都医師会の過去発言で判明、東京五輪の通常開催は10月に詰んでいた

先日、米メディアが「東京オリンピックは中止の方向で調整している」とする日本の与党関係者の発言を報じ、日本国内に衝撃が走りました。はたして、このコロナ禍で海外から選手や観客を呼んでオリンピックを開催することなど出来るのでしょうか? メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』著者でジャーナリストの内田誠さんは、朝日新聞が1月22日に掲載した東京都医師会の尾崎治夫会長の単独インタビューの一部内容を紹介。また、尾崎会長の過去発言などを新聞記事から検索・分析し、東京五輪がすでに昨秋から「通常開催は不可能」だった事実を炙り出しています。

東京都医師会「東京五輪に望むこと」から見えた、通常開催は不可能という現実

きょうは《朝日》から。

東京都医師会の尾崎治夫会長が、東京五輪について《朝日》の単独インタビューに答えています。医師会が東京五輪に望むことは何なのか、またこの間、医師会はどんなことを言ってきているのか、検索によって探ってみたいところです。

まずは《朝日》3面の記事。見出しから。

「東京五輪、無観客検討を」都医師会長
人招く祭典 医療現場に負担

東京都医師会の尾崎治夫会長は、《朝日》の単独取材に応じ、「無観客で開催できるかどうかを検討すべきだ」と述べていた。感染者数増加で都内の医療体制が逼迫しているため、政府や大会組織委員会に現実的な対策を示すよう求めたもの、としている。

計画では、「医師や看護師ら計1万人以上が競技場や周辺の救護所で選手や観客の医療に当たることになっており、都医師会の医師らがその中核を担う」ことになっているという。

尾崎会長は「色んな国から人を呼び、世紀の祭典をやろうという発想は捨てないと無理」としつつ、一方で「選手のことを思えば、開催できたらいい。五輪の本来の目的は、選手が集まり、競技できることだろう。そこに目標を置くなら、無観客から議論を始めるべきだ」と。

会長は、政府が2月7日の宣言解除予定の日に1日あたりの感染者数が500人を下回ることを目標としていることについても、「現状の対策では、その水準になるのは3月末頃ではないか」と語り、「それで4月から五輪の体制を組むための協力ができるだろうか」と疑問を呈している。

●uttiiの眼

恥ずかしながら、記事を読むまで、この論点の重要性に気付いていなかった。オリンピックは、膨大な医療スタッフと医療資源を集中するイベントだということからすれば、それだけで、通常の開催はもはやあり得ないと思えてくる。観客を入れるのはもう無理ということだ。

尾崎会長がいう「五輪の本来の目的は、選手が集まり、競技できること」というのは、近代オリンピックの元々の考え方には合致するかもしれないが、様々なグローバル企業が宣伝の場として位置付ける現代の商業化されたオリンピックにはそぐわないのかもしれない。

無観客となった途端に、資金面で様々な障害が浮上して、組織委員会を混乱に陥れることになるのではないか。まさしく、二進も三進もいかないところに五輪関係各組織は追い込まれていることが明らかになりつつある。

菅政権と大違い。圧倒的な人員と速さでコロナを封じた中国・上海

中国の新型コロナ抑え込み対策は、人員の数もスピードも日本とは桁違いのようです。今回の無料メルマガ『出たっきり邦人【アジア編】』では上海在住歴20年を超える著者・CREAさんが、1月21日に3名の新型コロナ陽性者を確認した上海当局の動きの一部始終を紹介するとともに、日中間の差や日本社会の今後についての自身の考えを記しています。

上海で3名のコロナ陽性者で大騒ぎ

日本に一時帰国して早1年、まさか2021年までコロナの影響を引き摺っているとは思いませんでした。ですが思い返せば、人生要所要所でその「まさか」は訪れます。私が上海へ向かう前の年には関西で神戸大震災を経験しています。あの日は明け方、ベッドで寝ていて急に来たシャッフルするような縦揺れに、地震ではなく戦争か何かが始まって爆撃されたのかと思い、底知れぬ恐怖を感じました。その前夜は友人を車で送り阪神高速を夜中に走って帰宅したので、もし数時間地震が早まっていれば私は横倒れになった阪神高速の下敷きになっていたかもしれません。

そして25年後のコロナ禍。地震に比べれば水も電気もガスも通っているけれど、じわじわと長期にわたって攻撃してくる今回の災害もまた別の方法で私達の生活に大きな影響を与えています。

上海の学校のオンライン授業がお休みの旧正月の間に、やっとビザとフライトを整えて一時帰国をする予定でいた息子ですが、1月21日昨日このタイミングで、上海市内で3名のコロナ患者が出たと上海は大騒ぎです。

すると、21日その日のうちに感染者のマンション地域住民は全員ホテル隔離2週間に連行され、関係者のPCR検査も約1万5,000人分(その日のうちに1万件の陰性の結果)、人だけでなく感染者が触った場所とモノの検査も約600件(そのうち陽性反応がでたのが4件)その他陽性者の出たエリアは全身防護服の人が無数に立って全面封鎖、もちろん感染者の名前(姓のみ)・年齢・会社全部公表されて、圧倒的な人員とスピードで押さえ込みます。

中国は携帯に義務化されている自分の健康コードがあり、自分がいるエリアの危険度に応じて安全度が自動的に更新するのですが、ここで重要なのは感染者がでた一部市内エリアの本当に狭い範囲だけピンポイントで中危険度に自動的に変更されて、上海のその他地域は安全度変更なし。こうやってピンポイントで危険なところをだけを徹底的に抑えてその他の部分は平常運転をキープする、という手法が取られていることです。こうすることによって経済活動への影響も最小限に抑えることもできます。

そして、振り返って日本の今の現状は、、GoToは正しかったのか、、水際対策が悪い…、そもそも中国に配慮して武漢からの入国を止めなかったのが云々…、そして挙句の果ては神頼みのオリンピック…。結論の出ない誰も責任を取らない話が延々と。

危機に瀕した際にリスクマネージメントができず英断で動くリーダーがいないことの弊害は、まるでシン・ゴジラの映画のストーリーさながらです。

もちろん日本は優秀なトップがいなくても個々人の自覚で安定を取れる素晴らしいバランス感覚の社会です。その反面人と違う行動を極端に恐れ、大きな変化を必要とする時に誰も身動きが取れなくなる。かたや、中国は強大なトップがいなければ個々人に任せていたらそれはそれは大パニックです。そこも容易に想像できます。

ホンマでっか池田教授が論破、「純粋な日本人」などいない証拠

人種や国籍、思想等で他人を判断し、異質とみなした相手を排除する人々の増加が話題となって久しいですが、彼らの子孫は滅びゆく可能性の方が高いようです。今回のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』では「ホンマでっか!? TV」でもおなじみの池田教授が、さまざまな実例を挙げながら、「異質な他者と交わることの重要性」を説くとともに、純血へのこだわりの先に待つ結末を記しています。

生物も社会も異質な他者と交わることによって進歩する

生命が発生した後で起きた最大の事件は、恐竜の絶滅でもなければ、人類の出現でもなく、真核生物の出現である。真核生物の起源として、現在最も有力な説はリン・マーギュリスが提唱した細胞内共生説である。この説を主張した彼女の論文は、当時の主流の学説だったネオダーウィニズムの教義に抵触していたため、15回の掲載拒否の憂き目にあったのち、1967年「Journal of Theoretical Biology」に掲載された。

私見によれば、この共生説はダーウィンの自然選択説に匹敵する、進化論史上最も重要な学説で、本来ならば超ノーベル賞級の業績だが、彼女は晩年、9.11事件の陰謀説(9.11の同時多発テロにアメリカ政府が何らかの形で関与していたとの主張)に加担して、科学者社会から白い目で見られていたこともあってか、結局ノーベル賞は貰えずに73歳で亡くなった。

共生説は、大きな古細菌と小さな真正細菌(ミトコンドリアや葉緑体の祖先細菌)が共生して、真核生物になったという説である。大きな古細菌の中に小さな真正細菌が入り込み(おそらく、大きな古細菌が小さな細菌を食べようとしたが、消化しきれず)、そのまま共生を始めて、真核生物という画期的な生物に進化したという説だ。異質なものが交じり合うことで、新しい生命体が進化するという考えは、生物は同種以外の他の生物とは交雑せずに、徐々に進化するというダーウィン流の進化論からは遥かに隔たったものだ。

私見によれば、生物であれ人間社会であれ、画期的なことやものは、多くの場合、異質なものが出会ってコミュニケートして共生することによってもたらされる。異質なものを取り入れずに、旧来のやり方を墨守している限り、環境からのバイアスにより徐々に変わることはあるにしても、画期的な変化は望めない。変わるためには異質な他者とのコミュニケーションが不可欠だ。もっと強く言えば、コミュニケーションとは他者と意見を交換することではなく、それによって、自他ともに別のものに変わっていくことなのだ。

真核生物が生まれなければ多細胞生物も生まれず、脊椎動物も哺乳類も人間も誕生しなかったわけで、20億年以上前に細菌(原核生物)同士の共生により真核生物が作られなければ、生物の世界は未だに細菌だけの世界であったはずだ。細菌が突然変異と自然選択により進化するだけでは、どんなに時間をかけても真核生物は現れなかったろう。

「新しいものはすでにあるものの新しい組み合わせから生じる」というのは構造主義の重要なテーゼのひとつだが、これは真核細胞の誕生といった大事件から始まって様々なレベルでみられる。異質なものを受け入れず孤塁を守っているのは、多くの場合滅びへの道であるし、滅びないにしても発展しないことは確かである。

承知している人も多いと思うが、10万年前から7万年前に波状的にアフリカを出てユーラシアに進出したホモ・サピエンスは先住民のネアンデルタール人と交雑した。アフリカに留まったホモ・サピエンス以外のすべての現生人類は全ゲノム中に数%のネアンデルタール人のDNAを有している。最近の研究によるとハイブリッドの中にはアフリカに逆戻りした人もいるようで、アフリカ人からもネアンデルタール人のDNAが検出されることもあるという。

興味深いことに、アフリカ人以外のすべての現生人類は1%から5%くらいのネアンデルタール人由来のDNAを有している。ということはネアンデルタール人と全く交雑しなかった人たちは絶滅してしまったということだ。ネアンデルタール人から引き継いだ最も価値あるゲノム断片は、おそらく耐寒性のDNAで、これを有していなかった人は、ウルム氷期(7万年前から1万年前までの最終氷期)の酷寒に耐えることができずに、徐々に衰退してついには絶滅したのであろう。真核生物の起源ほどにはドラスティックではないにしても、ここでも異質な他者と交じり合った人の子孫は大成功したのである。

コロナ禍で大躍進。ネットスーパーは本当にメリットだけなのか?

長引くコロナ禍で急速に伸びている、ネットスーパーの需要。在宅勤務の人などにとって便利なサービスですが、本当に良いことばかりなのでしょうか? 今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、ネットスーパーによるメリットと「悪影響」についても紹介しています。

消費者は、もう買い物に行かないのか?

ネットスーパーが拡大しています。食料品や日用品をインターネットや電話で注文すれば、自宅まで届けてくれます。過疎化で商店が無くなった町。高齢化による買い物難民。小さな子どものいる家庭や妊婦。日常の買い物に困っていた人たちにとって、非常に有り難い存在です。

ネットスーパーと呼ばれるものの、ネットが使えなくても、チラシを見ながら電話で注文できるので、特に高齢者には便利です。また、働く主婦は時間に追われているので、仕事帰りの買い物はキツいと感じています。そこで、ネットスーパーの利用が増えているのです。どうして、これまで無かったのかと思うほど、大きな社会問題を一挙に解決できる仕組みです。

生協の宅配は存在していましたが、制約が多く、使いづらい面もあったため、広く利用されてはいませんでした。しかし、ネットスーパーのように、地元のスーパーが運営していると、馴染みもあり、安心して利用できます。ハードルが低くなったのです。

ネットショッピングの「楽天」までもが、ネットスーパーを運営しています。「楽天」のネットスーパーは、「西友」と提携しているので、地元スーパーでは扱っていないような商品を手に入れることができます。日常の買い物は地元スーパーで、変わったものは「楽天」で、となるかもしれません。また、珍しいものを買うついでに、日常の買い物も「楽天」を利用する、ということも。何れにしても、消費者にとっては便利な存在が出現したのだと言えます。

菅首相が叩かれる「棒読み」を治す方法は?スピーチのプロが伝授

SNSの書き込みのみならず、大手新聞までにその「棒読み」具合が批判的に報じられている菅首相。一国の宰相の演説が国民の心に届かないという事態はある意味深刻ですが、「棒読み」を根本的に治す方法はあるのでしょうか。今回のメルマガ『スピーチコーチ・森裕喜子の「リーダーシップを磨く言葉の教室」』ではスピーチのプロである森裕喜子さんが、棒読みになってしまう原因を解説するとともに、その具体的な改善法を実例を挙げつつレクチャーしています。

棒読みだからって、自分が悪いんじゃないぞ! 脱・棒読みのために出来ること

1.棒読みを根本的に治すには

いま、菅総理のスピーチがあまりにも棒読みだと、メディアで盛んに言われていますね。

一方、20日に行われたアメリカのバイデン大統領の就任スピーチには言葉に力がありました。プロンプターを見ながらでしたが、自分の言葉になっていて、とても自然に感情が伝わってきました。

同じ国のトップという立場であることを考えると、棒読み、メッセージがない、と騒がれていることについてはやっぱり残念な気持ちになります。

自分の会社の社長には、やっぱり伝わる話をしてもらいたい。社員ならそう思いますよね。「うちの社長の話はちっとも心に響かないよね」なんて思うのは、寂しい。

なぜ棒読みになってしまうんでしょう。

総理にしろ経営者にしろ、あるいは、PTAのスピーチであったとしても、だれも棒読みしたくてしている人はいないはず。

スピーチトレーニングをしていると、棒読みになってしまう方には一つの傾向があります。それは「原稿を正しくきちんと話そうとしている」ということです。つまり、原稿が主役で、自分はそれを読む立場。話すことが自分軸で行われていないのです。

  • 原稿を読まされている状況
  • 感情を込めた言葉を発するのではなく、正しく読むことが目的

つまり、真面目で一生懸命に原稿に忠実になろうとした結果、棒読みになるのです。

傍目からは棒読みに思える話し手であっても、実は、微妙ながらに表現をしようと努力しているのですよ。スピーチトレーニングをしているとひしひしとそれを感じます。

そこで、トレーナーはどう対応するか。お話しましょう。

“コロナ失政”菅総理がツイッターに逃避。「SNSやってる場合かよ」国民悲鳴、日本のリーダーに欠けているのは熱量でも拡散力でもなく丁寧な説明と責任感だ

菅義偉首相は24日、インターネットに詳しい自民党の山田太郎参院議員と公邸で会い、ツイッターなどSNSを活用した発信方法などについての助言を受けた。政府が発するメッセージと世論の受け止めに“ズレ”があることを懸念し、首相から面会を求めた。しかし、「問題はそこじゃない」「ツイッターのせいにするな」「他にやることあるだろう」など批判的な声が上がっている。

感染拡大の中で「ツイッター入門」教えを乞う菅首相

山田氏がツイッターへの投稿に関し、事実を淡々と伝えるだけでは不十分で「熱量がなければ拡散しない」と説明すると、首相は「よく分かった」と応じたという。共同通信などが報じた。

作成した50枚以上の資料を見せながら、首相が若者に呼びかける行動変容をはじめ、政府のメッセージが届いていないことへの対策も指南。首相は苦笑いしながら聞いていたと山田氏が明らかにした。

菅首相のツイッターが「つまらない」のは事実。だが――

菅首相がツイッターをスタートさせたのは2012年10月。当時は民主党政権下だったが、野党だった自民党の総裁に安倍晋三氏を推したことで、菅首相は自民党の幹事長代行を務めていた。

現在、菅首相のTwitterのフォロワー数は39万人。永久停止されてしまったが、米国のトランプ前大統領が8,877万人だったことを考えるとあまりにも少なすぎる。

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なぜ菅首相のTwittここまで人気がなく、発信力にとぼしいのか。その理由は菅首相のTwitterを見れば明らかだ。

ただ事実を淡々と述べているだけで、思いや感情が何も入っていない。山田氏が指摘した“熱量”がまったくないのである。まるでニュース原稿をそのままツイートしたかのような文面だ。

というのも、このツイッターは菅首相が自ら発信しているものではなく、事務所スタッフが運営しているもの。菅首相の思いが伝わらないのは当たり前で、ツイッターを介して国民の感情を揺さぶることは不可能なのだ。

政治家の中でも抜群の発信力を誇る河野太郎行革相のツイッターのフォロワー数は223万人。もちろん全て自分の言葉で発信している。

【関連】懲役で恫喝も。コロナ蔓延の責任も取らず罰則を科す菅政権の意味不明

SNS活用でも熱量でもない、菅首相に致命的に欠けているもの

山田氏からツイッターによる発信についてレクチャーされた菅首相だが、新型コロナウイルスの感染拡大による一連の対応批判は、本当にそこが問題なのだろうか。

もちろんそんなことはなく、後手後手に回った政府の中途半端な対策が現在の感染拡大を招いたことは明らか。

現場の医師やジャーナリストからは、「今はそのアドバイスではない」「熱量の問題ではない」など疑問の声が聞こえてくる。

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菅首相の発信力が弱く、メッセージ性が乏しいのは事実。しかし、それは会見や国会演説において、まともに質問に答えようとせず、原稿の棒読みに終始し、常に国民をはぐらかすような発言ばかりを繰り返しているからで、ツイッター云々の問題ではない。

この期に及んでツイッターでの発信を見直そうという動きは、河野行革相やトランプ前大統領に影響されてしまったのだろうか。

中国とトルコに下る裁き。「好々爺」バイデンが許さぬ敵と裏切り者の罪

危惧されていた大きな混乱も起きることなく、1月20日に執り行われたバイデン大統領就任式。新型コロナウイルスへの対応やトランプ氏が破壊した各国との関係修復など課題山積の中での船出となりましたが、「トランプ後」のアメリカと世界はどのような道を辿ることになるのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では著者の島田久仁彦さんが、さまざまな情報や要素を勘案しつつ、今後の世界情勢の予測を試みています。

 

バイデン新大統領のアメリカ合衆国と国際情勢の行方

2021年1月20日、第46代アメリカ合衆国大統領ジョー・バイデン氏の政権が正式にスタートしました。1月6日の反対派による議会占拠事件を境に、一気に反トランプの流れがワシントンDCでも決定化しましたが、そのような中でもまだ就任式当日の混乱を予想させるような気配も多くありました。

しかし、ふたを開けてみると、予想に反して非常に穏やかな雰囲気の下、そしてトランプ前大統領不在の下、政権交代が行われました。

普段ならば歴史的な瞬間に立ち会う国民で埋め尽くされる会場は、コロナの影響もあり、国民の代わりにコロナウイルスの感染拡大によって失われた生命への敬意を表するために、数多くのアメリカ合衆国国旗がはためくという演出により、厳かな雰囲気に包まれました。とりあえず、新政権の船出は平穏に始まったと言えます。

ドナルド・トランプ大統領の下での4年間、国際情勢は大きく変容し、自国第一主義が世界に広がりました。またコロナウイルスの感染拡大により、世界は大きな混乱と悲しみに見舞われ、その災禍はまだ止まる気配がありません。

新しい大統領が生まれ、大きな政策転換が行われる中、まだこの脅威が収まることはありません。バイデン政権にとってのプライオリティーNo.1は間違いなくコロナを克服し、一日も早くアメリカ経済の立て直しをすることでしょう。

多くの主要閣僚候補の議会での聴取もスピーディーに終えられ、Day 1から早速コロナとの闘いという困難な仕事にとりかかる姿勢を示しています。

アメリカ合衆国が本格的に国際舞台において、バイデン新大統領の公約通り、協調への復帰を行い、再度、major playerとして“暴れる”まで、コロナ対策にかかりきりであるため、しばらくの時間を要するでしょうが、早速いくつかの動きがありました。

パリ協定への復帰のための大統領令の署名、トランプ前大統領がスタートさせたWHOからの脱退のキャンセルを行うための大統領令への署名…早速America is Backをアピールすることも忘れていませんが、国際社会の見方は、まだまだ本当にアメリカは国際協調に戻ってくるのかどうかについては、半信半疑なようです。

そのような中、米国“不在”の国際舞台において、勢力拡大に勤しむのが中国です。

ASEAN諸国をはじめ、アフリカ、中東、そして欧州各国を自陣に取り込む作戦に乱れは生じておらず、途上国で生じる膨大かつ深刻な債務不履行問題に付け込む形で、半ば縛り付けるかのように中国の勢力圏の確保に乗り出しています。

ASEAN各国は、中国の企みに上手に乗りつつ、債務の軽減や衛生戦略物質の確保、そして何よりもワクチンの早期獲得の約束を取り付けるという現実的な政策方針に転換しています。

とはいえ、南シナ海問題における緊張関係は少しも緩和されておらず、「経済・社会的側面と国家安全保障問題とをきれいに切り分けた」路線を取っています。

RCEPを通じた中国経済圏との連携を強化し、中国の経済力による優位性を受け入れる半面、欧州・米国、そして日本ともタッグを組んで、伸長著しい中国の領土的な拡大への警戒もさらに強め、中国封じ込めの一翼を担うという【両にらみのギリギリの外交戦略】を遂行中です。

今後、中国が、対欧米、対日、そして対国際社会という側面で、ASEAN各国にどのような「飴と鞭」を用いるのか。

その強さと内容は、今後、バイデン新政権がどのようなアプローチをアジアに対して取ってくるのかにかかっています。

 

経済失政をコロナで正当化する北朝鮮。金正恩「核」連呼の思惑とは

5年ぶりに開催された朝鮮労働党大会で、金正恩氏は「核戦争抑止力を強化し、最強の軍事力を育てることに全力を挙げる」など、「核」を連呼。経済計画の未達を認めながらも17日には軍事パレードを強行し、国防予算は前年と同水準を維持しています。メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』著者で北朝鮮研究の第一人者の宮塚利雄さんが、金正恩氏が核と中国にすがらざるを得ない状況について解説。国境封鎖しか手がない「コロナ防疫」により対中貿易額の激減で困窮する人民を慮ります。

核連呼で「非核化の仮面」を脱いだ金正恩

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、1月5日から12日まで開催した5年ぶりとなる第8回党大会で、核武装路線を強調し、米国や韓国に対する強硬路線を鮮明にした。経済計画の未達成を認める一方で、核兵器能力を繰り返し強調した。

金正恩委員長は3日間で9時間におよんだという演説で、「核」という単語を36回、「核武力」という表現を11回繰り返したという。

北朝鮮は昨年来、経済制裁や新型コロナ禍にともなう中国との国境封鎖、それに加えて台風など水害による農作物被害のいわゆる「経済三重苦」に見舞われてきた。

金正恩委員長は、「国家経済発展五か年戦略遂行目標がほぼすべての部門で途方もなく未達」と経済政策の失敗を認めたが、その理由として、国際社会からの対北制裁に加え、中国・武漢発の新型コロナ防疫対策のため国境を閉鎖した措置が「途方もない未達」を招いたと、自ら計画した経済政策の失敗を正当化し、人民には「自力更生 自給自足」の経済計画を掲げて推進していくことを強要した。

金正恩委員長としては、「自ら立てた経済の失敗を核武力で覆い隠し、その過程で民心離れに歯止めをかけなければならない」立場に追い込まれていた。

そのため、金正恩委員長は5日から7日の報告で、対外政治活動について、「最大の主敵である米国を制圧・屈服させることに焦点を合わせる」と、「米国は最大の敵」呼ばわりし、米国との対決姿勢を鮮明にさせ、「我々の国家防衛力は、敵対勢力の威嚇を領土外から先制的に制圧できる水準に上り詰めた」と強調した。

このような核兵器による先制攻撃の脅しとも受け止めることができるが、金正恩委員長は戦術核兵器や、固体燃料の大陸間弾道ミサイル(ICBМ)の開発、「超大型核弾頭」の持続的生産を図るとし、すでにICBМの多弾頭技術開発は最終段階にあると表明し、極超音速滑空弾道の早期導入や原子力潜水艦や偵察衛星保有の方針も掲げた。

これらはバイデン新政権発足をにらみ、原子力潜水艦の建造などの新たな脅威を振りかざすことで揺さぶりをかけた格好だが、バイデン新大統領がこのような北朝鮮の揺さぶりにどのような対応を見せるのかである。

逆ギレ妻「鬼の散財」耐えかねた夫が離婚調停で完勝した衝撃エピソード

自分は離婚したいと思っても、パートナーが認めない場合は「離婚調停」を検討する必要があります。しかし、実際に離婚が成立するのは全体の半分ほどと言われており、調停委員を納得させるエピソードを用意しなければなりません。無料メルマガ『10年後に後悔しない最強の離婚交渉術』の発行者で、開業から6年で相談7,000件の実績を誇る行政書士の露木幸彦さんは、家事を放棄し散財の限りを尽くした妻との離婚を考えた夫の離婚調停の実話を紹介。調停委員が離婚を促すきっかけになった「エピソード選び」の大切さを解説しています。

汚部屋も片付けず浪費癖が治らない妻と離婚を決意した夫

結婚が自己責任なら、離婚も自己責任。結婚生活をやめたいのなら人任せにせず、自ら相手と直談判するのが第一です。

しかし、あらゆる方法を用いても相手を説得できないのなら家庭裁判所へ離婚調停を申し立てることを検討しなければなりません。これは直接相手と会うことができなかったり、電話やメール、LINE等を拒否されたりして離婚交渉が不可能な場合も同じくです。

統計(厚生労働省の人口動態統計、2016年)によると、離婚全体(21万件)のうち、家庭裁判所の調停を通じて離婚したケースは10%以下(2万件)に過ぎません。85%の夫婦は裁判所を介さず離婚するのに(協議離婚)調停に頼らざるを得ないのだから、まず自分のケースは難易度が高いのだと自覚してください。

そして、調停を申し立てても実際に成立するのは全体の半分(54%。裁判の迅速化に係る検証に関する報告書)で、残りの46%は結論が出ずに終わるのが現状です。

調停とは調停委員を交えた話し合いですが、当日は夫と妻は裁判所の部屋で待機しています。例えば、先に夫に意見を述べ、調停委員が夫の意見を妻に伝えます。次は妻の意見を夫に伝えるという流れです。

調停委員は単なる伝書鳩ではなく自身の意見も付け加えますが、あくまで補助です。本人の意見ありきなのに、1回目の調停だけ出席し、「あとは任せた!」という感じで2回目、3回目を欠席する夫のいかに多いことか。筆者は夫婦の離婚相談を行っていますが、この手の夫を叱咤激励し、どうにかこうにか離婚に漕ぎつける仕事をしています。

調停委員を納得させた妻の「トンデモ」エピソード

そこで今回、ご紹介するのは小菅純一さん(62歳。仮名)のケース。妻(61歳)が食事を用意しないのは日常茶飯事ですが、それだけで純一さんが離婚を決断したわけではありません。

毎日、帰宅するとキッチンには食器やフォーク、リビングにはクリーム、洗濯機には衣服が散乱している状態で、毎日のように純一さんが片付けざるを得なかったのです。

「ふざけるな!いい加減にしろよ。何回言ったら分かるんだ!」と叱責しても、妻は純一さんの声をスマホで録音する有様。「ああ、怖い怖い。ちゃんと証拠とったから」と言うばかりで汚部屋生活は変わりませんでした。

ほとほとあきれ果てた純一さんが「それなら離婚だ!」と言い放っても、妻は「あんたは私の努力の上に胡坐をかいて、ぜんぜん有難みが分かっていないんだから!」と感情論にすり替えるので離婚の話に本腰を入れるのは無理な状況でした。

純一さんはやむを得ず離婚調停を申し立てたのですが、調停委員に「関係を修復する余地がないから離婚しかない」と思ってもらえるようなエピソードを選ぶことが大事です。家事をしない妻が何かの拍子に家事をする可能性がゼロだと言い切れません。夫は仕事、妻は家事という常識が崩れつつある世相を考えると、調停委員に「妻がやらないのなら夫がやればいい」と言われたら、離婚ではなく修復の方向へ進む危険もあります。調停委員の素性は様々ですが、すでに定年退職した元公務員が多い印象です。そのため「(夫の)我慢が足りない」と先達から説教じみたお叱りが飛んでくるでしょう。

そこで純一さんは別のエピソードを申立書に記入しました。

“脱鬼滅”に暗雲、LiSAにとって「アニソン」は呪縛か一番の宝物か?新曲不振アンチ急増で見えた原点と核心

歌手のLiSA(33)が今月13日に18枚目のシングルとなる新曲「dawn」をリリースした。TVアニメ『バック・アロウ』のオープニングテーマに起用され、注目が集まっていたが、初週の売り上げ結果では、オリコンが初登場9位、ビルボードは11位。決して悪い数字ではないものの、劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の主題歌となった「炎」はこれを凌ぐオリコン4位、ビルボード2位。新曲は「炎」越えを果たすことができなかった。

鬼滅パワーがないから?新曲「dawn」は「炎」越えならず

年末に行われた「第62回日本レコード大賞」では大賞を初受賞。NHK紅白歌合戦にも2年連続で出場するなど大躍進を遂げたLiSA。

勢いそのままに、今月13日に新曲「dawn」をリリース。LiSA本人も「新しい眩しい幕開けを力強く迎えに行く曲です」とアピールしていた。

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だが、立ちはだかったのは自分自身の大ヒット曲。新曲「dawn」は「炎」を越えることはできなかった。

自らを別のステージに連れて行ってくれた曲に、自らが苦しめられることになってしまったLiSA。これは『鬼滅の刃』の呪縛なのだろうか?

鬼滅を歌うLiSAは好きでも、LiSAそのもののファンは増えなかったという事実が明らかになってしまった。

LiSAは売れて天狗になったのか?

今月20日、LiSAは自身の公式サイトである注意を促した。

「お願い:マスコミの皆様へ」と題されたメッセージには、「LiSA本人および親族を含む関係者への張り込み行為や、接触取材はお控えくださいますようお願い申し上げます」と書かれている。

どうやら『鬼滅の刃』ブームで注目が集まり、マスコミの取材がLiSAやその周辺にも及んでいるようだ。

公式サイトでこのような注意書きをすることは異例。有名人となればある程度周辺取材をされてしまうことは仕方ないが、わざわざ文章にして発表したということは、余程失礼な迷惑行為があったのは間違いない。

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しかし、これが一部では「売れてLiSAが天狗になった」と感じている人もいる。ネット上では「随分と偉くなったもんだ」「ちょっと驕り高ぶっているのでは?」「アーティストってレコード大賞獲ると変わるもんだね」などの声が上がっている。

アンチLiSA急増は人気者になった証

『鬼滅の刃』大ヒットの波に乗り、昨年は大忙しの一年となったLiSA。アーティストとして充実していただけでなく、実は副業でも絶好調だった。

昨年9月にアパレルブランド「ROY -reflect overjoy-(ロイ・リフレクト・オーバージョイ)」を設立。LiSAはブランドプロデューサーを務め、時代や性別、年齢にとらわれない“ストリートパンクスタイル”をコンセプトに、10月からオンラインのみで販売をスタートさせていた。

実際にサイトを覗いてみると、LiSAが身に付けているような衣装やアクセサリーがズラリと並んでいる。すでに「SOLD OUT」になっている商品も複数あった。

中でも人気なのが安全ピンの形をしたピアス。LiSA自身がつけた写真をツイッターにあげていたことで、あっという間に売り切れとなったようだ。

しかし、こちらにも一部からは批判的な声が聞こえてくる。コンセプトに掲げられているように、デザインには“パンクテイスト”が取り入られているが、「ダサすぎる」「どれもヤンキーっぽい」「これ着て街は歩けない」「ダサいくせに値段が高い」などの感想がネットに踊っている。

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だが、何をやっても否定的な意見が出てしまうのは、LiSAが多くの人に知られるようになった証拠。アンチが急増してしまうのは、ある意味仕方がない有名税だといえる。

こうした意見にいちいち傷つく必要はなく、批判を自らのパワーに変えることができれば、LiSAはさらに一流のアーティストへの階段を上っていくことができる。LiSAには今、その“強さ”が求められているのだ。