大炎上した「ノウハウ系ビジネス書」が教えてくれた、人間を「困った人」と“線引き”することの危険性

職場の同僚を「困った人」として扱い、「そのような人にならない」ための対処法を指南する内容のビジネス書がSNSで大炎上しました。今回のメルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』の著者で文筆家の倉下忠憲さんは、「困った人」と「困らせている人」を線引きすることの「危うさ」について丁寧に解説しています。

できる人のノウハウの刃

とあるビジネス書が炎上していました。具体的な書名は挙げませんが、職場の同僚を「困った人」として扱い、その対処方法を指南する内容だと聞いています。

実際に中身は読んでいないので、内容について批判することは控えます。それでも一つ考えてみたいのは、「困った人」と「困らされている人」という線引きの危うさです。

■困った人

「困った人」というのは、おそらく「私を困らせている人」という意味でしょう。ビジネスの現場で言えば、自分の仕事がうまく進まない原因になっている人、というニュアンスだと思います。

もちろん、はじめから反抗的な態度の社員がいるとしたら、そうした人に困らされることはあるでしょう。しかし、人にはそれぞれ特性があり、その特性が与えられた職務や環境にそぐわないことで起きている不都合であればどうでしょうか。

そうした不都合によって、自分が困ることが起こるにしても、おそらくその人もまた何かしらの形で困っているのではないでしょうか。

つまり「困った人」は「困っている人」でもあるわけです。まず、この視点がスタートです。

■困らされている自分

さて、「困らされている自分」はどうでしょうか。その人は万能で、職場に対して完璧な適応をしているのでしょうか。誰にも迷惑をかけず、期待される成果を完璧に出せているのでしょうか。

そんなことはないでしょう。人間とは不完全な存在であり、足りない部分はいくらでも出てきます。また、ある時点まで完璧そうに見えても、その完璧さが崩れることは十分にありえます。

だとしたら、「困らされている自分」もまた、別の誰かにとっての「困った人」になる可能性があるのです。

■線引きの問題

「困った人」と「困らされている人」に線を引き、読者はこちら側の人であるという認識を育むことは、上記のような可能性を見落とすことにつながりかねません。

そうなると、「困った人」と呼称されてしまう人たちが抱えている問題を真摯なものとして受け取れなくなります。実際、炎上した本では、そうした人たちを人間以外の動物にたとえているのです。極端なことを言えば、「異物」として扱っているのです。

そうした人たちの内面に寄り添おうとするのではなく、「問題」が起きないようにトリートすればいいだろう、という考えが感じられます。

「でも、その本ではそうした人たちをうまくやっていく方法を紹介しているんだ」

という反論があるかもしれません。たしかにそういう方法を見つけることは大切でしょう。

しかし、です。

「困らされている自分」もまた、誰かにとっての「困った人」になる可能性の方はどうでしょうか。

私が一番懸念するのは、「困った人」を異物として扱うことで、そのような扱いをしてしまっている当人が周りの人に頼れなくなってしまうことです。

イメージしてみてください。完璧な仕事を維持しなければ、自分が異物として扱っている「困った人」に自分がなってしまうと考えているとき、自分の弱さを人にさらけ出せるでしょうか。きっと無理でしょう。

元気いっぱいのときはそんな懸念など取るに足らない話に思えます。でも、それがいつまで続くかはわかりません。いつだって、誰かが誰かに「迷惑」をかけることはあるし、それを助け合うのが組織というものである、という認識を育むほうが長期的に見て働きやすい環境になるのではないでしょうか。

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採用をもっと楽に!選考の歩留まりを大幅改善「LINE×AIの採用管理ツール」が効果的なワケ

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沖縄ひめゆりを今日も愚弄、自民・西田昌司氏は誰の代弁者か?「大嘘つき」「エセ愛国カルト」「民主主義の敵」…批判殺到でも“歴史修正中毒”が治せぬ訳

自民党の西田昌司参院議員(66)が、沖縄戦で犠牲になった女子生徒らを慰霊する「ひめゆりの塔」の展示について「歴史の書き換え」にあたるなどと発言した問題。デタラメだらけの事実誤認を指摘され猛批判を浴びた西田氏は発言を修正し形ばかりの謝罪を行ったが、その後も「自分の言っていることは事実」だとして沖縄を愚弄しつづけている。戦後生まれの世襲議員ごときが、なぜここまで戦争体験者の証言を否定したがるのだろうか。元全国紙社会部記者の新 恭氏がその背景を詳しく解説する。(メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:内閣不信任案に後ろ向きな立憲民主に渦巻く国民民主への疑念

西田昌司参院議員(自民・京都府南区選出・1958年生まれ・バブル世代・世襲・エセ保守)が沖縄を見下す理由

自民党の西田昌司参院議員が、沖縄戦で犠牲となった「ひめゆり学徒隊」にまつわる慰霊碑「ひめゆりの塔」(糸満市)について放った発言が波紋を広げている。

舞台となったのは、5月3日に那覇市内で開かれた憲法関連シンポジウム。主催は日本会議沖縄県本部、沖縄県神社庁(※編註:神社本庁の地方機関)、神道政治連盟県本部で、自民党沖縄県連も共催に名を連ねていた。

西田氏といえば、積極財政派議員として知られ、舌鋒鋭く財務省を追及する姿が思い浮かぶが、右派の論客としても筋金入りだ。

日本会議、神道政治連盟、神社庁から、沖縄で憲法改正について語れというオファーを受け、どのような話がウケるかと考えて、問題の話に及んだのだろう。その内容は、RBC琉球放送が録画し、公開している。下記はその一部だ。

「われわれ自民党の議員が、間違ってきた戦後の教育、デタラメなことをやってきたというのをやらなきゃいけない」

「かつて私も何十年か前ですね、ひめゆりの塔、お参りに行ったことあるんですけれども。あそこ、今どうか知りませんけどひどいですね」 

「ひめゆりの塔で亡くなった女学生の方々、たくさんおられるんですけれど、あの説明のしぶりを見ていてると、日本軍がね、どんどん入ってきて、ひめゆりの隊がね、死ぬことになっちゃったと。そして、アメリカが入ってきてね、沖縄は解放されたと。そういう文脈で書いてるじゃないですか・・・歴史を書き換えられるとこういうことになっちゃうわけですね」

「沖縄の場合にやっぱり地上戦の解釈を含めてですね、かなりむちゃくちゃな教育のされ方をしてますよね」

【関連】なぜ自衛隊の「大東亜戦争」呼称は“利敵行為”にあたるのか?右派の甘えと精神的コスプレ 日本存立を脅かす重大脅威に

西田氏のデタラメ歴史講義が絶賛される「内輪の会合」

まとめると、こういうことだろう。戦後の日本の歴史教育は間違っている。長年占領下にあった沖縄ではとりわけひどい。ひめゆりの塔の説明文には日本軍が悪いからひめゆりの女学生がたくさん死んで、米軍が入ってきたおかげで沖縄が解放されたと書かれているが、これは歴史の書き換えだ。

だが、ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長は「過去にも現在にも、そのような展示はない」と明確に否定した。沖縄でそのような解釈の歴史が語られた事実もない

西田氏は「何十年か前」にひめゆりの塔を訪れ、その時のおぼろげな記憶をもとに語ったようだが、そのいい加減さが墓穴を掘った。講演の前に、事実をしっかり確認すべきであっただろう。

もっとも、西田氏にしてみれば内輪の会合のようなもので、記者がいないことを関係者に確認してから話したというが、実際には地元メディアが入場していた。(次ページに続く)

“世界一の親日国”台湾から届く善意の1万トン。コメ不足にあえぐ日本へ台湾が恩返しの意味で送る“日本人が生み出した蓬莱米”

備蓄米が放出されたにも関わらず、高止まりが続く米価。かような状況に苦しむ日本の国民に救いの手を差し伸べてくれたのは、「世界一の親日国」でした。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、コメ不足にあえぐ日本に対する台湾の「恩返し」を伝えるニュースを紹介。さらに統治時代の日本の功績を正しく評価する姿勢こそが、台湾の発展の礎となっているとの見方を記しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【台湾】日本人がつくった蓬莱米で台湾が日本へ恩返し

日本人がつくった蓬莱米で台湾が日本へ恩返し。いま評価すべき八田技師の偉大な功績

八田與一技師の逝去から83年 台南で慰霊祭 頼総統が貢献たたえる/台湾

5月8日、台南市の烏山頭ダムで八田與一の逝去83年慰霊祭が行われました。慰霊祭には頼清徳総統も出席し、スピーチもしています。以下、報道を一部引用します。

八田は日本統治時代、南部のかんがい施設、嘉南大圳の設計や烏山頭ダムの建設に携わった。

頼総統は台南市長在任中の2011年から毎年慰霊祭に出席している。あいさつで、八田が建設した烏山頭ダムは台南を台湾の米どころにしただけでなく、商工業の発展を後押ししたとたたえ、半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の先端半導体、回路線幅3ナノ(ナノは10億分の1)メートル品の製造プロセスにも烏山頭ダムの水が使われていると紹介。八田の貢献は農業、工業、商業に及び、台湾全体にプラスの貢献をしたと語った。

八田與一技師の逝去から83年 台南で慰霊祭 頼総統が貢献たたえる/台湾

頼総統は、「八田の貢献は農業、工業、商業に及び、台湾全体にプラスの貢献をした」と言いました。日本が台湾を統治していた時代のことにも関わらず、恨み事をひとつも言わず、八田の業績を賞賛したのです。

八田の功績は、台湾にとって非常に重要な役割を果たしたし、台湾が発展するために必要なことだったからこそ、感謝と賞賛の言葉を堂々とスピーチに盛り込んでいます。韓国や中国のように、日本による統治への恨み節を言うことが一切ありませんでした。これこそが国家の元首のあるべき姿ではないでしょうか。

国家発展に寄与したのであれば、誰であれ、どんな状況であれ、高く評価する。そして、その礎の上にさらなる発展を実現すべく努力する。元首がそのような思想でいれば、国民も自然と同じ思想になるのではないでしょうか。誰だって自国には発展してもらいたいですから。

【関連】日台関係は揺るがず。台湾の日本人像を破壊した犯人とその後ろ盾

もうひとつ、台湾のジャポニカ米に限りなく近い米も、日本統治時代に日本人が台湾で品種改良に成功したものです。手掛けたのは、磯永吉と末永仁ら、日本から台湾に派遣された農学者たちで、台湾の在来米とジャポニカ米を交雑して品種改良を重ねた結果、「蓬莱米」という台湾の気候に強い品種の開発に成功しました。磯永吉は、終戦後も請われるがままに台湾に残り、蓬莱米の普及にあたったことから「蓬莱米の父」とも言われています。

【関連】コメ不足解決のヒントは“世界一の親日国”にあり。かつて「飢饉の島」と呼ばれた台湾で今も敬愛される2人の日本人が成し遂げた偉業

台湾の台東にある池上という米どころで生産されている「池上米」は、「蓬莱米」の子孫だとも言われています。池上米は鉄道弁当でも有名ですね。

【関連】駅弁につまった日台の歴史。「台湾のコシヒカリ」を作った日本人

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なぜ「楽に金を稼ぐ方法などない」という神話を信じるのか?容姿・学歴・親ガチャ不問で「働かずにぶらぶら暮らす」方法

「楽をして金を稼ぐ方法なんてない」「金は額に汗して自分で働いて稼ぐものだ」――多くの日本人が、いまだそのような“神話”を信じている。そして、目の前に存在する「まったく働かずに金を稼ぐ方法」から目を背け続けている。記事内で解説する「ある理由」から、この奇妙な状況は今後も変わらないだろうが、「働かずにぶらぶら暮らしていきたい」と考える少数派の人間にとってはむしろ好都合だ。資本主義社会を「永遠の野良犬」として自由に生きていくための立ち回りを作家・投資家の鈴木傾城氏が詳しく解説する。(メルマガ『鈴木傾城の「フルインベスト」メルマガ編』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです

プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。

断言する。「楽に金を稼ぐ方法」はたしかに存在する

働かないでぶらぶら暮らしたい人間にとって、自分が働かなくても定期的にカネが入ってくる状態が永遠に続くのは最高だ。

資本主義社会では、自分が働かないでもカネが入ってくる仕組みは、不動産収入だとか、事業収入だとか、印税だとか、ライセンス料だとか、いくつもあるのだが、普通の人が手に入れられるもので、もっとも実現性と再現性が高いのが「配当収入」だ。

高配当株や高配当ETFを保有して、そこから配当収入を永遠にもらうシステムを構築する。そうしたら、定期的にカネが入ってくる状態が永遠に続く状態となる。これは、高齢者にとっても、FIREを目指す人間にとっても、働きたくない野良犬みたいな人間にとっても目指すべき最高の状態であると言える。

そんなのは不可能だと思う人もいるかもしれないが、そんなことはないと断言する。なぜなら、私自身がそれを実現しているからだ。

知っている人は知っていると思うが、私は太い人脈か何かがあるわけではない。ひとりでふらふら生きているだけであり、そんな人間に人脈なんかあるはずがない。皆無だ。

親から何らかの資産をもらったというのも相続したものもない。かといって、何らかの特別な才能・知識・経験・能力があったわけではない。ビジネスに邁進したわけでもない。ほぼ人生のほとんどを社会からドロップアウトした状態で生きてきた

ところが、私は自分が働かないでもカネが入ってくる仕組みを自分のために作ったので、それで「永遠の野良犬」として生きていくことが可能になった

別に悪事を働いてそれを成し遂げたわけではない。私がやったのは、ただ資本主義の仕組みを利用して、自分が働かなくても定期的にカネが入ってくるシステムを作っただけなのだ。

システムと言うと何か難しいことをしたように思えるかもしれないが、ただの野良犬の私に複雑怪奇な芸当ができるわけがない。自分が働かなくても定期的にカネが入ってくるシステムは、簡単な話だったのだ。(次ページに続く)

消費税全廃なら25兆円、食品税率ゼロでも5兆円の財源が必要。参院選前の“人気取り”で減税を叫ぶ前に全政党が示すべきこと

夏の参院選を前に、各党が声高に主張する消費税の減税。物価高に頭を悩ます国民の間からは期待の声が上がっていますが、はたしてその政策に「実現性」はあるのでしょうか。今回のメルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』ではジャーナリストで衆議院議員の有田さんが、消費税減税に伴う極めて大きな問題について考察。その上で、「責任ある政治」に求められる要素を提示しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:消費税減税論の是非と日本経済の現状(上)

【関連】「消費税減税」は有権者向けの“甘い囁き”に終わるのか?安倍政権で10%に引き上げられた「争点」の行方

消費税減税論の是非と日本経済の現状(上)

コロナ禍が沈静化してから国際的に物価高傾向が見られたが、日銀によるアベノミクスの微調整で、日本でもインフレ傾向にある。とくにコメの高値が続くことは象徴的だ。

この春には約4,000品目で物価が上がり家計を直撃している。そこにトランプ関税だ。日本経済の行方は不透明さを払拭できない。そうした状況にあって夏に行われる参議院選挙に向けて各政党は消費税減税を政策として打ち出している。

自民党税制調査会も消費税に関する勉強会を近く開催して、2012年に消費税率を10%に引き上げることを明記した一体改革の経過を振り返り、税率を下げる場合の課題を整理する。

これは選挙を控えた参議院自民党の8割が消費税の引き下げを求めていることへの対応だ。鈴木俊一総務会長は記者会見で消費税は「社会保障を支える重要な財源だ」と語った。

公明党は参院選の公約に減税を明記する方針だ。立憲民主党は食料品の消費税率ゼロに向けて財源の検討に入っている。日本維新の会は2年間だけ食料品の消費税率をゼロに、国民民主党は時限措置として一律に消費税率を5%に下げるとする。共産党は5%に引き下げて、いずれ廃止をうたい、れいわ新選組は即時廃止だ。

国民にとって日常生活で毎日のように実感する消費税を減税するならば、それは生活費にただちに反映されるのだから、これほど嬉しいことはない。ただし大きな問題がそこにはある。

2025年度一般会計予算の歳入総額は115兆5,415億円。そのうち消費税は24兆9,080億円(21.6%)。消費税を全廃すれば、この約25兆円の財源をどこから捻出することができるのかという問題だ。

一般会計の歳出総額は115兆5,415億円。そのうち社会保障費は38兆2,778億円。一般歳出で社会保障費の割合は56.1%を占めている。

まずは事実から議論を進めなくてはならない。消費税を5%に下げると主張するなら財源として15兆円が必要だが、たとえば共産党は大企業・富裕層への減税・優遇をただし、恒久的な財源をつくると主張している。立憲民主党が主張する食品の消費税ゼロの場合は、財源が5兆円必要になる。もちろん政策に実現は与党にしかできない。

選挙などの政治活動で各党が活発に政策論争を戦わせ、有権者の支持を争うのだから、主張の核心は実現性におかれなければならない。「消費税は全廃」といえば、「そうだ」と喝采を受けることもあるだろうが、責任ある政治は根拠を示さなければならないのだ。

ネット言論などでは「消費税は社会保障に使われていない」などという言説が飛び交っている。果たしてそうなのか。責任ある政治を進めるには、まず厳然たる事実から見ていかなければならない。

(本記事は有料メルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』2025年5月9日号の一部抜粋です。「消費税減税論の是非と日本経済の現状)」は5月16日配信号に掲載されます。続きをお読みになりたい方は、、初月無料の定期購読にご登録の上お楽しみください。このほか、1ヶ月単位でバックナンバーもご購入いただけます)

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「すべて」に込められた強い意味。神奈川発インクルーシブ教育の最前線から見えたもの

誰もが一緒に学ぶ「インクルーシブ教育」の実践、普及に向けて動き続けている、生きづらさを抱える人たちの支援に取り組むジャーナリストの引地達也さん。引地さんは自身のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』の中で、先駆的な仕組みを作った神奈川県のインクルーシブ教育モデルについて紹介しています。

「すべて」に込められたインクルーシブ教育の神奈川モデル

誰もが一緒に学ぶ「インクルーシブ教育」の実践として、オンラインを通じて学びを提供しているみんなの大学校は今学期、学期が始まってから「学びたい」意向が各方面から示され、「学ぶ」が広がっている。

オンラインを使うことによる「誰でも、どこでも」のスタイルは重症心身障がい者のニーズに親和性もある。

これをインクルーシブ教育のひとつとして提示し、各地に事例として示していきたいと思うが、もちろん、インクルーシブ教育の実践はここだけではない。

義務教育の中での実践、県立高校での取り組み、普通高校と特別支援学校の交流の活発化など、少しずつではあるが、全国での実践と知見は蓄積され、特に神奈川県の実践は先進的。

私が取り組む18歳以降を対象とした生涯学習も、幼い頃からインクルーシブ教育が当たり前になれば、それは社会全体として自然な取り組みになるのだろう。

日本が2014年に批准した障害者権利条約には「インクルーシブ教育システム」(inclusive education system)が明記され、それは「人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組み」とし、障がいのある者が「一般の教育制度」(general education system)から排除されないこと、であると説明している。

文科省は、共生社会の実現に向けて「インクルーシブ教育システムの理念が重要であり、その構築のため、特別支援教育を着実に進めていく必要があると考える」立場だ。

具体的には「同じ場で共に学ぶことを追求」するために、「個別の教育的ニーズのある幼児児童生徒に対して、自立と社会参加を見据えて、その時点で教育的ニーズに最も的確に応える指導を提供できる、多様で柔軟な仕組みを整備することが重要」との認識である。

しかしながら、この考えや実践は全国的に広く浸透はしておらず、取り組みは未だに限定的だ。

東京都教育委員会は、「社会全体で共生する意識を高める教育を推進するため」に、市町村教育委員会を支援する形で、多様な学びへの実践的な研究を行っている。

それは「障害のある児童・生徒と障害のない児童・生徒との交流及び共同学習など、障害の有無に関わらず、個々の教育的ニーズに的確に応え、多様な学びの場を備えた教育の促進」のためと説明し、2023年には実践報告書を出している。

市町村のミクロな取り組みが今後、どのような展開をするのかが重要だろう。

一方、神奈川県では、障害者権利条約を批准した翌年の2015年から障がいの有無にかかわらず、全ての児童生徒が通常の教室で学び、必要に応じてサポートを受ける仕組みの構築を始めている。

支援が必要な対象を分けるのではなく、学校全体でサポートする仕組みは先駆的だ。

そして、今、県内18の県立高校をインクルーシブ教育実践推進校として取り組みが進んでいる。

実践推進校では多様な入試を行い、多様な生徒を受け入れ、そして一緒に学び、将来に向けたキャリア教育を行う仕組みである。

私自身は過度なキャリア教育には慎重な立場であるが、ほかの生徒らと一緒に課題に取り組む教育方針の中で、適切に機能できれば最適なモデルにもなるだろう。

なお神奈川県教育局には、インクルーシブ教育推進課があり、そこのホームページには啓蒙冊子「もっと!インクルーシブ教育」が閲覧できる。

そこには「すべての県立学校で、すべての生徒が学びやすい授業、学校づくりに取り組んでいます」と書かれている。

「すべての」学校と生徒、という表現に力強さを感じながら、その事例から私も学んでいきたい。

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永野芽郁は“開き直りと悟りの女王”を目指す!? “二股不倫後”の写真をみた芸能記者が「少しだけ安心」してしまった理由

不倫騒動の渦中にいる女優の永野芽郁(25)の近影を週刊誌がキャッチ。“普通の不倫”ではなく、田中圭(40)&キム・ムジュン(26)との“二股不倫”で清純派イメージが崩壊した直後とあって、“ゲッソリ”“憔悴”“目元が腫れる”などと永野の様子が紹介されています。ところが、実際に掲載された写真を見るかぎり、永野はほとんどめげていない印象も?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは「ずいぶんと元気そうだな…」と感じたと言います。

【関連】永野芽郁を“終わらせた”サゲチン田中圭に「別の共演女優」との不倫疑惑!? 酒に酔って自慢していた“武勇伝”に業界戦々恐々

永野芽郁の写真を撮るなら「ニッポン放送しかない」理由

永野芽郁の近影を『NEWSポストセブン』が捉えていました。

私が駆け出しの週刊誌記者だった頃、先輩によく言われていた言葉を思い出します。

10本のどうしようもないクズ記事よりも、1枚の写真!

スキャンダルを報じる際、靴のカカトが磨り減るほど歩き回って掴んだ“あまり驚くようなネタではないけれど、ターゲットの日常が垣間見られる話”を何本も読まされるより、読者は渦中の人物の近影写真のほうによっぽど興味を持つ、ということです。

足を使ってせっかく取材したのだから、話自体は大して面白くないかもしれないけれど…と掲載する10本の記事より、少々ピントがボヤけていようが、たった1枚のターゲットの近影写真のほうに読者ははるかに強いリアリティを感じるものです。文字だけで状況説明するような記事よりも、想像も妄想もダイレクトに膨らみますから。

今回の永野の近影は、有楽町駅にほど近いニッポン放送で『オールナイトニッポン(以下ANN)X』の放送を終えて出てきたタイミングで撮られたようですね。

実はこの放送局、私たちの間では、タレントの近影や直撃、放送終わりからの追跡取材では重宝されているスポットでもあります。生放送が多いANNは、夜中3時すぎ以降に出てくるタレントを待つファンの“出待ち”ももちろんありますが、ターゲットをひっそりと待ち構えるマスコミの姿もしばしば目撃される場所なのです。

ただ同誌によれば、この日の建物周辺は東南アジア某国のように厳戒態勢が敷かれていたようですね。

永野の出演前には複数のスタッフが警備にあたり、放送後も同様に周囲を警戒。数人は駅までの道を様子を伺いながら行ったり来たりしていた…そうです。

ドラマ・映画のロケ現場や、スキャンダル渦中の芸能人の自宅周辺ではよくあることですが、現場周辺で“普段は見慣れない車”や“長時間停まっている怪しげな車”を見つけると、スタッフが容赦なく窓を叩いて移動を促すのが通例になっています。

中には私たちの車のナンバーを控えている強者もいて、窓越しに「おたく、〇〇さんでしょ?わかってるよ。後で痛い目に遭うよ…」なんて言われたことも…。

こっちが「何?急に眠気が襲ってきて休憩してただけ」とか「道に迷って、今調べているから…」と言っても、彼らは聞く耳を持ちません。

【関連】永野芽郁の「不倫LINE」流出元は田中圭の妻!? 文春砲が2人の不倫隠蔽工作を暴露!清純派崩壊で「CM打ち切り」ドミノも

“憔悴”しているはずの永野、実はまったくめげていない可能性!?

さて、永野の近影に関して『ポストセブンは』――

ゲッソリ
憔悴
目元が腫れる

といった表現で彼女の心身を心配してみせています。

ただ、私の個人的な、正直な感想としては、ダメージが大きいスキャンダル渦中にしては、“ずいぶんと元気そうだな…”と思いました。

女優さんであれば、体の細さは“痩せすぎ”くらいが普通ですし、何より彼女がカメラマンに送った“強力な目力”に溢れた写真から「勝手に撮ってんじゃないョ!」という強い心の叫びが伝わってくるからです。

自分たちで散々報道をしておいて、心配するのも変な話ですが、私はこの写真を見て、“永野本人はそんなにめげていないのかも…”なんて思ってしまいました。

本当にこのスキャンダルで“憔悴”しているのなら、深夜のANNにも出演できず、ラジオ局にさえ来れないのでは…なんて、彼女の佇まいをしばらくボーっと眺めながら考えていました。(次ページに続く)

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浮気は「いつもと何か違う」で気づかれる。現役探偵が明かす「あなたの大ウソがバレる行動パターン」

あなたは嘘をついたことがありますか?その嘘はバレてしまいましたか?メルマガ『探偵の視点』の著者で“イケメン探偵”こと現役探偵の後藤啓佑さんは、仕事上でよく遭遇する”嘘”のパターンについて解説しています。あなたの嘘がバレるのはこのせいかも?

無意識の痕跡

嘘をつくという行為には、大きく分けて2つのパターンがあります。

(1)瞬間的な嘘

会話の中でとっさにつく嘘です。

たとえば──

「先週の金曜日は誰と飲みに行ってたの?」

「同僚だよ。」

こういった、その場しのぎの嘘ですね。

一度限りであれば、それ以上突っ込まれなければバレにくいのが特徴です。準備さえしておけば、比較的ごまかしやすいタイプの嘘です。

(2)継続的な嘘

これに対して、より難易度が高いのが‘’継続的な嘘‘’です。

なぜ難しいかというと、「会話だけでなく、‘’行動‘’に嘘をつき続けなければならない」からです。

言葉での嘘は、その場その場でなんとかなることが多いですが、‘’行動‘’はそうはいきません。

行動には、2つの側面があります。

「意識的な行動」と「無意識の行動」。

「意識的な行動」の嘘とは「バレないようにしよう」という意識で行うもの。

たとえば──

(a)浮気相手からのLINEを家では絶対に見ないようにする

(b)予備の下着を隠し持っておく

(c)家に帰る前に匂いを消しておく

こういった、「バレないための対策行動」がこれにあたります。

「無意識の行動」の嘘

一方で、無意識の行動というのは、「本人が気づかないうちに出てしまうクセ」のようなものです。

たとえば──

(a)なんとなく携帯を触る頻度が増える

(b)自分の行くはずのない場所をインスタで検索してしまう

(c)普段より10分だけ早く家を出る

(d)鏡を見る回数が増える

などなど。

こういった行動は、本人が気づかないうちに表に出てしまいがちで、「無意識だからこそ、嘘で隠すのが極めて難しい」部分です。

実際に僕のところに来る依頼者さんたちも、浮気を疑い始めるきっかけは、この「無意識の行動」であることがほとんどです。

「なんとなく携帯を触る頻度が増えた気がする」

「普段あんなに鏡を気にしないのに、やたらと身だしなみに気を遣うようになった」

「行くはずのない県外の観光スポットを検索しているのを見つけてしまった」

こうした、“いつもと違う”些細な変化に違和感を覚えた依頼者が、その違和感を深堀りしていくうちに、‘’浮気の証拠‘’が見つかることが多いのです。

‘’嘘は行動に現れる‘’

今回の話は浮気を例にしましたが、これはビジネスやコミュニティでの人間関係にも同じことが言えます。

普段から考えていることや感じていることは、どうしても行動や態度ににじみ出てしまうもの。

自分や人の「無意識」を観察してみましょう! 言葉よりも、語っているものがあるはずです。

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