話の中に「時間」を入れる。心に残る名スピーチの典型的パターン

なかなか「聞き入るに値する話」に巡り合うことがない、結婚披露宴のスピーチ。もしも自分が依頼を受けた場合、どうすれば聴衆の心に残るスピーチを話すことができるのでしょうか。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、「時間」をキーワードにその方法をレクチャーしています。

名スピーチの引き出し方

お腹が減ると無口になる倉橋竜哉です^^;

「いいから早く飲ませろ、食わせろ」と思うのは、結婚式のときでして…。結婚式のスピーチってありますよね。新郎新婦の友人や上司などが、二人のエピソードについて、みんなの前で紹介する時間であります。

正直いいますと、以前は「披露宴のスピーチっていらないよな」と思っていました。周りの人との会話や飲み食いに夢中で、聞いている人は少ないし、新郎新婦は、料理に手をつけることなく話を聞いていないといけないし、スピーチしている本人だって、できれば大勢の前で喋るなんてめんどくさいことは避けて、気軽に参加したいと思っているでしょう。

特に「乾杯の挨拶」の長さにイライラさせられた経験のある方は多いのではないでしょうか?おなかがすいて、しかも目の前にお酒があるわけです。この人の話が終われば手をつけられるのに、話が延々と続いている。最初はきちんと話を聞いていても、そのうちアタマの中が「もういいから、早く飲ませろ、食わせろ…」と飢えた野獣のようになってしまうわけです(笑)。

しかしながら、じっくり聴いてみると、ココロを揺さぶられる素晴らしいスピーチも多いわけです。私も講師業という仕事をするようになってから、人のスピーチはきちんと聴くように努めています。飲み食いはいつでもできますが、その人のスピーチが聴けるのは、その場だけだったりしますからね。

いろいろな人のスピーチを聴いていますと、あまりココロに残らないスピーチと、式が終わった後も、数年経っても覚えているような名スピーチもあったりします。

「ココロに残る/残らない」スピーチって、何が違うのだろうな?と真剣に考えたことがあります。

まず、話し方はあまり関係なさそうです。アナウンサーのように流ちょうに話をされる方でもココロに残らない場合もあれば、たどたどしくても鮮烈にココロに残っている場合もあります。

あと、エピソードの奇抜さもあまり関係なさそうです。たまに新郎の武勇伝などを披露して、会場が沸かせる人もいますが、それがココロに残るかというと、そうでもないですね。

「俺はSEXが上手いんだ」という男ほど女性に嫌われる科学的な理由

変化の激しい現代において、既存の価値観や過去の成功体験に固執ばかりしていては成長を望むことができません。環境の変化に適応しながら自らを変えることこそ、今求められる姿といえるでしょう。『アンラーニング』と呼ばれるこの考え方が、男女間のセックスにおいても重要だというのは、心理学者でメルマガ『富田隆のお気楽心理学』の著者である富田隆さん。富田さんは古い考え方を捨てるだけではなく、新たな変化に対応するための柔軟性も必要だと説きます。

性的楽天論。 アンラーニング 

週刊誌の記者の方から、セックスに関する質問がありました。中高年のセックスについて調べていて、次のような問題が出て来たのだそうです。

それは、「セックスが上手いと自認している男性の方がパートナーから嫌われ易い」という女性たちからの意見です。

最初これを聞いた時は、「テクニックの上手い男性の方が女性を喜ばせることができるはずなのに…」と疑問に思ったのですが、よく考えてみると、「なるほど」と納得できる心理学的なトラップに気づきました。

そのキーワードは、ビジネスの世界でもその必要性が指摘されている「アンラーニング(unlearning)」です。

「アンラーニング」は「学習棄却」などとも訳されます。環境の変化に応じて、過去に学習した知識、習慣、先入観などを捨て去るということ意味する言葉です。

変化の激しい現代社会では、かつて有効だった経営戦略などが通用しなくなることがよくあります。今日では、どのような業界でも、いわゆる「ヒット商品」の寿命は短く、次々に新しい商品を開発しなければなりません。

そんな時に、過去の栄光が忘れられず、過去の成功体験に固執して、新たな発想ができないのは致命的です。そこで、意識的に、これまで身に付けてきた思考パターンや思い込みなどを敢えて捨て去り、新たに学び直すことが必要になるのです。

セックスのベテラン 

これは、私たちのセックスにも当てはまることです。

私たち人間は「本能が壊れてしまった動物」なので、セックスにおいても、本能にまかせてさえいれば自動的に上手くできるというものではありません。

人間のセックスには「学習」が必要なのです。

ですから、自分も相手も満足するような互恵的なセックスができるようになるためには、経験から多くのことを学ぶ必要があります。そして、そうした経験を重ねることでその人らしいセックスのスタイルが形成されるわけです。

ですから、セックスについてほぼ白紙状態の少年少女には、何らかの「性教育」が必要となります。基本的な知識の欠如や誤った情報の学習が、彼らの性行動を歪んだものにする危険については、今更指摘するまでもないでしょう。

しかし、公教育における性教育が貧弱なものであったとしても、書籍やネットなどを通じて得られる性情報や、良質なポルノグラフィ、そして、家庭や友人から得る情報などは、貴重な「性的学習」の機会を彼らに提供しています。

そして、ほとんどの若者たちは、そこそこ正確な情報を手掛かりに、実地にパートナーとのボディートークを重ね、試行錯誤の中から効果的な性的技能を獲得してゆきます。

実技研修?においては、オルガズムが得られるか否かというような快感のバロメーターが、様々な試行へのフィードバックとなり、経験を重ねるにつれ、個人の性的技能は豊かな発達を遂げるわけです。

しかし、結婚などにより、同一のパートナーとの性的体験が長年にわたり持続すると、二人がそれぞれベテランであるが故の問題というものが生じます。

第一は、よく言われる「マンネリ」です。

いくら美味しいご馳走でも、毎日同じものばかり食べていれば嫌気がさしてしまいます。気心の知れたベテランどうしの秘め事は、どうしても得意技?(あるいは無難なパターン)の繰り返しになりがちです。これが食傷気味のマンネリ感を引き起こします。

第二の問題は、二人が成熟し老いるという、避けることのできない「変化」が生じることです。

こうした変化は、セックスをめぐる心理にも及びます。簡単に言えば、私たちの性的欲求は、加齢と共に衰えるのではなく、欲求の質が変化するのです。

若い頃とは一味違った性的体験、性的満足を求めるようになるわけです。年齢を重ねると、食べ物の好みも変わります。あれと同じことです。

自業自得?コロナ給付金「不正受給」企業や個人を待ち受ける運命とは

沖縄タイムス社(那覇市)の40代男性社員が、新型コロナウイルスに関する持続化給付金などを虚偽申請し、計180万円を不正受給していたことが明らかになりました。同社社長が謝罪しましたが、このような不正受給をしているケースは少なくないといいます。今回の無料メルマガ『採用から退社まで! 正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』では、著者で社会保険労務士の飯田弘和さんが、この不正受給問題を取り上げ、今後多くの事例が出てくるのではと懸念しています。

早晩バレる「不正受給」をめぐる怪しい相談例

最近気になるニュースとして、持続化給付金の不正受給があります。今後は、持続化給付金だけでなく、雇用調整助成金や新型コロナウィルス感染対応休業支援金・給付金についても、不正受給の問題が生じるでしょう。東京都の感染拡大防止協力金なども同様です。

わたしの元にも、かなり怪しい内容の相談がいくつもありました。わたしは、今までお付き合いのない方からの助成金等のご相談については、一切、受けないようにしています。

わたしが受けた怪しい相談例をいくつか挙げてみます。

事業の実態がないと思われるような個人事業主を称する者からの持続化給付金申請の相談。

従業員(雇用契約)ではなく、業務委託契約者や奥さん等の同居の親族を対象とした雇用調整助成金申請。

在宅勤務を命じておきながら、休業手当給付と偽って、雇用調整助成金申請を行うものなど…。

都の休業要請に応じずに事業活動を行っていたにも関わらずの協力金申請もありました。

不正受給者には、助成金等の返還はもちろん、別途金額を、ペナルティとして請求されます。もちろん、詐欺罪等で告発される可能性もあります。

今後、支給申請についての詳しい調査が行われていくでしょう。従業員からの公益通報も多発するでしょう。すでに、従業員からの不正に関する情報が寄せられているようです。

支給時は、緊急対応ということもあり、形式的な要件が整っていれば支給していましたが、今後は、既に支給された給付について、申請内容を詳しく調査していくでしょう。不正受給が相当数見つかるのではないかと思います。逮捕者も多く出てくるのではないでしょうか。

不正受給に携わった者は、今後数年間にわたって、その発覚を恐れ続けることになるでしょう。もちろん、不正受給に協力した社労士も、受給者本人同様に罰せられます。雇用調整助成金の不正受給については、事業主名と社労士名が公表されますので、以後の活動に相当な影響が生じるでしょうね。

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若者「絶対に行きたくない…」上司が飲み会の誘いを断られる本当の理由

最近は、会社の飲み会を断る若い社員が増えているようです。しかし、部下とのコミュニケーションをとる機会として、飲み会を重要視している上司が多いのも事実。さりげなく誘った飲み会をやんわり、あるいはキッパリ断られた経験のある方も多いと思います。なぜ、あなたの飲み会の誘いは断られてしまうのでしょうか? 今回のメルマガ『金田博之の「出世したサラリーマンが絶対やらなかったこと」』では外資系IT企業の日本法人代表をつとめる金田博之さんが、その理由を明かすとともに、誘った飲み会を断られない秘訣も伝授しています。

 

あなたが飲み会の誘いを断られる本当の理由

課題背景

『三国志』はみなさんご存知だと思いますが、その中に 桃園の誓い という話があります。 劉備・関羽・張飛の3人が盃を交わして義兄弟の契りを結ぶというものです。

そのような風習は日本にも伝わり、神前式の三々九度の盃や任侠の親子盃など、信頼関係を結ぶ儀式としてお酒を酌み交わすことは古き良き伝統として現代まで受け継がれています。

このように日本は昔からお酒を一緒に飲むことで信頼関係を作る文化があり、盃のような仰々しいものではなくとも、会社の飲み会というのもそれに当てはまるのではないでしょうか。

私自身も、一緒に働く仲間と円滑に仕事を進めていく上で飲みの席というのが非常に重要だと考えています。 今はコロナ禍で中々そういう機会を取るのも難しい状況かもしれませんが、あなたの会社ではどれくらいの頻度で飲み会を行っていますか?

また、会社で飲み会を企画した場合にどれくらいの割合で参加してもらえるでしょうか?

実は昨今、「飲み会に参加したくない」という若者のお酒離れが進んでいます。 これはよく考えると深い問題で、ジェネレーションギャップで片付けずに一度真剣に考えた方がいいと思ったので今回お話させていただこうと思います。

出世したサラリーマンはここが違う!

【出世するサラリーマンが絶対やらないこと】無理に飲ませようとする
【出世するサラリーマンは】目的と意味をもたせて飲み会を企画する

飲み会に参加するメリットがない

2019年12月にJタウンネットが1000人以上の会社員を対象に行なったアンケートの結果、「忘年会に行きたくない」と答えた割合がなんと83%だったそうです。

そして別の調査では、世代別に見ると会社の飲み会に積極的な人は50代の男女が多く、若くなるごとに減っていき、20代が最も低いという結果でした。

驚くことに最近では「強制参加」なら残業代を請求すると訴える新入社員もいるそうです。

そして、「なんで行きたくないのか」という問いに対しての答えは「参加するメリットがない」「つまらない」「プライベートの時間でも上司と一緒にいたくない」といった意見が目立ちました。

SNSでも若者を中心にこういった意見が共感を集めてときおり話題になっています。

今では自己啓発系の発信をしているYouTuberなんかも飲み会は時間の無駄だと言い切っていますし、今後もこの流れは加速していくでしょう。

しかしながら、若い人の考え方はやはり飲み会というのは一緒に仕事をしていく上でとてもよい潤滑油になるものだと考えています。

時代の変化に伴う考え方の変化として放っておくのは簡単ですが、このまま飲み会という文化をなくしてしまうのは非常に惜しいです。

どうすればこのような考え方を覆し、飲み会に参加したいと思わせることができるのでしょうか。

1位は本厚木「住みたい街ランキング」異変に見るコロナ時代の住宅選び

世界の人々の常識を変えた新型コロナウイルスは、日本人の「住居」に関する意識も大きく変化させたようです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者の廣田信子さんが、とある企業が行った「住みたい街ランキング」の結果を分析。さらに郊外への脱出を考え始めたという、都心の分譲マンションに暮らしている方の「本音」を紹介しています。

郊外への転居を考え始めた人たちの本音は…

こんにちは!廣田信子です。

住宅・不動産ポータルサイトなどの企画・運営を行う、「LIFULL」が、「コロナ禍で借りて住みたい街(駅)ランキング」を発表しました。

『LIFULL HOME’S コロナ禍での借りて住みたい街ランキング』首都圏版が公開

1位は、小田急小田原線の「本厚木」となりました。本厚木は、新型コロナウイルス感染症流行前の借りて住みたい街ランキング(2019年・年間調査)」でも4位にランクインした人気の街ですが、都心・近郊エリアが軒並み順位を下げた中、準近郊・郊外エリアに位置する街の代表格としてトップに躍り出ました。

他にも、「大宮」「千葉」「八王子」「津田沼」「立川」「八潮」「平塚」など、都心のオフィス街から離れた街が上位に多数登場しています。上位の街の共通点は下記2点です。

  • 多少都心方面へのアクセスには時間がかかるものの、電車を乗り換えずに済む
  • 郊外のターミナル駅で駅勢圏が比較的広く、生活利便性がある程度担保できる

リモートワーク(在宅勤務)を導入する企業が増え通勤時間への考慮が軽減したことで、都心近くの利便性だけでなく、「感染リスクに対する安全性・安心感にも着目して住むところを選びたい」という意識が高まったことがうかがえます。

一方、同ランキングにおいて4年連続1位を記録していた「池袋」は今回5位に後退。同じく都心・近郊の人気エリアである「三軒茶屋」が11位、「川崎」が12位へと後退。

コロナ禍で都心・近郊の生活利便性よりも準近郊および郊外の相対的な安全性や安心感を重視。在宅勤務にも適した住環境であることも重視して街選びをしようという意向が見えます。

さらに、賃貸ユーザーの「郊外化志向」は1都3県の範囲にとどまらず、より都心から離れたエリアにも拡散している可能性を考え、首都圏周辺に位置する6県(茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県、静岡県)も対象に含めた「【1都9県】のランキング」も発表しました。その結果、問合せ件数のランキングは…

1位 「水戸」
2位 「本厚木(首都圏1位)」
3位 「宇都宮」

と、上位3位に都内の街が含まれないランキングとなりました。また、「コロナ禍での問合せ増加率ランキング」(首都圏版)(2019年の同時期と比較し、2020年に問合せ数が増加した率)では、千葉県郊外エリアの街がベスト3を独占しました。

1位 「八街」(増加率146%)
2位 「姉ヶ崎」(同140.3%)
3位 「大網」(同134.7%)

1位の「八街」は、千葉県郊外に位置し、JR総武本線で千葉や東京にもダイレクトアクセスが可能な街です。

4位以下にも「相模原」(同133.8%)、「小田原」(同127.9%)などいずれも都心から50km圏を超えるエリアに位置する街が並び、コロナ禍における賃貸ユーザーの「郊外化志向」が明確に表れる結果となっています。

また、このランキング上位にはJR内房線、JR高崎線、JR東海道本線、東武伊勢崎線をはじめ、都心・近郊から首都圏郊外まで延伸する長距離運行の鉄道沿線の街が数多く登場しています。「公共交通機関での通勤・通学にもスムーズな郊外」がコロナ禍で賃貸ユーザーに注目されていることがうかがえます。

ポテサラ論争で浮き彫り「他人がラクするのが許せない人」の勘違い

スーパーの惣菜コーナーでポテトサラダを手にしていた女性に対し、高齢男性が「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と言い放ったシーンの目撃者のツイートが大きな話題となり、ネット上で賛否両論が吹き荒れたいわゆる「ポテサラ論争」。この男性や彼を擁護する人々は、どのような価値観を持ち家族や他人と日々接しているのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、彼らの心の奥底にあるものを探っています。

料理警察

ちょっと前にTwitterをにぎわした話題がありました。初老の男性が、スーパーの惣菜売り場でポテサラを手にした子連れの女性(見ず知らずですよ)に

  • 母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ

と捨て台詞を吐き、立ち去ったのです。残された女性はボーゼン。とっさになにも言えず、後でモヤモヤした…というお話でした。このツイートはまさに大炎上したので、ご存じの方も多いかもしれません。

で、私も家事系メルマガを発行しているので、コレには一言もの申したいんですよ。

この失礼なジジイ…あ、いや、初老の男性には、「母親」という立場の人にハッキリ

  • 「求めるもの」「クリアすべき基準」

があるわけです。ところが、この求めるものが自分の世代のジョーシキから出たにすぎないものだということ、もっといえば

  • 世代が変われば通用しない

ということは全く認識していない。このため、違う世代に属していた若い女性には、押しつけと失礼にしか思えなかったわけです。

この、特定の世代にしか通用しないジョーシキ、…いや、ほんとは

なんですよね。ジョーシキは、基本的には特定の世代や社会でしか通用しない。日本のジョーシキは、

  • 日本でだけ

常識なだけで中国やアメリカ、ロシアでは通用しない。同時代でもヨコにズラすだけで、同社会でもタテにズラすだけで、効力はなくなるものです。

日本の家庭のジョーシキとされているようなことだって、他国では

  • へーーーーーっ、そんなやり方するんだ!(゚ロ゚屮)屮

なわけですよ。

  • トイレに便座カバーをかける
  • 子供がひとりで登校する
  • お弁当は凝ったものを作る
  • バスタブにお湯を張ってほぼ毎日入浴する
  • 風邪を引いたらマスクをする

…日本では、フツーの振る舞いですが、これは世界ではフツーではないそうですから。世界から見れば、

  • へーーーーー!

なんですよ。

「ドコモ口座」不正利用は、本当にNTTドコモだけが悪いのか?

NTTドコモが提供する「ドコモ口座」を使って銀行の預金が不正に引き出される事案が相次ぎ、10日にNTTドコモが緊急会見を開きました。被害額は1800万円以上にのぼり、預金が不正に引き出された銀行は11行におよんでいます(NTTドコモ発表、9月10日現在)。この会見に出席し、質問にも立ったメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』の著者でケータイジャーナリストの石川温さんは、この不正利用問題がNTTドコモのユーザー以外でも地銀に口座を持つ人であれば誰でも被害がおよぶことを改めて指摘、今後の被害拡大の可能性についても警告しています。

「ドコモ口座」不正利用問題。ガバガバセキュリティの地銀も説明責任があるのではないか

NTTドコモの「ドコモ口座」で不正利用問題が騒動になっている。

9月10日夕方にはNTTドコモで会見が行われた。確かにNTTドコモがdアカウントのオープン化を進める上での「落ち度」があったのは事実ではあるが、地銀側のセキュリティの甘さも当然ある。会見では地銀側を庇うというか、あまり触れて欲しくない空気を醸し出していたのが印象的であった。

今回の問題、メディアとしては「ドコモ口座」が見出しに立ってしまうため、読者などからすれば「私、ドコモじゃないから関係ない」とか「私、ドコモ口座なんて使っていない」と他人事になりがちだ。しかし、実際は該当する地銀の口座を持っている、すべての人が被害にあう可能性があるだけに本当に厄介だ。

これが、NTTドコモのユーザーであれば、SMSを飛ばしたり、契約住所にダイレクトメールを送付すると言った手立てが打てるが、そうは行かない。

会見で「NTTドコモと接点のない、善良な市民が被害に遭う可能性があるが、どうやって、そうった人にリーチしていくのか」と質問したが、「今後、検討する」といった内容にとどまった。本来であれば、地銀と協力してテレビCMを流したり、新聞で広告を出すという対処が必要だろう。また、地銀側では、顧客にDMを送るべきだ。

今回のスキームでは、NTTドコモ側は地銀からドコモ口座にチャージがあった場合、これが正しい取引なのか不正取引なのかは判断できない。あくまで銀行側、口座を持つ人が、不正な取引を見つけ出さないといけないというのも事態を混沌とさせている。

大坂なおみに嫉妬し「日清の不買運動」を煽る人々の心の病と共通点

テニスの四大大会の1つ、全米オープンの女子シングルス決勝で大坂なおみ選手が2年ぶり2回目の優勝を果たした。大坂選手は人種差別への抗議の意を示すため、被害を受けた黒人の名前をプリントした7種の黒マスクを着用したことでも話題となった。

ところが、激戦を制した大坂選手に世界中から賞賛の声が上がっている一方で、日本では批判的な意見も聞こえてくる。中にはスポンサー企業である日清に対して不買運動を行う動きもあるという。いったい大坂選手や日清の何が気に入らないというのだろうか?

無理筋の「大坂なおみ批判」がネット上で広がる

大坂選手を批判するツイートを要約すると、おおむね以下のような内容に大別される。

  • 「スポーツに政治を持ち込むのはスポーツマン失格だよ」
  • 「対戦相手に『テニスに集中させて』と言わせで何が称賛されるのか」
  • 「人種差別とテロや犯罪行為を履き違えてますね」
  • 「BLM(Black Lives Matter)は過剰だと思う」
  • 「このままでは日清食品の不買が始まってしまう」
  • 「非常食用のカレーヌードルがペヤングになるだけだな」
  • 「日本国籍選んだのなら日本人らしく振舞ってくれ」
  • 「政治的主張をしたから、今回の優勝はあまり喜べない」

まず、SNSで多く見られるのは「政治をスポーツの世界に持ち込むな」という意見。しかし、人種差別は政治問題ではなく人権問題だ。大坂選手自身が「私はアスリートである前に黒人女性です」と発言したように、人種差別はプロスポーツ選手である以前に、人間の在り方そのものにかかわる問題ではないだろうか?

また、2016年から大坂選手のスポンサーを務めている日清に対する批判的な意見も散見される。日清は「大阪」本社内の案内板を「大坂」営業部に変更するという粋なはからいで、2年ぶり2回目の偉業を祝福しているが、これに対して、「スポンサーをやめた方が良い」「もう日清の商品は買わない」など、不買運動を煽るようなツイートが上がっているのだ。

世間における日清のツイートに対する反応はおおむね好評であり、「彼ら」が特定の一企業を批判するのは不思議な現象と言える。そもそも、大坂選手がスポンサー契約をしているのは日清だけではない。NIKE、資生堂、シチズン、Mastercardなど有名企業が名を連ねているにもかかわらず、なぜ日清だけを攻撃するのだろうか?

大坂なおみ選手や日清に対する単なる言いがかりにしか思えないが、ツイッターを調べているうちに、「彼ら」に関するある“共通点”が浮かび上がってきた。

“アンチ大坂なおみ”の不思議な特徴

ツイッターのタイムラインを眺めていると、政治的に保守的な思想信条を持つ人たちに“アンチ大坂なおみ”が多くいることが分かる。とはいえ、保守派の人がすべてアンチ大坂というわけでは決してない。特徴的なのは、ツイッターのアイコンとして日の丸を掲げているユーザーや、プロフィール上で自分は「ごく普通の日本人」であることをことさらに強調しているユーザーの比率が飛び抜けて多いことだ。ツイート履歴を見てみると、韓国人や中国人に対する差別的な発言も目立つ。

だが、少し考えてみればわかることだが、ごく平均的な日本人が、自己紹介において「ごく普通の日本人」であることを、ことさらに強調するのは不思議なことだ。にもかかわらず、“アンチ大坂なおみ”を煽るユーザーは、まるで何かのテンプレートのように、このようなプロフィールをこぞって得意げに掲げている。

ハイチ系アメリカ人と日本人の両親を持ち、4歳の頃にアメリカに移住した大坂なおみ選手。2019年に22歳の誕生日を迎えるに当たり、日本国籍を選択した。大坂選手を非難する人たちは、前出のツイッターで紹介した通り、「日本人なら日本人らしく」「もっと日本人らしい思考を持って」ということのようだ。

しかし日本国籍を持っている人は、肌の色が何色であっても日本人ではないのだろうか。人種差別に対して声を上げることが日本人らしくない、というロジックも完全に破綻している。自称「ごく普通の日本人」を名乗るユーザーたちが、大坂なおみ選手を批判の対象とするのは滑稽にすら思えてくる。

『テセウスの船』女優・芦名星さん(36)が自殺か?小泉孝太郎と破局報道も

女優の芦名星さん(36)が14日、東京都内の自宅で亡くなっているのが見つかった。警視庁が確認し、死因については調査中としているが、現場の状況から自殺とみられている。

女優・芦名星さんが自殺?8月には小泉孝太郎さんと破局報道

新宿区内の自宅マンションで亡くなっているところを芦名さんの親族が発見したという。所属事務所のホリプロが明らかにした。

芦名さんは福島県出身で、高校入学と同時に上京。在学中にスカウトされ、モデルとしてデビュー。その後、女優業に転身し、数多くのドラマや映画に出演。NHK大河ドラマ『八重の桜』や、ことし1月期に放送され話題となった『テセウスの船』などに出演した。

一部週刊誌では昨年5月に俳優の小泉孝太郎さん(42)との交際が報じられ、小型犬を連れて散歩する2人の姿を目撃されていた。その後、たびたび仲睦まじい様子が確認されていたが、ことし8月には破局報道が出た。

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芦名さんは8月25日発売の『FLASH』で下着姿を惜しげもなく披露するなど、グラビア撮影に本格的に挑戦したことから、「小泉孝太郎と何かあったのか?」「もう別れたのか?」などの憶測がネット上でささやかれていた。

なぜ芦名さんはなくなってしまったのか?今後の追加情報を待ちたい。
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ツイッターの反応

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世界が感嘆した「日本流交渉術」なぜ日本人は海外要人を操れるのか?

欧米人に比して「交渉下手」であると言われる日本人。しかしそれはあくまで「イメージ」であって、国際交渉の現場での日本人に対する評価は、一定以上どころか恐れられるレベルにすらあるようです。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、現役の国際交渉人として肌で感じた日本的交渉スタイルの強みを紹介。さらに中国や韓国、中東諸国と交渉する際のポイントや、我々日本人が交渉術を身につける際に大切にすべきことを記しています。

日本人は本当に交渉が下手なのか!?

今週、あるメディアから「交渉や駆け引きについて」の取材を受けました。「アフターコロナの混乱を生き残るための交渉術」というようなトピックでした。

「アフターコロナの時代を生き抜くには、自分の考えをちゃんと伝え、相手の考えや思いをできるだけ正確に理解する必要がある」と考え、「そのためには究極のコミュニケーション術である交渉術を磨く必要がある」とお話ししている身としては、素敵な“問い”に思えました。

ところがお話しの前提となっていたのが「日本人は交渉が総じて下手である」という“思い込み”。

予てより「日本人は交渉が下手・苦手」「外交下手・弱腰」というステレオタイプが語られてきて、特にメディアを通じての刷りこみにより、情報を受ける私たちまでそれが事実であるかのように信じるようになってきました。

以前、交渉のお手伝いをすることになったとある日本企業の重役の方が、「いつも欧米や中国の企業に言いくるめられてしまう。やっぱり日本人は交渉が下手なんですね」と自虐的に言いつつ、どこか言い訳にしか聞こえないなあと感じたことを思い出しました。

ここでは私が嫌いな“日本人は”というステレオタイプは用いたくないのですが、あえて総合的な傾向として“日本人は”という表現を使うことをお許しください。

さて、まずこの質問に対する私の答えから申し上げると【決して日本人は交渉下手ではない】ということです。

もし“下手”という表現やイメージを持つのであれば、【欧米、特にアメリカで教えられる交渉、そして交渉スタイルとは、異なる“だけ”】と申し上げておきます。

私たちが抱く欧米スタイルの交渉は

【ロジックを立てて、言葉巧みに自分の望むように結果を作り出していく】
【強引で、せっかち】
【どこか高圧的】
【Agreement is agreementという思考で動かない】

といったイメージかと思います。それに対して、ステレオタイプ的に語られる日本人の交渉スタイルは、

【結論がハッキリしないか、結論を出そうとしない】
【「ねえ分かるでしょ?」的な行間を読む文化が交渉事にもある】
【どちらかというと勝敗をはっきりさせることよりも、その後の関係を重視して意図的に内容を曖昧に保っておく】
【責任の所在が分かりづらい】

というように描写されることが多いかと思います。

欧米のスタイルが“交渉事のあるべきスタイル”であるのであれば、確かに日本人の交渉スタイルは弱く見られるのかもしれません。