高齢者でも簡単。スマホアプリで「記憶力」が強化されるか調べた結果

年齢を重ねるごとに確実に衰えてくる記憶力。不思議なもので昔のことよりもつい最近の出来事ほどすぐ忘れてしまうもの。そのうち、冷蔵庫を開けたのに何を取り出そうとしていたのか忘れるなんてことも頻発するようになります。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、そんな失われやすい記憶の定着や強化をスマホアプリによって促進できるのか調べた最新の研究を紹介。気になる結果を伝えています。

スマートフォンアプリを用いて記憶の想起が容易になるかもしれない

記憶のうちでも、日常生活における様々な出来事に関する記憶が思い出せないこと(エピソード記憶の障害)が現実世界において大きな影響を与えると考えられます。

今回は検査で行われるような記憶ではなく、現実世界における様々な記憶を強化するスマートフォンアプリを用いて、どのような効果を認めるのか調べた研究をご紹介します。

現実世界の記憶を強化・促進するスマートフォンによる介入
A smartphone intervention that enhances real-world memory and promotes differentiation of hippocampal activity in older adults

実験は2つあり、1つについては参加者22人(平均69.64歳、16人が女性)でHippoCamera(海馬カメラ)というアプリを用いて、日常生活を1日5つ記録して後から再生することにより、記憶の強化を図りました。

結果として、以下の内容が示されました。

  • このアプリを使う習慣は、高齢者の日常生活に簡単に定着しました
  • 日常生活にまつわる出来事や、その時の感情の想起が容易になりました
  • 以上のような効果は、介入から3か月後も持続していました

要約:『スマートフォンアプリを用いた介入で実生活の記憶の想起が容易になる可能性がある』

スマートフォンアプリの画面を見てみると、操作も簡単そうで使ってみたくなる内容だと感じました。

image by: Shutterstock.com

プーチンも統制取れず。アフリカ首脳陣訪問中のキーウを攻撃の謎

両国がともに自軍の優勢を喧伝するウクライナとロシア。双方に大きな犠牲が出ているとも伝えられますが、情報が錯綜しているのが現状です。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、各地の戦況を解説するとともに今後の趨勢を予測。さらにロシア国内で上がり始めた、プーチン大統領にとって「極めて不都合な声」を紹介しています。

ウクライナ軍がバフムト、ドネツク、ザポリージャで本格的な攻勢を開始。主攻撃軸はどこか?

ウ軍はバフムト、ドネツク州西部、ザポリージャ州で、本格的な攻勢を開始したが、主攻撃軸はどこなのであろうか。この現状と今後の検討をしよう。

ウ軍は、本格的な攻勢のフェーズに入ったが、バフムト、ドネツク州西部、ザポリージャ州での戦闘では、進軍速度が遅く、まだ、本格的なロ軍防衛線にも達していない。それと、6月前半は雨が多く、戦車などの装甲車が自由に移動できなかったことも大きい。

現状では前線でのロ軍航空力が、ウ軍の防空能力より上であり、このままでは機甲部隊の力が発揮できない。

防空能力の拡充が絶対に必要であり、その確保をおこなうか、もう1つは奇襲作戦で、ロ軍が思ってもいない方向からの攻撃をするしかない。

バフムト方面

ウ軍はバフムト北西郊外で、M03号線を市内方向に進撃して、ロ軍は潰走して、市内に向かていたが、ヘルソン州から最強の増援部隊が到着して、ウ軍の攻撃を防御し始めた。このため、ウ軍の進撃速度が下がっている。

ベルキウカ貯水池に向けて攻撃しているウ軍は、ベルキウカ市内に到達して、市街戦になっていたが、前進が止まり、ロ軍増援部隊との戦闘になっている。

逆に、ロ軍がオリホボバシュリフカへの攻撃をしたり、ウ軍の奪還したベルキウカやヤヒドネに反撃している。どちらもウ軍は撃退しているが、ロ軍も攻撃している。

このため、トリボボバシュリフカにいるロ軍は孤立する可能性があったが、現時点でも維持しているし、攻撃できるほど補給も大丈夫のようである。

バフムト市内のロ軍は攻撃なしで、防備を固めている。

バフムト南西のウ軍独立第24突撃大隊と第3突撃旅団はクリシチウカ方向に攻撃しているが、まだクリシチウカを占領できずにいる。

しかし、バフムトでの攻勢は、ロ軍部隊のザポリージャ方面への転戦をさせないためであるが、新しくヘルソン州から最強部隊もバフムトに投入されたことで、ここのウ軍の目的は達していることになる。

もう1つ、ロ軍はバフムト攻勢用の囚人を中心としたストームZ突撃中隊を解体して正規軍への配置転換を進めている。この囚人兵の日常行動が軍組織に合わず、解体することになったようである。

ワグナー軍を真似て囚人兵を使ったが、正規軍では手に余ったようである。

ドネツク州州境方面

ボハレダラにウ軍は攻撃して、複数のロ軍陣地を奪っている。このけん制のために、ロ軍はボハレダラの東ボディアングに攻撃したが、撃退されている。

ノボマイロスクやノボドネツクにウ軍が攻撃中であるが、前進できずにいる。ウ軍は海兵旅団が担当している。

ベルカノ・ボシルカの南のウジョイナとスタロマイオルスクをウ軍は攻略中である。リビノピりやノボダリウカの南では、ウ軍の攻撃でも成果なし。フリアポールでのウ軍は本格的な攻撃に出ている。

しかし、あまり、1週間前と変わりがない。攻めあぐねている。

やっと、地雷原の除去を終わった段階であり、今後本格的な攻撃に移るという。

この地域に8個旅団と1個大隊を投入している。これを見て、ロ軍はこの方面が主攻撃軸と見て、増援部隊を送り込んでいる。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

自民へ擦り寄る“愚者”立憲。党の立て直しのため学ぶべき「民権の歴史」とは?

野党第一党でありながら、自民党から歯牙にもかけられないという有り様の立憲民主党。この惨状を脱するために、彼らはまず何から始めるべきなのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野孟さんが、リベラルの中心であるべき立憲民主党が「中道」を標榜し、自民に擦り寄る姿勢を厳しく批判。さらに彼らが受け継ぐべき思想を提示しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年6月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

日本的リベラルとしての「民権思想」を遡る・その1/安藤昌益から始めましょうかね

本誌No.1207(23年5月22日号)で「保守vsリベラル」の図式に付いて論じた。冷戦が終わって「保守vs革新」の図式が壊れた後に、次は「保守vsリベラル」だと言われ出したものの、宇野重規が言うように保守とリベラルは必ずしも同次元での対抗概念ではなく、しかもどちらの言葉も余りに多義的で誤解もされやすく、なかなか胸にストンと落ちるような座標軸が描けない。

【関連】立憲の腰砕け。野党第一党が聞いて呆れる「岸田軍拡」擦り寄り姿勢の醜態

そこでこれを一旦、「国権vs民権」と置き換える方が分かりやすいのではないか、というのが1995~96年当時の旧民主党結成過程での議論だった。ところがさらに考えてみると、民権がリベラルの言い換えなのではなくて、リベラルが民権の一時的な言い換えだったのではないか。つまり、明治以来の思想的・政治的な対抗軸としては「国権vs民権」が本源的であって、戦後冷戦期の「保守vs革新」というのは、その歴史的な一時期に全世界的な「米国盟主の西側自由陣営=資本主義」vs「ソ連盟主の東側共産陣営=社会主義」というイデオロギー対立が外から持ち込まれたことで「国権vs民権」が歪曲されてハレーションを起こしていただけなのかもしれないという仮説が成り立つ。

そうだとすると、冷戦が終わり「保守vs革新」が崩れたためによく分からない「保守vsリベラル」の図式が突如出てきたのではなく、本来の「国権vs民権」に拠り戻ったのである。ところが、そもそもそれが本来だとは思っていないので、「保守vsリベラル」という何やら全く新しい対抗的な観念が出現したかのように思い過ごしてしまったのではあるまいか。

しかし、本誌のその号でも述べたように「歴史の教科書では、薩長中心の維新が成功して藩閥政府が出来、たちまちのうちに『大日本帝国主義』に突き進んで破滅し、しかし戦後もまた大日本経済主義で成功して、という国権側からの勝利の歴史が描かれているが、実はこの裏側には、保守リベラル的な公武合体&開国論や民衆リベラル的な植木枝盛らの自由民権運動、中江兆民の民約論と小日本主義、美濃部達吉の天皇機関説、北一輝の社会主義、吉野作造の民本主義=社会民主主義、石橋湛山の小日本主義、鈴木義男の平和憲法草案など、民権主義の連綿たる歴史があった」のである。

この記事の著者・高野孟さんのメルマガ

現役医師が回答。米飯を摂取した直後に「血糖値」が上昇する理由

「米飯などの糖質を含む食品を摂取すると直後に血糖値が上昇してしまうのはなぜ?」と言う疑問が、メルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』の読者から届きました。これに、著者で糖質制限食の提唱者として知られる江部康二医師は、デンプンの消化吸収について解説をしながら回答しています。

米飯を摂取すると、なぜ直後から血糖値が上がるのか?

【読者からの質問】

糖質を含む食品(米飯など)を摂取すると、(ほぼ)その直後から血糖値が上昇し始めます。

単体のブドウ糖ならすぐに吸収されるのは分かる気がしますが、米飯などの場合は、胃を経て小腸で糖質が吸収されるので、血糖値が上がるまで時間がかかるのではないでしょうか?

なぜそんなに早く血糖値が上がるのでしょうか?

【江部先生からの回答】

米飯やパンなどの主原料である穀物の主成分はデンプンです。

デンプンの消化吸収について考えてみましょう。

1. デンプンは、唾液中のα-アミラーゼにより加水分解される。

2.食道は、消化吸収の働きはなく、蠕動運動で食物を通過させる。

3. 胃内でも、胃液と混和しない部分では、消化が進行して約70%が加水分解される。

4.大量の胃液(粘液、塩酸、ペプシン)が分泌され、撹拌運動により食物と胃液が混ぜ合わされる。

5. 胃内で混ぜ合わされて糜粥(ビジュク)となり、蠕動運動によりその都度、チビチビ小刻みに十二指腸に移動していく。

6. 胃の内部の糜粥(ビジュク)は、時として1時間くらいかけて継続的に消化されて十二指腸に移送される。すなわち胃には貯留の働きもある。

7. 糜粥(ビジュク)は、小腸(十二指腸・空腸・回腸)で単糖に分解されて吸収される。

胃の消化物(糜粥)の十二指腸への移動は、基本的にブドウ糖と同じメカニズム(胃の蠕動運動)と思われます。

胃の蠕動運動には、撹拌・粉砕・移送があります。 従って、炭水化物摂取後、ブドウ糖の吸収速度にはおよびませんが、あるていど速やかに血糖値が上昇し始めると考えられます。

なお、水分、塩分、アルコールも、ほとんどは小腸で吸収され、胃では一部しか吸収されません。

この記事の著者・江部康二さんのメルマガ

 

image by: Shutterstock.com

「現実」「目標」「課題」がキーワード。理想の自分に近づくための基本思考

なりたい自分になるために、あなたは何か努力をしていますか? 今回、メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、 目標、課題、現実という3点に焦点をあて、自己実現のためのヒントを語っています。

なりたい自分になるためには

“なりたい自分”になるためには、そこへ辿り着くための課題をクリアしていくしかありません。

このシンプルな構図なのですが、どうしても”なりたい自分”が先に立ち、課題に目がいかなくなりがちですよね。

“なりたい自分”を『目標』だとすると、目標に辿り着くための道のりが「課題」ということになります。

この「課題」を導き出すためには、「現実」を正しく理解することが欠かせません。

僕が昔上司に教わって納得した考え方で言うと、

・目標-現実=課題

という公式が成り立つのですが、目標を明確にすることはできても、現実を正しく捉えられないことは少なくないのです。

でも現実が見えていないと、課題もハッキリしないというのが世の常なんですね。

現実を正しく捉えるには、“事実”と“細分化”が大事です。

“事実”とは、実際に起こったことや現実に存在することです。

そこに感情や解釈が混じってしまうと、本当に起こったことかどうかがわからず目が曇ります。

例えば接客ならば、「アプローチがうまくいっている」といった解釈ではなく、「アプローチの成功率が何%である」という見方をします。

そして“細分化”です。

より細かく分けて考えることになる“細分化”ですが、これが意外と大雑把になっている人は少なくありません。

「アプローチが上手にできる」という目標があった時に、今はアプローチがあまりうまくいっていないから、うまくなることが課題だと簡単に捉えがちです。

でも、うまくいっていないところがどこなのかを細分化して把握しないと、効果的な向上ができません。

・声をかける言葉のバリエーションが足りていないのか
・声をかけるタイミングが悪いのか
・声をかけること自体への恐怖心が拭えていないのか

などなど、一言でアプローチと言っていてもその実、中身は多岐に渡るからです。

おさらいすると、

・なりたい自分を目指すためには、現実を正確に把握することが大事
・現実を正確に把握するためには、事実と細分化を意識する

上記がなりたい自分に近づくための基本的考え方ということです。

ご参考までに。

今日の質問です。

・あなたにとっての“なりたい自分”はどんな自分ですか?
・上記の考え方をもとにして考えると、どのような課題が見えてきますか?

image by: Shutterstock.com

見えてくれば修正できる。自分のイライラパターンを掴む方法

家族と一緒にいてイライラしてしまう時って、誰しもありますよね。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』の著者である真井花さんは、 ご自身がさまざまなアプリで記録をとっていることでわかったイライラの原因について語っています。

イライラしたとき

さて、本日はムカつきパターンのお話。

毎日家族と一緒にいると、ハラ立つことってありますよね。私だけじゃないよね。

私は、いつもはそんな風に考えないのに、急に

・●●してくれない!
・××のまんま放置してる!
・絶対やってもらって当たり前だと思ってる!

って感じてしまうことがあるんです。なんにも起こっていないのに、イライラMAX!みたいな( ̄∇ ̄) ソトから見たら笑いごとですが、すぐ近くにいる人たちからすれば笑いごとじゃ済まされない。

私もこれはマズいと思い、いろいろ振り返っては考えてみたんですよ。そもそも何かが起こったわけじゃないので出来事がきっかけじゃないんです。それなのに、何故…?で、ようやく

・自分(の体調・機嫌)が悪い

ということに気がついたんです( ̄∇ ̄;) つまり、いらいらするのは、イワユルヒトツの

・ヤツアタリ

だったんです。

広末涼子の夫、キャンドル・ジュン氏の“赤裸々会見”は大成功?報道関係者は「怖くてイジれない」と白旗

W不倫で無期限謹慎中の女優・広末涼子(42)の夫でキャンドルアーティストのキャンドル・ジュン氏(49)が18日、都内で会見を開いた。会見でキャンドル氏は、今回の騒動が発覚する前に広末から「離婚してほしい」と言われていた事実や、広末が過度のプレッシャーで“豹変”してしまうこと、不倫相手であるフレンチレストラン「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作氏(45)から不誠実な対応を取られていたことなどを打ち明けた。

また、「家にも、自分の電話にもメールにも、会社にも、うちのお店にも、スタッフにも、あらゆる脅迫電話や、脅迫ファクスや、手紙がずっと来ていました」と、自身と周囲が誹謗中傷被害に遭っていることを告白。匿名での脅迫が続くようなら「それを理由に私が命を絶とうと思います」と訴えている。

キャンドル・ジュン氏の圧勝会見

今回の会見は、キャンドル氏が個人で開いたもの。そのため、報道陣の受付も自らが担当、撤収作業も1人で行うといった異例ともいえる会見であった。夕刊紙の記者は言う。

「うちの会社から出席した人間が、〈何から何まで異例で驚いた〉と話していました。会見内容は色々な意味で“濃い”ものでしたが、会見場の雰囲気は和やかだったと聞いています」

この記者は「今回の会見はキャンドル氏の圧勝なのでは」と話す。

「質疑応答の際は質問者がキャンドル氏の隣に座って行うなど、これまでにない取り組みには驚きましたね。まあ、メディアの無責任な報道に相当お怒りだったんでしょう。質問する人間にマスクを外させたり、なぜ今の職業を選んだのか語らせたり…キャンドル氏からの“お前ら責任を持って報道しろよ”というメッセージですよね。ネットのコメントだけで記事を作ることもある昨今のメディアの姿勢を批判した、キャンドル氏の圧勝会見だったと思います」

週刊誌の記者も「すごい会見だった」とキャンドル氏を絶賛する。

「従来になかった会見をすることで、今の報道の在り方を問う、という手法がすごいなと感心しました。自身と報道陣がフェアないい会見だったんじゃないかな」

どうしてあなたはそんなに親切なの?成功する人の意外な共通点

あなたは、成功した人にどのようなイメージを抱いていますか?成功者は「自分の力でのし上がった」と思っている人も多いかもしれませんね。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょうおんさんは、 成功する人の共通点をあげて、イメージとは少し違うその実情を語っています。

成功する人の共通点

成功するって、その人に実力があって、自分の力でグイグイ前に進んで行く人をイメージしがちなんですが、実際には人から押し上げられて、盛り立ててもらって成功することの方が多いと思いますよ。

なぜならば、そういう形の成功でないと恨みを買うというか、長続きしないからですよ。そしてそのような成功を収める人には、ある共通したことがあるんですよ。それが、

 ▼ プロアクティブにやる
 ▼ 成果をあげる
 ▼ 感謝する
 ▼ 人を手伝う

なんだと思います。みなさんが成功者に持つイメージってこの中の、「成果をあげる」部分だけなんです。

プロアクティブにやるというのは、人に頼まれたり、言われたりしてからやるのではなく、自分の中にある基準に従って能動的に動き出す人のことです。そういう人は、問題に気付くのも早いですし、問題を放置しておくことが嫌いなので、命じられてからやるとか、イヤイヤやるということもないんです。

感謝をするというのは分かりやすいと思いますが、成果をあげたのは、上手く行ったのは自分の能力や頑張りだけのせいではないと分かっているということです。そこに自分が成果をあげるために貢献してくれた人、小さくても何かをしてくれた人、もっといえば、何もしていなくても心の中で応援してくれた人にさえ、感謝の気持ちを持てるということです。

ビジネスの厳しい場を経験したら分かりますが、ジャマをしない、足を引っ張らないというだけでもありがたいことなんですよ。落とし穴を作ろうと思ったら、これは簡単に作れますし、そこにスポッと落ちるだけで再起不能になってしまうことだってあるんですから。

プーチンが密かに企む“大ロシア帝国復興”と戦争長期化による周辺国の政情不安

ロシア軍に対する本格的な反転攻勢を開始したウクライナ。その戦況についてはさまざまな情報が乱れ飛んでいるのが現状ですが、戦争の長期化が避けられないのは確実のようです。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、ウクライナから漏れ伝わってきた「3年かけて領土を奪還する」という戦略のタイムラインを紹介。さらに国際社会の耳目がウクライナ戦争に集まっている裏で、着実に進行している懸念すべき状況を解説するとともに、日本に「身近な危機」が忍び寄りつつある可能性を指摘しています。

日本に忍び寄る身近な危機。長期化必至のウクライナ戦争の裏で進んでいること

「ドイツのレオパルト2戦車を破壊した」
「アメリカのブラッドリー歩兵戦闘車を破壊した」
「ロシアに占拠された東南部の集落を奪還した」

ウクライナによる反転攻勢が本格化してきたことを受け、ロシア・ウクライナともに、ぞれぞれの戦果を誇示し、それぞれの側が優勢であることをアピールしています。

実際の戦況は分かりませんが、確かにウクライナがいくつかの前線では善戦しているようです。とはいえ、ロシア軍側もウクライナ攻撃の手を休めることなく、新たにチェチェン共和国の義勇軍をロシア軍に編入すべく契約を締結し、その戦力の立て直しを図っているとされます。

またレオパルト2戦車やブラッドリー歩兵戦闘車をピンポイント誘導弾で破壊できるキャパシティーがまだ残っていることも証明されているのは、この戦争が長引き、さらなる犠牲が生じることを意味しています。

ウクライナから漏れてきた戦略のタイムラインは、どうもこれから3年間かけて領土を奪還するというものであるようで、ウクライナ側も戦闘の長期化をすでに覚悟して行動し始めています。

それはロシア側も同じことだと思われますが、「長期化し、消耗戦になれば、ロシアが有利」と言われているため、これからロシア軍の戦略はより消耗戦対応になるのかもしれません。核兵器使用には、現時点では至らないものとみていますが、今後、NATOのコミットメントがロシア領内に明らかに及ぶと判断された場合、言い換えると欧州軍の陸上部隊がロシア領内に進軍してくる事態になれば、この戦争の拡大の歯止めが一気に外れ、偶発的な事態をきっかけに核の応酬になりかねないとの懸念は消し去ることができません。

そして長期戦になる場合、問題は【ウクライナの戦力と反転攻勢を背後から支えているNATO加盟国が対ウクライナ支援(軍事支援含む)をどこまで継続できるか】という点と【対ウクライナ支援のレベル(供与する装備・武器のレベル)をどこまで引き上げるか・またはどこにシーリングを設定するか】でしょう。

これについては、各国の国内世論が絡むことと、対ウクライナ支援筆頭のアメリカが来年には大統領選挙と議会選挙を控えているため、どこまで大盤振る舞いな支援を継続できるかは不透明ですし、仮に選挙の結果、共和党が再度優勢になり、共和党の政権(大統領)が誕生した際には、方針が覆される可能性も否定できません。

つまり、現時点ではアメリカの継続的な支援は予見不可能と言えます。

そのような中、欧州各国やその仲間たちがその穴を埋めることが出来るかどうかは、さらに未知数でしょう。

あまりロシアのプーチン大統領を刺激しすぎず、一刻も早く停戦の可能性を探りたいドイツとフランス、そしてイタリアの方針と、ロシアととことん対峙し、ロシアの弱体化を進めたい英国、ポーランド、バルト三国などの姿勢が一致せず、欧州各国がEUという枠組みを通じて(注:英国はすでに離脱しているが)共通外交安全保障政策の枠組みで迅速に対応することは限りなく非現実的ではないかと判断します。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

ハウツー本も書く自分が「Evernoteを間違えて使ってしまった」理由

ちょっとした思いつきや見聞きしたことを書き留めるために、クラウドノートツールの「Evernote」は非常に使い勝手がいいようです。しかし、その使い方をどこか間違いのように感じているのは、Evernote活用術等の著書を多く持つ文筆家の倉下忠憲さん。今回のメルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』では、「Evernote」が持つ素晴らしい機能がゆえに「間違えて」使ってしまったと分析していますが、一体どういうことなのでしょうか。

小さく儚い情報たち

改めてEvernoteについて考える日々が続いています。最近は、「なぜEvernoteを間違えたのか」を考えています。「Evernote(社)が間違えたこと」ではなく、ユーザーたる自分が「Evernoteを間違えて」使ってしまった理由です。

ファイリングからの開放

Evernoteでは、command + n を押すだけで新しいノートが作成されます。保存するフォルダをツリーから選ぶ必要もなければ、命名規則に抵触しないファイル名をつける必要もありません。コマンドキー一発で新しい保存領域が生成されるのです。

同じことを普通のテキストエディタでやろうとする、やっぱり二、三の引っ掛かりがあります。保存する場所を選び、その内容に適切だと思われる名前をつけなければならないのです。

「名付け」は非常に重要な要素であり、プログラミングにおいても重視される観点ですが、だからこそ知的負荷は高いと言えるでしょう。

Evernoteはクラウドノートツールの走りのような存在であり、Dropboxのようなクラウドストレージを除けば、企業が提供するサーバーに情報を置くからこそのクラウドです。ユーザーがローカルのファイルに情報を保存する必要はどこにもありません。

結果、ノートの使い手は「ファイル」にまつわるさまざまな手間・制約から解放されることになりました。

断片をすぐに保存できる

ファイルから開放された環境において、もっとも嬉しいのが「断片的な書き込み」の扱いです。

アナログのメモ帳を使っているときは、ちょっとした思いつきをすぐに書き留められました。「ライフハックとは何だったのか?」「Zoomで定期的にオンラインイベントを開催するのはどうか?」──こうしたメモを、難しいことを何も考えることなく、すぐさま書き込むことができたのです。せいぜい日付を付与するくらいで、それすらも頭を使う必要はありません。

通常のテキストファイル+テキストエディタでは、これが難しいのです。一行だけの書き込みがあるテキストファイルを作るのはあまりに大げさすぎますし、仮にそれを行ったとしてもいちいちファイル名をつけなければなりません。適切にファイル名をつけていないと後から探すのも一苦労です。

Evernoteは劇的にこの環境を変えてくれました。本当にアナログのメモ帳そっくりに走り書きのメモを残せるようになったのです。ファイルもフォルダもない場所において、情報を一つずつ単独でパッケージできるようになりました。どれだけ保存しても、自分のパソコンのフォルダがごちゃごちゃになることはありません。必要があれば検索して目的のものをすぐに──ターミナルのコマンドを叩かなくても──見つけることができます。実に素晴らしい。

その素晴らしさに惑わされたのが、Evernoteを間違えてしまった理由だったのでしょう。

メモとノートの違い

先ほどのような走り書きのメモは、名前の通り「メモ」です。メモとは短期的に消費される情報で、一度利用されたらその役目を終えるものを指します。メモとノートは、使用されるスパンに違いがあり、つまりは異なる情報形態ということです。

そして、Evernoteは名前の通りノートツールです。メモツールではありません。ここに致命的なズレがあったのです──(メルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』2023年6月12日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)

この記事の著者・倉下忠憲さんのメルマガ

image by:MichaelJayBerlin/Shutterstock.com