軍事アナリストが指摘。化学テロ対策が24年も放置され続けた理由

去る5月15日、厚生労働省は化学テロを想定し、被害者に対し、消防隊員らが現場で自動注射器を使って解毒剤投与を行えるように検討すると発表しました。これについて、「ようやく」と溜飲を下げるのは、メルマガ『NEWSを疑え!』の著者で軍事アナリストの小川和久さんです。長らく、化学テロ発生時に現場対応の必要性を訴えてきた小川さんは、縦割りで縛られた国を動かすには、専門家と官僚が担当大臣や副大臣の前で互いに言い分を主張させる場が必要だと訴えます。

縦割りの元凶は政治家の「役人任せ」

5月20日号に「ようやく国際水準の化学テロ対策」という編集後記を書きました。

1995年3月20日のオウム真理教による地下鉄サリン事件から実に24年。やっと、サリンなど神経剤の被害者に対して、現場で自動注射器を使って解毒剤を投与し、それから安全地帯に搬出する手順を踏むことができるようになるわけです。

世界で初めて大量破壊兵器であるサリンを使ったテロが行われたというのに、先進国で日本だけが自動注射器と解毒剤のセットを備えず、化学防護服を着てさえいれば被害者を助けられるという錯覚に陥っていたのです。

なぜ、そんなことになったのでしょうか。ひとつには、関係する消防、警察、自衛隊、厚生労働省の間に連携がなく、音頭をとっていく組織がないという縦割りに陥っていたこと、もうひとつは、法律や制度を理由に「できない」という官僚機構に対して、とことん問いただす姿勢が、とりわけ政治の側に欠けていた結果だと思います。

特に、2番目の「できない」理由については、医師法、薬事法が根拠に挙げられてきました。医師か看護師でない限り、化学テロの現場に投入される消防、警察、自衛隊であっても、解毒剤の投与ができなかったのです。それに関連して、特別な訓練を受けなくても簡単に解毒剤を注射することができる自動注射器の導入も見送られてきました。

この問題について、私は厚生労働省の医系技官(医師)にしつこく質し続けてきました。そして、化学テロの被害者を救い、テロリストに対して犯行に及んでも無駄だという抑止効果を発信するためには解毒剤の備蓄と自動注射器の導入が必要であり、それは法律の改正か適用除外にすることでクリアできることを確認したのです。

大事なのは、そのあとです。私は2月12日、担当の大口善徳厚生労働副大臣にお願いして、浅沼一成厚生科学課長(医系技官)と山本史医薬品審査管理課長に副大臣室に来てもらい、それまで私が問いただしてきたのと同じように、解毒剤の備蓄と自動注射器の導入の必要性について、確認を求めていきました。

今回の場合、2人の課長さんが優れた人材であったということもあるのでしょうが、2か月後の4月中旬には新聞報道されるまでに、実にスムーズに進んだのです。

恋愛運の爆上げ。令和初の旅先は「旅占い」でキメる!

恋の悩みは年齢や性別なども関係なく、いつになっても尽きないもの。場合によっては人生最大の問題ともいえそうな、深刻な状況になることも。

そこで今回は「Hotels.com(TM)」が発表した、旅する占い師キャメレオン竹田先生監修のもと、2019年に行くと恋愛運UPできる開運旅行先を12星座ごとにご紹介します。

牡羊座(3月21日~4月19日生まれ)

旅のラッキースポット:京都/バンコク

牡羊座(3月21日~4月19日生まれ)の旅のラッキースポット京都、そしてタイの首都バンコクです。竹田先生によると、この星座の人は通常の場所ではなく、非日常の場所に恋愛のチャンスがあります。

だから、日々変わらない生活を送るのはNG。例えば、「いつもの通り道を変えてみる」、「買い物する場所を変えてみる」といった生活に変化をつけることが大切です。

旅行するなら、京都なら中心地を離れた穴場など、思い切っていままで行ったことのないスポットを選んでみましょう。

牡牛座(4月20日~5月20日生まれ)

旅のラッキースポット:尾道/ダナン

牡牛座(4月20日~5月20日生まれ)の旅のラッキースポットは、広島県の尾道市ベトナムのダナンです。この星座の人は、少し恋愛に対して臆病なところがあります。

だからこそ、消極的にならずに思いのまま行動してみてください。たとえば、思い立ったらいますぐ旅に出るなど、思い切った行動が吉。また、芸術や音楽など精神面を豊かに触れることも、幸運を呼び寄せるそうですよ。

双子座(5月21日~6月21日生まれ)

旅のラッキースポット:妙高市/カウアイ島

双子座の旅のラッキースポットは、妙高高原がある新潟県妙高市、そして海外ならハワイのカウアイ島です。

社交的な双子座の人ですが2019年は、あまりおしゃべりが過ぎるとかえって恋愛運が悪くなることも。あまりしゃべりすぎずに話を聞いて、相手のいいところを見つけてあげるだけで、恋愛運UPに繋がりますよ。

また旅先では、マイナスイオンをたっぷりと浴びてリフレッシュすることもおすすめです。

蟹座(6月22日~7月22日生まれ)

旅のラッキースポット:伊勢/スリランカ

蟹座の旅のラッキースポットは、三重県の伊勢とスリランカです。蟹座の人は、好きな人がいてもなぜか邪険にしたり、正反対の行動をとってしまいがちで、なかなか恋愛がうまくいきません。

でも、ご心配なく。2019年後半恋愛運が上がっているので、思い切ってアタックすれば高確率で成功しそうです。

また、仕事で体が疲れ気味になるきらいがあるので、旅に出るなどしてリフレッシュすれば、さらに恋愛運が上がるかも。

獅子座(7月23日~8月22日生まれ)

旅のラッキースポット:沖縄/モルディブ

獅子座の旅のラッキースポットは、沖縄、そして海外ならモルディブです。獅子座の2019年恋愛運は、少々きびしいかも…「これだ!」という出会いがなく、迷ってしまいそう

しかし、その原因はあなた自身にあるよう。あなた自身、どんな人が好きなのか明確になっていませんか?これをハッキリさせることで、恋愛運は上がっていきます。

沖縄やモルディブなどのリゾート地でリラックスし、ストレスを発散することで、さらに運気は回復に向かいますよ。

乙女座(8月23日~9月22日生まれ)

旅のラッキースポット:箱根/パリ

乙女座の旅のラッキースポットは、神奈川県の有名温泉地でもある箱根、海外ならフランスのパリです。乙女座のあなたは、2019年は幸運が待ち受けています

どうやらピッタリな人に出会えそう。そのためにはパーティーや食事などに、積極的に出かけましょう。

好感が持てる人に出会えたら焦らず、ゆっくり、じっくりとコミュニケーションを取ってみてください。アクティブになりすぎて疲れたら、箱根やパリに旅してパワーをもらいましょう。

サプリの専門家が教える。トライアスリートが摂取すべき栄養素

メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』の読者から、ランナー兼トライアスリートのサプリメントについての質問が届きました。桑原弘樹塾長は、まずはランニングとトライアスロンの競技特性について解説。エネルギー配分のスポーツであるランニングと違い、エネルギー産出の競技であるトライアスロンで摂取を意識すべき栄養素について教えてくれます。

ランナー兼トライアスリートのサプリメント活用法

Q. 自分はランナーなのですがトライアスロンもやっていて、どういったサプリメントが必要なのかで悩んでいるところです。(47歳、男性)

桑原塾長からの回答

どんな競技でもビギナーのうちは、ひたすらその競技の練習をする事が上達の近道です。私もプロ野球やプロゴルフの選手の筋トレをオフの期間にみたりしますが、プロの選手でもオフに何をしたらいいのかは悩みますし、人によってやる内容もまちまちです。

ただ、一つ言えるのは、オフにもひたすらその競技をやり続けた方が目先のパフォーマンスは確実にあがると思います。つまり、プロ野球の選手も、オフに色々と別のトレーニングはせずに、ひたすら野球の練習をやり続けた方がとりあえずのパフォーマンスは向上するということです。

では、何故そうしないのでしょうか?(中にはしている選手もいるかもしれませんが)それはある程度のレベルに達してしまうと、その後の伸びが一気に鈍化してしまうからです。では、本来の練習以外に何をしたらいいのかを考えた時に、その競技独特の特性を少し考えてみるとヒントが出てくるのです。

例えば、ランニングの競技特性とは、一つは走行距離です。つまり、練習をすればするほどとりあえずパフォーマンスはアップしていきます。

そして、もう一つは体重なのです。他の様々な競技のトップ選手同士を比べた時、ランニングの選手はBMIが低めなのです。この競技特性を考えれば、沢山練習をして痩せる努力をすれば、ランのパフォーマンスは上がっていく事になります。

まさに、ビキナーの頃はこの原則がドンピシャと当てはまりますから、中途半端に筋トレをしたり、他の競技を練習に取り入れるよりもランニングに没頭するべきなのです。

しかし、少しパフォーマンスが向上してくると、逆にこの原則がマイナスに作用する可能性が生まれてきます。例えば、活性酸素が溜まって疲労が抜けなくなったりとか、体重が落ちてスタミナがなくなるとか、これまでの原則が生み出す副作用の方が問題になったりするのです。

日本人はなぜマスク姿なの?外国人が来日してショックを受けたこと

世界には色々な国や人種、民族があり、それぞれに独自の風習や習慣があります。それはもちろん日本人にもあり、ごく当たり前に行なっていることが、訪日外国人の視点で見ると不思議に思ったりすることも。

この度、訪日外国人向けワンストップガイドサービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO」が、「外国人が日本に来てショックを受けた理由」を発表しました。

そこで今回は、複数の国から回答があったショックな出来事と、番外編として少数回答であがった意外な意見をご紹介します。

1. 御礼をいう、礼儀正しい

まずは良い意味でのショック、「御礼をいう、礼儀正しい」に驚く人が多数なよう。コンビニなどのマニュアルでもありますが、店で何か買わずに出ても日本人は「ありがとうございました」といいますが、海外ではあまり見ない光景なんだそう。

また、ライブでおける日本人のアーティストに対する態度の良さも驚きのようです。

このような日本人の礼儀正しさは海外にも伝わっており、その礼法を身に着ける一環として「イタリアでは子どもに武道を習わせる親が増えている」との回答もありました。

2. 頑張りすぎ、働きすぎ

働き方改革、といいつつ、ちょっとした熱ぐらいでは出勤しがちな日本のビジネスパーソンたち。休みもろくに取らず、体調が悪くてもムリして働くということにショックを受ける方も多いそうです。

たとえばアメリカの場合、風邪をひいた際は周囲に移らないように治してから出社するのがマナーとのこと。日本もこの環境が当たり前になりたいですね。

3. トイレが綺麗

こちらも良い意味でのショックで挙がったのは、「トイレが綺麗」でした。確かに、外国の公共トイレと比べると、日本は比較的清潔といえそうです。

またレストランやコンビニなどのお店で、無料でトイレを借りることができることにも驚きのよう。

日本人は昔から清潔な民族といわれており、幕末にペリーが黒船で日本にやってきたとき、まず驚いたのは日本の街の清潔さだったといわれています。

4. 「すみません」と謝りすぎ

今回の調査では、イタリア人男性やイギリス人女性が「日本人は謝る必要がないのに謝る」と不思議がっている模様。

これは日本人の礼儀正しさに関係があると思いますが、外国人からすると日本人は逆に「謝罪」ということに関して軽く考えているようにみえるのかもしれません。

5. なぜマスクをつける?

マスクはもともとファッションのためではなく、風邪をひいたときや防塵のためのもの。近年これをファッションの一部として取り入れたり、メイク隠しなどにサッと使ったりする人が増えています。

そもそも日本人は頑張りすぎと絡めて仕事が休めないというベースがあり、予防のために付けている人が多いのではないでしょうか。

6. 番外編:そのほかのショック

最後に番外編として、「食事の際に違う種類のお酒を飲むこと」、「飲み放題・食べ放題が多い」、「ランチが安い」、「社内恋愛ありえない」、「カラスが大きくて怖い」といったことが挙げられています。

このなかで、面白いなと感じたのは「食事の際に違う種類のお酒を飲むこと」。外国では、日本でよくいう色々なお酒の種類を飲む「ちゃんぽん」な状態はなかなかありえないそうですよ。

生活や文化を客観的に見られると、当たり前だけど意外な「不思議」が見えてきますね。日本、海外各国の生活・文化を尊重し、さまざまな視点で見てみると、また新たな発見があるかもしれません。

source:PR TIMES

image by:Hinochika/Shutterstock.com

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

オフィス廃止の企業に、仲居制度をやめた旅館…働き方改革いろいろ

仕事をするためにオフィスに出向くのが「当たり前」の世の中ではなくなってきているのかもしれません。今回の無料メルマガ『新米社労士ドタバタ日記 奮闘編』で取り上げられているのは、オフィス自体を廃止したり、業界では常識と思われていた勤務形態を大きく変え成功しつつある企業。様々な業種で「働き方改革」が進んでいるようです。

オフィスなしの会社

いろんな意味で「働き方改革」が進んでいる。顧問先さま、関与先さまも計画年休などは少しずつ進んではいるが、TV番組では、日本のなかの進んでいる事例を紹介している。


新米 「昨日のTVで『働き方改革の現状』をやってましたね」

大塚 「あ~、私も見た、見た!でも、保育園のケースは、目新しいとはいえなかったわよ」

E子 「東京都江戸川区の『輝きベビー保育園』。職員募集の条件を変更したら応募が4倍以上に増えた!って話ね。『自分の子どもが預けられる』ってことなら、子供がいるから働けない保育士資格を持った人も働きやすくなるのは当然よねー」

大塚 「潜在保育士って76万人もいるんですってね」

深田GL 「他の職場ってどんなケースが紹介されてた?」

新米 「クイズがありました。システム開発会社の『ソニックガーデン』で思い切って廃止したものは何でしょう?!って」

E子 「あ、そこ見たわー」

大塚 「答えは、『オフィスを廃止

深田GL 「オフィスを廃止!?それって、どういうこと?」

E子 「どういうことってこともないっしょ。在宅勤務も増えてきたわけだし…。つまり、全員が家で仕事をすること。でも、システム会社だからできるんでしょうね」

所長 「在宅勤務は、うちでも前に実験したけど、やっぱりやりにくかったというのが、皆の感想だったね」

E子 「一番やりにいと思ったのは電話ですねー。その会社みたいに、TV電話にして、全員の顔がいつでもパソコンで見れてチャットでいつでも話せる…。そんな環境なら、オフィスなくして、自宅で仕事するってことも実現できるかもしれません」

深田GL 「パソコンがあれば、誰でもどこでも仕事できる時代にはなってきてるからなー」

E子 「でも、うちの場合は、内部だけでなく、お客様とのやりとりの方法が難しいわよね。メールでの連絡はできるとしても、電話がねー。個人はLINEやfacebookで話せるようになってはきていても、職場対職場では、まだ難しいわね」

所長 「昔は、固定電話でなく、携帯からお客様に電話するなんて失礼だとか思っていた時代もあったけど、感覚がどんどん変わってきたからなー」

大塚 「2016年、渋谷にあったオフィスを廃止。岡山の会社でリモティってシステムでした」

所長 「そのリモティってシステム、ちょっと調べてみようか…。これから、職場もそう言う風に変わっていくんだろうね」

E子 「社員同士が会うのは、年に数回。テレビ電話で飲み会もするんだってー。各自で好きなお酒を持ち込み、乾杯!って様子も映っていたわ」

新米 「飲み会から、抜けたくなったらパソコンを離れる、戻りたくなったら、また戻る。それも、自由」

深田GL 「ネット上のオフ会みたいな感じだな」

E子 「うん、そうかも。時代はどんどん変わっていくんだろーね」

大塚 「子育てをしながら働けるとも言ってましたねー」

所長 「家で仕事するんだから、それもできるね」

E子 「TVでこの会社を紹介していた弁護士で元大阪府知事、大阪市長の橋下徹さんもご自分のことを出勤は月に2回だけあとはメールか電話で済ませるっておっしゃっていたわ」

新米 「職場もそう言う風に様変わりしていくんでしょうか」

問題です。この架空のターゲットは普段どんな店に行くでしょう?

架空の人物像を作り上げターゲット像を明確にすることで店づくり等をしていく「ペルソナマーケティング」。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では飲食店コンサルタントとして活躍中の著者中西敏弘さんが、近年重要になっているというこのマーケティング方法を詳しく解説しています。

ペルソナマーケティング

ペルソナマーケティングというのをご存じだろうか?コンセプトメイクにおける、ターゲット設定において、架空の人物像を作り上げよりターゲット像を明確にすることでそれを店つくりに活かすというもの。

僕はこのペルソナマーケティングというのが、今の時代、すごく重要だと思っている。

近年は、飲食店の業種・業態がすごく増えた。また、お客様のニーズが多様化してきた。そうなると、仮に、ターゲットを「20代後半の女性」としたとしても、25歳の女性と29歳の女性では今の時代この2人が求めるものが大きく違ってくるはずだ。そうなると、仮に、「20代後半の女性」に向けて、店を作ったとしても、「20代後半の女性、“全般に好まれる店”」になってしまい、店としての「主張」「特徴を出しにくくなってしまうと言える。

しかし、ペルソナマーケティングのように、ある特定の人物を特定して、店つくりを行うと、より特徴もはっきりし店の主張もより明確にすることができる

今は、色々な業種・業態の店がある。しかし、お客様から見ると、「どこがどう違うのか?」が店選びの際に、大きく関わってくると言える。でも、意外にお客様から見ると。“その違い”というのが分かりにくいものなのだ。こういうのを「同質化」「コモデティ化」という。

だからこそ、店側が「ここが、このように違いますよ!」「うちは、こんな時にこう使ってください」「うちの店は、こんな特徴がありますよ」などという、「店の主張」を明確にすることが、「お客様に選ばれる店」になれるかどうかの大きなポイントと言えるのである。

だからこそ、僕は、僕のご支援先やセミナー・研修において、ペルソナマーケティングを「店の主張」を明確にするためのひとつの手段として活用することを推奨している。

川崎「通り魔」事件の背景。なぜ無差別殺傷事件は起きるのか?

5月28日に川崎市の路上で発生した殺傷事件に、日本中が大きな怒りと悲しみに包まれています。一体なぜこのような無差別殺傷事件が起きてしまうのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では著者で健康社会学者の河合薫さんが、法務省がまとめた「無差別殺傷事犯に関する研究」から、犯行に及ぶ人間に共通して見られる点を紹介しています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2019年5月29日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

犯罪はなぜ、生まれるのか?「無差別殺傷事犯に関する研究」より

またもや痛ましい事件が起きてしまいました。5月28日(火)の朝方、川崎市で多くの子どもが刃物で襲われ、小学6年生の女児と39歳の男性が死亡。十数人が負傷し、小学生2人と40代の女性の計3人が重傷で、負傷者のうち10人ほどが小学生の女児でした。

現場は、JRと小田急の登戸駅の西約250メートルの住宅街で、私立「カリタス小学校」のスクールバスが止まるバス停付近。

刺したのは51歳の男で、自らの首を切り、搬送先の病院で死亡が確認されています。男は上下黒っぽい服装で、刃が長い包丁2本を両手に持って児童らに歩いて近づき、突然、切り付けたそうです。

いったいなぜ、こんなことになってしまうか。怒りがおさまりません。

事件直後から、テレビではコメンターターや司会者が、SNSでは多くの人たちが「死ぬなら一人で死ねばいい」「死ぬのに人を巻き込むな」と犯人への批判が殺到しました。その一方で、「次の凶行を生まないために、こういった言説をネット上で流布しないでほしい。こういった事件の背後には『社会に対する恨み』を募らせている場合が多いので、辛いことがあれば、社会は手を差し伸べるし何かしらできることはあるというメッセージが必要」といった投稿もありました。

個人的には犯人に激しい憤りを感じているし、なぜ全く関係ない子供や大人がこんな目にあわらなきゃならないんだ?とやりきれない思いでいっぱいで。今、この時点で「次の凶行を生まないためのメッセージ」を出す気持ちには、正直なところなれません。

亡くなった方、傷つけれた方、その家族の方たちの心情を慮ると、とてもじゃないけど、「次の…」とは思えないのです。

ただ、以前、私が刑務所を訪問したときに抱いた「気持ち」や、刑務官の人たちから聞いた言葉、さらには「人は環境で変わる」という自分が大切にしている信条から、「こういう事件を起こす犯人と環境との関わり」を考え、痛ましい事件が起こる社会背景を紐解くことは極めて重要だと考えています。

武田教授が暴露。「環境問題」は欧米社会が優位性を保つための策謀

武田教授が暴露。『レジ袋は環境を破壊する』という真っ赤な大嘘」、「武田教授が激怒する、大嘘だらけの『プラスチック製ストロー有害説』」の2回に渡り、環境問題の「不都合な真実」を暴いてきた中部大学教授の武田邦彦さん。。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』では、「温暖化」と「持続性」の嘘を暴いています。

ヨーロッパ社会の優位性のために「環境」「規格」に順ずる日本人

現代日本の3大悪癖として、ごみの分別やレジ袋の追放、さらに程度の低いものとしてプラスチックごみの追放運動を整理してみましたが、このシリーズの最終回として、「考える力を持たない日本人」の例として「持続性」を取り上げます。さらに最近ではSDGsなどと英語で言って社会的な運動にしようとする試みが行われています。

日本の高度成長の後半、少し先を行っていたヨーロッパはアジアの急激な発展におびえていました。なにしろ、500年ほど前、ヨーロッパは急激に軍事力を高め、力で有色人種の国を植民地にしていきました。日本にも鉄砲の伝来、キリスト教の布教とポルトガル、スペインがやってきたのですが、当時の有色人種でヨーロッパと対等、もしくはより強い力を持っていた日本だけは、キリスト教の神父が虐殺されても、長崎の出島だけが開かれていても、強引に日本を植民地にすることはできませんでした

それから450年、ヨーロッパやアメリカは自分の力で豊かな生活をしてきたわけではなく、自分たちの人口の数倍の植民地の人たちが働いた製品や資源をタダで強奪して生活をしてきたのです。確かに豊かでしたから、その富を利用して哲学、文学、音楽、絵画などが発展しましたが、それは「有色人種に働かせるので自分たちは遊んでいられる」という状態からの成果だったのです。

しかし、20世紀後半の日本の発展、そしてそれに続く韓国、台湾という旧日本領、それに中国、インド、マレーシア、ブラジルなどの発展により、ヨーロッパは競争力を失い、かといってかつてのように軍事力で他国を圧倒することもできず、国際規格、環境問題、政治的圧力を利用するようになってきました。ISOなどの規格、スポーツのルール、電子機器の国際基準、リサイクル、生物資源の保全、温暖化、そして持続性社会の構築などは、いずれも「規格環境」という仮面をかぶっていますが、本当の狙いはヨーロッパ社会の優位性を保とうという策謀の一環なのです。

日本には紹介されていませんが、ヨーロッパにはその手の暴露本も多く、日本のマスコミを見ている人には意外なことが多いのです。日本でダイオキシン騒動が頂点に達しているころ、私はヨーロッパの学会のパーティーで多くの人にダイオキシンの毒性のことを質問しましたが、いずれも「あれは政治的なものだから」と話には乗ってきませんでした。彼らは知っているのです。

つまり、IoTと5Gの組み合わせで我々の生活はどう便利になるのか

米中経済戦争を巡っては厳しい貿易制裁の内容が報道されていますが、今後世界経済の潮流となり莫大な富を生むであろうIoTと5Gを組み合わせた新ビジネスの覇権争いも熾烈です。ジャーナリストとして数々のメディアで活躍中の嶌信彦さんは自身の無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』の中で、スマートハウス、遠隔医療など、生活動線全てがビジネスに繋がる「IoTと5G」の可能性と問題点について解説しています。

IoTへのサイバー攻撃

このところIoTの話題が急速に増えている。インターネット・オブ・シングスの略で、モノのインターネットとも呼ばれている。インターネットには、これまでのように人と人がつながれるための通常のインターネットの他にモノや機械同士がつながるインターネットも登場している。

例えばスマホや自動車、道路、電信柱などだけでなく窓や鍵、ペット、家電、人間などあらゆるものにセンサーを入れることができ、センサーを組み込まれたもの同士がインターネットによってつながるようになるのだ。つまり全てのもの世の中全体がインターネットにつながる状態となり、インターネット・オブ・エブリシングの世界が生まれつつあるわけだ。

このIoTはいま毎年30%程度伸びているといわれ、2020年のIoT市場は3兆ドルの規模になるとみられている。これはアップルアマゾングーグルマイクロソフト4社の時価総額に匹敵する。この低成長時代の世界にあって、あらゆるモノにセンサーを取り付け、つなげることによりモノ同士のコミュニケーション市場を創出し、通信インフラの膨大な市場が必要になってくるのである。このため、各通信会社は高度な基地局を建設しているのだ。

個別企業でもIoTを自社製品に取り付け様々な効果を上げているところが多い。有名なのは建設機械で世界第2位のシェアを誇るコマツだ。コマツのショベルカーは様々なセンサーが取り付けられ、そのセンサーが世界の現場の情報を送ってくるのである。地域によって異なる故障原因を分析したり、内蔵されているGPSによって盗難された製品の居場所を見つけたり、効率的点検、故障の早期発見などもやすやすと行なえるという。

最近はスマートハウスの効用も話題になっている。家の中の家電製品にセンサーなどを取り付けておけば冷蔵庫の内容物が外出先から把握できたり、電気のつけっ放しを忘れて外出した時に外出先から点検したりすることもできる。車から送られてくるビッグデータと人工知能を組み合わせて信号機をコントロールし、渋滞解消や自動運転の発展にもつなげられるのだ。

このほか洋服にセンサーを取り付けることで脈拍や体温、血糖値の管理も可能となるし、通信速度が100倍になることで通信の遅延が無くなり、遠隔地にいても人体の画像をみて名医が手術の執刀者に手ほどきすることも可能となる。