臨床心理士も実感。白鵬の横綱相撲に学ぶ、「怒り」のいなし方

怒りをコントロールするための「アンガーマネジメント」に関する書籍や記事は数多くありますが、いざ実践しようとなるとなかなかうまくいかない、ということもままあるようです。そんな方のために、今回の無料メルマガ『生きる!活きる!『臨床力』』では、著者で獣医師と臨床心理士の資格を持ち、大学で教鞭も執られている渡邊力生さんが効果を実感したという、ある意味感動的とも言える「怒りのコントロール法」を紹介しています。

感動的なアンガーマネジメントの方法は、横綱の取り組みから学ぶことができる!

人間関係におけるトラブルの最大の要因は“怒り”にあるように思います。様々な“アンガーマネジメント”に関する書籍が発行されたり、セミナーも各所で開かれていると聞いたことがあります。色々な知見、考え方、スキルがあるようですね。それらをここで詳らかに紹介することはいたしませんが、「怒り コントロール」と入力して検索するだけでもかなりの記事が出てきます。

その中で個人的には、説得力があって、効果を実感できているなぁと思っているのが「怒りの6秒ルール」というものです。有名な話ですのでご存知の方も多いかと思いますが、ご存知でなければ以下の記事をお読みいただければ、私と同じように「あ、なるほどー」とお感じになられる方もおられるかもしれませんね。科学的根拠に乏しい、という声もあるようですが、少なくとも私には合っているな、と感じています。

6秒間で怒りを可視化~感情的ではなく理性的に~

とはいえ、そう簡単にはいかないから怒りとは厄介なものです(汗)。自分の【怒りという感情】との戦いにおいてそれまで、15戦15敗だった私も、この方法でいけたところはせいぜい3勝12敗ぐらいでした(涙)。

怒りの暴発というのは相手を傷つけたり相手に嫌な思いをさせるにとどまらず、「またやってしまった…」という自尊心の毀損も引き起こしてしまいます。本当に誰も得をしないんですよね。

実はここであえて10戦10敗としなかったのにはワケがあるのです。

言葉では「6秒ルールというのは理解できたけれども、やはり何かガツンとくるイメージが必要なんじゃないか」。そんなふうに思っていたところ、先日「これは!」というイメージに出会い感動しましたので、紹介させていただきたいと思います。

横浜の中に神奈川区?カラスはなぜ都市に?「地理思考」の面白さ

「むこう」の山だから六甲、なぜ中目黒は人気スポットになったのか、都市はなぜ必ず川の流域にある?など、“そうなっている”のにはワケがあり、それは地理的要因に規定されていると説くのは、TVプロデューサーとして「からくりTV」「金スマ」などを企画制作した角田陽一郎さんです。メルマガ『角田陽一郎のメルマガDIVERSE』の中で、世界のさまざまな「そうなっている」理由を地理的要因で解説。「地理思考」という捉え方を惜しみなく披露しています。

「地理思考」

―inspired by【最速で身につく世界史】

今回は今僕が書いている『地理思考』という本のことを綴りたいと思います。地理思考とは?

僕らの人生は、自分の力でどんなに切り開こうとしても、周りの状態=環境に常に左右される。その呪縛からはのがれられない。つまり人生を斬り開くためには、どう環境と自分を合致させるか?がもっとも大切な鍵になる。

ほとんどの人生で起こることは自分の想い通りにはならない。若い時には若いという理由で、歳取ると歳取ったって理由で。ペーペーの時はペーペーという理由で、偉くなっても偉いんだからという理由で。

お金が無くては想い通りにできないし、お金があってもお金じゃできないこともあるし。ここに、そんな思い通りにならない環境のお手本がある。それは地理

人類は、誕生以来、常に環境との因果応報=地理を学ぶことで、進化・発展して来た。つまり、その人類と地理の関係を学べば、そしてその地理から授かった環境への知見をあなたの人生にフィードバックすれば、あなたの人生の成功の鍵を手にいれたことになる。つまり、『地理思考』とは、現在の“孫子の兵法”ともいえる、最強の人生の指南本である。

まあ、最初から大きく出ましたが、そんな思いを込めてこの『地理思考』という本を書きました。これはまさに今の時代に読んで欲しい本だからです。

21世紀も19年経って、自然でも社会でも世界でも日本でも僕らの想定外のことが色々起こり始めています。僕は大人になれば、未来になればわからないことが減っていくのだと子どもの時には思ってたのですが、実際に大人になって21世紀になって、むしろわからないことがどんどん増えていってる気がするのです。

それは自分自身の問題なのでしょうか?はたまた人類全体の問題なのでしょうか?子どもの頃には薄々わかっていたその境い目すらももはやわからないのです。つまり世界はそんな未来に突入したのです。

だから今までの「こうだったからこうしよう」、「こういう時はこうすべき」的な決まりや発想や生き方に沿ったメソッドは最早悲劇しか生まないのです。一人一人が自分自身でその都度その都度、環境の変化に順応し、環境の変化に即応するしかありません。

そして、そんな環境の激変に呼応して、僕たちの日常の仕事や生活も、まさにいろいろな業界でかつて力を持っていた既存の組織の権力と圧力とが急速に薄らいでいます。今までだったらその組織の権力で封じ込めていた個人への理不尽さが、露わになってきています。

つまり、みなさんの周りの環境の変化が一気呵成にあなたを襲っているのです。それを見知った時、一人一人がどんな所感を持ちどんな行動を取るか?その総体がこれからの環境の新しいあり方を形作ると思うのです。

空自戦闘機レーダーから消失。洋上で乗員2名発見し救助

NHKニュースや共同通信などが、20日午前9時18分ごろ、山口県沖の日本海で、航空自衛隊のF2戦闘機1機がレーダーから消えたと速報で伝えた。空自によると、戦闘機は福岡県の築城基地所属で2人が搭乗していたという。レーダーから消えた場所は、築城基地の北東約130キロの海上。

その後、TBSニュースなどによると、洋上で乗員2人を発見し救助したと伝えた。救命ボートに乗っているところを救助されたという。





Twitter上の反応




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Source: NHKニュース

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この地に足を運んでこその京都通。古刹・浄瑠璃寺にまつわる秘密

京都見物といえば南禅寺や嵐山の天竜寺といったメジャーな観光地に目が向きがちですが、たまには郊外にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では著者の英 学(はなぶさ がく)さんが、最寄り駅の加茂駅からも徒歩で1時間の浄瑠璃寺について、その魅力と存在感を余すところなく紹介しています。

浄瑠璃寺のヒミツ

奈良との県境の近くに木津川市加茂町という町があります。そこにひっそりと佇む古刹、浄瑠璃寺をご案内します。別名、九体の仏像を安置していることから九体寺とも呼ばれています。

この辺りは、奈良時代に聖武天皇の恭仁京が置かれた地です。寺の近くにはいたるところに磨崖仏が点在していて信仰の地だったことを物語っています。

浄瑠璃寺は平等院鳳凰堂と並んで、平安時代に広まった末法思想に強い影響を受けて創建された寺です。よって浄土式庭園と阿弥陀堂を今に残すとても貴重な場所です。

阿弥陀堂は九体阿弥陀堂と呼ばれています。九体の阿弥陀如来像を横一列に祀る横長の建物です。このような珍しいお堂は現存する唯一のものといわれ現地では、「九体寺」と呼ばれています。

浄土教の大事なお経の一つで観無量寿経というものがあります。このお経によると往生するまでには九つの段階があるとされているので、九体の阿弥陀如来像を祀ることになったそうです。

さて、浄瑠璃寺が今でも唯一の九体寺として現存しているヒミツがあります。

かつての京都の多くの寺院はだいたい有力貴族と結びついて造られた歴史があります。一方、浄瑠璃寺は地元の豪族や民衆の信仰による寄付によって造られ支えられてきた歴史があります。日本で唯一、九体阿弥陀堂を今に伝えることになったのはその辺りにヒミツがあります。つまり政治的な権威や権力とは距離を置いて地元の豪族をパトロンとしていたからこそ兵火を免れたることが出来たのです。この点については平等院などとは正反対の性質を持っています。平等院は藤原氏がまさに栄華を極めた時に建てられたわけですからね。

浄瑠璃寺はこの地の豪族、阿智山太夫重頼あちやまだゆうしげよりによって1047年に創建されました。当時は西小田原寺と呼ばれました。

平等院は藤原頼通が宇治殿を寺院に改め、寺号を「平等院」としたのが1052年ですのでほぼ同時期に建てられています。

浄瑠璃寺の創建当時の本尊は薬師如来像で現在三重塔の中に祀られています

お腹が空きやすい体質に。超怖い糖質抜きダイエットの自滅ルート

もはや定番となった感のある糖質抜きダイエットですが、人間が活動をするうえで必要な栄養素であるはずの糖質を、本当に抜いてしまっても大丈夫なのでしょうか。外食時に主食類を残す人も少なくないなか、科学者のくられさんは、むしろ適量の炭水化物は摂取した方がいいと自身の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』で主張しています。

糖質って何?

最近、回転寿司などで、ネタだけ食べてご飯を残したり、外食産業でもパンやご飯は残す…という主食避けのお残しが問題になっています。この発端が、デンプン類の炭水化物は非常に多くの糖質を含んだ糖質の塊であり、それらを接種しなければカロリーは減る…という考えです。

でもそういう人ほど、主食をとらない代わりにお菓子やソフトドリンクを飲み炭水化物ではなく単糖類少糖類をとる…という解釈で終わっていることが多いのですが…。

これには落とし穴があり、結果的にインスリンの分泌量を増やしてしまうため、血糖値が安定せず「おなかが空きやすい体質になっていきダイエットがより過酷になっていく自滅ルートです。

炭水化物は適度な量をとっておけば、それが体内で非常にゆっくり分解されて、そこから糖類がでてきてインスリン分泌をがんばらなくても血糖値が安定するという利点があります。ようするに腹持ちが良く間食を抑える働きが強いのです。

じゃあ、その量はどのくらいがいいのか……。とりあえずご飯であれば1日に1回お茶碗1杯程度で、別に朝だろうが夜だろうがどちらでも「負担に感じない」というのが大事でしょう。

毎度毎度言ってることですが、ダイエットに正解なし、いろいろなダイエット方法はその人がその人の体質で成功しただけのただの一例に過ぎないので、よくよく自分を観察することが大事だと思うのです。

● アリエナイ理科ポータルのこの記事をお読みになりたい場合は、こちら

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小さな子がいる二人にこそ勧めたい、「夫婦デート」とその効用

毎日の仕事や家事に追われていると、ついつい疎かになってしまいがちなのが夫婦の会話。しかしそれは幸せな関係を続けて行くためには、どうにかしてひねり出したい時間でもあります。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、不足しがちな夫婦間での会話を成立させるための時間として、「夫婦デート」を提案しています。

夫婦デート

さて、本日は日本の夫婦に足りないもののお話

忙しすぎる日本の家庭の一年が始まりましたね!もう既に戦闘モードで頑張っている方も多いことでしょう。

そんな日本の家庭に圧倒的に足りていないもの、それは

  • 夫婦間の会話

です。まあ、会社の拘束時間が長すぎるので、会社の同僚や上司の顔を見ている時間の方がどうしても家族と過ごす時間より長くなってしまうんですよね。…ま、仕方ないよねでは済まないのがフツーじゃないかと思うんですが。

会話がなくなると意思疎通も悪くなり、やがて関係自体もギクシャクしてくるものです。なので、これは絶対「ま、仕方ない」で済まさない方がいいんですよ。

そこでオススメしたいのが、よく言われる

  • 夫婦デート

です。いや、あの、デートって、付き合っていたころのような

  • どきどき
  • きらきら
  • うふうふ

みたいなのを想像しないでくださいね( ̄∇ ̄)。夫婦とケ●の青い恋人ども(あ、いや、その)じゃ、ハナシもムードも違うのは当たり前ですから。レンアイのワクワクドキドキみたいなものを最上価値のある感情だみたいに信奉すること自体が問題なんだと思うのよね。

どちらかというと

  • 大人だけのハナシ

くらいのイメージです。いや、ホントにコレが足りていないんです。特に子供が小さい場合には、子育てに追われまくって大人だけでマトモに話をするチャンスがないものです。

たとえば

  • 日々の子育てについて
  • 今の仕事の状況について
  • 体調について
  • 今後のイベントについて
  • 家事の分担について

などなど。こうした事柄について、話し足りているでしょうか。なかなかそうでもなかったりするでしょ?でも、それを修正せずにいると、それが亀裂に育っちゃうんですよ。

問題は

  • デートの間誰が子供を預かってくれるのか?

ということでしょう。もちろんお子さんのいないご夫婦なら、これは問題にならないわけですが、お子さんのいるご夫婦の場合には大問題です。

こういうときにサクッと

  • んじゃシッターさんにお願いしようか

ということになればいいんですが、日本にはシッター文化がまだまだ根付いていません。是非我こそはと思われる方はガンガン試してみてほしいと思うんですけどね。

で、考えてみたんですが、

  • ママ友・パパ友に持ち掛けてみる

っていうのはどうでしょうか。つまり、

  • 今回は、自分たちの子供を友達夫婦に預ける
  • 次回は、相手の子供を自分たちが預かる

というやり方です。これだと、ベビーシッターの習慣がなく、近くに頼れる親族がいない方でもなんとかなるんじゃないでしょうか。それとも、知人や友人としてはつきあえるけど、子供が絡むとシッターを信頼できないのと同じ理由で、預ける気にはならないんでしょうか。うーむ。

「武士道とは死ぬこととみつけたり」ではない名著『葉隠』の真意

「武士道とは死ぬこととみつけたり」で有名な『葉隠』は、徐福伝説が残る山の麓で、山本常朝の言葉を田代陣基が書き記すことによって生まれました。武士道の真髄という面ばかりが強調されがちですが、その奥にはもっと普遍的な価値観や美意識を読み取れるようです。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では作家の童門冬二さんが、『葉隠』の本来のテーマについて語っています。

童門先生が語る『葉隠』入門

武士道とは死ぬこととみつけたり

山本常朝の『葉隠』と言えば、やはりこの一文が思い浮かぶかと思います。しかし、童門先生は『葉隠』は必ずしも、武士道精神を説くものではないとしています。それはまるで「秘めた恋のように…」と語る童門先生の真意はどこにあるのでしょうか。

新代表的日本人 童門冬二(作家)

日本には古くから“徐福伝説”というのがある。秦の始皇帝が徐福に、「不老不死の霊草を探してこいと命じた。徐福は日本に渡り、霊草を探し回った。そしてついに中国には帰らず日本で死んだ

徐福が訪ねたという地域が何ヶ所かある。そのひとつが、佐賀県の金立山だ。この山に金立社本宮という社があり、三柱の祭神がまつられている。穀物の神と水の神とそして徐福だ。

徐福は金立山で不老不死の霊草を手に入れていたが、中国には帰りたくなかった。つまりかれがこの霊草によって、不老不死の境遇を送りたかったのである。同時にこの地域の日本人が非常に親切だった。そこで、このことが始皇帝に知られるとむりやり連れ戻されるのでそのことを思うたびに涙を流した。この涙が、天から雨を降らせた。そこで地域の人々は、徐福を干魅の時に雨を降らせる神としてまつったのである。現在もかれの祭りが行われている。

この金立山の麓に、元禄13(1700)年からひとりの武士が住んだ。武士の名は山本常朝じょうちょう)といった。かれは正徳3(1713)年までの足掛け14年間ここに草庵をつくって住んでいたが、やがて大和町春日大小隈(現・礫石)に移った。

山本常朝は佐賀藩の武士で、神右衛門常朝といった。しかし金立山の麓に住んだ時は落髪して、法号を旭山常朝と号していた。この常朝を、宝永7(1710)年3月5日に訪ねてきた武士がいた。佐賀藩士で田代陣基つらもと)といった。常朝を訪ねた時田代はうれしさのあまり俳句を詠んだ。

しら雲やただ今花に尋ね合ひ

これに対し常朝は、

浮世から何里あろうか山桜

と詠んだ。二人とも詩精神を持った武士であった。

田代陣基はその後足掛け7年、常朝の草庵を訪ね続ける。そして常朝からきいたことを1冊の本にまとめたこれが葉隠』である。

常朝が折々語ったことを田代がまとめたので、葉隠はまたの名を『葉隠聞書ぶんしょ/ききがき)』といわれる。つまり葉隠は、常朝が書いたものではなく、あくまでも田代が“ききがき”としてまとめたものである。

昔はその本のモチーフを、はじめの方に書かれていた文章から取って、「武士道とは死ぬこととみつけたり」という一文だけが強調された。そのため、「葉隠は、日本の武士道精神の真髄であるといわれ戦争中はとくにこの面が強調された。

「よろしかったでしょうか」を使う人が軽蔑されても仕方ない理由

「喋り言葉ってそんなに目くじら立てること?」などと考える方は少なくないかもしれませんが、普段遣いの言葉はその人の品格までも伝えてしまうものです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、言葉の乱れを憂いつつ、なぜそれを避けるべきなのかについて解説しています。

ご質問させて頂いてもよろしかったでしょうか

私は日本語にはうるさいというか、ヘンテコリンな日本語を聞くと、精神が不安定になる病気に罹っているようでして、そのためセミナー中も受講生とのやりとりで、そのような日本語が飛び交うとアジェンダを止めてでも指摘したくなるんですね。

何度もセミナー中にそういうことをやっているので、最近では私に質問する人も、日本語の誤用とか、語尾の不明瞭とか、言葉の定義の確認とかは自分で気を付けてくれる人が増えて来ました。ちなみに、語尾の不明瞭問題については以下のように過去にメールマガジンで書いています。

語尾をしっかり言う

日本語って情緒に流されやすい文法構造をしているので、頭を使って単語や構成譬えや因果関係を確認しながら文章を作らないとすぐに何が言いたいのかが分からない文章になってしまうんです。ですからなんとなく思いつきで、言葉を発しない方が良いんですよ。

ということは、繰り返しますがセミナーでは何度も言っているのですが、セミナーとは関係のないフツーの読者さんは、そんなことはお構いなく、思いついたままの日本語を一切校正せずに送って来るわけです。

その中でこれは定番化しているというツッコミメールが今日のタイトルなんです。何か私に質問したい、メールマガジンに書かれたことで理解出来ないことがある、そういうのは分かるんですが、その問いかけが、

 ■ ご質問させて頂いてもよろしかったでしょうか

だと、これを放置して質問に答えるわけにはいかないんですよね。

この文言を読んで、何がどういけないのかが分からない人は、日本語をかなりテキトーに使っていますよ

私のところに来るメールって質問が多いんですが、私に質問をするのに、

 ■ ご質問があります!

って書く人がいるんですよ。イヤイヤちょっとおかしいでしょ。私がみなさんに、

 ● 何かご質問がありますか?

(正確には「何かご質問はございますか?」が正しいのですが、そこまでフォーマルにしない方が良いだろうと思って、「ありますか?」にしています)

と訊くのはアリなんですよ、敬語の使い方としてね。特にセミナーは有料なんですから、おカネを頂いている私の方が敬語を使って、「ご質問というのはむしろ常識で、まさか私が、

 ■ なんかわかんないことあるぅ?

と言うのはカジュアルすぎで失礼ですからね。

ところが質問をする側の方が、「ご質問というのは敬語の使い方として間違いです。

そこでさらに、「~させて頂く」が付くと、私が質問させてあげているわけでも、質問を許可しているわけでも無いんだから、そこで使役動詞を使うのはおかしいだろって話です。ここに加えて、「よろしかったでしょうか?」となると、根本から日本語を勉強し直して来いやって言いたくなるんですよね。本人としては精一杯丁寧に、失礼の無いように敬語を散りばめたつもりなんでしょうが、それがアダになったというか、日本語力の低さが露呈しちゃったわけですね。

「バイト炎上動画」問題で露呈した、外食大手チェーン店の脆弱性

今現在もメディアで連日報じられる、飲食店やコンビニにおけるアルバイト店員らによる「問題動画」騒動。その問題の本質はどこにあるのでしょうか。米国在住の作家・冷泉彰彦さんが自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、前回の「バイト炎上動画で『人生終了』に違和感。本当に悪いのは誰か?」に引き続き当問題を追求・考察しています。

チェーン外食の脆弱性、バカッター問題の核心

回転すしにコンビニと、いわゆる「バカッター」事件が続いたと思ったら、今週は定食ファミレス業態でも発生するなど、止まらない気配があります。もっとも、報じられても「不適切動画」の撮影を行う若者がドンドン登場しているのではなく、必死になってネットをパトロールしている人が以前のネタを摘発し続けているというのが真相なのでしょうが、いずれにしても困ったことです。

この「バカッター」事件ですが、基本的には食品の取り扱いに関して、不衛生な行為が行われているか、行われていそうだというイメージの動画が発端になります。それも、ズボンを脱いでお盆で前を隠したとか、おでんのシラタキを口にくわえてふざけたといった、見方によっては罪のないものが問題になるわけです。

こうした事件は、「ツバのついた食品を売ってしまった」とか「汚い状態で刺身を切って寿司として提供してしまった」という具体的な不衛生行為ではありません。そうではなくて、不衛生なことに通じるようなイメージを喚起するということで、摘発者は必死に取り上げ、実際に自分の会社のチェーンだということを突きつけられた本部は狼狽し、上場企業の場合には株主がその株を売って株価を下落させるわけです。

では、どうして「不衛生なこと」に通じるイメージ喚起だけで、そこまで大騒ぎになるのでしょうか?

消費者が「神経質なので」不衛生なことに関係する動画を見たら、猛烈にイヤな感じがして、実際に客足が遠ざかる…のではないと思います

確かに消費者は嫌悪感や不安を覚えるかもしれず、多少の業績への影響はあるかもしれません。ですが、実際に不衛生な行為が起きているかは疑わしいのに、消費者が嫌悪を感じるのは、消費者が「神経質」だからではありません。

ここに「バカッター」問題の本質があると思うのですが、それは本来なら「店構え」「評判」「板前の態度」「調理師免許状の掲示」「店内の清潔度」「お客の様子」などで判断すべき「この店は大丈夫という判断を消費者はできなくなっているからです。

日本は完敗。中国のキャッシュレス化が半歩先のレベルじゃない

当サイトでもこれまで、「ここ2年、上海に起きた『進化』が日本を完全に周回遅れにしている」などで度々お伝えしてきた中国におけるキャッシュレス化の流れですが、その進化はとどまることを知らないようです。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では著者で世界的エンジニアの中島聡さんが、上海を訪れた氏の友人が個人レストランで体験したという究極の「QR決済」を、「素晴らしいイノベーションの実例」として紹介しています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2019年2月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじまさとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

さらに進化する中国のキャッシュレス・ライフスタイル

去年、中国に行った時に、キャッシュレス社会が一気に進んでいることに関してレポートを書きましたが、そこからわずか1年弱の間にさらにもの凄い勢いで進化したそうなので報告します。

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上の写真は、先週、上海に行った私の知り合い(日本に暮らす中国人)が撮影して来たものです。夫婦二人で経営している小さなレストランに入ったところ、このQRコードが貼り付けてあったそうです。席についてこれを撮影すると、WeChatPayアプリが立ち上がり、さらにその中でミニアプリが立ち上がりこのレストランのメニューが表示されたそうです。

メニューには、中国語・英語・日本語が用意されており、食べ物はそこから注文します。つまり、ウェイター・ウェイトレスは不要なシステムです。少しすると、料理が直接テーブルまで運ばれて来ます。QRコードに、どのテーブルかという情報まで含まれているため、キッチンで調理を手伝っている奥さんが直接運んで来てくれるのです。

支払いは、アプリから注文した際に済んでいるので、食べ終わったら店を出るだけです。全部で30分もいなかったそうです。

つまりまとめると、

  • 客は素早く簡単に注文出来、支払いの手間もないので心地よい
  • レストランは人件費が節約できる上に、テーブルの回転率が良いので儲かる

という、本当にwin-winな状況が作られているのです。