大地震、次に警戒すべき場所は?各地で相次ぐ地震に各研究家が緊急分析

2017年、日本列島全域で相次ぐ有感地震

2017年に入ってから半年以上が過ぎ、日本列島の各地では震度3から震度5程度までの地震が頻発しています。気象庁の「震度データベース検索」を使って検索すると、2017年1月1日から7月26日までの間に発生した、震度3以上震度5強程度までの地震の分布図は以下のようになっています。

この結果を見ると、北は北海道から南は石垣島周辺まで、各地で中規模以上の地震が複数回発生していたことがわかります。発生回数は100を超えています。

特に顕著なのは、関東の千葉・茨城の太平洋側と福島沖、長野県中部、さらに九州の熊本を中心に大分・鹿児島周辺。関東地方は首都直下型地震の可能性が指摘されているだけに、この発生頻度を不安視する人々が多いのも無理はありません。現在、日本の地下は、プレートは、火山帯はどうなっているのでしょうか?

首都直下地震発生はあるのか?

関東地方周辺で大きな揺れが続くと、どうしても気になってくるのが、さらなる大地震が発生する可能性、すなわち近い将来に起こるとされている首都直下地震との関連性です。

地震予測や予知を目指す民間団体の活動が、このところ大いに活発化していますが、それらのなかでも、南関東周辺で近く大きな地震が発生する可能性があると警鐘を鳴らしているのが、東京大学名誉教授の村井俊治氏が顧問を務めるJESEA(ジェシア・地震科学探査機構)です。全国各地に点在する国土地理院の電子基準点にくわえ、昨年度からはNTTドコモの基地局に設置した電子基準点からのデータも活用し、地震予測を行っているJESEA。毎週水曜日に配信されているメルマガ『週刊MEGA地震予測』は2016年より、南関東周辺を“震度5以上の地震の可能性が極めて高く緊急性がある”エリアとして、警戒を広く呼び掛けています。

 

また、フジテレビ『ホンマでっか!? TV』に出演するなどマスコミにも登場している、地震予知研究の第一人者・長尾年恭教授がCSOを務めるDuMA。同団体が7月24日に配信したメルマガ『DuMAの「地下天気図」』によると、東北地方海域をターゲットとした地下天気図解析で、この一ヶ月少しの期間で、静穏化がピークを超えた可能性がある事がわかったということです。さらに、「東北地方北部では、M7クラス(ないしそれ以上の規模)の地震発生準備がかなり進んでいる可能性が高い」と指摘しています。

 

関東地方で相次いで発生する地震、そしてこれらの団体が指摘している現象が、首都直下地震の前兆であるかどうかは判断が難しいところです。しかし、来るべき大規模地震に向けて、日頃からの備えや情報収集は怠るべきではないことは間違いないと言えそうです。

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メルマガ『週刊MEGA地震予測
フジテレビ「Mr.サンデー」「週刊ポスト」など数多くのメディアで取り上げられ、話題沸騰中・東京大学名誉教授村井俊治氏が顧問を務める、JESEAジェシア(地震科学探査機構)のメルマガ。

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メルマガ『DuMAの「地下天気図」

地震予知のためには、まず現在の地下の状況(地震発生の状況)を知る必要があります。「地下天気図®」は、天気予報の天気概況に相当し、地震活動をわかりやすく可視化して将来を予測するものです。なおDuMAは東海大学と連携した情報発信会社で、委託研究等を通じて予知研究を推進する大学を支援していく他、専門家が地震発生時等には的確な解説も行っていきます。

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住む場所で寿命が変わる衝撃。日本でも深刻な「健康の地域格差」

米国育ちで元ANA国際線CA、さらに元ニュースステーションお天気キャスターからの東大大学院進学と、異例のキャリアを持つ健康社会学者の河合薫さんのメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』。今回、河合さんが紹介するのは、所得と健康問題の因果関係について。「青森県は滋賀県より3歳以上も寿命が短い」など、最近話題の地域間健康格差について、河合さんは海外における調査事例なども交えつつ詳しく解説しています。

所得者は高所得者の7倍もになる?

バブル絶頂期だった1990年から、リーマンショック直前の2005年までの25年間は、日本社会にさまざまな面で“変化”を生み出しました。そのひとつが「健康格差」です。

先週、「この25年間で日本の平均寿命が4.2歳延びるなど健康状態は全国で向上したが、都道府県別に見ると格差が拡大していることがわかった」という内容の記事が、大手メディア各社で報じられました。調査を行ったのは、東京大学の渋谷健司教授(国際保健政策学)らのチームです。

研究では厚生労働省などのデータを分析。その結果、

  • 平均寿命は、79.0歳⇒ 83.2歳まで4.2歳上昇。
  • 1990年の平均寿命トップ県は長野(80.2歳)、短い県は青森(77.7歳)。その差は2.5歳。
  • 2015年の平均寿命トップ県は滋賀(84.7歳)、短い県は青森(81.6歳)。その差は3.1歳。
  • 25年間で、平均寿命の地域間格差は、0.6歳(3.1ー2.5)まで拡大した

ということがわかったのです。

「え? たった0.6歳でしょ?」そう思われた方もいるかもしれませんね。でも、これは「統計的に有意だった差」。つまり、「たった0.6歳」ではなく、「確実に違いがあるってことが確認されたのです。住んでいる地域によって長生きできたりできなかったり、寿命に格差(=健康格差)が生じていることが明かになって“しまった”のです。

実はこれ、“しまった”としたとおり、結構な問題でして。欧米では1980年代から「健康格差」が社会問題になっていたのですが、日本では格差はなかった。というか、正確には「ない」と考えられていました。

「日本ってさ~、結構平等でしょ? 所得や学歴の違いもあんまりないしね~」という幻想(?)が根強く、今回のように「政策に生かそうぜ!」とする国をあげての大規模調査が行われていなかったのです。

太りすぎも痩せすぎもダメ?「認知症と体重」の浅からぬ関係

超高齢化とともに患者数や予備軍が増えていて「認知症」が加齢に伴う病いであることはよく知られています。

また最近では、脳の神経細胞が壊されることで認知症が起こってくることも解明されています。

さらに、生活習慣病が認知症に与える影響もわかってきて、認知症と体重との関連も明らかになってきているのです。

今回は、認知症と体重との関連について、ご紹介していきます。

生活習慣病と認知症

飲みすぎや食べ過ぎ、運動不足、喫煙、睡眠不足など、生活習慣の乱れから起こる病気が生活習慣病です。

高血圧、糖尿病、脂質異常症、そして肥満などがあてはまり、日本人の死亡原因の約7割を占めています。

最近、生活習慣病と認知症の関係も明らかになってきました。たとえば、高血圧の人が脳血管性認知症を発症するリスクは、正常な人の約3.4倍といわれています。

また、Ⅱ型糖尿病患者がアルツハイマー型認知症を発症するリスクは、血糖値が正常な人の2.1倍ほど高いという研究結果も出ています。

こうしたことから、認知症を予防するために、若い時から生活習慣を改善することが奨励されています。

肥満と認知症

メタボリックシンドローム(代謝症候群:通称メタボ)は、内臓脂肪型肥満に、高血圧・高血糖・脂質異常症のうち2つ以上の症状が出ている状態を指しています。

目下、メタボは中高年に増えていて、40歳以上の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボやその予備軍ともいわれています。

もちろん、肥満それ自体は病気ではありませんが、「万病のもと」ともなり、認知症についても発症のリスクを高めるといわれています。

2014年に発表された北米神経学会の研究発表では、肥満体型は標準体型と比べると、記憶にかかわる脳の「海馬」の収縮率が約2倍とのこと。

また、国立台湾大学の研究では、肥満度を示すBMI(ボディマス指数)数値が25.5以上の肥満体型は、20.5~22.9の標準型と比べて、認知症を発症するリスクが約2.44倍にも上るとされています。

このように、肥満は認知症の危険因子として認知されています。

やせすぎも要注意?

社団法人老人病研究会によると、アメリカでの研究に、認知症になる前から体重減少が起こるというものがあるそうです。

449人の認知症がない正常な高齢者を対象に、ワシントン大学アルツハイマー病センターで、平均6年間の体重変化の調査が行われました。そして、調査期間中に125人がアルツハイマー型認知症を発症しました。

この結果、認知症にならなかった人に比べ、アルツハイマー型認知症に罹った人の体重減少は約2倍だったこと、また、発症する前の体重も、認知症にならなかった人たちより約3.6㎏少なかったことが判りました。

このように、認知症を発症する前から体重減少が見られることや、認知機能が悪化すると体重も徐々に減少することは日本でも指摘されていて、今後、どうしてそのようなことが起こるのか解明が待たれています。

認知症予防に体重チェックを習慣にしよう!

生活習慣を整えるために、毎日定時に体重や血圧などを測定すること、面倒なようでも、セルフチェックを欠かさないことが、認知症に限らず生活習慣病に代表されるような多くの疾病予防にとって、大切であることが認識されてきています。

体重の場合、一日のうちで朝と夕方では変動があるので、時間を決めて体重計に乗って、体重の変化をチェックする習慣をつけましょう。

上に挙げた研究結果が事実ならば、原因不明の体重減少がアルツハイマー型認知症の予兆になるかもしれません。

またもちろん、肥満の場合は、現実的な体重減少目標を設定して、食べ過ぎをやめたり、運動を増やすなどを習慣化していく必要が出てきます。

そのさい、家族の協力を得て予防活動を行うことが、長続きし、ひいては、効果的な目標達成につながることでしょう。

【参考】株式会社エス・エム・エス 『認知症ねっと

 

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ

 

<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお・かおるこ)
助産師・保健師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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【関連リンク】

お彼岸を先取り。あの「おはぎ」と「ぼた餅」の違いは何?

どこか懐かしい食べ物を愛情込めて紹介する無料メルマガ『郷愁の食物誌』。今回は、お彼岸の風物詩「おはぎ」「ぼたもち」の由来について、著者のUNCLE TELLさんがいくつかのエピソードを紹介しています。2017年は9月20日からお彼岸入りとなりますが、それまでに「おはぎ」と「ぼた餅」の違いについて知っておきたいですね。あなたはすでにご存じでしたか?

おはぎとぼた餅

お彼岸が近づいたりすると、よく母が作ってくれたのを思い出す。母の手になるその味はまた格別だった。今では自宅で作る家はなかなかまれであろうが、お彼岸が近くなると和菓子屋に並び、季節を感じさせるお菓子のひとつ。シンプルで素朴な形と味わい、今見られるのは圧倒的に餡のものが多いだろうが、胡麻やきなこといったバリエーションもある。

おはぎとぼた餅、実質同じものだと思うのだが、02年2月5日号で紹介したおにぎりとおむすびと同様、昔からおはぎとぼた餅、二つの呼び方があったようである。文献では江戸時代初期の頃からすでにこの二つの呼び方があったらしい。

さて、おはぎとぼた餅、このふたつは同じものなのか、それとも厳密には違うのか。よく聞くのが、「春のお彼岸に食べるのがぼた餅牡丹)、秋のお彼岸に食べるのがおはぎ)」と、季節の花に合わせて呼び方が違うとする説。「萩の花を散らしたような小倉餡のものがおはぎ漉餡(こしあん)を使ったものがぼた餅」、逆に「漉餡がおはぎ、小倉餡がぼた餅」「もち米が主体の芯ならばぼた餅、うるち米主体ならおはぎ」「もち米をそのまま丸めたものを芯にすればおはぎ、”半殺し”の状態に突きつぶして丸めたのがぼた餅」などと諸説粉々。どの説もこれだという決め手に欠ける

春と秋で呼び方が異なるというのもよく聞いたし、また私の経験した感覚からいえば、丸々突いた餅から作ったものを”おはぎ”というのには、ちょっと抵抗がある。としても文献によれば幕末まで、両者の中身は同じものだったようで、厳密な使い分けがあったか疑問である。

江戸時代の庶民は一般的にはどうも「ぼた餅」と呼んでいたらしい。だが、「おはぎ」はなんとなく上品で、気取った響き、「ぼた餅」の方は良くいえば庶民的、悪くいえば泥臭い響きも。この響きからの印象は江戸時代も同じだったらしい。「ぼた餅」は「丸くて大きく不器量な顔を指す俗語でもあったとか。

江戸時代、「ぼた餅」の名で市販し当たりを取った店もかなりあったというが、今は市場では分が悪く、あまり聞かれないということで、お彼岸シーズンに売っているのは「おはぎ」ばかり。都内でも「ぼた餅」として売っている店はほとんどない、ということらしい。「ぼた餅」、愛すべき響きではあるが、当節はだいぶ分が悪いようである。

 

【千葉・館山】ラーメン官僚の舌に旨味の花びらがハラリと舞った鰹豚ラーメン【サンガ】

日本全国に数多あるラーメンの中でもとっておきの一品を食べ歩きながら紹介する、ラーメン官僚かずあっきぃこと田中一明さん。豪華執筆陣による興味深い記事を1本から購入できて読める、まぐまぐの新サービス「mine」で無料公開中の、田中さんの記事から本日ご紹介するのは、千葉・館山「ラーメンサンガ」の鰹豚麺。今まで12,000杯のラーメンを食べ歩いたラーメン官僚の舌の上でうま味が桜の花びらのようにハラリと舞った、「ラーメンサンガ」の鰹豚麺のお味とは?

オススメ!【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】ラーメンサンガ

ラーメンサンガ@館山にて、鰹豚麺。

本年5月6日にオープンした新店。

元『らーめん頑頭GUNS@館山』の店主が満を持して開業した話題店でもある。

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基本メニューである「鰹豚麺(味玉入り)」をいただいた。

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まずはひと言。これは美味い!文句なしに美味い。

房総半島のラーメン店を巡るうちに私も、このエリアのラーメン店の実力の高さを徐々に実感しつつあったが、まさか、ここまでハイレベルな1杯に出逢えるとは、正直、想像すらしていなかった。

節を使いこなし、豚のコクとうま味を最大限に引き出すことに成功したスープは、舌の上でうま味が桜の花びらのようにハラリと散華し、喉元に官能的な余韻を残す。

タレの味わいもビビッドにして、スープの持ち味を阻害しない絶妙なチューニング。

提供する店舗数が多く、激戦の様相を呈している濃厚豚骨魚介ラーメン。

同店の前身である『らーめん頑頭GUNS』が、房総半島でこの系統の味を提供した先駆者的存在であることは認識していたが、この1杯の完成度は房総や千葉を超え、紛れもなく全国レベルの高みにまで到達している。

こういうサプライズに出逢えるから、ラーメン食べ歩きは止められない。館山に足を運んだ際には、万難を排して足を運ぶべき超優良店だ。

自身が食べて美味かったラーメンのみUPする、田中一明さんの記事をチェックしたい方はこちらでフォロー

DATA

ラーメンサンガ

営業時間 11:00~14:00

住所 千葉県館山市北条

定休日 水曜

日本の「東大神話」はもう時代遅れ。武田教授が指摘する受験の弊害

未だ学歴偏重主義が幅を利かせ、過酷な受験勉強を課され続けている日本の子供たち。このような社会システムについて、中部大学教授の武田邦彦先生は自身のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』内で「時代遅れ」とバッサリ切り捨てます。さらに武田先生は、旧態依然の日本の教育制度を牛耳る文科省の役人たちを批判するとともに、「加計学園疑惑」が思わぬ効用をもたらすという独自の論も展開しています。

先進国なのに時代遅れ!? 「人と人を比較するための試験」は必要ない

日本では当たり前の「大学受験」、先進国ではそれほど当たり前ではありません。特に先進国では、「大学に入るための資格試験」というのは一般的ですが、「どの大学に入るか?という試験は廃れつつあります

たとえば、ヨーロッパでは「どこの大学生ではなく単に大学生」なので、冬はスキーをするために北の方のスキー場に近い大学で勉強し、夏は水泳を楽しみたいので南の大学で学ぶという国もありますし、もともと人口密度が低く、大学を出たら森の中に入るのであまり人と会うこともないので、「人と比べる必要がない」という社会で人生を送るフィンランドなどは、大学受験ばかりではなく普段の勉強から「試験というものがあまりありません

日本は「クラスで何番」というように「人と比べられる」のが普通ですが、フィンランドは「勉強したことをどのぐらい覚えたり使えるのか」という自分のための試験が目的です。

国が発展途上で、しかも外国の脅威にさらされている時には、国民が一致団結して勉強し、力をつけ、少しでも優秀な人を優遇しないと外国に侵略されたり、産業がつぶれたりします。日本も江戸時代の末期に強制的にアメリカやヨーロッパから鎖国をとかれ、その後は日露戦争、第一次世界大戦まで「独立を保つために必死に教育をする」という状態でした。

だから、大学受験、東大第一というシステムができあがったのですが、実はそんな時代はとうの昔に終わっています。たとえば、数学が得意な子供は200人に1人しかいませんが、それでも日本全体では64万人もいます。マラソンにたとえれば分かりやすいかも知れませんが、マラソンは日本のお家芸といっても、オリンピックでメダルをとるために国民全部がマラソンをする必要は無く、マラソンが好きで才能がある人がやれば良いのです。

日本が科学技術で発展するには、日本の技術者は約200万人ぐらい必要ですが、そのうち、数学が専門の人は64万人も必要ありません。技術者として必要な数学は基礎的なものだけです。それにしては現在の大学受験ででる数学の問題は「人を比較するために工夫された不必要にレベルの高い受験問題と言えます。

日本の親が気づけない「子供をバイリンガルに育てたい」の危険性

近頃は子どもを「バイリンガル」に育てたいと英語教育に力を入れる親御さんが増え、幼い子が流暢な英語を口にするという光景も目にするようになりました。しかし、無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』の執筆者のひとりで米シアトル在住の英日翻訳家・TOMOZOさんは、自身の子育て経験を交えながら「漠然と子どもをバイリンガルに育てたいと思っている親は考え直した方が良い」との持論を記しています。

バイリンガルのコスト

日本では子どもの英語教育に熱心な親御さんが多い。

日本では義務教育で6年間英語を学ぶのにほかの国に比べて英語力が低い、なんとかしなければ、という議論をよく耳にする。小学校でももうすぐ英語とプログラミングが必修になるとか。

私は英語教育についてはまったくの門外漢でしかないが、大人になってから英語をなんとかかんとか身につけ、英語圏で生活して、英語と日本語の環境で子育てをした立場で、つまり日本の英語教育については完全に外から眺める立場で、思うことをちょっと書いてみる。

英語教育の現場に立っていらっしゃる方から見るとピントが外れていたり、何をいまさらと思われるかもしれないが、部外者の勝手な感想だと思ってスルーしていただければ幸甚である。

日本の、特に子どもの英語教育で違和感を感じるのは、それが「としてのみ捉えられているようにみえるところだ。

日本の人は芸事が好きで、特に試験とレベル分けが好きだ。

お茶でもお花でもスポーツでも書道でも将棋でも、級や段が細かく分かれていて、少しずつレベルアップしていくシステムが浸透している。これが英語にも適用されていて、TOEICや英検などが英語力の目安になっている。

もちろん、レベル分けそのものが馬鹿げているなんていうつもりはない。自分のスキルを一般的な基準に照らしてチェックするのは必要なことだと思うし、やる気にもつながる。

でも、子どもの言語力にこういう考え方を当てはめるのは意味がないと思う。

もちろん言語はスキルには違いないのだけど、同時に言語は文化であり思考プロセスそのものの一部であり、その人の内面の大きな部分を構成する要素でもある。

そのことが、英語教育の議論ではほとんど無視されているように見えてならない。

リーマン前にそっくり。米の「自動車ローン」がいよいよ危機に直面

いまアメリカで「オートローン」が問題視されていることをご存知でしょうか? メルマガ『クルマの心』の著者で日本のクルマ産業を知り尽した自動車ジャーナリストの伏木悦郎さんは、米の経済的信用度の低い層(サブプライム)へのオートリースが普及することで日本車メーカーにも結果として悪影響を与える可能性を指摘。リーマンショックの再来を懸念しています。

住宅ローンの次はオートローン。リーマンショックの再来が迫っている

現在アメリカの自動車市場は依然として旺盛な購買意欲に支えられていて、とくに原油安にともなうガソリン価格の安値安定状況が続いており、ピックアップトラックやSUVなど比較的大型のモデルがシェアを伸ばしている。

いっぽうで、リーマンショックの引き金となった不動産のサブプライムローン経済的信用度の低い層を対象としたアメリカの住宅ローン)にも似た状況が自動車販売にも影を落としている。

リーマンショックから回復基調となった2011年以降は、特にサブプライムを含む低信用層への与信が活発化。加えて金利の低下とガソリン価格の安定もあり、サブプライムローンの60日以上の延滞率がリーマンショック時のピーク(2009年1月:5.04%)を越えて5.6%まで上昇しているという。この延滞率の上昇が危険因子とされる。

Mortgage(モーゲージ=住宅ローン)からAutoloanオートローン)へ。2015年以降、オートリースの比率が30%に迫り、その償還の関係から中古車価格が下落。その割安感に消費が向かい新車販売の不振が予想されているという。

吉岡里帆、ブレイク女優No.1と呼ばれることに「似合わない」

Ameba Official Pressが16日にブログを更新。7月9日からスタートした人気グループ・TOKIOの長瀬智也主演のTBS系日曜劇場『ごめん、愛してる』(毎週日曜よる9時~)でヒロインに抜擢された女優の吉岡里帆が、自身が演じる三田凛華という人物について、長瀬をはじめとする共演者について、そして「ブレイク女優」と言われることへの思いを明かした。

2004年に韓国にて放送された人気ドラマを原作としたTBS日曜劇場『ごめん、愛してる』は、幼い頃に母親に捨てられ、裏社会で生きてきた主人公・岡崎律(長瀬智也)が、運命の女性・三田凛華(吉岡)と出会うことで、本物の愛を知っていく究極のラブストーリー。

1月期に放送された松たか子主演のTBS系ドラマ『カルテット』での怪演が記憶に新しく、本作でヒロインの凜華役に抜擢された吉岡に作品の印象を聞くと、「現場では、スタッフさん、監督、俳優部もたくさん意見を交わして撮影しているんですけど、それがものすごく画面に出ているなぁと思いました。話し合って改良した部分が、ちゃんと劇的なシーンとして映っていて。原作へのリスペクトも忘れていないので、韓国ドラマの世界観というか、どこか懐かしい感覚やロマンチックな雰囲気を、リアリティの中に感じていただける作品になっていると思います」と語り、現場での話し合いには、共演者の中で年下でもある吉岡や坂口健太郎も責任をもって意見を言うようにしていると本作にかける熱い思いを見せた。

主人公・律を演じる長瀬の人柄について質問をすると、「長瀬さんは、本当に嘘のない方だなと思います。テレビで見たまんまで、男気があって、優しくて、兄貴肌で、安心してついていける方。長瀬さんが真ん中に立ってくれるだけで、安心感があるので、頼もしいなぁと思います。でも、猫の話になるとデレデレモードになるんですよ(笑)」と意外な一面も。

「デレデレの長瀬さんをみると親近感がわきます(笑)。この間は、長瀬さんが飼っている猫のみーちゃんの写真も見せてもらいました」と現場での様子も明かした。

凜華が思いを寄せるサトル役を演じている坂口については「坂口さんの本当の魅力って、天然から炸裂する三枚目な部分だと思っていて。一緒に話していても全然飽きない、人間性の面白い方なんです。もっともっと話したくなるような。」「基本的に疲労感とかは見せない方です。いつも元気で穏やかで、にこにこしていて、さすがだなと。役者さんとしても尊敬できる方」と大絶賛し、サトルの母親役を演じる大竹しのぶついては、「大女優さんなので、失礼なことを言ってしまったら関係性が崩れてしまうんじゃないか、一緒のチームとして認めてもらえないかもしれない…とか、いろいろ考えてたんですけど、実際にお会いしたら、そんな心配どこへやら。大竹さんは私みたいな新人にも気配りしてくださるような、とっても思いやりのある方で。それに、とってもチャーミング。可愛くて自由奔放で、その自由さには役者としても、女性としても憧れます。大竹さんみたいになりたいって素直に思いました」と憧れていること明かした。

『カルテット』で演じた有朱役や、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系・2016年)で演じた悦子先生役などクセのある役を演じてきた吉岡だが、「もっと人間の内側にある、心の動きとか、細かい部分を見せたいな」と凜華を演じる上で意識しているところについて触れ、「これはどんな役でも通ずるんですけど、その子のダメな部分を出していきたいなと思うんです。凜華の場合だと、不器用で素直になりきれなくて、影ながらでしかできない…そんな情けなくて弱いところ。普通だったら、ヒロインは良いところを見せていくものかもしれないんですけど、そうじゃなくて、視聴者から見ても、人間くさいなと思ってもらえるようなキャラクターでありたいなと」と、吉岡演じる凜華の“人間くさい”部分がどのように見えてくるのか楽しみだ。

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凜華と似ている部分について質問すると、「1つのことに真っ直ぐになれるところかな。私もこれをやると決めたら、もうずっと一途なんで。一途に思い続ける気持ちとか、スタミナには共感できます」と語るも、24時間片思いすることについては「切ないですよね…。うーん、24年間は、ちょっと無理かもしれない(笑)!」「でも、凜華を見てると、24年間も思い続けられる人と出会っていることが奇跡的だし、少し羨ましいなとも思います。出会いたくても、そんなに思える人に簡単には出会えないだろうから。ある意味、凜華は幸せかもしれないですね。思いが報われなかったとしても…」と語った。

また、天真爛漫で天才ピアニストという才能を持っているサトルと、ぶっきらぼうで口も悪いが、傷ついてきている分、痛みを知っている律を選ぶとしたらという質問に「……難しい。この手の質問は、いつも迷うんです(笑)」と苦戦しながら、「やっぱりサトルは鈍感で、凜華は劇中でもたくさん傷つけられているので律かな?律みたいに相手がどう思っているかを考えようとする人のほうが好きですね」と、最後は“律”を選んだ。

ORICONで発表された「2017上半期ブレイク女優ランキング」で1位を獲得した吉岡は「もったいないですよ、あれは。私なんかに…。本当に。似合わないなぁって思いますもん。ワードが全部しっくりこなくて。ブレイクとかNO.1とか、自分で自分には似合わないなぁって思います」と謙遜すると、「謙遜じゃないんです(笑)! 私はただ、面白いものに出会いたくて、突っ走ってきただけだったので…。苦い思いをしすぎたせいか、あまりにもスポットライト浴びていると、どうにも背中がむず痒くなります。偽善者っぽく聞こえるかもしれないんですけど、本当に私とお仕事をしてくださったみなさんと一緒に獲った1番だなって思いますね」と、これまでの仕事を振り返るようにスタッフや作品に関わる全ての人々への想いを語った。

最後に、本作をどんな作品にしたいかを改めて質問すると、「歴史のある日曜劇場ということ、人気原作での突然のヒロイン抜擢ということで、もちろんプレッシャーも感じました。でも、その反面、絶対に良い作品を作るぞという覚悟が生まれて、この作品は私にとって新しい一歩というか、分岐点になると思っています。いろいろな愛を描いている重厚な作品なので、完成させるのも、とても難しい作品でもありますが、だからこそ、ちゃんとみなさんの耳に、目に残るような、忘れられないような作品になるように願っています」と熱い想いを語ってくれた。

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記事提供EntamePlex

善悪の判断がつかない子供たち。結論を出さぬ「道徳」授業の弊害

「どうして現代の子どもたちは、こうも善悪がわからないのだろう」──。こんな疑問を記しているのは、いじめ問題を取り扱うスクールソーシャルワーカーの村崎京子さん。今回の無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では村崎さんが、「その背景には道徳の授業が深く関係している」として、実際に村崎さんが目にした授業風景を紹介しながら、今現在取られている教育方針の問題点を指摘しています。

「子どもたちに道徳を教えるということ」-モラルジレンマを超えて-

いじめ事案を扱っていると、「現代の子どもたちは、どうしてこうも善悪がわからないのだろう」、と感じることがあります。いじめの加害者と被害者の境界線がはっきりしないだけではなく、「何か考え方の訓練ができていないのではないか」とスクールソーシャルワーカーの私としても困惑することが多々あります。

この子どもたちの善悪に対する意識低下の背景には、小中学校の道徳の授業「モラルジレンマ」教育の方法に原因がありそうです。「モラルジレンマ」教育とは、二律相反する命題を示して、どのようにすべきかを考えて意見を述べあうという授業方法です。もともとは、自主的な討論の力を引き出したい、というのが出発点なのだと思われますが、「結論は出さないという姿勢には疑問を感じます。未熟な小中学生に対しては、結論を示さない以上、混乱させるしかないというのが実感です。

この件で、どう考えたら良いかは、いじめから子どもを守ろうネットワーク井澤一明代表の2015年3月のブログ「道徳教育のモラルジレンマ」に「指針」がありますので参考にしてください。

道徳教育のモラルジレンマ

今回は、実際の道徳授業を観て、何が間違っているのか解説したいと思います。ある日の授業を取り上げてみましょう。


テーマ:「ぜったい、ひ・み・つ」

夏休みを目前にした7月初め、私たちの中学校では期末テストも終了し、夏の大会をめざして活気づきはじめていた。バレー部も大会に向け、全員が一致団結して練習に励んでいた。

しかし、2年生の典子だけが元気がない。同じバレー部の吉江は心配になって話しかけた。すると典子は、「父親の仕事の都合で引っ越すことになったんだ。大会の練習に打ち込んでいる、みんなの前ではどうしても言い出せなかった」と話してくれた。

吉江にとって親友の典子が転校してしまうのは寂しいことだ。吉江は典子のために「お別れ会をしよう」と、バレー部のみんなに相談を持ちかけた。もちろん典子には内緒で。なぜって、「そりゃ、何にも知らない方が何倍もうれしいだろう」という意見が通って、「ぜったいにひみつ!」にすることにしたのだ。

引っこしは7月25日に決まっていた。前日の24日にお別れ会をすることにした。部活の顧問の先生にも頼んだ。

練習の合間や帰り道に、お別れ会の出し物のことや役割なんかを相談しながら帰る日が続いた。しかし、典子をその話の仲間に入れるわけにはいかない。帰り道も、今までは一緒だったけど…。

お別れ会も近い、終業式の前日の19日典子は学校を休んだ。欠席の連絡もない。心配になった吉江はバレー部のみんなと一緒に、部活の帰り道に、典子の家に寄ってみた。典子は叫んだ。「どうして仲間はずれにするの。今まではあんなに仲良くしていたのに。だから、もう学校にも部活にも行かない。どうしてなの」困った。みんなの目は、「ぜったい、ひ・み・つ!と言わんばかりだ