100年ブランドを3つも抱える「アサヒ飲料」の絶好調が続く秘密

発売から135年の「三ツ矢サイダー」、発売115年の「ウィルキンソン」、そして発売100年の「カルピス」、この誰もが知っている飲料を販売しているのがアサヒ飲料。この100年を超えるロングセラーブランドを3つ抱え、アサヒ飲料は2019年まで16年連続で販売数量増を達成している。「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」は、放送内容を読むだけで分かるようにテキスト化して配信。競争の激しい飲料市場で成長を続けるアサヒ飲料の経営戦術を探る。

大人がハマるカルピス~再ブレイクの秘密

大阪府吹田市の「ららぽーとエキスポシティ」に大行列ができていた。その先で子どもたちが夢中になっていたのは「蛇口からカルピス」。カルピス今年が発売100周年。その記念イベントで、小学生以下の子どもたちに無料でカルピスを振る舞っていた。

メーカーが調べたところによると、全国民の99.7%が「カルピスを飲んだことがある」と答えている。ただ、少子化の時代にあってカルピスは売れなくなっているのではないかと思ったら、大人たちが買っていた。

特に最近、大人にうけているカルピスがある。かつてカルピスは、原液を水で薄めるのが当たり前だった。子供の頃、原液を入れすぎて叱られ、「もっと濃い味が飲んでみたい」と思った人も多いのではないか。そんな昔の夢を実現させたのが2016年発売の「濃いめのカルピス」だ。乳成分量がカルピスウォーターのおよそ2倍。その名の通り濃い味を楽しめる。発売3年で2億本以上を販売。200億円を売り上げ、大ヒット中だ。

一方、「カラダカルピス」は体脂肪を減らすことをうたった機能性表示食品だ。「カラダカルピス」に入っているのはCP1563株と言う新しい乳酸菌。「脂質代謝を活性化させることで、最終的に体脂肪を減らす作用が期待できます」(研究開発本部・松浦啓一)と言う。

メタボが気になる大人にとって魅力的なこの「カラダカルピス」も1億本以上、125億円を売り上げたヒット商品となっている。

こうした大人向け商品を中心にカルピスは現在、絶好調。この10年で販売量は1.5倍になり過去最高を更新、再ブレイクしているのだ。

群馬県館林市のアサヒ飲料群馬工場。朝8時、カルピスの工場に巨大なタンクローリーが到着する。運んできたのは殺菌加工をしていない絞ったままの牛乳、生乳だ。

その生乳からまず脂肪分を取りのぞき脱脂乳を作る。これを発酵させると酸味が生まれる。さらに砂糖を加え、2次発酵させると、あの甘酸っぱいカルピスになるのだ。発酵させる際に使っている発酵液の中には、酵母と独自の乳酸菌を組み合わせた通称カルピス菌が入っている。カルピスは牛乳を乳酸菌で発酵させた健康飲料なのだ。

カルピスの生みの親は明治時代に生まれた三島海雲。実は海雲がカルピスを発売した100年前からその打ち出しは変わっていない。当時のキャッチフレーズは「美味整腸」「滋強飲料」。おいしくて整腸効果があり、栄養のある健康飲料として売り出したのだ。

カンブリア人物②

上の子かわいくない症候群に悩む母親がそれを乗り切った方法は

「上の子かわいくない症候群」というものをご存知でしょうか。下の子が生まれ、上の子がかわいく思えなくなってしまったお母さんのことを指すそうです。本当にそんなことあるの? と思ってしまいますが、実はかなりそういうお母さんがいるんだとか。今回、無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』の著者・パピーいしがみさんに寄せられたのもそんなお悩みを抱える方からの相談でした。なぜ、上の子はかわいく思えないのか?という理由とともに、どういう心構えをしたらよいのかを回答しています。

強い赤ちゃん返り

こんばんは。パピーいしがみです。暖冬で「今年の冬は暖かくて過ごしやすいな~」と思っていたのですが、新型コロナウイルスの不安が日に日に大きくなっていますね。水際対策でなんとかなるか?と思っていたら、次から次に市中感染の知らせが舞い込み、最初は特定できていたその感染経路もどんどん広がり、今やいつ、どこで感染するかわからない、という状態になりつつあります。都内や人口密度の高い場所で生活されている方は、より気を付けておられると思いますが、何とか早く終息してほしいと願うばかりです。

ただ、これだけ毎日「コロナウイルス」という名前がテレビで叫ばれていると心配になるのが、学校などで、その名前を付けてイジメやからかいが起きることです。

子供たちはそんなに悪気はなくても、咳をしたり、熱で休んだりした子に「コロナじゃね?」「逃げろー」「近づくな!うつる!」とか…もうすでにあるようです。こういう事は、先の東日本大震災で非難をした子供たちも「放射能」とあだ名をつけられたり、仲間はずれにされたりとかがあって、なんだかとても悲しくなった事を思い出しました。

ところが、自分の友達が「コロナ」と言われたけれど、それに敢然と立ち向かい、友達を守れたんですよ♪というご報告を頂きました。今は、毎日を元気に過ごし、強い気持ちをもって成長してくれたお子さん。でもそんなお母さん、クッキー&クリームさんも、かつては子育てに悩んでこんなご相談を頂いていたのでした。

次男が産まれたのが、長男が2歳のときでした。それまで、長男は自立心の強い子どもでした。着替えや食事など、何でも自分でできました。長男は、次男の産後はおばあちゃんの家(私の実家)にひと月ほど寝泊まりし、おばあちゃんが、毎日自宅に2時間ほど、長男を連れて遊びに来てくれました。

 

長男は「産後ママは家事が出来ないので、おばあちゃんの家で過ごす」ことを理解していて、ぐずることは一度もなかったそうです。長男のことを健気に感じて、おばあちゃんの家に戻るとき、毎回涙が出ました。長男は「また明日くるからね、ママ、泣かないでね。」と言って玄関を出て行きました。

 

産後ひと月たって、長男が自宅に戻りました。少したつと、予想もしなかった強い赤ちゃん返りが始まりました。何でも自分で出来ていたのに何も自分でできなくなりました。抱っこやおっぱいを求めて、激しく泣きました。次男が寝かしつけるときに、長男が泣き叫んでいることが何度もありました。私は、長男をおばあちゃんに預けたい、と毎日思っていました。

 

そのうちに、長男はまばたきが多くなりました。ストレスから、チックになったのだと思いました。小児科の先生は「下の子が産まれるとよくあることだけど、そのうちに治るから大丈夫ですよ」と言ってくれました。

 

私はなるべく甘えを受け止めるように心がけましたが、心の中は、次男がたまらなく可愛くて、長男に対してはしょっ中イライラしていました。チックは幼稚園に入園するまで続きました。

 

長男は、次男が産まれるまでは、落ち着きのある子どもでした。ところが、幼稚園に入って、心配なことが続いています。自由遊びのときは楽しく過ごしているようなのですが、なぜか人がたくさん集まる行事に参加できないのです。特にパパが参観すると、激しく泣いてずっとパパに抱っこしています。入園式も運動会も土曜参観も、ただただパパの胸の中で泣いていました。

 

長男が行事で泣いてしまうのは、私のせいのような気がします。ママに愛されている実感がなく、不安なことに立ち向かう勇気がないのでは、と思います。本当は穏やかで、優しくて、可能性にあふれている子どもなのに、それを発揮する地盤を、作れていないような気がするのです。

 

大切な主人との間に産まれた我が子を、心から愛したいです。長男の全てを包み込めるお母さんになりたい。そして、長男に、自信を持って生き、幸せを掴める人になってほしい。自分の意識を変えたいです。何から始めればいいのでしょうか。

危機管理の専門家がクルーズ船の下船対応を危惧。反論にもひと言

他国と違い、クルーズ船内で陰性のまま一定期間が過ぎた乗客を隔離することなく帰宅させた日本政府。船内の隔離措置に問題がなかったことを主張したかったのでしょうが、下船者から次々に感染者が表れ、不安は現実のものとなっています。メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストで危機管理の専門家でもある小川和久さんは、この帰宅措置について危惧を表明。それに寄せられた反論にも的外れであると指摘しつつ、政治家の決断の必要性を訴えています。

色んなことを言ってくれるねぇ

新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)、なかなか収束の兆しが見えませんが、いかがお過ごしでしょうか。先々週、日本政府の対応について次のようなコメントをNews Picksに投稿しました。

「日本政府は、いまからでも遅くないから、クルーズ客船から下船した乗客を、少なくとも2週間にわたって隔離すべきだ。陰性だった乗客が陽転し、発症した場合、風評と相まって日本のイメージと信頼性をダウンさせることは間違いない。   それが意味するのは、日本との経済関係に危惧を抱く国家や企業が続出する恐れだ。少なくとも各国が実施している2週間、政府が隔離施設を確保し、不自由を受け入れてもらえるよう、手厚く対処すべきだ。日本経済がダメージを受けることは、隔離対象の人々の生活に打撃を与える問題として、理解してもらうしかない」

おおむね、肯定的なコメントを頂戴したのですが、なかには首をかしげたくなるようなご意見もありました。その場にいたら反論し、場合によっては問い詰めたくなるようなものです。例えば…。

「事態収拾に当たる人々に対して、無理難題を要求すべきではありません」

「法律に阻まれている現場に何をしろというのか」

そして、私がラジオ日本の「マット安川のずばり勝負」(2月21日)で放送した同じ趣旨の発言についても、「加藤さんを過大評価してませんか?先を読めない加藤さん、危機管理が出来ない加藤さん」というご意見がありました。加藤さんとは、加藤勝信厚生労働大臣のことです。

まず、「事態収拾に当たる人々に対して、無理難題を要求すべきではありません」ですが、これは神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授のコメント(クルーズ船内の管理はずさん)に対する反発も込められていると感じました。

私が言いたいのは、現場の努力は認め、激励したうえで、さらに何をなさなければならないのか、感染を拡大させないためには、どういう取り組みが必要なのか、それについては外部の意見にも耳を貸さなければならないのではないか、ということです。

「現場は頑張っている」だけでは、自分たちがやっているのは正しいのだから「外部の人間は黙っていろ」というのに等しく、厚労省の中のタチの悪い役人と同じ考えだと言わざるを得ません。私は言いたい。「現状でいいのか。だから、どうするんだ!」

日常こそが本当の真剣勝負の場。道場で父から受けた剣の道の教え

社会人であれば、誰もが一度は厳しい上司や過酷なノルマに押しつぶされそうになったことがあるのではないでしょうか。そんな時どう行動すればいいのか、そのヒントは剣道教士八段・一川一氏の語る「大成への大道」にあるかもしれません。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、氏が亡き父から教わった剣の道が、いかに人生において有意義なものであるかを、様々なエピソードを交え紹介しています。

剣道家の父が、兄を目覚めさせた言葉

本日は『致知』2013年5月号より、剣道教士八段・一川一(いちかわ・はじめ)氏の随想記事をご紹介します。

「市井の剣道」 一川一(剣道教士八段)

中学時代に剣の道に分け入り、気がつけば早半世紀以上が経ちます。

修練を重ねるほどにこの道の奥深さ、険しさを痛感するいま、私の大切な拠り所となっているのが、父の遺してくれた教えです。

範士八段、当代一流の剣道家にして野田派二天一流第十七代でもあった父は、終生求道の歩みを止めることなく、その人生を通じて得た様々な学び、悟りを膨大な紙片に書き遺しました。

「剣道は、元来、相殺傷する技術を学ぶので、残忍殺伐な道のように思われるむきもあるが、決してそのようなものではなく、あくまで教育的、道徳的な体育であり、精神修養法である」

「剣道で、勝ちさえすればよいという試合や、それを目的とした稽古をしていたのでは決して本物にはなれない。目先の勝敗にとらわれず、基本に忠実な正しい稽古を地道に積み重ねる。稽古の本旨はここにあり、それが大成への大道である」

最近の剣道は、父の説く「大成への大道」から外れ、勝ち負けにばかり目を向けがちなことが気掛かりです。

大会などで華々しく活躍するのはごく一部の人であり、大半はそうした華やかな場とはあまり縁のないところで黙々と修業に励む“市井”の剣道家です。

では、試合という目標のない剣道家たちが目指すべきものはなんでしょうか。私は剣の五徳、即ち正義、廉恥、勇武、礼節、謙譲だと考えます。もちろんこれは、大会に出場する人も目指すべき普遍的な目標です。

父の生前、こんな諭しを受けました。

「お前は道場の門をくぐる時、『よし、やるぞ』と両刀手挟んで入ってくるが、それは逆だ。日常こそが本当の真剣勝負の場であり、道場から出て行く時にこそ気を引き締めなければならない」

確かに道場の中は、防具を着け、指導者の下で技術を修める場にすぎません。剣道家としての真価が問われるのはまさに日常の場なのです。

同じく剣道を学んでいた兄は、大学時代に九州チャンピオンになるほどの腕前でしたが、就職後は竹刀を握る機会もなく、職場での苦しい胸中を父に打ち明けていたのを側で聞いたことがあります。

父は兄に「お前は剣道を学んできたのだろう」とたしなめ、こう諭しました。

「剣道の技量を伸ばすには、厳しい先生にかからなければならない。職場も一緒だ。厳しい上司に打たれても、打たれても、『お願いします』と真摯に向かい続けなさい」

自分の弱さを隠すことなく、真剣に打たれること。打たれる度に反省し出直すこと。兄は父のアドバイスを心に努力を重ね、その後営業でトップの成績を収めました。

いくら剣道の修練を積んでも、それで生計を立てていくわけではありません。大切なことは、道場で学んだ業を一般社会で実行していくこと。修業から修行へと昇華していくことです。

剣道の稽古は自分一人ではできません。相手があって初めて成り立ちます。そして相手は打ち負かす敵ではなく、自分を育ててくれる師なのです。

剣道が礼に始まり礼に終わるのは、きょうはいい稽古をさせていただきました、おかげで成長できました、と相手があって自分があることを自覚し、敬意と感謝の心で向き合うことを説いているのです。ゆえに私は、中学生と稽古する時も七段、八段の高段者と竹刀を合わせるのと同じ真剣さで向き合います。

人気コンサルが店舗繁盛のために数値分析と行動が必須と訴える訳

サービスや商品のクオリティ、業務オペレーションのスピード等々、飲食店が問題を抱えている場合、必ず数値に表れるといいます。つまり数値分析は問題点発見の「宝の山」なのですが…、さらに今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では著者で飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが、「分析結果を見ても行動しなければ何も変わらない」と指摘するとともに、積極的に改善に結びつけるべしと記しています。

何も行動しないから、数字が変化しないのだ!

僕のご支援先では、毎月、細かく数字分析を行い、店の問題点を抽出し、問題点を確実に改善できるよう行動計画を考え、行動してもらうようにしています。それは、僕が考える数字分析のゴールが、「数字から問題点を発見し、問題点を改善する」と考えているからで、単に、数字の計算だけをしても意味がなく、行動にどうつなげるかを考えているから。

そのため、数字分析は、単に、FLコストがどうだ、利益がどうだというだけでなく、どこの売上(曜日別売上や週別売上など)が上がったのか下がったのかをまず確認します。そして、“店の営業状態がどうだったのか”、つまり、問題点がどこにあるのかを発見するために、様々な数値の検証します。

フリー売上と宴会売上。また、客単価。これも居酒屋などの業態では、総客単価だけでなく、フリー客単価、曜日別のフリー客単価、宴会客単価等。フード売上とドリンク売上の比率、男女別比率などなどを先月、先々月と比較としてどれぐらい下がっているのんか上がっているのかを確認。

その上で、なぜ、各数字の変化が起きているのかの原因分析(仮説立て)を行い、そこから問題点を特定し、改善策を考えます。これを毎月実行していけば、確実に店の問題点が消え、確実に「お客様満足度」が向上し、売上アップにつながります!

あるとき、あるご支援先の店長が、「こんな数値分析意味あるんですか?男女別の変化なんて、男が増えたと言っても、女が減ったってことも言えるから、そんなの分からないし、こんなことやって何の意味があるのですか?」と言ってきました。何年もご支援をしてきたけれど、彼には、この数値分析の目的が伝わってなかったことがとても残念でしたが、なぜ、彼がこんなことをいうのだろうと考えてみました。

そこで思いついたのは、そういえば、彼は口先ばかりで行動をしない人だということ。いや、全く行動しないということはないのですが、ただ、毎日、時間通り出てきて、営業をして帰る。この繰り返しをしているだけなのです。また、決して、オペレーション能力は低くはないので、売上もそれほど変化は起こらないのです。

それでよくよく考えてみると、“ある程度お客様がついている店”において、店長が何も行動しない店は、数字がほとんど変化しない、ということに気づいたのです。彼の店だけでなく、それ以外の店でも、「行動しない店は数字がほとんど変化しなかった」なあと。

つまり、店の改善行動、これも、単に店をきれいにするとか、アルバイトを育てるとかではなく、お客様の不満を消していく(改善する)行動がないと、数字というのは「変化」しないのです。

よく考えればこれは当たり前のことで、「ただ営業しているだけ」だと現状のお客様をつなぎとめることにしかならず、いい意味でも悪い意味でも売上や売上を分解した数値(客単価やFD比率や男女比率、フリー売上比率と宴会売上比率など)は、本当に変化しないのです。

行動している店というのは、例えば、フード比率が適正比率より低いとなると、「自店の商品が飽きられているかも」「フードの提供時間が遅いかも」という仮説立てから、新商品を投入したり、料理提供のための改善を行います。すると、本当に1ヶ月後、2か月後には必ず変化します。でも、分析も行動もしない店は、現状維持か、低下するだけなのです。

もし、店の売上を本心から上げたいと思うのであれば、毎日、細かく数字を分析してみて欲しい!そして、問題点をみつけ、その問題の原因を特定し、確実にその原因を改善する「行動」をして欲しいのです。

行動すれば、必ず、数字に「変化」が現れます。そして、また、分析、改善という行動をとれば、必ず、売上は向上するのです。行動するからこそ、数字は変化する。だからこそ、数字分析をする意味があるのです。

結局、行動しないということは、店に何も変化(いい意味でも、悪い意味でも)が起きないということです。

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【書評】日本で「ありえない」けど世界では「あたりまえ」のコト

「日本の常識は世界の非常識」という言葉があります。文字通り、日本では当たり前だと思っていても、世界で見たら「信じられない」「非常識」になるというものです。これは逆も然りで、世界で見ると当然でも、日本にいる私たちにとっては「ありえない」ということになるのです。それを集めた一冊の本を紹介しているのが、無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』の著者で編集長の柴田忠男さん。驚愕してしまうような世界の「あたりまえ」をレビューしています。

偏屈BOOK案内:斗鬼正一『開幕! 世界あたりまえ会議』

71BqRVeppUL開幕! 世界あたりまえ会議
斗鬼正一 著/ワニブックス

図書館の新刊棚にあったコンビニ本テイストの雑学本。筆者は江戸川大学社会学部現代社会学科文化人類学・民俗学コース教授。誰かにとっては「あたりまえ」だが、私たちにとっては「ありえない」ことを、おもしろおかしく紹介する本で、文化人類学の研究書ではない。フリーのライターが、30冊超の参考文献を漁って作ったものと推察できる。各議題のタイトルは簡潔でよろしい。

男と女について、人生について、コミュニケーション、身のまわり、生きるため、といった5つの「あたりまえ会議」。議題83件を見開き2ページで説明する構成で、簡潔で丁寧な本文の漢字は全ルビ付き。大事な記述は太字と波線罫付き。ヘタヘタな挿絵がいい味。各議題の文末に「日本人からしたら……」というツッコミのようなコメントが入る。小学生でも読めて、そこそこ面白い。

「花嫁が次々と新しい彼氏を引き連れてくる」「幼すぎる妻を手塩にかけて育てる」といった話は、太平洋の島々や未開発地域の話だから斜め読み、主に文明国のおかしな議題が読ませる。議題1は「男女を徹底的に分ける」で、イランではバスは男女が前後に分かれ、出入り口も別。列車も男性と家族連れ専用車両、女性専用車両に分かれているなど、みっちり男女分離が行われている。

「そんな国ですから、たとえ外国人でも、夫婦でない男女がホテルで同室に泊まることは、非常識どころか犯罪で、逮捕されてしまうのです」って、ほんまかいな。トップバッターの記事だから、間違いないはずだ。「ナンパで真っ先に尋ねるのは、苗字」とは、「同姓不婚」という伝統のあった韓国の話。自分も相手も同じ苗字だったら結婚できなかったが、いまは民法改正で緩和された。

それでも8親等内は結婚不可。日本では3親等以内の親子、兄弟姉妹、祖父母と孫、甥姪と叔父・叔母は、慣習的にも法律上も結婚できないが、いとことなら可能である。ところが、韓国人の目にはこれが非常識に見える。韓国では、婚活は焦るな危険。ブレーメンなどドイツ北部の都市では、独身のまま30歳を迎えてしまうと、街の中心にある大聖堂の掃除という罰が与えられるという。

この作業中に、男性は未婚女性から、女性は未婚男性からキスをもらわない限りやめられない。これには同窓会の意味合いもあり、罰せられているはずの本人もみんなでにぎやかにビールやワインを飲む。早く結婚して子供を持てという願いや圧力が込められた通過儀礼なのだ。ドイツはマザコン大国らしい。

結婚披露宴の費用は新婦持ち、というのがアメリカの常識。変なの。結婚は厳格な契約である、というのがイスラム国。変なの。重要なのは新郎側が新婦側に支払う資金(婚資)で、イスラムの法律に定められている通り、前払い分と後払い分に二分され、前払い分は結婚時に、後払い分は離婚した場合に支払うと取り決められている。妻にとっては離婚保険に加入したようなものだ。

その妻が先に死んだ場合、夫は妻の遺体に触れることはできない。結婚は契約なので、死んだら自動的に契約解消となり、もはや夫婦は他人になってしまうからだ。日本も「少しでも若く見られたい女性」「証明写真はなぜか正面顔」の2議題で登場する。日本人にとって「ありえない」ことが世界のどこかでは「あたりまえ」というのは興味深い。病院の待合室向きの本である。

編集長 柴田忠男

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「家でできるトレーニングはある?」人気コンサルに聞いてみた

読者からのどんな質問にもスバッと回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、「体力をつけるために家でできるトレーニングはなにかありませんか?」という質問に答えます。永江さんは、「家でトレーニングなんてできない」とズバリ。体力をつけるためという理由の前に、何のために体力をつけたいのかが大切で、目的を見つけることをアドバイスします。

体力をつけるために家でできるトレーニング

Question

shitumon

永江さんのブログ、メルマガ大変わかりやすく勉強になっています。私は今、大学生なのですが昔から運動が苦手で避けてきました。しかし最近体力が無いのが悩みで筋トレなど何かトレーニングを始めたいと思っています。

今まで何もしてこなかったこともあり、いきなりジムに行くのは気が引けるので、なにか家でできるトレーニングはないでしょうか。個人的には以前永江さんのブログで紹介されていたケトルベルでも買ってみようかなと考えているのですが、どうでしょうか?

永江さんからの回答

正直申しまして、体力をつけるためという理由で家でトレーニングなんてできないとわたしは思います。1、2回試したらもうやらなくなるのがオチです。ジムに行ってトレーニングするにしても同じことです。ひとりで黙々とやっていても目に見えるほどの効果がなかなか出なくて結局続かないでしょう。

そういった意味では、筋トレは効果が目に見えやすく普通のトレーニングよりも続けやすいのは確かです。筋トレを続けて筋肉がついてくると、「ああ、変わってきたな。」と確認できて自己満足にも浸れます。筋肉は裏切りませんからね。やればやるほど理想の体に近づき、ますます楽しくなります。

しかしそれだって最初から1人でやるのはよっぽど意思が強くないと厳しいですよ。だからみんなパーソナルジムに通うのです。パーソナルジムで予約を取り「しょうがない、行くか。」と頑張っていくうちに体が変わってきてだんだん楽しくなる。楽しくなってきたらこっちのものです。夢中になって続けることができます。

ただし、筋トレもそれだけを趣味として続けるのは無理があります。サーフィンのため、ラグビーのため、ボディビルの大会に出場するためなど、何か目的があればこそできるものだと思います。何の目的もないのにあんなに辛いことなかなかできない。

ですから質問者さんも運動することを目標にするのではなく、まずは体を動かすような何か好きなことを見つけてはいかがでしょうか。例えば電車好きの撮り鉄だって1番のシャッタースポットを求めて歩きまくるし、地下アイドルのオタクだってライト持ってあの踊りは相当体を動かしています。釣りだってぼーっと浮きを見ているわけではなくみんなメチャ体力使っています。そもそもフィッシングはスポーツのジャンル(笑)。どんな内容でも好きなこと、楽しいことを夢中でやっていて結果体を動かしていたとなれば、辛い気持ちにはなりません。

漫画が趣味だって良いと思います。作品に出てくるスポットを聖地巡礼したら立派な運動です。実際、ジブリファンはもののけ姫を見て屋久島探索したり、千と千尋の神隠し見て台湾まで行ったりしています。

ドローン撮影だってすごい山の上まで登ったりして相当体力使います。どれも体を動かすことが目的ではないけれど楽しんでいるうちに運動もしている、この感覚が良いです。

中でもおすすめは、少しギャンブル的な要素のある趣味です。例えばバードウォッチングなら今週はどんな鳥に出会えるかなと毎回期待が膨らみます。サーフィンだったら今日は波に当たるかなとか、釣りなら今日はそもそも釣れるのか、といった具合です。写真や昆虫採集も然り、フットサルだって毎回勝つか負けるかわからないから余計に楽しい。

まずは趣味を見つけること。趣味にはまったら、さらにそれを楽しむために筋トレ頑張ろうといった次のステップへと進んでみてください。

ちなみに筋トレは女性のアンチエイジングにももってこいです。エストロゲンというホルモン分泌が活性化されて体も艶やか。50、60代の女性が近くにいたら教えてあげてください。

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韓国の入国規制を表明も、加藤厚労相「あくまで要請」の優柔不断

政府は5日の対策本部で、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための水際対策として、中国と韓国のビザの効力を停止する方針を固めた。すでに発行されているビザの効力は停止、旅客機が到着する空港を成田空港と関西空港に限定するよう要請中だ。また、中国と韓国からの日本人を含めた入国者には、指定場所で2週間の待機を要請する。実施期間は来週9日から今月末まで。NHK産経新聞などが報じた。

韓国「失望している」

中国には香港やマカオを含み、7日午前0時からは韓国とイランそれぞれの一部地域を入国禁止措置の対象として追加指定する。これらの対策について、韓国大統領府の金尚祚(キム・サンジョ)政策室長は「過激な措置だ。失望している」と述べ、日本への渡航情報の引き上げなど相応の対抗措置を検討していると発表した。

また、入国規制については政府対策本部の専門家は「何も聞いていなかった」とし、「感染症対策としてあり得るが、国内の対策に力を入れるべき」と述べているとのこと。国内での大型イベントは次々と中止や延期が決まり、小中高等学校などの臨時休業も実施されているが、電車や職場などの対策は現場に任せきりでまったく取られていない。密閉された空間での感染率が高いと判明しているため、一刻も早く国内対策にも力を入れてほしい。

理解を示す声多数

NHKの取材を受けた韓国人留学生は、2週間の待機期間は授業を受けられなくなることから「当面の間は帰国できなくなる。しばらくは向こうから来ることもできなくなる」と残念な胸の内を話した。一方、コリアン街がある大阪の鶴橋駅周辺のホテルで働く韓国籍の男性は「韓国に帰って日本に戻るときに戻りづらくなるので少し残念ですが、日本にとっていちばんよいのは規制をすることなのでしかたないし、正しい判断だと思う」と話し、別の会社員の女性は「私が韓国や中国に行くときは帰国する際に空港で困ると思うが、今の状況を考えるとよい判断だと思う。ただ、もっと早くやっておけば多くのイベントが中止になったりすることもなかったのでは」と話していた。

新型コロナで2千万稼いだ転売ヤー。マスク高額転売に「罰金」も

安倍首相は、新型コロナウイルスの影響から品薄状態が続いているマスクについて「国民生活安定緊急措置法」を適用し、転売行為の禁止を表明した。罰則を設ける方向で調整し、近く正式決定すると共同通信が報じている。

高額転売禁止法案

マスクの悪質な転売行為を禁止するのは3月下旬から。業者だけでなく個人も対象となり、違反すると5年以下の懲役または300万円以下の罰金が科される。しかし、小売店による正規のネット販売は容認しているという。

転売で2000万円稼いだ女性

フライデーでは、マスクを高額転売し2000万円を儲けた中国人の「転売ヤー」を取材。美容用品や医薬品の個人輸入代行会社を経営しているという女性は、「付き合いがある医療用品の販売業者から横流ししてもらっている」といい、定価1000円未満のマスクを1箱6000円で転売していると話す。初めは中国で販売していたが、国際郵便が滞り始めたことを理由に「今は日本で捌いている」とのこと。女性は、新型コロナウイルスの流行で2000万円は稼いだという。

セブンイレブンの高額販売に批判

マスク60枚を1万6900円で高額販売している店舗が見つかったのは、セブンイレブンだ。

この店舗では客からマスクの要望が多かったため、インターネットで購入したものをほぼ同額で店頭に並べていたという。セブンイレブン本部は「不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。現在は販売を中止しています。今後は適正な価格で販売するよう店舗にお願いしています」と回答している。

河井夫妻の指示LINEが流出。黒川検事長の定年延長との関係は?

河井案里氏の陣営関係者の複数が、案里氏の夫・克行前法相が当選した2017年10月の衆院選でも、現在問題となっているのと同様の報酬支払いがあったと説明していることがわかったと共同通信などが報じた。河井前法相は、改めて説明責任が問われそうだ。


案里氏の公設秘書3人は逮捕

案里氏の陣営では、克行前法務大臣の政策秘書と案里氏の公設第二秘書ら3人が買収の疑いで逮捕された。これは、2019年7月の参院選で、14人のウグイス嬢に対して法律の規定の倍額にあたる報酬を支払ったとされている問題。また、規定を超える報酬の支払いは、ウグイス嬢以外の運動員にも支払われていた疑いがあることも判明している。1ヶ月ほど企業訪問などを行なったという男性は、報酬として銀行口座に86万円の入金を受け、事務所で10万円を受け取ったという。ほかにも、選挙ポスターを貼る作業をしていた関係者の1人は、50万円ほどが自分の口座に振り込まれた。なお、これらの運動員については、選挙運動の収支報告書に記載されていないという。

案里氏「身に覚えがない」

案里氏は、「議員活動は引き続き頑張って続けていきたい」と話しており、疑惑については「身に覚えがない」との趣旨を述べているという。

「あらいぐま」が指示

広島地検は3日、都内のホテルで河井夫妻のスマートフォンを押収した。その際、夫妻は抵抗したが事情聴取を受けることはなかったとしている。FNNは経営内部で交わされたというLINEのメッセージを入手したという。河井克行議員を表す「あらいぐま」が、「ウグイスさんではなく、男性のボディーガード役を4、5人確保配置してください」「東広島市を回るときに、先日指示した◯◯も訪ねてください」など、3日に逮捕された秘書に細かく指示を出していたことが判明している。