ダメンズとだらだらと関係を続ける彼女が洗濯できないワケ

片付けができない、掃除ができない、洗濯ができない…。こんな、汚部屋の住人といわれる若い女性たちが話題になっています。
彼女たちはとにかく物が捨てられません。クローゼットには何年も着ていない服がぎっしりあり、粗大ごみはベランダや玄関先でホコリまみれです。ひどい例では、台所のジャガイモは発芽してあたかも栽培中、冷蔵庫の食品もカビが生えて発酵中…、と書き出せばきりがありません。
なぜ彼女たちは片づけることができないのでしょうか?臨床心理士で神奈川大学教授の杉山崇先生にお話を聞いてみました。

表向きは「しっかり者」実際は「汚部屋住み」

汚部屋の住人の多くは、出かけるときは身だしなみを整えているので誰も汚部屋のことに気づいていないことも多いようです。さらに、しっかりものに見られて周りから頼られている方もいます。ですが、家に帰ると何かのスイッチが切れるのでしょうか、ぐったりと座り込む自分専用スペースに根をはやし、手の届く半径50cm以内ならテーブルでも床でもお構いなしに使ったものを置きっぱなし。
もちろん、このような部屋に満足しているわけではありません。「不自由だなあ、片付けようかなあ」と思いながらも、「掃除や洗濯が先かなあ」と片付けは先延ばし。横綱レベルの汚部屋の住人になると、掃除、洗濯もやろうと思いながら「後でやればいいか」とついつい後回し…。汚部屋はどんどん汚部屋レベルの最高記録を更新することになります。

片づけられないのは「快楽原則」に流される人

片付けは簡単に見えて意外と難しいものです。「片付けコンサル」を名乗る人もいるくらいで、上手な片付け方を紹介する本はますます売上を伸ばしています。片付かないのは、人として許せる範囲内でしょう。ですが、掃除、洗濯は先延ばしにしすぎると雑菌も湧きます。異臭が漂うようになって「これはヤバイかも…」とやっと洗濯に取り掛かるという強者もいるようですが、彼女たちはなぜここまで部屋を汚くしてしまうのでしょうか。
彼女たちの多くは「快楽原則」に流されやすい人たちと言えます。掃除や洗濯にかぎらず、特に今モーレツに「困っていない」ことは全て後回しです。彼女らは「困った」という感情が行動の原動力です。そして「困った」が一つ解消するとその快楽に溺れてしまいます。結果的に、他の「困った」は忘れてしまって、グズグズ、ダラダラと洗濯や掃除は先延ばしにしてしまうのです。

「片づけられない女」はダメンズとだらだら関係を続ける

パターンとしては「モーレツに困った、焦った!!」→「ぎりぎりセーフで何とかなった」→「安心した……。ホッとした……。疲れた……」→「ゆっくりさせて……」→「(問題の放置で見えない問題が拡大する)」→「ヤバイ!!モーレツに困った、焦った!」を繰り返しています。
このパターンは汚部屋のことだけではなく、男女関係にも拡大されていることがあります。たとえば、DV男や借金男、マタハラ男など、一般的には「ダメンズ」と呼ばれる人たちは自分が女性に頼りたい時は妙に紳士的で優しくなります。これはこれで心地いいので、この心地よさに身を任せてしまうのです。あとあとDVや借金などモラルに欠ける行為で困ります。ですが場渡的にでも何とかなってしまうと、「何とかなった」という心地よさに酔いしれて、根本的な問題から目をそらします。その場の心地よさに負けて別れるきっかけやタイミングを逃してしまうのです。

目先の快楽より、長期的にみた快楽を

生物はもともと快楽を求めるように作られているのですが、人は目的意識や計画性を進化させて「人」になりました。目的が達成できるのも「気持ちいい!」と感じるように作ってあるのです。思った通りに部屋が整っていることも、男性に困らされるリスクや異臭が漂う心配のない安心感も本当は「気持ちいい!」はずです。目的意識や計画性を保つのは疲れることかもしれませんが、本来はそれを上回る「気持ちいい!」があるのです。
まずは、洗濯を計画的にやることを「気持ちいい!」と感じられるように心がけてください。実際、洗濯籠が空で異臭の心配がないのは心地いいものですよ。ここから、汚部屋の住人を抜け出せるといいですね。

<執筆者プロフィール>
杉山 崇
神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科教授。心理相談センター所長、教育支援センター副所長。臨床心理士、一級キャリアコンサルティング技能士、公益社団法人日本心理学会代議員。

 

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日本の「仏教離れ」が深刻化。海外から「伝統文化が」と惜しむ声も

日本の仏教が大幅な衰退の危機にあると、複数の海外メディアが報じている。少子高齢化、後継者不足などのため、現在約7万7000ある寺院のうち、25年以内に約4割・2万7000ヶ所が閉鎖されると予想されている。英ガーディアン紙はこれを、「仏教伝来以来の存続の危機だ」と記す。こうした「宗教離れ」は世界的な傾向だが、日本が特に顕著だと言えそうだ。ロイターは、アメリカの若者たちの「教会離れ」を取り上げているが、そのスピードと規模は日本の「お寺離れ」よりはずっとゆるやかなものだ。

地域コミュニティーの崩壊が主要因

宗教ニュースサイト『World Religion News』は、既に日本の2万以上の寺院が住職のいない「空き寺」だとしている。同サイトは、今後25年間で4割の寺が閉鎖に追い込まれるということは、「もう、美しい庭園を通って参拝することができなくなるということだ」と、日本の伝統文化の衰退を残念がる。ガーディアンも、『Zen no more』という見出しを取り、欧米では「禅」のイメージと重なるクール・ジャパンの危機を嘆いている。

「お寺の衰退は、地方の衰退の写し鏡だ」と、ガーディアンは指摘する。日本創生会議が昨年発表した報告書によれば、若い女性を中心とした「地方離れ」が今のペースで進めば、2040年までに日本の地方自治体の半数近くが消滅するという。寺の運営が地元の檀家の寄付で成り立っていることを考えれば、地域コミュニティーの崩壊がそのまま「仏教の危機」に結びつくのは明白だ。

仏教の危機に警鐘を鳴らす『寺院消滅』(日経BP)の著書があるジャーナリストで京都・正覚寺副住職の鵜飼秀徳氏は、「住職が金持ちだというイメージは東京や大阪のような大都市では事実かもしれない。だが、他の地域では決してそうではない」と語る。鵜飼氏の寺には約120人の檀家がいるが、生活を維持するには200人は必要だという。鵜飼氏はそのため、ジャーナリストという副業に精を出すことにしたのだという。

『坊主バー』などの新発想で対抗するが……

衰退の流れを食い止めるのは容易ではなさそうだ。寺の大きな収入源は1回何百万円ともされる葬儀代だ。高齢化が進み、昨年は130万人近くが死亡した日本では、一見、成長分野のようにも見える。しかし、ガーディアンは「それすらも救いにはならない」と記す。確かに葬儀件数は多いものの、社会全体が後退期にある中、既に伝統的な仏式葬儀にかかる予算を出せない日本人が大半を占めるからだという。民間の葬儀場などで、より安価で簡素な葬儀を行う層が増えているという統計がその根拠だ。

寺院側にも、葬儀代の大幅ディスカウントで対抗する動きはあるが、ことはお金や人口減の問題だけではなさそうだ。ガーディアンは、「1700年代初め、日本の人口は今よりも1億人少ない3000万人だった。それでも4万6000の寺があったのだ」と指摘する。同紙は、1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件以来、仏教を含む組織的な宗教を「近寄りがたい、暗い、危険」だととらえる日本人が増え、若い世代の宗教に対するイメージがかつてないペースで悪化していることを、仏教衰退の要因の一つに数えている。

日本の宗教文化を研究している英ランカスター大学のイアン・リーダー教授は、現代日本の仏教は“葬式仏教”だと指摘する。神道と共存する独特のゆるやかな宗教観の中、日本人は「正月には神社で祈り、死んだら寺に行く」と、同教授は米ラジオ局「NPR」のインタビューに答えている。一部の若い住職の間では、衰退を食い止めるためには、この「仏教=葬式」のイメージの払拭が必要と考え、ボランティア活動や音楽会などの文化行事に力を入れる動きも出てきている。特に、宗派を超えた若い住職たちがバーテンを務める仏教バー『坊主BAR』(東京・四谷)は、新しい動きの象徴として、複数の海外メディアに取り上げられている。

アメリカでも若者の「教会離れ」

アメリカでも、「ヤングアダルト」と呼ばれる若い世代の「教会離れ」が進んでいる。ロイターの報道によれば、「神を信じる」という成人の割合は、アメリカは他の先進国よりは高い傾向にあるものの、2007年の92%に対し、2014年は89%に落ちた。「間違いなく神は存在する」と考える人の割合はさらに減少していて、2007年は71%だったのが、2014年は63%となっている。

この傾向は、1990年から1996年生まれ(20代前半)の「ヤングアダルト」の間で顕著だ。この世代では、「間違いなく神は存在する」と信じているのは約半数で、1928年から1945年生まれの「サイレント・ジェネレーション(失われた世代)」の71%よりも大幅に少ない。また、日常的に神に祈るのは「ヤングアダルト」で39%、「サイレント・ジェネレーション」は67%だという。

しかし、何らかの信仰を持っているというアメリカ人の割合は77%で、依然として2007年当時と同じ水準を保っている。そのうちの3分の2は毎日祈り、宗教を非常に大切なものだと考えているという。これらの統計を見れば、日本の仏教関係者からしてみれば、アメリカの状況はむしろ羨ましいとさえ言えるのではないだろうか。

(内村浩介)

 

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ホントに1分。板前さんが自分の店でやってるコンロ周りの掃除法とは

きれいにしなきゃと思いつつ、こびりついた油汚れを見てうんざり…。そんなコンロ周りを初日は3分、その後は1日1分でピカピカにする超簡単掃除テクが無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』で紹介されています。板前さんがお店でやってる方法なので確実ですよ。

料理後の掃除が気楽になる「超時短技!!」

gatugatu 佐藤です。

「料理作った後の掃除が気楽になる! 汚れたコンロ周りを3分でピカピカクリーンにする方法」を伝授します。

「今日の晩飯、上手くできた!」

テンション上がって「さぁ!食うぞ!」って時、コテコテに汚れまくったコンロ周りの光景をみてテンションは急降下。

「片づけがあった…」と我に返るわけです。

ほんと料理作った後の掃除、片付けってめんどくさいですよね。

料理出来ると早く食べたいから片付けや掃除は後回しにしてすぐ食べ始めることもあると思います。そうすると、時間がたったコンロ周りの汚れは落ちにくくなります。で、掃除に時間がかかることになり、もっとめんどくさく感じます。

そんな時、私が伝授する「汚れたコンロ周りを3分でピカピカクリーンにする方法」が、あなたの役に立ちます。この方法マスターすると、瞬時にコンロ周りが綺麗になるので、掃除が億劫になりません。

しかも、料理を作り終わったらすぐ行なう方法なので後の片づけが超! 気楽。テンション上がったまま美味しく作れた料理を食えます。

その方法とは!

「コンロ周りが熱いうちに汚れを拭き取る!」

です。

例えば、フライパンで肉と野菜を炒めて焼肉のたれをぶっかける料理を作りました。で、作り終わったらすぐに、「汚れてもいいダスター」や「キッチンペーパー」を水でさっと濡らし、汚れた場所をそれでササッと拭きます。

これだけ、ものすごく簡単。

コンロ周りのほとんど汚れは、飛び散った調味料や油です。コンロの周りが冷めるとそれらの汚れは、固まって「こびりついて」腹が立つほど取れなくなります。

が、料理を作り終わってすぐならコンロ周りは、まだ熱々、調味料や油は固まって無いので拭き取るだけで簡単に落ちます。たわしでゴシゴシ、ゴシゴシ力を入れてこすったりしなくていいのです。

これ、私が日頃から店で使っている方法です。「あッ!」という間にきれいになります。

この方法、あなたが今日からすぐに使えるように詳しく説明していきます!

 

【準備するもの】

汚れてもいいダスターやタオル、もしくは、キッチンペーパー

1.例えば…

フライパンで豚肉と野菜を炒めて焼肉の「タレ」で味付けした野菜炒めを作ったとします。

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2.作り終わってすぐの状態。

タレ、油が飛び散って汚れてます(黒いコンロで分かりにくいですが…)。

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3.で! コンロ周りが冷めないうちにすぐに濡らしたダスター(キッチンペーパー)で拭き取ります。

汚れは瞬時に取れてピカピカ。わずか1分! 3分もかかってません。

【危険!】
注意点があります! 長時間火を付けていた料理の場合はコンロ周りは「激熱」です。指があたって火傷しないよう十分注意してください(ダスターを塊にして、指とコンロ周りが触れないよう、拭き取って下さい)。

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4.まれにすぐに取れない「ガッツリ汚れ」もあります。

その場合は、スポンジに洗剤を少量つけて、コンロ周りを軽くこすります。これなら「ガッツリ汚れ」も敵ではありません。

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5.濡れたダスターで洗剤と汚れを拭き取ればアッという間に綺麗になります。

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6.さらにピカピカにするなら、濡らしてないキッチンペーパーで
乾拭きします。テカテカになって完璧クリーンです。

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コンロ周りの掃除は1分で完了するので、後の片付けが気楽にできます。後片付け全体が時短になります。

是非! 覚えて今日からやってみてください。くれぐれも火傷には十分注意して下さいね! これさえ守れば、あっという間にピカピカ! クリーンです。

【書評】「もしドラ」の続編がすごい。野球部なのに選手が0人!?

280万部の大ベストセラーにもなった「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」。その待望の続編が発売されました。今回はドラッカーの「イノベーションと企業家精神」という本を浅川学園という高校の野球部マネージャーたちが読み解いていきます。メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』は、この本がいかに読み応えある内容か、そのエッセンスを紹介しています。

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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』 岩崎夏海・著 ダイヤモンド社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、280万部の大ベストセラーとなった、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』の待望の続編。

※参考:『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

期待が大きいだけに、内容がどうなるのかドキドキでしたが、さすがは岩崎夏海さん。ストーリーも秀逸ビジネス的な気づきもバッチリ、読み応え十分です。

夢のない主人公、夢(ゆめ)が、友人・真実にさそわれ、野球部に入部するところからストーリーが始まるのですが、初期設定が憎い。
なんと、舞台となる浅川学園の野球部はマネージャー6人だけ選手がいないところからスタートするという、何とも意表をつくはじまりかたです。

6人のマネージャーたちが、ドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読み、マネージャーとして大事なことを学び、成長していくというストーリーで、主人公・夢はそのなかの人事担当マネージャーに就任します。

「人材の確保」という時流にあった事業定義もさることながら、人事とは「居場所を作ること」、説得とは相手の「得」を説くこと、などという示唆に富んだ言葉も、読ませてくれます。

「予期せぬ成功」や「最大より最適」、「ギャップの存在」など、企業がイノベーションを起こすためのヒントを、『イノベーションと企業家精神』から上手に拾い上げ、見事にストーリーに組み込んでいます。

さっそく、本書のハイライトを、ご紹介しましょう。

要注意。化粧水をハンドプレスでつけることの「効果」と「弊害」

化粧水を手でつける場合、「ハンドプレス」という手法があります。保湿効果を高めてくれるというそのテクニックのポイント、そしてメリット、デメリットもご紹介しているのはメルマガ『サッポー美肌塾』 。著者は、よい面だけでなく、悪い面も知ってこそ、テクニックが生きてくるといいます。

ハンドプレスが肌に優しい?

化粧水を手でつけるかコットンを利用すべきか? なんて議論が以前にありました。手指を清潔にさえしていたら、手指を利用したほうが肌に優しく、肌の状態もよくわかるので、サッポーは手指でつける方法を推奨しております。でも、清潔なコットンでつけるのもけっして悪いことではありません。コットンの弱点は繊維の硬さで肌を傷めることですから、傷めないように優しいタッチで使用する配慮があれば問題ないわけです。

いろんなケースがありますから、一つの方法にこだわるのは賢い方法ではないでしょう。これら周辺について、議論の枝葉が気になる方はバックナンバーで確認してください。

参考:
化粧水のつけかた色々…正しいのは?
コットンの使用…あれこれ

今日の美肌塾は、化粧水を手でつける場合、「ハンドプレスが肌に優しい?」がテーマです。

ハンドプレス…テクニックの大切なポイント

化粧水をハンドプレスでつけるポイントを解説します。

1.部位ごとに化粧水をつけ、ハンドプレスする……この繰り返し

適当量を手に取り、両手のひらに付着させて肌に押し当てます。または、手に取った化粧水を指でつけてから、手のひらを肌に押し当ててもOKです。いずれの場合も、一度に顔全部につけて顔全部を手のひらで覆うことはできないので、部位別に分けて行っていくことになります。したがって、いつもより化粧水をつけるのに時間がかかることは承知してください。

2.密着の様と、密着させている時間が効果を左右する

ハンドプレスの要領は手のひらや指の腹を顔の肌に密着させるのがポイントです。部位によっては手のひら全体を使えるところと、指一本で行うのが適切なところもあるでしょう。密着させたら、最低10秒はそのままプレスして静止状態を続けます。部位を違えてハンドプレスを繰り返します。

3.物理的刺激や余計な力が及ばないように行うのが秘訣

強い力で押さえてはいけません。ピタリと密着させるだけです。最大のポイントは、プレスを終えて手を肌から離す時にパッと離すのではなく、本のページをスローモーションでめくるように離していきます。パッと離すと角質を剥がれやすくするきっかけを作ってしまうからです。

手業のポイントは以上です。化粧水の量加減やハンドプレスのテクニックは試行錯誤して上手になってください。

およその要領は理解できたと思いますが、何かに似ていると思いませんか? そう、ラップフィルムを利用した保湿パックです。ハンドプレスの効果とは、密閉による保湿効果を高める手軽な方法だと言うことです。

ラップフィルムを小さくきって、化粧水をつけた肌にぺたぺた貼っていくのは大変手間ですからね。密閉効果と密着効果はラップフィルムに及びませんが、この方法だと毎日でもできるという方は多いでしょう。

テロ頻発で世界中に緊張感。年末年始の海外旅行は大丈夫なのか?

世界を震撼させたパリの同時多発テロ。その余波は世界中で当分続くのでは……と語るのは、メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の著者で、ハイパーメディア・クリエイターとして世界中を股にかけ活躍する高城剛さん。年末年始の休暇を控え、とっても気になる海外渡航について、今後の見通しを予測しています。

常に求められる「状況に合わせた瞬時の決断」

今週は多くの方からご質問を頂戴しましたパリで起きました連続テロのその後と、そして多くの方々が気になさっている今後の渡航につきまして、今週は僕の過去の経験からお話ししたいと思います。

パリの同時多発テロからおそよ二週間。テロ計画はベルギーの首都ブリュッセルに飛び火し、地下鉄や学校は全面封鎖されました。ベルギー政府は、11月末までテロ警戒レベルを最高にすると緊急発表。ミシェル首相は、交通機関や商店街、ショッピングセンターなど人が多く集まる場所が標的になりうるとの見方を公的に示しています。

また、世界的なハッカー集団である「アノニマス」のサブグループ「OpParisIntel」は、ISのサーバー侵入に成功した様子で、テロの標的となっているのはパリのほか、イタリアのミラノとローマ、米国のアトランタ、そしてレバノンとインドネシアでも計画があると発表しました(おそらく違法行為のため、手段や詳細までは公表していません)。

ローマ教皇は、「すでに第三次世界大戦が始まっている」という旨の発言を行い世界中のメディアを驚かせ、フランスのオランド首相も「フランスは戦争状態」だと演説で発言しています。事実、原子力空母シャルル・ド・ゴールは中東に向かい、ISへの空爆作戦を開始しました。

そして、トルコに領空侵犯したロシア機が、空対空ミサイルで撃墜され、今度はロシアがトルコに近いシリアに対空対ミサイルを配備すると、報復の準備段階とも思える行動を行っています。いま、世界は緊張感に満ちているのは間違いありません。

さて、今から14年ほど前の秋、のちに911と呼ばれる同時多発テロがアメリカで起こりました。その日僕はドイツにいまして、飛行機は米国から離れた欧州内の便であろうともすべて欠航。フランクフルト空港で数日間足留めをくらい(空港ベンチ泊です)、当時住んでいた東京に戻るのにかなり苦労しました。

問題は、それからです。予定していた仕事は次々とキャンセルになって、友人たちとの旅行も延期。中には結婚式やハネムーンの行き先を海外から国内へと変える人たちも続出しました。事実、911から数ヶ月間は飛行機も欠航や遅延が相次ぎ、結局、元通りになるまでおよそ半年から10か月近くかかったのをよく覚えています。

ですので、もし、このまま「欧州の911」と呼ばれるパリ同時多発テロ以降何もなくても、半年ぐらいは警戒が必要で(と各国、各航空会社は考えています)、特にイスラム人口が多い国や地域を訪れる際にはかなりの注意を要した方が良いと正直思います。危機の前兆は時々によって違い一概には言えませんので、どのように注意した方が良いのかわからない場合は、その地域への渡航は避けた方が良いと思います。こればかりは、考えても致し方ありません。

本メールマガジンの多くの皆様から、「どのようにしたらいいのか」と本当に多くのご質問を頂戴しますが、何よりスケジュールを大きく変える英断が必要です。なぜなら、これから十年以上にわたり、このようなことが頻繁に起きる可能性がとても高く、常に「状況に合わせた瞬時の決断」が各人求められることになります。それは欧州に限りません。

世界中が大きく揺れるのは、まだこれからだと思います。

image by: Sean Pavone / Shutterstock.com

 

『高城未来研究所「Future Report」』より一部抜粋

著者/高城剛(作家/クリエイティブ・ディレクター)
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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意外だった出世の近道。まずは上司を出世させよ、話はそれからだ

あなたの上司はどんな人ですか?尊敬できる人?それとも…。メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、どんな上司であれ、上司にひたすら尽くすことが出世への近道だと言います。自分が必死に成績を上げるより効率が良いという驚きの出世術とは?

出世したければ上司を出世させろ

あなたが座りたいと思っている、あなたの上司の椅子、これにあなたが座れないのは、端的に言えばその椅子にいつまでもあなたの上司が座り続けているからです。この人がどこか他の椅子に移ってくれれば、その椅子は空席になるんですね。そうするとあなたがそこに座れる可能性が出て来るんです。

そのために手っ取り早いのが、上司にさらに上に行ってもらう、つまり昇進してもらうということなのです。そのために全力アシストをするのです。

そうすると、その上司が出世した暁には、論功行賞としてあなたをその椅子に座らせるかも知れないんです。これが横にスライドして他の課や部に行っちゃったら話は別なんです。

だって横にずれるのにあなたが何らかの影響力を発揮するのって、全然ポジティブな働きじゃありませんから。

私が外資系企業を好きなのは、外資って頻繁にトップである社長がガラガラポンで代わっちゃうところなんです。そうすると芋づる式に役員や部長、課長クラスがガラガラポンと入れ替わったりするんです。そのタイミングで上司に手柄をつけさせてあげると、本当にヒョンなことからあなたにも相応の地位というか、椅子が巡ってきたりするんです。

今までほとんどこの極意は公開していなかったんですけど、サラリーマンとして出世する近道って、

 ●上司に尽くして、上司が成果を上げられるようにお膳立てをしてあげる

ことなんですよ。

だから心の中で、

 ●本当はあの上司のことが好きになれないんだよね

と思っていたら、これはかなりヤバい事態なんですよ。嫌いな人だとどうしても本気で尽くせないじゃないですか。イヤイヤやっているのは相手にも見えちゃいますからね。

一番良いのは、本当に尊敬出来る上司がいて、その人を盛り立てるために全力疾走をするという絵柄です。こうすると、その上司が転職をしても引っ張ってくれますから。

たびたび外資の話になりますけど、外資系ってある一定レベル以上の役職の転職には、ヒモ付きでセットで、「かつての部下が後から付いてくる」という状況が起こるんです。これが社長だと露骨ですよ。前職で一緒だった、気心と能力が分かっている元部下がジャンジャン入社して来ますから。私もかつてはその一人として転職したことがありますからよく分かります。

でもそういう時に声が掛かるかどうか、という大きな問題があるんですよ。これって多分に心情的なものが大きいので、能力よりも大きなファクターとして、

 ●あいつはずいぶんとオレを盛り立ててくれたなあ

思われている人が誘われるんです。

つまり上司に尽くすというのは、その会社の中だけでリターンを得られる話に止まらないんです。もっと未来にもあなたにポジティブな影響を与えてくれるんです。だから、これが出世の王道になるのです。

まぁ、でもその前に、そこまで尽くしたいと思わせる上司をどうやって見つけるのか?という問題があるんですけどね。実はここが最大のネックで、あなたに今、部下がいるのであれば、部下から見てあなたはそんな上司になっていますか?という問いを立てる必要があるんです。部下が命懸けで(ちょっと大袈裟ですが)、あなたに尽くしたいと思ってもらえるような人格、見識、能力を備えているのか? もう一段低く言うと、そういう人間になることをあなたが目指しているのか? という問いは是非とも立てた方が良いですよ。

これは役職者に限らず、後輩がいるのなら同じ状況が生まれますから、全サラリーマンに当てはまる話なのです。

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失敗ばかりの人生から抜け出すために。考え方を丸ごと変える思考術

「失敗は成功の母」なんて口で言うのは簡単だけど、同じ失敗を何度も繰り返してしまったら、もう泣きたいくらい凹んでしまいますよね。そんな方のために、無料メルマガ『音多秀茂の【富と成功の5つのタネ】』の著者、音多秀茂さんに、失敗を繰り返さないための考え方を教えていただきました。

失敗をマネジメントする

今日はビジネスのタネをお届けします♪

今回はビジネスにおける成功の前段階で不可欠とも言える”失敗を生かす為の、あるコツをお伝えします§^。^§。

この世の中、何かをものにしようと思ったら失敗はつきものです。むしろ大きな成功を掴んだ人ほど過去の大きな失敗を糧にしています。

例えばよく引き合いに出されるのは、

▼エジソンが電球発明前にした”1000度の失敗”

▼ヘンリーフォードのフォードモーターを成功させる迄の7度の失敗

▼バスケットボールのマイケルジョーダン曰く「人生において何度も何度も失敗した。だから成功した」

▼ウォルトディズニーはディズニーランド建設前に何度も失敗(破産)

などなどきりがありませんが、要するに大きな成功ほど、その前段に多くの大きな失敗がある、ということは一つの真理です。

「音多さん、偉人さんは失敗が許されるかもしれませんが、我々一般的な社会人にとっては失敗を繰り返すなんて死活問題ですよ」

お、鋭い突っ込みですね。確かにその通りです。

実はこうした偉人伝で語られる成功者を成功率で考えると、恐らく0.1%にも満たないと思われます。つまりこの背景に何千、何万人もの失敗だけで終わった人達”がいますよね。

すると「失敗は成功の母」という言葉さえ疑わしくなってしまいます<`ヘ´>。

実は、失敗のノウハウが膨大に蓄積された現代の我々は、

「多くの大きな失敗をしなければ成功出来ない」

というレベルから既に抜け出しているんじゃないかと思うんですね。

当たり前ですが、ビジネスマン一度犯した失敗を2度も起こすなど死活問題ですよね。大きな責任問題になりますし、対策書も書かなきゃいけないし監査対象にもなったりと、大きな労力と費用が発生します。

私も数々の失敗を繰り返す中で経験を蓄積し、様々な再発防止策や問題解決ノウハウを身につけ、一度犯した失敗は、二度と再発させないという使命感」を持って仕事をしています。

だから社会人にとっては、同じ失敗を二度繰り返さない、なんてことは既に当たり前の世界ですよね。

もちろん、最先端、前人未到の領域で開発を行っている人は別ですよ。そうした領域では技術の発達によって、以前とは比にならない程多くのトライアンドエラーを繰り返しているはずです。

しかし一般的な事例が多く当てはまるビジネスの場面においては、以前は何度も失敗しなければ成功に辿りつけなかったようなことが、事前に過去の失敗を研究することで最短距離で成功出来るようになっています。

何だか難しそうでしょうか。

そう、これ未だに多くの人が気づいていない事なんですね。

実はこのスタンスは、頭の中にある一つの考え方をインストールしておくだけで上手く回り始めます。

それは、

失敗を二度起こさない仕組みを作れば成功出来る

という考え方。

以上をまとめると、

▼大きな成功の前段には多くの失敗がある、ということは一つの真理

▼一方で、失敗したから成功出来るわけでもない

▼当然、我々ビジネスマンは失敗を繰り返すなど死活問題

▼よって失敗をしなければ成功出来ないというレベルから抜け出すこと

▼失敗を繰り返さない仕組みを作ればそのレベルに達せる

ということになります。

外国人から日本人へ。景気の調整弁として利用される「派遣」の闇

世界的に移民・難民問題が取りざたされるなか、日本は不法就労の外国人労働者をいわゆる「景気の調整弁」として利用してきた歴史があります。メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ』は、外国人労働者を使い勝手よく利用してきたこのノウハウが、大量解雇などの問題を抱える今の派遣システムの原型になったのではないか、との持論を展開しています。

移民・難民と外国人労働者

私は日系ブラジル人が大量に「受け入れ」られていた頃、外国人をテーマにいくつか取材を経験しました。単純労働に従事する外国人労働者法的に拒否し続けている日本は、「労働鎖国」などと揶揄されることがあります。その日本は、実際には、欺瞞的なやり方で外国人労働者を便利に使ってきたのです。

人手が不足していた時期、一定範囲の日系人は入管法改正によって、日本国内でどんな仕事にも就ける地位を付与され、派遣会社の手によって各地の自動車工場、家電工場などに送り込まれていきました。その数、30万人以上。他方、就労可能なビザを取得できない大多数の外国人は、短期滞在で来日してはオーバーステイとなり、買いたたかれて3K職場に吸い込まれていったようです。

当時、外国人労働者を受け入れる方向に政策転換するか否かについて、それなりに活発な論議も行われました。労働省(当時)関連のシンクタンクは、どのような形で移民労働者を受け入れれば日本社会にとってプラスになるかを研究して、独身かせいぜいカップルまででなければ、逆に社会的費用がかさむというような、冷徹な「計算」を行っていました。子どもが生まれれば教育や福祉の対象として「金が掛かってしまう」から元も子もないという話だったのです。要は、奴隷的な労働者が欲しかっただけで、「同じ社会のメンバー」を求めていたわけではなかったのです。結局、人手不足が緩和されるのと機を一に、議論自体、しぼんでいきました。

なぜ中国は南シナ海を重視するのか。軍事アナリストが解説

中国があれだけ南シナ海にこだわるのは、水深のある東部海域に弾道ミサイル原潜を潜ませやすいからーー。こんな説が聞かれますが、メルマガ『NEWSを疑え!』の著者で軍事アナリストの小川和久さんは、「鵜呑みにしてはいけない」と言います。なぜなのでしょうか?

中国が南シナ海を重視する理由を整理しよう

南シナ海での中国の動向について、テレビ番組の短い時間に説明しようとしても、言い尽くせないことばかりで欲求不満が募ります。

専門家の立場から、中国は対米安定路線に舵を切っていると説明しても、その部分を時系列の表にでもしない限りは、納得してもらえないようです。

むろん、このメルマガの読者の皆さんにはおわかりのことばかりですが、基礎知識のない人にテレビを通じて話すというのは、やはり疲れます(笑)。

その南シナ海ですが、中国が埋め立てて3,000メートル級の滑走路を建設したファイアリークロス礁の役割に関連して、米国の対潜水艦部隊を排除するための戦闘機の拠点化という見方があります。

これに関連して、南シナ海東部には中国が核弾頭搭載の弾道ミサイル原潜を海中に遊弋(ゆうよく)させておくのに適した海域があり、ファイアリークロス礁から発進する中国戦闘機はその上空を守り、中国の弾道ミサイル原潜が米国側に探知・追尾されたり、攻撃される事態にならないよう、にらみをきかせるのが任務という解説もあります。

いずれも、その通りです。弾道ミサイル原潜の役割は、専門的には報復核戦力と言います。例えば米国が中国を核攻撃したいと考えても、核攻撃が行われた瞬間に、海中に潜んでいて居場所をつかみにくく、簡単には発射を阻止できない弾道ミサイル原潜から報復の核ミサイルが米国の主要目標に向けて発射されるのがわかっていたら、米国も核攻撃に踏み切れません。中国としての核抑止力が働いているということになります。

その意味で、南シナ海は岩礁の埋め立てが進められた海域も、そして弾道ミサイル原潜をパトロールさせようとしている東部の海域も、軍事的重要性という意味では一体のものなのです。

そこで、1つだけ整理をしておきたいことがあります。南シナ海東部は平均水深が3,500メートルもの海域があり、それゆえに弾道ミサイル原潜が潜むのに適しているという説ですが、これを鵜呑みにしてはいけません。