味にこだわる科学者直伝、夏を乗り切るフルーツジュースの作り方

8月を迎え、夏本番の日本列島。この暑さを南国気分で乗り越える飲み物を、科学者のくられさんが自身の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』で紹介してくださっています。ブイーンとミキサーを回すだけで簡単に作れて、芳醇な香りと豪華な味わいのあるフレッシュなフルーツジュースですよ。

南国気分のブイーンレシピ

梅雨が明けたとかで、今日も今日とてクッソ暑いですね。こうも暑いと気分だけは南国で、ということで、今回はミキサーで調合して作る飲み物シリーズ南国編をお届け。

フレッシュなパッションフルーツとパイナップルの組み合わせをお送りしていく!

まあ、同様の組み合わせは以前もご紹介した訳だが、お手軽にモナンのパッションフルーツと市販のパインジュースで作ってもそれはそれで美味しいのだが、生が手に入るなら生で作ってみようじゃないか、というのが今回の趣旨です。

まずはパッションフルーツ。南国の果実なので生で手に入るのは夏限定だが、最近は1つ100円程度で売られている。この果実、種の周りに酸っぱい果肉がついているんですが、この果肉にものすごい芳醇な香りがあります。

この香りこそが、ジュースにした時の高級感に一役買っている訳ですが、問題は種。種のせいでめちゃめちゃ食べにくく味も酸っぱいだけで、単品だと地味に取り柄の少ない果物です。

しかし香りはとてもいいので、これを活かす方向で他のものとあわせてやると、爆発的に美味しくなります。

akm20190802-1akm20190802-2

パッションフルーツは二人分のドリンクを作るのに2個くらい。パイナップルは良く熟した美味しいものを手に入れましょう。甘さの不足はガムシロでも砂糖でも足して甘くしてやれば良いけど、熟しているものの方が香りが良いです。

パッションフルーツは2つ割りにして果肉を取り出し、パイナップルは適当なサイズにカット、そしてミキサーに入れます。

後はもういつも通り。例によって例のごとく、氷とガムシロップ砂糖でもいいを全体の10%分ほどになるように入れ、水で量を調整してブイーンするだけです。

akm20190802-3akm20190802-4

一通りブイーンしたらザルで漉しましょう。この時点で味が傾きやすいので、ちょっと味を見て、砂糖や酸味料(アスコルビン酸など)で微調整してやればできあがり!

akm20190802-5

パッションフルーツの劇的な香りとパイナップルの味が補完し合ってものすごい豪華な味になります。

おためしあれ!

● アリエナイ理科ポータルのこの記事をお読みになりたい場合は、こちら

image by: Shutterstock.com

前立腺がんが進行する人しない人。生死を分ける食事の習慣とは?

前立腺がんは、日本人男性が罹患するがんの中で4番目に多く、死亡数では6番目のがんです。この差について、前立腺がんは進行する場合としない場合があると解説するのは、メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』の著者で現役医師の徳田先生です。先生によれば、その違いを生じさせるのは生活習慣で、特に食事の内容に関係があるとわかってきたそうです。前立腺がんを予防し抑制する食事と、反対に進行させる食事その具体例を教えてくれます。

前立腺がんに勝つための生活習慣

人間はがんを発症しやすい動物です。日本人の半分が生涯でがんを発症します。男女別に分けてみると、男性の6割、女性の4割でがんを発症します。日本では毎年約87万人ががんを発症します。がんの罹患数が多い部位は順に、男性で胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、肝臓がんです。女性では、乳がん、大腸がん、胃がん、肺がん、子宮がん、の順となっています。

がん治療は進歩していますが、死亡率は依然高く、日本人の死亡原因の1位を占拠し続けています。日本では毎年約37万人もの人々ががんで亡くなられています。死亡数が多い部位は順に、男性で、肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がんです。女性では、大腸がん、肺がん、膵臓がん、胃がん、乳がん、の順となっています。

がんの罹患数と死亡数のそれぞれ上位5位に入っている部位を比べてみると男性ではある現象に気づくことと思います。それは、前立腺がんです。罹患数が多い部位の4位にランクしているにもかかわらず、死亡数ランクでは5位以内に入らずに、6位となっています。罹患と死亡にギャップがあるのです。

前立腺がんを予防する食事

前立腺がんの罹患・死亡ギャップが起こる理由は何でしょうか。それは、前立腺がんの医学的特徴にあります、前立腺がんの約半数は急速に進行して転移していくタチの悪いがんですが、残りの半数はおとなしいがんであり、そのまま様子をみてもあまり進行しないのです。

最近の研究によると、がん細胞が発生しても、がんを排除する免疫細胞の活躍によってがんの罹患が抑えられていることがわかっています。また、がん細胞がある程度増えてしまっていても、水際で免疫細胞が押さえ込んで、にらみ合い状態を続けていることもわかりました。がん細胞と免疫細胞が、微妙なバランスで拮抗しているのです。しかし、さまざまな要因で前立腺がんの増殖が増えてしまうと、免疫細胞たちの防波堤を突破して、進行がんになってしまうのです。

その要因には何があるのでしょうか。それは生活習慣です。特に食事内容が大きく影響することがわかってきました。さまざまな研究のおかげです。以下は、前立腺がんの発生を予防する、あるいは発生しても抑え込むことができるようになりうる食事や食材のリストです。トマト、にんじん、グレープフルーツ、カリフラワー、ブロッコリー、豆腐、枝豆、豆乳、サケ(鮭)、そしてマグロ(鮪)です。

「NHK集金人に暴力団関係者」N国・立花氏発言に「真実を明らかに」の声多数

NHKから国民を守る党の党首で、元NHK職員の立花孝志氏が、1日夜に放送されたのインターネットTVにて、NHK受信料を徴収スタッフについてについて「集金人がどれだけ怖いか。むちゃくちゃする。全員ではないが暴力団関係者を普通に使っている」と主張しました。
この発言に対し、SNS上では「真実を明らかにしてほしい」と、大きな反響が起きています。





※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。
source: 共同通信
image by:  DutchMen / Shutterstock.com

日本、韓国を「ホワイト国」から除外決定。現地で反日抗議集会も

政府は2日、輸出管理の優遇措置を与える「ホワイト国」から韓国を除外する法令改正を正式に閣議決定したとロイター共同通信など各メディアが報じた。この改正は21日後に施行され、今月下旬にはホワイト国リストから韓国が除外される流れ。ホワイト国から特定の国が除外されるのは韓国が初めて。

韓国側は、半導体輸出規制強化の撤回やホワイト国除外の撤回を求めていたが、日本政府が応じず強行した形。徴用工問題をめぐる日韓の関係がさらに悪化することは確実と見られている。

この決定を受けて、韓国の李首相は「日本は超えてはならない一線を超えた」と述べ、日本の措置の「不当性」を世界に知らしめると強調した。また、文在寅大統領は「われわれは二度と日本に負けない。十分、日本に打ち勝てる」と国民に団結を呼びかけた。

在韓の日本大使館前では大規模な反日抗議集会も行われ、安倍政権への抗議の声が挙がった。

韓国国内で抗議集会やデモが相次いでいることを受けて、外務省は4日、現場には近づかないなど、慎重に行動するよう呼びかけている。


source: ロイター共同通信

image by: Drop of Light / Shutterstock.com

ぶっ壊すのはNHKだけじゃない。吉本興業問題とテレビ利権の深層

写真週刊誌「フライデー」の報道に端を発する吉本興業を巡る一連の騒動が、未だ連日ワイドショーを賑わせています。同社の契約書を交わさぬ慣例を公正取引委員会が問題視するなど、事態は思わぬ方向への展開も見せていますが、「この騒動を取り上げるテレビ番組に欠けている視点がある」とするのは、元全国紙社会部記者の新 恭さん。その「視点」とは一体何を指しているのでしょうか。新さんが自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』で解説しています。

吉本興業問題とテレビ利権の深層

吉本興業のお笑い芸人が反社会的勢力の宴会に呼ばれて“闇営業”をしていたスキャンダルは、意外な方向に展開してきた。

吉本興業が所属芸人と契約書を交わしていないことについて、公正取引委員会が「優越的地位の乱用など独禁法上問題のある行為を誘発する原因になり得る」との見解を示した。

公正取引委員会は、ジャニーズ事務所についても、元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3氏を出演させないよう民放テレビ局に圧力をかけたとして、独占禁止法違反の観点から注意をしている。

テレビ局も含む“芸能ムラ”のなかで、人気タレントを抱える芸能事務所の発言力が異常に強まり、事務所の意向に反したタレントがテレビ出演のルートを閉ざされる現実に、公取委が懸念を示したといえる。

吉本興業の場合は、宮迫博之、田村亮の両氏が、会社に追い詰められて乾坤一擲の勝負に出た、あの涙の記者会見によって、「(謝罪)会見したら全員クビや」と恫喝した岡本昭彦社長の言動が表沙汰になった。

反社勢力からカネを受け取っていないとウソをついたのは「保身のためだった」と宮迫氏が素直に認めたことや、「謝罪会見をさせてもらえなかった」と憔悴しきった表情で語る田村氏の正直者イメージも相俟って、問題の矛先は岡本社長吉本興業の体質に向かった。

しかし、これを連日取り上げるテレビ番組に欠けている視点は、テレビ局自体が芸能ムラの一角となって巨大化した芸能事務所の意向を忖度”してきたということだ。タレントに対する事務所側の「優越的地位」は、テレビ局との関係があってこそ成り立つものだ。

詐欺集団や金塊強奪犯との関わりについては週刊誌の調査に任せるとして、もし宮迫氏らが記者会見をしないまま契約解除になったら、どうなっていただろうか。おそらく、テレビ業界からは完全に干され復活は難しいだろう。

吉本興業は世間から会社組織を守るため“品行方正の神”に生け贄として二人を差し出し、テレビ局は彼らを締め出すことでスポンサーを安心させ“儲けの神”の祝福を受ける。こうなると他の事務所も“商品価値”の落ちた芸人たちの移籍受け入れに、二の足を踏むにちがいない。

この件を、吉本興業だけでなくテレビ局の問題としてテレビ番組でコメンテーターが語ったケースはあまりないと思うが、筆者の記憶する限りでは、わずかに7月29日の「とくダネ!」における夏野剛氏、7月27日の「ウェークアップ ぷらす」での橋下徹氏が、その点に言及していただけだ。

地上波のチャンネル数が他国に比べて日本は必ずしも少ないわけではない。

米国でも無料で視聴できる地上波といえば、4大ネットワークのABC、CBS、FOX、NBCくらいで日本と同様、広告収入によって成り立っている。しかし、米国ではケーブルチャンネルの加入率が圧倒的に多く、国民の60%~70%が有料で契約しているといわれる。

アメリカ人の感覚だと、テレビといえばケーブルチャンネルを含めるのが一般的なので、地域によって差はあるものの、100をこえるチャンネル数があるといっていいだろう。

それに比べると、日本では公共放送のNHKと5つの民放キー局と系列地方局が地上波とBSをほぼ占拠してしまっている。しかもどのチャンネルも似通った番組ばかりで同質化がひどい。だからこそ日本のテレビ局の数が少ない印象が強いのだ。

視聴率競争もさることながら、民放各局が血眼になってきたのは、新規事業者を締め出し寡占状態を死守することだった。もちろん競争が少ないほど儲かるからだ。

武田教授が提案する、人生100年時代に50歳から必ずすべきこと

先日掲載の「誰も教えてくれない残り50年の人生をどう生きるのかという大問題」では、「第2の人生」の計画を自ら立てることの必要性を説いた中部大学教授の武田邦彦さん。今回武田さんは自身のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』で、幸福な老後を送るために50歳からすべきことを具体的に挙げています。

「第二の人生」はどんな人生にしたいのか?典型的な例を挙げてみる

0歳から50歳の第一の人生は、最初の10年の少年時代、20歳までの思春期は悩みながらもアッという間に過ぎていきます。さらに、20歳代で社会にでて、商売をしたり、サラリーマンになったりしても、まだ結婚もあり、住居も定まらず、懸命に生きているうちに30歳になる感じですから、第一の人生で自分が生活を選択しなければならないのはたった30歳から50歳までの20年間に過ぎません。

さらに、その期間でもやることは多く、子供もいたら考える暇もなく毎日が過ぎていくでしょう。それに対して、50歳から100歳までの第二の人生は、「まるで何も計画されていない50年」なのです。ですから、計画なしに突入したら、ただボヤっとして定年、年金、病気などに不安な毎日を過ごすことになります。

そこで、まずここでは第二の人生の典型的な計画を示してみます。といってもまだ第二の人生というものが人類の目の前に現れたのは最近で、それも日本、それに長寿国だけということですし、お釈迦さまも哲学者もなにも言ってくれていないので、これから固まっていくものです。でも、準備をしておかないと自分の人生の半分が暗いものになるのですから、とても重要です。

まず、50歳から60歳までは自分も元気で力もあり、それまでの蓄積を生かせる時代です。その時に、あらゆる力を絞って、「お金を蓄積します。60歳からは多かれ少なかれ、社会的家庭的な力が弱り、お金や体力も減ってきます。それに備える最後のチャンスです。

お金は50歳代に節約して貯蓄しておくことです。日本社会はややインフレ気味ですから、もし老後に備える貯金を若い20歳代ですることができても、お金の価値が低下しますからあまり意味がなく、できるだけ直近である方が有利だからです。それとともに、60歳からの仕事をできるだけ多く確保しておくことです。サラリーマンなら人付き合いをよくして、いろいろなところにツテを作り、必要なら資格を持ち、商売をされている人は30年程度は大丈夫な体制を作っておきます。

現在のほとんどの日本人は、50歳代になるとあとはゆっくりという意識が働き、むしろ「スタートする」というより、「そろそろ店じまい」と考えますが、それは老後が15年だったこれまでのことで、今後はこれから第二の人生が始まるのですから、ちょうど10歳から20歳の10年に勉強して基礎を作っておくようなものなのです。

日本へ中国人を招く「植樹ツアー」に税金が投入されている現実

10月の消費増税が実施されると、国民は否応なしに節約を余儀なくされることとなります。しかし税を受け取る側の日本政府には、「日中交流事業」の報告書を確認しただけでも数々の税金無駄遣いが確認できるとするのは、AJCN Inc.代表で公益財団法人モラロジー研究所研究員の山岡鉄秀さんです。今回山岡さんは無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』で、日中植林・植樹国際連帯事業の実態を暴き、是正を求め行動している実例も紹介しています。

河野外務大臣殿、一本でも植林ですか?驚愕の税金無駄遣いを是正せよ!

全世界のアメ通読者の皆様、山岡鉄秀です。

消費税増税が不可避となりました。多くの識者が「デフレ下の増税は無謀」と指摘しましたが、安倍政権は一顧だにしませんでした。はたしてどういう顛末になるでしょうか?私は経験的に、デフレ下の日本人は増税に影響され易いだろうと思っています。

日本人は1円までしっかり数える几帳面な民族で、概して心配性で、繊細です。だから、増税になると聞けば、心理的不安が大きく作用する傾向が強いのではないでしょうか。ただでさえ性格的に個人消費が伸びにくいのに、消費税増税があれば一気に消費が冷え込むリスクがあります。

全国民にすべからく増税の苦しみを与える以上、政府が無駄な支出を極限まで削減する努力をすることは当然の義務です。無駄な支出はそこら中にありますが、私が特筆したいのは隣国中国との交流事業です。

平成30年10月安倍首相が訪中した際多くの経済人が同行してここぞとばかりに新規事業の合意書に署名しました。米国との貿易戦争という名の覇権戦争に追い詰められて日本にすり寄る中国の姿を見て「チャンスだ」と考えたのです。覇権国家中国の延命に手を貸す愚に加え、私は日本政府がやたらと中国との人的交流事業に熱心なことに気が付いて奇異に感じました。そして、外務省による日中首脳会談概要に記述された、「首脳会談の成果」として羅列された項目を見て言葉を失いました。中国へのラブコールがぎっしり詰まっていたのです。


日中双方は、青少年交流の強化に関する覚書の署名を歓迎し、来年を「日中青少年交流推進年」とし、両国の若い世代の間の交流をより一層促進することで一致した。このため、双方は、今後5年間で3万人の青少年交流を推進していくことで一致した。

 


日本側は、中国の大学生及びリピーター観光客を対象とした更なる対中査証緩和措置を発表した。中国側はこれを歓迎した。

 


日中双方は、引き続き、日中両国間の双方向の往来を増進させるための具体的方策を検討していくことで一致した。

 


日中双方は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技会及び2022年の北京・張家口オリンピック・パラリンピック競技会を契機として、更に国民交流を促進していくことで一致した。この関連で、日中双方は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と2022年北京オリンピック・パラリンピック冬季競技大会組織委員会との間の交流と協力に関する了解覚書の署名を歓迎した。

 


日中双方は、本年5月に発効した日中映画共同製作協定を受け、具体的な協力が推進されるよう緊密に意思疎通していくことで一致した。

中国の浸透工作に世界中が懸念を抱いている今、中国に適切な距離を置くどころか、人的交流に前のめりになる日本政府の姿勢に疑念を抱いた私はさらに調査して驚きました。すでに実施されている似たような交流事業がゴロゴロ出て来たのです。わかったものだけでもこれだけあります。

中国若手行政官等長期育成支援事業招へい

 

中国の若手官僚に日本に留学(修士課程2年間)して頂き、親日派の官僚を育成する。交通費、滞在費、学費、同窓会費用まですべて日本政府負担

 

2017年度:3億4,993万円
2018年度:3億3,540万円

対日理解促進交流プログラムJENESY2018」(招へい

 

中国や韓国などから、対外発信力を有し将来を担う人材を招聘し、政治、経済、社会、文化、歴史、外交政策等に関する対日理解の促進を図るとともに、親日派、知日派を発掘する。平成30年度規模約3500人。

 

2017年度:2億1,969万円
2018年度:2億838万円

日中植林・植樹国際連帯事業招へい

 

日中国交正常化45周年である2017年、中国との間では、本事業の主要な目的である植樹活動及び環境・防災意識の啓発をベースとしつつ、対日理解促進の観点からは「3つの架け橋」(地方/青少年/文化・スポーツ)を軸に、約1,000人規模の交流(招聘)を実施。平成27年度補正予算にて90億円拠出

日中共通課題理解促進事業招へい

 

日本および中国に共通する課題を取り上げ、日中関係者間における意見交換や視察を実施することで共通認識の醸成と理解促進を図ることを目的とする

 

2017年度:4,283万円
2018年度:3,862万円

中国高校生長期招聘事業招へい

 

日中関係の未来を担う高校生を中心とする青少年の交流を目的とする。37名の中国人高校生が日本の高校で寮生活、ホームステイを送りながら約1年間の学校生活を経験する。

 

2017年度:6,766万円
2018年度:7,270万円

販売戦略ナシ。新規事務所の若手営業3人が目標1億を達成するまで

営業職の中には、具体的な「販売戦略」が与えられず、先に目標値だけが提示される場合があるようですが、「それも一種の戦略の場合がある」とするのは、無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』著者の梅本泰則さん。梅本さんは今回、敢えて販売戦略を持たない地方の問屋が、どんな手順で土地勘やパイプのない東京への進出に成功したのかを詳しく紹介しています。

戦略がなくて、どうやって販売するのか

ある地方の問屋さんが東京に営業所を出しました。市場拡大のためです。ベテランの営業所長と若手営業マン3名が選抜されました。皆、やる気まんまんです。営業所開設のための準備をしなければなりません。準備期間は3か月

わくわくしながら真新しい事務所に赴任します。「さあ、やるぞ!」。20代後半で、一番若い営業マンが気合を入れました。そして30歳になったばかりの営業マンが新任の営業所長に尋ねます。「今後の販売戦略を説明してください」。

すると「販売戦略?そんなものはないよ」と返事が返ってきました。その営業マンはビックリです。販売戦略がないってどういうことなの

今までの上司は、曲りなりにも販売戦略を授けてくれました。しかし今度の上司は戦略が無いというのです。東京進出に当たっては、本社の幹部と販売戦略を打ち合わせてきたとばかり思っていました。

しかもこの営業所長は、それまで2か所の新しい営業所を開設してきた方です。部下からの信頼も厚いと聞いています。その所長が「販売戦略はない」というのは、どういうことでしょう。

販売戦略がない

実は、今回の東京営業所長が開設してきた2つの営業所でも販売戦略というほどのものはありませんでした

そのエリアには、本社で取引をしていた小売店さんすでに数十社ありました。販売戦略がなくても、とりあえずはその数十社の取引高が新しい営業所の売上に組み込まれます。そこで最初にやることはその数十社の取引を深めることでした。その間に、営業マンはメーカーさんがくれる情報をもとに取引の無かった小売店さんに顔を出します。そうやって、少しずつ売上を増やしていったのです。つまり、しっかりとした販売戦略がなくても市場が開拓出来てしまいました

それが、新しい東京営業所の所長にとっての成功体験です。ですから戦略を考えることはしませんでした。おそらく、本社も実績のあるベテラン所長に任せたのでしょう。

しかし東京エリアはそれまでの状況とは違います。本社が取引をしている小売店は、一件もありません。全くゼロからのスタートです。30歳の営業マンが所長に聞きました。

「今期の販売目標はいくらでしょうか」
「1億円だよ」

販売目標だけは本社から指示をされていたようです。

「どの商品を中心に販売していくのですか、どの小売店さんを攻略していくのでしょうか、どんな販売促進策を考えておられるのでしょうか」

所長は落ち着いて「それを今から考えるのだよ」との答です。それでは遅すぎます。仕方なく、開設準備の期間、取引のある在京のメーカーさんに足を運び東京市場の小売店さんや競合問屋さんの情報を集めて所長に報告する毎日です。

ところが、3か月たっても一向に販売戦略が固まりません。それはそうです。このベテラン所長は販売戦略書を作った経験がないことが分かりました。それでは、いつまで待っても出来ないはずです。もちろん若い営業マンにしても、どうやって作ったらいいのか分かりません。とうとう営業所開設の日が来てしまいました。

れんこんのブランド化に成功した野口農園「高く売るための努力」

1本5,000円前後という「超高級れんこん」が飛ぶように売れ話題となっています。国内はもとより海外の高級レストランからも高く評価されているというこのれんこんの「ブランド化」成功の秘訣はどこにあるのでしょうか。MBAホルダーの青山烈士さんが自身の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』で、高級れんこんを世に送り出した野口農園の戦略・戦術を分析しています。

新しい価値の創出

今号は、人気の「高級れんこん」を分析します。

野口農園(れんこんの生産販売)

戦略ショートストーリー

ギフト購入者や高級料理店をターゲットに「食味の良い希少品種を栽培するノウハウ」に支えられた「上品な甘み」、「シャキシャキ感」等の強みで差別化しています。

甘味にこだわった「高級れんこん」という市場を創出することで、ギフト品としてだけでなく、海外の高級レストランからも支持を得ています。

分析のポイント

「野口農園」は「れんこんのブランド化に成功している好事例ですので、今号ではその成功要因について考えてみたいと思います。

「良いものをつくれば売れる」という時代は終わったという言葉を聞くこともありますが、良いものを作るだけで売る努力をしなければ売れることは難しいということですね。

売るための努力に、良いものを安く売るための努力がありますが、この努力は売れやすさにつながるとは思いますが、生産者側にとっては、手間暇かけて作ったものがその手間暇にあった価格で売れなければ、割に合わないですし、皆が同じように安く売る努力を始めて価格競争が拡大すれば、個々の生産者は疲弊してしまいます。

「野口農園」の場合、どのような売る努力をしたかというと、高く売るための努力をしたのです。

具体的に言うと、手間暇かけて育てた「れんこん」の価値に対して適正な価格を設定し、地道な認知活動とともに、その価値にお金を払ってくれる方をターゲットに売り込んだのです。

高く売るための努力の困難さは、想像に難くないですが(実際に野口農園も相当ご苦労されたようです)、高く売るためのポイントとなるのが「新しい価値の創出」です。

当然ですが、世の中に出回っている「れんこん」と同じものを提供していて、自社だけ価格を高めれば売れなくなります。ですから、世の中に出回っているれんこんと異なる新しい価値を提供する必要があります。

その新しい価値を生むために起点となるのが、「れんこん」の希少品種あじよし」です。希少品種であるということだけで、一般的な「れんこん」と異なることは明らかですし、実際に味を比較しても、「上品な甘さ」と「異次元のシャキシャキ感」という他のれんこんに無い価値提供につながっています。

しかし、「あじよし」は既存の品種ですし、「あじよし」の特徴である「上品な甘さ」と「異次元のシャキシャキ感」はもともと備わっていたものですから新しい価値というわけではありません

では、何が「新しい価値」なのかというと、「野口農園」は、「あじよし」の価値と高く売る努力を組み合わせることで、高級食材としての「れんこん」、ギフト用としての「れんこん」など、あらたな利用シーン使い方の創出につなげています。

つまり、「れんこん」の新しい使い方により生まれる価値、例えば

  • ギフトで「高級れんこん」を贈ることで相手に喜んでもらえる
  • 料理店で「高級れんこん」を食べた顧客が喜んでくれる

といったことが、ユーザー(購入者)にとっての、新しい価値であり、「野口農園」が新たに創出した価値ということになります。

このような新しい価値が認められ、実績が積み重なることにより、「野口農園」の「れんこん」は高級食材であるという認知度の拡大とともに、ブランド品として扱われるようになっていったのでしょう。

今後、野口農園の「れんこん」が、世界にどのように広がっていくのか注目していきたいです。

いきなり海からじゃない。生物が陸上に進出するまでに起きたこと

生命の起源である海から、長い時をかけて陸上に進出した生物。動物が陸に上がるために骨格を発達させる必要があったとする説に対し、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんは「過程が見えない」と指摘します。山崎さんは、海水域から淡水域を目指した生物たちが、その環境に適応するために獲得したものが、さらなる新天地「陸」への準備となったと、目からウロコの進化の話を披露してくれました。

生物の陸上進出と骨のこと

かつて生物が海から陸上へ進出した際に、浮力の無い地上で自重を支えるために発達させたのが骨格である、という考えがある。この理屈に従うなら、生物は陸上で生活するために骨を発達させたということになる。

一見、筋の通った説ではあるが実は大きな弱点がある。それは一番最初の生物現象、つまり初めて水から陸に上がった生物について説明できないというところである。本来、水の物であった生物が陸の物になる変化の過程が見えないのである。

では「水から陸へ」という、この生物史上の大躍進は如何に説明すればいいのであろう。かつて生物は海で生まれ、爆発的にその種を増やし、繁栄を極めた。海は生物にとって生き易い環境だったのである。当然ながらこのことを逆に言えば、競争の激しい世界でもあったということである。

そこで一部の生物群は新天地である淡水域を目指した。ここで大問題が生じた。ミネラル不足である。舐めるとしょっぱい海水はミネラルの宝庫であった。一方、淡水にはカルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが圧倒的に少ない。この問題を解決しなければ、生物圏はせいぜい汽水域止まりである。

生物の恒常性に必要不可欠なミネラルが常時確保できないなら、それを蓄える何らかのシステムが生き物には必要となる。その時、生物の体の中心に出来たのが骨である。骨は元々カルシウム等のミネラル備蓄器官だったのである。これが素地となりやがては地上進出が可能となるほどの骨格形成を見るに至るのである。因みに、原始の海生生物において骨にあたる部分は現在のサメのように軟骨であった。

もう一つの問題は酸素である。河川などの淡水域は大雨が降った時などの土砂の流入が激しく容易に水が濁ってしまう。水が濁れば水生植物まで日光が届かず光合成ができなくなる。水中は深刻な酸素不足となり、これを生き抜くための器官として初期の肺が形成された。

つまり、陸上で生きるために骨格あるいは肺が発達したのではなくて、淡水域で生きるためにどうしても必要だった骨や肺という器官が結果として地上への進出を可能にしたのである。

この事実は生物の可能性というものを考えた時、面白いテーマを提示する。生物は常に新天地を目指す。そして眼前の新たな環境に適応していくことが、さらなる新天地進出への準備となる。このようにして生物圏は地球上に無限に拡大していったのである。

自然界において生物は決してジョージ・マロリー的なロマンチシズムで新天地を目指す訳ではない。そこには現実の環境に適応できるかどうかという厳しい淘汰の連続があるだけである。故に生物は不気味なほどに逞しいのであろう。

image by: Shutterstock.com