不正で得た利益より重い不利益を。インチキ社員を処罰する方法

過剰な接待や不正リベートは会社に大きな損害を与えます。そして、これを行った従業員は忠実義務違反や職場規律違反にあたり、企業側はその社員を処罰することができます。今回の無料メルマガ『採用から退社まで! 正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』では著者で社労士の飯田弘和さんが、背信行為に及んだ社員を処罰する際に必要な3つの観点を紹介しています。

御社は、不正リベートについて厳しく対処していますか?

取引先に商品代金や発注金額を水増し請求させ水増し分を個人的に受け取るような従業員への対処について考えていきたいと思います。

取引先企業は、受注欲しさに相手先企業担当者への接待や上記のようなリベートを渡すことがあります。過剰な接待やリベート等がなければ、会社はもっと安く購入できたであろうから、上記のような水増し分は明らかに会社の損害です。ですから、従業員の忠実義務違反や職場規律違反に当たります。

会社は3つの観点から、このような従業員に対応する必要があります。

  1. 懲戒処分の検討
  2. 刑事事件としての告訴
  3. 損害賠償請求

1.懲戒処分の検討

まずは事実関係を調査する必要があります。そして、その調査結果をもとに、就業規則の懲戒事由に該当するかどうかを判断します。ですから、就業規則がなかったり、就業規則の懲戒事由の中に該当するものがなければ、懲戒処分を科すことができません。

就業規則を確認していただき、懲戒事由の中に

  • 職務上の地位を利用して私利を図った場合
  • 取引先より不正に金品を受け取った場合
  • 故意または重大な過失により会社に損害を与えた場合

などの定めがあれば、会社はこの従業員を懲戒処分に科すことができます。

就業規則に該当事由があったとして、次に考えるのが処分の重さです。不正行為を行った回数や金額、行った理由、不正に得た金の使途や普段の勤務態度等を考慮しながら処分の重さを判断します。懲戒解雇や諭旨退職とする場合には、弁明の機会を与えるようにします。

女子生徒を死に追いやった八王子市立中学校の「人でなし発言」

以前掲載の記事『いじめ撲滅に本気で乗り出した文科省と、教育現場の呆れる本音』では、学校側のいじめに対する姿勢が良い方向に変わりつつあると記した無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』でしたが、依然、認識の浅い学校や教師が存在することに変わりはないようです。今回の記事では東京都八王子市で起きた中学生自殺事件を巡る学校側の対応をとりあげ、厳しく批判しています。

八王子の中2自殺事件、子供たちに寄り添う心を大切にして欲しい

11月になって、ひやっと寒さを感じる朝が多くなりました。見回せば、風邪気味の方もちらほらみられます。

先週は、このような相談を受けました。中学生のお母さんからでした。娘さんはいじめで不登校になっていたのですが、先月からまた学校に通えるようになりました。本人には、まだ辛さが残っていて、なんとか頑張って学校に行っているという状況でした。

そんな中、下の学年の男の子たちがいきなり指をさして笑ってきたというのです。泣きながら帰ってきたので、どう対処したら良いのかというお電話でした。

いじめを受けたあとというのは、簡単に元気にはなれないものです。いじめが突然、襲ってくるかもしれないという不安と恐怖が常につきまといます。さらに、「あの時こうすれば良かったのに」という後悔の思いがなんども湧いてきますし、「自分なんかだめなんだ」と自分を責める心にさいなまれ続けている状況です。その状態にある子にとって、ちょっとした言葉や仕草であっても、計り知れないほどのショックを与えてしまいます。

そのお母さんには、すぐに学校に電話して対処を依頼するようにお願いしましたスピードが最優先です。今回は、学校もお母さんからの連絡を受けて、すぐに対処し、娘さんも再不登校に至らずにすみました。

今年の8月に八王子市の中2女子生徒がいじめで自殺した事件が大きく報道されていますが、この事件も初期対応の失敗が引き起こした事件でしょう。

ドラゴン桜の指南役が説く、朝から子供を叱らないほうがいい理由

アメリカ人は自分の子どもに何かを教える時、徹底的にほめまくるそうです。「叱る文化」のわれわれ日本人は違和感を覚えますが、結果として「ほめる文化」は子供の自立心を育みます。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では著者で漫画『ドラゴン桜』の指南役としても知られる親野智可等さんが、「登校前に子どもをほめる効用」を紹介しています。

朝から叱られてから登校すると危険なことがある

みなさんのお子さんは、朝、登校するとき、どんな精神状態で家を出ますか?中には、朝から叱られて、暗い気持ちで家を出る子もたくさんいます。親たちは朝から子どもを叱っても、その後は別行動になりますので、その後の子どもの様子を知りません

朝から叱られた子は、もやもやした気持ちを引きずりながら道を歩くことになります。すると、うつむき加減になって視野が狭くなり、周りがよく見えなくなります。登校時間は通勤ラッシュの時間でもありますから、これはたいへん危険です。統計があるわけではないので断言はできませんが、私は朝叱られて家を出ると交通事故に遭う確率が高まるのではないかと思います。

学校に着いてからも、暗い気持ちを引きずったままでいる子もたくさんいます。実際、注意深い先生なら、登校した子どもたちの様子を見て「あ、この子は朝から叱られたな」と気づくことがよくあります。

こういう時は、友達の何気ないひと言にカッとなってけんかになる可能性が高まります。授業が始まってからも、「あ~あ、また叱られちゃった。弟も悪いのになんでオレばっかり…」などと考えていると勉強にも集中できません。先生に叱られることも増えますし、学力にもまずい影響が出ます。このように、朝から子どもを叱るといいことは一つもありません

大人でも家を出る前に何か嫌なことがあると、しばらくは引きずるものです。子どもではなおさらです。このようなわけで、朝から子どもを叱るのはやめて、逆にほめてあげてほしいと思います。ほめられると、子どもはうれしくなって明るい気持ちになります。

すると、自然に顔を上げて歩くので視野が広くなり周りがよく見えるので交通面でもより安全になります。気持ちが明るいので友達とも仲よくできますし、困っている子に優しい声をかけることもできます。授業にも集中できて積極的に取り組むことができます。先生にほめられることも増えますし学力にもいい影響が出ます。

初出『聖教新聞』(2012年3月23日から連載)

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福岡伸一先生が分析、フェルメールの絵が人を惹きつけ続ける理由

バロック期の代表的画家として知られるフェルメール。その映像のような写実的な描き方は、まだ写真が発明されていなかった当時、画期的技法だったといいます。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、フェルメール愛好家として知られる生物学者の福岡伸一さんと筑波大学名誉教授の村上和雄さんの対談を通じ、フェルメール絵画が持つ独特の魅力について探っています。

“光の天才画家”フェルメールのすすめ 福岡伸一(生物学者)×村上和雄(筑波大学名誉教授)

現在、上野の森美術館でフェルメール展が開催されていますが、そのフェルメールの作品を愛してやまないのが生物学者の福岡伸一さんです。


村上 「ご著書には、フェルメールの絵の中には境界が溶け出しているような世界があるとも書いておられましたね。僕も口では上手く言えないけれども何か他の画家と違うものを感じる。福岡さんはフェルメールの絵が人を惹き付ける秘密をどのように捉えておられますか」

福岡 「同じ時代に彼のように室内の絵を描いた画家はたくさんいました。しかしフェルメールの絵はやっぱりどこか違う。なんというか、全体に光のベールがかかっているような感じがするんですよね。言い方を換えると、フォーカスが合っていない。写真はある一点にフォーカスを当てると、他の部分はボケますよね。人間がものを見る場合も、注目している以外のところは視界には入っていても、光のベールがかかったようでよく見えていないわけです。

絵は対象のどの部分も細部まで描き込めるけれども、すべてを精密に描くと、たぶん人が実際にものを見た時の印象と異なる偽物になります。しかしフェルメールの絵は、全体として非常に精密に描かれてはいるけれども、夢の中みたいなぼんやりしたところとよく見えるところが描き分けてあって、見ているうちに自分も絵と一体になっていくような感じがする。人がものを見た時の印象をそのままカンバスに写しとろうとしたように感じるんです。

それから、絵を見るという行為は、人と絵が対峙するようだけれども、実際には、絵に当たった光が反射して目の網膜を通り抜け、情報を伝える電気信号が脳の中につくり出したイメージを見ているわけで、非常に主観的な行為なんですね。そしてフェルメールの絵は、その主観的な行為を再現する視覚的効果があるような気がするんです。

脳内のイメージは、絵とそれを観察する自分との相互作用として毎回立ち上がってくるもので、客観的にそこに絵があるということではない。相互作用として絵を楽しむという何か動的なものとしてフェルメールの絵はあるような気がするんです。そこが彼の絵の不思議さというか、魅力であって、私もいまだに見る度に新しい発見があるんです」

「そだねー」は半端ないって。流行語大賞に出たスポーツ用語まとめ

今年も「ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート30語が発表されました。サッカーに関するメルマガ『 J3+ (メルマ) 』の著者・じじさんが、流行語大賞常連のスポーツジャンルの流行語について、歴代のワードを振り返りながら解説されています。

2018年の新語・流行語大賞は・・・。

11月7日(水)に「2018年のユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた30語が発表された。事前に予想されたとおりで、「そだねー」、「もぐもぐタイム」、「金足農旋風」、「ひょっこりはん」などが順当に選出された。平昌五輪ははるか昔の話に思えるが今年の出来事である。「1月・2月・3月に流行った言葉は不利」と言われることが多いが、カーリング女子にちなんだ「そだねー」と「もぐもぐ」のどちらかは新語・流行語大賞に選出されると考えられる。使い勝手の良さを考えると「そだねーが選ばれる可能性の方が高いと言える。

サッカー界は何と言ってもロシアW杯における日本代表の快進撃で大いに盛り上がったが「2018年の日本サッカー界の新語・流行語」というと、

 ・(大迫)半端ないって
 ・西野JAPAN
 ・ケイスケホンダ
 ・ネイマールチャレンジ
 ・おっさんJAPAN(忖度JAPAN)
 ・フェアプレーポイント
 ・(2対0は)危険なスコア
 ・パス回し (ポーランド戦)

など。個人的に推したいのは(長くなってしまうので新語や流行語とは少し違ってくるが)ベルギー戦で逆転負けを喫した後に西野監督が選手たちに発した「ロストフで倒れ込んだ時、背中で感じた芝生の感触見上げた空ベンチにいた選手は居心地の悪い感じを忘れるな。」になる。ただ、過去の大賞を調べてみたが、ここまで長いものは選ばれていない。長いものでも、有森裕子さんの「自分で自分をほめたい。」や東国原英夫さんの「(宮崎を)どげんかせんといかん。」程度。長すぎるものは対象外になるようだ。

サッカー関連の新語・流行語大賞

ロシアW杯で日本代表が勝ち進んだことで印象的なワードやフレーズがたくさん生まれたが、2018年の新語・流行語大賞に選ばれる可能性があるのは「(大迫)半端ないって」だろう。使い勝手のいいフレーズなのでサッカー関係以外でも多用されており、一般の人にも認知されるワードになった。よほどのことがない限りは大賞から漏れることはないだろう。サッカー関連のワードが大賞を受賞するとしたら2011年のなでしこジャパン以来となる。このときは日本サッカー協会の小倉純二会長が受賞者となった。

サッカー関係の用語で大賞を受賞しているのは1993年のJリーグ、2002年のW杯(中津江村)、2011年のなでしこジャパンの3例のみ。意外と少ない。ちなみに野球関係の用語がたくさん選出されている印象もあるが、21世紀に入ってから大賞に選ばれたのは2015年のトリプルスリー、2016年の神ってるの2例のみ。20世紀の終盤は1994年のイチロー、1995年のNOMO&がんばろうKOBE、1996年のメイクドラマ、1998年のハマの大魔神、1999年のリベンジ&雑草魂と盛りだくさんだったが意外と最近は限られる。

(代表関連ではなくて)Jリーグ関連で2018年に話題になったワードは無いか?と探してみたが、

 ・フライデーナイトJリーグ
 ・イニエスタ・ルール
 ・「誤報じゃないよ、ほんトーレス!」、「来てくれてありがトーレス!」

くらい。強烈なインパクトを残すワードはなかなか誕生しないが、サッカー人気が高まって、サッカー関係の用語が当たり前のように使われるケースは増えてきた。日常生活でも、芸能界でも、どうしようもない悪事を働いた人は「これは一発レッド」や「レッドカードだ。」と言われる。会話中に大きな笑い等を生み出せそうな絶妙なフリをすることは「キラーパス(を出す。)」と言われるし、ちょっと鼻毛が出ていることを「オフサイド」と言う。これは2002年の日韓W杯のときのGK川口とFW中山の会話が発端と思われる。

当たり前に使われるサッカー用語

当たり前すぎてサッカー用語とは感じられなくなったが、「アウェイ」や「サポーター」や「ロスタイム」や「アディショナルタイム」や「スルー(する)」や「キックオフ」あたりも完全に日本語として定着した。もちろん、それ以前にも使用されていたワードも含まれるが、サッカー関連で多用されたことで市民権を得ることができた。他には「○○トップ(1トップや2トップや3トップなど)」も同様である。アイドルグループで人気と実力を兼ね備えたグループの顔的な人が2人いるときは「××××の2トップ」と表現される。

日々、サッカーは進化するので、新しい言葉も生まれてくる。前回、例に出した「バイタルエリア」や「ポリバレント」などは好例と言えるが、「トラッキング(システム)」や「スプリント回数」などもここ数年で広まったワードになる。海外に目を向けるとバルセロナやスペイン代表のパスサッカーを表現する「チキタカ」は2006年のドイツW杯のときに一気に広まったとされている。ワンタッチで軽快にボールを回す様子を「擬声語」で表現したと言われている。完全に市民権を得ているが広まったのは最近の話になる。

最後に個人的な話をすると、結構な期間、サッカーサイトを運営しているので、市民権を得られるようなワードを1つでも2つでも生み出したいと思うが、なかなか難しい。ちなみに、ここ最近、森保監督が就任したフル代表のことを「森保JAPAN」ではなくて「ポイチJAPAN」と表現しているが、ポイチJAPANというフレーズを広めたくて使用しているのではなくて、五輪代表と区別するためである。森保JAPANと表記してしまうと「フル代表なのか?五輪代表なのか?」分からなくなる。区別するために使い分けている。

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たった2年で元がとれる年金、貴方は「付加年金」を知ってますか?

以前掲載の「長年支払ってきた「国民年金」は、一体何年で元が取れるのか?』で、記事タイトルどおり「国民年金の元が取れる年数」を詳しく紹介してくださった無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』の著者・hirokiさん。今回はたった2年で元が取れるというオトクな「付加年金」について徹底的に解説してくださっています。

受給し始めてたった2年間で元が取れてしまうっていう約50年近くの歴史ある年金

この間は、年金を貰い始めるとどのくらいで元が取れるのかというお話をしました。

長年支払ってきた「国民年金」は、一体何年で元が取れるのか?(まぐまぐニュース参考記事)

年金は保険なので損得の話ってあまりしたくは無いんですが、おおよその目安としてもらえればいいでしょう。

で、今回も元を取る話になるんですが…(笑)、2年で元が取れてしまう年金もあります。それは付加年金といいます。65歳になると国民年金から老齢基礎年金が支給され始めますが、それにくっついて支給される年金です。

小さな年金なのであまり話題になる年金ではないんですが、たまに話題に出るとこれはよくお得だお得だと言われる。なぜかというと、今まで納めてきた保険料に対していざ年金を貰うようになったら先ほども言ったように2年で元が取れてしまうから。

たとえば、付加保険料というのは月々400円納めないといけませんが、仮に20歳から65歳までの間に上限480ヶ月間の付加保険料を納めたとします。となると納めてきた保険料は

  • 400円×480ヶ月=192,000円

で、これを付加年金として貰う時は200円×480ヶ月=96,000円となる。年間96,000円だから、2年間支給されたら今まで納めた保険料額と一致する。その後はひたすらトクになる。

冷戦開始。米中覇権戦争の本格化が日本に与える好影響と大打撃

10月4日に事実上、中国との冷戦開始を宣言したペンス米副大統領。いよいよ米中覇権戦争が本格化すると見られますが、これを「日本にとってよいニュースであり、悪いニュースでもある」とするのは国際関係ジャーナリストの北野幸伯さん。北野さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』にその理由を記しています。

米中貿易戦争の影響がではじめた中国

米中貿易戦争が米中覇権戦争に転化してきました。これは日本にとって、「よいニュース」であり、「悪いニュース」でもあります。

なぜ「よいニュース」?アメリカが本腰を上げて中国打倒を目指している。その中国は、「日本には尖閣だけでなく、沖縄の領有権もない!」とトンデモ主張している国です。完全証拠はこちら。

反日統一共同戦線を呼びかける中国

これ、口だけでなく、「マジ」です。たとえば…。

中国公船4隻が日本領海に侵入 尖閣諸島の魚釣島沖

朝日新聞DIGITAL11/11(日)15:04配信

 

11日午前10時5分すぎ、沖縄・尖閣諸島の魚釣(うおつり)島沖で、中国海警局所属の公船「海警」4隻が日本の領海に侵入した。海上保安庁の巡視船が退去を求め、正午ごろまでにすべて退去した。

こういうニュース、あまりにも頻繁すぎて、いちいちメルマガで取り上げられない。テレビニュースにも出ないのではないでしょうか?

そもそも、中国は、「アメリカ、ロシア、韓国と一緒に【反日統一共同戦線】をつくって、日本を破滅させよう!」と提案し、実際に動いている国です。だから、「アメリカが動きだしたことはよいニュース」なのです。

では、なぜ「米中覇権戦争」がはじまったことは「悪いニュース」でもあるのか?「景気が悪くなるから」です。

米中は、共に核大国。それで、大きな戦争(戦闘)には、なりにくい。そのため、戦争の形態は、「情報戦」「外交戦」「経済戦」などがメインになります。トランプは、「経済戦」からはじめました。「経済戦」の目的は、「中国経済を破壊すること」。その中国は世界第2の経済規模である。そうなると、当然、全世界に影響が波及し、日本も大きな打撃を受けるでしょう。

第69回NHK紅白歌合戦の出場歌手、発表。DA PUMPの名も

NHKは14日、大晦日に放送予定の『第69回NHK紅白歌合戦』の出場歌手を発表した。

今年『U.S.A.』が大ヒットしたDA PUMPは16年ぶりの出場となる。

Twitterでは…

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: NHK

弁当は自炊より贅沢?そもそも無理がある消費税・軽減税率の矛盾

コンビニで同じ弁当を買っても、イートインで食べるなら消費税は10%、持ち帰るのなら8%。2019年10月の消費税率引き上げ時に実施される軽減税率制度ですが、「その線引の複雑さが混乱を招くのでは」と議論を呼んでいます。米国在住の作家・冷泉彰彦さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、アメリカ各州の消費税事情を例にあげながら、「提供の仕方」で区別するのではなく「モノ」で区別するしか方法はないのではないかと記しています。

軽減税率制度、なぜシンプルにできないのか?

2019年10月に消費税を引き上げるに当たって、とにかく「駆け込み需要の反動による消費冷え込み」は避けねばなりません。それだけでなく、税率アップの3ヶ月前には参院選が予定されています。ということは、その時点で「税率アップをすると不況になる」というムードが広がって、野党がそのムードを利用したりしたら、内閣が吹っ飛ぶような可能性も考えなくてはなりません。

その一方で、10%アップについては、当初予定から考えて2回も先送りをして来たわけで、そろそろ実現して財政の見通しをつけたいという財務省の考えを、政権としてダメとは言えないということもあるわけです。

そこで考え出されたのが、「軽減税率」で、要するに食生活に関わる消費税を、「外食と酒は10%」にするが、「その他は8%に軽減する」という制度です。

アメリカでは、国の消費税というのはなく、消費税は100%地方税となっていて、各州などで制度が違います。例えば、私の住んでいるニュージャージー州では、「基本的に消費税は6.625%」ですが「食材と酒以外の飲料」はゼロ、「衣料品と靴、薬品」もゼロという税制になっています。

軽減税制どころか、は6.625%かゼロかという大きな差があるのが特徴で、要するに人間が生きていくのに欠かせない商品はゼロそれ以外は6.625%という「割り切り」がされています。

衣料品と靴の話はさておき、参考になるのは食材かそうでないかという区分方法です。

例えば、野菜、肉、魚、乳製品などの食材はゼロ、そして冷食も「チンしないとダメ」なのでゼロとなっています。アイスクリームも「盛り付けないとダメ」なのでゼロです。

一方で、「テイクアウトの料理」「そのまま食べられるサンドイッチ」などは課税です。もちろん、外食も課税です。どういうことかというと、「調理済み食品は課税」と法律で定められているからです。

勿論、そこは税制ですからかなり面倒な部分もあり、食材と薬の延長で「日用品としての紙類」はゼロという規定があり、トイレットペーパーやティッシュはゼロになっています。一方で、サランラップは課税とか、ややこしいルールはあります。ですから、制度としてシンプルで分かりやすかというと、その辺は結構怪しい感じもないわけではありません