北朝鮮で「初の女性後継者」となるのか?金正恩氏の健康状態は

朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の健康問題が報じられるようになる一方、その後継者として金委員長の妹である、金与正(キム・ヨジョン)氏がにわかに注目を集めるようになってきた。朝鮮日報によると、韓国の国会立法調査処が28日、金正恩氏が近く金与正氏に後継者を意味する「党中央」の地位と役割を付与するとの分析報告書を出したという。果たして、北朝鮮で女性のリーダーが誕生するのだろうか。

きっかけは金正恩委員長の健康問題

金与正氏の現在の地位は労働党中央委員会第1副部長。実質ナンバー2に近い位置にいる。報告書では、「北朝鮮の党政治局会議と最高人民会議内容を分析した結果、北朝鮮は体制安定のために金与正の地位と役割を強化した」とし、金与正氏の後継者の地位を与える可能性があるとの見通しを示している。

では、その根拠は何なのか?

中央日報によると、金与正氏が今年初めから金正恩に代わって対南および対米談話を発表しているなど、「党中央」の役割を担っていることを、立法調査処は根拠として挙げていると伝えている。

金与正氏は現在32歳。家父長的な文化が強い北朝鮮で、女性後継者になりうることは現実的なのだろうか。

朝鮮日報は北朝鮮出身のある専門家の話として、「金与正氏がリーダーの隊列に上った場合、拒否反応はかなり強いだろう」と予想していて、金一家というだけですんなり収まる話ではないように思われる。

聯合ニュースでも、直ちに金与正氏に後継者の地位と役割が与えられるには限界があるとし、「金正恩委員長の復帰後、正式な手続きが一度必要とみられる」と報じている。

金正恩委員長には3人の子どもがいるとされているが、まだ10歳以下ではないかとみられ、何かあった時にすぐに後継へというわけにはいかないだろう。依然として金正恩委員長の健康状態は謎に包まれたままだが、今後どのような動きがあるか注目していく必要がありそうだ。

5月に大型連休を迎える中国で9千万人が旅行か。感染拡大の懸念

日本がゴールデンとはいえない大型連休を迎える中、中国では5月1日から5日まで労働節(メーデー)に伴う連休となる。大手旅行サイトによると、この期間中に中国全土で9000万人が国内旅行に出掛ける見込みだといい、感染再流行の懸念から各地の観光地では入場制限といった感染対策が強化されると産経新聞が伝えている。

大型連休に9千万人の人出を予想

新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込んだとアピールする中国では、首都・北京で続けられてきた移動規制の大幅な緩和が発表された。北京市政府は第1級となっていた緊急対応レベルを30日から第2級に引き下げるとし、これにより多くの人たちが移動することが予想される。

また、5月1日から始まる大型連休へ向け、観光地の営業もスタートしている。北京市郊外にある万里の長城の観光地点「八達嶺(はったつれい)」は、新型コロナ流行後に約2カ月間休業していたが3月下旬に営業を再開。観光客は徐々に増えているという。

5月1日から労働節の連休期間中には、約9千万人が旅行に出ると予測。今月4日から6日の清明節の連休では、延べ約4325万人が国内旅行に出かけたと推計されていて、多くの観光客が押し寄せた人気観光地もあったと伝えられている。

この動きに対し、観光地での密集により再び感染が拡大することを懸念する声があがっている。中国政府は今月中旬、観光地の新型コロナ対策に関する通達を出しているが、この中で、予約制度を整備して時間帯を分けるなど、来場者が密集することがないよう求めているという。

緊急事態宣言は延長へ。全都道府県と対象に1か月程度の方針か

政府は29日、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向け、来月6日に期限を迎える緊急事態宣言を延長する方向で調整に入った。政府内では、状況によっては対象地域を絞るべきだとの声もあるが、全都道府県の一律延長は避けられないとの意見が強まっている。政府の専門家会議は非公式会合で、「全国を対象に引き続き宣言を延長すべきだ」という認識で一致してるという。

緊急事態宣言は延長の方向

緊急事態宣言が16日に全国に拡大されてから、30日で2週間を迎える。安倍総理大臣は29日の参議院予算委員会で、現状でも新規の感染者の増加が続いているとしたうえで、「5月6日に緊急事態が終わったと言えるかどうかについては、依然、厳しい状況が続いているのだろうと思う」と述べ、全面的な解除は難しいという認識を示した。

そして、「今、私が判断することはできない」と述べ、専門家の見解も踏まえ、慎重に判断しながら、最終判断する考えを示唆した。延長幅は「1週間程度」「5月末まで」「1カ月程度」などの案が出ているという。

緊急事態宣言をめぐっては、諮問委メンバーの釜萢敏日本医師会常任理事が28日に全国での延長が必要と表明。

29日に行われた全国知事会でも、期限が切れる5月7日以降も全都道府県で一律に宣言期間を延長するよう、政府に求める方向性を確認。近く提言としてまとめ、政府に伝えるとしている。

私は泥を被ってもいい。「8割おじさん」西浦博教授の悲壮な覚悟

新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査に関して、4月6日の会合で件数を一日2万件に増やすと表明した安倍首相ですが、達成には程遠い状況となっています。その原因はどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では著者で米国在住の作家・冷泉彰彦さんが、PCR検査の手順や方法、キット等を改めて紹介した上で、そこから導き出される「検査数を増やすために必要な2つの対策」を提示しています。

新型コロナウィルス問題の論点 検査数拡大、具体的な障害はどこに?

2月以来、日本ではPCR検査数の拡大が課題となっています。にもかかわらず、4月下旬となった現在でも検査数は一向に伸びていません。4月の初頭に安倍総理は「一日2万件」に増やすとしていましたが、現状でもせいぜい1万、日によっては大きくこれを下回る状況です。

そんな中で、週末になると検査処理件数が減るので感染者が減少するという現象が当たり前になっていますし、感染拡大が続く中で、検査待ち、あるいは判定待ちの間に重症化した患者が亡くなるといった状況が続いています。

一時期は、検査数を一気に拡大すると、陽性者も増大して医療現場にあふれることから、医師会などは検査の拡大に反対していました。ですが、その医師会も現在では「肺炎患者が陽性かを判定しないと治療が進まない」「非コロナ患者の場合に陰性と確認して治療を進めたい」などの理由から、迅速な検査の必要、つまり検査数の拡大を要請する立場に変わっています。

そんな中で、コロナ対策の指揮官とも言える西村康稔担当大臣が、同僚に陽性者が出たとして早期にPCR検査を受けたところ「地位の乱用であり不公平」などという、不思議な批判が出るなど、妙な社会的リアクションも起きているのです。

このPCR検査については、民間でも「歯がゆい」思いをしている人は多く、例えばソフトバンクの孫正義氏は、「陽性=入院」としていた早い時点で検査数拡大に資金を提供すると宣言して多くの批判にあっています。また楽天の三木谷浩史氏は、検査キットを販売しており、これも批判を浴びています。

そんな中で、政府は「PCRセンター」を設置するとか、一方で、「羽田・成田・関空での水際PCR検査では無症状者は除外する」、更にはかなり思い切った対策として「歯科医師にも検体採取を認める」といった策を打ち出しつつあります。

ですが、問題はそこではないようです。

採取された検体は、基本的に保健所や民間の検査機関で検査が行われます。簡単に言えば、採取した検体を増幅したり着色したりして、遺伝子検査を行うのです。その際に検査を行って判定を下すには専門的な技術が必要です。そうした検査員は、基本的に「国家資格である臨床検査技師の有資格者」であり、かつ「遺伝子検査の経験が十分にある人材」でなくてはいけないようです。

一方で、検査の方法については、米国CDCの製品、スイスのロシュ社の製品、島津製作所が開発した製品など、様々なタイプがあります。新しいものほど、簡易となり、スピードアップと効率化が図られています。

ということは、ズバリ対策としては

  1. 検査技師を養成する。処遇を改善し、有資格者で稼働していない人材を採用し、効率の良い研修方法を開発して、早期に戦力の増強を図る。
  2. より迅速で大量の処理のできる検査キットに変更し、併せて機器を更新、更に検査に必要な薬剤等の確保を行う。

という2つが必要です。検体採取という入り口を増やすだけではダメということです。本件については政府には明快な説明を求めたいと思います。

美人アナリストが解説。ドラッグストア業界的にコロナは特需か?

日本だけではなく、世界中で新型コロナウイルスが経済活動に大きな影響を及ぼしています。休業要請や外出自粛が叫ばれる中、倒産にまで追い込まれる企業がいる一方で、この時期に売上を伸ばす企業もあるのです。今回はその中からドラッグ業界をピックアップ。株式アナリストとして個別銘柄・市況の分析を行う馬渕磨理子さんが、コロナ状況下におけるドラッグストア業界の動向を追っていきます。

プロフィール:馬渕 磨理子(まぶち・まりこ)
京都大学公共政策大学院、修士過程を修了。フィスコ企業リサーチレポーターとして、個別銘柄の分析を行う。認定テクニカルアナリスト(CMTA®)。全国各地で登壇、日経CNBC出演、プレジデント、SPA!など多数メディア掲載の実績を持つ。また、ベンチャー企業でマーケティング・未上場企業のアナリスト業務を担当するパラレルキャリア。大学時代は国際政治学を専攻し、ミス同志社を受賞。
Twitter https://twitter.com/marikomabuchi

コロナは特需となったのか? 打撃となったのか?

新型コロナウイルスがドラッグストア企業の業績に大きな影響を及ぼしています。ドラッグストアはコロナによる『特需・打撃』どちらにも直面している業界といえるでしょう。

新型コロナの感染拡大により、マスクや除菌関連商品、トイレロールやティッシュペーパーなどの販売が大きく伸長しているので、ドラッグストアには業績堅調なイメージがあるかもしれませんが、今までドラッグストア業界を支えてきたインバウンド需要が大きく落ち込んでいるのです。さらに、新型コロナウイルスの影響により、臨時休業や開店時期を延期するケースも出ています。

ドラッグストアと聞いて、真っ先に浮かぶお店はなんでしょうか。都心部に住む方なら、「マツモトキヨシ」を挙げる人は少なくないでしょう。しかし、ドラッグストア業界売上1位がマツモトキヨシかというと、そうではありません。マツモトキヨシは、1994年度から2015年度まで20年以上にわたって業界の売り上げ首位を走り続けてきましたが、その座を譲っています。

2020年4月時点では1位がウエルシアホールディングス、2位はツルハホールディングスとなっています。現在マツモトキヨシは業界5位に甘んじていますが、7位のココカラファインと2021年10月に経営統合の予定。これによって売上高1兆円越えとなり、再び業界トップに躍り出ることになるとみられています。

しかし、そこへやってきたのが新型コロナウイルスによる大打撃。業界再編で王者に返り咲くと予想されるマツモトキヨシですが、マイナスの影響を大きく受けています。

ドラッグストア業界の既存店売上高比較

コロナの影響が出始める以前の1月と、コロナの影響が出始めた2月~3月の既存店売上高を比較します。(対前年同月比)

●ウエルシアホールディングス:調剤特化
1月 +4.1%(物販は+2.3%、調剤は+12.7%)
2月 +20.6%(物販は+20.8%、調剤は+19.4%)
3月 +6.1%  (物販は+4.4%、調剤は+13.7%)

ツルハホールディングス:食品を強化?
1月  -0.3%
2月  +7.1%
3月  +14.5%

●ココカラファイン:化粧品+調剤特化
1月 +1.4%
2月 +9.9%
3月 -6.9%

●マツモトキヨシ:化粧品特化
1月  +3.4%
2月  +8.0%
3月  -10.6%

「コロナ疲れ」に悩むママは、家族にどうSOSを伝えたらいいのか

緊急事態宣言により外出自粛が続き、3度の食事の支度をはじめとした家事に追われる母親たちが悲鳴を上げています。「辛い」、「手伝ってほしい」そんな思いを口にしても、伝え方次第では、スルーされたり反発されたりでストレスは増すばかりです。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の柳川由紀さんが、家事増の悩みをどう伝え、どう解決していくか、家族みんなに気持ちよく手伝ってもらうための3つのコツを教えてくれます。

ああ大変、もう限界

先日、夜中にオンライン相談がありました。「緊急事態宣言も全国に発出されて世界的にも大変だとはわかっていますが、家族が丸一日家にいるのはもう限界です。毎日、家族5人分の食事の支度をし、その後、家族全員分の食器を洗う。これが日に3度も繰り返されます。

その間には、山のような洗濯物を洗って干し、散らかし放題の部屋を片付け、なるべく家族が快適に過ごせるよう不機嫌にならないように頑張って、気づけば1日が終わっています。もう無理、しんどいです」

確かにママ一人の負担になることが多く、大変です。すごくよくわかります。一方で家族は、ママに甘えて、当たり前のこととしてスルーしてしまいますしね。じゃあ、そんな気持ちを、どう伝えるか!3つのコツをご紹介します。

1.素直な気持ちを穏やかに言う

毎日大変で疲れている、ということを家族に伝えましょう。「母親だから頑張らなくては」「ママだから当たり前」という考えはよくありません。

また「あなたたちのためにやってるのよ」という押しつけもいけません。確かにご家族のためにやっているのですが、このように言われた側は「別にやってほしいなんて言ってない」と言いたくなる「売り言葉」です。そこで、「I(アイ)メッセージ」を使って相手にヘルプを求めましょう。

  • 「今夜の夕飯はみんなが作ってくれると嬉しいな」
  • 「食事の後片付けはみんなでやってくれると助かる」
  • 「疲れちゃった、手伝ってほしいわ」などです。

2.役割分担をする

家事は見えないものも含め本当にたくさんあります。そこへ、普段はいないはずの時間に家族が居るとなると、家事は増えますし、ストレスも溜まります。そこで、家に居ることになった家族には、家事を分担してもらいましょう。特にご主人の協力は欠かせません。

話し合って、朝食担当をはじめ、食後の食器洗いや子どもの寝かしつけ、洗濯物の取り込みや畳み、部屋の掃除などできるものをお願いしましょう。子どもにも、できるだけ家事の手伝いを促します。

「家族の中の自分の役割」を明確にすると、責任感が生まれ、感謝されることの喜びも知ることができます。そして、自分の存在価値も改めて実感できます。この「存在承認」、とっても大切です。次回のメルマガで「存在承認」について詳しくご説明しますね。

3.感謝の気持ちを言葉に出す

「そうはいっても結局私がやる羽目になるのよね」というママが多いのも事実でしょう。黙っていると不満が溜まり、ストレスが大きくなってしまいます。大変だ、と思ったらその気持ちを言葉に出しましょう。「ああ疲れた。ちょっと休憩するから手伝ってー」と。手伝ってくれたら、「手伝ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。

感謝の気持ちを口にすると、不思議なことにストレスや不満が軽減されます。これは、人に備わっている心の仕組みがそうさせています(詳しくは動画をご覧ください)。
ユキの親トレ塾 – YouTube

同様に家族のみなさんは、ママに対していつもありがとう、という気持ちを口でしっかり伝えましょう。「ありがとう」は魔法の言葉です。言うときも、言われるときも、不思議ですが皆さん笑顔になっています。

疲れた時こそ素直に気持ちを声に出し、それに対して家族は感謝の気持ちを伝えましょう。お互いに笑顔が生まれ、「ああ大変、もう限界」という気持ちが、すぅー、っと消えていくこと間違いなしです。

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日本社会を脆弱にした経済優先の政策。池田教授が説くムダの効用

新型コロナウイルス感染拡大により医療崩壊の危機が叫ばれていますが、この事態を招いた一因として、厚労省が進めてきた病床数の削減があると指摘するのは、メルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』の著者でCX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみの池田教授です。教授は、昆虫の世界にはムダと思われる生態が有事のセキュリティ装置となっている面があると紹介。病床数の問題に限らず、安倍政権の経済効率重視政策は、有事のリスクを増大させていると警鐘を鳴らしています。

経済効率最優先で削減されてきた病床数

今回の新型コロナウイルスの大流行によって、日本の社会経済システムが極めて脆弱であったことが誰の目にも明らかになってきた。つづめて言えば、目先の経済的な利益を最大化するために、既存のシステムを次々に経済効率最優先のシステムに変えてきた結果、今回のコロナ禍のようなdisturbanceに対して対処する能力を喪失してしまったということだ。

厚生労働省はここの所ずっと、全国の病院のベッド数を減らすことに腐心してきた。2015年に掲げた目標によれば、2025年までに最大で15%減らすという。重症患者を集中治療する高度急性期の病床を13万床、通常の救急医療を担う急性期の病床を40万床、それぞれ3割ほど減らす方針だという。この方針に沿って、毎年病院は統廃合されて、病床は減ってきた。

例えば、橋下氏が知事をしている時に、多くの市民や医療関係者が医療崩壊を招くと反対したにもかかわらず、強引に病院の統廃合を決めた大阪では、COVID-19の入院患者が増え続けた結果、4つの病院で救急患者の受け入れを拒否したという(4月18日現在)。交通事故やクモ膜下出血で緊急手術が必要な人はむざむざと死ぬことになるのだろう。もしかしたら、COVID-19の死者よりも、後者の死者の方が多くなるかもしれない。

無駄を省いて医療費を削減するということは、経済合理性から見て今現在の状況に適合した最適な医療システムにしようということで、状況が少しでも変われば対応できなくなってしまう。環境が、毎年毎年変化する状況下で暮らしている野生動物は、相当な無駄を抱えていることが普通だ。一番の無駄は有性生殖というシステムである。無駄がないと絶滅する確率が高くなるのだろう。

今の環境に一番適応している遺伝子型があるとして、この遺伝子型の個体をどんどん増やしていけば、この生物種は同じようなニッチ(生態的地位:食物と棲息場所が重なる2種の生物は同じニッチを持つという)を持つ他種との競争に有利になって、個体数が増えていくだろう。同じ遺伝子型の個体を増やす方法は単為生殖である。私が好きなカミキリムシの中にも単為生殖するものがいる。

奈良の春日山や岡山県の臥牛山に、クビアカモモブトホソカミキリという名前の、素人に名前だけ聞かせて、どんな虫か想像して絵を描いてくれないかと頼んだら、楽しい絵がいっぱい出てきそうなカミキリがいる。この虫は単為生殖をしていることが分かっている。西表島や台湾にも同じ種がいて、こちらは有性生殖をしている。春日山の個体群は、この虫が属するKurarua属の最北端に棲息している。恐らく棲息するのに厳しい環境で、遺伝子型が変化すると生きていけないのかもしれない。その結果、生きていける遺伝子型を持つ個体だけが、無性生殖で生き続けているのだろう。環境が激変すれば、たちまち絶滅に追い込まれると思う。

野村克也氏が、二流の思想では一流にはなれないと言い切った訳

数々の球団を優勝に導き、多くの選手を育て上げてきた野村克也氏。今年2月に残念ながら帰らぬ人となりましたが、氏が遺してくださった「教え」は、そのどれもが示唆に富むものと言っても過言ではありません。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、野村克也氏が阪神タイガース監督時代の1999年に、「一流」「二流」に対する考え方や人間学の重要性について語ったインタビューを再掲載しています。

二流の思想では一流にはなれない

今年2月に逝去された野村克也氏。多くの名選手を育て、自らのチームを勝利へと導いた名将が阪神タイガース監督時代に語られた貴重なお話をご紹介します。

野村克也(阪神タイガース監督)

鈍感は二流の思想とイコールです。二流の思想では決して一流にはなれません。

野球は実に失敗の多いスポーツなのです。3割打者が一流の目安とはいっても、残りの7割はどうしたか。失敗しているわけです。

パーフェクトの10割に理想を求めたら、失敗だらけです。恥かしくて顔を上げられない。その羞恥心の感覚は人間を謙虚にせずにはおかない。謙虚であれば、人間、いろいろなものに気づくものです。鈍感ではいられません。

謙虚さこそが人間を一流に導く根源だと思います。ところが人間というのはしょうがないもので、3割近く打ったからといって、すぐに思い上がる。

だいたい自分の限界を自覚するというのは、大変厄介なものなのです。毎日精いっぱいやっている、体はもちろん頭も精いっぱいやっているという自覚がなければ、限界を引くことはできない。それを安易なところで自分はこんなものだなどというのは、不遜と言うべきです。

私が仕えた鶴岡さんをはじめ、三原、水原の戦後第一代の監督は、野球理論は何もありませんでしたが、人間教育はしっかりできた。だから名監督なのです。

そして、巨人がドジャーズ戦法を取り入れて野球理論が日本の野球界に芽生え、川上、西本といった第二代の監督が理論に取り組むと同時に、人間としての求道も怠らなかった。それがあって、日本のプロ野球は隆盛となっていったわけです。

そして、いよいよわれわれの代になる。これが人間教育などはさっぱり、というよりも、最初から放棄している。そして、野球は簡単だ、野球は選手がやるもので監督の仕事など大してない、と広言する手合いが幅をきかせている。

こんなのは草野球のレベルですよ。いやしくもプロ野球の監督のレベルではない。

人間学に通じていないリーダーは資格がないと言います。

集団と個人、その中で向上しようという人間、その人間の絡み合い、それに素質の世界にとどまらず、一段上の才能の世界を目指す技術的なせめぎ合い、言ってみれば人間学を総動員したぶつかり合いが醸し出すエキサイト、それがプロですよ。

観客はそのエキサイティングな雰囲気を楽しむために球場に足を運ぶのです。

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サンポールとドメストは役割が違う? トイレ用洗剤の使い分け方

大型連休中せっかく家にいるのならば、本格的に取り組みたいお掃除。そこで今回は、無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者で現役科学者のくられさんに、トイレ掃除の極意を披露していただきました。トイレ用洗剤の使い分け方から周りに飛び散った尿石汚れ落としに使える調味料まで、すぐに使えるワザ満載です。

トイレ用洗剤はどうして酸性のとアルカリ性のものがあるの?

トイレ用洗剤。代表的な商品としてはサンポールとドメスト。実はコレ、まったく異なる中身だというのも、少しは化学を囓ったことのある人なら知っているでしょう。

サンポールは酸性洗剤。基剤を塩酸としたかなり強力な「酸」です。

ドメストは塩基性洗剤。基剤に次亜塩素酸ナトリウムという「塩基」つまり強いアルカリを使っています。

酸性洗剤と塩基性洗剤を混ぜると塩素が発生して非常に危ない…というのは、誰でも知っていることかと思います(ちなみに実際に混ぜても反応しにくいように非常に複雑な調整が成されていますが、危険なので絶対にしないように)。

しかしここまでの危険性がありながら、どうして酸と塩基、二つの強力な成分がトイレ洗剤に必要なんでしょうか?

トイレの汚れも基本原理は水回りの水あか湯垢の類いと同じです。できあがる汚れの大半は、湯垢と同じで便中の成分がカルシウムと結合して出来上がった汚れで、そこにたちどころに雑菌やカビが繁殖することで、バイオフィルムといった形で細菌の塊という感じで出現しています。これらは強いアルカリで簡単に分解することができます。

つまり塩基性の次亜塩素酸ナトリウム系トイレ洗浄剤(ドメスト等)で洗えば基本的には綺麗になります。

しかし、トイレには尿というものが存在する以上、尿石というものが発生します。トイレを不衛生にしていると中に細菌が発生、その細菌は尿の中の尿素をアンモニアに分解するウレアーゼ酵素というものを持っています。

アンモニアは非常に水に溶けやすく、さらに溶けた水は強い塩基性となります。強い塩基性、つまりpHが高い状態になると、尿中や、水道水中のカルシウムイオンが水に溶けにくい状態になり、他の菌とかが作り出した炭酸イオンとなど結合し、炭酸カルシウムといった貝殻と同じような成分になります。これら塩基性環境で生まれた尿石は当然ながら塩基性洗剤が効きにくいモノになります。

出来上がった尿石は多孔質の硬い構造で、さらにその中に汚れや細菌が住まう形になり、さらに尿石を基地として、さらに尿石が成長します。トイレの中を掃除をさぼると急激に汚くなっていくのはこれが主な理由です。尿石の細菌基地からはアンモニアが大量発生するので、トイレ自体がアンモニア臭い、つまり臭いトイレが出来上がります。

そこでこの細菌の前線基地である尿石を破壊するのに必要になってくるのが酸性洗剤(サンポール等)。成分は塩酸なので強力に尿石を分解し、水溶性に変え汚れを落とすことができます。

しかし、尿石は水中にもできるためトイレのそこの部分である、水溜めエリアやその付近は水で酸が薄められて綺麗に汚れが落ちません。どうしてもそこの汚れを落とすとなると、新聞紙やスポンジなどを駆使して中の水を空っぽにした状態で酸性洗剤を投入し、擦りながら落とすしか有りません。

尿石は非常に硬い成分なので、汚れが慢性化するとトイレ用ブラシすら刃が立たない状態になり。それを打破するためには試薬級の高濃度の塩酸でも使わないかぎり薬品では落とすことができません。そんな危険なものを掃除には使えませんので、手袋をしっかりした上で酸性洗剤を付け、800番くらいの紙やすり(小さく切った耐水ペーパーないしスポンジやすりがオススメ)を使い丁寧に擦るしか落とす方法はありません。

なのでトイレは尿石の層ができてしまうと根本的に綺麗にするのが困難なので、普段から綺麗にすることを心がけることが大事と言えます。

アサヒノマスク批判首相がアベノマスクで踏んだり蹴ったりの悲劇

それぞれの国民から批判的に受け取られることが多い、日米両首脳による新型コロナウイルスの流行防止策。彼らはなぜ初動を誤り、その間違いを完全に修正することができなかったのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、安倍・トランプ両氏の現時点までの動きを改めて確認しつつ、その原因を探っています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2020年4月27日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

こういう時だからこそ問われる指導者の能力と品格――幼児性を競い合う?日米首脳

「AERA」4月27号の「リーダーたちの危機対応『通信簿』」では、主要国指導者の5点満点によるランキングは次のようである。

     総合 決断力 実行力 情報発信力 責任感 市民の支持

メルケル 5.0   5   5     5    5     5
蔡英文  4.2   5   4     4    4     4
習近平  3.2   4   5     2    3     2
ジョンソン3.0   3   2     4    3     3
トランプ 2.0   2   2     3    1     2
安倍晋三 1.4   1   1     2    1     2

なぜかここには文在寅が入っていないが、たぶん蔡英文の次くらいに位置するだろう。いずれにしても我が安倍首相は、あのトランプをも大きく下回って最低ランクである。

デマゴギーを振りまくようになったらお終い

トランプ大統領と安倍首相に共通するのは、自分の過ちを認めたくないが故に他人を引き合いに出して罪を逃れようとする、与良正男の表現を借りれば「しかられた子供が『だって○○ちゃんだって……』と言い訳するような……幼児性」である(毎日新聞4月22日付夕刊)。

その最近の典型例が、全国民的に不評な「アベノマスク」をめぐる安倍首相の朝日新聞記者とのやりとりである。17日の首相記者会見で朝日の記者が「最近では布マスクや星野源さんの動画でも批判を浴びているが、この間の一連の対応についてご自身でどのように評価しているか」と問うたのに対して、安倍首相はムキになってこう言った。

「御社のネットでも布マスク、3,300円で販売しておられたということを承知しておりますが、つまりそのような需要も十分にある中において、我々もこの2枚の配布をさせて頂いた」

これって、聞いている全国民には何のことやらよく分からないと思うが、朝日記者の質問の中に「布マスク2枚全戸配布が不評だがそれについてどう思うか」という意味が含まれていたのにイラついて、安倍首相は「朝日の通販サイトでも布マスクを3,300円の高額で売っているじゃないか。何でお前がそんな質問をできるんだ」という趣旨の反撃をしたのである。

しかし、これは安倍首相が聞きかじり程度の知識に基づいて朝日に一太刀浴びせようとしてデマゴギーを振りまいてしまった愚行で、さてこれをどう収拾するのだろうか。