退職代行サービスに潜む危険なワナ。悪徳業者にダマされぬための注意点

数年前からその名を見かけるようになり、現在ではすっかり市民権を得たようにも思われる「退職代行サービス」。しかしその利用にあたっては注意が必要なようです。今回のメルマガ『ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿』では著者で働き方改革コンサルタントの新田龍さんが、サービスの運営母体によって変わってくる交渉の範囲を詳しく紹介するとともに、悪徳代行業者の存在を指摘し注意を喚起。さらにサービスを「利用された側」の企業が取るべき態度について、注意点も併せて記しています。

 

悪質代行業者を選ばないために知っておくべきこと

「パワハラ」「セクハラ」に留まらず、世の中には「●●ハラスメント」が数多く存在する。SNSに職場の人間関係を持ち込む「ソーハラ(ソーシャルメディアハラスメント)」や、ITやシステムに詳しい人が、それらを苦手とする人に嫌がらせをする「テクハラ(テクノロジーハラスメント)」など、現代ならではのハラスメントも生まれている一方で、従前から職場で見られていた嫌がらせ行為に「ハラスメント」名が冠されたことで、改めて注目を浴びるケースも散見される。

たとえば、就職活動時に複数企業から内定を得ている人に対し、自社が内定を出すことと引き換えに他社内定の辞退を迫る行為は「オワハラ(就活終われハラスメント)」だし、妊娠・出産した人に対する嫌がらせは「マタハラ(マタニティハラスメント)」、育休取得希望の男性社員に文句を言ったり、取得を邪魔したりするような行為は「パタハラ(パタニティハラスメント)」と呼ばれる。

その一つに「慰留ハラスメント」がある。我が国の職場では昔からよく見られる光景(本来あってはいけないのだが)で、退職の意志を示した従業員に対して、会社側が必要以上の引き留めをおこない、退職希望者を困惑させることを指す。「ウチでやり切れないようでは、どこに行っても通用しないぞ!」といった説教で終わるくらいならまだマシなほうで、「この業界で仕事できないようにしてやる!」と恫喝されたり、「退職など許さない!」といって退職願を受理しなかったり、「代わりの人を採用するためにかかる費用を払え!」「損害賠償請求するぞ!」など、脅迫めいた言動で無理矢理退職を断念させようとするケースも実在し、筆者にもよく相談が寄せられるのだ。

実際、日々転職サポートをおこなっている人材紹介会社のアドバイザーを対象としたアンケートにおいて、「退職時・退職後にトラブルになる理由」としてもっとも多かったのは「企業からの強引な引き止め」(76%)であった。

退職時のトラブル第1位は「企業からの強引な引き止め」。円満退職のために必要なこととは…?―『ミドルの転職』コンサルタントアンケート集計結果―

ハラスメントに対する捉え方が厳しくなっている昨今、退職希望者にネガティブな印象を与え、組織の評判まで落としかねない強引な引き留めを、企業はなぜやってしまうのだろうか。

各社それぞれ事情は異なるものの、おおむね「常に人員不足の状態で、退職者が出ることで他従業員に負担のシワ寄せが出ることを避けたい」「新たに人を採用することが困難」「補充人員採用には時間もお金も手間もかかる」「退職者を出してしまった上長の社内評価が低下する」といったところであろう。いずれも会社側の一方的な都合に他ならず、まさにそのようなメンタリティーだからこそ、従業員が離れていってしまっているのかもしれない。

 

「自画自賛」連発に違和感。総裁選出馬の河野太郎氏に欠けているモノ

17日の自民党総裁選告示日を控え、自己アピールに余念のない3名の出馬予定者。しかしその「手法」に疑問符を付けざるを得ない候補も存在するようです。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、テレビ番組出演時、自分の手柄ばかりを誇示するかのような発言に終止した河野太郎氏に抱いた違和感を指摘。さらにリーダーに不可欠な要素を提示するとともに、河野氏にその資質があるのか否かを問うています。

【関連】高市早苗に騙されるな。ピント外れの自民総裁選報道「4つの問題点」

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

 

“リーダー”たるもの、“名もなき英雄”たちに気づかないとダメ

「政治家は国民の写し鏡」と、これまで繰り返してきましたが、今回は自民党総裁選に立候補した政治家さんを取り上げます。

“サナエノミクス”に関しては昨日(14日)公開の日経ビジネスで書きましたので、こちらでは「河野太郎!」を連呼する河野太郎氏の発言についてです。「自分で言うのもなんですけど、言っちゃいますけど、やはり河野太郎でなかったら、ワクチンはここまで来なかっただろうと、正直、思っています」――。

先日、テレビ番組に出演した河野氏は、MCから自身の強みを聞かされた際、こう答えました。

菅首相に1日100万回と言われたのは、けっこう高いハードルだった、と。しかし、「河野太郎!」は頑張った、と。地方自治体が創意工夫ができるようにし、厚労省の細かい通知をなぎ倒し、縦横に立ちはだかる壁をぶったぎって、「河野太郎の突破力!」によって、「河野太郎の実行力!」によって、ワクチンを「最速160万~180万回ぐらい打ってもらえることができました」と豪語しました。

念の為断っておきますが、自分をアピールすることは極めて重要です。しかし、この世の中で“自分の力だけ”でできることなどありません。どんな仕事でも決して表に出ない「人」たちが関わっています。その「人」たちはそれぞれの現場で、リーダーが掲げた目標を遂行するために心血を注ぎ踏ん張っている。

“リーダー”たるものは、その“名もなき英雄”たちに気づかないとダメ。リーダーシップなんてものは、リーダーの力はせいぜい1割です。その以外の9割はフォロワーである部下たちの力です。フォロワーたちが「あのリーダーは信頼できる!ついていこう!」と心の距離感を縮めてはじめて、リーダーシップは完結します。

そのためのリーダーが掲げる「明確なビジョン」であり、フォロワーたちとビジョンを共有するリーダーの「準備」であり、耳の痛い発言を聞くリーダーの「胆力」です。

それなのに「俺がやった!俺の実力だよ!俺って最高!」と受け止められる発言を(少なくとも私にはそう言ってるように聞こえました)、言い放った。しかも、困ったことに、「河野太郎だったから」「河野太郎が」「河野太郎!」と「ん?今、選挙カー、通り過ぎた?」と錯覚するほど「河野太郎」を連発しました。

 

実用性より癒やしを優先。「見て感じるボールペン」が話題になるワケ

私達の身近にあるボールペンですが、そこから「癒やし」を感じられると話題になっている商品があります。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者でMBAホルダーの青山烈士さんが、 美しさと遊び心を兼ね備え、癒やされる人が続出しているボールペンとペンスタンドを紹介しています。

動きのあるモノ

今号は、高級ボールペン&ペンスタンドを分析します。

ゼロラボ株式会社 (高級ステーショナリーメーカー)が展開するボールペン&ペンスタンド

癒しを求めている方をターゲットに「高い技術力やモノづくりへのこだわり」に支えられた「日本的な美しさを感じられる」「遊び心が感じられる」等の強みで差別化しています。

技術力を駆使してこだわり抜くことで行き着いたデザインだけでなく、製品と接することで感じられる感動と癒しが話題となり、注目を集めています。

■分析のポイント

百聞は一見にしかずということで、まずは「溜息3秒」の動画を観ていただけますでしょうか。

溜息3秒ZE205 2.av 

ゆっくりとボールペンがペンスタンドに収まっていくのですが、
何とも言えない雰囲気があります。

そして、もう一つ「メタルフロート」の動画をご覧ください。

ZE07 メタルフロート ペンスタンド 

こちらも、ペンがまわる姿には優雅さを感じます。

世の中にある高級文具ブランドにも優雅さを感じるものは多いですが、その優雅さは、そのブランドならではの歴史や雰囲気、たたずまいから、感じるものが多いと思います。

「溜息3秒」「メタルフロート」はブランドとしては歴史は浅いですが共通するのは、独特の動きがあるということです。そして、その動きは電機などの動力を使った動きではなく、物理的な原理が生み出している動きであり、その動きが優雅さを感じさせています。

また、高級文具ブランドの中には癒しを感じるものもあると思いますが、どちらかというと身が引き締まる印象があります。

「溜息3秒」は、その名の通り、一息つける癒しがありますし、「メタルフロート」にも、観ている者をひきつける、遊び心を感じる癒しがあります。これらの癒し的な価値を提供している高級文具メーカーは見当たりませんので、他社製品では得られない新たな価値を提供していると言えるでしょう。

余談ですが、「メタルフロート」の動画を観ていて思い出すのが、学生の頃によくしていたペン回しです。もしかしたら、ペン回しには、リラックス効果があったのかもしれませんね。

文具メーカーに限らず多くのメーカーは、実用性を追求する方向に向かっていると思いますが、「ゼロラボ」のように、実用性とは異なる方向性に進むことが、特徴的な製品を生み出すことにつながるということを示した好事例だと思います。

今後、「ゼロラボ」の製品がどのような存在になっていくか注目していきたいです。

 

松下幸之助の人生観を変えた大逆境「冬だったら助からなかった」

23歳にしてパナソニックの前身である松下電器を創業し、一代で世界的企業に育て上げた松下幸之助。彼はまた、謙虚にして素直な人物としても知られています。何が斯様な人格を形作ったのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、幸之助を直接知る神奈川大学名誉教授の松岡紀雄氏が、「経営の神様」が素直に謙虚に生きようとした原点を伺い知ることができるエピソードを紹介しています。

「僕はつくづく運のいい人間だ」

幾多の試練に直面しても「謙虚・素直」な生き方を貫いた、松下幸之助。11年間にわたりその薫陶を親しく受け、アメリカPHP研究所 初代代表を務めた松岡紀雄さんは、幸之助翁がなぜ、常人なら投げ出してしまうような逆境を乗り越えることができたのか、興味深いエピソードを紹介しながら語られています。


松下さんの包容力や指導力、時代を見通す先見力などはどのようにして培われたのでしょうか。

よく知られるように松下さんは豊かな家庭に生まれながら、父親が米相場に失敗したことにより、9歳にしてただ1人汽車に乗って郷里の和歌山から大阪に丁稚奉公(でっちぼうこう)に出るのです。

時代が違うとはいえ、幼い頃から想像を絶する厳しい環境に身を置かれました。しかし、誠実に精いっぱい働く姿が奉公先のご主人や奥さまに認められ、大変可愛がられました。

生涯を貫いた何事にも誠実で懸命に打ち込む習性は、その頃身につけられたものに違いありません。

先見性という点では、松下さんが「これからは電気の時代だ」と直感したのは、自転車店で丁稚奉公をしていた15歳の折でした。大阪で路面電車が走るのを見てピンときたといいますから、驚く他ありません。松下さんは6年間育ててもらった奉公先を飛び出し、大阪電灯への入社を目指します。

しかし、すぐに採用というわけにはいかないことから、一時セメント工場の臨時工として働くことになります。勤め帰りに乗る小蒸気船から海に転落するという、人生観を変える出来事が起きたのはその頃です。

溺れる寸前を引き返してきた船に助けられるのですが、その時のことを松下さんは後に「これが夏だったからよかった。冬だったら到底助からなかっただろう。僕はつくづく運のいい人間だ」と述懐しておられます。

ご自身の運の強さを確信するとともに、人間は生かされている存在であると実感されたのでしょう。何があろうと周囲の状況を怨むことなく、最後まで素直に謙虚に生きようとされた原点が、このエピソードからは窺えます。

理由がわからぬ“感染者減”に要警戒。『Go To』の大失策を忘れるな

首都圏の新型コロナウイルスの新規感染者数は20日以上も前週の同じ曜日と比較して大きく減り、明らかに第5波は減少期に入っています。しかし、減少の理由が明確になっていないと、いくつかの仮説を挙げ科学的説明が得られることに期待するのは、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さん。理由もわからないままでは、大波と大波の谷間に悉く失策を重ねて来た政府が、またしても「Go To」のような大失策を犯してしまうと警戒しています。

増減のこと

明らかにコロナの新規感染者数が減っている。それも劇的にである。問題はその理由が分からないということである。例えばワクチンだが、やっと全国民の半分が接種した程度ではウイルスを封殺できるほどの防御力はない。国民自身の行動変容も、どうだろう、実際に生活していてその行動を夏以前と夏以後で変容させただろうか。そんな意識は少なくとも自分にはない。不織布のマスク着用にアルコールによる手指消毒、1年以上も変わらぬ生活のありようをそのまま続けただけである。

それでも現実に新規感染者が減少していることを説明する理由としてそれなりに説得力のあるものを挙げるなら、8月中旬から下旬にかけての異常気象的な豪雨が事実上のロックダウン状態をつくる格好となり、人間の移動(特に長距離の移動)を抑制したという説である。

もう一つは一部の先行研究者により指摘されていた季節性の流行という説である。確かに前述の豪雨の頃より急に涼しくなり、猛暑酷暑が当たり前の日本の夏が一段階秋へと近づいた感はある。夏に流行するものは夏の終わりとともに収束して行くという説明が一応は成り立っているのである。

加えて変異株の起源を辿れば、例えばデルタ株はインドである。インドは国土も広く気候も多様であるが、総じて暑い国と言って差し支えはないであろう。もしかしたらその変異の地と同様に、暑いという環境を好むのがデルタ変異型なのかもしれない。

それにしても理由が分からないということは、たとえそれがいいことであっても不気味なものである。意識して特に何もしていないのに収束したものは、またいつ何もしないうちに流行するか分からないからだ。今、我々に必要なのは科学の光である。「吉事は吉事」と曖昧にしたまま喜ぶことをやめ、徹底的に分析することである。考えようによっては、闇から生まれた吉事ほど恐ろしいものはない。今後の研究を待ちたいところである。

相手は2019年以来、地球上を移動し続けて来たウイルスである。どの季節、どの場所でも変異を遂げ、自分たちの勢力拡大のチャンスを待っているような恐るべき難敵である。少しでも気を抜けばそれこそあっと言う間にギリシャ文字が足りなくなってしまうような事態になることだろう。

第5波の収束は、第6波の襲来の前段階に過ぎない。これまで政府は大波と大波の谷間の政策で悉く失策を重ねて来た。誰が政権担当者になってもこれだけは言いたい。「『Go To』の大失策を忘れるな」と。

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ためらいと鼓動に共感。芥川賞『貝に続く場所にて』が伝えた東日本大震災

2021年7月14日。復興五輪を謳う東京オリンピック開幕のおよそ1週間前に発表された第165回芥川賞に、東日本大震災が重要な役割を果たす『貝に続く場所にて』が選出され、大きな話題となりました。この作品を高く評価するのは、被災地となった仙台市出身で震災ボランティアとして活動した経験も持つ、要支援者への学びの場を提供する「みんなの大学校」を運営する引地達也さん。引地さんはメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』で今回、これまで東日本大震災を題材とした小説や映画、ドラマなどを避けてきた自身が、『貝に続く場所にて』に共鳴する理由を本文を引きつつ詳述。その上でこの作品に対して、「凛とした小説」との賛辞を送っています。

 

芥川賞『貝に続く場所にて』の鼓動から生まれるもの

2011年3月11日の東日本大震災でボランティアとして支援活動をしてから、震災を題材にする小説や映画、ドラマなどを私は避けてきたような気がする。

メディア研究の一環として、それを分析的に捉えようとしたこともあるものの、自ら率先して向き合ってはこなかった。

それは演出される映像や表現された言葉と、そこにあった現実とに大きな乖離があること、を突き付けられるのが怖いからである。

いまだに波に浚われ海から戻らない人がいる中で、なおさらに言葉は無意味となる。

震災から10年でもその感覚は変わらないものの、その言葉にするためらいを文学にしたのが第165回芥川賞受賞作『貝に続く場所にて』(石沢麻依著)だと解釈した。

ためらいにも確かな鼓動があり、それは伝わる。

震災時、仙台の内陸で被災した作者は「海も原発も関わらなかった場所にいたこと。

そのことが、あの日の記憶と自分の繋がりを、どこかで見失わせている」と書くその感覚に強く私も反応する。

その見失った繋がりを結ぶのがメディアであるが、それは心の問題とは別である。

この小説は震災で海に流され還ってこない研究室の同僚が主人公の住むドイツ・ゲッティンゲンに幽霊として現れることから始まる。

この幽霊と主人公との対話は最小限だ。

様々なドイツの街並みや人物が登場して物語は構成されるが、震災の描写が多いわけではない。

それでも当時を伝える事実はためらいながらも雄弁だ。

「破壊された顔は、三月が訪れる度に、再生や復興という言葉で化粧が施されようとする。その度に、失われた顔は幽霊のように浮かび上がる。そして、それを無理に場所にはめようとする時、それは単なる願望の仮面を押し付けているのに過ぎなくなるのだろう」。

この願望がためらいなく語られてきた。

頑張ろう、頑張れ、と。

私自身、そことは距離を置きたかったから、この作品の表現は私の心にそっと入ってきて勝手ながらの共鳴を確認する。

 

「モノを売ったら終わり」じゃない。今さら聞けぬマーケティングの本質とは

ビジネスの現場に身を置く人であるならば、見聞きしない日はないと言っても過言ではない「マーケティング」という言葉。しかしながら、その本質について完璧に理解されているという方は多くないと思われます。そんな「いまさら聞けないマーケティングの基礎知識」をレクチャーしてくださるのは、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さん。坂口さんは自身のメルマガ『j-fashion journal』で今回、変化し続けるマーケティングの定義と概念を順を追い解説。さらに不況業種の百貨店の再生を例に取り、「マーケティング的発想」を具体的に説き明かしています。

 

マーケティングについて考える

1.マーケティングの定義は変化し続ける

マーケィングの定義は時代と共に変化している。コトラーは、モノ(製品・商品)を中心にした「マスマーケティング」(マーケティング1.0)から始まり、「生活者(顧客)志向のマーケティング」(マーケティング2.0)に進化したと定義している。

マスマーケティングでは、大量生産した商品を大量に販売するために、オートメーションを進化させ、チェーンストアを組織した。広告・宣伝を行い、商品を訴求する。こうした一連の活動がマスマーケティングである。

現在でも、多くの企業はマスマーケティングを基本にして、企業活動を行っている。また、多くの海外生産もマスマーケティングの一環である。マーケティングの定義はアップデートされても、ビジネスは継続しているのだ。少なくとも、ビジネス全体の6割以上はマスマーケティングで動いているのではないか。

やがて、供給が重要を上回り、「生活者志向のマーケティング」が生れた。大量生産した商品を販売するという発想ではなく、顧客が必要とする商品を生産する発想への転換である。

ジャストインタイム、CAD/CAMの活用等の多品種少量生産システム。クラウドファンディング等も生活者志向マーケティングといえるだろう。

また、DXと呼ばれる革新や業態転換の多くは、マスマーケティングから生活者志向のマーケティングへの転換を志向しているのである。全体のビジネスの中で、生活者志向のマーケティングで動いているのは、3割以下ではないか。

現在は、グローバル化とIT化が加速し、「価値主導のマーケティング」(マーケティング3.0)の領域に入っている。単なる収益向上のための手段ではなく、企業や組織が世界を良くするための事業・活動を展開するための戦略と定義されている。

価値主導の典型的なテーマが「SDGs」である。エシカル、ソーシャル、サスティナブル等の発想は、価値主導のマーケティングである。

現在における価値主導のマーケティングは、プロモーションのテーマとして使われることが多い。マスマーケティングで動いている企業が価値主導のマーケティングを提唱することは自己矛盾をはらんでしまう。大量生産大量販売は大量廃棄を生み出し、環境を汚染する。また、価格競争は生産拠点の移転を促し、物流のためのエネルギーを増大させる。また、経済格差を生み出し、それが人権侵害につながるからだ。

価値主導のマーケティングは、ビジネス全体の1割以下なのではないか。あるいは、現在は思想、政治、プロモーションの段階であり、ビジネスへの展開はまだまだ先なのかもしれない。

 

嵐、紅白で活動再開の現実味。大野に復帰の兆しあり?元SMAP3人「新しい地図」が出場濃厚で揺れるジャニーズ

1999年9月15日に結成され、ハワイ州ホノルル沖のクルーズ客船で華々しくデビュー会見を行った、国民的アイドルグループの嵐。そんな嵐が15日で結成22年を迎えた。現在、各メンバーはソロで活動しているが、ファンの間でにわかに注目されているのが、今年のNHK紅白歌合戦の出場があるかということ。今月に入り、NHKではキャスティング作業が始まったとみられるが、そこにはさまざまな思惑や問題点が浮かんでいるようだ。

NHKが水面下で画策する紅白歌合戦で嵐復活の可能性

嵐初のライブ映画となる『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』(堤幸彦監督)のジャパンプレミアが15日、東京・丸の内ピカデリードルビーシネマで行われ、櫻井翔(39)と堤監督が舞台あいさつに登壇した。

嵐のCDデビュー記念日である11月3日に同所限定で先行公開され、リーダー大野智(40)の誕生日となる同26日に全国公開されることも明らかになった。

そんな中、NHKでは年末に行われる紅白歌合戦のキャスティング作業が早くもスタート。数多くのアーティストがまずピックアップされ、そこから徐々に絞っていく作業が例年行われている。

今年はなんといっても東京オリンピック、パラリンピックに関する企画や出演者が目玉となるのは明白。そこで去就が注目されているのが、スペシャルナビゲーターを務めた嵐だ。

もともとは嵐5人でナビゲーターを担当するはずだったが、五輪自体が1年延期になったこともあり、結果的に櫻井と相葉雅紀(38)の2人が務めることとなった。

まさに、NHKオリパラの顔となった櫻井と相葉には何としてでも紅白歌合戦に出場してもらいたい。嵐には何らかの形で出演してほしい、NHKはそれを目標とし、現在水面下で動いているという。

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復活は大野次第も現実路線は櫻井&相葉の出演か

芸能事情に詳しい週刊誌の記者は次のように語る。

「NHKは紅白歌合戦で嵐復活を画策しているといいます。ネックとなるのは芸能活動自体を休止している大野さん、かなりハードルは高いでしょう。でも、大野さんからGOサインをもらえば可能性はあるとNHKはみているようです」

NHKが嵐の出演も不可能ではないとするのには理由があるという。

「競泳の大橋悠依選手が2冠を獲得した時、番組放送中に櫻井さんが自身のスマホを取り出して、大野さんから届いたLINEのメッセージを読み上げるというサプライズ演出を行いました。これにはファンだけではなく、テレビ業界の誰もが驚きました。こうしたことから、NHKは交渉や条件次第で、大野さんを紅白に引っ張り出す、ひいては嵐復活の脈ありと踏んでいるようです」(前出・芸能記者)

とはいえ、なくはない話だが、現実的にはかなり厳しい情勢。そこで、大野以外の4人という話になるが、松本は長期充電中、二宮の出演はあり得るものの、“共演は2人まで”という嵐ルールにより実現は難しそうだ。

「NHKとしてはまず5人の嵐から打診していき、徐々に現実路線のキャスティングに持っていくとみられます。となれば、櫻井さんと相葉さんということになりますが、ナビゲーターを務めたこともあり、2人の出演だけは最低限のマスト事項。何としてでも叶えなければなりません」(同・芸能記者)

だが、嵐というグループで参加するわけではないため、2人が自分たちの曲を歌うことはできない。そうなれば、司会や審査員、企画ゲストということになるが、出演可能なポジションは限られてくる。

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混迷を極める嵐のNHK紅白歌合戦出場問題。しかし、それ以上に事態を複雑化する問題が勃発しているという。

お金の管理をすべて任せたのがアダに。ヤンチャな父の「暗証番号」騒動

個人が多くのIDとパスワードを保有する世の中になって、不慮の事故や突然の病気で大切な資産やデータにアクセスできずに困ったことになるという事態が頻発しています。家族を困らせてばかりの父親のヤンチャエピソードを紹介するメルマガ『ファンキー過ぎる家族がいてもマジメに生きてる娘の話』で、著者のミーミーさんが披露するのは、父親だけが知っている「暗証番号」問題が勃発したという時代を先取りしたようなお話。父親が入院している病室でのちょっと笑ってしまうやりとりを軽快に綴っています。

 

父の「笑った!困った!驚いた!」エピソード:暗証番号

自営する店(スナック)のお金関係はすべて父が管理しておりました。意外と器用で字も丁寧。毎日ちょこちょこと計算してノートに記入。そして銀行に行く。フットワークも軽いため、そういうのが得意な人でした(しかし丼勘定で、しょっちゅう大変なことにはなっていましたが)。

父が入院している間、お店のお金の管理を母と弟がすることになり、さて、困りました。通帳の暗証番号がわからないのです。何冊か使途不明の通帳が出てきて、それが何のお金なのか、どうなっているのかもわからない。そこで母から、「(父に)通帳の暗証番号を聞き出してくれ」と頼まれました。

脳梗塞で倒れての入院で手が今までのように動かせなかったり、記憶がおぼろげになったり、そういうこともあったので、私としてもすぐに暗証番号を聞きだせるとは思っていなかったのですが、お見舞いに行って他愛のない話をしていると記憶もハッキリしてきて上機嫌。(今ならいける!)と思いました。

「あのね、パパ、暗証番号がわからない通帳があるのよ。○○銀行の○○支店のやつなんだけど。あれの暗証番号わかる?教えてくれない?」今まで笑っていたというのに、急に黙り込む父。「あとね、知らない通帳がいろいろ出てきたんだけど、あれは何の通帳なのかお母さんが聞いてる」父はタヌキ寝入りをしようとして白目をむいています。…教えたくないようです。

しかたない。話を変えよう。誕生日の話をしましょうか。今は安全面から考えてあまり暗証番号を誕生日にしたりすることは推奨されていませんが、誰かの誕生日や記念日が暗証番号になっている可能性大です。「ねぇ、ねぇ、パパの誕生日は…」「9月22日!!」今、白目になっていたのにいきなり目をカッと開けて自分の誕生日を言います。よしよし、良い感じだ。

「今年でいくつになったんだっけ?」「28!!!」大体、いつも父は年齢を聞かれると「28」と答えていたのでこれもOK!いつもの父です。「私の誕生日は?」「うーん…11月の…」どうにか正解。弟の誕生日も正解。孫の誕生日も。全部覚えております。しっかり答えられました。

その流れで「誰かの誕生日が暗証番号?」と聞くと、「おまえ!最近の銀行はな、詐欺とかあるからな、誕生日を暗証番号にせんようになっとるのよ!!アホやな!!」と普通に返してきます。アホ呼ばわりは酷いのですが、これは本当のようです。家族の誕生日が暗証番号に使われていないことはこちらも試して調べ済みです。「じゃあ、誕生日を使ってないんだったら、暗証番号は何番?」サラッと聞いてみます。黙る父。そして白目。

 

浜辺美波が乳首を披露?“胸ポチ”疑惑でインスタ大荒れ、「おっ立つ乳頭」動画にファン騒然も話題作りの確信犯か

10月27日に写真集『浜辺美波写真集 20(ニジュウ)』を発売する女優の浜辺美波(21)。8月29日に21歳になったばかりだが、「ハタチの短い夏休み」をテーマに可愛らしさや大人っぽさを切り撮った一冊に仕上がっているという。自身初となる水着での撮影にも挑戦した意欲的な写真集だが、ネットではある“疑惑の動画”が話題となっている。

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浜辺美波「乳首が浮いてる?」インスタで胸ポチ疑惑

世界遺産・奄美大島で撮影されたという今回の写真集は、水着姿でプールやビーチではしゃいだり、伝統の着物である大島紬を艶やかに着こなすなど、浜辺の魅力がたっぷりと詰まった一冊に仕上がっている。

写真集の発売にともない、8月末から専用の公式インスタグラムが登場。発売日までの約2ヶ月、最新情報や撮影の舞台裏などがアップされていくという。

そんな中、ネットで話題となっているのが14日に投稿された動画。ブルーのキャミソール姿の浜辺が「写真集、予約開始だよ~!」と元気に叫ぶ動画だが、この時の浜辺が「乳首が浮いてる!」「胸ポチしてる!」と話題になっているのだ。

動画はやや画質が荒いためはっきりとはしないが、インスタグラムのホーム画面に並んだサムネイルでは、はっきりと“ポチ”っとしていることがわかる。

ネットでは「めちゃくちゃリアルだな」「ポチというよりおっ立ってる」「浜辺美波ってまな板のはずなのに乳首は立派だな」などの声があがった。

確かに“胸ポチ”に見えるが、果たして真相はどうなのだろうか。

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浜辺美波の“おっ立ち乳首”に運営側が必死の弁明

心配した浜辺のファンたちがインスタグラムのコメント欄に「動画を削除した方がよい」「早く消してください」などと運営側に忠告。

こうした指摘を受け、「ご報告ありがとうございます」としたうえで、「こちら中に着用しております、水着のあたりでございますのでご安心くださいませ」と運営側は説明した。

どうやら中に着用している水着の一部分が“胸ポチ”のように見えてしまっているだけで、ファンが心配するようなことはないという。

しかし、ネットでは「これは絶対に運営側の確信犯」「話題作りしようとしてる」「姑息な手段だな」などの声があがっている。

「実は浜辺さん、写真集の発売が発表され、水着を解禁したとの情報が流れると、一部のファンからは『見たくない』という意見が出ました。というのも、浜辺さんはもともとセクシー系ではなく清純派のイメージ。ダイナマイトボディということでもないので、水着にならなくてもいい、期待できないなどという声があがったのです」(スポーツ紙の記者)

写真集発売にあたり、「今までのどの作品よりも素の自分を見せられた、そんな一冊になっていますので、是非チェックしてください!」と語った浜辺美波。

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今のところ、どの程度の露出があるかは不明だが、水着を披露しようとして「見たくない」と反応されるのは珍しいこと。それだけ浜辺はファンにとって大切に思われている証なのだろう。