小室圭さんは大胆な「税金ドロボー」!?隔離生活後は1泊5万円のホテル住まい、眞子さまとの結婚間近も最後まで逃げ腰

秋篠宮家の長女眞子さま(29)と結婚予定の小室圭さん(29)の隔離期間が11日で終了した。今後は26日に婚姻届を提出する予定となっており、眞子さまとの記者会見に臨むことになる。それまでに眞子さまとさまざまな打ち合わせをするとみられるが、その間は自宅を出て、1泊5万円もする都心の高級ホテルに滞在するとの情報が出てきた。

小室圭さん、婚姻届提出まで1泊5万円のホテル連泊か

9月27日午後3時50分頃、成田空港に到着し、約3年2か月ぶりに帰国した小室圭さん。長髪を後ろで結んだ“侍スタイル”で周囲を驚かせたが、集まった報道陣に時折会釈する素振りを見せた。

セキュリティの面から都内のホテルで隔離生活を送るとみられていたが、小室さんは成田空港から神奈川県横浜市にある自宅マンションへ直行。建物の前には簡易派出所が用意され警察官が常駐する中、2週間の隔離生活へ入っていた。

宮内庁が発表した通り、今月26日に婚姻届を提出し、同日に記者会見を行う予定となる小室さん。そのため綿密な打ち合わせや多くの準備が必要となるが、どうやら小室さんはその間は横浜市内の自宅を出て、都心のホテルに連泊することになりそうだ。

女性セブンによると、赤坂御用地からほど近い1泊5万円する高級ホテルに小室さんは宿泊する予定だといい、26日の会見もそのホテルで行われることになっているという。

眞子さまと対面して話さなければならないことも多く、その都度自宅から外出するのはセキュリティ上決して良くはない。都内のホテルであれば警備も最小限で押さえることができ安心できるだろう。

結婚反対のデモが行われるなど、相変わらず2人の結婚に対しては風当たりが強い。1泊5万円という価格が適正かどうかはわからないが、ホテル生活は現実的な路線だが、費用の出所が気になるところだ。

ちなみに、同ホテルはもともと眞子さまと小室さんが結婚式を行うはずだったホテルだという。

【関連】新垣結衣&星野源が破綻寸前?ガッキー激やせで心配な夫婦の亀裂、「観葉植物だけが癒し」長引く別居生活に我慢の限界か

結局、最後まで解決しなかった小室家の金銭問題

約3年2か月ぶりとなった帰国では、その激変ぶりが大きな話題となった小室圭さん。隔離生活中は自宅マンション前に多くの報道陣が集まったが、期間中に姿を見せることはなかった。缶詰め状態で2週間を過ごしたものとみられる。

婚姻届の提出と同じ日に記者会見が行われることになっているが、会見はリアルタイムではなく、皇室担当者との〝事前収録〟になる見込み。結婚報告で終わるのか、もっと踏み込んだ話まで言及するのかが注目されている。

宮内庁は小室さんに対しさまざまな申し出をしているが、小室さんは「放っておいてほしい」というスタンスだといい、どこまで統制が取れているかは不明な状態となっている。

そんな小室さんだが、母の佳代さんが刑事告白されていた。

佳代さんが夫と死別後に元婚約者と事実上の内縁関係にあった疑いがあるのに遺族年金を受給していたことや、勤務していた洋菓子店を適応障害と診断され休職したが、回復後も傷病手当を受給していた疑い。ジャーナリストの篠原常一郎氏が6日付で東京地方検察庁に刑事告発していた。

篠原氏が明かしたところによると、刑事告発状は東京地検から返戻されたというが、「不受理でなく返戻だったことに驚いた」という。

【関連】熊田曜子の不倫相手は平井理央アナの夫!? “不貞行為”で妻を訴え返し直接バトルへ、ウーマナイザーの大きすぎる代償

果たして、小室さんは眞子さまとの会見で何を語るのか。小室さんは眞子さまを日本に残し、先に米国へ帰るとみられている。

日本は生き残れるか?中国の「孤立」と共にグローバリズムは終焉する

強まる覇権主義に新型コロナのパンデミックもあり、世界からの孤立を深める中国。その影響により、世界を席巻してきたグローバリズムも終焉を迎えようとしています。一国に依存したサプライチェーンの脆弱性が明らかになった今、目指すべきはいかなる経済圏の形成なのでしょうか。今回のメルマガ『j-fashion journal』ではファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、中国中心のグローバリズムが形作られるまでの流れを改めて振り返るとともに、その終結後の世界を覆うであろう潮流を考察しています。

 

グローバリズムの次の時代は?中国の孤立とグローバリズムの終焉

1.グローバリズムは中国の成長

元々、経済は国家ごとに独立していた。天然資源も食料も、製造業や流通小売業も国家という枠組みの中で完結していたのだ。

工業が発達するにつれ、石油、石炭、鉄鉱石、羊毛、綿花等の資源が大量に必要になり、貿易が盛んになった。それでも、サプライチェーンは国内で完結していた。国内にサプライチェーンを構築できた国が経済発展をなし遂げ、先進国になっていったとも言えよう。

明治以降、日本は白人が支配する世界の中で目障りな存在だったに違いない。西欧列強は日本を弱体化させようと工作し、日本は西欧を追い越すことを目標にしていた。当然、そこには衝突が生れる。

第二次世界大戦後は、日本は弱体化したが、米国はソ連の共産主義が拡大するのを恐れ、自衛隊を組織させ、米国市場への輸出を認め、日本の経済成長を促した。すると、日本は再び高度経済成長の波に乗り、世界第2位の経済大国になってしまった。

欧州も米国も危機意識を持ち、日本の成長をくい止める様々な手段を講じるようになった。その一つが、日本の法律、会計制度、企業組織等を国際標準に合わせるというものだった。日本独自の終身雇用年功序列を転換させ、銀行との株の持ち合いを禁止し、親族経営は悪であり、中小企業は非効率だと決めつけ、株主への配当を増やし、M&Aを促進し、徐々に日本の経済競争力を削いでいったのである。

そうした中で、中国が改革開放政策を打ち出した。

欧米諸国にとって、中国経済の成長は、日本弱体化とセットで考えていたのではないか。国際金融資本は中国に投資し、中国の経済発展を促した。欧米のスタンスは投資家として中国に投資し、リターンを得るというものだった。

日本は中国への支援が世界経済の発展に寄与し、強いては日本経済の復活への切り札と考えた。今となっては、この政策が純粋に日本のを利益を考えたものたったかは疑問である。国際協調という名の元で、国際金融資本や欧米政府にコントロールされていた可能性も否めない。

そして、中国へのODAを進め、官民を挙げて中国との合弁会社を設立し、技術移転を進めた。

日本の中国支援は、西欧のように投資ではなく、日本国内の製造業そのものを中国に移転するというものだった。当時の産業界の空気は、本気で中国の経済発展を願っていたのである。そして、その願いは叶えられ、中国の製造業は発展し、「世界の工場」と言われるようになった。しかし、残念ながら多くの日本企業は利益を確保することができなかった。様々な法律の壁があり、中国で上げた利益は日本に還流できなかったからだ。それでも、徐々に中国の政治体制や法律か変わるだろうと期待していたのだが、結局、中国は共産主義のままだったし、むしろ、中国マネーで日本企業が買収され、日本の不動産が買われていった。

日本国内では、安価な中国製品の市場シェアが拡大し、日本国内の製造業、卸売業は淘汰が進み、単価の下落による市場の収縮が起こり、デフレスパイラルに陥った。

こうして、中国経済は成長し、日本経済は衰退した。そして、グローバリズムは安定して稼動し始めた。

 

マスコミは「台湾有事」の空騒ぎを止めよ。軍事アナリストが警告する最悪シナリオ

先日掲載の「中国空軍149機の『台湾侵入』は本気の警告。火に油を注いだ米国の動きとは」でもお伝えしたとおり、連日のように航空機を台湾の防空識別圏に侵入させ、さらには上陸作戦を意識した訓練の様子を公開するなど、エスカレートする一方の中国による「示威行動」。このような状況を受け、日本のメディアの中には「台湾有事」が迫っているかのように伝える動きも見られますが、いたずらに反感を煽ることを危険視し、ジャーナリズムとしてしっかり検証すべきことがあると説くのは、軍事アナリストの小川和久さん。小川さんは今回、自身が主宰するメルマガ『NEWSを疑え!』で、中国軍の戦力やインフラが整っていないと見られる今こそ日米台の連携強化が必要との見方を示すとともに、台湾内部からの崩壊を狙う動きに警戒すべきと訴えています。

【関連】中国空軍149機の「台湾侵入」は本気の警告。火に油を注いだ米国の動きとは

 

マスコミは「台湾有事」で空騒ぎするなかれ

報道しているマスコミ自身が驚くかも知れませんが、台湾をめぐる中国の軍事的動向は家庭の主婦の間でも危機感を持って受け止められているようです。最近は、新聞・テレビだけでなくネットの情報も家庭に入り込んでいます。それを見て、友人の娘さんなどが私に「大丈夫でしょうか」と心配顔で聞いてくることもあります。

それはそうでしょう。10月1日から4日の動きを見ても、台湾の防空識別圏に侵入した中国軍の航空機について、「延べ38機、過去最大」(1日)、「延べ39機、過去最大」(2日)、「延べ56機、過去最大」(4日)と立て続けに大きく報じられれば、誰だって心配になろうともいうものです。

同じとき、台湾の邱国正国防部長は立法院(国会)で次のように答弁しました。「2025年以降、中国が全面的な台湾侵攻の能力を持つ」。この発言は、今年3月の上院軍事委員会におけるデービッドソン米インド太平洋軍司令官の「脅威は今後10年間で、実際には6年で明白になる」という発言と重なり、いかにもリアリティがあるように聞こえてきます。

また、10月4日の読売新聞は第3面をつぶして中国軍の動向を「中国『米艦への攻撃能力』誇示」と伝えました。まるで台湾に対して中国が攻撃を仕掛けそうではありませんか。

ここでジャーナリズムの役割が問われます。そうしたおどろおどろしい情報がどれほどリアリティを持っているか、それを検証するのがジャーナリズムの使命だからです。

まず、台湾の防空識別圏への中国機の進入はいくつかの目的を持った示威行動だとは指摘されてきました。10月1日の中国の国慶節(建国記念日)を踏まえた国威発揚、台湾のTPP(環太平洋経済連携協定)加盟申請への牽制、南西諸島周辺での空母3隻を含む日米豪カナダ、ニュージーランド、オランダによる過去最大の合同演習への牽制、といったところをにらんでの動きであることは間違いないでしょう。

中国機の動きについては、戦闘機、爆撃機、早期警戒管制機、空中給油機による編成から、実際に台湾侵攻の能力を備えたとの解説も飛び出しました。航行の自由作戦で台湾海峡を通る米国などの艦船を攻撃できる空域での飛行を繰り返し、これを牽制しているとの見方も示されました。このどれもが中国の狙いに含まれているのは事実でしょう。

 

ウイルスで欧米の寿命が「大幅低下」は人類滅亡のカウントダウンなのか?

世界のあらゆる常識を覆してきた新型コロナウイルスですが、人類史に残す爪痕はとてつもなく大きなもののようです。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では著者で健康社会学者の河合薫さんが、新型コロナの感染が拡大した2020年の平均寿命が、欧米を始めとする22ヶ国で大幅に低下したという調査結果を紹介。さらに「人類滅亡」の可能性を含めた、コロナと我々の戦いの今後についても考察しています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

 

コロナで人類は滅亡する?

新型コロナウィルスは人類に何を問うているのでしょうか。自然破壊、温暖化への警告か?連帯か分断か?はたまた、資本主義経済の限界か?いやいや、ひょっとしたら“幸せとは何か?”という問いだったかもしれない――。

そんな研究結果が、英オックスフォード大学などの研究チームの分析で明らかになりました。

なんと新型コロナウイルスの感染拡大により、伸び続けてきた平均寿命が第2次世界大戦以来の大幅なマイナスになる見通しとなったというのです。

研究チームは人口統計データや新型コロナの死亡率などから、欧州27カ国とチリ、米国における2015~19年の傾向と、感染が拡大した20年の平均寿命を比較しました。その結果、22カ国の平均余命が2019年と比べて6カ月余り低下。特に、米国人男性の平均余命の低下幅が大きく、2.23歳と2年以上も低下し、米国人女性の1.65歳を大きく上回っていたのです。

また、多くの国は20年が15年よりも低く、過去5年の伸びが帳消しに。一方、デンマークとノルウェーではコロナの影響をほとんど認められず、それぞれ0.05歳、0.18歳と微増ながら更新していました。

研究チームは、異なる国々での平均余命の低下は大半がコロナ感染による死者数の公式統計と関連付けできると指摘。世界で450万人以上が新型コロナが原因で死亡していますが、北欧では初期介入が成功したことで寿命のマイナスを免れた可能性があるとしています。

そもそも平均寿命とは、0歳時における平均余命、すなわち「何歳まで生きられるか?」を統計的に予測したものです。医療技術の発展に加え、生活環境が寿命に大きく影響します。米国の低下幅が大きかった背景には、医療格差に加え、麻薬などの薬物過剰接率の高さが関係していると見られています。

今回の調査に日本は含まれていません。2020年の平均寿命は、男性が81.64歳、女性87.74歳といずれも過去最高を記録。欧米に比べ、コロナでの死者数や関連死が少なかったことで、影響を受けずにすんだのかもしれません。

しかしながら、厚労省の分析では、慢性腎臓病や高血圧症などのリスクファクターがある場合とない場合ではコロナで亡くなる死亡率に大きな差が認められています。全くリスクファクターがない人の死亡率が0.41%だったのに対し、9つのリスクファクターのうち、1つ以上ある人は全体で2.28%と約5.6倍。要因が多いほど死亡率は上がり、1つの人は1.38%、2つなら3.8%、3つは5.2%、4つ以上は9.69%です。

今後も感染力の強い変異株が流入してくれば、日本の平均寿命にも影響が出る可能性は否定できません。

 

楽天市場で一番売れたキッズヘルメットは他社製品とドコが違うのか?

お子さんにとっての「はじめてのもの」は、親も大切に選びたいものですよね。そんな親心を掴んで話題になっている商品があります。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者でMBAホルダーの青山烈士さんが、人気の幼児用のヘルメットと胸部プロテクターの戦略と戦術を詳しく分析しています。

はじめて選ぶ商品

今号は、幼児用のヘルメットと胸部プロテクターを分析します。

株式会社マグクルーズが展開する幼児向けの自転車用のヘルメットとチェストプロテクター

幼児の頭と胸部を守りたい方をターゲットに「モノづくりへのこだわりやスペシャリスト」に支えられた「幼児向けサイズがある」「強固に保護してくれる」等の強みで差別化しています。

ヘルメットデビュー専用など、はじめての方(幼児)向けというメッセージが、幼児の親にとってはシンプルに伝わりやすく、注目を集めています。

■分析のポイント

キックバイクをご存知でしょうか。幼児向けのペダルの無い自転車のようなもの、足でこぐ自転車と言えば、イメージできる方も多いと思います。そのキックバイクに私の3人の子どもたちも乗っていましたが、上の子の世代より、下の子の世代の方が持っている子どもの比率が高いです。ですので、公園では、キックバイクに乗っている子どもが年々、増えている印象です。

親から見たキックバイクの魅力は、自転車にスムーズに移行できることです。バランス感覚が身に付くので、キックバイクに乗れる子はすぐに自転車に乗れるようになります。心配事としては、スピードがかなり出ることです。転倒や接触をすればケガをする可能性が高いです。

マグクルーズの公式オンラインショップにも記載がありますが、自転車での交通事故での死亡者の怪我の部位トップは頭、2番目が胸部となっています。頭を守る重要性は、認知度が高いため、ヘルメットを着用している子どもは多いですが、胸部プロテクターを着用している子どもはほとんどいません。まだまだ、胸部を守ることの重要性は認知されていない状態ということでしょう。そのような状況の中で、マグクルーズは、胸を守る重要性を伝えつつ、はじめての胸部(チェスト)プロテクターとして訴求しているわけです。

胸を守る重要性の認知度が高まってきたときに、はじめての胸部(チェスト)プロテクターというブランドイメージはユーザーから見ると、購入候補に入る可能性が高いです。買い手から見て、はじめて購入する方に向けられて作られていることが、すぐにわかりますからね。購入経験のあるモノより、初めて購入するモノの方が迷うものです。

迷っている親からすると、はじめての方(幼児)向けに作られているものは、まさに自分向けに作られていると思うでしょう。特に幼児向けであれば、安心感を得たいので、同じような小さなお子さんを持つ親が、”はじめて選ぶ商品”というポジションは非常に強力です。

マグクルーズは、「はじめてのヘルメット」で成功をおさめていますので、その成功を横展開する形で「はじめてのチェストプロテクター」をリリースするというのも自然な流れかもしれませんね。

キックバイクにしても、自転車にしても、現時点で、事故や転倒を100%防ぐことはできません。であれば、転倒などが起きた時の影響を最小限にすることは大切なことだと思います。私もそうでしたが、一度、ヒヤッとする思いをしないと自分は大丈夫と思ってしまいがちです。

今後、チェストプロテクターが普及していくことを願いつつ、マグクルーズがどのように訴求していくのか注目していきたいです。

 

これはもう手放せない。年配者にこそ使ってほしい「お薬手帳アプリ」

薬局で処方箋を出すと必ず「お薬手帳はお持ちですか?」と聞かれますよね。毎回持っていくのは大変だな…と思ったことはないでしょうか。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では一級建築士でマンション管理士の廣田信子さんが、ご自身が感動したという「お薬手帳アプリ」について熱弁。全力でお勧めしています。

今さらですが、「お薬手帳アプリ」が便利で便利で!

こんにちは!廣田信子です。

若い方々は使っている方が多いみたいですが、私は使っていなかった「お薬手帳アプリ」を友人の勧めで使い始めました。そうしたら、便利で、便利で、びっくりしました。

よく行く薬局の名前でつくれば、何も作業をしなくても、お薬を出してもらうと、(過去のものもです)お薬リストや用法が入力されていて、アプリを開くとすぐ一覧で出てきます。

薬局でもらう、薬の説明書をとっておく必要がないのです。お薬手帳をもう持っていなくてもOKです。それに、病院に行った日のリストで出てきますので、記録が正確です。

なんて、もう使っているよ…と言う方には、今さらの情報ですみません。その便利さがたまらないので、つい言いたくなりました。

いつ、どんな薬を出してもらっているか…は、スマホさえあればいつでも目に入ります。思いもかけないところで、今飲んでいる薬は?と聞かれれても平気です。薬をいろいろな医院でもらうことが多くなる高齢者の方には、ほんとうに便利だと思います。

今、お薬手帳アプリを利用している人は200万人に達しているといいます。若い方が多いようですが、高齢者の方には、ぜひ使ってほしいと思いました。

いつも行く薬局と違う薬局で、お薬をもらった場合は、お薬手帳アプリを使っていることを言うと、すぐ登録できるQRコードを発行してくれるみたいです。

いろいろなアプリがあっても、何となく使いにくいものもありますが、(私も面倒になってやめてしまうものもあります)お薬手帳アプリは、誰にでも使いやすいです。

これはいいですよ~と言いなくなりました。まだの方はぜひお試しください。

image by: Shutterstock.com

年金受給資格のなかった人が年金を貰えるようになる「特例」とは?

老齢の年金を貰うために必要な受給資格の中に、保険料納付済み期間というものがあります。実はこの期間には定義があり、ちょっと勘違いをしやすそうなものなのだとか。今回のメルマガ『事例と仕組みから学ぶ公的年金講座』では著者で年金アドバイザーのhirokiさんが、 年金受給資格について詳しく解説し、また、年金受給する資格のなかった人が「特例」で貰うことのできるケースがあることも事例を用いて詳しく話しています。

 

年金受給する資格の無かった人が「以前よく使われていた特例」で貰えるケースとは?

年金受給資格期間を考える時に必ず覚えておくものがあります。

「保険料納付済み期間+免除期間+カラ期間≧10年」

年金記録を見た時にこれを満たしていないと、老齢の年金が貰えません。

なので年金を貰えるかどうかはまずここを確認します。

なお、平成29年7月31日までの制度は10年ではなく25年でした。

上記の式のようなものは老齢基礎年金を貰う場合の条件です。

老齢基礎年金を貰う条件である先ほどの「保険料納付済み期間+免除期間+カラ期間≧10年」を満たした上で、厚生年金に加入した期間があると、老齢基礎年金に上乗せで老齢厚生年金を貰う事が出来ます。

あくまで「保険料納付済み期間+免除期間+カラ期間≧10年」というのは老齢基礎年金を貰うための条件であります。

だから老齢基礎年金の受給資格と呼ばれます。

老齢基礎年金が貰えれば、その他の厚年とか共済はついでに上乗せで貰う事が出来ます。

昭和61年4月以降は全員が老齢基礎年金を貰う上で、厚年期間があるなら上乗せとして老齢厚生年金を支給するという位置付けになりました。

さて、「保険料納付済み期間+免除期間+カラ期間≧10年」の中を見てみると、「保険料納付済み期間」というのは国民年金とか厚生年金保険料を納めた期間ならどこでも含みそうですよね。

ですが、保険料納付済み期間というのは定義があります。

20歳から60歳未満の国民年金第1号被保険者としての期間、国民年金第2号被保険者期間としての期間(20歳から60歳未満の期間)、国民年金第3号被保険者(20歳から60歳未満の期間)としての期間をいいます。

昭和36年4月から昭和61年3月までの国民年金や厚生年金加入期間は、国民年金第1号被保険者や国民年金第2号被保険者期間とみなす期間ですのでこれも含みます。(1号被保険者は60歳以降の任意加入の部分も納付済み期間となります)

原則として20歳から60歳未満の間で考えます。

どこでもいいから年金保険料納めたところ=保険料納付済み期間とはならないんですね。

 

 

【夢診断】「思うように進まない電車」の夢は何を意味するのか?

正夢、逆夢、悪夢に吉夢。毎日見ているらしい夢でもすぐに忘れるものもあれば、ずっと覚えているものもあります。印象的な夢を見ると、何か意味があるのではないかと気になりますね。今回、メルマガ『富田隆のお気楽心理学』著者で心理学者の富田隆教授が診断するのは、「電車がノロノロ運転でときどき止まり、なかなか次の駅に着かずイライラする」という夢。いかにも“うなされそう”なこの夢は何を示しているのでしょうか。

動かない電車の夢を見ました

Question

shitumon

33歳男性、自営業、独身です。あまり気持ちの良くない夢を見ました。自分なりに分析を試みたのですが、すっきりしません。先生のご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。

夢で電車に乗っています。私は、通勤のために電車を使うことはありません。昔、通学に電車を使っていたことはありますが、夢の中の自分は現在の自分だと思います。午前中の通勤時間帯のようですが、満員ではありません。座席は埋まっていて、私はつり革につかまって立っています。

ところが、この電車がやたらにゆっくりなのです。前の電車と接近しているためというアナウンスがありました。時々、止まってしまいます。「次の駅で、バスかタクシーに乗り換えたい」と思うのですが、なかなか駅にも到着しないという有様です。

私以外の乗客は、スマホを見ていたり、眼をつぶっていたり、皆落ち着いていて、こうした状況に慣れている感じです。どうやら、イライラしているのは私だけです。私は、人をかき分け、ドアの近くに移動して、「今度止まったら、非常用のコックでドアを開け、電車を降りよう」と考えています。

すると、私の考えを読み取ったかのように、「列車の外に出ることは非常に危険です」という警告のアナウンスが流れました。私は、「もう少しだけ我慢するしかないな」とスマホを取り出し、ツイッターの投稿などチェックし始めますが、しばらくすると、「こんなことしていてもしょうがない」と、また、ドアを開けようと思い直します。

夢は、このあたりで途切れてしまって、この先の展開は無かったと思います。ただ、朝になり起きた後も、記憶に残っていて、気にはなるのですが、最近、似たような体験をしたわけでもなく、電車絡みで思い当たることもありません。自分が最近、生活面で何か「イライラ」を抱えている象徴ではないか、というところまでで、分析は行き詰っています。先生のご意見を伺いたく、メールさせていただきました。よろしくお願いいたします。

二度の閉館危機を乗り越えた奇跡。昭和の香りただよう映画館「川越スカラ座」物語

江戸から昭和初期にかけての旧き佳き街並みが残り「小江戸」の愛称で知られる、埼玉県では「秩父」と並ぶ一大観光地・川越(かわごえ)。

コロナ禍前は、日本人のお年寄りの団体観光客やインバウンドの外国人観光客で大いに賑わい、食べ歩き用のフード片手にブラブラ歩く人で足の踏み場もないほど混雑していましたが、コロナ騒動後は、昨今のレトロブームも手伝ってか、日本の若者世代の姿が目立つようになり、休日にはレンタル着物を身につけた女性たちが散策を楽しむなど、街の様子も随分と若返りました。

蔵造りの商家や洋館、看板建築などを改装した土産物店などが建ち並ぶ賑やかな目抜き通りを抜けて、中心街の路地へ一歩足を踏み入れると、江戸の風情を今に伝える「小江戸・川越のシンボル」が見えてきます。それが、かの有名な「時の鐘」(ときのかね)。

江戸時代初頭から城下町・川越に時を告げてきた鐘つき堂「時の鐘」(現在は4代目で、明治26年の大火後に再建されたもの)は、観光地・川越の中でも撮影スポットとして有名なエリア。休日ともなれば「さつまいもチップス」とスマホを持った若者たちが、塔屋をバックに自撮りする光景がよく見られます。

そんな「時の鐘」から歩いて数分の裏路地に数十年以上もひっそりと佇んでいる、昭和風情ただようレトロな映画館があることをご存知でしょうか?

それが今回ご紹介する映画館「川越スカラ座」です。川越散策の時に偶然、路地を入ってこの映画館を見つけた人もいらっしゃるのではないでしょうか。

市民に愛される街の映画館「川越スカラ座」

IMG_7075

明治38年(1905)に寄席「一力亭」としてスタート、昭和15年(1940)に現在の原点となる「川越松竹館」という映画館に代わり、以来80年以上に渡って川越市民の目を楽しませてきた川越スカラ座ですが、過去に一度、閉館の危機があったのです。

先代の支配人が閉館を決めたのは2007年5月のこと。しかし、子どもの頃からスカラ座で映画を見て育った「映画館を存続させたい」という地元の人々によって賛助金が集められて復活を果たしました。

そんなスカラ座は、2015年よりメルマガ『川越スカラ座メールマガジン【有料版】』を弊社「まぐまぐ!」を使って発行しています。この復活劇を成し遂げた際に苦労したことは何だったのか、現在も14年に渡って営業を続けているのはどんな方々なのか、そして有料版のメルマガを発行するきっかけは何だったのか、緊急事態宣言の明けた10月にMAG2 NEWS編集部が詳しいお話を伺いに行って参りました。

 

『川越スカラ座』支配人・舟橋一浩さん、番組編成&メルマガ担当・飯島千鶴さんインタビュー

──いつも毎週金曜日のメールマガジン発行ありがとうございます。映画館が有料メルマガを発行するのは珍しいケースだと思いますが、まずはメルマガ発行のきっかけからお聞きしてもよろしいでしょうか?

飯島千鶴さん(以下、飯島):初めは前任者が別のプラットフォームから無料メルマガを発行していたんですが、退会や登録の管理を自分たちでしなければならず大変で、これは「まぐまぐ!」さんにお願いした方が楽なんじゃないかということで、私が2014年から「まぐまぐ!」を使って無料メルマガの発行を始めたんです。そのちょうど1年後の2015年に有料メルマガを始めたんですが、そのきっかけが自民党の河野太郎議員の発行するメルマガを知ったことでした。河野議員がまぐまぐから『ごまめの歯ぎしり』という無料メルマガと『ごまめの歯ぎしり 応援版』という、無料版と中身はまったく同じだけど有料版を購読することで応援できるメルマガを出していることを知って、それにヒントを得て「川越スカラ座を資金面で応援してもらえるメルマガを同時に出したい」とまぐまぐさんにお願いして『川越スカラ座メールマガジン』という無料版と、『川越スカラ座メールマガジン【有料版】』を発行することにしました。有料版は先行予約枠などの特典をつけることで差別化しています。

──何と有料版のきっかけは河野太郎議員のメルマガだったんですね。そもそも2007年に一度は閉館した川越スカラ座の営業を引き継ぐことになったきっかけは何だったのでしょうか?

舟橋一浩さん(以下、舟橋):私も飯島も幼い頃から川越市で育ったんですが、この街にはスカラ座ともう一つ「ホームラン劇場(シアターホームラン)」という映画館があったんです。その映画館が2006年2月に閉館してしまい、川越に残ったのが当時このスカラ座だけになってしまいました。のちにシネコンが南古谷というところにオープンしたりはするんですが、昔からある映画館はスカラ座のみになったんです。そんな中、先代の支配人とイベントをきっかけに知り合いまして、支配人がご高齢のため映画館の存続が難しいことを知りました。2007年5月に一度スカラ座は閉館したんですが、すぐに地元のスカラ座を愛する仲間たちと映画館の営業を引き継ぐために奔走しまして、まずはスカラ座を運営するためのNPO法人「プレイグラウンド」を立ち上げて、いろいろな方々のご協力によって復活させるための賛助金も集まり、閉館から3ヶ月後の2007年8月に復活させることができました。

──わずか3ヶ月で復活とは驚きました。

舟橋:私はプレイグラウンド設立時の理事のひとりで、当時は代表ではありませんでした。そして設立当時の理事たちは2011年の東日本大震災の時に一度閉館を決めたんですが、復館当時から関わっている現場スタッフと飯島が継続を希望し、私に残ってほしいと説得したんですね。そこで私がNPOの代表と支配人になって、飯島たちが辞めた理事たちの代わりに理事になって現在に至る、という感じですね。

飯島:3.11を機に閉館すると言われたときはショックを受けたものの「しょうがないかな」という気持ちも私にはありました。でも、最初から現場で働いている私より15歳も下の女性スタッフの「応援してくれているお客さんをがっかりさせたくないし、震災で心細い思いをしている一人暮らしのシニアのお客さんがうちに来て顔見知りのスタッフの顔を見たら少しは安心するのでは」という言葉を聞いて、それなら付き合おうじゃないかと思った次第です(笑)。ここまで続けてこられたのは彼女のその発言があってのことだったと思います。当時は、まだ先代がご存命で、私ともうひとりのスタッフがスカラ座を続けたいと話すと喜んでくれました。

──3.11の時にも閉館危機があったんですね。これも皆さんの「スカラ座を存続させたい」という強い思いがあったからですね。スカラ座さんの他館ではあまりかからないがマニアックすぎない絶妙なプログラムは飯島さんの編成でしょうか?

飯島:はい、今は私が一人で番組編成を担当しています。私は復館時に募集していたボランティアに応募し、しばらく無償ボランティアとして関わっていましたが、有償ボランティアからアルバイトスタッフを経て、当時の番組編成担当が出産で辞めることになって、私が引き継ぎました。

──上映中の高畑充希主演『浜の朝日の嘘つきどもと』(10月15日に上映終了)は、スカラ座がロケ地として映画の中に登場しますが、映画のロケ地になることは多いのでしょうか?

飯島:そうですね、だいたい映画製作会社から話が来るんです。亡くなった志村けんさん主演予定で沢田研二さんが代役を務めて話題になった『キネマの神様』もスカラ座が映画館としてロケ地に使われました。『浜の朝日〜』の登場シーンは一瞬なんですけど、『キネマの神様』はガッツリ使われているんです。今年の11月13日から2週間、ここスカラ座でその『キネマの神様』を上映しますので、よかったら観に来てください(笑)。スカラ座のスタッフたちもエキストラで出演しています。

──あの話題作でもロケ地に使われているんですね。ロケ地の映画館で『キネマの神様』を観られるのは本当にぜいたくですね(笑)。

舟橋:都内近郊に古い映画館がうちくらいしかないので、ロケ地によく利用されるんだと思います。前は三軒茶屋にあったんですが、そこが閉館してからは都内周辺に残っている古い映画館はうち以外だと地方まで行かないとないですね。

──上映中の『浜の朝日の嘘つきどもと』は、閉館寸前の映画館を復活させるというお話ですよね。まさにスカラ座も閉館から復活した映画館ですから、この映画を観るお客さんからの反応も違いますか?

飯島:実は、お客さんの反応がむちゃくちゃ良いんですよ。上映が終了した後に、イベントの時以外にはめったにない拍手が起きたり(笑)、いつもよりお客さんも入っている感じですね(現在は124席のうち62席のみ使用)。『浜の朝日〜』の中では、スカラ座は客席で映画を見ているシーンでロケ地として登場するだけなんですが。

舟橋:やはり映画の内容とシンクロするものがあるんでしょうね(笑)。

──映画を上映する側としても、イベントでもないのに拍手の反応があるというのは嬉しいですよね。2020年は映画館もコロナの影響で休業になっていましたが、その後の経営は厳しいのでしょうか?

舟橋:最初の緊急事態宣言の時は休業させられたのでどうなるかと思いましたが、その後はあまり大きな影響はなかったですね。もともと小さな映画館なので売上もフラットな感じでした。税理士さんからも「思ったより落ちていないから、このまま行けそうだ」と言われました(笑)。

飯島:最初の宣言の時は、多くの賛助会員のみなさまに助けられましたね。わざわざ賛助会員費を直接もってこられた方もいました。もともと映画館存続のためのグッズをネット販売しているんですが、過去最高の売上になりまして、多くの方々から励ましの声が届いて感動しましたね。「ミニシアターエイド」の動きもありましたし。

──これからも素晴らしい映画をここ川越で届けてください、応援しております。そして読者のみなさまには、有料メルマガの会員になることで川越スカラ座を応援することができますので、メルマガ購読をご検討くださいとお伝えしたいです。本日はお忙しい中ありがとうございました。

昭和38年頃から変わらないという映画館の内装は、どこか懐かしく、そして温かみを感じさせる空間でした。かつて浅草や池袋へ観に行った映画館の面影が、ここ「小江戸」川越に残っていることに感動しつつ、こうした映画を愛する地元の人々からの支援によって存続していることにも感動させられました。川越スカラ座がロケ地として登場する『浜の朝日の嘘つきどもと』は、10月15日(金)まで10:30~12:29に上映されています。東京から電車ですぐの観光地「川越」で、昭和の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか?

 

映画『浜の朝日の嘘つきどもと
福島県・南相馬にある映画館「朝日座」に、茂木莉子と名乗る女性が現れる。経営が傾いた「朝日座」を立て直すために東京からやってきたというが、支配人・森田保造は突然のできごとに驚きを隠せない。すでに閉館が決まり打つ手がないと諦めていた森田だが、見ず知らずの莉子の熱意に少しずつ心を動かされていく。(脚本・監督:タナダユキ、主演:高畑充希、大久保佳代子など 上映時間:114分 DCP上映) 

「川越スカラ座」公式ホームページ

『浜の朝日の嘘つきどもと』公式サイト

● 『キネマの神様』公式サイト

早くも失望。岸田首相、話は「聞く」が行動の伴う「効く」には至らぬ限界

岸田首相が折に触れ挙げるのが、「人の話をしっかり聞く」という自身の特技。しかし一国の宰相の「聞く力」に求められるハードルは、当然ながら高いものであることは言うまでもありません。事実、早くもいくつかの失望が決定的になったと指摘するのは、要支援者への学びの場を提供する「みんなの大学校」運営者の引地達也さん。引地さんは今回、自身のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』でその「2つの失望」を取り上げるとともに、リーダーの聞く力に対して絶対評価上の完璧が求められる理由を記しています。

 

「話を聞く」首相への完璧な期待と失望

精神疾患のある方への支援は「話を聴く」ことが基本である。

疾患により日常や他人、社会とずれてしまっている状況を正しく知るために、その人の精神から発した「現実」に近づいて、その方の内発的な苦しみや悲しみ、憤りを自分事として捉えて、適切な対応をしていくためには、まず「聴く」ことから始まる。

私も日々、「聴く」ことからしか仕事が始まらないのだと自覚して、面談や電話、最近ではメールやラインでそれぞれの胸の内を「聴く」(文字の場合は読む)ことで、何をすればよいかを考え、適切な行動を考え抜く連続である。

だから、今回就任した岸田文雄首相が自分の特技を「聞くこと」だと強調したことは、政治家としては珍しいフレーズだと感心しながらも、心配のほうが先立ってしまった。

聞く、という行為は簡単なことではない。

それは深い哲学への道の一歩だから、結果的に政治家の「聞く」の価値を下げてしまい、またもやの政治不信につながる、という懸念である。

自分の「売り」だと言わんばかりの、「聞くこと」宣言は、多方面で期待という反応を引き起こしている。

首相が何の仕事もしていない時の「期待しかない」ハネムーン時期のメディアによるご祝儀報道は、岸田首相の地元の声として誠実な人柄と聞き役である人物像を重ね合わせて、肯定的な見解を増幅させ、これも期待を助長している格好。

旧来との違いが強調されるのは、これまでの政治が聴かなかった証左であり、特に安倍晋三、菅義偉と続いた政権が聞かなかったからこそ、この言葉が生きてきている。

自分を押し出そうとした戦略は、それまでとの相対評価として吉と出たかもしれないが、絶対評価の「聴く」として評価されるのは、おそらく道のりは遠いだろう。

悲観的になる前にすでにいくつかの聞いたことによる事例が出ている。

まずは金融所得課税。格差是正に向けた方策のひとつとして発言したものが、株価の下落を招いた模様で、周囲から聞いた結果からか、軌道修正を余儀なくされた。

株価の変化はその原因を断定することは難しいが、当然ながら成長と分配の好循環をうたう中で、株価は重要な成長指標。

それが、分配を優先する格好となる税制の見直しは、即座に片一方を刺激する。

所信表明演説の中で、「成長か分配かではなく、成長も分配も」と啖呵を切ってしまったが、聞くことを重要視している人の発言としてそれも心配である。

安倍元首相の場合、演説は理念の通達であり、完全なモノローグの独演会に野党が野次を飛ばすセレモニーだった。

今回は、聞くことを大切にしている人だから、モノローグからダイアローグにシフト転換だと周囲も期待し、聞かなければならないと思ってみたら、割と強い理念を語ってくる。