「内定」中なのに、「研修へ来い!」の命令は断ってもいいのか?

何社も受けて、ようやく勝ち取った内定通知。ところが、後日「内定者向けの研修」の知らせが。まだその会社の社員になったわけでもないのに、参加しなければならないのでしょうか。逆に会社側は、内定者に研修参加を命じることはできるのでしょうか。こんな疑問に、無料メルマガ『採用から退社まで! 正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』の著者で現役社労士の飯田弘和さんが、ズバリお答えします。

御社の就業規則には、教育訓練の定めがありますか?

御社では、必要に応じて、従業員に対して教育訓練を行っていると思います。入社時はもちろん、キャリアに応じて適切な時期に、教育訓練を行っているのではないでしょうか。

教育訓練を受けさせることは、業務命令の1つであるので、会社側に裁量権があります。教育訓練を行う時期や内容、方法などは、会社の判断で自由に行えます。

ただし、この教育訓練が問題となる場合があります。

まずは、問題となる1つ目。内定者に対する教育訓練研修)について。内定とは、「入社日から労働契約の効力が発生し始めるので、それまでの間に何か問題が発生した場合にはこの労働契約を解約しますヨ」という契約が成立した状態です。入社の予約ですネ(カッコつけて社労士っぽく言うと、「始期付き解約権留保付き労働契約が成立したもの」とか言うらしい…)。この「内定中に教育訓練を命じることができるのかが問題となります。

答えは、「NO! できません!

内定とは、まだ予約の段階であり正式な従業員ではないので、そのような人間に対して業務命令を行うことはできません。どうしても教育訓練を行うのであれば、内定者の任意の同意」に基づいて行うしかありません。

もし、内定者に対して教育訓練(研修)の受講を強制し、不参加を理由に内定の取り消しを行ったり、研修中の出来事(たとえば受講態度が悪かったとか、成績が低かったとか)を理由に内定取り消しを行えば、違法となります。

※「内定取消し」は、解雇と同様に扱われますので、解雇事由に該当するような「客観的で合理的な理由」と「社会的な相当性」が必要です。

だからか。男の「女心がわからない」理由、ついに解明される

「女性の気持ちがわからない」という男性諸氏、「どうしてわかってくれないの」と憤慨されている女性の方、必読です。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、女性特有の体調変化をなぜ男性は理解できないのか、という目からウロコの論を展開しています。もちろん「相互理解を深める方法」も紹介していますから、男性も女性も熟読すべし、ですよ。

気分か性格か、いやそれとも

さて、本日は女性の気分のお話。

梅雨ですね~。実はオットが雨が降ったり低気圧が近づいてくると、体調が悪くなるんです。彼自身は気がつかなかったようなんですが近々で観察していると、どー考えても気候が関係あるんですね。雨の朝なんて辛そうなんだもん。

こういう体調のアップダウンは、身体だけじゃなく気分にまで影響を与えるモノです。体調が悪いときに上機嫌の人なんていないもんね。

こういうことが女性には体験的に解りますよね。女性ホルモンの増減で激しく体調は変化し、それに伴って気分もアップダウンしますもんね。

女性ホルモンの影響をたとえて言うと

  • 生理でないとき→平地をフツーに歩いているイメージ
  • 生理のとき→20階建のビルの上を歩いているイメージ

だそうです。いやいやいや。20階建てのビルの上って歩くどころか立てない…(((@@;))) と思うんですけど。まあ、キツいときはたしかにこんな感じですけどねえ。

翻って男性には、体調の変化がほとんどないらしい!! んです。男性が、少年のころ性的に成熟してから老齢期に至るまでホルモンの影響をほとんど受けることなく、一定した体調を維持できるそうです。

これを聞いたとき、「ずるいよ、テストステロン……(`3´)」と思いましたね。女性はホルモン変化の激変を経験し、むしろ一定した体調を保てることの方がマレです。それなのに、男性はずっと安定している?どーゆうことさ。それってほとんど不公平だとさえ思いました。

ただ、最近は男性の更年期の存在も認識されるようになり、男性も女性ほどではないけど、ホルモンの増減の影響を受けていることが解ってきました。ま、そーはいっても女性よりはだいぶマシなようですけど。

【実録】万引きがやめられない!「盗み癖」常習犯の裁判傍聴記

人々の悩みに寄り添い「癒しのカウンセリング」を行うスピリチュアル心理カウンセラー・日下由紀恵さん。自身のメルマガ『日下由紀恵のスピ的生活。』の中で日下さんは、盗癖(クレプトマニア)のために万引を繰り返してしまい逮捕された男性の裁判傍聴記から、罰を与えることでは問題は根本解決しない、むしろ人々が出来事の背景に思いをはせることが、人々の癒しや気づきにつながり解決をもたらす、というメッセージを伝えられています。

「万引きがやめられない!」クレプトマニア裁判傍聴記

多くの人が目にするブログではお伝えしづらい内容ですが、とある裁判を通じてそのスピリチュアル的な意味について考えることがあったのでぜひメルマガ読者の皆さんにも考えてもらいたいと思って取り上げます。

ちょっと古い話になりますが……
今年の2月、東京・台東区のメガネ屋さん「めがねおー」の店主が、多額の万引きの瞬間をとらえた防犯カメラをモザイクなしで公開すると宣言した……という出来事がありました。

テレビでインタビューを受けていた店主の男性は、とても衰弱していて、おそらく、そのことで様々な批判を受けることにもなったのでしょう。この男性、とても波動が繊細で優しい方、お客さんのために一生懸命頑張っていたのが、こんな形で裏切られて大きなショックだったようです。

ですのでことさら大きく取り上げられたことでこれでよかったんだろうか……とさらに落ち込むことにもなっていたのかもしれません。

万引きは犯罪です。許されることではありません。それは大前提でここから読み進めてくださいね。

ストレスから病的な万引を繰り返してしまう

■82歳の母を持つクレプトマニア(病的窃盗)Pさん

その被告は、Pさん。50代の男性です。
この人の罪名は「常習累犯窃盗」。殺人などに比べると軽い犯罪のように聞こえますが検察側の求刑は懲役4年6カ月といいますから尋常ではありません。

常習累犯窃盗とは……窃盗罪・窃盗未遂罪にあたる行為を常習的にする罪。過去10年間に3回以上これらの罪で懲役刑を受けた者が、新たに罪を犯すと成立し、3年以上の有期懲役に処せられる。(デジタル大辞泉より引用)

これまで、裁判で明らかになったこの事件の概要は次の通りです。

被告Pさんは、2016年12月、刑務所から出所しました。刑務所には、窃盗の罪で服役していました。
彼は万引きがやめられません。これまで同じ罪で3回有罪判決を受けています。
今度こそは万引きはやめようと、サポートしてくれている弁護士さんと出所直後から週1回の面談を重ねていました。
Pさんは82歳の母親と2人暮らし。3人兄弟の真ん中ですが、服役を重ねたことで兄弟とは疎遠になっています。

今回出所してからは、関東にあるクレプトマニア(病的窃盗)の治療で有名な病院へ入院するように周囲の人たちからのアドバイスがあり資料を取り寄せるなど準備を進めてきました。

しかし、Pさんは入院する直前になって将来の不安、特にお金の不安から、何か仕事をしなくては……と考えるようになりました。「入院はいつでもできる」「それよりも生活のためにバイトをしよう」そう思い、近所のスーパーのレジ係のバイトに応募しすぐに採用されました。
しかし、週1度面談をしている弁護士の先生にはこのことは話していませんでした。「社会復帰したい」という気持ちが強くでて焦っていたので、「何でもいい、とにかく仕事を」という思いが勝ったのです。

当初そのバイトはうまくいっていたのですが、次第に人間関係でストレスを感じるようになります。

そんなある日、足を悪くしたお母さんから買い物を頼まれたPさん。近所のスーパーに足を運びます。そこで目にしたのが、何の変哲も無いショッピングバック。数百円程度のものですが、「これがあったら便利だろうな」と思ったのもつかの間、自分のコートの中に押し込んでいました。

得も言えぬ達成感や解放感……。こうなると頭がショートし、冷静な判断はできません。次に訪れたセブンイレブンでも万引きを犯します。その尋常では無い様子に気づいた店員によって通報されてしまいます。

裁判長は優しく諭すようにPさんに語りかけました。

どうしてすぐに入院しなかったのですか」
「今回の失敗の原因はどこにあると思いますか」

Pさんは17年前に、勤めていた会社をリストラされ、そのストレスから万引きを繰り返すようになりました。
今回、アルバイトを始めるよりもまずは治療のため入院を、とすすめる弁護士の先生のアドバイスを無視し、それにより仕事のストレスからまた同じ失敗を繰り返すこととなりました。兄弟からは見はなされ、これまでの裁判では証人になってくれたお母さんも今回は高齢のため証人として出廷することができませんでした。

驚くべきことに、今回2つのお店で万引きしたことで起訴されたのですがその2つのお店の間に、それ以外の4軒ものお店でも万引きをしていたことが裁判中にわかったのです。起訴状にない分も含めると6店舗・約30品の万引きまさに病気です。

比較的軽い犯罪の場合、有罪判決には執行猶予がつきますが前回の服役から出所後すぐに同じ過ちを繰り返したPさんに
それはありません。規則によって刑務官2人に両脇を抱えられて入廷してくる被告人も執行猶予がついた判決の瞬間、手錠・腰紐から解放されるのですが裁判長がPさんにくだした判決は……。
懲役3年」。
何度も同じ罪を繰り返すPさんに執行猶予は「なし」
頭をうなだれるPさんが、刑務所から出所してくる頃にはお母さんは85歳となっています。

罪を償っても問題は解決しない

さて、この判決を聞き感じたことは「3年間、牢屋に入っていてもこの人の状況は改善しないんじゃないか」ということです。

皆さんはお気づきだと思いますが、Pさんの病気の原因が心の傷であることは明らかです。であるならば、それを癒すことでしか問題は解決しないはず。

そして、さらに感じたのは、彼が持つお金への不安です。これも、裁判で明らかになったのですが、実は彼はお金には不自由していません。検察官に貯金額を聞かれ「300万円」と答えています。これには、裁判官も苦笑し「普通はお金に困った人が万引きをするものなんですが……」と言ったほどです。しかし、この人は入院よりもお金の不安からアルバイトを選んでしまった。その問題は、牢屋に入って取り除けるのでしょうか?

さらに、見えるのは子どもの頃の孤独。恐怖心。お母さんのお腹にいたときからの恐れです。

ものを盗むという行為は、「誰か私を見つけて!」「わかって!」というインナーチャイルドからの必死のSOS。警察が捕まえて、反省しなさい、と留置所なり刑務所なりに入れる方法では救われないので、また繰り返すわけです。

孤独なインナーチャイルドが出すSOSはほかにもギャンブルなどの依存や借金など様々ありますが、Pさんの場合、インナーチャイルド複合型でこの行為が起こされているようです。

それは
・深い孤独
・拒絶された悲しみ
・自分を嫌う気持ち
・人生への強い不安
……

これらがかなり執拗に、自分を価値がないものと見限り、罰を与えようとする行動を取らせてしまっています。

犯罪は決して許されるものではありません。その罪は必ず本人が負うようになっています。ですが、どんな犯罪にも起こった背景がある。

犯罪と幸せの間にボーダーがあるわけではない。その背景に思いをめぐらせることで私たちの波動が上がりそれが被告・犯人の気づきや反省へと影響するようになっています。
この世から犯罪というものをなくしていくスタート地点は犯された罪の、その背景を一瞬鑑みること。その力は私たちにあらかじめ神様から与えられているのです。

(メルマガ『日下由紀恵のスピ的生活。』からの抜粋です。深さ・重さにかかわらず悩みを抱えている方「今、困っている」「なんとかしたい」そんなあなたの思いを、メルマガ読者になると直接メールで相談できます。また初月無料なので、購読すれば当月のメルマガを全て試し読みすることができます。)

京都の町家の屋根の上。ナゼか「中国の神様」が飾られている謎

京都の古い街角を歩いていると、民家の屋根の上に髭を生やした人形のようなものが鎮座していることに気が付きます。無料メルマガ『おもしろい京都案内』では著者・英学(はなぶさ がく)さんが、京都にお住まいの方以外はあまり馴染みのないその「正体」について、由来とともに紹介しています。

鍾馗(しょうき)さん

今回は京都の街を歩いているとふと民家の屋根の上に見かける鍾馗さんの話です。どのような理由で置かれているものなのか? その意味は何なのか? といった疑問に迫ります。

京都では鬼門を大変気にします。鬼門は陰陽道でがいるとされている方角です。表鬼門が東北で裏鬼門が南西です。京都の家の東北や南西の角に鬼が嫌いな南天や桃の木が植えてあるのはそのためです。

また鬼門封じのために東北の角をなくしている建物なども目にします。京都御所の「猿が辻」などもその一つです。また京都の街そのものも中心から東北の方角に当たる比叡山延暦寺や赤山禅院などに護ってもらっているのです。

京都の家の屋根には魔除けとして「鍾馗さん」の姿を見かけることがあります。京都の町家の屋根瓦の上に高さ30センチぐらいの鍾馗さんという瓦人形をよく目にします。これは一体何のために置かれたものなのでしょう? 太刀を持って怖い顔をして正面を睨みつけていますが、どこか可愛らしくもあります。鍾馗さんを屋根の上に置くようになった由来にはある物語があります。

鬼より強い鍾馗さん

鍾馗の歴史は中国・唐の時代まで遡ります。当時の皇帝・玄宗皇帝が病に臥している時に夢の中に一匹の小さな鬼が現れたといいます。その夢の中で鬼が玄宗の妻・楊貴妃の宝物を盗もうとしました。鬼の手が玄宗にかかろうとした時、突然髭面の鍾馗が現れ鬼を引き裂き退治したそうです。そして、玄宗が夢から覚めると病はすっかり治って元気になったといいます。

この話はその後あっという間に広まりました。そして、それ以降髭面の鍾馗は道教の神として祭られるようになったと伝えられています。

日本人「海外リタイア組」を襲う、東南アジア“野垂れ死に”の現実

今すぐに会社を辞めて、一生のんびりと暮らしたい。だが完全にリタイアする金はない。そんな人が選ぶのが、物価の安い東南アジアでの暮らしだ。(『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』)

※有料メルマガ『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』好評配信中。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

「今すぐ会社を辞めたい」人たち

少子高齢化に苦しめられている日本政府は、定年を60歳から65歳に延長することを義務づけた定年延長義務化法を2013年4月から始めている。

これによって労働者は段階的に65歳が定年になっていき、65歳の定年後に年金生活に入ることになる。

しかし、誰もが65歳まで働きたいわけではない。それどころか、30代でも40代でも50代でも、今すぐに会社を辞めて一生のんびりと暮らしたいと考えている人も多い。

実際にそれを実行する人もいる。こうした人たちをアーリーリタイア組と呼ぶ。アーリーリタイアというのは「早期退職」という意味だが、働かないで暮らすというのは多くの人たちの垂涎の的になる。

人々がアーリーリタイア組を羨ましいと思っても、自分がそれを実行できないのは、「リタイアする金がない」ということに尽きる。

2017年5月16日に総務省が発表した「家計調査報告」で、二人以上の世帯における平均貯蓄在高の中央値は1064万円だ。アーリーリタイアするには無収入を補う資産が必要だが、一生を支えようと思ったら1064万円くらいでは話にならない。

年間300万円で生活するにしても、3年と少しで消えてしまう金額である。アーリーリタイアするというのは並大抵なことではない。

いくらあれば「アーリーリタイア」できるのか?

いくらあればアーリーリタイアできるのかは人によって違う。自分が今何歳なのか、家族がいるのか、リタイア後にどんな生活をしたいのかで、まったく違ってくる。

30代や40代でアーリーリタイアするとなれば、人生40年から50年を支えなければならないので貯めなければならない額は相当なものになる。

ただ年間300万円程度の生活を延々と続けるのであれば、1億円程度あれば何歳でアーリーリタイアしても問題ないと一般的には言える。

なぜなら、1億円を配当金3%以上で回していれば年300万円以上になるからである。贅沢しなければ配当だけで生活できる。仮に取り崩して生きるとしても、33年は生きられる。

しかし30代や40代で1億円を持っている人はほとんどいない。外資系で働いて有能で高給だったとか、FXや株式の投機で当てたとか、親の遺産が入ったとか、よほどのことがない限り、普通では貯められない。普通であれば、1億円どころか5000万円でも難しい

もう1つの選択「東南アジア暮らし」

それでも、やり方によってはアーリーリタイアすることはできる。どうするのかというと、完全にリタイアするのではなくセミ・リタイアするのである。

セミ・リタイアとは週に数日働いて年間100万円程度の稼ぎを得ながら貯金や配当で生きる暮らしだ。1億円以下のアーリーリタイアは、ほとんどがこのセミ・リタイアとなる。

つまり100万円程度の収入のアルバイトと貯金の取り崩しで何とかしようというのがセミ・リタイアのあり方である。

それと同時に、さらにもっと生活費を削減する方法はないのかと考える人もいる。

方法はないこともない。たとえば、アーリーリタイアして物価の安い国で暮らせば、少ない資産でも帳尻が合うと考える人も多い。実際、東南アジアにはそうしたアーリーリタイア組がたくさんいる。

眠りとは違う?「昏睡状態」はどのような状態を指すのか

昏睡は高度な意識障害です。

他人が呼びかけても反応しないし、痛みなどにも反応しません。医学的には「刺激に対して反応を示さない状態」とされています。

見た目はまるで眠っているようで、軽度の場合なら刺激を与えると目覚める場合もありますが、重度になると深く眠ったままです。

今回はそんな「昏睡状態」について解説いたしましょう。

意識障害としての昏睡

意識障害には、完全に目覚めている「覚醒」状態から意識不明が続く重い「昏睡」状態まで、「清明(はっきりしている)度」を軸とした量的障害としての意識の混濁具合と、意識の内容が常態を越えて変わってしまう「質」的な障害との2つの軸から診断されます。

昏睡はこのうち量的障害に属しています。

量的な意識障害は、その程度によって、次のように軽度のものから5段階に区分されています。

1. 明識困難
ややぼんやりとして思考のまとまりが十分でなく、見当識障害は見られない

2. 昏蒙
うとうとしている状態、浅眠状態でぼんやりとしている

3. 傾眠
呼びかけると目を開けるが、また眠る

4. 嗜眠・昏眠・昏迷
つねると目を開けるといった刺激が加わらないと眠り込んでしまう

5. 昏睡(コーマ)
つねっても無反応のように、刺激を与えても覚醒しない

以上の5つの区分は、その境界が連続的です。

そして、意識混濁の程度が重くなるほど、治療による回復の可能性も低くなりますし、死に至る危険性も高くなってきます。

昏睡状態の検査法はあるの?

意識障害の原因として脳疾患が疑われる場合は、頭部MRI、CTスキャンなどが施行されます。

それでも脳の形態異常が見られなければ、脳機能検査、血液検査、尿検査、髄液検査など、意識障害の身体的原因が検査されます。

また、意識混濁の程度を客観的に評価する尺度もあります。

たとえば、日本でよく用いられる「JCS(ジャパン・コーマ・スケール)※」は、刺激に対する反応としての意識の混濁を3×3の9度に分類する尺度です。

これによると、昏睡は3ケタの意識障害で、半昏睡、昏睡、深昏睡の3段階に分けられます。死期が迫って緊急治療が必要な状態です。

(※JCSの詳細については、このサイトを参照してください

昏睡状態の原因となる病気

それではどのような状態や病気の場合、昏睡に陥るのでしょうか。

その原因としては、次のようなものが挙げられています。

脳幹損傷などの激しい外傷
脳幹に損傷や圧迫が起きたり、脳の血管が圧迫された場合

さまざまな脳疾患
脳卒中、脳動脈瘤、くも膜下出血

熱中症の重症化

内臓疾患
肝臓がん、急性腎不全、肝炎、劇症肝炎、肝硬変、肝性脳炎、糖尿病など

薬の中毒
急性アルコール中毒、有機リン剤中毒、ウェルニッケ脳症、植物毒(食中毒)

感染症
日本脳炎、単純ヘルぺス脳炎など

昏睡状態は回復するの?

ひとたび昏睡状態に陥ると、残念ながら多くの場合、治療も難しく回復もままならないのが現状のようです。とくに、高齢者になるほど回復の可能性は低いと言われています。

ただし、脊椎反応は失われていないので、昏睡状態に陥っても外界の刺激に無反応なままとは限らないという指摘もあります。

昏睡状態から意識を回復したケースもあるので、次のようなことが意識回復の可能性として挙げられています。

・親しい人が話しかけるのをあきらめない

・音楽をかける

・身体をさする

昏睡状態で周囲の声は聞こえるの?

昏睡状態自体は無反応のようですが、刺激を与え続けることで状態が変化してくる可能性もないわけではありません。

そんな時、もっとも早く回復する機能が「聴覚」といわれていますので、家族などが話しかけ続けることで、脳に何らかの変化が起こり、昏睡状態が軽減されて、患者には声が聞こえることもないわけではないようです。

奇跡的に回復した患者さんの体験記などでは、そのようなことも記述されています。

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)

医療監修:株式会社とらうべ

 

<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお・かおるこ)
助産師・保健師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

image by: Shutterstock

 

【関連リンク】

「デートに誘われたい」という女性に贈る耳が痛い辛口アドバイス

自分を愛して一番に幸せにすることで周りも自分もますます思い通りの人生を送れる…という「ご自愛学®︎」というものを拡めているのが、人気講演家の小原綾子さん。自身のメルマガ『小原綾子のご自愛ナイショ話☆』の中で小原さんは、相手からデートに誘われたいのにお声がかからないと嘆く女性に対して、ちょっと耳の痛い辛口アドバイスをしています。

ご自愛一問一答☆幸せ力を磨くQ&A

【Q. 私はデートに誘われたい! 】

男性との出会いはあるけれど、相手からデートに誘われないとガッカリする自分がいます。
あーやっぱり私、魅力なかったのかな?で、私からデートに誘えばいいと思い一度誘ってみて、だいたいはデートできるのですが、また次のお誘いがない笑。

多分私はデートに誘われたい!が自分の本心なんだと思います。それって相手から好かれているだろうという保険が欲しいんですよね?でも誘われたーい!

綾子さんだったらどうしますか?
お返事お待ちしてまーす<(_ _)>

K子

【A. 今回はかなり辛口気味になっちゃいますよ~】

な、なるほど…!
今日はモテるママ友のお家におりましたので、「デートに誘われない女性について問題」について一緒に考えてみました。
先に申し上げておきますけれども、今回はかなり辛口気味になっちゃいますよ~
まず、

あーやっぱり私、魅力なかったのかな?


これもね確かに、一理あると思います。ですから、もし本当に魅力ががないとするならば、

で、私からデートに誘えばいいと思い一度誘ってみて
だいたいはデートできるのですが、また次のお誘いがない笑


これはますます逆効果のような。。笑
だってもう、

あーやっぱり私、魅力なかったのかな?

・・・って思っちゃってるんじゃなかったんですか・・・?まずは、

あーやっぱり私、魅力なかったのかな?


こちらを「本気で!」なんとかする方向にいきましょう。
K子さんは、鏡でご自身を見たとき、「おおっ、可愛い~!!!」って思うことはありますか?
あるいは、「これなら男がほっとかないな~」と思うようなチャームポイントはありますでしょうか・・・?

「魅力」っていうとちょっとボンヤリしてしまいますけれど、今回のように「デートに誘われない問題」のほとんどは、外見と、立ち居振る舞いに起因することが多いのです。
もちろん、「見た目より中身が大事」という方も多いですが、それでもやっぱり人は、外見を重視しています。(大きな声で言うことでもないと思いますが!笑)

それから見た目が可愛い人でも、立ち居ふるまいがきれいでないと魅力があるとは言えませんし・・・
言いたいのは、「わたしに魅力がないのかな?」と少しでも感じた時点で、すぐに「現状」を確認し、「事実」の改善につとめる必要があるということです。

「魅力がない」と思ったとき、結構バーン!と真剣に落ち込めていますでしょうか?そして、K子さんが「魅力があるモテる人」と思っている方と、K子さんの「」について、きちんと検証されたことはありますでしょうか?「魅力があるモテる人」には必ず、「魅力を感じさせる理由」と「モテる理由」がありますから~!!!

とにかくまずはご自身が、「わたしって魅力的!!」と思える自分であるかどうか?というのはとても大事です。

そして、誘われないなら先に誘う!というのは確かに大事な視点ですね。
でも、そうです、お気づきの通りほんとうは、「誘われたい!」というのはどういうことなのか?ということを、ご自身の中でよく観察してみてくださいね~。

多分私はデートに誘われたい!が自分の本心なんだと思います

・・・とはおっしゃいますが、「本心」というのはそのちょっと先にあるもののことで、
「デートに誘われない自分に対して、どう思っているのか?」「デートに誘われる、というのは一体どういうことなのか?」というご自身の心の中身を、もう少し詳しく観察して見て頂きたいですね。「誘われないわたし」が感じている気持ち、それが「中の人」からK子さんへのメッセージです。

(メルマガ『小原綾子のご自愛ナイショ話☆』からの抜粋。すべてお読みになりたい方はご登録ください。初月無料です)

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「日中友好は日本だけの幻想だ」誰よりも中国を知る男からの警告

中国問題の論客として著名な評論家の石平(せきへい)さんが、今年4月に新創刊した有料メルマガ『石平の中国深層ニュース 』。石平さんによると、中国の動きは日本人にとってもはや他人事ではなく「自分のために知るべきこと」と断言しています。そんな石平さんに、多くの情報が錯綜している中国の情勢や最新情報を伺うべくインタビューを敢行。中国の未来、アジアの未来、そして日本の未来を知りたいすべての人にとっては必読の内容です。

新聞では書けない中国の真相を伝えたい

――今回、新たにメルマガを発行しようと考えた経緯をお聞かせください。

これまで10年以上、日本で言論活動を展開し、中国の実情、政治経済等を解説してきました。平成21年から産経新聞でコラム「石平のChina Watch」を隔週連載し、中国関係の書籍も多数出しています。しかし、印刷物には字数の制限もあり、深い分析をできないことが多々あります。そのあたりには不満を感じていたのです。

そして一般的な情報を伝えるというよりも、もっと自分の視点から中国の動き、政治・経済等を深く掘り下げ、これまでの動向とも連結して分析した方が、より分かりやすく、読者のためにもなると考えました。それでこの度、まぐまぐさんにお願いして、メルマガ『石平の中国深層ニュース 』を発行することにしたのです。

新聞やテレビでは字数、時間の制限がありますから、中国の時事的なニュースを満足に分析できません。ですから、字数の制限もなく知っていること知って欲しいことを十分に書けるという視点からメルマガを始めたのです。

特に、これから中国の動きは、政治にしても、経済にしても、軍事にしても、日本にとって決して他人事ではなくむしろ日本の運命を左右します。日本企業や、多くの日本人の将来と関わりの深い問題です。中国は今どうなっているのか? 今後どうなっていくのか? ということを発信していきたいと思います。自分が日本の方々に伝えたいことを、思う存分に伝えていきたいと思います。

――メルマガだからこそ、読める内容になるわけですね。

そうですね。字数や時間の制限がありませんから、いろいろなことを掘り下げてどこまでも深く分析できます。

現代社会では、中国問題にしても、情報が無いことではなく、むしろ情報が多すぎるために、判断に悩むことになります。ですから、いろんなニュースの背後に何があるのかを分析していく、そこが僕の仕事になるのです。このニュースは何を意味しているのか、ということお伝えします。ですから「深層ニュース」なのです。同じニュースでも中国のことを知らなければ、よく理解できないということは多々あります。

例えば、ポスト習近平の動き、広東省の胡春華について。習近平は、胡春華がトップを務める広東省に特別に指示を与えました。おそらく今の日本人は、このニュースにまず関心がありません。何を意味するかも分からないでしょう。しかし中国の政治を何十年間も見てきた人なら特別な意味を持っていることが分かるのです。やはり中国の歴史や、いろんなことを知っていなければ、ニュースの背後にあるものが分かりません。それが分かれば、たった一つのニュースでも「これは重要だ!」と判断できるのです。

――「深層ニュース」はどのような方に、ぜひ読んでいただきたいと考えていますか?

どなたでも日本の将来をちゃんと考えている方なら当然、中国問題は関心を持って欲しい。あるいは持たざるをえないと思います。中国が今後どうなるかということは、日本の将来に大きく影響を与えてきます。

日本のビジネスマン、会社員の多くが中国と仕事で関係を持つようになっています。今後、中国の経済や政治がどうなるのかは、多くの人々の仕事や生活に関わってくることだと思います。

また、最近、中国で日本人が拘束されるケースも増えています。これは中国でビジネスをしている人なら誰でも自分の身に降りかかってくる可能性があります。では、そういうものの背後に何があるのか? どういう風に全体像を把握し、気を付けるかということも分析し、情報提供していこうと思います。多くのビジネスマン、会社員に役立つと思います。

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中国と経済的に結びつくことは危険しかない

――今後、日本がアジアの中でとるべき道はどのようなものだと考えていますか?

日本にとって安全保障上の問題のまず一つが朝鮮半島、もう一つがやはり中国です。北朝鮮問題はいずれ解決されるかもしれませんが、中国問題はもっと深く長くなり、政治経済、軍事の面、日本にとってたいへん重要な問題です。

要するに、中国とどう付き合った方が良いかということが今後の大きな問題になるのです。で中国の軍事的脅威に対し、日本の安全と平和をどう守っていくのか? 中国は南シナ海でも軍事拠点化を進めています。南シナ海の問題も、日本の経済、存続に深く関わってくる問題です。

経済にしても、中国を中心に経済圏を作っていく一帯一路とか。そういう動きに対し、日本はどう対処していくのか? 完全に無視するのか、入っていって巻き込まれてしまうのか。今の時代において、中国とまったく付き合わないというのは無理ですから、中国とどういう距離感をとっていくかが大事なのです。

国際戦略的には、まず日米同盟を機軸にして周辺の国々と連携して、アジアの平和と秩序、南シナ海の航海の自由を守ること。これが日本の一番の国益になります。オバマ政権の時代は、アメリカと手を組み、TPPを進め、アジア全体の経済圏をまとめようとしていましたが、トランプ政権になってアメリカが離脱し挫折しました。しかし、やはりアジアの民主主義の国々と日本は共通した価値観や利益があります。ですから、そういう国々と連携して、一種の自由貿易圏を作っていくことも大事です。これからの経済は、日本単独で成り立つものではありませんから。

――中国とは、具体的にどのように付き合っていくべきなのでしょう? 

私の意見としては、経済の面においても、あまり中国と深い関係にならない方がいいと思います。日本企業にしても深入りすれば、いろんなことが起きてくるでしょう。中国とは一定の距離をおいて、むしろ周辺のアセアン諸国とかいろんな国々と経済の連携を強めていくべきです。

例えば、中国では今後、日本人が拘束されるというケースも増えてくると思われますが、この一点を取っただけでも、日本人はやはり、中国との距離を考えなければならないと思います。

私の親戚の中国人は最近、中国で会社を畳んで、財産をニュージーランドへ持っていきました。社長である彼が言うには、お上の指示で、自分の企業の中に自分の判断や考えと何の関係も無い共産党組織ができた。しかも組織の中心人物は、彼が会社から最も追い出したかった人物だということです。もう追い出せない。

しかも、仕事をしたくない社員ほど、その共産党組織に入るそうです。入れば自らの保証になりますから。首を切られることなく、おまけに社長よりも偉そうな顔ができるのです。社長からすれば「何のためにこの会社を創ったのだ」ということになります。

実はそれは、中国国内企業だけの問題ではありません。今、中国共産党は外資企業を含めすべての企業の内部に共産党組織をつくろうとしています。例えば今後、日本企業が中国に進出すると、強制的に内部に中国共産党の組織ができてしまうのです。工場の中にそういう組織ができてしまうと、後ろには中国共産党がいますから、場合によっては人事権や経営にも口出ししてくるようになります。いずれは中国共産党に乗っ取られてしまうという可能性もあるのです。そういう意味では、中国のビジネスは企業にとってリスクが高いということをしっかり認識しなければいけません。

繰り返しますが、国としては、日米同盟を機軸にして周辺の国々と連携してアジアの平和と秩序を守る。個人や企業としては、中国と関係を持つにしてもあまり深入りしないで、一定の距離を置くことでしょう。

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「仲良くする」がいいことは、日本人だけの幻想

――中国に対して、仲良くしていくこと、しっかり手を組んでいくという方策は無いのでしょうか?

それもよく訊ねられる質問ですね。問題は、何のために仲良くするのか? ということなのです。

日本人は「仲良く」とか、そういう言葉や話に弱い。しかし国と国では「仲良し」のための、仲良しは無いのです。どこの国も国益が一番大事なのであって、仲良くするのも、しないのも手段に過ぎないのです。仲良くした方が日本の利益になるのなら、仲良くした方が良い。しかし、逆の場合もあるのです。仲良くすること自体を目的化してはいけないのです。

むしろ、これまで日本は仲良くしなければいけない、「日中友好」とか、そういう言葉に惑わされて大事なものをいろいろ失ってきました。仲良くするために中国の無理な要求を飲む。仲良くするために日本の総理大臣は靖國神社へ参拝できない。仲良くするために中国にODA(政府開発援助)を出さなければならない。仲良くするため日本人が失うものは多いのです。

私は決して、喧嘩すべきだと勧めているわけではありません、仲良くするでもなく、喧嘩するでもなく一定の距離を保つ。日本人が良く言う「俺とお前」の関係にはしない方がいい。いつまでも「私とあなた」という関係でいることです。そうすることで逆に喧嘩も少なくなるのです。人間同士の付き合いでも、うっかり友達になって近くなり過ぎると、逆に喧嘩することになるケースはよくあることです。

――石平さんが考えている、日本の改善すべき悪いところを教えてください。

まず、どこの国に対しても仲良くしなければいけないという固定観念強迫観念に縛られているところですね。

もう一つは、外国と付き合う時、日本は何を守るべきかということに対する意識が薄いのです。日本のプライドにしても国益にしても、絶対にこれを守らなければいけないというものが薄い。例えば、南京大虐殺とか慰安婦問題とか、嘘に近いことを持ち出されて中傷誹謗されても、日本人はあまり怒らないのです。そこは良くない。そして、謝り過ぎます。

もう一つ、日本人が気を付けなければいけないことは、日本社会は長い歴史の中で信頼する社会ができあがっています。腹を割って話をすれば相手も分かるだろう、こちらが相手に対し配慮すれば相手も配慮してくれるだろう、という暗黙の前提があります。

しかし、これは日本社会の中でしか通用しないものであって、国際社会では正反対なのです。とくに相手が中国や韓国ですと、こちらが一歩譲れば相手が逆に一歩迫ってくる。配慮すれば、逆に配慮自体がこちらの弱さだと受け止められ、突っ込まれてしまう隙となる。ですから、国際社会においては日本人はあまり日本社会の中の論理を持ち込まない方が良いのです。

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最新!石平の中国深層ニュース

――習近平政権は、近く崩壊の可能性はあるのでしょうか?

それはありません

共産党前総書記・前国家主席の胡錦濤とお互いに良いところを取り合って、党大会を乗り越えるでしょう。今後は習近平と胡錦濤の連合政権的な形に持っていくのでしょう。政権自体が崩壊することはありません。「石平の中国深層ニュース」ですでに2回ほどポスト習近平についても、私なりの分析を行っております。みなさん興味がございましたら、ぜひお読みになってください。

――一帯一路への協力を表明した日本ですが、中国国内ではどのように報道、評価されているのでしょう?

一応、中国政府は前向きに評価しています。というのは一帯一路で、習近平政権は困ったことになっているからです。

一帯一路ではアジア全体、あるいはさらに広げてユーラシア大陸全体で、今後長期的に投資プロジェクトを展開していきます。しかし、まずはお金を集めなくてはならない。ところが、4月の北京での習近平主宰の国際会議で集まったのは、貧困国家の首脳ばかりです。

お金が欲しい国の首脳ばかりでお金を持っている国の首脳はほとんど出席していないのです。ドイツのメルケル首相も、あれほど習近平と仲が良いのに出席していない。行くとカモになることが分かっているからです。アメリカも、イギリスも、フランスも行っていません。行ったのはロシアのプーチンくらいで、プーチンはお金が欲しい側だからです。

習近平は「しまった!」と思ったはずです。お金が欲しいものばかりが集まってきて、お金を持っているものは誰も来ない、オレはどうすればいいのだ! と。

だから、自民党の二階幹事長を通じて安倍首相にメッセージを送り、日本の積極的な参加を引き出そうとしたのです。安倍首相も、膠着している日中関係を改善するという条件付きで一帯一路に協力すると表明したのでしょう。ただし、だからといって、日本政府が習近平の期待しているようにお金を出して本格的に参入するかどうかはまた別の問題です。私としては、日本はそういうカモにならない方が良いと思います。

――一帯一路への協力によって、中国から日本が評価されたり、見直されたりとかいったことは期待できないのですか?

まったく関係ありません!

日本はもう何十年も中国に貢いできました。ODA(政府開発援助)で北京空港も日本のおかげでできたのに誰も評価していないのです。そこが日本人の誤解しているところで、何か中国に良いことをしてあげれば評価されるはずだ、と。そんなことはないのです。もう30年以上も騙されているのです。まだ分からない日本人がいること自体がおかしい。

――こういう風にすれば評価されるというのはあるのですか?

評価されるということを期待しない方が良いですね。期待すれば向こうの思う壷にはまるのです。政府が何かをやって評価されるということは諦めた方が良いですね。

むしろ、中国人の観光客が大勢日本を訪れますが、日本らしい「おもてなし」をすることで評価されます。わざわざ何かをする必要は無いのです。普通に付き合って、中国人の観光客に日本のおもてなし」をすればいいのです。そうすれば観光客が大勢来るようになり、お金も入ってくるしちゃんと評価もされるのです。

――中国国内において、あまり表には出ていない国民によるデモ、暴動、反習近平政権運動のようなことは発生しているのでしょうか?

反習近平ではありませんが、国内では貧困層、出稼ぎ労働者など、経済成長から取り残された人々の不平不満が常に溜まっていて、何かある度にいろいろな形で爆発しています。デモ暴動になったり、そういうことはいつでも起きています。

だからそのために150万人もの武装警察がいるのです。彼らの唯一の仕事が暴動の鎮圧です。日常犯罪、泥棒等の取り締まりは一切していません。もちろん、軍隊として戦うこともしない。日本の自衛隊が30万人ですから、その5倍の規模の武装警察を国家で養って、唯一の仕事が国内における暴動の鎮圧なのです。つまり150万人の武装警察がいないと抑えつけられないということです。現在、中国で公表されている治安維持費は国防費を上回っているのです!

――ビットコインへの依存が中国も高くなっていますが、問題は起きていないのですか?

中国でもビットコインが非常に流行っていますが、主に二つの理由が考えられます。

一つは、中国人が基本的に人民元を信用していないからです。例えば、どうして中国人はあれほど不動産を買うのか。金や貴金属も、よく買います。それは財産として人民元を持つことが不安だからです。自国の貨幣に対して深刻な不信感があるのです。だからビットコインなのです。人民元より仮想の貨幣の方を信用しているのです。

もう一つは、財産を海外へ持っていくための手段です。人民元を海外へ持っていったら、外貨に替えなければいけません。ところが外貨に替えるのには、いろいろな制限があるのです。ですから、まず人民元をビットコインに替える。海外でビットコインを売って外貨を受け取ればいい。

中国政府もビットコインは頭の痛い問題でしょう。今年一月に取り引きがすべて中止されて、最近再開されましたが、いろいろな形で制限しています。

――ありがとうございました。


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【御茶ノ水】強運のラーメン官僚が食した、日本一旨い普通のつけ麺【大至】

日本全国に数多あるラーメンの中でもとっておきの一品を食べ歩きながら紹介する、ラーメン官僚かずあっきぃこと田中一明さん。豪華執筆陣による興味深い記事を1本から購入できて読める、まぐまぐの新サービス「mine」で無料公開中の、田中さんの記事から本日ご紹介するのは、東京・御茶ノ水「ラーメン大至」のつけ麺。今まで12,000杯のラーメンを食べ歩いたラーメン官僚が、余分な贅肉を極限まで削ぎ落とした「引き算の美学」の結晶とまで激賞する、ラーメン大至のつけ麺のお味とは?

オススメ!【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】ラーメン大至

ラーメン大至@御茶ノ水にて、つけ麺。

6月22日の営業再開後、以前にも増して飛ぶ鳥を落とす勢いで営業を続ける『大至』。

知る人ぞ知る「日本一美味しい普通のラーメン」を提供する名店であり、距離的な近接性も相まって、移転前の湯島の『大喜』と並び称される存在だった超実力派店舗だ。

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今回、私は移転後初訪問。

予想を上回るお客さんが店に殺到し、スープ切れ閉店の日々が続く中、幸運にも営業時に入店。

未食だったつけ麺をオーダーさせていただいた。

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まずは感想から。これは美味い!

中細縮れ麺をつけ麺で、ここまで巧みかつベストな状態で提供できる才能に恵まれた店主は稀有。

タレのシャープなうま味と出汁感が共存するスープも、余分な贅肉を極限まで削ぎ落とした「引き算の美学」の結晶。

本当に麺とスープに魅力があれば、具の存在は最小限で足りることを、まざまざと実感させられた。

ともすれば「ラーメン」が話題となりがちな『大至』だが、「つけ麺」もまた隠れた逸品。

未食の方は是非、足を運んでいただきたい。同店が「ラーメン」だけの店でないことを肌身で知ることになるだろう。

自身が食べて美味かったラーメンのみUPする、田中一明さんの記事をチェックしたい方はこちらでフォロー

DATA

九十九里煮干つけ麺 志奈田

営業時間 (火~土)11:00~15:00 17:00~20:45 (日)11:00~18:00

住所 東京都千代田区外神田3-4-1

定休日 月曜

東京「小池の乱」から始まる安倍政権崩壊のカウントダウン

逆風吹きすさぶ中行われたとはいえ、先般の都議選において予想を遥かに超えた「歴史的惨敗」を喫した自民党。しかしその「逆風」を生み出した張本人とも言える安倍首相は都議選大敗の責任を取ることをせず、党内からも表立った批判は数えるほどしか聞こえてきません。メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』の著者・新 恭さんは、自民党がこのような機能不全状態に陥った原因を様々な側面から分析するとともに、「安倍おろし」の風すら吹かない同党の体たらくぶりを厳しく批判しています。

都議選の歴史的敗北は安倍政権崩壊の序奏か

東京都議選の投開票日、7月2日の夜。安倍首相は東京・若葉の高級フランス料理店「オテル・ドゥ・ミクニ」にいた。

そのテーブルに同席したのは、麻生太郎副総理菅義偉官房長官、そして、あっせん利得の疑惑で表舞台から遠ざかっていた甘利明前経済再生担当相である。

盟友たちの食事会が何を意味するのか。出席者の誰もが黙して語らない。だが、安倍政権の今後について共通の危機感を抱いていたのは間違いないだろう。

それぞれの心理に微妙なズレがあったかもしれない。麻生氏はポスト安倍をにらんで派閥の拡大をはかっている。菅官房長官は加計学園をめぐる文科省の内部文書を「怪文書」と切り捨てたために、前川喜平前文科省事務次官の反発を招き、安倍首相の苛立ちに拍車をかけた。

内閣支持率が急落し、迷いの中で生まれる編み目のほつれを修復するため、甘利氏あたりが音頭を取ったとも思える。だが、話し合いの中身はもっと深刻だった。

午後8時過ぎ、「小池支持勢力、過半数獲得」と予測がテレビに流れたころ、彼らは都議選についての質問攻勢を避けるように帰りの車に乗り込んだ。

この宴席で「首相への責任問題にはならないとの認識で一致した」と朝日新聞は報じた。最も責任が重いのは森友、加計学園問題に関与した疑いが濃い安倍首相である。だからこそ、安倍首相は「責任不問の合意を党内実力者三人からとりつけたのだ。

自民党が自滅的大敗を喫したおかげで都民ファーストの会は予想をはるかに超える勝利に沸いた。国政の欺瞞と、失敗、失態、失言の数々が東京都の地方選挙を左右したのだ。

前日の秋葉原駅前。安倍首相はこの選挙戦での、最初で最後の街頭演説にのぞんでいた。

自民党にとっては「ホーム」といわれるほど支持者が集まる大切な場所である。いつもの声援を期待して安倍首相はやってきたはずだ。

ところがこの日はなにやら様子が違う。日の丸を手にした支持者たちと、プラカードを掲げる批判者たちが入り混じって、不穏な雰囲気に包まれている。

安倍政治を許さない」「国民をなめるな」。横断幕やプラカードが揺れる。学者たちの姿も見える。