客の「自分でやりたい」という願望を叶える店こそが繁盛するワケ

「ブランド志向」の時代が去り、「安さ追求」の時代も終わりを告げた今、消費者は一体何を求めているのでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんは、その答えは「楽しさ」であるとし、中小企業や個人商店が「お客様を虜にする秘訣」を考察しています。

「やりたがる消費者」を掴め!

いま消費者は、「ただ消費すること」への興味が薄れ、そこに何がしかの「楽しさ」を求めるようになってきました。

体験型消費」。

そば打ちや酒蔵めぐり、工場見学など、自分の興味あるものをより深く知りたいという欲求が芽生え、そうした教室やツアーに参加する人が増えています。

メーカーであれば、こうしたイベントを通して、より広くPRすることができますが、個人商店では難しいところです。

しかし、お客さまを楽しませる小さな遊び」を体験してもらうことはできます。たとえば飲食店では、自分で干物を焼く居酒屋さんがあったり、すりごまを自分でする豚カツ屋さんがあったりします。

たこ焼き・お好み焼きは、自分で焼くお店も多くあります。最近は、セルフの串揚げ屋さんが流行っています。

飲食店以外でも、クリーニング屋さんで「アイロンがけ教室」を行ったり、ギフトショップの「ラッピング教室」、靴屋さんの「シューフィッティング教室」などが考えられます。

お客さまは、「やりたい」のです。「やってみたい」のです。

こうしたお客さまをガッチリ掴めば、お店・店主への親しみが湧き常連さんになってもらえるのです。

【動画】連敗しすぎて…巨人マスコット「ジャビット」くんが壊れる

ついに球団ワースト記録を更新する13連敗となってしまった巨人。

6月8日(木)に行われた西武-巨人戦でも序盤から大量リードを許し、2-13で敗れた。

あまりの不甲斐なさに、巨人のマスコットである「ジャビット」くんが・・・。

 

 

 

 

 

「ジャビット」くんが壊れてしまった!

変なおじさんからのコマネチを披露している。

早く勝利を・・・。

 

■Twitterの反応

 

 

 

 

 

 

 

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記事提供ViRATES

謎深まる『リバース』最終章、大量の伏線は回収されるのか?

原作者の湊かなえがドラマのために新たに書き下ろしたミステリードラマ『リバース』。「演技が上手くてハマる」などの高評価に加え、「回が進むごとに謎が深まって寝れない」「原作を読んでしまった」「第1話から見直している」など、ドラマのミステリー要素にハマる人が続出しています。

しかし、ついに最終章に突入したにもかかわらず、まだ残された謎が大量にあるばかりか、新たな謎まで次々出てくる始末で、謎は深まるばかりです。これらの伏線として散りばめられた謎は、あと数話しかない中、本当にすべて回収されるのか、不安になってきました。いまだ回収されていない伏線をおさらいしてみましょう。

1 てんとう虫「30」のキーホルダー

谷原が事故現場で拾った、「30」と書かれたてんとう虫のキーホルダー。あれは誰の持ち物なのでしょう。なぜ事故現場に落ちていたのでしょう。
第8話、小笠原が通り魔に刺されるシーンで、犯人が逃げる時に載っていたバイクのナンバープレートに「30」とありましたが、もしやこれは関係があるのでしょうか。それとも偶然なのでしょうか。

全てが犯人への手がかりに見えてしまう熱心な視聴者としては、これがただの偶然だったとしたら、「ドラマで使うバイクに紛らわしいナンバーつけるなよ!」と言いたいところですね。

2 小笠原の存在と、広沢母との関係

なぜ小笠原は10年前のあの事件にこれほどまでに執着し続けているのでしょう。そして、小笠原は広沢の母と、何を約束したのでしょうか。2人はなんの目的でずっと連絡を取り合っているのでしょう。一緒に落語をみたり、毎年みかんをもらったり、まるで親戚か夫婦のようですが、つまり、それほど深い秘密を共有しているということではないでしょうか。

もしなんの秘密もないただの元刑事と被害者の母だったとしたら、全ての登場人物の過去を疑っている視聴者としては、「毎年美味しいみかん送るなよ!!」と言いたいところです。

3 愛媛出身の美穂子は、なぜ実家が大阪

美穂子は愛媛の学校で広沢の後輩だったわけですが、なぜか、母のいる実家は大阪という設定になっています。彼女は愛媛時代「河辺」と名乗り、深瀬の前では「越智」と名乗っていますが、実は「越智」は愛媛でメジャーな名字なのです。
2つの名前を使い分けること、その名前と愛媛の関係。ここに、何か秘密がありそうですよね。

それなのに万が一、最終話まで名前の伏線が回収されなかったとしたら、全てがヒントに見える視聴者としては「だったらもっとよくある名前にしておいてくれないか!」と言いたいところです。

4 広沢はなぜ「妹」と言ったのか

広沢は旅先でお土産を買うときに「妹に」と言っていました。しかし、広沢は一人っ子で妹はいません美穂子のことを妹と偽ったのでしょうか。美穂子と一緒にいる時に幸せそうでなかった理由と、関係があるのでしょうか。

もしこれがただの「妹分」的な意味でしかなかったとしたら、もはや登場人物の裏を読み疲れている視聴者としては「村井の妹が谷原と結婚してるだけで、すでにややこしいんだよ!」と言いたいところですね。

5 広沢は本当に車内にいたのか?

ドラマ序盤で小笠原が深瀬に「広沢くんは本当に車内にいたのだろうか」と質問していました。たしかに、車が転落する状況で、なぜ血痕が車外に落ちていたのでしょう。もしかすると、広沢は車の外にいたということなのでしょうか。だとしたら、川下で発見された遺体はどう説明できるでしょうか。

もしこれがただの演出ミスだったら、という不安を持つ視聴者の皆さん、事故現場はさすがに重要なポイントですから、まさかそんなわけない、「広沢、シートベルト、してたし」と信じたいですよね。

6 「10年」には何か意味がある?

事故から今年で10年、この「10年」という区切りには、何か意味があるのでしょうか。まさか、何らかの未解決事件の時効なのでしょうか。もしや過失運転致死罪?

これがまったくなんの意味もないとしたら、第1話から未解決事件推理を強いられてきた視聴者としては「だったら4年とか11年とか、絶対そう思わない年数にしておいてよ!」と泣きたいですね。

7 10年前の別荘荒らしがなにか関係している?

第1話の別荘へ向かう途中で「軽井沢で窃盗事件が頻発している」という報道が聞こえていました。もしかして、この窃盗事件の犯人は、広沢の死と関係があるのでしょうか?ドラマですから、まったく関係のないニュースが出てくるとは思えません。ドラマの設定を伝える重要な第1話で、あれほどゴリ押ししていたのですから、これは間違いなく関係していそうですね。

もし泥棒がドラマに無関係だったら・・・「別荘地のイメージダウンになるだろ!」と軽井沢に代わって言いたいところですね。

8 広沢が、わざわざカレーを1人で食べに行ったこと

ナイスガイで皆に慕われていた広沢も、時々、ふらりと自分中心の行動をする一面がありました。そういえば、事件の当日の昼食時も「カレーを食べたい」と、急に1人で出かけて行きましたよね。もしかして、あれも何かの伏線だったりするのでしょうか。

それとも、本当に、ただ広沢は「カレーが食べたかった」のでしょうか!?
でもこれ、ドラマですよ?しかも第1話ですよ?キャストの行動のすべてをなんども反すうしている視聴者としては、この伏線が回収されなかったらもう、「蕎麦屋のカレーうどんじゃだめなのかよ、広沢!」と叫んでしまうことでしょう。

おまけ ドラマの主題歌がヒント、という説も!?

毎回ドラマのクライマックスを盛り上げている、シェネルが歌うドラマ主題歌『Destiny』の歌詞に手かがりがあるのでは?という説も。何気なく聞いていた方は、歌詞をよく聞いてみましょう。

ただし、全ての歌詞の意味がドラマで明らかにされるかも!と思うと、熱心な視聴者は新たな不安に襲われてしまいますので、くれぐれも期待しすぎないようにしましょう。

 

いかがでしたか。果たしてこれらの伏線は、最終回までにきちんと回収されるのでしょうか。もしこれらの謎がすべて真相に関係していて見事に繋がっていくとすれば、『リバース』は間違いなく最高の推理ドラマと言えるでしょう!。
いよいよ真実が明らかとなるドラマの終盤から、目が離せませんね!

第1話からおさらいしたい人は、TBSオンデマンドで!
https://tod.tbs.co.jp/program/13335
リバース 公式ホームページ
http://www.tbs.co.jp/reverse_tbs/

ペットみたいな愛おしさ。ポーランド人が描く「昭和な東京」風景

日本人にとっては何でもないごく普通の光景でも、海外からやってきた人には魅力的に見えたりすることもあります。今回は日本の古い町並みに魅了されたポーランド人が描いた東京の商店街をご紹介したいと思います。

ポーランド人が描く東京の建物は新鮮

あの映画「君の名は。」の背景美術スタッフとして、また数多くのアニメーション作品にも関わる映像クリエーターとして東京で働くポーランド人のMattōさん(Mateusz Urbanowicz)は、2013年に東京へ引っ越した際にあまりにも古い建物が多くてびっくりしたそうです。そして、自分で撮りためた写真から数枚を選び、「古い東京の店のイラストシリーズを作りました。

中華料理屋(高田馬場)/ 『MIYOKE(自転車屋)』(神楽坂&吉祥寺)

 

2 

『ヤマネ肉店』(日暮里)/ 『鶴屋洋服店』(神保町)

 

1

『コバヤシ理容室』(三番町)

4

『中島屋酒店』」(目白)/ 『キッチンククゥ』(吉祥寺)

 

5
すべて水彩画です。色使いが鮮やかでとても新鮮ですね!
 
なぜ東京をイラストにしようと思ったのでしょうか?という問いに、Mattōさんは、「来日したのはいまから7年以上前ですが、それからずっと毎日発見の連続です。特に、日本のとてもシンプルなものから感じ取る”ちょっと変なノスタルジックな雰囲気”が大好きなんです。私は日本人ではありませんが、東京を歩き回っていると、時々強い感情がこみ上げるんです。だから、その気持ちをこのイラストで伝えようと思ったんです」と答えます。
 

寿司屋『乃池』(谷中)

 

3

 さらに、「高層ビルが立ち並ぶなぶモダンな都市の中でも、まだ古いお店が愛され、気にかけているという事実が、好きなんです。日常の中で、歴史と個性に溢れた場所をもっとみたいですね!」と東京の街に興味深々。
 
最後に、東京の次はどこを描きたいと尋ねたところ、「やっぱりまだ東京に興味がありますね。面白い建物や場所に溢れていますから。有名な観光スポット以外にも視野を広げてみると、”本物の宝石“のような場所を探し出せると思います。まわりを注意深く、街を見回してみるといいかもしれませんね」とMattōさん。東京に対するあくなき探究心は続くようです。
 

 

 

Mateusz Urbanowicz
1986年生まれ、ポーランド出身。現在、アニメクリエーターとして東京で勤務。

Mattōさんの公式サイト / Instagram

 

 

 

※本記事はジモトのココロに掲載された記事です(2017年3月15日)

 

【ジモトのココロ人気記事】

▶︎あーこれあった! 懐かしの昭和アイスまとめ

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【書評】卒業後、行方不明者多し。東京藝大生のカオスな日常

国立大学の中でも「屈指の難関」と言われる東京藝術大学。その名の通り、芸術をとことん追求する天才たちがひしめいているのは言わずもがなですが、彼らの日常は一体どのようなものなのでしょうか。無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』の編集長・柴田忠男さんが、そんな芸大生の素顔に迫った一冊を紹介されています。

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最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常
二宮敦人・著 新潮社

二宮敦人『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』を読んだ。2016年9月初版、12月10刷というんだから、いま何刷までいったか知らないが、堂々たるベストセラーであることは間違いない。著者は作家で、ホラーやエンタメ系を書いているというが、知らない。文章はこなれている。会話が多いが。

美術学部は美校、音楽学部は音校と呼ばれ、学生数は美校と音校合わせても約2,000人しかいない。外部の者でも、美校のどこへも入っていいらしい。しかし音校は入口にセキュリティロック、学生証をカードリーダーにかざさないと入れない。楽器の盗難を警戒している。美校と音校は学生の見た目も全然違う

芸術の素人である著者による、美校と音校の探検レポートは非常に面白い。優秀なナビゲーターがついているからだ。それは奥さん藝大彫刻科の学生なのだ。なんというアドバンテージだ。出来過ぎた話だが本当だ。日常生活における彼女の芸術バカ的行動がほほえましい。彼女を主題にした小説を書いたら。

LA発、真っ黒すぎる“炭味”ソフトクリームが瞬く間にトレンドに

夏に食べたくなる定番スイーツと言えば、「ソフトクリーム」ですよね。街角で見つけたら、ついつい手が伸びてしまうという人も多いのではないでしょうか。子どもからお年寄りまで、日本でも昔から慣れ親しんだこのスイーツですが、アメリカでは新たなフレーバーが生まれたようです。その風味付けは、なんと「活性炭」。見た目も真っ黒な「炭スイーツ」、一体どのような味なのでしょうか?

カラフルに飽きたら次はコレ?!なんとも斬新な「炭」ソフトクリーム

アメリカ発のスイーツと言えば、何と言ってもその見た目の派手さが際立ちますよね。

これまでにも、レインボーベーグルや、まるで宇宙を模したかのようなカラフルカップケーキなど、様々なド派手スイーツを取り上げてきました。

そこに今回登場したのが、この「炭ソフトクリーム」。

見た目はまさに「炭色」、コーンまで真っ黒。まずその斬新なビジュアルに目を奪われますが、どうしても味の想像がつかないのは、きっと私だけではないはず。

なんとも食欲が戸惑いを覚えるスイーツ、ご紹介します。

上から下までオールブラックのソフトクリーム

 

その名も「ユニコーンの涙」

 

こんなコントラストもお目見え

この真っ黒なソフトクリームを生み出したのは、ロサンゼルスにあるソフトクリーム専門店「Little Damage」。

家族で経営しているこのお店は、まだ今年の2月にオープンしたばかり。

炭ソフトクリーム(現地では「ゴス・アイスクリーム」と呼ばれているそう)の他にも、さまざまな個性派フレーバーで瞬く間に人気に火がついたお店です。

お店の人に伺ったところ、炭をソフトクリームのフレーバーにしようと思ったきっかけは、活性炭が持つ健康効果をより多くの人々に知ってもらいたかったというオーナーの強い想いがあったからなのだそう。

とは言え、その見た目から食欲をそそらせるのは至難の技なため、見て楽しいだけではなく、食べても美味しいソフトクリームができるまで、何度も試行錯誤を繰り返したと言います。

特に苦労したのは炭の配合で、多すぎると炭の味が強すぎてソフトクリーム本来の風味を邪魔してしまうので、研究に研究を重ね、ようやく炭の黄金比率を見つけ出したのだそうです。

肝心な味はというと、見た目に反して炭の味は割と控えめなので、誰にでも抵抗なく食べられるフレーバーに仕上がっているとのこと。また、今後はより個性派のソフトクリームのフレーバーを開発して、人々を驚かせたいと語ります。

Instagramをはじめとする昨今のSNSブームも手伝って、以前に比べてこういったインパクトのある食品が世界的に人々から受け入れられやすくなっているのかもしれません。味での勝負はひとまず置いておいて、まずは見た目で人々の注目を引きつけることが肝心ということでしょうか。

れも単純に「美味しそう!」と食欲をそそるものではなく、「これは絶対写真に撮ってシェアしたい!」という意欲を駆り立てるものでなければいけないため、いかに個性的でインパクトのあるものを生み出すか、生産者側の苦労が伺えます。アメリカほどはド派手なスイーツが流行らない日本でも、健康効果も望めるというこの真っ黒スイーツなら、案外受け入られるのでしょうか

Little Damage Ice Cream 公式サイト

Image by: Little Damage Ice Cream

取材・文/貞賀 三奈美

なぜスーパーのチラシを比較する主婦ほどお金が貯まらないのか?

私たち庶民が生活していく上で意識せざるを得ない「節約」。しかし、「ムダな節約をしている人が多すぎる」と、無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』の著者・真井花さんは指摘しています。何を指して「ムダな節約」と言うのでしょうか。そして、真の意味での節約とは?

節約の前に

さて、本日は定義のお話。

女性雑誌で定期的に組まれる特集、節約。それだけお金を貯めたい、大事に使いたい気持ちが強いんでしょう。ただ、この節約という言葉が混乱して使われているように思うので、ちょっと分割して考えてみたいんですよ。

当然ですが、ムダを省くこと、これが、フツーの「節約」の定義でしょう。問題なのは、何をもって「ムダ」と判断するのかということです。ここを問題にするのは、お金を使うことすべてあるいは最安値以外の買い物を全部「ムダ」と定義しているのではないかと勘ぐりたくなる人が多いからです。たとえば

  • お肉はこっちのスーパーの方が安い
  • 洗剤はあっちのドラッグストアが安い

というヤツです。チラシや情報を見て、こういう比較をやっていませんか? 私に言わせれば、それはリッチから遠いメンタリティだと思います。

だってさ。その情報をチェックするのにどのくらいの時間がかかりましたか。よしんばサクサクチェックしたとして、こっちのスーパーからあっちのドラッグストアまで行くのにどのくらい時間と労力がかかったんでしょうか。ま~さかそれが計算外だなんてことはナイ(^×^)ですよね? その労働、外注すればちゃんとお金をとられるはずですよ。

これだと、その目の前のモノの値段という意味では、数円(!)トクをしたかもしれませんが、生活全体から見れば明らかにソンをしているわけです。むしろこれこそムダな節約( ̄∇ ̄)というヤツです。こうやって節約をしようとして、生活全体を貧しくしてしまうのは一にも二にも「ムダ」に対する判断のまずさがあるのです。ムダどうかを絶対的な金額におくと陥りやすい落とし穴ですね。

かくも美しい福島。ボランティアに参加して判った不足している力

先日掲載の記事「まだ「3.11」は終わってない。少しも先が見えて来ない南相馬の今」で、「被災地に学ぶ会」のボランティア活動を通して知り得た福島県南相馬市の状況を伝えてくださった、無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』の著者で現役小学校教諭の松尾英明さん。そんな松尾さんが、今回の活動を通して感じた「福島」という土地の素晴らしさ、そして今、被災地が最も必要としているものは何かを記しています。

日本の誇る「福島」周辺の土地の美しさ

福島を「被災地」という面だけ切り取って思ってみると、痛々しい。しかし、純粋に一つの場として見た時とても素敵な場所である。

「被災地に学ぶ会」では、作業を開始する前に、必ず全員で黙祷を捧げる。その時、聞こえてくるのは、風の音、川の音、ウグイスの鳴き声である。山々に響き渡る、美しい音や声である。

見回すと、空も緑も山々も本当に美しい。相馬小高神社へ向かう道を自転車で走れば、川がらきらと光を照り返して流れている。神社の木も大変に立派で、神々しさが感じられる。ここの神社では、毎年7月下旬(2017年は7月29日~31日)に「相馬野馬追そうまのまおい)」という、馬で馬を追う伝統行事が行われる。中日の30日には、大迫力の甲冑を着た騎馬武者たちのレースが見られるという。平将門の時代から、1,000年の歴史を誇る、「相馬」の地の名に相応しい行事である。相馬復活に向けた原動力として、盛会になることを願っている。

思えば、「被災地」となるまでは、元々美しい土地として誇っていた場所である。桃の産地としても有名で、わざわざ福島産を選んで買っていたぐらいである。すぐ南の県の茨城県水戸市にも、日本三大庭園である偕楽園がある。北には、牡蠣の産地として有名な三陸海岸もある。あの海岸線沿いの土地は、元々がどれも美しい土地なのである。

2万2千ベクレルの衝撃。国内最悪の内部被爆を各紙はどう報じたか

過去に何度も事故を起こし、「無用の長物」と揶揄されてきた高速増殖炉もんじゅ。7日には廃炉を福井県知事が容認しましたが、そのもんじゅを運営する日本原研の大洗研究開発センターで6日に放射性物質漏れ事故が発生、作業員4人の内部被曝が確認されました。メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』では著者でジャーナリストの内田誠さんが、新聞各紙がこの事故をどう報じたのかを詳細に分析しています。

プルトニウム漏れで年間1.2シーベルトの内部被曝! 茨城県・大洗の放射性物質漏れ事故を各紙はどう報じたか

【ラインナップ】

◆1面トップの見出しから……。

《朝日》…「作業員4人 内部被曝」
《読売》…「イラン同時テロ12人死亡」
《毎日》…「イラン国会と霊廟テロ」
《東京》…「作業員4人 内部被ばく」

◆解説面の見出しから……。

《朝日》…「ずさん管理 重い被曝」
《読売》…「内部被曝 甘い安全意識」
《毎日》…「IS イランにも浸透か」
《東京》…「微量でも危険度高く」

ハドル

かなりの内部被曝があったようですね。もちろん、日本原研での放射性物質漏れ事故のことです。《毎日》を除く各紙が、メインの解説にこのテーマを選びました。《毎日》も大きな解説を別建てにしていますので、これを俎上に上せましょう。今日のテーマは…「プルトニウム漏れで年間1.2シーベルトの内部被曝! 茨城県・大洗の放射性物質漏れ事故を各紙はどう報じたか」です。

基本的な報道内容

茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の「大洗研究開発センター」の燃料研究棟で放射性物質が入った容器が破損し、作業員5人に放射性物質が付着した事故で、機構は、内部被曝した4人のうち、50代の1人の肺から2万2,000ベクレルのプルトニウム239が検出されたと発表。他の3人も5,600~1万4,000ベクレルを検出。残る1人も内部被曝したとの疑いが濃厚とした。

過去最大級の内部被曝事故で、機構の安全管理態勢が問われることになる。

高まるガンのリスク

【朝日】は1面トップに2面の解説記事「時時刻刻」、14面社説、34面社会面と大きな扱い。見出しから。

1面

  • 作業員4人 内部被曝
  • 原子力機構 容器内、26年未点検
  • 最大2.2万ベクレル 国内最悪

2面

  • ずさん管理 重い被曝
  • ビニール破裂「想定外」
  • 26年前の容器 密閉されぬ場で開封
  • 「長期の健康観察必要」
  • 入院の作業員5人、体外排出へ治療
  • 臓器・組織にダメージの恐れ
  • 安全軽視 また不祥事

14面

  • 作業員の被曝 想定外ではすまない(社説)

34面

  • 原子力機構 不信の的
  • もんじゅ・東海村…首長ら注文

uttiiの眼

1面。事故が起きた燃料研究棟の分析室は、高速炉の新型燃料等を開発。既に廃止の方針が決まっており、廃棄物として処理する放射性物質の種類と量状態を確認する作業を進めていたところだったという(今回作業がなぜ行われたかについて《毎日》は、機構が規制委から別の施設での不適切な核物質管理を指摘され、この施設でも保管されているものを点検する必要があったと書いている)。

保管状況を確認するために蓋を開けたところビニール袋が破れ、粉状の放射性物質が飛散したとのこと。ここで強調されているのは、26年間内部は一度も点検されていなかったということ。同様の保管容器がまだ20個も残っているという。

2面は「時時刻刻」流に、出来事を時系列で並べている。全体に、見出しの「26年前の容器 密閉されぬ場で開封」という言葉に象徴される管理のずさんさを指摘。イラストで室内の様子、作業のイメージ、内部被曝と外部被曝の違い、放射線の種類などが説明されている。

なぜ密閉された場所での作業にならなかったのか、特殊なマスクをしていたのに多量のプルトニウムを吸い込んでしまったのはなぜなのかなど、疑問が湧いてくる。

作業員は千葉市の放射線医学総合研究所に搬送されて入院。最も多量の被曝をした50代男性は年換算で1.2シーベルトの内部被曝。ヒロシマとナガサキの被爆者の例から、全身被曝が100ミリシーベルトを超えればガンのリスクが明らかに高まるとされており、その10倍以上の被ばくをした男性の健康が心配される状態。他の職員とともに、キレート剤の点滴で体内のプルトニウムを排出する治療を受けている。

記事には記者による「視点」が付いていて、同じ原子力機構が運転してきた「もんじゅと通底するずさんさ」が指摘され、「使い終わった放射性物質が詰め込まれた大小の保管容器を数十万個も抱えて」いるのだという。「20個」から「数十万個」に規模感が変わったが、これは原子力機構全体でということらしい。「もんじゅ」も含まれての話。

アメリカ政界の怪物・キッシンジャーが語った「日本観」と「中国観」

中国、韓国、北朝鮮…日本の近隣諸国とは緊張状態が続いています。こうした状況において「自国で防衛力を持つべき」という意見を唱える人も少なくありません。しかし、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんは、日本が軍拡に進む方向性に強く反対。その理由として、トランプ大統領の顧問を務める米国のキッシンジャー氏と中国の周恩来が1971年に交わした会話で語った、中米の「日本観」を紹介しています。

トランプの顧問キッシンジャー、卒倒物の「日本観」とは?

史上もっとも基盤の弱いアメリカ大統領といえば、トランプさん。しかし、彼を支持する勢力もあります。イスラエル、サウジアラビア、軍産複合体。そして、アメリカ政界の超大物ヘンリー・キッシンジャー元国務長官が、顧問的役割を果たしている。

93歳で大統領顧問を務めるキッシンジャーさんについて、以前記事を書きました。

トランプの顧問で超反日。キッシンジャー氏が掲げる新世界秩序

これを読んで、読者のYHさんから、超興味深い情報をいただきました。YHさんのメールから。

北野様いつも「RPEジャーナル」を読ませていただいています。ありがとうございます。

北野様は予言をしておられるわけではないのですが読みはよく当たります。北野様の読みではChinaは1920年ころから衰退に向かう。それまでは発展すると予言? しておられました。楽しみです。

着実な読みができる人がもう一人おられます。宮崎正弘さんです。私はこのお二人を世界を読む指針としております。

本日のキッシンジャーの記事も面白かったです。キッシンジャーと言えば公開された周恩来との極秘会談ですね。(以下略)

そして、YHさんは、「1971年にキッシンジャーと周恩来が交わした卒倒物の会話」に関する情報を教えてくださいました。