頼るは孫正義か?アリババ創始者ジャック・マーが東京に潜伏するワケ

中国の起業家でアリババグループの創始者として一時代を築くも、政策批判をきっかけに習近平政権の怒りを買うこととなってしまったジャック・マー氏。そんなマー氏の最新動向が話題となっています。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんが、英有力紙が伝えた「マー氏東京潜伏情報」を紹介。さらに「絶対に諦めない」が口癖の彼の次なる目論見を推測しています。

この記事の著者・浜田和幸さんのメルマガ

 

“絶対に諦めない”が口癖のジャック・マーは東京に潜伏中!

ぶっちゃけ、ゼロ・コロナ政策への不満が爆発し始めたのが今の中国です。

上海や北京を始め、各地で激しいデモが起きています。

実は、コロナ禍が発生すると同時に、中国から姿を消したのが電子商取引最大手「アリババ」の創業者ジャック・マー(馬雲)でした。

最盛期の2020年10月には資産610億ドルを誇り、中国一の大富豪の座を射止めていたものです。

しかし、その影響力の拡大とともに、中国政府によるITや金融に関する規制に公然と反旗を翻したことが災いし、厳しい制裁を科せられることになりました。

そして、世界最大と評判を呼んだアリババ傘下のフィンテック企業「アント」の新規株式公開(IPO)は中止に追い込まれてしまったのです。

2020年以降は、時折、スペインやオランダから目撃情報が伝わってきましたが、一体どこに雲隠れしたのか、その消息は不明のままでした。

ところが、今週、英国の「フィナンシャル・タイムズ」がスクープ記事を配信。

曰く「マー氏は家族と共に東京都心に半年近く暮らしており、地方の温泉やスキー場にも足を運び、アメリカやイスラエルにも定期的に出張を繰り返している」。

規制の厳しい中国から脱出し、日本を拠点に「中国の民主化と自由化、そして貧富の格差解消」を目論んでいるというのです。

彼の口癖は「絶対に諦めない」。

チャーチルを尊敬するマー氏は色紙を頼まれると、決まって「絶対に諦めない」とサインしていました。

最盛期と比べれば、彼の資産はほぼ半額に減っています。

アリババの株価がピーク時から75%も下落した結果です。

それでも彼は「ジャク・マー財団」を立ち上げ、環境問題や感染症対策を軸に復活のシナリオを描いていることは間違いありません。

現在、中国各地で巻き起こっているゼロ・コロナに反対するデモについても、アメリカの支援を得ながら隠密行動を取っているのではないかと思われます。

日本にはマー氏にとってはアリババを創設した時の最大の支援者にして、最大の親友になったソフトバンクの孫正義がいます。

このところ銀座の会員制クラブではマー氏の姿がしばしば見かけられているようです。

子供の頃には「顔が宇宙人のようだ」と、他の子供たちからいじめられたマー氏でした。

しかし、後に「男の容姿はIQに反比例する」と豪語し、起業家として成功する原動力にもなったほどの負けん気の強い人物です。

ぶっちゃけ、ゼロ・コロナ反対デモを引き金に、新たな革命を起こそうとしているのかも知れません。

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元国税が暴露。相続税も払わぬ世襲政治家に搾取されるニッポンの異常

金にまつわる問題が後を絶たない議員たち。たった1日で100万円支給が大問題になった文通費や、1人会派でも支給される立法事務費など、明細不要の収入も多く、一般人と政治家の感覚のズレは乖離するばかりです。特に世襲政治家の増加がそのズレを大きくし日本をダメにしていると指摘するのは、元国税調査官の大村大次郎さん。今回のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』では、大きな金銭価値のある「地盤」を引き継ぎながら相続税が課されないことや、政治団体間の寄付を利用し非課税で資金を移動できることなど、税の抜け穴を暴露。他国と比較し、世襲政治家がはびこる理由の1つを明らかにしています。

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なぜ世襲政治家は相続税がかからないのか?

政治家は収入の1割にしか税金がかからない?

最近、国会議員の会計処理や税務について問題となるケースが増えています。つい先日も、岸田首相の政治活動費について宛名のない領収書があったことがニュースになりました。岸田首相は、「以後気を付けます」というような回答をしていました。が、元国税調査官から言わせてもらうと、政治家の税務についての問題はそんな段ではないということです。

税務の世界には、十五三一(とおごおさんぴん)という俗語があります。これは、各業界が税務当局に収入を正確に把握されている割合を示すものです。サラリーマンは10割、自営業者は5割、農業は3割、政治家は1割の収入を税務当局が把握しているという意味です。

「政治家は収入の1割しか把握されていない」ということは、1億円収入がある人でも1千万円の収入にしか税金はかからないのです。簡単に言えば、税金が本来の10分の1でいいということです。十五三一の俗語は、多少大げさな面があります。でも政治家がとても優遇されているのは確かです。

政治家の収入は、大きく2つあります。1つは歳費です。つまり議員としての給料です。政治家が税金の申告しているのは、ほとんどが歳費です。

でも政治家の収入はもう1つの方が大きいのです。もう1つの収入とは寄付金のことです。力のある政治家ほど、多くの寄付を集めることが出来ます。政治家によっては、歳費の何十倍、何百倍の政治献金をもらっています。でも政治献金は「税制上の収入」にはなりません。政治献金には、事実上税金がかからないのです。

というのは、献金は政治家本人にされるのではなく、政治団体にされる建前になっています。政治団体には税金はかかりません。だから政治家の献金収入には、税金がかからないのです。そのため事実上、税務署のチェックは入りません。

政治団体が献金されたお金をどういうふうに使おうと税務当局からのチェックはないのです。政治資金の使い道は政治資金規正法の制約は受けますし、会計報告書を国に提出する義務があり報告書は公表されます。しかし一般企業のように、税務署の厳しい調査を受けることはないのです。

税務署の税務調査では、銀行口座や取引相手の調査などが行なわれ、不正な収入や支出がないか厳重にチェックされますが、政治家にはそれがないのです。税務署も本当はやろうと思えば政治団体への税務調査はできるのですが、政治家には遠慮しているのです。

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W杯日本代表 スペイン撃破の歴史的逆転勝利は「ドーハの何」?日本サポーターからスペインに同情の声が上がったワケ

「サッカーの法則に反している」とドイツメディアが報じるほどの衝撃だった。12月2日未明に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)1次リーグ最終戦は下馬評をくつがえし日本がスペインに2対1で勝利。スペインはW杯史上最も高いボール支配率82.3%を記録したが、日本は針の穴ほどのチャンスを見逃さず逆転し貴重な勝利をもぎ取った。「ボールポゼッションが高いチームが試合を制する」というスペインサッカーのセオリーも破壊してグループEを1位で突破し、2大会連続で決勝トーナメントに駒を進めた。

日本、土俵際で逆転ゴール!VAR判定はまさに紙一重

日本は前半11分、いきなりFWアルバロ・モラタに高いヘディングを決められた。試合早々の失点で、終始スペインに主導権を握られたまま前半が終了した。

悪い雰囲気を断ち切るように、後半は長友佑都から三笘薫、久保建英から堂安律に選手を交替。

その成果はすぐ現れた。後半3分、堂安がドイツ戦に続き同点ゴールを左足で決めた。続いて後半6分、右サイドから堂安が中央に折り返すとボールはゴールラインぎりぎりへ。これに交替したばかりの三笘が滑り込みながら食らいつき、ゴール前に絶妙なクロスを上げた。それを田中碧が走り込んでゴールに押し込んだ。

ついに逆転!の場面だったが、なかなかゴールの判定は確定しなかった。三笘の蹴ったボールがゴールラインを割っていた可能性があったからだ

本田圭佑氏も「これ出てるかもしれへん」

VAR判定の間、テレビでは何度もその場面がスロー再生された。

ABEMA TVで解説をしていた元日本代表の本田圭佑氏と槙野智章氏も、

槇野「ラインは割ってなかったですよ」
本田「出てたっぽいで、これマキ。ちょまて、ちょまて、なになになに? ……出てたっぽいで、マキ」
槇野「ん? 出てるの?」
本田「これ出てるかもしれへん。んー、これこそVARやわ。うーん」

と思わず口にするほどの際どさ。角度によっては、肉眼ではラインを割っているように見えたようだ。

しかしVAR判定の結果、ゴールラインは割っていなかったと判定された。

このVARは「ホークアイ」と呼ばれる会場に設置されたカメラと、ボールにチップが内蔵された「トラッキングシステム」による2つのシステムで判定される。

前大会まではテニスの世界大会でも使用される「ホークアイ」のみだったが、トラッキングシステムはボールにチップが内蔵されており、コンマ何ミリ単位の正確なボールの位置を特定できるようになっている。

またイン・アウトの基準も勘違いされやすいがボールの接地面は関係ない。グラウンド上または空中で、ボールの一部がラインに触れていれば「インプレー」、タッチラインから完全に越えていれば「アウトオブプレー」となる。

今回の判定は極めて正確なもので、日本の勝利が覆ることはあり得ないと言える。

三笘はこのときのプレーについて試合後のコメントで

「いや、もう1ミリかかっていればいいなと思っていましたし、入った後はちょっと足が長くて良かったなと思いました」

と語ったが、発言通り三苫の足が少しでも短かったらアウトになっていたかもしれない。

しかし、スペイン側の一部のメディアでは疑惑の判定として問題の場面が何度も再生されている。主審がVARを直接自分で確認しなかったとされることも批判を浴びているようだ。

スペイン側の不服は当分おさまりそうにもない。

2002年 韓国戦の“忌まわしい記憶” スペインに同情の声が上がるワケ

今回の判定が覆る可能性はないが、判定に不満を持つスペインサポーターに対して、一部の日本サポーターからは同情の声もあがっている。

それはなぜか?スペインは2002年日韓ワールドカップの韓国戦で、割ってないボールを割ってると誤判定されて得点を取り消され、PK戦の末に敗北しているからだ。

準決勝の対韓国戦。0-0で突入した延長前半2分。FWホアキン・サンチェスのクロスボールをFWフェルナンド・モリエンテスがヘディングで押し込みゴールに入れた。

しかし、ホアキンのクロスがゴールラインを割っていたと判定されノーゴールとなった。だがのちに動画を再生すると、サンチェスのボールはライン内だと発覚し波紋を呼んだ。

まだVAR判定がなかったこの時代、判定は全て審判に委ねられていた。その結果、スペインは、PK戦(3-5)で敗退した。

いまだに「審判が韓国側に買収されていたのでは」との疑いがもたれている。

スペイン人にとってワールドカップの「ゴールライン」問題は、日本の「ドーハの悲劇」同様にトラウマ。そのため日本でも、スペイン側の心情を思いやる声が少なくないわけだ。

【有田芳生×多田文明 Vol.1】なぜ統一教会は塾を経営し、町のゴミを拾い、ハマチを輸出するか?日本を侵食するカルトの長期戦略

安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに、世論の注目を集めている「旧統一教会」問題。日本の政界や法曹界が、教団の教義を実践させるためという理由で汚染され、私たちの想像をはるかに超えたところにまで浸透するなど、日常を脅かす存在になっています。この統一教会問題について30年以上にわたって取材・追及を続けているメルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』発行者でジャーナリストの有田芳生さんと、かつて旧統一教会の信者でメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』発行者でもあるジャーナリストの多田文明さんの対談が、まぐまぐ!LIVEで配信されました。今回のクロストークの模様をテキストにて特別に公開いたします。 (この対談をYouTubeで見る | Voicyで聴く

● 有田芳生×多田文明 Vol.1
● 有田芳生×多田文明 Vol.2
有田芳生×多田文明 Vol.3
有田芳生×多田文明 Vol.4

有田芳生(ありた・よしふ):
1952年生まれ、ジャーナリスト、テレビコメンテーター。立憲民主党所属の元参議院議員(2期)。出版社に勤務後、フリージャーナリストとして「朝日ジャーナル」「週刊文春」など霊感商法批判、統一教会報道の記事を手掛ける。2022年12月より、まぐまぐのメルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』が好評配信中

多田文明(ただ・ふみあき):
1965年生まれ、ルポライター、ジャーナリスト。統一教会元信者。数々の現場経験と被害者への聞き取り取材から、詐欺・悪質商法に詳しいジャーナリストとして一線で活動し、多数のテレビ・ラジオに出演している。2022年9月からまぐまぐのメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』が好評配信中

司会:内田まさみ(フリーアナウンサー)

有田芳生×多田文明 旧統一教会問題追及の急先鋒2人が、テレビが伝えない教団問題を斬る!

内田まさみ(以下、内田):今回のテーマは「旧統一教会問題追及は魔女狩りではない。元信者・ジャーナリスト視点で斬る、二世信者、霊感商法、高額献金問題と解散命令」という非常に濃い内容でございます。本当に今、政界を揺るがすような問題になってきた、この旧統一教会問題を、有田さんはどう捉えていますか。

有田芳生(以下、有田):安倍さんが7月8日に山上徹也容疑者に銃撃されていなければ、日本の政治だけではなくて、日本社会に旧統一教会が、あえて統一教会って言わせていただきますけれども、これだけ浸透していたことは分からなかった。国会議員や地方議員、地方政界との関わりが深かったっていうのも、びっくりなんだけれども、実はもっともっと我々の身近な世界にも、統一教会ってのはもう何十年も前から、浸透しているんです。

内田:私たちが気づいていないほど、身近に存在していたんですか?

有田:商品や飲み物とかね。あるいは、練馬では塾も経営してるんです。

内田:塾ですか?そうすると、子どもにも身近になっている。

有田:もちろん統一教会の教えを塾で教えるわけではないんだけれども、住所とか名前を知ることによって近づいてくる。練馬でも東京の板橋でもそう。

全国各地で「街をきれいにしましょう。一緒に町の掃除をしましょうよ」って言ったら、「いいですね」って言う人多いでしょ。それが気が付いたら統一教会だったとか…だから掃除すること自体は良いんだけども、そこで名前と住所を知られることによって、だんだん近づいてくるっていうのが彼らのやり方ですよね。

多田文明(多田):やっぱり上手いですよね。私も社会福祉協議会など、色んなところに話を聞きますが、やっぱり「募金しますよ」って(相手から)言われたら、皆さんは「善意なので受け取らざるを得ない」って言うんです。「どうやって拒否したらいいか分からない、その基準が分からない」って言うので「色々こういうふうにして(教団は)お金を集めているんですよ」と拒否する理由を言ったら「そうなのか」と。だから、旧統一教会、私もこれからは統一教会と言いますけど、常に善意を盾にしてやってくるので、みんな拒否できない。ここがポイントです。

有田:私は講演が最近多くて、全国各地、北海道から沖縄まで行ってお話をするんだけれども、統一教会って、今テレビや新聞でやっているのは政治家との関わりとか、あるいは地方議員との関わりっていうのは、よく出ていますけれども、でもそんなもんじゃないんですよ。もう身近にあるんですよと。ある商品を出して「これ、皆さん飲んだことあるでしょう」って言うと、ざわざわざわってするんです。

内田:それぐらいもうみんなが知っている商品なんですか。

有田:もちろん。全国どこのコンビニに行ってもあります。それを右のポケットから出して「それだけじゃありません」。左のポケットからまた出して「これ皆さん飲んだことあるでしょう」と言うと、ざわざわざわってするんです。だけど、それだけではなくて、もっと怖い側面もあって、それは後で多田さんと話をしたいと思うんですけれども、例えば、今、日本からアメリカに一番多くハマチを輸出している会社は、統一教会系企業のものなんです。

内田:水産関連が多いなんて話は、テレビ番組でも見たような記憶がありますけど。

有田:僕は練馬に住んでいて、一心天助っていう一つの心の天助「かわいいかわいい魚屋さん」という音楽を流しながら魚を自動車で移動販売するのを、団地とか住宅街とかでよく見かけたんです。それを東京の講演で話すとざわざわして、「あー」と皆、顔を見合わせるんです。それを大阪でも話したら、大阪でもざわざわ。だから、もう全国でやっているんです。この間も広島でも言ったら、左側にいた女性たちは顔を見合わせていたりした。魚屋さんもやっていたんです。

内田:飲み物もやって、魚屋さんもやって、塾もやって。

有田:英会話教室もやっているし。だから、政治っていうと、ちょっと遠い世界に見えるけども、身近なところにある。多田さんは信者の時に何かやってなかったの?

多田:私は教育担当で、そういったところで教育した人を外に輩出するっていう立場だったので、外の世界まではなかなか見えなくて。有田さんが、ずっと旧統一教会問題をやってきてくださったので、統一教会を辞めてから、その情報に接して、ああそうだったんだと初めて気づきました。中にいると情報統制されているので、必要な情報しかやっぱり教えられなくて。だいたい伝道と献金の話ばかりなので、有田さんの話は、非常に参考になりました。当然、中にいたときは、有田さんは、もうサタン中のサタン。

有田:喜ばないで(笑)。

多田:いやいや。辞めてから会った時に、どこがサタンなんだって。全然サタンでもなんでもないじゃないですか。カラオケで小指を立てていたら指摘してくれるぐらいの方ですからね。統一教会の中では有田さんがサタンだって言うんだけど、有田さんが何を言ったか知らないんです。

内田:知らされてないんですね。

多田:絶対言わないんです。内容を見ちゃいけないし、サタンの物には触れちゃいけないんだけど、上の人がサタンだって言うから、有田さんはサタンの一派としか思っていないんです。だから、内容を知らないんです。

会議で受け身な社員たち。どうすれば積極的に動くようになるのか?

会議や議論が円滑に、そして有意義なものになるために動く人をファシリテーターと呼びます。彼らはいったいどのようなスキルを使っているのでしょうか?今回、メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で土井英司さんが紹介するのは、 ファシリテーションの基本から使える会議術について語られた一冊です。

会議の達人になるテクニックよ⇒『話が進む仕切り方』

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話が進む仕切り方

沢渡あまね・著 技術評論社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、『職場の問題地図』が話題となった、ワークスタイル&組織開発専門家の沢渡あまねさんによる、注目の新刊。

※参考:『職場の問題地図

サブタイトルに「会議/プロジェクト/イベントを成功させるファシリテーションの道具箱」と書いてあることからもわかるように、ファシリテーションのテクニック集です。

限られた時間で有用な会議をするために、ファシリテーターが知っておくべきTipsをまとめているので、自分が会議の担当になった時などに、紐解いてみるといいでしょう。

本文では、ファシリテーションの基本に始まり、BGMやオープニングスライド、時計等のツール活用法や仕切りの仕方、まとめ方、「詰んだ」と思った時の打開策など、会議で使うと有効な90の秘伝がまとめられています。

秘伝1につき見開き2ページのシンプルな構成なので、大変読みやすく、スキマ時間の読書にはもってこいの一冊だと思います。

部下との1on1や後輩の相談、コーチングなどでも使えるコミュニケーション方法が書かれているので、「うちの会社はそんなに会議多くないよ」という人でも、読んでおくといろいろ勉強になると思います。

「多様性」や「組織力」は、それを使いこなすリーダーのコミュニケーションスキルがあって初めて生きるもの。

組織のダイナミズムを維持したまま、皆が調和できる、そんな理想的な組織を実現するために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

なぜ「田舎に移住して農業をする」という選択肢は鬱によくないのか?

仕事のストレスにより鬱病を患ってしまった人はとても多いそうです。しかし、その鬱を良くするためにと選んだ道もまたストレスを抱えるようなことにならないとは限りません。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では、人気コンサルの永江さんが、 鬱病になってしまい、農業をやろうかと考える相談にのっています。

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

鬱病を悪化させないための転職相談

Question

shitumon私は契約社員で働いてましたがHSP気質のせいもあるのかちょっとでも怒られるとすぐに落ち込んでしまいストレスを溜め込んでしまい眠れなくなり鬱を患ってしまいました。

鬱を良くする為に病院通いながら私みたいな弱い人間は1人で黙々と働けるような清掃業とかのパートで働いて、副業で自分の興味ある事をやるような働き方はどうかなと思ってます。

個人的に農業に興味ありますが農業一本で食えるほど甘くはないので、休みの日にまずは家庭菜園して安定栽培出来る技術を身につけようと思います。

家族がいるので多少収入面では厳しくなりますが鬱をこれ以上悪化させないためにも治すにはこのような方法がいいかなと思ってますが他になにか助言あればよろしくお願いします。

永江さんからの回答

鬱は脳の病気なのできちんとした治療や日光を浴びるなどの対策が重要だと思います。そして、職場環境を変えるのであれば、農業やサービス業ではなく頭脳労働中心のホワイト企業に転職する方が有効でしょう。

また、日光を浴びることも脳の伝達物質を正常にするために重要なことが分かっているので、出来るだけ日光を浴びる生活をするのが良いでしょう。実際、わたしの周りでもサーファーに鬱の人なんていませんし、わたしも仕事でどっと疲れてもサーフィンしてずっと太陽の下にいるとリフレッシュできます。

また職場環境では、農作業や田舎暮らしするならむしろホワイトな頭脳労働職に就く方が良いと思います。

現実問題として農家になるには規制で土地が借りられず、借りたら低賃金で働かされた挙句にせっかく耕した土地を返してくれと没収されたりすることも普通にありますし、農薬撒くお金がないとか、どうしようもない天候に苦労させられるなど悩みが尽きません。

田舎に引っ越しても先に移住してきた都会で適応できなかった先輩移住者たちからマウントを取られて相当なストレスを抱えるそうです(これは実際の話で、移住者に批判を入れてくるのは95%が先輩移住者だそうです)。農作業や田舎暮らしにストレスがない訳ではないんです。

その点、例えば某外資系コンサルなどは昔とは大分違って非常にホワイトな環境です。上司が怒鳴ったらクビになる程にパワハラは厳しく取り締まられ、管理職を除けば残業はほとんど許されません。慣れない田舎で慣れない農業をやるよりははるかにノンストレスな環境ではないでしょうか。

効果が見込める治療を受けることと、本当にストレスのない職場環境を選ぶことが重要だと思います。

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21歳のアルバイトが入社2ヶ月で突然死。会社は責任を問われるのか

年齢が高く残業が多い人が起きるというイメージがある「突然死」や「過労死」。今回の無料メルマガ『「黒い会社を白くする!」ゼッピン労務管理』では、著者で特定社会保険労務士の小林一石さんが紹介する判例は、21歳と若いアルバイトの突然死から端を発しています。果たして会社の責任は問われるのでしょうか?

入社2ヶ月でアルバイト急死、履歴書には「健康状態は良好」、会社の責任は?

若い頃にはできて、年を(ある程度)とるとできなくなったことと言えば、私は「徹夜」です。

学生の頃は朝まで徹夜で飲んで、家に戻って仮眠してまた次の日も飲みに行くなんてこともしてましたが、今やれと言われてもまずできないでしょう。

あの頃は元気でしたね(過去形)。

また、社会人になってからも20代でその当時働いていた会社は非常に出張が多く終電で帰って、始発で別のところに出張、なんていうのもざらでしたが普通にこなしていた気がします。

これも今やれと言われても絶対無理ですね。

このように多少の無理でも、できてしまうのが「若さ」であったりするわけですが労務管理においては注意が必要です。

それについて裁判があります。

ある雑誌編集会社でそこで働くアルバイトが虚血性心疾患と推定される症状で突然死しました。

そこで遺族が損害賠償を求めて裁判を起こしたのです。

突然死というと年齢が割と高く、長期間の残業などが原因になることが多いですが、このアルバイトは21歳と若く、死亡直前の残業時間は長かったものの、入社してから約2ヶ月しかたっていませんでした。

また、履歴書の健康状態の欄に「良好」とあり面接時にも同様に答えていた上に、死亡前に上司に体調不良を訴えたこともありませんでした。

そこで会社は「(会社には)責任は無い」と主張をしたのです。

過去の常識は通用しない。定年後の人生を豊かにする“定活”の進め方をお金のプロが伝授

人生100年時代とも言われる長寿社会にあって、多くの方が懸念事項として挙げるのが老後資金の問題。定年後の第二の人生を豊かに過ごすためには、どのような準備が必要となってくるのでしょうか。今回、すべての働く方に定年活動すなわち「定活」を勧めているのは、ファイナンシャルプランナーで『老後資金は貯めるな!』などの著書でも知られ、NEO企画代表として数々のベストセラーを手掛ける長尾義弘さん。長尾さんは記事中で「定活」の重要性を訴えるとともに、その具体的な方法をレクチャーしています。

プロフィール:長尾 義弘(ながお・よしひろ)
ファイナンシャルプランナー、AFP、日本年金学会会員。徳島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。1997年にNEO企画を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『老後資金は貯めるな!』『定年の教科書』(河出書房新社)、『60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)。共著に『金持ち定年、貧乏定年』(実務教育出版)。監修には年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』など多数。

定年後の生活をしっかり自分で見つける方法~過去のロールモデルでは通用しない!

国民的アニメの「サザエさん」に登場する、サザエさんのお父さんの波平さんは54歳です。いまの54歳の人に比べれば、ずいぶん高齢のような感じを受けます。

しかし、この当時の昭和30年代というのは、定年退職が55歳、男性の平均寿命というのは、64~68歳ぐらいだったのです。

つまり退職間近で、退職後は隠居という感じの生活が10年くらい続くということです。

ところが現在、多くの会社では60歳定年制になっていて、再雇用ということで実質65歳まで働いています。男性の平均寿命は81歳なので、定年後の生活は16年以上ということになります。

いまや定年後の生活というのは、隠居ではありません。

つまり、自分の親たちの世代とは、まったく違う定年後の生活になっているのです。

いってみれば、過去のロールモデルが通用しない時代なのです。

では、これから定年を迎える人はどう考えればいいのか具体的に説明していきましょう。

2人の1人は70歳まで働いているのが現実

「定年退職」したとしても、仕事を完全に辞めてしまうという人はあまりいません。多くの人は定年後も仕事をしているというのが一般的です。

では、実際にどのくらいの人が、どのくらいまで働いているのでしょうか?

総務省の「労働力調査(2021年)」によると、男女平均の就業率は、60~64歳は71.5%、65~69歳は50.3%、70~74歳は32.6%、75歳以上は10.5%です。男性の就業率は、60~64歳は82.7%、65~69歳は60.4%、70~74歳は41.1%、75歳以上は16.1%です。

定年を迎えて、それで仕事が終わりという時代は終わり、実質は再雇用で65歳まで働くというのが、ほぼ一般的になっています。さらにこのデータでもわかるように、男性の約6割は70歳まで働いているのが現実です。さらにいうならば、75歳まで働いている人は、なんと4割もいるということです。

ご自分の周りを、少し見てください。職場でも再雇用の人が増えていると思います。さらには、コンビニで、高齢者の女性が働いていたり、ファミレスでも高齢者のバイトを見ることも少なくないはずです。また駐車場とか、工事現場での交通誘導員は、高齢者がとても多くなっています。

前評判の悪さも戦術か。W杯日本代表、強豪撃破の戦術を振り返る

コスタリカ戦での敗戦で誰もが諦めかけた決勝トーナメント進出を、スペイン戦での逆転勝利で叶えたW杯日本代表。何が森保ジャパンの予選リーグ1位突破を可能にしたのでしょうか。今回のメルマガ『サッカー家庭教師:谷田部のブログでは書けない話』では、サッカーの悩みを改善する動画サイト(谷田部真之助.net)を主宰するサッカー家庭教師の谷田部さんが、日本対ドイツ戦を技術的観点から振り返りつつ検証。さらに決勝トーナメント1回戦の相手となるクロアチアについて、ドイツと比較して感じた印象を記しています。

この記事の著者・谷田部真之助さんのメルマガ

W杯ドイツ戦を技術的観点から振り返って

踏ん張りまくるドイツと良い姿勢を保つクロアチア

ドイツは昔から力強く愚直にも、前に進むと決めると前に強引にも進むサッカー。昨日もそうした部分としてガタイがよく、力強く踏ん張りながら一歩が遅い印象。

その前のクロアチアは、とにかくいい姿勢なるのが早くて力が抜けている印象。

クロアチアもガタイがいいのに、ここまで違うのは非常に興味を持たされました。

日本代表は様子を見るべきなのか?

昨日の試合運びを見ていると、とにかく守りを固めて0点の時間をいかに長く作るか?後ろの守備は精神的安定を持つために高齢化やベテラン勢で足の速さが劣化してしまうのは致し方無いにしても、久保が完全に消えていたのは、見ていて気の毒でした。

DFラインがどんどん下がっていく…、ドイツはいかにサイドの選手を押し込むか…、という戦略をとってきていたので完全にPKに至るまでの流れはベンチの功績が大きいかな。と思います。

若手の勢いをもっと使うべきでは?

ライブ中でも話していたのですが、DFラインをもう少し頑張って上げてFWとDFの縦の距離をもっとコンパクトにすると、守備に戻るときも攻撃に移るときもサイドの久保選手や伊藤選手が楽になるのですが、守備を固める意味ではどんどん下がる…、唯一のFWの前田選手すら自陣の深いところまで戻る始末。

これを見ていて歯がゆかったのは、前に早い選手たちでしょう。

後半3バックで左右の空きスペースをもっと使われるかと思ったら前半のドイツの逆パターンですよね。若手の速い選手が一生懸命ドイツの攻撃をされる前に押し込む。という時間が増えました。

最初に耐える時間を作るのはある意味正解?なのか?

あの試合運びを見ていると「リーグ突破」という意味では完全に上手くいってしまった。というのが正直なところ。監督の思惑…、というよりも中の選手の奮起…、といった方が正直な印象です。

それも含めて流れを作った…、と言われてしまえばそれまでなのですが…。

もちろんスペインに後半の選手で最初から行って前半で対応されてしまったら…、
と考えると成すすべがますますなくなるので何とも言えないのですが…。

私としてはもう少し真っ向から勝負してみても戦えるんじゃないのかな?と思います。チーム全体のブレーキが森保監督の指示と戦術なのはわかるのですが、あまりに見ている方もやっている方も面白くないんですよね。

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佐高信氏が断罪する統一教会の反社会性。養子縁組で露呈した「子も親も教団のもの」という危険思想

統一教会を巡る新たな疑惑として浮かび上がった「養子縁組あっせん問題」。親が信者である「宗教2世」の当事者による養子縁組問題の告白は、日本中に衝撃を与えました。こうした、子供を親や教団の「所有物」のように扱う統一教会の教義に対し、長年統一教会問題を追及し反社会性を指摘したことから教団より提訴されているジャーナリストの有田芳生氏など各所から大きな批判の声が上がっています。今回、人気メルマガ『佐高信の筆刀両断』の著者で辛口の評論家として知られる佐高信さんは、統一教会の「子供は親や教団のためにある」という絶対則が養子問題をはじめとする様々なトラブルの発生源となっているとの見解を示し、厳しい言葉で断罪しています。

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「親と教団のために子供はある」の教義が生んだ“養子”という恐ろしい発想

いまから40年ほど前に、東京は代々木にある修養団の本部へ取材に行った時の衝撃が忘れられない。

修養団は戦前からある社会教育団体で渋沢栄一が初代の後援会長であり、日立製作所や東芝等の一流企業が社員に研修を受けさせていた。

有名なのは“みそぎ研修”と呼ばれる水行。真冬の早朝、フンドシひとつで伊勢神宮を流れる五十鈴川に入らせる。

「小ざかしい理屈を捨て、バカになって物事に挑むキッカケをつかませる」と講師は言っていたが、戦後になっても修養団は解散させられるどころか、三井、三菱、住友等の旧財閥系の企業も協力して、現在も続いている。

隣に日本共産党の本部があり、驚いたのは修養団の人間が「彼らもいずれ参加させます。共産党員も陛下の赤子ですから」と平然と言ったことである。

敗戦から40年近くになるのに、天皇は日本国民の父親という思想は絶えることなく生きていたのだった。

天皇制は家父長制に支えられている。子どもは父親、特に父親に絶対的に従い、家の繁栄のための手段となる。命さえも差し出すのである。

これは日本国憲法が謳いあげた個人の尊厳や男女平等の思想と真っ向から対立する。

統一教会(私は旧はつけない。つけると改称を認めることになるから)もまったく同じであり、親および教団のために子どもはあるという考えである。

そこから“養子縁組”やさまざまな問題が発生する。

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文鮮明「父母の立場に立てば怨讐も許すことができる」の異常性

統一教会が一番喜んだ安倍晋三の「国葬」の日、私は『毎日新聞』の同行取材を受けて、渋谷区松濤にある統一教会本部を訪ねた。

入り口のところに文鮮明と韓鶴子夫妻の写真が飾ってあって、

「父母の立場に立てば怨讐も許すことができる」

とある。これは、

「子どもを救うためなら、どんなことでもしようと思うのが父母の心です。そのような父母の愛をもって怨讐を許そうと決意するのです」

と説明されている。

それを見ながら私は、統一教会が勢いを得ていた時だったら、尊属殺人罪はなくならなかったのではないかと思った。

安倍を撃った山上徹也の場合は「母親による子殺し」とも言えるだろうが、戦前、戦中の教育勅語の親孝行は尊属殺重罰に裏打ちされ、国民は天皇の赤子だから天皇に忠義を尽くせという教えに収斂されていた。

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