元Google執行役員が語る、ジャーナリストの堀潤が「論破」を憂慮する理由

TikTokやInstagram、またはネットニュースに至るまで、私たちは様々な娯楽・情報に囲まれています。便利な時代になっていく一方、「自分が興味のある対象しか見ない」こともできるわけで、人間の考え方や世の中が“分断”される危険があることも間違いありません。Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍されているメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』の著者・尾原和啓さんは今回、元NHKのアナウンサーでジャーナリストの堀潤氏との対談を議事化。Z世代をコメンテーターにしたニュース番組の編集長を務める堀氏が憂慮している「オピニオン」だらけの現状、そして、組織やチームで使える「3つのファクト」について解説しています。

堀潤さんとの対談、ファクトの3つの分解は、組織やチームで使えるので解説

今日はみなさんの組織やチームでも使えるファクトの3種類、特に3番目がこれから大事という話をしていきたいと思います。

堀潤さんがNHKのアナウンサーからフリーのジャーナリストとして(番組を)立ち上げた時に、彼が見ているオープンジャーナリズムだったりソリューションジャーナリズムだったり、これからのメディアの流れの中で、非常に大事な流れがありました。

「アテンションエコノミー」といわれるように、僕たちはTikTokやInstagramのリールで、自分の注意・関心を惹くものばかりを、スワイプしてどんどん見ていきます。そうなった時に、人間の考え方や世の中は、いつの間にか分断的になっていきます。

結局、影響力が強いモノ・注意を惹くモノを発信できる者にしか、ユーザーに声が届けられない状況になってきている。そんな中、堀潤さんが、どういうかたちでしなやかに持続的なことを10年近くやられているのかという話は、非常にわかりやすく、ヒントになると思います。

『モーニングCROSS』から『モーニングFLAG』へ

僕も出させていただいた、TOKYO MXの『モーニングCROSS』という番組があります。

(顔の前で手をクロスさせながら)「モーニング・クロス」というふうに、独自の意見を持った人たちが見ている、「他の人には見えていないファクト」や、「1つのニュースというファクト」に、いろいろな専門家の視座から見えるオピニオンをクロスさせていくことで、多様な物の見方をしましょう、というものです。

MXさんは、ものすごく野心的な番組をやられていたわけですね。でも堀潤さんは、そこをあえて辞めて、昨年からZ世代の方がコメンテーターになる番組(『堀潤モーニングFLAG』)を始められて、1年経ったのですよね。

これからのZ世代は大事です。Z世代の方々は若いので、意見の発信の仕方にまだまだ慣れていらっしゃらないことがありますが、「そういったところに、活躍のフォーカスを当てていくのがすごいな」と、個人的には思っていました。

堀潤さんには、時代の変化として大事な構造が2つ見えています。(番組は)そこをどういうふうにやっていくかの実験でもあり、かなりおもしろく、うまくいっているということなのですよね。

特に前半の内容が、みなさんのチームの作り方や、ふとしたミーティングのあり方などにおいて非常に大事なので、今日はその話をしたいと思います。 

この記事の著者・尾原和啓さんのメルマガ

現役医師が伝授、老化や万病の元凶「酸化ストレス」を遠ざけるために摂るべき食材

人体にさまざまな不具合をもたらすことで知られる活性酸素。そんな厄介者を効果的に撃退できる方法、ないものでしょうか。今回のメルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』では糖尿病専門医の江部康二先生が、活性酸素の残存を防ぐため積極的に食べるべき、抗酸化成分を豊富に含む食材を列挙。さらに酸化ストレスのリスクを下げる「究極の食事法」を紹介しています。

「酸化ストレス」は老化や万病の元

酸化ストレスとは

人体は酸化反応と抗酸化反応のバランスが取れていると正常に機能します。

酸化反応が抗酸化反応を上まわった状態を酸化ストレスといいます。

ヒトは、呼吸によって1日に500L以上の酸素を体内に取り入れていると考えられています。

呼吸によって毎分約0.3Lの酸素が肺胞から血液中に送られます。このうち約2%が活性酸素に変わるといわれています。

生体内の抗酸化システム(SODなど)で処理しきれない活性酸素が残存した場合、酸化ストレスとなり、人体の構造や機能を担っている脂質、たんぱく質、酵素、DNAなどに損傷を与えてしまい、老化の元凶とされています。

さらに老化以外にも、糖尿病合併症、動脈硬化、がん、アルツハイマー病、パーキンソン病などのさまざまな病気の元凶とも考えられています。

また、これらの病気を発症すると、さらに酸化ストレスのリスクが上昇するという悪循環パターンとなり、症状が進行する可能性があります。

活性酸素を増やす要因

活性酸素を増やす外因としては、酸素、紫外線、大気汚染、化学物質、農薬などさまざまな環境因子が明らかになっています。

体内でSODを作る能力は40歳前後から低下していきます。

従って食物から抗酸化成分をしっかり取ることが必要です。

野菜、海藻、キノコ、大豆、ナッツなど糖質制限食の食材にも抗酸化成分が豊富に含まれますので、積極的に食べましょう。

一方で、内因としては、血中のインスリン値が高い状態が続く「高インスリン血症」が、活性酸素を発生させて酸化ストレスのリスクになるといわれています。

高インスリン血症を生じさせるリスクが最も高いのは糖質です。

たんぱく質もある程度インスリンを分泌させますが、脂質は分泌させません。

つまり、「糖質+たんぱく質」はインスリン分泌を最も増やします。

食後一定時間が経過した後も血糖値の高い状態が続く「食後高血糖」や、血糖値が高い時と低い時の差「平均血糖変動幅増大」も活性酸素を発生させ、酸化ストレスのリスクになると考えられています。

従来の糖尿病食(カロリー制限食=高糖質食)など、糖質を1日の総摂取カロリーの50~60%摂取する食事では、「高インスリン血症」「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」を必ず生じ、酸化ストレスのリスクが増大する可能性が高いのです。

酸化ストレスのリスクを少なくする「糖質制限食」

「糖質制限食」は食事で摂取する糖質をできるだけ減らして、血糖を良好にコントロールしようというものです。

これなら必要最低限のインスリン分泌ですみますし、食後高血糖や平均血糖変動幅増大も生じませんので、酸化ストレスのリスクは極めて少なくて済みます。

このように、酸化ストレスリスクを効率よく予防するには、糖質制限食以外の選択肢はないと考えられます。

糖質制限食は老化を緩和させ、糖尿病合併症や生活習慣病を予防できる唯一の食事療法と言えます。

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逮捕“秒読み”の猿之助、取り調べを受ける姿が全国公開?映画『緊急取調室』延期で賠償金額は…

5月31日、『文春オンライン』が「市川猿之助を自殺幇助で近く逮捕へ」と報じた。1日現在、猿之助が逮捕されたという情報はないが、両親の死亡や供述内容等から最悪の事態は免れないと考えるのが自然だろう。人気芸能人が逮捕されると、関わっている作品やCMがお蔵入りになるケースは多くある。猿之助も、総理大臣役で出演する映画『緊急取調室 THE FINAL』の公開が間近に控えていたが、先ほど公開延期が発表された。

【関連】『週刊文春』が「猿之助を自殺幇助で逮捕へ」と報道。天海祐希主演『緊急取調室 THE FINAL』は公開か、お蔵入りか?

公開延期は安倍首相以来2回目だった?

映画『緊急取調室 THE FINAL』に関しては1日、『Sponichi Annex』が「昨年7月に安倍晋三元首相が銃撃されて死亡する事件が起こったため、公開の延期を余儀なくされた」と報じている。つまり、同映画に「2度目の災厄」がふりかかる可能性があるということだ。

芸能関係者は言う。

「近年、〈作品に罪はない〉との声が大きく、少し前ならお蔵入りしていたような作品が世に出ることは珍しくない。ただ、今回はちょっと難しいんじゃないですかね……」

それは、劇中のシーンが深く関係しているという。

今回の映画『緊急取調室 THE FINAL』は、テレビ朝日の木曜ドラマ枠として全4シリーズが製作された人気作品の映画化として、ファンから期待の声が多かった作品。『THE FINAL』という名の通り、この映画で同作品は完結することとなる。これに、現在警視庁から事情聴取を受けている猿之助が内閣総理大臣役として出演しているのだ。

「映画のあらすじは大まかに〈猿之助さん演じる総理大臣が襲撃され、捜査一課の取調べ専門チームのキントリ(緊急事案対応取調班)が襲撃犯への取り調べをする中、総理にある疑惑が浮上する……〉というもの。総理大臣襲撃といえば安倍さん、そして現総理の岸田さんも被害に遭った記憶に新しい出来事です。ただし、あくまでフィクションなので、そこに関しては何の問題もない。ネックになるのは、予告編でも流れていますが、猿之助さんが演じる長内総理が天海祐希さん演じる真壁から取り調べを受けているところなんです」(前同)

総理襲撃よりも大問題な「取り調べシーン」

 予告編には、天海祐希演じる真壁が「総理を取り調べたいんです」「重要参考人は内閣総理大臣…丸裸にしてやる」といった内容に加えて、長内(猿之助)の「私をここ(取調室)に呼んだのは、なぜですか?」といったやり取りがある(現在は非公開)。

「総理大臣役としてですけど、〈取り調べを受けるのはさすがに現実と重なりすぎでしょうよ~〉と、関係者は苦笑い。現実世界で、猿之助さんが警察から取り調べを受けているのは大々的に報じられています。ちょっとリアルすぎて、観客も作品に集中するのは難しいと製作サイドは判断するのでは? 延期はやむを得ないし、逮捕起訴~と今後次第では、お蔵入りも考えられます」(前出の関係者)

ちなみに先週末、都内のシネコン系映画館で、上映中の別の映画を鑑賞したという男性(40代)はこう言う。

「あの映画(緊急取調室)の予告が普通に流れたので驚きました。周りの客が〈ざわざわ〉してましたね(笑)。公開するなら怖い物見たさ的なノリで観に行こうかなと思っていたけど、この感じじゃやらないのかな?」

予告編で客がざわついているようでは、今本編を上映するのはタイミングとしてどうなのよ? である。

韓国軍が北朝鮮の発射体の一部を回収。物体にある窓型開閉口の目的は?

昨日、北朝鮮が軍事偵察衛星を発射しました。同日中に「墜落した」と打ち上げ失敗を公表しましたが、近日中の2回目打ち上げを予告しており、不安に感じている人も多いはずです。そんな中、韓国軍が北の発射体の一部を当日中に引き揚げることに成功しています。今回の発射体はどのような物だったのか? 韓国の無料メルマガ『キムチパワー』で、韓国在住歴30年を超え教育関連の仕事に従事する日本人著者が詳しく語っています。

北の発射体の残骸を一部回収

軍は5月31日、北朝鮮が軍事偵察衛星だと主張した発射体が西海(ソヘ・黄海)上に落ちてから1時間後に発射体の一部を引き上げるのに成功した

軍が北朝鮮の発射体を引き揚げたことは何度もあった。しかし、通常数日かかっていたのとは違って、今回は異例に早かった。引き揚げ物体は発射体1段または2段部位と推定される。

軍は近隣海域に「衛星体」「推進エンジン」など他の核心物体がある可能性もあり海軍特殊戦ビラ潜水チームなどを投入し捜索・引き揚げ作戦を拡大している。このような主要構成品が追加で引き揚げられる場合、北朝鮮の人工衛星、長距離弾道ミサイル技術力に対する情報水準を画期的に高めるものとみられる。

軍が同日引き上げた物体は直径約3メートルの円筒形で、発見当時、水に浮かんでいる状態だった。今回の発射体の1段ロケットと2段ロケットの間の円筒形連結部位と推定された。

物体表面には赤色で「点検文-13(器具組立)」という文字(ハングル)が書かれた窓型開閉口があった。「点検文」は北朝鮮が閲兵式などで公開した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の端部でも識別されたもので、各段の結合状態を確認するために外部から内部を覗く目的で設置したものと推定される。

軍は同日、引き揚げられた物体は陸地に移し軍事研究所などで韓米協力のもと精密分析を行う計画だ。これを通じて、今回の発射の失敗原因や欠陥事項も明らかにする計画だ。

これと共に北朝鮮が「万里景(マンリギョン)」と命名した衛星体や推進エンジンの残骸などが近隣海域にあると見て、追加捜索に総力戦を繰り広げている。韓国軍が北朝鮮の人工衛星物体を確保したことはないという。

牙山政策研究院のヤン・ウク研究委員は「残がい物を分析すれば今回の発射体の全体サイズをはじめ液体または固体燃料を使用したのか、発射体・人工衛星技術力はどの程度水準なのかなど各種事項を把握できる」とし「各部品が純粋な北朝鮮技術で製作されたのか、中国やロシア部品が入っていないのかも確認できるだろう」と話した。

軍は北朝鮮が29日に衛星発射を予告した直後、警戒態勢を強化し各種非常事態に備えたとしている。軍関係者は「北朝鮮の発射体が軌道から外れて危険領域に進入する際に迎撃したり、発射体の一部が西海または南海上に落ちた場合、残骸収集作戦を行うなど様々な状況を仮定してこれに合わせた対応措置を準備した」と話した。

軍は同日、北朝鮮の発射体が予告された落下地点に到達する前にレーダーから突然消えると、直ちに他の情報資産を通じて墜落地点を追跡した。合同参謀本部は韓米情報資産を通じて発射体が全羅北道群山市於青島の西側200km余りの海上に落ちたことを確認し、引き揚げ作戦チームを急派した。軍は落下地点が韓国と中国の中間海域である「韓中暫定措置水域」であることを考慮し、艦艇数隻を送り中国側が接近できないようにしたという。暫定措置水域とは、西海(ソヘ=黄海)で韓国と中国漁船に限って申告なしに自由に操業できるよう許可された水域をいう。

西海海岸で警戒作戦中だった海軍兵力は落下推定地域に迅速に移動し、午前8時5分ごろ、北朝鮮発射体の一部と推定される物体を発見した。昨年、北方限界線(NLL)を越えて束草(ソクチョ)付近の東海(日本海)上に落ちた北朝鮮ミサイルの残骸を探すのに4日かかったが、今回は発射当日、直ちに引き揚げに成功した。

またソウルできのう31日の午前6時半ごろ、空襲警報のサイレンがなり、さらには「ただちに避難せよ」との文字メールまでが市民のスマホに送られてきた。北朝鮮がきのう午前6時27分に軍事偵察衛星だと主張する発射体を発射したのをうけての措置だと思われるが、あたかもソウルが北の攻撃対象になったかのような動きだった。

これに対し市民らは、「なんのせいで避難せねばならぬのか」「どこに避難すればいいのか(地下鉄駅かそこらのものかげでいいのかなど)」が不明であったため(市民らは)出勤できるのか、しないで家にとどまっていないといけないのかなどなど、相当の混乱があった。約1時間後に「誤報」だったとのメールがあったため会社に行く人は会社に行くなど一応の解決はみたが、市民らの怒りと混乱は終日続いた。誤報に対する釈明はいまのところまだソウル市(あるいは国防部)からは出ていない。

(無料メルマガ『キムチパワー』2023年6月1日号)

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騙されたと思ってやってみたら願望が叶っている「魔法」の張り紙

あなたの「将来の願望」はなんですか?その望みを叶えるために、日々何をしていますか?今回は、メルマガ『熱血日記』の著者で外資系金融機関で30年間の勤務経験を持つヒデキさんが、合理的で行動力を沸き立たせる方法を紹介しています。

行動力で実現させる願望

経営者兼大家さんの方とお会いして2時間ばかり話を聞かせて頂いたのですが、その慧眼に驚くばかりで、凄い人がいるものだと感心しました。やはり、自分より上の知識、経験を持つ人たちから学ばないといけません。

やはり“普通の人間で終わってはいけない”と強く感じました。

自分の能力を磨き、超高速回転頭脳をつくり、周囲に大きな経済をつくって、自分も幸せになるし、社会も富ませていかないといけないと思います。

そのために何をするか?というと、たくさんありすぎて全部を語るのは難しいのですが(笑)、簡潔にお伝えるとすると次の3つです。

1.自分の願望、なりたい未来を文書化して、毎日それを見る。そこが一番の座標軸だから、そこから外れるような行動はしない。

2.自分の人脈を大切にする。自分の人脈から頼まれたことはできる限り動いて、他人の願望実現のために手を貸してあげる。ただし、安請け合いはいしない。出来ない約束はしない。

3.上記の1番と2番をやっていると、仕事や社会貢献の幅が拡がり、世界観は拡がるし、知識も増える。そこでまた“自分のミッション(やるべき貢献)は何か”を考え直して仕事も時間配分も考え直す。

今年から始めたコーチングですが、若手に将来のキャリア形成、起業の相談をするとなると、系統立てた知識も必要になってきます。10年後とか20年後の未来というのは不確実性も高く、必ずしも予想通りになるとは限らないのですが、ある程度の定石を組み込むことで実現可能性は高くすることが出来ます。

サラリーマンならまだしも、起業家、会社経営者となるとバリアンス(変動可能性)の幅も広く、先人から学んだうえで行動に移さなくてはいけません。

関西で4つの会社を経営し、大阪に3階建ての家を建てている経営者である中野裕治さんの本には、“自分の夢や願望を紙に書いて見えるところに貼る”ことの大切さが述べられています。

毎日、自分の願望(なんでも良いです。人間の5欲に基づいた願望で構いません)をリストアップした紙を見ることで、ヤル気を起こすという理論です。

【参照】『億を稼ぐ人の習慣

「なんだ、そんな簡単なことなのか!」と、笑われるかもしれませんが、毎日、そのリストを見ることで毎日の自分の行動のひとつひとつが願望に叶った仕事に向いていくわけですから、合理的です。

私も、願望リストには“関西に2軒目の家を買う”としっかり買いてあります。毎朝このリストを見ることで、行動力に火が付くのです。

この記事の著者・ヒデキさんのメルマガ

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まさかそんなことで?松下幸之助の驚くべき昇格判断基準とは

日本屈指の経営者である松下幸之助氏。生前残した名言の数々は語り継がれていますが、その中でも、28年松下氏から薫陶を受けた岩井虔氏が心に残っている言葉を今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』で紹介しています。

松下幸之助の判断基準 岩井 虔(PHP研究所客員・元専務)

生前の松下幸之助氏から、28年もの長きにわたり、薫陶を受けた岩井虔氏。

ある時、松下幸之助氏が話した言葉がいまも深く胸に残っているといいます。

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もう一つ申し上げたいのが、「質問の手を挙げたら昇格」というお話です。

ある時、幸之助さんは

「わしは創業期から従業員によう話をしたもんや。その後で時間があれば“なんぞ質問ないか”と聞くようにしていた。そしてパッと手の挙がる従業員の名前を覚えておく」

と言われました。

「覚えてどうなさるんですか」

と聞くと

「昇格」

とおっしゃったんです。まさか、冗談だと思うでしょう?

するとこんな説明をしてくださったんですね。

「わしは現場の情報を皆から得たくて聞いている。でも、もう一つ理由があるんやで。それは何か?

誰が松下を継いでくれるか、経営の幹部になってくれるか。後継者を求めているんや。

わしが質問ないかと言った時にパッと反応できるためには、まず問題意識が必要や。また皆からええ格好しいと冷やかされるし、勇気も要る。

でもわしが『質問ないか』と言った時に、これを絶好のチャンスと受け止めて行動で示せる、そういう逞しい人材を後継者にせずして会社の発展はない」

と言うんですね。

ニコニコと質問をしながらも、内心ではそういう考えを持ちながら行動されていたことにハッと目の覚める思いがしました。

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人生最大のピンチに陥っても大丈夫。現役医師が教える、絶対に乗り越えられる方法

人生においてピンチを感じたことはありますか? 多くの人が、何かしらの場面で「ヤバイ!」と思ったことがあるはずです。今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、 著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、ピンチを絶対に乗り越えることができる方法について明らかにしています。

人生最大のピンチを、絶対に乗り越える方法!

こんにちは。ゆうきゆうです。

元気でお過ごしでしょうか。

さて、皆さんは人生においてピンチを経験したことはありますか?どんな人の人生も、楽しいことやポジティブなことばかりではありません。ショックなこと、大変なことというのはつきものでしょう。

今回は、このようなピンチを感じたとき、どのように乗り越えるかという話をしていきましょう。

人間はピンチを「忘れる」生き物!

まずお伝えしたいのは「とにかく時間がすべてを解決する」ということです。どんなに大変だと感じていることも、実は1年2年と経つにつれ「何であんなことで悩んでいたんだろう」と、遠い過去の話になってしまうことは多々あります。

良い例として「1年前の今日、あなたはどんな気持ちでしたか?」「2年前の今日、あなたは何で悩んでいましたか?」と聞いても、答えられない人が大半でしょう。なぜなら、多くの人が当時の感情をもはや覚えていないからです。

確かに「数年前は、だいたいこんなことで悩んでいたな…」といった感じで思い出すこともあるかもしれません。しかしその場合も、当時よりもぼんやりと、遠い過去の話としか感じなくなっているはずです。

「バフムト陥落」でプーチンの勝利。それでもウクライナ戦争を終わらせない米国が覇権を失う日

5月29日に公開された動画メッセージで、近い時期の反転攻勢開始を示唆したゼレンスキー大統領。しかしながら「ウクライナ戦争はすでに決着済み」という見方もあるようです。今回の無料メルマガ『田中宇の国際ニュース解説』では国際情勢解説者の田中宇(たなか さかい)さんが、バフムトの陥落でロシアの勝利が決定したのにもかかわらず、この戦争が意図的に長期化されている理由を詳しく解説。その結果として今後の国際社会にもたらされる「新しい枠組み」についても考察しています。

ウクライナに集まる武器弾薬を破壊。露が企む西側全体の非武装化

5月20日、ロシアの民兵団(傭兵団)ワグネルと政府軍が、ウクライナ戦争の最後の激戦地といわれたドネツク州のバフムト(アルティモフスク)を陥落(解放)した。

(この街は帝政時代にバフムトと呼ばれ、ソ連がアルティモフスクと改名し、ウクライナの米傀儡・反露政権が2016年にバフムトに戻した。露側はアルティモフスクと呼び続けている。米傀儡・反露の日本ではバフムトと呼ばれている。今は併合されてロシアの一部だからアルティモフスクと呼ぶのが正しいが、私は記事を短くしたいので短い方のバフムトを使う)

Ukrainian military official confirms Russian victory in Bakhmut as Wagner head announces city has been taken

バフムトはドネツク州の交通の要衝で、ウクライナ領だったドネツク州を昨年9月末にロシアが編入した時までウクライナ軍が駐留していた。その後、ロシア軍とワグネルがバフムトを包囲してウクライナ軍を掃討していった。

ウクライナ軍は劣勢で勝てないのに、徴兵したばかりで戦い方を知らない新兵たちと、米欧からもらった武器弾薬を大量につぎ込み続けた。優勢な露軍に狙い撃ちされ続け、ウクライナは常に兵士と武器弾薬車両など戦争の道具が足りない状態に陥った。

Putin Congratulates Wagner By Name For 1st Time As Ukraine Seeks To Reframe Bakhmut Narrative

半年間の激戦で、ウクライナ軍は6万-10万人の戦死者を出した。ウクライナ軍は、他の戦場でも兵士と武器弾薬車両を大量投入して露軍に破壊殺戮され続け、徴兵しても兵力が足りない。徴兵したばかりの兵士を数日間の訓練だけで前線に送り出してどんどん戦死させてきた。支援してきた欧米も、軍事品の在庫が払底してきている。

バフムトの戦闘のほとんどは政府軍でなくワグネルが行った。その指導者プリゴジンによると、224日続いたこの戦闘でのワグネルの戦死者は2万人だった。ウクライナはロシアの3-5倍の戦死者を出している。欧米が大量の兵器を送ってもロシアの優勢は崩れない。

Prigozhin Says 20,000 Wagner Fighters Were Killed in Bakhmut Battle

ドイツの諜報長官が最近、ロシアは昨年来の戦争でほとんど疲弊・不安定化しておらず、この先もずっと戦争を続けられる国力や民意を維持していると認める分析を発表している。

ウクライナ軍よりも露軍が甚大な損失を被ったという報道は、米国側の歪曲と、露側の「偽悪戦略」の産物だ。

Russia able to conduct its special military op for a long time – German intelligence chief

5月24日にはロシアの警察がバフムトに入って機能し始め、治安の安定化や地雷の撤去、瓦礫の片付けなど都市機能の再建が開始された。

ウクライナ国防省は「バフムトはまだ陥落していない。戦闘が続いている」と発表し、米国側マスコミがそれを喧伝した。しかし、ゼレンスキーの側近はバフムトの陥落を認めた上で「必ず奪還する」と言っている。

Russian police begin work in Artyomovsk

実のところ、奪還は無理だ。ウクライナ軍は、戦闘技能を持った人の多くが戦死・負傷し、戦争継続が難しくなっている。先日は軍の総司令官(Valery Zaluzhny)が負傷して交代が必要になったが、後継の人材がいない状態だ。

Ukrainian Top General’s Replacement Would Likely Have to Be Vetted by US

“地方”の弊害。長野男女4人殺害事件の犯人を作り出してしまった社会の責任

長野県の北東部に位置する中野市で5月25日に発生した、凄惨な殺人事件。なぜ31歳の青年はあのような凶行に走ってしまったのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』では、要支援者への学びの場を提供する「みんなの大学校」学長の引地達也さんが、その要因を分析。さらに誰もが安心できる社会を実現するために、我々日本社会に生きる人間がなすべきことを考察しています。

ナイフで襲いハーフライフル発砲。中野市男女4人殺害の報道から見えてきたこと

長野県中野市で警察官を含む男女4人が殺害される事件はあまりにも痛ましく言葉が見つからない。

メディアから伝えられる容疑者の人間像は雑駁であるものの、社会との接触では「苦手さ」を感じていたことがうかがえる。

その状況を「解消しよう」とする家族の気遣いも見られるものの、ソーシャル─ワークの介在はみられない。

存在していたであろう「歪み」のような状態をケアすることへは、一般的な反応として抵抗があったのだろう。

この抵抗感は地方にはよくあることで、だから、都会に比べ地域住民の結びつきが強い地域では、関係のこじれを修復し、対人の苦手さ克服するのは難しい。

私が関わった事例の中にも、外部とうまくやれず、周囲は自分を責めている意識になってしまう状況は少なくない。

それらの風景は、適切な対応をしなければ大きな不満や不安のエネルギーの塊になってしまうという想像は現実の未来と受け止め危機感をもって対応してきた。

だから、今回の事件を社会で共有し、二度と起こさない責任も考えていかなければならない。

地元の信濃毎日新聞が両親にインタビューし容疑者の周辺の状況は断片的に伝わってきたが、そこには容疑者が生まれ育つ中で、親の愛情と心配が当然としてありながら、普通とは違う状況に戸惑う様子も見て取れる。

容疑者が通院を拒んだことで、今に至る道筋がつながったような気がしてならない。

統合失調症やうつ病等の精神疾患により社会に出て仕事をするのは難しい場合、その人たちにとって必要なのは「休息」である。

疾患には休息、は当然であるがそこへの理解が浸透していない社会の問題がまずある。

さらに休息しても就労が難しければ、それは療養が必要な疾患であるから、自分の体調に合わせての過ごし方を考え、体調の許す範囲で活動をすればよいのである。

それが一般的なケア視点での対応で、急がずに待ち、対話を繰り返すことで社会とのつなぎ役になるのがソーシャルワーカーの役割である。

ソーシャルワーカーに頼れない場合は、自然にその役割を担える人に相談すればよいのだが、その状況でもなかったというから、家族だけで対応してしまったということなのだろう。

家族が対応する―。

これを当たり前と感じ、家族だけで克服したら美談になる考えこそが、私たちの社会で根付いてしまっている固定観念、場合によっては社会の圧力になる。

それは働かない、働けない人間が恥じ入らなければならない社会。

この社会が今回の容疑者を作り出した可能性がある。

この記事の著者・引地達也さんのメルマガ

「これはいける!」と思った商品のことを端的に語るのが難しいワケ

良いモノやサービスを作ったのでその良さを多くの人に知ってもらいたい。ところが上手に説明するのは意外と難しいと感じている人が多いようです。その手の相談をよく受けると語るのは、メルマガ『前田安正の「マジ文アカデミー」』著者で朝日新聞の校閲センター長を長く務め、ライティングセミナーを主宰する前田安正さん。説明が困難になる原因として「アイデアの水ぶくれ」を例にあげて“何が売りか”見えなくなる過程を解説しています。

商品とストーリー 文章コンサルタントという仕事

最近、よく依頼を頂戴するのが、商品のストーリーづくりです。「商品やサービスの販路を拡充したい。もっと知ってもらいたい」事業主であれば、当然の思いです。

「それでは、その商品とサービスの内容について教えてください」と質問すると、うまく答えられないことが多いのです。それは、「あなたについて教えてください」という質問にしっかり答えられないのと同じことかもしれません。

自分のことや自分が手がけていることについて、端的に答えるのは、かなり難しいのです。「これはいける!」と直感的に思い、行動力でそれを事業化することは、事業家なら比較的たやすくできるのです。ところが、なぜ「これはいける!」と思ったのか、それが語れないのです。

「いいと思ったから」という素直な気持ちは理解できます。しかしそれは、生産者側の考えです。それを消費者側に届くように考えを転換させなくてはなりません。

「これはいける!」と思ったのは、商品・サービスの利点を嗅ぎ取ったからに違いありません。言い換えれば、消費者が求めているものを具現化できる商品・サービスであることを見抜いたからです。にもかかわらず、それを説明できないのです。なぜか。

アイデアは、水ぶくれする

面白いことに、初めに「これはいける!」と思った事業に、あれもこれもと自らオプションをつけて、水ぶくれしてしまっていることが多いのです。そのため、商品・サービスの(よく言えば)売りが増えすぎて、もともと消費者に提供しようと思っていたものが、見えなくなってしまうのです。

たとえば、品質のいい小豆を見つけて、直感するのです。これだけ質のいい小豆なら、上品な味の大福をつくれば売れる!すると、普通の大福とは違うものをつくろうという欲が生まれます。

これに美味しいイチゴを入れれば、絶品のイチゴ大福ができる。さらに、大福の周りを美味しいチョコレートでコーティングすれば、洋風のイチゴ大福になる。それなら、生クリームでデコレーションして、栗をギュッと絞りだした素麺状の仕上げにすれば、スイーツの玉手箱やぁ~。

まさか、こんなことにはならないでしょうが、商品・サービスの一つの比喩として考えてください。

この記事の著者・前田安正さんのメルマガ