なぜ学校という組織はコロナによる「価値観の転換」に対応できないのか

夏休みの延長、オンライン授業への整備、分散登校などさまざまな対策を感染症対策を講じている学校もあれば、それが一向に進まない学校もあります。なぜ、改革を起こすことができず対策に差ができてしまうのでしょうか。現役小学校教諭で無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』の著者である松尾英明さんがその理由について論じています。

学校教育にパラダイムシフトが起きない理由

学習会で話題になったことのシェア。学校にある既存のルールや慣習を変えられない理由と対策について。

首都圏の学校では、一昨年度末より常に感染症対策を迫られ続けている。その後押しもあって、オンライン学習可能な環境がどこでも整いつつある。

一方で、オンライン学習の環境や実践が一向に進まない地域もある。感染者が少ないことをはじめ、諸事情あるのだが、そもそもの要因として「みんな何も言わないから」「差し迫って必要でないから」あたりのことが推測される。それがなくても何とかなってしまっているから、声が上がらないのである。

しかし実際、事が起きてからでは遅い。予想外の新型ウィルスの登場で、初期対応が遅れた頃はまだ理解される。今は違う。もうわかり切っていることである。
「予想外」ではないのだから、平時の予防行為としての対策が必要である。

新しいものがどうしても必要になり、現場も拒否できない状況にいれば、否が応でも改革が進む。逆にそうでない状態、「何とかなっている」という状態が危ない。そこに潜む危険が目に見えないからである。

つまり「今までそうだったから」は実際には通用しなくなっているが、それに気付けない。今まで通りでも大丈夫だ、最善だと、錯覚してしまう可能性がある。

今回の学習会で「宿題」も話題に上がったが、これもその一つであると考える。宿題というものの根本は変わっていないが、その価値はかつてとは全く変わっている。

社会では、未だかつてないペースでパラダイムシフトが起きている。

 

「パラダイム」とは何かであるが、次の動画がわかりやすい。

内田和成チャンネル 「ものの見方・考え方#1 パラダイムって何?」

ホンマでっか池田教授が考察。人を衝き動かす「承認欲求」の生物学的正体

自分の存在が誰かに認められないと不安で不安で仕方がない。SNSの普及にも功罪あって、発信してみたものの思ったような反応が得られず悩む人が増えています。メルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』著者でCX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみの池田教授は、一部の霊長類にはあるもののこれほど強い「承認欲求」を持つ動物は人間だけだろうと説きます。それ故に幼いうちに承認欲求を満たしてあげるのはとても重要で、満たされない幼少期を過ごすと、好ましくない活動にのめり込みやすくなると持論を展開しています。

承認欲求が満たされない人々

地価があまり高くないせいか、自宅の周りは一戸建ての住宅が多く、夏の暑い日には庭にビニールのプールを持ち出して、小さい子を遊ばせているのを見かける。幼児がキャッキャッ言いながら、騒ぎまくっているのは真にほほえましいが、「三つ子の魂百まで」の魂とは承認欲求のことなんだとつくづく思う。

承認欲求は、人間に特に強い欲求だと思う。群れで暮らす霊長類にも多少は承認欲求がありそうだが、それ以外の動物に、純粋な承認欲求があるかどうかは定かではない。イヌやネコが飼い主に懐くのは、餌がもらえたり、安全な場所を提供してもらえたり、といった生存欲求に発するもので、純粋な承認欲求を持つかどうかは微妙であろう。

脳には報酬系という神経回路があり、その中枢は、中脳の腹側被蓋野・線条体のドーパミン神経だと言われる。ここには様々な脳領域から刺激が入力され、肯定的な感情が誘発される。食欲、性欲、睡眠欲などが満たされると、満足した、楽しかった、といった快感が誘発される。食べたり、交尾したり、眠ったりすることが快感でなければ、動物は生命を維持できないので、報酬系は生存のためになくてはならない神経回路である。

人間は、それらに加え、自分の存在を肯定的に認めてもらえたり、自分の行為を褒めてもらえたりすると、報酬系が働いて、楽しい気持ちになる。農耕を始める前の人類はバンドと言われる50人~100人くらいの集団で暮らしていて、集団を離れることはほぼ死を意味したので、集団の構成員として承認されることは極めて重要であった。承認されるだけでなく、自分の行動が、集団の生存にとって何らかの役に立てば、集団内の自分の地位も安定し、その結果、自分と子孫の生存確率も上がるので、他者に褒められることも極めて重要であった。

ニホンザルの群れでも、ボスの座を維持するためにはメスたちにリスペクトされる必要があるようで、承認欲求が満たされると、報酬系が反応するのは、進化的に意味のあるシステムなのだろう。霊長類よりも下等な動物でも、群れを作るものは多いが、これは報酬系で維持されているというよりも、群れを作るべく遺伝的に決定されているのだと思う。

YouTube講演家・鴨頭嘉人が伝授する「ネット炎上」を防ぐために注意すべき2つのポイント

中にはその「集客効果」を逆手に取って利用する人もいますが、ほとんどの方が避けたいと思うのが「炎上」ではないでしょうか。精神的にざっくり削られる炎上を防ぐ方法があるのなら、知っておいて損はないですよね。そんな「炎上回避術」を紹介しているのは、日本マクドナルドでの勤務を経て、現在は人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「YouTube講演家」として活躍中で、数多くの著書もある鴨頭嘉人(かもがしら・よしひと)さん。鴨頭さんは今回、7月に創刊したばかりのメルマガ『【退屈な人生からの脱出法】鴨頭嘉人が教える「成長を続ける大人の情報源!チームカモガシラジャパン」』で、自身のメンターの投稿を引く形で、炎上を招かないために気をつけるべき2つのポイントをレクチャーしています。

【プロフィール】鴨頭 嘉人(かもがしら・よしひと)
講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「YouTube講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。

 

「炎上」する人としない人の違いは2つあった!

正直に告白します!!

僕、鴨頭嘉人は結構な怖がりなんです(≧∇≦)

昔は不安と恐れというものがいろんなものに対してあったな~と思っていて、これは今でもありますが、まず、高所恐怖症ですね!

僕は高い所がめちゃめちゃ怖いんです!!

高い建物にいること自体は嫌いではないんです!高いところに行くと、自分が偉くなった気分を味わえるじゃないですか!偉くなっていなくても、なんだか偉くなったような気分になれるとか、強くなってないのに強くなった気分になれるので、お得な気がして好きなんです(≧∇≦)

ただ、自分の足元から下の景色が見えると震えちゃってダメですね!

だから階の高いホテルのベランダとかも、胸の高さくらいまでちゃんと柵があると大丈夫なんですが、ガラス張りで下が見えると足が震えます!!

あとは暗いところが苦手です!

子どもの頃から部屋が暗いと眠れなくて、電気をつけて寝ているタイプです(≧∇≦)さすがに最近は多少暗くても大丈夫になりましたが、やっぱり暗いところが怖いですね!

それから、ホラー映画も観られないです!ホラー映画のCMを観ただけで、夜トイレに行くのが怖い!!そのくらい怖がりなんです!

今は、もう50歳を過ぎたのですが、逆に子供の頃は怖いと思っていなかったけれど、大人になってから怖くなったものもあるんです。

それは何かというと、誹謗中傷や炎上ですね!

誹謗中傷や炎上がすごく怖くて、絶対に炎上したくないし、誹謗中傷も受けたくないんです!!

だから今、ニュースをチェックするとメンタリストDaiGoさんだったり、名古屋市長だったり、宮迫さんのことをニュースでいっぱい見るんですよね。

その度に嫌な気分になります…。

少し言い過ぎかもしれないけれど、生理的に受け付けないという面もあります。

だから僕は基本的に時事ネタのような話はしないんです!YouTubeや無料の場所ではなくて、高額講座の授業中にわざとサービスで喋るときはあります!

僕は誹謗中傷が怖いから、炎上する可能性のある話をできるだけしないように心がけているんです。だから、YouTubeのような無料の場所では僕の口からそういう話はしません!

だけど、せっかく高額のお金を払って講座を受けている人に対しては、普段、鴨頭嘉人がしないような話だけど「鴨さんはどう思ってるんだろう?」という多くの人が思っている話をすることもあります!

例えば、コロナについて「僕はこう思っているよ」という話を結構するんですよね!

「みんなもこう考えなさい」という教育をしているわけではなくて「僕はこういう考えでやっているよ」という話をします*\(^o^)/*

コロナに関して言うと、めちゃくちゃ手洗いうがいをしています!

僕は講演家なのでいつも人と触れ合うから、ウイルスに感染する確率がほかの人より何十倍も何百倍も高いんですよね!!だから、普段から誰よりも気を使っているんです!

そのため、コロナだからといって特別恐れることはないんですよ*\(^o^)/*

だって、元々インフルエンザにならないように毎年ワクチンを打っているし、インフルエンザの時期には手洗いをめちゃくちゃしてるんです!

コロナの対策とインフルエンザの対策はほぼ一緒ですよね!だから、もしかしたら他の人と比較するとコロナに対しての恐れは少ないのかもしれないですね*\(^o^)/* なぜなら、元々ちゃんとケアをしているからなんですよね(≧∇≦) こんな話を高額の講座で話をしたりしています!

 

首が細く見える「やつれ」は夏バテの証。鍼灸師が教える対策は?

お盆も過ぎて暑さがぶり返し、まだまだ身体を痛めつけにきています。姿見などで自分のシルエットを見ると、心なしか細く見えるなんてことはないでしょうか。鍼灸師ののぶ先生によれば、夏バテによる「やつれ」が出ているのかもしれないとのこと。今回のメルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』では、これまでにも伝えてきた夏バテによる体調不良の目安と、過ごし方から食事までの各種対策をまとめて紹介しています。

暑さと疲れの対策

【暑さの戻り】

残暑を迎えました。それでもまだまだ厳しい厳しい暑い日が続きそうです。すでに梅雨明けからの日と夏の疲れがたまり、人のカラダは消耗傾向。引き続き暑さの対策と積極的な疲れの対策が必要です。

【細くなってるやつれに要注意】

自分のことよりも人のことの方がよく見える。この時期、急に首が細く見える人、増えています。消耗による体の変化はやつれやひきつれているように急に細くなっているように見える。とくに前から見て首の横が細くやつれて見えたり、首の前側が筋張って見えたりするわけです。人によっては腕が細く見えたり前腕部から手首のあたりが筋張って見えたりします。自分ではふくらはぎが急に細くなっているように見えることで、カラダの消耗衰弱の度合いがわかりますね。

暑さの疲れはみぞおちのこわばりでわかります。暑さ疲れの見た目は胸が薄くなっていたり、極端に肩が上がるように猫背になっているのでわかりやすいです。二十四節気での処暑を過ぎてからのこの1週間の急な気温の上昇は、こんな暑さと疲れの負担が姿勢の変化としてよくわかるようになっています。

【できるだけ楽に過ごす】

暑さの対策はできるだけ冷房の効いた部屋で涼しい息を吸い続けること。無暗に汗をかかないようにすることも大事ですが、エアコンの冷気で体が冷えすぎないように衣服で肌を守ることも必要です。暑がらないように、エアコンで冷えすぎないように、むやみに汗をかかないように、肌の乾燥を避けるために化粧水などで保湿を心がけることで暑さしのぎがかないます。

疲れ対策は消耗した体力の回復を効率よく済ませること。いつもよりも1時間多めに睡眠時間をとること。委縮した体は熟睡を邪魔しますから就寝前のバスタブ入浴はおススメです。また就寝前のストレッチでわき腹や肩周りや背中を中心とした体幹部のストレッチはしておいた方がよく眠れます。

エネルギーチャージはお粥や雑炊、甘酒などの消化吸収の良い温かい食事で軽めに済ませるのがいいですね。付け合わせに梅干しなどで食欲を促すことで胃腸の活力を高めることもかないます。疲労感の強い人はニラ、ニンニク、ラッキョウなどの香味野菜を少しとるようにするとよいです。痛みを感じる人はショウガの甘酢漬けやおろししょうがを薬味にした食事を積極的にとるようにしましょう。出来るだけ胃腸が楽に過ごせるように、肉類などは日にちをあけて食べるようにするとよいですね。

エネルギーを補うことよりも負担を減らす工夫を優先することで、あと2か月続く厳しい残暑を乗り切ることができます。徐々に薄くなっていた胸に厚みが出てきて猫背が治ってくると、秋口の呼吸器症状を予防することができます。例年、猛暑の年は秋口に咳が止まらない呼吸器症状が流行ることがあります。感染症騒動がまだ収まらない中ですから、夏バテ対策をしっかり行って機嫌よく秋口を迎えたいですね。

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松本人志が『イッテQ』年末特番に出演か。オファー快諾した内村光良へのお礼で実現?「特別な存在」尊敬しあう2人の秘話

お笑いコンビ、ウッチャンナンチャンの内村光良(57)が29日、2夜連続特番『FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~』(フジテレビ系)に緊急出演。ダウンタウン・松本人志(57)との共演が実現した。松本からの“ラブコール”を受けての参加となった形だが、このお礼として松本は内村がMCを務める『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に出演するのではないかとの見方が強まっている。

松本人志の生電話オファーに応えた内村光良の律義さ

お笑いファンにとってはまさかの共演となった。前日の第1夜に放送された同番組内で、松本から生電話で電撃オファーを受けた内村。『イッテQ』が裏番組にあたるため、「1人じゃ決められない」と出演は保留となっていた。

しかし、番組が終盤に差し掛かった午後10時20分頃、ジャケットを着た内村が登場すると共演者らは大興奮。恥ずかしがる松本に「なんで(電話を)かけたかな~!」と内村がツッコむと、松本も「なんで来るかな~!」と返し、場を盛り上げた。

内村は「『イッテQ』終わった後なら、日テレさんがOKだって。ただ、お土産の南原までは無理でした」と笑顔で説明。「飲み始めて、鶴瓶師匠おもしろいなと思って見ていたら、着信音が鳴ってスマホ取ったら『松ちゃん』って出てたの」と前日の電話を振り返った。

2人が共演するのは、2014年3月の『笑っていいとも!』のグランドフィーナーレ以来。ナインティナインの岡村隆史が思わず写真を撮るなど、貴重な2ショットに出演者たちも興奮した様子だった。

ダウンタウンとウッチャンナンチャンは、1991年までフジテレビ系で放送されたバラエティー番組『夢で逢えたら』で共演していた仲間。松本が「なんで来てくれたん?」と尋ねると、内村は「そら、電話掛かってきたらねえ」と答えた。

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内村光良へのお返しに松本人志が『イッテQ』出演か?

電話で出演オファーをしたものの、松本もまさか内村が来てくれるとは思わなかったのだろう。内村の男気に松本は「俺は何でウッチャンにお返ししたら…。もう『スクール革命!』出るしかない」とボケて笑わせた。

この一連の出来事に芸能事情に詳しい週刊誌の記者は次のように語る。

「松本さんが内村さんに電話したことにも驚きましたが、それに対してちゃんとやって来る内村さんにはもっと驚かせられました。今やお笑い界を代表する大御所芸人の2人ですから、まさに夢の共演です。でも、松本さんが『スクール革命!』に出演することはないでしょう」

なぜそんなことが言えるのだろうか。

「日本テレビ系で放送されている『スクール革命!』ですが、実はローカル放送。地方で放送している局はあるものの全国ネットではないんです。そのため、松本さんがボケで出るしかないと言いましたが、2人の再開の場にわざわざ『スクール革命!』を選ぶ旨みはありません」(前出・芸能記者)

では、松本が何らかの形でお返しをするということはないのだろうか。

「松本さんはああ見えてとても義理堅い男です。お礼として内村さんがMCを務める『イッテQ』に出演するのが有力とみられています。現在小学生の娘さんも番組の大ファンだといい、『イッテQ』なら話題性も十分。ここのところ視聴率が落ちている『イッテQ』を救うことにもなりそうです」(前出・芸能記者)

番組の中でも、松本は以前から『イッテQ』に出してとラブコールを送っていたと告白。内村は「実現しかけた時があったんだけど、いろいろ事情があって…。もうちょっとで決まりかけかなという時でタイミングを逸して」と語っていた。

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「松本さんと内村さんが一緒にロケを出て何かの企画に挑戦し、それをスタジオゲストとして鑑賞するという案が出ているようです。松本さんも内村さんと一緒であれば、無茶なことにも挑戦しやすい。『イッテQ』の年末スペシャルで実現する可能性が高そうです」(放送作家)

2人が改めて共演すれば話題になることは必至。このチャンスを番組関係者が見過ごすことはありえないだろう。

元朝日新聞校閲センター長が教える、文章の書き出しが上手くなるコツ

文章を書くにあたり何より難しく多くの人の頭を悩ませるのが、その書き出し。読みづらさを感じさせず、読む側の興味を喚起させるような書き出しを身につけるためには、どんな文章をお手本にし、どこに注意を払えばいいのでしょうか。今回のメルマガ『前田安正の「マジ文アカデミー」』では著者で朝日新聞の元校閲センター長という経歴を持つ前田さんが、自身が舌を巻いたという2冊の「名作」を紹介しつつ、良い文章の書き出しとその習得法を考察しています。

 

文章の書き出しはどうする?

文章の書き出しは難しい。いろいろと書こうと思っていることが邪魔をして、一歩を進めないという感じになってしまうことが、多いですね。

僕はそういう時に、参考にしている文章がいくつかあります。今回は、その文章の紹介をもとに書き出しについて、考えていきたいと思います。

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎはすこし明かりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。

『枕草子』(清少納言)の書き出しです。

高校時代、ひねくれてひん曲がった日々を送っていた僕は、哲学ということばに引き寄せられて、小難しい本を読んでいたのです。文字を追うばかりでまったく内容も頭に入らないし、理解もできない。ただ、それ風のものを読んでいる自分に満足していただけでした。

ところが、古典の教科書に載っていたこの短い文章を読んで、なんてかっこいいんだろうと、思ったのです。こんなに簡単なことばなのに、スーッと情景が思い浮かぶ。

『枕草子』の書き方を変えてみると…

最初の一文は「春はあけぼの、いとをかし」と続くところかもしれません。しかし、そこを「春はあけぼの」だけで止める。次に夜明けの様子をたたみかけていきます。次第にあたりが白くなって、山と空の境が少し明るくなる、紫がかった雲が細くたなびいている、と。

修飾を極力減らして、言い切る。そんな書き方ができるんだ、と僕は思ったのです。古語辞典を引き引き読んでいた古典が、非常に身近に感じたのです。しかも、ここに書かれた一連の主題ををポンと最初に置いたところが、潔いと感じたのです。

たとえば、これが

やうやう白くなりゆく、山ぎはすこし明かりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたるゆゑに、春はあけぼの。

のように「春はあけぼの」を最後に持ってきたら、さほど印象に残らなかったかもしれません(この古文が正しいかどうかは疑問なのですが…)。

重厚ならいいというものではない

当時の僕は、重厚でデコラティブな方が、説得力のある文章だという思いがあったのです。当時の西洋文学の翻訳も、すっと頭に入ってきませんでした。そういうものの方が、ありがたい文章だという刷り込みがあったのかもしれません。

夏目漱石や森鴎外の作品も、旧字体・旧仮名遣いで書かれていたものがまだまだ多く、活字も小さい。次第に現代仮名遣いのものが増えてきましたが、本を読むこと自体がものすごくエネルギーのいる作業だったように思います。

語彙もないのに、やたらと小難しいことばを使おうとしてつまずいていた自分の愚かさを思い知らされたのが『枕草子』だったのです。「身の丈で書けばいい」。それができてから、次のステップを踏むべきなのです。無理をして背伸びをしても、すぐに馬脚を現します。語彙が少ないなら、それをどう組み合わせてどう表現するかを工夫すればいい。四字熟語や難しい熟語を使っても、それに染みついた感覚が、却って文章の流れに不自然な渦をつくってしまいます。柔らかい木の造作にそこだけ金属を埋め込んだような違和感が出る場合もあります。計算されたものならば、そうした表現も斬新なものとなるかもしれません。しかし普通は、そこまで文章を突き詰めて考えることはしないので、どこか付け焼き刃のような不自然さが出てしまうのです。

いま、僕は一つの要素で一文を書いて、それを文脈を追って積み重ね、ミルフィーユのように文章を書いていこう、と心がけています。さらに、文においても文章においても、言いたいことはできるだけ前に出そうとも思っています。そうした考えの原点になったお手本の一つです。

 

【書評】なぜ宮崎駿はスタジオジブリを作らざるをえなかったのか?

『千と千尋の神隠し』がベルリン国際映画祭金熊賞とアカデミー長編アニメ映画賞に輝くなど、世界が認める宮崎駿氏と、彼とともにスタジオジブリを牽引した高畑勲氏。その2人の天才の「手綱」を捌いてきたプロデューサー・鈴木敏夫氏の書籍が刊行から2年を経た今も話題を呼んでいます。今回の無料メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、そんな一冊を引用を含めて紹介。ジブリアニメをもう一度見直したくなること請け合いの裏話も満載です。

【一日一冊】天才の思考 高畑勲と宮崎駿

bs20210830-s天才の思考 高畑勲と宮崎駿
鈴木敏夫 著/文藝春秋

高畑勲と宮崎駿という2匹の猛獣をコントロールしてきたスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんがアニメ制作の裏話を教えてくれる一冊です。

著者の鈴木敏夫さんが宮崎駿と出会ったのは、徳間書店が「アニメージュ」の創刊準備をしているとき、鈴木敏夫さんが担当になってからです。

そして宮崎駿が「アニメージュ」で『風の谷のナウシカ』の連載を始め、この『風の谷のナウシカ』を原作として博報堂にいた宮崎駿の弟を巻き込んで映画化することになったのです。

ところが、どこの制作会社もナウシカの制作を引き受けてくれませんでした。宮崎駿と仕事をすると、完璧主義の宮崎駿についていけない社員が辞めたり、病んだりして、組織がガタガタになってしまうという理由で断られたのです。

結局、トップクラフトという会社が引き受けましたが、予想どおりナウシカの完成後、ほとんどすべての主要なアニメーターが退職してしまいました。

どこもナウシカの制作を引き受けてくれない…「宮崎さんが作るならいいものが作れるだろう…でも、スタッフも会社もガタガタになるんだよ。今までがそうだった」。完璧主義者と仕事をやると会社がダメージを受けるということです。(p23)

『風の谷のナウシカ』がヒットしたことで、次は『天空の城ラピュタ』を作ることになりました。当然のことながら引き受けてがいないので、自前でスタジオを作ることになりました。それがスタジオジブリなのです。

アニメの世界は、出来高払いなので適当にたくさん作ったほうが儲かる仕組みになっています。そのため宮崎駿のように、手間と時間をかけて精密な作画を作っていると、朝から夜中の12時まで作業を続けたとしても、生産量が半分になってしまうので、収入は月に10万円にしかならないのです。

手間をかけるだけ損をするのがアニメであり、宮崎駿はそうした環境の中で最高品質の作画にこだわる変わり者であり、天才だったのです。

スタジオジブリではそうした環境を打破するために予算を2倍にして月に20万円支払うことにしました。それでも20万円だったのです。

『魔女の宅急便』の制作費は4億円かかりました。1億円も行かない映画が多かった時代、それはすごい金額です。それだけ用意しても、宮崎駿の求めるクオリティで仕事をしていくと、出来高払いのアニメーター一人あたりの報酬はだいたい月に10万円。1年かけて全身全霊で仕事に打ち込んでも120万円にしかなりません。当時でいっても普通の仕事の半分ぐらい。(p97)

パラ組織委「因果関係なし」に批判殺到。引率教員コロナ感染でも“観戦は継続”に保護者激怒、若者の不満爆発で自民党が窮地に

千葉市教育委員会は29日、市立貝塚中学校の教員6人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち2人が、東京パラリンピックの学校連携観戦プログラムに引率として参加しており、貝塚中は9月3日まで休校するという。朝日新聞などが報じた。

パラリンピック引率教員がコロナ感染も「観戦は継続」

貝塚中は25日に観戦プログラムに参加。50代と40代男性教員2人は他の教員と1年生55人を引率して幕張メッセでゴールボールを観戦したが、2人はその後の27、28日に発症した。

記事によると、教員も生徒もパラ観戦ではマスクをしており、「2メートル以内」「計15分以上」の接触者がいないため、市保健所は生徒を濃厚接触者に当たらないと判断。今のところ体調不良を訴える生徒はいないが、参加生徒のうち感染した教員と一緒にバスに乗っていた18人が今後PCR検査を受けるとしている。

市立小中は29日まで夏休みで、30日から授業を開始したが、貝塚中は9月3日まで休校にする。

保護者たちから不安の声が広がる中、市教委はパラリンピックの学校連携観戦プログラムは「子どもたちの教育環境を考慮すると、引き続き実施する」として続ける方針を表明。

しかし、ネットでは「今すぐに中止すべき」「大人に子供が振り回されるのはおかしい」「容易に想定できたことなのに最悪の展開」「感染者が出ても続ける理由って何?誰の支持なの?」など、子どもを持つ親を中心に疑問の声があがっている。

東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は30日、会見の中でこの件について触れ、「報告を受けている。大会との因果関係はない」と感染と大会との因果関係を否定し「観戦実施以前に発熱の症状があったと聞いている」と説明した。

<追記>
千葉県は30日午後、現在実施している東京パラリンピックの学校連携観戦プログラムによる子どもたちの観戦について、これまでの主張を一転して中止する方針を決めた。

熊谷俊人知事は「直前のキャンセルが多く、多くの保護者が安心して送り出せない以上、実施にこだわるべきではない」と説明した。

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パラ観戦推奨も学校行事は軒並み中止で若者の不満爆発

熊谷知事はパラ観戦を「パラアスリートのプレーを間近に見ることで、共生社会や障害者福祉の理解を広げる重要な教育機会」との立場だが、コロナ感染者が出てもなお続ける必要があったのか。

とても納得できる継続理由ではないが、学生や若者たちは大人が決めたことに対して逆らうことはできない。それゆえ、いつも損をすることになるのは若者たちだ。

修学旅行や学園祭は軒並み中止、大学は学費だけ払ってリモート授業。後手後手に回る菅政権の対応のマズさで、この2年間は我慢ばかり強いられている。

都内の私立高校に通う高校2年生の女子生徒は、もともと海外だった修学旅行先がコロナの影響で京都・大坂になり、さらに緊急事態宣言の延長で現在は教員の間で「都内巡り」が検討されているという。今秋の修学旅行を目前に控え「私の青春を返して欲しい」と怒りをあらわにした。

若者たちの政治参加で自民党がしっぺ返しを食らう?

しかし、今まで黙るしかなかった若者たちでも、声を上げることができるようになった。それは“18歳選挙権”だ。

日本においては公職選挙の選挙権年齢は20歳以上だったが、2016年6月19日に施行された公職選挙法の改正により、現在は18歳以上に選挙権が与えられている。

これを推進してきたのは自民党で、若者たちへ選挙参加を促そうとさまざまなネット選挙を展開。熱心に宣伝活動を行い、自民党は若者たちを新たな“票田”として期待していた。

だが、その期待はもろくも崩れかけている。今秋に行われる衆院選では「自民党を支持しない」という若者たちの声が多くなることが予想されている。

【関連】衆院選は過半数割れか?お膝元の大惨敗で見えた菅自民「屈辱の下野」

あれだけ力を入れてきた18歳選挙権のせいで、自民党は不満を募らせる若者たちからしっぺ返しを食らうことになりそうだ。

缶ビールに泡を立てろ。「ドライ頼み」の脱却に成功したアサヒビールの大逆襲

かつて「この味、辛口。」のキャッチコピーで一世を風靡したビール業界の雄「スーパードライ」ですが、その後は「発泡酒」や「第三のビール」が台頭し、一度は奪ったビール系飲料シェア首位の座もキリンビールに奪われてしまったアサヒビール。そのアサヒが起死回生の一手として今年の春に送り込んだのが居酒屋のビールみたいに泡の立つ「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶」でした。「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」では、アサヒがコロナ禍で飲食店の酒類販売休止が続く中、社運を賭けてのぞんだ新商品投入の舞台裏に迫ります。

新時代の幕開け!アサヒビールの戦略に迫る

4月上旬。東京・目黒区のスタジオに現れたのは、俳優の菅田将暉さんと中村倫也さん。人気絶頂の二人が臨んだのは新しい缶ビール「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶」のCM撮影だった。

その蓋は、フルオープンのスタイルになっている。蓋を開けると泡がどんどん出てきて、缶なのに生ビールのような新感覚のビールだ。二人はその様子を見ただけで大興奮。二人とも飲むのはこの日が初めてだそうだ。

去年12月、アサヒビール本社で行われていた新商品の発売を決める最重要会議。そこに社長・塩澤賢一の姿もあった。一人一人に配られた完成目前だった生ジョッキ缶の試作品。店で飲む生ビールのような味わいを目指したこれまでなかった缶ビールだ。ピリピリした空気の中、自社商品にもかかわらず絶賛の声が次々と上がり、発売が正式に決定した。

「本当にワクワクしてもらえると思いますし、ほとんどの方に『試してみたい』と思ってもらえるのではないかと想像しています」(塩澤)

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今年1月には記者発表。アサヒはこれに社運をかけている。実は今、アサヒはライバルとの競争の中にあって土俵際に追い詰められていたのだ。

その歴史を紐解くと、昭和の時代は業界万年3位。「夕日ビール」などとやゆされたこともあった。大手4社では最後発のサントリーにも追い上げられた。

「毎年毎年、売り上げが下がっていく、この会社、このままで大丈夫なのかな、と」(塩澤)

そんな中、起死回生のメガヒット商品が生まれ会社を救う。1987年発売の「スーパードライ」だ。当時のトレンド、「苦味」から離れ、「辛口」を売りにすると、これが受けた。かつてない「キレのあるビール」は消費者の心を捉えた。そして1998年、アサヒはキリンを抜き、ビール業界売り上げトップに立つ。CMには村上龍も引っ張り出された。

しかし、「スーパードライ」頼みの天下はずっとは続かなかった。2000年代に入ると手頃な発泡酒や第三のビールが台頭。「スーパードライ」の販売量は減り続け、さらにコロナショックが追い打ちをかけた。アサヒは去年、11年ぶりにビール系飲料のシェアでキリンに首位の座を明け渡したのだ。

逆襲を期し、コロナ禍の家飲みも意識して世に送り出すのが生ジョッキ缶だった。

茨城・守谷市のアサヒグループ研究開発センター。湧き上がってくる泡は、開発担当の古原徹を中心に生まれた。そこには発想の転換があったと言う。

「缶ビールは泡を立てないことが品質上は良好なんです。泡を立てることが今までの開発の考え方と180度違うので、どんな技術を使えば泡立ちができるのか、開発の初期段階ですごく苦労しました」(古原)

泡が生まれる秘密は缶の内側にあった。特殊な塗料を焼き付け、細かい凹凸を作ったのだ。通常の缶にフルオープンの蓋を付けて開けても泡は湧き上がってこない。しかし、生ジョッキ缶は開けてしばらくしても泡が湧き上がり続ける。蓋を開けた時に発生する泡が凹凸に触れて増殖、より多くの泡になるのだと言う。

開発にかかった時間は実に4年。古原は凹凸の数や大きさを試し続け、40回以上の試作を繰り返し、最高の泡立ちにたどり着いたのだ。

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性暴力や拷問、虐殺も。タリバン報道の裏で進行するアフガン以上の悲劇

収束の見えないアフガン情勢が連日大きく報じられていますが、アフリカ東部に位置するエチオピアが大混乱に陥っているという事実をご存知でしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、内戦状態にあるエチオピアの現状と複雑に絡んだ各国の思惑を解説。さらに今後その緊張が高まった場合には、周辺地域を巻き込んだ国際紛争に発展しかねないとの懸念を示しています。

 

アフガンだけじゃない。世界を揺るがす“もう一つの国内紛争”と国際情勢の裏側

国際社会がタリバンによるカブール陥落とその後のアフガニスタン情勢の混乱に驚く中、よく似た状況が遠く東アフリカの地で進行しています。

それはHorn of Africa(アフリカの角)と呼ばれる東アフリカの要の位置にあるエチオピアです。東京オリンピックでエチオピア出身の長距離ランナーたちが快挙を成し遂げて歓声を集めているころ、エチオピアの人たちは非常に残虐な争いの真っただ中で苦しむという状況でした。

昨年11月4日に勃発した政府軍と北部ティグレ州の武装勢力TPLFとの間の武力紛争は、11月29日にティグレ州の州都メケレが政府軍によって陥落し、TPLFのリーダー、ゲブレミカエル氏ほかが山中に逃げ込んだことで、終戦を迎えたと思われていました。

しかし、逃亡前にゲブレミカエル氏が言い残したように、「TPLFは決して停戦など行わず、最後の一人になるまで政府およびアビィ首相の横暴に抵抗する」という言葉はその後現実化しました。

ゲリラ的な戦いを繰り返してメケレを奪還したTPLFは、リーダーであるゲブレミカエル氏が大けがを負うという事態に見舞われましたが、勢いを取り戻し、2021年6月以降、政府軍への反攻を本格化させました。

6月にはコロナ理由で遅れていた総選挙が行われ、アビィ首相率いる繁栄党(Prosperity Party)が圧勝し、盤石の勢力基盤を手に入れたと感じた政府は、TPLF掃討作戦を再開し、その後、各地で非常に激しい戦闘が繰り広げられています。

その結果、各地で政府軍そしてTPLF双方による人権侵害行為が繰り返されており、多くの犠牲者が出ている模様です。

6月以降の戦闘で情勢が大きく変わったのが、TPLFが息を吹き返し、ティグレ州の支配を取り戻したことを機に、アムハラ州およびアファール州に駐留していた政府軍と州軍を駆逐し、あと少しで首都アジスアベバに到達する勢いです。

ここ最近は、アビィ首相に近く統率力が高いと言われる首都近郊の政府軍と、TPLFに打ち負かされたアムハラ州の州兵が協力してTPLFの侵攻を食い止めているとの情報がありますが、そこにアムハラ州の拡大主義勢力が第3の勢力として、政府軍およびTPLF双方に戦いを仕掛けているらしく、ここにきて情勢が緊迫し、非常に複雑化しています。

電話やインターネット回線という情報インフラが、政府によって意図的に遮断され、北部ティグレ州をはじめ、TPLFが奪還したと言われているアムハラ州やアファール州でも情報発信が妨害され、かつ国内外のメディアのアクセスも政府軍が阻止しているせいで、伝えられる情報はほとんどアビィ政権側(とその仲間たち)の見解や主張ばかりであり、TPLF側の主張やアビィ政権に反感を抱く勢力側の情報が伝わらないため、なかなか実情が掴めないのが事実です。