音楽を聴くと「抗うつ薬ケタミンの副作用が軽減する」という研究結果

即効性のある抗うつ薬として選択されることのあるケタミンですが、副作用の血圧上昇がネックとなっていました。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、そのケタミンの副作用を軽減できるかもしれないという研究結果を紹介しています。

音楽がケタミン治療中の副作用を軽減する?

◎要約:『音楽を聴いているとケタミン投与中の副作用である収縮期血圧の上昇を軽減できるかもしれない』

高血圧などの循環器疾患の予防(治療)に音楽療法が有効である可能性が指摘されてきました。

今回は、治療抵抗性のうつ病に対して重要な選択肢となりつつあるケタミン投与で起こる副作用(収縮期血圧の上昇)が、音楽療法でどのように変化するのかを調べた研究をご紹介します。

Music as an Intervention to Improve the Hemodynamic Response of Ketamine in Depression

A Randomized Clinical Trial

うつに対するケタミン使用で起こる血行動態変化を改善するための音楽療法

The Music for Subanesthetic Infusions of Ketamine (MUSIK)と名付けられたカナダにおけるランダム化比較臨床試験で、治療抵抗性のうつ病に対してケタミン投与が行われた32人が対象となりました。

40分のケタミン投与中に音楽を聴いたグループと、音楽なしのグループを比較しています。

結果として、音楽を聴いたグループにおいては明らかに収縮期血圧の反応が小さくなっていました (β=-7.4 mm Hg)。

※拡張期血圧については影響なし(β=-0.8 mm Hg)。

音楽を用いて少しでも副作用が軽減するのであれば、(血圧コントロールのための新たな薬剤を追加する必要もなく)メリットが大きいと思われました。

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自民の根回し妖怪・森喜朗を討ち取る裏金疑惑。清和会崩壊で放たれた刺客の名は「田崎史郎」ってどういうこと!?

自民党裏金政治の中心として政界トップに長年君臨してきた森喜朗元首相が、四方八方から疑惑追及の矢を浴び、今まさに壮絶な政治的頓死を遂げようとしています。百パーセント身から出た錆とはいえ、自民お抱えジャーナリストとして政局を鋭敏に嗅ぎ取る田崎史郎氏すら公然と『モーニングショー』で“森叩き芸”を披露しはじめた状況を、私たち国民はどう受け止めればよいのでしょうか。森氏は今度こそ命運尽きるのか?今、永田町で何が起きているのか?メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』の著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが詳しく解説します。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題「森元首相が真実を語るべき2つの重大疑惑」

裏金の切れ目が縁の切れ目、森喜朗王国の落日

御年86歳の元首相、森喜朗氏は夫人とともに都内の高級介護施設で暮らしていると聞くが、心休まるヒマがないのではないかと拝察する。

なにしろ、出てきて本当のことを言えと、世間が喧しいのである。

一つは清和会(安倍派)の裏金問題について森氏を国会へ招致すべしという声。もう一つは、東京五輪汚職事件の間違った供述を法廷に出て訂正してほしいという五輪組織委員会元理事、高橋治之被告の訴えだ。

裏金事件と東京五輪汚職。異なるこれら二つの問題、実は根っこでつながっているように思える。

「90年代の証言」(朝日新聞、2007年発刊)という本に、森氏が政治資金について語ったくだりがある。

司会者が、森氏の政治資金収入が年間5億円をこえていることをあげ「どういう政治活動に使うのか」と質問すると、森氏はこう答えた。

「やっぱり若手議員への色々な支援でしょうね。お金を貸してほしいとか、支払いができないと相談してくれば、それはやっぱり何かしてあげなきゃいかんでしょう」

司会者はさらにたずねる。「それがまた自分の派の中の仲間づくり、グループづくりにもなるわけですね」。森氏は「まあ、そういうことでしょうね」とうなずいた。

【関連】自民の本好き妖怪・二階俊博に「巨額脱税」疑惑!特捜部による金丸事件再現&ブタ箱送りエンドの可能性は?

裏金キックバックシステムの創設者

若手への支援、仲間づくり。お世辞にも政策通とはいえない森氏の政治活動の根幹はそこにある。

安倍晋太郎元外相に仕え、派閥内で力をつけた森氏は1998年から2006年まで、首相在任の1年間を除いて、清和会の会長をつとめた。その集金活動の前に立ちはだかったのは、政治家個人や資金管理団体への企業団体献金をいっさい禁止した1999年の法改正だった。

各派閥はそれ以降、政治資金パーティーの開催による資金調達に血道をあげる。企業がパーティー券を買っても献金(寄附)とみなされないという法の抜け穴を利用するためだ。

なかでも、2000年代以降に勢力を拡大した清和会の政治資金パーティー活動は派手だったが、そこにパーティー券売り上げのノルマ超過分を裏金として各議員にキックバックする仕組みが隠されていた。

その起源は森氏が会長だった時代にさかのぼるとみられていたが、このほど自民党が議員ら計91人に実施した聞き取り調査の結果でも、20年以上前からその悪しき慣行が続いてきたことが裏づけされた。

清和会の事務総長経験者たちが東京地検特捜部の事情聴取を受けながら、無罪放免になったのは、全員が「還流は会長案件であり、自分たちはあずかり知らない」と口をそろえたからだが、それが事実だとすると、森氏が最初に指示し、歴代会長に引き継がれてきたという疑いが俄然、濃くなってくる。

清和会崩壊は森喜朗氏の「終わりの始まり」

派閥のパーティー券を数多く売りさばき、できるだけ派閥の収入を増やすため、キックバックというインセンティブを設け、その気になれば議員個人のフトコロも潤うようにした芸の細かさは、親分肌の森氏ならでは、という感じがしないでもない。

最初は、集金に功のあった者への褒美のようなつもりで開始したのかもしれないが、カネの出入りを収支報告書に記載しないのは明らかに反則であり、便利な裏金としての使用を企図したものと思われても仕方がない。

それでも「みんなで渡れば怖くない」とばかりに常習化したため、今になって裏金事件として表面化し、森氏が資金と情熱を注いで育んできた最大派閥は、岸田首相の「派閥解消」の掛け声とともに、一夜にして崩壊してしまった。

この記事の著者・新恭さんのメルマガ

プーチンの意外な「バイデン支持」と、ようやくメディアが伝え始めた「ウクライナ劣勢」

ウクライナ軍は17日、長く激戦が続いたウクライナ東部の要衝アウディーイウカからの撤退を表明。ウクライナの窮状を伝え始めた西側メディアの懸念が現実のものとなりました。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学の富坂聰教授が、西側メディアが伝える厳しい戦況を紹介。NATOの反発を呼んだトランプ前アメリカ大統領の発言と、アメリカ大統領選について問われたプーチン大統領の予想外の発言についても伝えています。

ロシアのウクライナ侵攻から2年、ウクライナ劣勢を隠さなくなった現状を中国はどう見ているのか

2024年米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走るドナルド・トランプ前大統領の発言が波紋を呼んでいる。

米ブルームバーグは2月11日、「トランプ氏『責任果たさない加盟国守らず』─NATO防衛義務に言及」というタイトルで報じている。記事によるとトランプは〈NATOのある会合で、欧州の首脳から義務を履行していなくても米国は彼らを守るかと問われた際、責任を果たさない連中には「好き勝手行えばよい」とロシアに伝えるだろう〉と発言したという。

当然、NATO(北大西洋条約機構)は強く反発。世界の多くの国からも非難の声があがったが、トランプは発言を修正するどころか、「改めて『負担金を払わなければアメリカは防衛しない』と強調した」(NHK2月16日)のだ。

アメリカでは昨年末からウクライナ支援を含む補正予算案の決議が下院で滞っている。予算成立の見通しも立たないなか、共和党の一部の議員からはウクライナ支援への疑義と打ち切りを公然と求める声も高まり、欧州連合(EU)やNATOとの結束に冷や水を浴びせかけた。

トランプの「守らない」発言は、そうした状況下で飛び出しだけに、NATOにとって強烈な逆風となった。興味深いのはロシアの反応だ。次期大統領選挙に向けて躍進を続けるトランプの動静はロシアには追い風となるとされ、ウラジミール・プーチン大統領もほくそ笑んでいると思われたが、あにはからんや。ロシア国営テレビのインタビュー(14日)に応じたプーチンは予想外のことを口にして世界を驚かせた。

インタビューのなかで、「バイデン大統領とトランプ前大統領のどちらがロシアに望ましい大統領か」と問われ、「バイデン氏だ」と答えたのだ。世界の定説を真っ向から否定する発言だった。

国益の観点からこうした質問には言葉を濁して応じるのが常道だ。プーチンのような老練・老獪な政治家が、このタイミングで失言したとも考えにくい。だとすれば発言の意図はどこにあるのか。それを読み解こうと議論が百出した。

木村拓哉の「通夜欠席&失礼インスタ」が物議も…“SMAP再結成ならず”は恩人Pを悼むキムタク流の配慮と記者が感じる訳

『SMAP×SMAP』『さんタク』『笑っていいとも!』など人気番組を手がけたフジテレビの名物プロデューサー、黒木彰一さんが54歳の若さで亡くなりました。17日の通夜には中居正広さん(51)のほか『新しい地図』の稲垣吾郎さん(50)、草なぎ剛さん(49)、香取慎吾さん(47)ら元スマップのメンバーが参列するも、木村拓哉さん(51)だけは姿を見せず。しかも通夜直前に“配慮に欠けるインスタ投稿”をしていたとして、ちょっとした物議を醸しています。木村さんを含む5人は黒木さんが亡くなる直前、病室で個別に面会していたとも報じられていますが、最後のお別れを「供花」だけで済ませたキムタクの真意はどこにあるのでしょうか?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが過去の体験も踏まえて解説します。

『スマスマ』黒木Pの通夜前に「だく汗かいてきましたぁ~!」の真意は?

『週刊文春』がフジテレビの名物プロデューサーだった故・黒木彰一氏の通夜の様子を伝えています。

読んでみて私が感じたのは、少し寂しい“SMAP再結成”の現状でした。

この記事で最も象徴的だったのは、通夜直前に木村拓哉が自らのインスタグラムに投稿したメッセージを紹介している部分でした。

そして、明日に向けてだく汗かいてきましたぁ~! 早めの夕食して、台本へ。

『SMAP×SMAP』や『さんタク』でお世話になった恩は一人静かに胸の中へ…というところなのでしょうか。

中居や『新しい地図』3人への虚勢か、キムタク流の心づかいか

ただ“性加害”についての謝罪会見直後の「show must go on!」(=何が起ころうともショーは続かなければならない)の投稿もありましたから、通夜が始まる直前の時間に、もう少し慎重に言葉を選んでから投稿してもいいような気もしないでもありません。

『週刊文春』は「旧ジャニーズに残る木村にとって独立組が主導する通夜は“アウェイ”になるとみたのかもしれない」と解説しています。

仮に通夜に出席したとしたら、その日の夜や次の日に“SMAP再び”の文字があらゆるメディアで踊るのはわかっていたでしょうから、“行きたくても大騒ぎになるから失礼しよう…”と判断したのかもしれませんけれど。

「お通夜取材」に欠かせない配慮と後悔

私の中で通夜の取材として印象に残っているのは、今から15年前、2009年1月に亡くなった『ザ・テンプターズ』大口広司氏です。

若い方たちは御存知ないかもしれませんが、『ザ・テンプターズ』といえば全盛期は若い女性たちの悲鳴にも似た歓声が集まる、グループサウンズとして大人気のバンドでした。

ボーカルは2019年に亡くなってしまった萩原健一氏で、当時は『ザ・タイガース』のボーカル・沢田研二と人気を二分していたものです。

通夜は中野区内にある新井薬師梅照院。目を閉じると、砂利道を歩く沢田研二や八千草薫さんの足音が蘇ってきます。

焼香を済ませた沢田が、岸部一徳に近寄って「いつものおでん屋で…」と囁いた声は、15年経った今でも脳裏から消えることはありません。

通夜が終了した後、中野駅界隈に消えた沢田を探すのに、夜の大捜査線が繰り広げられたのは言うまでもないでしょう。「おでん屋…おでん屋…」と呟きながら、寒い中野の街を駆けずり回ったのでした。

私の印象に残っている理由は、これは私がふつつか者であるという証明にもなってしまいますが、悲しみにくれる大口氏の御遺族に数年前に離婚した女優との現在の関係を聞き取り取材しようとしたからでした。

私の場の空気を無視した質問に、御遺族たちは「この場で聞くことですか?」と猛反発…ふと気が付くと、側にいるはずのカメラマンさえ姿が見えなくなっていたのです。後で聞いたら御遺族の怒り心頭な視線に耐え切れず、敵前逃亡したとわかりました。

大口氏の御遺族が、もしこのブログをどこかで読むようなことがあった時のために、この場をお借りしてあの時の無礼を謝りたいと思います。仕事とはいえ、失礼な振る舞いをお詫び申し上げます。

木村拓哉は恩人とその遺族のために「あえて欠席」したのでは?

今回のキムタク、私は「俺が『新しい地図』や中居正広と遭遇でもしたら、黒木さんの通夜がメチャクチャになってしまう…」と心配し、供花だけで失礼しようと考えたと解釈していますが、皆さんはどう思われますか?

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: Takuya Kimura(@takuya.kimura_tak) – Instagram

2千万円クラスのEV発売へ。BMWをライバルに見据える中国ファーウェイの戦略

自社で工場を持つことをせず、自動車メーカーとのタイアップで次々とヒットEVを世に送り出し続けるファーウェイ。そんな中国のIT大手は、BMWをライバルに設定したようです。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』では今回、中国EV界で存在感を見せるファーウェイのブランド展開と、同社がBMW車に対抗すべく開発を続けている高級EVを紹介しています。

ファーウェイ&JAC「傲界」25年に販売開始、BMW競合目指す

ファーウェイと中国国有メーカー北汽集団との新ブランド「享界」が2024年4月の北京モーターショーにも発表とされたが、中国地方国有メーカー江淮汽車(JAC)との新ブランド「傲界」も2024年内に発表されることが分かった。

ファーウェイは独自で自動車製造することなく、メーカーとタイアップする形式で存在感を拡大させている。

中国民間メーカー賽力斯との「問界(AITO)」、中国地方国有メーカー奇瑞(Chery)との「智界(LUXEED)」に次ぎ、2024年内にこの「界」シリーズは4ブランドになる見込み。

JACとLICV

JACは2024年新春挨拶で、ファーウェイと協業して打ち出すラグジュアリー・インテリジェント・コネクテッド・ヴィークル(LICV)電動車は2025年に販売開始する、とした。

JACは2023年12月1日、ファーウェイと「スマート新エネルギー車協力協議」を締結。この協議により、双方はファーウェイのスマートカーソリューションに基づき、製品の開発、生産・製造、販売、サービスなど多くの領域で全面的に協力していき、LICVを打ち立てる、としていた。

JACは商用車が有名で、乗用車でもミニバンなどをリリースしているが、依然として安かろう悪かろうのメーカー。そこにファーウェイが入ると、高品質化し高価格帯でも売れる、というのは、一応AITOで立証されている。

JACに限らないが、中国の自動車メーカーは通常、膨大な余剰自動車生産能力を有しており、ファーウェイとの取り組みはそれを活用できるというメリットもある。

初弾は高級セダン

JACとファーウェイのブランドは「傲界」になる見込みで、同ブランド傘下では現在、セダン、SUV、ミニバンの3種類の大型車の研究開発が進んでいるという。

その中で初弾は、100万元(約2,000万円)クラスのセダンになる見込みで、BMW 7シリーズを競合と位置付け、2024年12月までの発表を目指している。

JAC製造車がBMWの高級車と対抗、という自体、バグっている感はあるが、ファーウェイの自動車業界における自信も感じさせる。

続々発表の「界」

JACの安徽省肥西スーパー工場が間もなく竣工するともされており、両者の協業車は同工場での生産が想定されているとされるが、両者とも今のところコメントを発していない。

ファーウェイは2024年1月、北汽集団との協業車を2024年6月にも販売開始すると発表しており、業界ではその前の2024年4月北京ショーでの披露、新ブランドは「享界」となる見込みと報じている。

JACとの「傲界」も、2024年央にも正式に発表されるかもしれない。

出典: https://auto.gasgoo.com/news/202402/8I70382534C601.shtml

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アベ友はシャブ友、安倍元首相と懇意の元社長に「キメセク」実刑判決!国会議員に便宜要求もあえなく逮捕

ジャーナリストの山岡俊介氏が、マルチ商法会社元社長の淡路明人被告に実刑判決が出たとの情報をキャッチ。淡路被告と言えば、かつて秋元司元議員によるIR汚職に絡み有罪判決を受けた「アベ友」の一人。「桜を見る会」にも出席し、安倍元首相や昭恵夫人との蜜月をアピールしながら、2015~2017年頃にかけて「クローバーコイン」と称する仮想通貨を販売し200億円を荒稼ぎしたいわくつきの人物ですが、執行猶予となっていました。ただ今回の「キメセク」に関しては、国会議員に泣きついてもどうにもならなかったようです。『アクセスジャーナル・メルマガ版』より、事件の呆れた全貌をご紹介します。

※ この記事はメルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』2023年2月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

アベトモ被告、女性の陰部に公金ならぬ覚醒剤を注入

2月6日、東京地裁で判決があり、淡路明人被告に実刑判決が言い渡されていたことがわかった。

今回の容疑は覚醒剤取締法違反(ただし所持とか使用ではなく、医者や研究者でもないのに、より快楽を得るために、相手女性の陰部に針のない注射器で覚せい剤入り水溶液を注入した模様)だが、この淡路被告、過去、安倍晋三元首相夫婦との写真を信用付けに利用し仮想通貨(暗号資産)を約200億円も売ったかと思えば、安倍昭恵夫人も関わる事業に資金援助、何より秋元司元衆議院議員の贈収賄事件に絡んだ証人買収事件で有罪になったこともある御仁。

その際は懲役1年2カ月、執行猶予3年だったが、今回はついに実刑判決に問われた。

もっとも、覚醒剤の事件ということからか、新聞・テレビの大手マスコミは逮捕されたこと自体一切報じてない。一部週刊誌が取り上げただけだが、未だ判決があったことはどこも報じていない。

「絶対に捕まらないようにします」の安倍元首相はもういない

関係者によれば懲役1年4カ月(内、未決勾留通算90日)。

淡路被告、未だ仮想通貨で稼いだカネを相当持っているようで(ハワイなどに複数の不動産を所有)、覚醒剤を黙って注入した相手女性には合計1662万円を払って和解している。

しかし前科に加え、今回は黙って相手女性に覚醒剤を注入したのだから、最悪の場合、人命にも関わったわけで、裁判官の心証は極めて良くなく、和解の件、それに起訴後に籍を入れた妻が今後、生活を監督をして行くと誓ったことなどを考慮しても執行猶予は認められないとの判決だった。

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被害者ヅラして台湾に嫌がらせ。エスカレートする中国の無法行為

弊サイトでも既報の通り、台湾の総統選で当選した頼清徳氏を「独立派」とみなす中国がエスカレートさせる台湾への嫌がらせ。その加速は止まることを知らない状態となっているようです。今回、台湾出身の評論家・黄文雄さんが主宰するメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、2月19日に起きた中国当局による台湾遊覧船への臨検を伝えるニュースを取り上げ、習近平政権の無礼さを強く批判。その上で、周辺国の領土の実効支配を狙う中国に、日台両国がいかに対処していくべきかを考察しています。

【関連】中国の“嫌がらせ”が急加速。新しい総統誕生の台湾に「卑劣な揺さぶり」をかける隣国の無反省

台湾への嫌がらせもエスカレート。日台領土の実効支配を目論む中国

中国海警が金門島周辺で台湾の遊覧船を臨検 漁船転覆を機に周辺海域で実効支配覆す思惑か

台湾の総統選挙が終わってから、中国の台湾への嫌がらせが明らかに増えています。台湾と外交関係を持つ国に中国が圧力をかけて台湾と断交させたり、台湾海峡の上空に設定している民間機の航路のひとつを、台湾の許可なく一方的に台湾寄りに変更するなど、様々な手段で圧力をかけてきています。

そんななか、金門島周辺の海域で事件は起きました。詳しくは以下、報道を一部引用します。

中国福建省に近い金門島周辺の海域で14日午後、海巡署(海上保安庁に相当)の巡視艇による追跡を受けていた中国船1隻が転覆し、中国人乗組員4人のうち、2人が死亡した。台湾で対中政策を担う大陸委員会は15日、報道資料を通じ、中国人乗組員が法執行に応じず不幸な事件が起きたことについて、遺憾の意を示した。

 

海巡署金馬澎分署によると、船名のない中国船が金門島に近い北碇島の東方1.1カイリ(約2キロ)の禁止水域で越境操業を行っていると通報があり、海巡署の職員が対応に向かったところ、船は蛇行を始め、転覆したという。

中国船、台湾の離島周辺で越境操業 転覆し2人死亡 大陸委「遺憾」

中国の違法な漁船が台湾の海域で操業することはよくあることです。今回、この事件が中国にとって好都合だったのは、死者が2名出たことでしょう。

この事件について、「中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)は17日、両岸(台湾と中国)の漁業従事者は昔から金門やアモイ周辺の海域を伝統的な漁場としており、「いわゆる禁止水域や制限水域は元から存在しない」とする声明を発表していた。>

中国、金門周辺の巡回常態化発表 学者「水域進入なら深刻な挑発行為」/台湾

よそ様の陣地に侵入しておきながら、台湾と中国の陣地の境界線などもともとないんだから、誰がどこに行こうが自由だ、というのです。さらに中国は、この事件を機に、金門周辺の巡回を常態化させると発表しました。中国の巡回が常態化するということは、中間線超えなどが頻繁に起こり、偶発的な事件が勃発するリスクが高まり、金門周辺の緊張をさらに高める可能性が高い、と指摘する専門家もいます。

中国、金門周辺の巡回常態化発表 学者「水域進入なら深刻な挑発行為」/台湾

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北朝鮮が「岸田首相は訪朝するかも」などと口にし始めた訳。水面下の日朝交渉は難航か

昨年末、突如として韓国を「敵対的な交戦国」とし、南北統一の立場の放棄を宣言した北朝鮮の金正恩総書記。ロシアとの急接近が伝えられる北朝鮮ですが、韓国との戦争をも辞さない姿勢を見せ始めた裏にはどのような事情があるのでしょうか。今回のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』では國學院大學栃木短期大學兼任講師の宮塚寿美子さんが、韓国を敵国認定した北朝鮮国内で起きている変化を紹介するとともに、金総書記の思惑を解説。さらに総書記の妹である金与正氏が、岸田首相の訪朝の可能性を口にしだした理由を考察しています。

※本記事は有料メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』2024年2月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

韓国は敵国。北朝鮮から「統一」が消える

2023年12月26日~30日に北朝鮮で開かれた党中央委員会総会で金正恩総書記は、「北南関係はもはや同族関係ではない敵対的な二つの国家関係、戦争中の二つの交戦国関係に完全に固着した」、と述べた。韓国を「敵対的な交戦国」と位置付け、「統一を志向する特殊関係」という従来の立場を放棄したのである。

その後、金総書記は、2024年1月15日に行われた最高人民会議では、「共和国の民族の歴史から『統一』、『和解』、『同族』という概念自体を完全に除去しなければならない」と演説したのである。この演説から、次々と北朝鮮から「統一」が除去され始めたのである。

まず、平壌市内にある南北の統一を象徴する「祖国統一3大憲章記念塔」である。2006年6月に初の南北首脳会談などで統一を求める機運が生まれたことを受け、2001年8月に故・金正日総書記が建てたものである。記念党は平和統一通りにあるアーチ形の建物であり、観光スポットとしても知られていた。

その後、北朝鮮外務省のウェブサイトに掲載されている北朝鮮の国歌「愛国歌」の歌詞のうち「三千里の美しいわが祖国」という部分から「三千里」の単語が削除され、「この世界美しいわが祖国」へと変更されていることが確認された。他にオンラインで確認できるものに、北朝鮮の貿易と投資に関する専用サイト「朝鮮の貿易」では、赤く塗られた朝鮮半島が含まれる世界地図が削除された。北朝鮮の対外向け出版物を発行する外国文出版社が運用するサイト「朝鮮の出版物」からも朝鮮半島の画像が削除された。

このように次々と韓国を除外し、「統一」が消えていっている。最新で判明したものでは、2月20日駐朝ロシア大使館のFacebookによると、北朝鮮の首都平壌を走る地下鉄の「統一」駅の名前から統一が削除され、単なる「駅」とのみ表示されていたと確認された。これら一連の変化は、金総書記が韓国との平和統一を放棄する政策転換を表明したことを受けた措置のためである。

この記事の著者・宮塚利雄さんのメルマガ

吉本また判断ミス、プラマイ岩橋引退で「ハーシー砲」暴露祭り開始!新たな女衒芸人、浜田疑惑、M-1やらせ告発へ?巻き添え恐れ“岩橋詣で”も

弊サイトでも既報の通り、松本人志60)の性加害疑惑問題の“初期消火に失敗し、その後の公式発表で初動のミスを認める形となった吉本興業(以下 吉本)。

多くの識者から対応の拙さを指摘された吉本だが、またもや“致命的な判断ミス”を犯してしまったようだ。そのミスとは、同社所属のお笑いコンビ「プラスマイナス」岩橋良昌45への対応だ。

岩橋の“やらかし”と吉本の対応

中堅芸人の岩橋が注目を集めたのは、1月27日に自身のX(旧Twitter)で行った浜田雅功(60)に関係する「パワハラ告発」。岩橋はこの日の夜、浜田の出演番組の多くを手掛ける制作会社社長のH氏による数々のパワハラを連続ポストで暴露した。

加えて岩橋は、パワハラが行われた現場に浜田も居合わせていたが、ただ笑って見ているだけで止めようとはしなかったと明かしているが、これに対してネット上には「止めなかった浜田も同罪」といった書き込みが溢れた。

この連続投稿は、

今家の玄関を誰かがガチャガチャしてる
こわい!?

と岩橋がポストした後、突如終了。翌日になって一連の投稿はすべて削除されたが、その理由を岩橋は

グループ長とチーフマネージャー同席の元、副社長とお話しさせてもらい説得され、抗いましたが最終的には自分が納得し、ツイートを削除しました。
しかし今また、
うーーーーーーーーーーーーーーーーーん
耐え時だ!
約束したんだから!

と、「圧力」があったことを認めている。ちなみに投稿中に岩橋の自宅に現れたのはマネージャーとコンビの相方らだったともポストしている。

【関連】芸能界の裏話をネットで暴露しまくっていた芸人「プラスマイナス岩橋」の家のドアが突然ガチャガチャされる→ 原因判明

その後も岩橋は細々としたリークを続けていたが、大きな問題となったのが18日のポストだ。『だれかtoなかい』(フジテレビ系)の公式Xをリポストし、「あ、俺をエアガンで撃った人だ」と投稿し、その後“犯人”は女優の真木よう子(41)だと暴露。

【関連】真木よう子、プラス・マイナスの岩橋良昌の「俺をエアガンで撃った真木よう子」暴露を完全否定 法的措置には慎重な姿勢

これを吉本が黙って見過ごすはずもなく、21日に岩橋は、会社から無期限活動停止、SNSの一切禁止、他人のTikTokライブにコメントすることすら禁じられたことをXにポストし、「約束を破って投稿しているということは自分が吉本を辞めるということ」と続けた。

【関連】プラス・マイナス岩橋「吉本、芸人辞めます お疲れ様でした。」コンビも「解散です」など連続投稿

これら一連の対応について、50代の男性テレビ関係者はこう話す。

「吉本さんをはじめ、周囲は『力尽くの口封じ』に動きましたね。もしかしたら過去の成功体験があっての今回の対応だったのかも知れませんが、ネットでなんでも発信できてしまう現代では“悪手”と言わざるを得ません。むしろ新たなスキャンダルが投下されるリスクが高まったと言えるのではないでしょうか」

一体どういうことなのか?

最強の“暴露系YouTuber”爆誕か

50代の男性テレビ関係者が続けて語る。

「岩橋さんは吉本と決別してコンビも解消、フリーでやっていくと宣言しましたが、この世界、そうそう簡単に仕事が入ってくるものでもありません。食べていくためにはカネを稼ぐ必要が当然あるわけで、となると残された道は“暴露系YouTuber”しかないのでは」

男性テレビ関係者の言う通り、“元吉本芸人”という知名度や上述したようなこれまでの経緯を鑑みても、岩橋が暴露系YouTuberに転身するのはほぼ確実と見ていいだろう。22日にはX上で、早くも大ネタを暴露してもいる。


ところで俺の地元交野の北河内お笑いコンクール今年もやるんか?
ヤラセやのに
あんな自然の素晴らしい地元交野汚さんとってな
交野の役人さーん!
交野のイメージ悪なりますよ~

今後はM-1など大きなお笑い賞レースの暴露が飛び出すのも時間の問題なのかもしれない。

40代の男性ネットメディア編集者もこのように話す。

「ネット上では早くも有名暴露系YouTuberで逮捕されたガーシーを引き合いに出し、『あいつの二の轍を踏むな』等のアドバイスが上がってきています」

確かにSNSには、「頼んだぞ岩橋 ただしガーシーみたいな脅迫っぽいことはやめろよ」「知ってることはガーシー以上だろうから、名誉毀損に気をつけて全部暴露してくれ」といった“助言”も書き込まれている。

「とはいえこういったアドバイスは、『どうせ暴露するならガーシーより上手くやれ』と面白がって煽っている側面が大きいのですが」(同前)

煽られた岩橋は、どんな仰天情報を暴露するつもりなのだろうか。疑惑を持つ芸人たちは、先手を打って「岩橋詣で」をして食い止めようとする可能性もあるだろう。では、一体どんな疑惑があるのか?

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岩橋が暴露しそうな「仰天情報」

「芸歴21年を誇り、芸人仲間の数も多いという岩橋さんの情報は、芸能界の周辺でウロウロしていたガーシーの暴露ネタなどとは信頼度が段違いだと思いますよ」

と話すのは、ネットメディアを主戦場にする50代の男性ライター。そんな彼に岩橋が暴露しそうな“ネタ”を尋ねてみた。

「かねてから噂されていた浜田(雅功)さんの“裏社会とのつながり”は、YouTubeチャンネルで共演する方がサラッと聞けばポロッと答えそうですよね。あとはキム兄(木村祐一・61)のDV疑惑についても真相が明らかになりそうです」

さらに男性ライターは、文春砲「六の矢」では匿名とされていた「著書が爆発的な人気を博していた後輩芸人」がお笑いコンビ「麒麟」の田村裕(44)である可能性、弊サイトでも伝えた今田耕司(57)の過去の「未成年淫行疑惑」の真偽などが暴露されるのではないかという。

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「さらに上げるとするならば、安倍元首相と吉本との本当の関係や、例えば吉本芸人が会社から維新の会への投票を強制されていたなんていう政界との黒いつながりも岩橋さんの口から飛び出すかも知れませんね」

それこそ政界にとっても吉本にとっても一大事だ。一方でこんな見方もある。前出の男性ネットメディア編集者が口を開いた。

「自暴自棄になった岩橋さんが、妄想やデマをまき散らしはじめないとも限りません。これはこれで厄介な問題です」

男性テレビ関係者も話していた通り、元吉本芸人の肩書きは伊達ではない。たとえ妄想やデマだったとしても、その「誤情報」は強い説得力を持って世間に拡散されていくことになるのは明らかだ。ターゲットとなった人物の身の潔白が証明されるまでの被害は甚大だろう。

岩橋が“元棋士・橋本崇載化”する可能性も

そこで気になるのが、岩橋の精神状態だ。14年に14歳年下の一般女性と結婚し2人の女児を授かった岩橋だが、23年に離婚。現在は一人暮らしを余儀なくされており、9日にはXに「娘に会ったら背が伸びていて 歯が生えていて 手を握ったら 泣いてしまった」と投稿している。さらに養育費も少なくない額との情報もある。

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「岩橋さんが、元棋士の橋本(崇載・40)さんのようになってしまうんではないかという声も、私の周りではちらほら上がっています」

というのは、前出の男性テレビ関係者。橋本氏といえばトップ棋士10人が名人への挑戦を賭けて戦うA級に在籍していたことがある、芸能界で言えばゴールデンタイムに冠番組を持つレベルの実力を持っていた棋士。金髪に紫のシャツで対局に臨むなど、ユニークさでも知られる。

そんな橋本氏と面識があるとした上で、男性テレビ関係者は次のように語る。

「実際の橋本さんはものすごく他人に気を遣う良い方でした。そんな彼が変わったのは、奥さんが子どもを連れて家を出ていってしまってからで、離婚後は子供の親権を巡って大揉めに揉めました」

事実、橋本氏はSNS上での元妻への名誉毀損の疑いで二度も逮捕され、執行猶予中に元妻とその父に対する殺人未遂容疑で逮捕されている。

「岩橋さんはそういう状況にならないだろうか、と噂し合っているわけです」(同前)

殺人未遂で逮捕される前の22年、橋本氏は藤井聡太(21)ブームに沸く将棋界に対して、「AI丸暗記の木片叩きつけゲーム」とのきつい投稿をポストしている。そんなところも岩橋と重なるという。

「岩橋さんは吉本退社後、早くも『北河内新人お笑いコンクール』をヤラセと投稿するなど、お笑い界に対して悪態をつき始めました。重なるんですよねー、橋本さんと。さらに言えば、橋本さんの将棋界復帰を模索する関係者もいたんですが、それにも後足で砂をかけるような形で彼は“玉砕”への道を選びましたが、岩橋さんも…」

いずれにしても吉本は“詰んだ”ようだ。今回の岩橋への対応は“悪手中の悪手”だと言わざるを得ない。

ヴィム・ヴェンダース監督が役所広司・主演『PERFECT DAYS』で描いた“共生社会の出発点”

昨年12月に公開された映画『PERFECT DAYS』は、主演の役所広司さんがカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞。その演技に注目が集まりますが、役所さん演じる清掃員の日々に入り込んでくるさまざまな境遇の人々が物語に彩りを与えているようです。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』で、困難を抱える人々の支援に取り組む引地達也さんは、映画内に登場するダウン症の男性と役所さんの同僚清掃員の関係性に注目。「何の“障がい”もない」2人のやりとりに、底知れない寛容さと希望を見出しながら、現実の社会に思いを馳せています。

「完全なる日々」は共生社会の中にある─映画『PERFECT DAYS』から

映画『PERFECT DAYS』(パーフェクト・デイズ、原題:Perfect Days)が12月に公開された。ヴィム・ヴェンダース監督が東京を舞台に、かねてから出演を熱望していたという俳優、役所広司氏を主役に迎え、日本・ドイツ合作で制作されたドラマ作品である。

東京の公衆トイレを掃除する清掃作業員の男、平山を演じる役所氏はこの作品で第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で男優賞を受賞した。

GQのインタビュー記事でヴェンダース監督は「ポスト・パンデミックの物語であり、新たな始まりへの想いを込めた映画」と話す作品のキャッチコピーは「こんなふうに生きていけたなら」。

淡々としたストーリー展開ながらも、人間の内面と人の日常を強く美しく描いた見事な人生讃歌、社会讃歌と受け取った私だが、特に支援が必要な人への学びを通じて共生社会を目指す目線で見ると、ダウン症の男性が登場する場面に映画の底知れない寛容さを感じた。

自然の中で営まれる人と人の交流に、どんな人とも「一緒に生きている」わたしたちは「こんなふうに生きていける」のではないかとの希望が広がるのである。

早朝に目を覚まし、風呂もテレビもない質素なアパートから東京都内各所の公衆トイレを完璧で掃除をする平山。これに対し作業時間には遅刻をし、スマートフォンをいじりながら適当に仕事をこなそうとするもう一人の清掃員の若者は、異性とのおつきあいもお金で獲得しようと、平山の大事な貴重な洋楽のカセットテープを売ることで資金を得ようとする。結果的にカセットテープは売らない平山は財布から2万円程の現金を差し出し、そのお金を握りしめ、夜の街に出ていく若者。

その「どうしようもない」ふうの若者が公園のトイレで掃除している時に、ダウン症の男性が近寄り、背後から男性の耳をつかみ、楽しそうに戯れる。2人は幼馴染でその男性の耳が彼のお気に入りなのだという。その2人のやりとりは自然で、言葉ではなく、動きと表情が相互のコミュニケーションを成り立たせる。そこには何の「障がい」もない状態だ。仕事ができないその若者の姿に平山は安心にも嬉しさにも取れる表情をみせる。