日本も巻き込まれる。いまプーチンを止めなければ「次に起きる」こと

ウクライナの首都キーフ郊外での民間人大量虐殺を受け、ロシアへの追加制裁に踏み切る方針を固めた欧米諸国。今回の動きを含め、西側の反応をじっと見つめている国家の存在を指摘するのは、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんです。北野さんは自身のメルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、その理由と彼らの思惑を解説。さら岸田首相に対しては、欧米と歩調を合わせウクライナ問題を解決する重要性を強く訴えています。

日本にとってのウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナ侵攻がつづいています。普通の日本国民にとって、ウクライナ侵攻は、何でしょうか?

  • ウクライナ人かわいそう!
  • プーチンひどすぎ!

ということだろうと思います。

生活における影響をあげれば、

  • エネルギー、穀物価格が上がり、それが波及して、すべての値段が上がる

生活が、圧迫されますね。

しかし、実をいうと、「ウクライナ侵攻」は、もっと大きな問題を含んでいます。日本にとってのウクライナ侵攻は、「中国問題だ」ということ。どういうことでしょうか?

今回、ロシアは、ウクライナに侵攻しました。中国は、欧米と日本の動きをじっと見ています。

  • NATOは、ウクライナ軍と一緒に戦うのかな?戦わないのかな?
  • 経済制裁は、本当に厳しいものなのかな?それとも口だけで大したことないのかな?
  • ロシア軍は、ウクライナ軍に圧勝できるのかな?それとも苦戦するのかな?まさか、負ける?

なぜ、中国は、欧米日の動きをじっと見ているのでしょうか?そう、中国が台湾に侵攻した時の欧米日の動きを、シミュレーションできるからです。

中国が台湾に侵攻したら、

  • 米軍は、台湾軍と一緒に戦うのかな?戦わないのかな?
  • 経済制裁は、本当に厳しいものなのかな?それとも口だけで大したことないのかな?
  • 中国軍は、台湾軍に圧勝できるのかな?それとも苦戦するのかな?まさか、負ける?

今回のウクライナ侵攻で、NATO軍は、ウクライナ軍と一緒に戦わないことがわかりました。制裁は、SWIFTからの排除など、かなり厳しいことがわかりました(ロシアの10倍の経済規模をもつ中国に、同様の制裁を科すことができるか疑問ですが)。ロシア軍は、非常に苦戦していて、ウクライナ制圧が簡単でないことがわかりました。

中国はこれらのことを全部見ていて、

  • 台湾に侵攻するメリット
  • 台湾に侵攻するデメリット

をはかりにかけて、侵攻するかしないかを決めるでしょう。だから、日本は、欧米と歩調を合わせ、プーチンを止める必要があります。

もしここでプーチンを止めなければ、習近平も、「台湾に侵攻しても、欧米日はたいしたことできなかったぞ!」となり、決断を下す日が早まるでしょう。

というわけで、

  • ウクライナ問題は、台湾問題とつながっている
  • プーチンを止めることは、習近平の台湾侵攻を止めることである

岸田総理は、このことを忘れず進んでいただきたいと思います。

(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2022年4月5日号より一部抜粋)

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人気TVバラエティプロデューサーが見つけた“はじめて”を続ける生き方

SNSやYouTubeで発信を続けてきた人が、一度それらをやめて立ち止まってみると、さまざまな想いが巡るようです。3月11日から20日間、世間への発信をやめ「遮断した生活」を送ったのは、『からくりTV』『金スマ』などを企画制作したTVプロデューサーの角田陽一郎さん。今回のメルマガ『角田陽一郎のメルマガDIVERSE』では、老いていくと利己的で自分勝手な人が増える理由に気づいたと綴ります。さらに、人生が始まりの連続で、初めてを繰り返していくものであることに気づき、世間と関わりながら生き続けていくことを改めて決意しています。

 

初めての、始まりは、日々続いていく

「遮断の二十日間」

前回の満月号では、僕は『接続と遮断』と題して、3月11日から、SNSの更新と、そして週末に生配信していたYouTubeを停めたことを話しました。それから二十日間近く、僕はまさに世界との接続を最小限にするように遮断して、扉を閉めて生活してみました。そんな折りは、まさに色々と人生の来し方行く末を考えますよね。今までの僕に人生はどうだったんだろう?そしてまだまだ続くであろうこれからの人生はどう生きよう?

うまく言えないと誤解を生じてしまうのですが、そんな中で僕が感じたある想いがあります。ウクライナで戦争が起こっています。それは、ものすごく悲しいことなのだけれど、例えば2年前に亡くなった僕の父は、このウクライナでの戦争については当然知らないわけです。なぜなら当たり前ですが、彼が死んでからこの戦争は始まったわけですから。

同様なことはたくさんあって、例えば反原発運動に積極的だった僕も大好きだった忌野清志郎さんは、311の福島の原発事故を知らないわけです。なぜなら、彼が2009年に亡くなった後に、2011年に東日本大震災は起こったわけですから。原発崩壊の映像をテレビの中継で見ながら、その時も僕は、想ったわけです。この悲惨な光景を清志郎が見ていたら、どう想っただろうな、って。

で、翻って、そんな当たり前の事実をぼーっと考えながら、また当たり前の事実を悟るわけです。世界で何が起こっても、それは僕がこの世界から消えてしまったら、それは僕とは、関係なくなるわけなんだと。さらに酷いことを言ってしまえば、地球温暖化が進んで、2050年には地球環境がこれだけ破壊されるって言われたって、自分はその瞬間に生きているかどうかなんてわからないし、2045年にリニアが大阪まで繋がったって、乗れるかどうかなんてわからないわけです。

そうか、だから人は老いていくと、利己的で自分勝手な人が増えるんだろうな、それを老害と言うんだろうな、結果若い人がやっぱり施政者になった方がいいな、なんて他人事のようなことも一方で感じつつ、結局、人は、その生きている間の瞬間瞬間を、ただ生きていくだけなんだと、シンプルに実感したのが、この二十日間の遮断期間だったわけです。

「この世界から消えてしまう日まで」

で、今日の新月です。僕は、この日の朝から、またSNSでの『おはようございますメッセージ』を始めてみました。

おはようございます。4月1日卯月朔日です。今日は新月。始まりの日。そして新たな年度も始まる。人生に、始まりは何度でもやってくる。毎日は、いいことも悪いこともあるし、終わることだって続くことだって回帰することだってある。ならば今日は、新しいことをまた初めてみる日にしようと想う。(https://twitter.com/kakuichi41/status/1509679425855852546

 

ウィル・スミスに陰湿な“いじめ”被害。グラミー賞でビンタ事件をネタに笑いもの、米エンタメ業界が抱える深い闇

世界中で物議をかもしたアカデミー賞授賞式の壇上での平手打ち事件。日本ではウィル・スミス(53)を擁護する意見が多かったが、本国アメリカでは叩かれまくっている。そんな中、3日に行われたグラミー賞の授賞式ではウィル・スミスのビンタ騒動を“イジる”出席者が続出。今度はウィル・スミスが“いじめ”に遭っているかのような被害を受けている。

今度はグラミー賞でウィル・スミスをネタに笑う胸糞

3月28日に行われた第94回アカデミー賞の授賞式で、妻に投げかけられた侮辱的発言に激怒し、コメディアンのクリス・ロック(57)にビンタをくらわせたウィル・スミス。米映画界のみならず世界中に波紋を広げたが、今やジョークの格好のネタになってしまっているようだ。

4月3日に行われた第64回グラミー賞授賞式の壇上では早速ビンタ騒動事件をネタにしたジョークが飛び出した。

司会を務めたコメディアンのトレヴァー・ノア(38)はオープニングの挨拶で「これを授賞式だと思わないでください。これは賞を授与するコンサートです。音楽を聴き、踊り、歌い、人の名前を口にしないようにします」と語り、暗にロックがスミスの妻の名前を口に出したことを皮肉った。

また米俳優レバー・バートンが「次のプレゼンターはコメディアンです。分かりますよね」と前振りをすると、プレゼンターのコメディアンのネイト・バルガツェは黒いヘルメットをかぶってあらわれ、「今、コメディアンは授賞式でジョークを言う場合はこれをかぶるのが義務なんです」と語り、ビンタ防止のためにヘルメットをかぶっていると、スミスを小バカにするような行動を取った。

もっとも印象的だったプレゼンターはミュージシャンのクエストラブだ。

初監督作品「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放送されなかった時)」が長編ドキュメンタリー賞を受賞し、クエストラブと共に3人の製作スタッフが上がったとき、司会のロックは「4人の白人」と呼んだ。
白人扱いされたインド系のジョセフ・パテルは、南アジア人としての誇りを傷つけられ、Twitterでロックに対しての怒りをぶちまけている。
第94回アカデミー賞でロックの発言に憤ったのは一人ではなかったのだ。

クエストラブは最優秀楽曲賞を発表する前に「皆さんが私から500フィート(約152メートル)離れていると信じています」とビンタディスタンスを保つように会場に呼びかけた。

ビンタした側もされた側も抱えていた心の闇

実は今回のビンタ騒動は警察まで動きだしており、事件当日ロサンゼルス市警は暴行罪でスミスの逮捕準備を進めていた。

ABCテレビが行った授賞式プロデューサーのインタビューによると、ロックの元へきた警察官は「スミスをすぐに拘束して逮捕する準備ができており、あなたは告訴できる」と発言。しかし、ロックが告訴をかたくなに拒否したため、スミス逮捕にはいたらなかったようだ。

なぜ、ロックはスミスの逮捕に断固として拒否したのか?

実はロックは「非言語性学習障害(NVLD)」だったことが明らかになっており、全米では改めてロックの病気に注目が集まっているという。

非言語性学習障害とは、視覚での情報が読み取れない障害で、場の空気が読んだ言動ができず、意図的でなく相手を傷つける言動をとってしまうとされている。

ロック自身も過去のインタビューで、相手の怒りを買い、冷たい態度をとられたと告白。そうしたことから、「ジョークとはいえ、スミスに言い過ぎてしまった」という後悔の念がロックにあるのかもしれない。

空気を読まない、いや読めないところがコメディでは武器になったが、ハレある賞の舞台では諸馬の剣となってしまったようだ。

一方、スミスの方も自伝「ウィル」や過去のインタビューで「面前DV」だと告白している。

スミスの父は子供の目の前で妻への暴力や暴言を繰り返しており、スミスは父に憤りながらも母に対して何もできなかったことをずっと罪悪感をもっていたいう。

面前DVは最近になって取り沙汰されるようになった用語だが「心の虐待」と呼ばれて、自分自身が直接暴力を受けるよりも児童の心と脳に甚大な被害をもたらすと言われている。

ビンタ騒動の裏には二大スターの重い“障害”が隠されていたようだ。

とはいえ、理由がなんであれスミスの暴力は許されない。しかし、それをジョークのネタにして、火に油を注ぐような“いじめ行為”をすることももってのほかだ。何でも「ジョークだ」の言葉で片づけようとする、米エンタメ界の深い闇を感じざるを得ない。

間違えれば逆効果。受験指導のプロが教える子どもの褒め方、叱り方の極意

子育てで必ずぶつかるのが「どうやって怒れば良いのか」という問題。怒りすぎてもダメだし、かといって褒めてばかりでも意味がありません。そこにはどんな正解があるのでしょうか?そこで今回は、メルマガ『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』の著者で受験指導のプロであるタイガー山中さんが、効果絶大の怒り方、褒め方をご紹介。子どもの“ある部分”がカギとなるようです。

叱り方、褒め方がうまくなると成績は上がる!?

こんにちは、タイガー山中です。

まもなく春休みも終わり、新学年、新学期がはじまります。クラス替えがあったり、新しい単元を習い始めたりで、バタバタする時期ですが、ペースを崩さないようにしっかりと見守っていきましょうね。

さて、今回は、親技初心者の方を対象にお話しようと思います。

テーマは、「叱り方」、「褒め方」について。

これまで何度も話をしていると思いますので、親技上級者の方は読んでもらう必要はありません。でも、最近このメルマガを読み始めたよ、という方にはぜひ知って欲しいことなので。

「叱り方」、「褒め方」は、奥が深いです。そして、上手くすれば、効果は絶大だということ(^_^)

『10の鉄則』第1章子供への接し方の最後に登場する「鉄則3」、親技にとって重要なテクニックです。でも、難しい。さじ加減を間違えると効果は半減どころか、マイナスになってしまう。

子どもに「もっと勉強しろ!」と注意したら、逆ギレされ、応戦してバトルになった。これは、叱り方のダメな例。

一生懸命褒めようとしたら、本人はしらけて逆効果だった。こっちは、褒め方のダメな例。

何がダメかというと、「抽象的」「感情的」だから。親技全般にもいえることですが、テクニックなわけですから、感情的ではいけません。目的を達成すべく冷静に、指摘する場合は、具体的に。これが基本です

えっ、難しいって?はい、難しいです。親子だからなおのこと難しいです。でも、効果は絶大なので、諦めないで欲しい。

私が生徒に指導するときは、冷静に叱り、褒めるようにします。プロ意識で対応することを自分自身に言い聞かせながら。ただ単に、感情的に叱れば、お互いにわだかまりができてしまいます。そうすると、成績は上がらなくなり、プロとしては失格です。

それならと、褒めれば成績が上がるのかといえば、そうでもない。生徒たち(子どもたち)は、小手先でどうこうできるはずないわけです。

「最悪の気分」母国を愛するロシア人たちを板挟みにさせたウクライナ侵攻

ロシアがウクライナに侵攻してから1カ月以上が経過しました。さまざまな協議が行われているものの、依然として停戦に向かう雰囲気はありません。そんなロシアに対して、母国を出て海外で暮らすロシア人たちは悲痛な思いを抱いているようです。そこで今回は、メルマガ『出たっきり邦人【北米・オセアニア編】』の中で、カナダ在住のミセス・サンシャインさんが、争いの渦中にいるロシアについて紹介しています。

カナダ・ブリティッシュコロンビア州【日付変更線の向こうから】17号 ロシアより愛を込めて

世界中に混乱と恐怖を巻き起こしたコロナ騒ぎもまだ落ち着かぬうちに、ロシアがとうとうウクライナに軍事侵攻を決行し、人類の負の歴史にまた一つ大きな足跡を残してしまいました。

ウクライナ侵攻が始まってから早1ヶ月が経ち、ウクライナの必死の抵抗やロシアへの国際的な圧力にも関わらず、私がこの記事を書いている3月末の時点では撤退どころか停戦の兆しさえ見えず、死者数は2万人を超えています。

第二次大戦下の日本やナチスドイツも、国際社会においては今のロシアのような状態だったのでしょう。その結末は悲惨なものでした。だからこそ、私たちは歴史に学ばなければなりません。え、軍事侵攻?戦争?いつの時代の話?ってならないと…。

が、プーチンや他の独裁者、欲深く好戦的な政治家達は自分勝手な愛国心と正義を掲げ、帝国主義に向かって暴走機関車のように驀進していくのですね。

突っ走ってる方は気持ちが良いかも知れませんが、暴走機関車に乗ってる乗客、つまり国民はたまったものではありませんよね。軍事侵攻によりロシアも大打撃。逆に国民にとってどんな利点があるのか、学の浅い私の脳みそでは想像がつきません。

そして多くのロシア人は、自分達の祖国が親類国とも呼べるウクライナに対して仕掛けた戦争を、恥ずかしく悲しい気持ちで見ています。

ウクライナ侵攻が始まって数日後のこと、用事があって久しぶりに友人に電話をしました。話し出すなり彼女は

「え、元気かって!?そんなわけないわよ~!最悪の気分!ロシアがあんなことするなんて、ホント有り得ない!バカよ、狂ってる!」

と興奮して話しだし、あ、そうだった彼女はロシア出身だったわ。と思い出しました。

カナダ人の夫との結婚を機にロシアから引っ越して来た彼女とは、私がウィスラーに来て以来ずっと、沢山の事を話し合える良い友人です。

思いやりと行動力があり頑張り屋の彼女は数年前にカウンセラーの資格を取り、そしてカナダの国籍も取得しました。彼女がまだロシア国籍だった頃に私が、「ロシアに里帰りとかする?」と聞いた時に

「うーーん、、まだちょっと怖いかな。何かあってカナダに戻って来れなかったりしたら怖いし」

とさらりと答えたことにゾッとしました。え、まだそんな感じなの?それともあなた、まさかスパイ(鍛えられた身体の金髪美女で数カ国語を話す彼女はまさにボンドガール)!?

でも国の政治体制はさておき、私は彼女や、これまでに会った数人のロシア人達との経験に関して言えば、嫌な思い出は残っていません。

後継者のいない“絶メシ”の味を記憶に残せ。消滅する地元の絶品店

店主が高齢で後継者もいない、けれど絶品を提供するお店…こんな店が今の日本には溢れています。今回、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、自身のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の中で地元住民に愛され続ける”絶メシ”のお店を紹介。長く愛されるには納得の理由がありました。

後継者がいなくとも、きょうも“絶メシ”食堂は開店する!

東京都三鷹市に、創業53年の町中華「杏苑」があります。店主79歳、妻80歳。「らーめん半チャーハンセット」が人気で、40年以上通う常連さんもいるほど、地元住民に愛され続けているお店です。

しかし、店主夫婦の高齢化により、いつまで存続できるかはわかりません。いわゆる、“絶メシ”なのです。

“絶メシ”とは、絶やしてしまうには惜し過ぎる、絶滅寸前の絶品グルメのことです。このお店も同様に、後継者はなく、絶滅する運命にあります。しかし、店主はお客さまに喜んでもらえる限りは続けていくと言います。

人気の秘密は、やはり味へのこだわり。特にラーメンは、手間ひまを掛けています。スープは、鶏ガラ、豚ガラ、豚足を使い、アク取りをしながら、3時間煮込んでいます。

味のベースは、昆布、かつお節、煮干しを煮込んだ、しょうゆダレ。チャーシューは、豚肩ロースと鶏もも肉の2種類を、味のベースと同じしょうゆダレで煮込んだもの。さらに、豚肩ロースは、火を止めてから1時間漬け置き、味を染み込ませています。

これは、町中華の作り方ではなく、ラーメン専門店のやり方です。ラーメンセットが人気No.1になるのも頷けます。

チャーハンにもひと手間掛けています。ラーメン用に作った2種類のチャーシューを小さく切り、さらに、かつお節としょうゆで濃く煮たものを使っています。

2種類の肉を使った上に、味を濃くすることで、チャーハンにパンチを出しているのです。他では見たことのない作り方です。

これほどの味を継ぐ者がいないというのは、実にもったいない。絶滅までに、ぜひ足を運んでもらいたいと思います。

木下優樹菜の写真集、3,000部にも届かない大惨敗。「期待外れ」酷評相次ぐも、なぜか本人は“ウハウハ”なワケ

元タレントの木下優樹菜(34)さんが3月17日に発売した写真集が大惨敗しているという。写真集の発売日当日にタピオカ騒動以来、約2年半ぶりに公の場に出て記者会見まで行った意欲作だが、売れ行きはまったく振るわず。思わぬ結果となってしまった木下さんだが、実はそんなことお構いなしに“ウハウハ”な事情があるという。一体なぜなのだろうか?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

売り上げ部数だけがヒットの判断ではない写真集の仕組み

元タレントの木下優樹菜さんが14年ぶりに出版した写真集『CORRECT』が大惨敗の様相です。

初週売り上げこそ一応4位にランキングされたものの部数は3,000部にも届かず、“一般人として”の写真集を出版した双葉社に、本音を聞いてみたい気がします。

出版会見には大勢の芸能マスコミも集りましたが、話題性だけでは売れなかったということでしょうか。

SNSを覗いてみても“表紙詐欺”、“金の無駄遣い”…元夫の先輩にあたる今田耕司には「“なんでやねん!”って…」とも言われてしまいました。

元ファッションモデルで2人の子供のママにとってはあの程度が限界なのかもしれませんね…残念!

写真集を詐欺呼ばわりされたり、ガッカリ論評で私がすぐに思い出すのは、昨年8月の写真集発売に“これが最初で最後”と宣言した鷲見玲奈です。4月期から『ズームイン!! サタデー』の司会を担当し、評判も好評な彼女です。

鷲見の写真集が発売されたときも、その反響は凄まじいものがありました。“ガッカリしました”、“すぐに転売します”など、彼女を挑発するような言葉がSNSに溢れました。

これに対し鷲見はすぐに反応し“脱がないからといって文句を言うのって違うと思う…”と反発してみせました。
否定的な意見にスルーしても構わないぐらいなのに、正面から対応した彼女のリアクションには少しだけ驚きました。

【関連】鷲見玲奈が“ガッカリおっぱい”指摘に逆ギレ。Gカップ露出少ない写真集に「騙された」ファンぼやき、出品相次ぐメルカリは“すみパイ祭り”

さてこの2冊、初週売り上げを較べれば大きく差が開きました。鷲見が12,477部で木下さんは2,848部…木下さんの写真集は鷲見の4分の1しか売れなかったというわけです。

いくら“一般人として”、“今の時点では(芸能界復帰は)全く考えていない”とはいえ、一時はバラエティ番組に引っ張りだこだった彼女が、たかだか元テレビ東京アナウンサー崩れに大差で負けたわけですから、屈辱以外に言葉が見つからないのではないでしょうか。

しかしここでちょっと、ギャランティだけの話をしましょう。

なぜ中国は対プーチン露の経済制裁に同調しないのか?理由は「友好国」に非ず

ウクライナへの侵略を続けるロシアに、西側諸国が科している厳しい経済制裁。この動きに対して否定的な立場を取る中国ですが、習近平国家主席が主張したその根拠はまさに正鵠を射るものでした。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、著者で多くの中国関連書籍を執筆している拓殖大学教授の富坂聰さんが、習主席がEUとの首脳会談で語った制裁に反対する理由を紹介。さらにその席でEUサイドに対して発した、「決して的外れとは言えない」習主席の呼びかけの内容を記しています。

 

対ロ制裁が効かないと考える中国の視点の現実性

西側メディアの偏りは相変わらずだ。

4月1日、欧州連合(EU)のミシェル大統領とフォンデアライエン欧州委員長がオンライン形式で習近平国家主席と会談した。報道によれば会談の目的はEUの中国への警告だったという。確かに会談後に会見したフォンデアライエン委員長は「ロシアへの協力が中国の信用失墜を招き経済的な打撃につながる」と語っている。

だが、この見立ても中国側の報道とは大きく異なる。例えば、中国が公表した習主席の発言だ。

文章を読む限り、ウクライナ問題で中国がEUから警告を受けいう印象は受けない。それどころか、アメリカやEUが主導する対ロ制裁が世界経済に及ぼす悪影響についてきっちり注文を付けていることが分る。

まず制裁について、「全世界をこの問題に縛り付けることはできず、各国の一般の人々にその重い代価を負わせることもあってはならない」と拒絶。続けて「世界経済を政治化、ツール化、武器化することで、世界の金融や貿易、エネルギー、科学技術、食糧、産業チェーン、サプライチェーンなどの分野に深刻な危機を引き起こすようなことがあってはならない。こうした局面が国際経済協力の数十年の努力の成果をあっという間に破壊してしまう可能性があることを、多くの人々が憂慮している」と逆に批判しているのだ。

少なくとも西側メディアで描く、制裁するべきか否か逡巡する国の態度ではない。

ただ中国の本意は怒りではない。むしろ懸念だ。現在の経済構造を中国は「世界各国が長期にわたり努力して形成された枠組み」と認識し、もし「既存の世界経済システムに打撃を与えるようなことがあって(中略)局面が悪化し続けると、その後の回復には数年から十数年さらには数十年もかかる可能性がある」と警告しているのだ。

さらに中国は、ウクライナ紛争の原因についてもEUに苦言を呈している。

習主席がEU首脳との会談で言及したウクライナ問題は4つのパートから成る。1では「平和交渉の促進」を。2では「大規模な人道主義の危機の防止」に触れ、続く3で「紛争解決の提言」を示し、4で「制裁に対する反発」を述べている。

ちなみに3の紛争解決の提言では、中国がこの問題を「欧州で長期にわたり蓄積されてきた地域の安全における矛盾」だととらえ、その根本的な対策として「関係各方面の合理的な安全保障上の懸念に配慮すること」だとしている。

西側メディアや欧米・日本の世論とは明らかに異なる認識だ。これは先のアメリカ・バイデン大統領との会談でも披露された中国の考え方で、一貫している。

当然、問題解決のためには制裁より「欧州とロシア、米国、NATOが対話を展開すること」が重要だと考えている。

つまり中国は、事態の鎮静化を優先すべきだという立場だ。ロシアと対決姿勢で向き合っても火に油を注ぐだけというのが中国の考え方で、ゆえに制裁には同調できないということだ。

 

プーチン蛮行が引き金に。終わる「米国覇権」と進む「新世界秩序」形成

誰もが予想しなかったプーチン大統領の暴走は、これまで国際社会が築き上げてきた世界の秩序を大きく変えてしまうことになるようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、ウクライナ紛争がきっかけとなり、ドル基軸通貨制度と米国の覇権が危機に直面している理由について解説。さらに中国の台湾侵攻開始までに、世界の民主主義国家がアメリカ一国に頼らない合同軍を結成すべき必要性を訴えています。

 

ウクライナ軍の反撃に対応し始めたロシア軍

ロシアはウクライナ侵略戦争継続のためにラブロフ外相が、中国などを訪問して、世界秩序変更を述べている。しかし、ロシアの思惑とも違う新世界秩序の方向に動き始めた。その検討。

ウクライナ軍のMi-24が、ロシア領内ベルゴロドの石油貯蔵所を爆撃炎上させたが、ロシア軍は撃墜しなかった。その理由は、自国機と間違たのと、低空飛行して、レーダー網にひっかからないようにしたためだとした。

しかし、ウクライナ軍は、ロシア内攻撃を否定している。この日にマリウポリへの人道回廊設置が、仏マクロン大統領と露プーチン大統領の間で決まったが、軍部は人道回廊を作ると、マリウポリのウ軍に補給ができることで、反対した。

しかし、プーチンからの絶対命令であり、これを回避するためにベルゴロドの石油貯蔵所を爆撃されたことにして、プーチンを説得したようである。

その証拠にロシア発表の映像では、どこか河原でガソリンを燃やした映像に似ている。

ロシア軍は、キエフ近郊や南西部ミコライフから撤退して、南東部に軍を集中させるようである。東部とクリミア半島の回廊を支配して、ウクライナを分断国家化する方向に、戦争目標をシフトしたようである。

当分、一進一退の展開になり、ウ軍の新兵が訓練を終えてから戦場に出てくるまでは、この展開が続くことになる。それまでは、今までの戦力で維持する必要があり、ウ軍は厳しくなる。

このため、長距離砲、中距離ミサイルなどの提供を欧米は検討しているし、ミグ戦闘機の提供も検討している。とうとう、ウ軍にも本格的な攻撃兵器が必要になっている。しかし、この訓練が必要で、時間が必要になる。

一方、ロシア軍も戦車中心の機動部隊単独で攻めるのはなく、歩兵を伴い攻撃する方向に変化するので、戦車が簡単に餌食にならなくなる。

また、NATO軍早期警戒空域での制空権確保を諦めて、東部の空域での活動で、制空権を確保して有利に陸戦部隊をサポートする体制にシフトしたようである。このため、ロシア軍の劣勢はなくなる。

ウ軍に必要なのは、戦車や装甲車、長距離砲、高高度対空ミサイルとレーダーであり、ジャベリンやスティンガーでは戦況の改善ができなくなってきたようである。

ロシア軍の戦術改善が効果を発揮することになる。このため、ウ軍も戦術変更をしないと勝てない。当分、膠着化した状態が続くことになる。この間、両方に多くの戦死者が出ることになる。

このため、ロシアは、17万人を徴兵する。シリア人など海外雇用兵部隊は、日当のためであり、前線では尻込みして使えない。オセット人兵士ら300人は、戦場から離脱して、南オセチアに逃げ戻ったようである。

補給部隊には、中国製機器メンテや供給のために、元中国軍人の雇用兵が来ているが、これも前線には出ていかない。

このため、プーチンの命令で動く、ロシア人が必要になっている。