能性があるのではないかとの危惧を示しています。

農業技術が進歩するほど、庶民は美味しい野菜・果物が食べられなくなる!?

いま、農業を取り巻く環境は厳しくなっています。後継者不足による高齢化。廃業する農家も多く、耕作放棄地も増え続けています。さらに、TPP問題。

しかし、明るいニュースも入ってきます。企業参入の緩和や農業技術の進歩です。企業が農業を始めることで、耕作放棄地が減り、地方に雇用も生まれます。これにより、地域の活性化が期待できるようになります。

また、農業技術の進歩は、キツい作業の多い農業を楽にしてくれ、若い層の就農を後押しします。田畑を耕し、種を蒔き、水をやり、雑草を除去し、収穫する。これらのすべてを機械でできるようになっているのです。腰を曲げた姿勢での作業や、重いものを手で運ぶことが少なくなりつつあります。

技術の進歩はそれだけではありません。水のやり方、温度調整、肥料の与え方などは、熟練の技術と長年の勘が頼りでしたが、いまやコンピュータやセンサの活用により、経験の浅い人間でも、それなりにできるようになっています。極端なことを言えば、コンピュータの指示に従えば良いのです。最近では、土が乾いたことをスマホで知らせるアプリまで開発されているので、絶えず見まわる必要もなくなっています。こうしたシステムを活用すれば、美味しい野菜・果物が作りやすくなるのです。

いまは、作物の良し悪しも、センサで判別できるようになっています。特に糖度が価格を左右する果物は、光センサを使うことで、個体ごとに仕分けることができます。従来なら、切った果物の汁を糖度計で計測していましたが、これではサンプルの糖度しかわかりません。同じ木に成った果物すべてが同じ糖度ではないので、不確実な仕分けとなっていたのです。センサで確実に甘いことのわかった果物は、当然高いランクとされ、取り引き価格も高くなります。さらに、「低温貯蔵」の技術も確立されています。これは、糖度・栄養の低い作物でも、低温で貯蔵することで熟成され、美味しくなる方法です。

ここまでできるようになると、作物づくりで失敗することは少なくなります。すなわち、農家の収入アップに繋がるのです。

このように、農業技術が進歩すれば、農業はキツい仕事ではなくなり、若い層も増え、収入も安定するようになります。高く売れることがわかれば、やりがいも生まれます。良いことだらけではないでしょうか。

橋本環奈の「オヤジ転がしテク」キャバ嬢顔負けの貢がせ&思わせぶりで女優業は絶好調

今月3日で22歳の誕生日を迎えた女優の橋本環奈。2020年は映画だけで5本、ドラマも3本に出演するなど大忙し。脱アイドルに成功し、今や売れっ子若手女優となった。なぜ、橋本環奈はここまで順調に成功を収めることができたのか?そこには、キャバクラ嬢顔負けの“環奈流”オヤジ転がしテクニックがあった。

「俺のこと好きかも?」勘違いさせる環奈のテク

橋本はとにかく男性を“気持ちよく”させることが上手い。

大人の男性からすると、その年齢差からくる世代間ギャップで、20代前半の女性とはなかなか仲良くなれないものだが、橋本にはそれがない。

話をしていてもよく笑い、顔や距離感が近く、壁を一切作らない。まさに“キャバクラ嬢”なみの接し方で、オジさんたちはみんなイチコロになってしまう。

現に共演した年上の俳優たちは橋本環奈に好印象を抱いている。そのため、橋本が初めて一人暮らしをするとなった時には、オジさんたちが全面バックアップ。

小栗旬(38)はファミリーが使うような大型のドラム式洗濯機を購入し、ムロツヨシ(45)は冷蔵庫、新井浩文(42)は電子レンジ、菅田将暉(26)は掃除機を橋本にプレゼントした。

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その場のノリということはあったかもしれないが、だとしても名立たる先輩俳優たちにここまでさせてしまうのは凄いとしか言いようがない。

しかも、全員を引き連れて家電量販店に向かい、カードを切らせたというから、とんでもない魔性女ぶりだ。

映画で共演した大泉洋(47)は、「俺はたった1日、何分しか一緒にいなかったけど、俺のこと好きなんじゃないかなって思っちゃった」とコメントしている。

本人曰く「結構サバサバしてるから、いい意味で女性っぽくない」というが、その絶妙な距離の取り方は、同年代の共演者たちも舌を巻く。

映画『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』で共演したKing & Princeの平野紫耀(24)は、過去に出演したバラエティ番組で「(橋本環奈は)人と距離を詰めるのがめちゃくちゃ上手い」と語っている。

また、昨年9月に公開した映画「小説の神様 君としか描けない物語」で共演したEXILE/FANTASTICの佐藤大樹(26)も、公開イベントの中で橋本は「コミュ力の神様」と絶賛。「年齢に関係なく懐に飛び込んでくるのが上手」「みんな環奈ちゃんに寄って行く」とコメントした。

どうやら、橋本にはその愛らしいルックスだけではなく、オジさんたちを転がす魔法のようなテクニックを兼ね揃えているようだ。

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オヤジを転がして絶好調な女優業

橋本がオヤジを手玉に取りながらステップアップしていったことは、こんなところにも表れている。

「1000年に一度の美女」といわれたルックスから、高校生ヒロインや美少女役が多かった橋本環奈が、その殻を打ち破ったのが、2017年に公開され映画『銀魂』。

白目で鼻をほじったり、これでもかと大食いをして豪快に吐いたりと、アイドルとは思えないコミカルな演技を披露した。

そんな橋本の新たな一面を引き出したのが福田雄一監督。『銀魂』出演をきっかけに、ドラマ『今日から俺は』、映画『新解釈・三國志』など、橋下はすっかり福田組の常連となっていった。

かつて出演したバラエティ番組で、なぜ橋本を起用したのかと聞かれた福田氏は「好みだったから」と即答。「橋本環奈は妻にそっくり。顔つきも体つきも全部似ている」と語った。

そう、まさに橋本は福田氏を自身の魅力で虜にしていた。

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身長183cmの福田氏のタイプの女性は背が低い女性。まさにぴったりな橋本はそれを知り、福田氏に猛アピール。とにかく福田氏の目をきちんと見ながら笑顔で接し、「かわいい、かわいい」と思われるように振る舞っていったのだ。

ヒット作を連発している映画監督とはいえ、そこはひとりの男。「また環奈ちゃんに会いたいなぁ~。じゃあ次の映画にも出しておくか」となっても何ら不思議ではない。

まさに橋本の戦略通り。こうして橋本環奈は福田監督の“お気にいり”に上り詰めていったのだ。 

ネット遮断中のミャンマーから裏ルートで聞いたクーデターの真相

突如として起きたミャンマーの軍事クーデターですが、連日のように報じられている「不正選挙」だけが本当の理由なのでしょうか? 以前よりミャンマーとの関わりが深い有名投資家の房広治さんは、自身のメルマガ『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』の中で、ネット遮断中のミャンマーに「裏のルート」を使って連絡を取り、現地人から情報を収集。そこで分かった、今回の軍事クーデター発生の背景などを明かしています。

※本記事は有料メルマガ『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』2021年2月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。

プロフィール:房広治(ふさ こうじ)
アメリカ、イギリス、香港など主要金融センターで著名な日本人投資家。留学中に外資系銀行に就職し、わずか10年で日本のインベストメントバンキングのトップとなった。投資家転向初年度に年率リターン90%以上の運用成績を出し、ファンドマネジャー・オブ・ザ・イヤーとなる。現在は、バークレー大学・ハースビジネススクール、コロンビア大学、ロンドンビジネススクール、香港大学など著名大学で、オルタナテイブ投資、ヘッジファンド、プライベートエクイテイファンド、コーポレートガバナンス、金融危機についてのゲスト講義なども行っている。

現地人と連絡して聞いたミャンマーのクーデター

今回のミャンマーのクーデターを一番早く報道したのはBBCで、1月31日(日)のイギリス時間の夜にはニュースが流れた。

直ぐに、ミャンマーの友人数人にSNSを使い連絡を試みたが、通じない。軍が通信網を限られた人々だけに使わせているのだ。用意周到な本格的なクーデターだと理解したので、ミャンマーではアウンサンスーチー氏と親しいと思われている私から、直接メールをする相手を危険な状態にすることになりかねない。

そこで、親しい人々に、私の代わりに、彼ら彼女たちの知り合いに連絡をとってもらったところ、あるルートを使えば連絡ができることが分かり、4日になって初めて、現地の友人たちとメールやLINEで話をした。

Facebookがとても幅を利かせているミャンマーは、Facebookが行っているサービスがどれも使えないし、使わない方がよい。しかしながら今回は、ジェネレーションZ世代の方が軍よりもインターネットに詳しいため、情報が遮断されたのは最初の3日だけ。今では、少しネットワークが悪いレベルくらいまで回復したようである。

2月5日には「Centre for Humanitarian Dialogue(人道対話センター)」と話をし、全体像が分かった。

ミンアウンフライン将軍は今年7月に65歳になり、引退しなければならなかった。引退後のポジションについて、アウンサンスーチー氏といろいろな交渉を行っていた。

この時に、テインセイン大統領時代の経済発展の方が、NLD(国民民主連盟、アウンサンスーチー氏が党首をつとめる政党)が主導で行っている経済政策よりも伸びたことを理由に、大臣か何かのポジションを要求したのかもしれない。しかし、アウンサンスーチー氏が譲歩する理由はなかった。

そして、約5千6百万人の国民に対して、選挙権があるのは3千7百万人。このうち「選挙区によっては、2度投票をした人がいたりして、7百万人から1千万人の票に疑いがある」と将軍がアウンサンスーチー氏に開票の再集計を求めていたのだという。

それに対して、アウンサンスーチー氏は、どこの国にでもある、少数の集計違いであり、再集計したところで、どの区域でも結果がひっくり返るわけではないと、突っぱねたのだそうだ。

将軍側は、国会の召集を一週間先延ばしして交渉を続けたいと言ったのに対して、アウンサンスーチー氏は、「一週間の延期が二週間になり、それがまた延期されることになりかねない」と拒否をしたらしい。

そこで、将軍側は、「Walky Talky」と呼ばれている、ミャンマーのそれなりの大きさの家に住んでいる人であれば誰でも持っている通信機が自宅にあったという罪状で、アウンサンスーチー氏を逮捕したということなのである。

今回、国連のSecurity Council(安全保障理事会)は、中国を含めてミャンマー軍のクーデターに対して非難しているので、今後、国連加盟国による経済制裁が科されることはほぼ間違いない。

憲法によると、緊急時に軍が1年間統治の後、「6カ月間を2度延長することができる」となっているが、今後どうなるかは、情報が収集出来た段階で報告したいと思う。

【関連】ミャンマーはなぜ、親日国なのか?知られざるアウン・サン将軍の素顔

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再び感染拡大の恐れも。政府の「まん延防止措置」に感じた危険性

新型コロナウイルス対策の特別措置法の改正案が衆参両院を通過し2月3日に公布、13日には施行されます。今回の改正で新たに規定された「まん延防止等重点措置」について、政府は緊急事態宣言解除後に適用する検討を始めたと毎日新聞が伝えました。この方針に違和感と不安を抱くのは、メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』の著者でジャーナリストの内田誠さんです。内田さんは「まん延防止措置」に関する過去の記事から想定外の適用時期の検討に政府の焦りを読み解き、その危険性を指摘しています。

「まん延防止措置」を毎日新聞はどう伝えたか?

《毎日》からです。1面左肩に特措法改正による「まん延防止措置」についての独自記事があります。法律用語としては「まん延防止等重点措置」となるので、《東京》の検索を借りて引いてみると、22件ヒットしました。すべて、新型コロナウイルス対応の特措法改正案に関わる、今年1月以降の記事。この22件を見ていくことにします。

【フォーカス・イン】
まずは《毎日》1面の対象記事の見出しから。

緊急事態解除後に移行
コロナ「まん延防止措置」
政府検討

政府は、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法の成立を受けて、緊急事態宣言を解除する対象地域の感染状況に応じて「まん延防止措置」に移行する検討に入った。現在、宣言の対象になっている地域について、13日の改正特措法施行から3月7日の解除期限前に移行が可能かどうか、調整するという。

「まん延防止措置」は当初、緊急事態宣言に至る前の段階で適用するものと見られていたが、宣言解除後の移行も可能とする。

●uttiiの眼

かなり分かりにくい内容の記事。「緊急事態宣言」よりも緩い措置である「まん延防止等重点措置」を、当初は「緊急事態宣言」を出す前に適用するものと見られていたが、宣言を解除した段階で出すことを想定して、その条件を定めておこうとしているものと見られる。

なぜそんなことが必要になるか。どうも、これによって、一般論で言えば「地域指定の柔軟性」が確保できるからということのようだ。宣言は形式上、都道府県単位で発出されるが、実際にはそれより広く、住民に共有されている「生活圏」(例えば関東南部の1都3県)単位で出され、解除されていく。しかし、解除にあたっても「生活圏」全体で感染が収束しなければ解除できないのは「不都合」。そこで、とりあえず3月7日までとなっている緊急事態宣言を、地域ごとに判断してできるだけ早く解除していく。全面解除となる前の措置として、「まん延防止等重点措置」の段階を用意しておくということのようだ。

ここで言う「不都合」は、経済活動の再開ができないということに他ならないだろう。この「まん延防止等重点措置」をまだ十分に感染が収束していない地域に細かく指定していくことによって、そこでは規制を緩め、多くの地域で段階的に経済活動を再開できるようにしたいのだろう。根拠はないが、こうした“知恵”は、「経産官僚」的な頭の働きによるものかもしれない。感染状況の推移によっては、宣言解除は早かったのではないかという批判が起こることもありうるように思われる。