マイナスドライバーを車に積むと逮捕?車から出すべきものリスト

運転者の中には、「いざというときのために、マイナスドライバーやドリルなどの工具を車に積んでいる」という方もいるでしょう。

しかし、正当な理由なく車に工具を積んでいた場合、逮捕されることがあるということをご存知ですか?

「ナイフやカッターならともかく、マイナスドライバーを積んでいるだけで逮捕されるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、実際に、マイナスドライバーを積んでいて逮捕されたケースもあります。

この記事では、車に積むと逮捕される可能性のあるアイテムについて解説します。

マイナスドライバー・バール・ドリルは『指定侵入工具』になる可能性

マイナスドライバーのような工具は、ピッキングや車上荒らしなど、本来の用途とは違う目的で使われることもあります。そのため、正当な理由なく携帯していた場合、『犯罪に使うために持っているのではないか』と、疑われる可能性もゼロではありません。

法律上は、マイナスドライバーやバール、ドリルなどは指定侵入工具に該当し、正当な理由なく携帯することは禁止されています。

指定侵入工具は、特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律施行令で細かく定義されており、マイナスドライバーについては、以下のように定められています。

先端が平面で、全幅が0.5cm以上

全長(柄の長さ含む)が15cm以上

参考元:

ほかにも、ハサミ懐中電灯ニッパーホイールレンチなども取り締まり対象となる可能性があります。また、車内にマイナスドライバーを積んでいたことで、実際に逮捕された事件の判例もあります。

<判例>

2004年に東京都にて、被告人が指定侵入工具にあたるマイナスドライバーとカッターナイフを、正当な理由なく車内に隠して携帯したとして、特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律違反および銃砲刀剣類所持等取締法違反などの容疑で逮捕された事件。裁判所は「正当な理由なく携帯していたことは明らか」として、被告人に対し、懲役10ヶ月および執行猶予3年との判決を下しました。

参考元:2004年東京地裁の判決|文献番号2004WLJPCA05250003

罰せられる可能性のある法律

指定侵入工具を車に積んでいた場合、特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律や、軽犯罪法などで罰せられる可能性があります。

特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律では、『業務など正当な理由なく、指定侵入工具を隠して携帯してはならない』と定めており、法定刑は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金です()。

軽犯罪法では『正当な理由なく、ガラス切りやのみなど、建物に侵入するのに使用されるような器具を隠して携帯してはならない』と定めており、法定刑は1日以上30日未満の拘留または1,000円以上1万円未満の科料です()。

まとめ

マイナスドライバーなどの工具の携帯については、『どのような目的で携帯しているのか』、『所持者は現在どのような状況にあるのか』など、さまざまな要素から違法性の有無が総合的に判断されます。しかし、どこまでが『所持するだけの正当な理由』と判断されるのか、線引きは難しいところです。

今回ご紹介したものに限らず、車に工具を積む際は注意し、不用意な積載は避けた方がよいでしょう。

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中国のiPhone「台湾の旗」で即クラッシュ。アップルへの圧力はあったのか

先日掲載の記事内でもお伝えしたとおり、各国航空会社に「台湾」を「中国台湾」と表記するよう圧力をかけるなど、「一つの中国」のゴリ押しに余念がない習近平政権。今回、台湾出身の評論家・黄文雄さんが自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』の中で、中国国内の一部のiPhoneで「台湾」と入力したり台湾国旗を表示するとクラッシュしてしまうというなんとも不可解な現象を紹介、黄さんはこの事態を「中国がアップルに依頼していたとしても不思議でなはい」としています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2018年7月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】中国に対して「Think different」できないアップル

台湾の旗でiPhoneがクラッシュ──中国政府に譲歩したアップルが生んだバグ

iPhoneで、中華民国の旗や台湾に関する入力をすると強制シャットダウンするというバグが発生したというニュースです。具体的にどのようなことなのか、以下、報道を一部引用してご紹介しましょう。

元米国安全保障局(NSA)の職員で、アップル専門のハッカーかつ「Digita Security」の創業者であるワードルは、それまでに被害妄想に取り憑かれた友人知人からこうした話を何度も聞いており、本人もだんだんそれを疑うようになっていた。

 

しかしその友人に直接会ってみると、彼は奇妙な現象を目にした。何かしらの理由で台湾の旗がiPhoneに現れると、それを表示したアプリが直後に落ちるのだ。

 

つまり、彼女に台湾の旗の絵文字を送りつけることで、誰でも簡単に携帯を意図的にクラッシュさせることできる。「わたしが彼女にこの『死の絵文字』入りのメッセージを送れば、彼女の携帯はすぐにクラッシュするのです」と、ワードルは言う。

 

それから数カ月、ワードルは絵文字の謎の解明に断続的に取り組んだ。その結果、彼が発見した(そしてアップルの修正の助けになった)のは、あのクラッシュが彼の友人のiPhoneを狙って行われたハッキングではなく、世界中すべてのiPhoneに含まれる検閲機能で起きた意図せぬバグだったということだ。それはまるで中国政府をなだめる試みのようである。

 

「つまるところ、アップルは中国の携帯に台湾の旗を表示させないためのコードをiOSに書き加えたのです」と、ワードルは言う。「そのコードにバグがあったわけです」

アップル社は、この記事に登場する人物以外からもいくつかの指摘を受けたようで、その後、「iOS 11.4.1で“Taiwan”とタイプしたときに特定の言語や地域設定を施したiPhoneがクラッシュする問題を修正した」そうです。

一部のiPhoneで「Taiwan」と打つとクラッシュするバグ。すでにiOS 11.4.1で修正済み

利用者が、この問題についてアップル社に問い合わせた際に帰ってきた回答は、「そうした事項は我々には決定権がないため、上層部に上げようにする」といったものだったそうです。大手企業の典型的な逃げ口上です。

かつてアップルのCMでは「Think different」というコピーで、世界に変革をもたらした人々を取り上げていました。そのなかには、マーチン・ルーサー・キングや、ガンジーなど、抑圧と戦った人々が取り上げられていましたが、その頃とはずいぶん様変わりしてしまったようです。

教師残酷物語。いつから先生という聖職はブラック職になったのか

かつては「聖職」とまで言われた学校教員の「ブラック化」が問題となっています。健康社会学者の河合薫さんは、自身のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』の中で、教師を取り巻くあまりに時代錯誤で劣悪な環境を紹介すると共に、その改善を強く訴えています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2018年7月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

学校の部活とずさんな時間管理

またもや「働く」という、本来であれば人生を豊かにする行為で大切な命が奪われてしまいました。

富山県内の公立中学校に勤務し、2016年夏にくも膜下出血で死亡した40代の男性教諭が、今年4月、過労死認定されたことが毎日新聞の取材でわかりました。

先生は運動部の顧問で、週末は練習や練習試合でつぶれ、くも膜下出血発症2か月前の時間外労働は128時間超。このうち部活動に当てていた時間は79時間~100時間に達していました。

関係者によると先生は、「休みたい」と心身の負担を訴えることもあったそうで、この中学校を所管する市町村教育委員会は「コメントすることはない」と取材を拒否していると記されています(毎日新聞7月17日朝刊より)。

なぜ、一人の大切な命が失われたのにコメント一つできないのか? 私には理解できません。

でも、これが「組織という化け物なんですよね。教育委員会の方たちの中には、ご家族にお悔やみの気持ちを言いたかったり、今後の対策などに関する意見を持っている人もいると思うんです。

でも、「個人の意見」なので口を閉ざす。

だからこそ、組織のトップが組織を代表してコメントすべきなのに、それをする人は極めて稀です。

トップの保身。そう。保身。下手なこと言って何がしかの責任を追求されでもしたら困るから「コメントすることはない」といった冷たい対応になってしまうのです。悲しいかな。組織という化け物は、ときに人の死よりも保身を優先するのです。

そもそも先生の残業は青天井です。時間外勤務のほとんどを自主的な労働とみなす「教職員給与特別措置法(給特法)」があるため、基本給の4%を教職調整額」として給料に上乗せして支払い、時間外勤務手当は支給されていません

給特法は1972年に施行された法律です。「4%」の根拠とされているのは、当時の先生の1か月の平均残業時間が約8時間だったからです(1966年度調査)。

「月8時間」とは驚きですね。今や、その10倍の80時間の残業をする先生が中学校では6割超。しかも、1970年代まで、先生の社会的地位は高く、子供の親たちは先生たちに敬意を払っていました。

武田教授が大胆提言。大脳を錯覚させて「老人化」を防ぐ方法

人間であれば必ず歳をとりますが、いつまでも若々しい人と、いかにも「高齢者」に見える人の差はどこにあるのでしょうか。メルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』の著者で中部大学の武田教授は、「社会が老人をさらに老人化している」と指摘。いつまでも健康で若々しくいるためには「大脳を錯覚させる必要がある」と、大胆な提言をしています。

プロフィール:武田邦彦たけだ・くにひこ
中部大学教授。東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。

テレビや新聞に振り回されない!自分の「健康で幸福な生活指針」

なんといっても第二の人生の幸福のほとんどは「健康」で決まります。でも、現在では政府の経済政策と同じように「高齢者で儲ける医療政策」が行われていますので、テレビや新聞などで「こうしなければならない」と言っていることをそのまま受け取ると自分の健康が損なわれます。

だから、第二の人生の健康は自分で考えなければなりませんが、今まで、あまりにも朝日新聞やNHKが繰り返したフェイク医療が長かったので、それによる錯覚を個人で打破するのは容易ではありません。そこで、ここではやや断定的に、「第二の人生が健康で幸福になるための生活指針」を示したいと思います。

まず第一に、もっとも大切なことは「自分の年齢を忘れること」です。

先日、東京でタクシーに乗って「今日は東京駅まで15分ぐらいですか?」と運転手に言いましたら、「不思議なのですが、お客さんと到着時間を打ち合わせると不思議とその時間につくのです」という奥の深い返事でした。

また、日体大の親しい筋肉の先生が「腹筋をつけるのには、単に運動してもダメで、「自分は腹筋をつけるんだ!と思いながら運動をしなければ腹筋はつかない」と話されていて、まさに人間を支配するのは大脳」であって、体とかチャンスというようなものではないということです。

そこで、「大脳を錯覚させるための化粧が必要です。

  1. 頭が白くなってきたら必ず染める、だらしない髪にしておかない
  2. 男性も皮膚にしわが増えないように工夫をする
  3. 歩き方が老人に見えないように歩幅を広くする、さっそうと歩く
  4. 高齢者のデザインを選ばず、過度に派手ではない服を選ぶ
  5. 身体的・精神的に常に前向きで張り切った状態を保つ

がまずは大切です。

よく考えて、「正常な加齢による変化」と、「遅くしようと思えばできる変化を分けることです。

チュート徳井、“女性との修羅場”経験を告白!

7月13日、AbemaTVのレギュラー番組『DTテレビ(ディーティーテレビ)』#36が放送された。

同番組は、お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実がMCを、タレント・朝日奈央が進行&DTジャーナリストを務め、20代男子のおよそ5人に2人いると言われる愛すべき“DT”(=童貞)ゲストたちが、甘酸っぱくてほろ苦い、行き場のないエネルギーをぶつけ合いながら、“素晴らしき童貞の世界”を伝えていく、全ての童貞と元童貞にささげる童貞の、童貞による、童貞のための青春バラエティ番組。

この日の放送回では、いつか訪れるであろう女性との修羅場をシミュレーションしておき、いざという時に備えようというDTへの思いやりにあふれた『DTと美女の恋の修羅場』コーナーで、MCの徳井は先輩として、DTたちに、過去の自身に起きた修羅場を告白。かつてシティホテルで別れ話をしていた際に、相手の女性に激怒され、手元にあったペットボトルを投げられてずぶ濡れに。さらには近くにあった観葉植物も投げられ、水と土で泥だらけになったという壮絶な修羅場を明かした。

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続いて『DTと美女の恋の修羅場』のコーナーでは、いつか訪れるであろう女性との修羅場をシミュレーションするために、ぽっちゃりDT・鈴木の浮気がバレたという設定で、フリーアナウンサーの加藤綾子似の芸人・餅田コシヒカリと修羅場シミュレーションをスタート。餅田は最初、「風呂場の排水溝に身に覚えのない長 い髪の毛が詰まっていた」と鈴木を問い詰め、鈴木が苦しい言い訳を述べたところで、「じゃあ、これは誰の指輪!?」と、部屋に落ちていた指輪を突き出した。

畳みかける詰問に対し、MCの徳井も「うわー! このパターン怖い!」と怯えてしまう一幕も。最初は軽めの質問で嘘をつかせて、逃げられないようにして、次に重めの証拠を突き付けるという恐ろしい“二段階詰問”に身を震わせた。

本放送回では、他にも、女性の振り方や、「別れたい」と言う彼女のつなぎ止め方、二股がバレた際の言い逃れなどをDTたちがシミュレーションしたが、どれも散々な結果を招き、最後は経験豊富な徳井が、二股修羅場をシミュレーションし、博愛主義を思わせる荒業を繰り出してDTたちにお手本を示した模様は、見逃した番組を視聴できる「Abemaビデオ」で、無料で楽しめるので、ぜひチェックを。

©AbemaTV

<関連サイト>
チュート徳井、番組収録前にAV鑑賞…朝日奈央ドン引き!
http://www.entameplex.com/archives/44254

チュートリアル徳井もグッときた“DT”憧れのプロポーズ
http://www.entameplex.com/archives/44142

ひょっこりはん、彼女の存在が判明!合コン行かず愛育む
http://www.entameplex.com/archives/44043

 

 

記事提供EntamePlex

【動画】フルーツをカットする男性がまるで忍者のよう!

世界には物凄い早さでフルーツをカットする人がいる。

その名もフルーツ・ニンジャ!!

早速こちらをご覧いただこう。

 

 

ものすごい速さでライムをカット。

このお兄さん、長年の修行を積んでいるのだろうか。

だんだん目で追えなくなるくらい徐々にリズミカルになって行く。

まるで工場の機械が切っているようだが、正真正銘の生身の人間がカッティングしている!

フルーツ・ニンジャのお陰で、お客さんが暑い中待つことは少ないだろう。

(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Mirko Blanks)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

交渉のプロ伝授。相手を気持ち良くさせてスムーズに商談する方法

交渉や商談の硬い空気を破る為には「真剣な雑談」が必須だそうですが、「交渉のプロ」はどんな手段を用いるのでしょうか。元国連紛争調停官で国際交渉人、さらに地政学リスクアドバイザーの顔を持つ島田久仁彦さんは、自身のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の中で、交渉前に食事会などを提案し、相手の出方や趣味嗜好に触れる機会は有益だと力説。詳細なヒヤリング方法も伝授してくれています。

究極の交渉・コミュニケーション術

第13号では、交渉やコミュニケーションを行う際に重要な3つ目のポイント『どのようなシーンでも、交渉するのは人と人』についてのお話をスタートしました。

交渉や商談を行う際には、交渉の主体は政府や企業であったりしますが、実際に交渉やコミュニケーションを行うのは、代表する政府や企業の利害を背負う生身の人間です。同じ利害を背負っていても、それを代表し、実際に交渉の席に着く人によって、交渉やコミュニケーションの進め方は違います

情報のお話をした際に、キーワードの一つとして、「相手のことを調べつくすように、自分のことも調べつくす」ことが重要と言いましたが、これは相手(そして自分)が代表する利害とその背後にある情報のみならず、自分の前に座っている相手の交渉官・交渉担当者の人となりを知ろうとすることが重要ということも表しています。

そこで私が心がけ、皆さんにもお勧めしたいのが『真剣な雑談』です。雑談というと、「仕事とは無関係の、他愛もない話」というイメージが強いようですが、実際には交渉やコミュニケーションをスムーズに進めるために、とても効果的な手段なのです。

実際に交渉や商談、大事な話し合いをしないといけない時、参加者には緊張感が漂っていることが多いですし、それぞれ「守るもの」があるため、相手のペースにはまってはいけない、と硬くなっています。そのようなシチュエーションからは、柔軟な解決策は生まれづらくなりますよね。雑談は、交渉や商談、話し合いの場に創造性を提供する効果を発揮します。

まず、雑談を上手に行うと、緊張感漂う交渉や商談の場を和ませる効果があります。言い換えるとIcebreaker的な役割です。雑談そのものの内容が、今回の交渉や商談に関する内容でなければ、身構えることなく、比較的リラックスして、表情もにこやかに話すことが出来るのではないでしょうか。そして、それは同時に、場にいる当事者間の間に「心と心の間の繋がり(ラポート)」を形成することにもつながります。別の言い方をすると、相手に対しての信頼感でしょうか。

真剣な雑談を行う際には、「相手のことを調べつくす」段階で、交渉相手の関心のある内容や最近はまっていること、拘りなどについても調べるようにします。例えば、交渉相手が野球のあるチームのファンであることが分かったら、最近のペナントレースの話題でもいいですし、好きな選手について尋ねてもいいでしょう。グルメもしくはワイン通というお話なら、お勧めを聞いてみたり、通になったきっかけを聞いてみたりしてもいいでしょう。

ここで大事なことは、あくまでも相手に気持ちよく語ってもらうことです。内容についてある程度相手のお話についていけるだけの勉強はしておく必要がありますが、「私も関心を持っている」程度にとどめておきましょう。

「そうは言っても、もし相手の好きなこととか凝っていることなどの情報が得られなかったらどうするのか」と聞かれることが多いのですが、そういう時には、「きにしいたけ」です。これは、「季節」「ニュース」「趣味」「衣装」「食べ物」「健康」のネタに触れてみるのがコツです。もしくは「あいうえお」──遊びイベント運動映画音楽についてのお話も効果的です。経験上、必ずこのどれかで相手の方が話に乗ってきます

相手の方が気持ちよく話し出したら、あとは、適宜、質問をしましょう。特に「ぜひそのことについて教えてほしい」という「アドバイスを乞う」ようなスタイルで行うととても効果的です。

ちなみに、私は、交渉や商談の場で、「初めまして」という状況を避けるようにしています。可能であれば、交渉が設定される街に事前に到着し、前夜までに交渉相手と食事する機会を設定するようにします。その時に心がけることは、あくまでも相手を知ることに徹し仕事や交渉に絡む内容については、一切こちらからは触れないようにします。そうすることで、いろいろな話(『真剣な雑談』)を笑顔で行うことが出来、交渉前に、相互に「話し合うことを心地よく感じる」という心理を作ることが出来ます。

この「食事」ですが、お声掛けする際、私からは「いろいろと私も調べてきたんですが、もしかしてどこかお勧めのお店ありませんか?」と尋ねることにしています。どなたも大体、お気に入りをお持ちですので、情報をシェアいただけます。その際、「せっかくなので、ご一緒しませんか?」とお誘いします。お声掛けした相手方のうち、6割は快くお受けいただき、本当に楽しくおいしいものをいただきます。

残りの4割のうち、半分くらいは「ぜひご一緒したいのだが、先約があって」と断りつつ、大体1時間ほど遅れてお越しになります。「実際に島田はお勧めの店に素直に行ったのか」尋ねに来たのかもしれませんが、その後、合流されて楽しい時間を過ごします

後の2割は、実際にはお越しになりません(もしかしたら店の外からチェックしているかもしれませんが)。しかし、この際、私「たち」は必ず行った証拠(おみやげ、もしくはお話)を持って帰るようにします。「教えていただいたお店、本当に素敵ですね」という感想とともに、「訪れたからこそ知れるとっておき情報」をお土産として持ち帰り、顔を合わせた際にお伝えするのです。
そうすることで「ほほー、本当に行ったんだな」と、その方のsuggestionに関心を持ったことを示すことが出来ます。こういったことも、もしかしたら、ある種、『真剣な雑談』の範疇に入るのかもしれませんね。

その上で、交渉のテーブルに就く際に、あいさつに続けて「昨夜はどうも」だとか、「教えていただいたお店、本当に素敵でした」といった話から続け、交渉の場での「初めまして」は避けるようにすることで、本来なら緊張して相手を警戒することから始めがちな交渉の場でさえ、和んだフレンドリーな雰囲気でスタートすることが出来ます。ぜひお試しあれ。

その他の、私を「最後の調停官」にしてくれるきっかけにもなった、『真剣な雑談』のエピソードは、また次回に!!

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【書評】小学校で英語の苦手な教師に英語を習う悲惨な生徒たち

「グローバルな人材の育成」を旗印に、ついに2020年から小学校に導入される英語の授業。しかし、その内容はひどいものとなるのは目に見えているようで……。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、日本が陥る「英語教育の危機」を綴った一冊の本を紹介しています。

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英語教育の危機
鳥飼玖美子・著 筑摩書房

鳥飼玖美子『英語教育の危機』を読んだ。まえがきにいきなり「英語教育改悪がここまで来てしまったらどうしようもない。もう英語教育について書くのはやめよう、と本気で思った。それなのに書いたのが本書である」とある。英語教育についての人々の思い込みの岩盤はつき崩せないと悟り、諦めの境地に達したが、なんとか気力を奮い立たせて書いたという本だ。

2012年から始まった「グローバル人材育成」を目指した政策は、2017年3月に告示された小中学校学習指導要領が到達点となる。その中身は、教える人材の確保も不十分なまま見切り発車する小学校での英語教育大学入試改革と称する民間英語試験の導入であり、東京五輪の年から順次施行される予定だ。

グローバル時代だから英語を使えなければならない。だが日本人は読み書きはできても話せない文法訳読ばかりやっている学校が悪い。だから英語教育は会話中心に変えなければ……政界、財界、マスコミ、一般世論は頑なにそう思いこんでいる。それはまったく違う。今の学校は既に、文法訳読ではなく会話重視になっていて、それで読み書き力が衰えて英語力が下がっているのだ。

被害を受けるのは生徒たちで、とくに小学生は悲惨だ。何も分からないまま、あまり自信のない先生から中学レベルの英語を習う。非常に高度な理解が要求され、中学に進む頃には英語嫌いの生徒が増えるのは確実だ。しかも、中学校の英語教育は、小学校で4年間も学んだ実績をもとに考えているから、現行学習指導要領にくらべて、難易度が格段に上がっている……トンデモ事態だ。

会話の主語が「大きなくくり」になればなるほど信頼を失う理由

仕事中に限らず日常で「最近の~は…」とか「~世代とは」というフレーズ、使用したことはありませんか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、たった数人の事例であるにも関わらず世代全てを一括りで評価する癖がつくと、普段接する従業員に対しての「個性」を把握することも難しくなるので、個を意識してみることが必要と記しています。

主語が大きくなりだすと

今回の話は、私自身、とても気をつけなければいけないことで、戒めも込めて書きたいと思います。

誰にでも言えることなのですが、人と会話をする中ではいつの頃からか主語が大きくなっていきます。どういうことかというと、昔は、

  • 一つ上の先輩がさ~
  • 部活の後輩がさ~

といった主語だったのが、

  • 最近の若い奴は~
  • おじさん世代の人ってさ~

みたいな主語に変わっているのです。要は、「先輩が」「後輩が」といった、誰かを指していたような主語が、「最近の若い奴」「おじさん世代」といった、とても幅の広い主語になっているんですね。

こうして主語が大きくなりだすととても危険なことになります。特に、思考停止を招くことには注意が必要です。

よく、「最近の若い奴は」といってしまう人がいますが、その「最近の若い奴」には、とんでもない数の人が含まれています。自分より年下の人なのか、10代や20代の人のことなのかはわかりませんが、そういう人たちを一括りにして、主語を使っているわけです。

しかし、そういう世代にも、やっぱりいろんな人がいて、自分自身に持っていない能力を持っている人もたくさんいるのです。

ですが、「最近の若い奴」という主語でしかその人たちを見ることができないため、決めつけで思考が停止してしまうんですね。「どうせ最近の若い奴の言うことなんて、ロクでもないことだろう」と、たとえ良い意見を持っていても、初めから聞く姿勢ができていないのです。