なぜ、給料日翌日にいなくなった従業員を“即解雇”してはいけないのか?

給料日の翌日から出社しなくなってしまった従業員…連絡もとれず行方知れずとなってしまったこの人を解雇とすることはできるのでしょうか?無料メルマガ『採用から退社まで!正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』の著者である社会保険労務士の飯田弘和さんが法律を踏まえて回答しています。

行方不明労働者への対応

ある建設会社さんから、こんな質問を受けました。

「給料日の翌日から、急に出社しなくなった従業員がいます。電話もつながらず、行方が分かりません。どうすればよいでしょう」

この従業員が、このまま無断欠勤を続ければ、当然、解雇の正当な理由になります。2週間以上の無断欠勤というのが一つの目安でしょう。

ここで問題となるのが、解雇は労働者への通知が必要であるという事です。いくら正当な解雇理由があっても、解雇の通知が相手に届かなければ解雇は成立しません。そうなると、この従業員を解雇するには、“公示送達”を行うことになります。

しかし、わざわざ必要な書類を揃えて裁判所に公示送達を申し立てるような、手間や労力の掛かることは行われていないのが実情でしょう。ほとんどの場合、“黙示の退職の意思表示”があったものとして、依願退職として扱っているのではないでしょうか。

もし、このような取り扱いをするのであれば、性急すぎる対応は避けるべきです。退職手続きを済ませた後に、この行方不明労働者がひょっこり戻ってくることがあります。この場合に、「不当な退職手続きだ」「不当解雇」だと言われないためにも、行方不明期間がある程度必要でしょう。

この期間に関する明確な定めなどはありませんが、2週間から1か月程度は必要でしょう。その理由として、労基法20条で「解雇を行う場合には、30日前に労働者に予告しなければならない」とされていることや、労基署の解雇予告除外認定に係る認定基準として「2週間以上正当な理由なく無断欠勤し、出勤の督促に応じない場合」というのが挙げられているからです。

また、このような従業員であっても、働いた分の賃金は支払わなければなりません。賃金が“現金手渡し”の場合、原則として、労働者が取りに来た際に手渡せば問題ないのですが、いつまでも取りに来ない場合、会社はずっと賃金債務を抱えていることになってしまいます。そのような状況をスッキリさせるのであれば、“供託”をするしかないでしょう。

もし、この失踪した労働者が“外国人技能実習生”だった場合、管理団体への報告が必要であり、管理団体から外国人技能実習機構へ失踪の報告が行われます。

外国人労働者の失踪トラブルの背景には、低賃金(残業代の不払いを含む)や長時間・過重労働があるとされています。日本人・外国人の別なく、きちんと法令を遵守した雇用関係を築いてください。

労働関係法令においては日本人と外国人を区別していませんので、日本人労働者に対して適用される法令は、外国人労働者にも同じように適用されます。

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家事のプロが長年苦手だった「小物の洗濯干し」を克服した神アイテム

毎日しなくてはいけない家事の中にも苦手なものってありますよね。それを楽にできるアイテムがあればいいなあと思いませんか?無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』の著者である真井花さんが苦手なのは「小物の洗濯干し」だそうで、最近はそれをあるアイテムで楽にできるようになったとか。そのお話を詳しくご紹介していきます。

嫌いな家事3位を解消

さて、本日は苦手克服のお話。

誰しも苦手な家事ってありますよね。私は

・アイロンがけ
・棚の拭き掃除

が苦手です。このふたつは昔から嫌いで、これらから徹底的に逃げるべく

・ノーアイロンOKの素材を選ぶ
・棚は作らない( ̄∇ ̄)
・棚の上にモノを置かない

を実践しています。アハハハ(*゚∀゚*) まあ、そうは言ってもなかなか徹底できるわけじゃないんですけどね。

実はこれ以外に第三の苦手家事があるんです。それが

・小物の洗濯干し

靴下とかハンカチなど細々したものを干すのが苦手…嫌いです。一個ずつピンチに挟んでまた次を取ってピンチに挟んで…取り入れるときも、一個ずつ外して…を繰り返すのがたまらなく

・メンドクサイ

んですよ。取りはずときなんか、洗濯物全部にがばっと抱きついてブチブチブチッと引っ張って外して、母に叱られたことがあります。エヘヘ。しかも、他の大きな洗濯物の陰になってしまうことが多く乾きにくいんですよね。まあ、下着とか隠したいわけだからそれは仕方がないのかもしれないけど。

なので、まあ、仕方ないのかなあと諦めていました。

ところが、そんな悩みが最近になって解消されました。それが

・平置きネットの使用

セーターとか、平置きで干しますよね。メッシュで出来ていて、吊り下げる…。

ちょっと間違うと、魚の干物が作れそうな、アレです。

平置きネットは多種多様ですが、帯に短し襷に長しだったんです。私が考えていた機能面の要件は

・風よけのための工夫があること
・折りたためること
・3段以上あること

の三つでした。

風が吹いて小物が飛ぶのはイヤだし、かさばって収納できないのもイヤ。小物をテキトーに干したいのにギッチリ詰めないと干せないなんて意味がない。ということでした。

使い方は簡単で、まさに

・各段に小物を広げて干す

だけです。これだといちいちピンチに挟まなくていいし、外さなくていい。そして、他の洗濯物の陰になっていないから乾きやすい。しかも、大きなネットの中に入っているので、外から隠されている!

・かっ、完璧じゃない…!!(☆▽☆)

これで長年苦手だった小物の洗濯干しから解放されるんだわ!

同じようにコレが嫌いな方々、是非試してみてください。私が使っているのはこちら↓

物干しネット 

折りたたむときにちょっとコツが要りますが、すぐに慣れました。ちゃんとたたんで収納していますよ。

苦手な家事は、便利グッズが解決してくれることがある。苦手なままにせず、少しだけ投資してラクをしてみませんか。

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退職しても繋がっていたい。『源氏パイ』の三立製菓が従業員に愛されるワケ

あなたは自分の会社に“感謝”していますか?この質問に力いっぱい「はい!」と答えられる人はあまり多くないかもしれません。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんがある閉店してしまったお菓子屋さん紹介。そこには退社してしまったある企業との素敵な物語が隠れていました。

源氏パイ、チョコバット、かにぱん…「三立製菓」の元従業員が菓子店を開業した理由

2019年4月。東京のあるお菓子屋さんが閉店しました。店頭には、「店主高齢の為……」と書かれた貼り紙が。小堀チエさん、当時99歳。「三立亀有」という名のお店です。

このお店のことをぜひ知っておいて欲しいので、ご紹介します。

あなたは、「三立製菓」をご存知でしょうか。その名を聞いて、どんな商品を作っている会社なのかが、すぐに思い出せる人は少ないでしょう。しかし、商品名を言うと、誰もが確かに知っている会社です。

「カンパン」「源氏パイ」「チョコバット」「かにぱん」。

昔から馴染みがあるでしょう。

企業イメージとしては、やや地味かもしれませんが、昔から多くの人が親しみを感じているのは間違いありません。

そんな会社に惚れ込み、自ら「三立製菓」の商品専門とも言えるお菓子屋さんを開業した人が小堀チエさんなのです。1949(昭和24)年に開業し、2019年までの70年間、ご本人が営業を続けていました。

店名の「三立亀有」から、間違いなく、“三立ファン”であることがわかります。なぜ、それほどまで「三立製菓」にこだわるのでしょうか。

事の始まりは、第二次大戦中です。小堀さんは、戦時中に10年間、「三立製菓」に勤めていました。人を雇えるような状況ではない時代に、小堀さんの生活を支えてくれたのです。

自分のことをずっと雇ってくれていたことに、小堀さんは感謝していました。退職後もその思いは強く、恩返しのつもりで「三立製菓」のお菓子を売るお店を開業したのです。

そこまで従業員に感謝される会社が、いまの時代にあるでしょうか。中小企業ではあっても、大手では皆無ではないでしょうか。

雇ってくれたことだけではないでしょう。働きやすく、楽しい職場だったのでしょう。やりがいもあり、居心地も良かったのでしょう。そうでなければ、退職後もその会社の商品を売りたいとまでは思わないはずです。

会社への感謝もあり、商品への愛着が生まれるのも当然です。その感謝の気持ちが、商品販売のお手伝いなのです。

従業員を大切にした会社。その会社に恩を感じ、愛し続けた女性。この素晴らしい物語を心に刻んで欲しいと思います。

会社は従業員を大切にしなければならない、ということを教えてくれる、最高のエピソードではないでしょうか。

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維新が自らの手柄にすり替え。1日100万円の文通費を“仕方なく”全額寄付へ、吉村知事の疑惑を大手メディアが報じないワケ

日本維新の会は15日、各衆院議員に毎月支給される100万円の文書通信交通滞在費(文通費)に関し、10月分を寄付する方針を固めた。時事通信などが報じた。寄付先は未定。この問題を巡っては、批判した維新副代表の吉村洋文知事が衆院議員時代にこれを受け取っていたことが判明。“仕方なく”寄付することで、維新が火消しに走ったのではとの見方も出ている。

維新が文通費を全額寄付で火消しも国民「騙されない」

発端となったのは、東京1区から出馬し、小選挙区では敗北したものの比例で復活し、初当選を果たした泰輔衆院議員。

小野氏は10月31日の衆院選で初当選し議員資格を得た新人・元職が、わずか1日間の在職で同月分の満額にあたる100万円を受け取るのはおかしいと異を唱えた。

これに呼応したのが吉村大阪府知事。吉村氏は「これが国会の常識。おかしいよ」と自身のツイッターに投稿。しかし、吉村氏が衆院議員時代、在任期間が2014年12月19日から2015年10月1日だったことから、「吉村さんも2015年10月1日の1日で満額の支給を受けているのでは?」との指摘が殺到。巨大ブーメランとして返ってきてしまったのだ。

それを受け、吉村氏は自身のツイッターで、「僕自身、6年前に国会議員の身分を捨て、橋下市長の後を受けて、大阪市長選挙に挑戦しました。その際、議員辞職日が10月1日だったので、記憶が曖昧ですが、文通費を受けています」と説明。

「今回の文通費のおかしさを僕自身が取り上げています。ケジメがつきませんから、6年前のことですが、満額寄付を致します」と発表していた。

吉村氏は「記憶が曖昧」としたが、れいわ新選組の大石あきこ議員は自身のツイッターで、「衆議院担当部署に問い合わせたら『100万円受け取った』『返金してない』との回答でした」と、吉村氏が受け取った上、返金していない事実を紹介。

さらに、「吉村さんと維新はこの6年間、何をやってたんですか? 『やる気がないのに騒いでいるだけ』なのが明らかになりました」と痛烈に批判した。

【関連】吉村知事こそ税金泥棒?維新新人が“衆院1日満額100万円支給”暴露も「アンタももらってたやろ」特大ブーメランで大炎上

吉村氏の文通費問題を大手メディアが報じない違和感

自身も衆院議員時代に「1日100万円の文書通信交通滞在費」を受け取っていたことから、慌てて「寄付する」という“ケジメ”を見せた吉村氏。

小野氏がおかしいと異議を唱えたことを副代表である吉村氏自身が「ちゃっかりもらっていた」となれば、維新としては立場がない。

そのため所属議員から党が徴収したうえで、新型コロナ対策で必要としている所などに寄付する考えを示すことで、松井代表が火消しに走ったとみられている。

しかし、テレビなど大手メディアは吉村氏のこうした背景をほとんど報じることなく、いわば「維新の美談」として扱っていることに、ネットからは不満の声があがっている。第3の党に躍り出た維新に妙な気を使っているとしか思えない。

【関連】維新という「半グレ」政党に屈しなかった吉本女性芸人“魂の叫び”

まさにブーメランとして返ってきたトラブルを“自らの手柄”に変えてしまった維新。今後大きな波紋を呼びそうだ。

イスラム国は中国をも敵視。米に代わってテロの標的になる習近平

米軍撤退後のアフガニスタン統治を担うタリバンと、彼らへの協力姿勢を示し続けている習近平政権。しかしその新生アフガニスタンを巡っては、中国に対する「不穏な動き」も見られているようです。今回、外務省や国連機関とも繋がりを持ち国際政治を熟知するアッズーリ氏は、米国に代わり中国がテロの標的になるリスクが高まっている現実を伝えるとともに、その背景を詳細に解説。さらに中国がタリバンとの関係強化を求めている「抜き差しならない理由」についても明らかにしています。

イスラム過激派に狙われる中国

反政府勢力だったタリバンが実権を奪還して以降も、アフガニスタンでは女性の人権やテロ、食糧危機など多くの課題が残っている。タリバンが事実上のアフガン政府となるが、中国やロシアなどはタリバンとの関係構築に積極的な姿勢を示す一方、欧米諸国の中にはタリバンを懐疑的に見る国が少なくない。

そのような中、アフガニスタン北部クンドゥズにあるイスラム教シーア派モスクで10月8日、大規模な自爆テロがあり、50人以上が死亡、100人以上が負傷した。このテロは8月31日に米軍がアフガニスタンから完全撤退して以降、最悪の被害となった。しかし、このテロ事件で注目されるのは、イスラム過激派「イスラム国のホラサン州」が犯行声明を出し、「タリバンとシーア派住民を狙い、自爆犯はウイグル人で、タリバンが中国の要求に従ってウイグル族を排斥しようとしている」と動機を示したことだ。

要は、イスラム国が中国を敵視していることが示されたのだ。2014年6月、当時の指導者アブ・バクル・アル・バグダディ容疑者がイラク・モスルで一方的な建国宣言をして以降、イスラム国はイラク・シリアで一時期広大な領域を支配したが、イスラム国のホラサン州は2015年にアフガニスタンで台頭した。実は、イスラム国が中国に敵意を示すのは今回が初めてではないが、中国はアフガニスタンを一帯一路上の要衝と考え、同国に眠る天然資源を獲得する狙いがある。

米国信用格付大手のフィッチ・ソリューションズによると、新タリバン政権の誕生となるが、アフガニスタン経済の成長率が著しく低下する見込みで、今年の成長率はマイナス9.7パーセント(以前は0.4パーセントを示したが大きく下方修正)、来年はマイナス5.2パーセントになると予測した。そのような中、たとえば、中国の産銅会社である江西銅業は首都カブールから南東40キロメートルの地点にあるメス・アイナク地区の銅鉱山(推定で1,108トンもの銅が埋蔵されている)について、今後の情勢にもよるが時期を見て開発を進めていく方針を明らかにしている。他の中国企業もアフガニスタンでの活動、展開を今後進めていくとみられる。

“中国も顔負け”な日本のデタラメ経済政策「アベノミクス」が招いた悲惨な結末

金融緩和、財政政策、成長戦略を「3本の矢」として、安倍政権のもとで進められたアベノミクス。株価の上昇や企業利益の大幅増等をもって「成功」とする向きもある一方で、我々庶民はその恩恵にあずかれた実感に乏しいというのが現状です。では、識者はアベノミクスについてどのような評価を下しているのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、アベノミクスは「経済学というより詐欺師的な心理操作ゲームの発想が裏づけとなっていた」として、そもそもの大元となる部分の“犯罪性”を指摘。その上で「現在の日本に必要なのは、アベノミクスの出発点にまで遡った徹底総括である」との見方を示しています。

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2021年11月15日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

アベノミクスは一体どこへ行ってしまったのか?/中心ブレーンだった学者もまともに総括できない虚妄の経済学

アベノミクスの中心イデオローグで安倍政権の内閣官房参与も務めた浜田宏一=東京大学名誉教授が11月12日付毎日新聞夕刊の「特集ワイド」に登場し、アベノミクスの中心目標だった2%の物価上昇が達成できなかったことについて、「僕は物価目標の未達は国民にはマイナスではないので気にしない」と言い放ったのは驚愕した。

「この道しか無い」と宣言したのに

もはや皆さんの記憶も薄れているかもしれないが、安倍晋三首相(当時)は浜田らのアドバイスを受けて、日本経済が陥っていた停滞を「デフレ」と認識し、デフレと言えばモノが余ってカネが足りない状態を指すのであるから、日銀をして「異次元金融緩和」に踏み切らせ、カネをどんどん印刷して日銀を通じて世の中に供給させればいいとし、「この道しか無い」という毛筆のフリップまで得意げに掲げて記者会見した。

しかも、その効果はたちまち現れて、1~2年中に2%程度のインフレが実現して経済は好循環を取り戻すという楽観的な見通しが想定された。どうしてそうなるのかと言えば、これは浜田というよりノーベル賞経済学者のポール・クルーグマンが大元なのだろうが、「一時的な財政出動」や「紙幣の大量印刷」によってカネをじゃぶじゃぶにすれば、人々は金持ちになったかのように勘違いし、しかも近々インフレがやってきて金利が上がりそうだから、今のうちに住宅を買ったり車を乗り換えたり大きな買い物をしてローンを組んだ方が得かもしれないという心理に追い立てられて消費がブンブン回り始めるという、「騙しのテクニック」のような、経済学というより消費者を弄ぶ詐欺師的な心理操作ゲームの発想が裏づけとなっていた。

当時から私は、これは「ブードゥー(お呪い)経済学」で、こんなものにノーベル賞を与えたのはノーベル財団の恥だと正面切って異を唱え、とりわけ為政者の都合で人為的に物価を吊り上げて国民を騙したり脅したりして消費に駆り立てるなどもってのほかだと主張した。しかし、浜田や安倍はそれが景気回復への道筋なのだと信じて突っ走った。

※ 文末にINSIDER No.812のクルーグマン批判を添付する

その張本人の浜田が、今になって「物価目標の未達は国民にマイナスではないので気にしない」とはどういうことだ。それさえ達成すれば魔法のように日本経済が蘇るかのように言って掲げた「2%の物価上昇」は、実現しようとしまいとどうでもいいようなことだったのか。実現しなかったことで国民にマイナスを与えなかったのでむしろよかったということなのか。ふざけた話である。

【関連】維新が自らの手柄にすり替え。1日100万円の文通費を“仕方なく”全額寄付へ、吉村知事の疑惑を大手メディアが報じないワケ

 

「分配、分配」が招く日本の貧困化。岸田政権に見えぬ“育成策”

先の衆院選では自民党単独で絶対安定多数を確保し、順調な船出を迎えたとも言える第2次岸田内閣。しかし経済財政面に関しては難しい舵取りを強いられる可能性も高いようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、岸田政権の経済対策について、分配ばかりが目立ち産業育成策やインフレ対策が見えないと批判。さらにこのまま進めば日本は確実に衰退する、との厳しい見解を記しています。

 

岸田政権にインフレ対策はないのか?

日本は給付金を十分に国民に実施しなかったことで、株価は上昇していないが、今の状態の方が米国のバブリーな株高に比べて、正常であろうと思う。

しかし、コロナが収まった来年1月に18歳未満の子供に付き1人10万円が支給される。これは、遅いし、困っているときでもない。なにかが変である。この10万円は貯蓄に回るだけでなので、半分をクーポンにするという。また、困窮家庭や学生にも10万円給付するという。

そのほかに、介護士、看護師、保育士などの給与を上げるというが、これは良いことであるが、利用者の料金を上げないで行うと、これも一種の給付金である。

今困っているのは観光業関係者であり、早くGoToトラベルを始める必要があるのに、来年2月以降と当初言っていたが、クレームがきたのか来年1月になった。困っている国民の声を反映するのが遅い。

今、コロナが下火になっているときに、観光業界に観光客を増やして、売上金を入れないと、来年中期に再度コロナが再流行したら、観光業界全体が倒産してしまう事態が起こりえる。観光業を政府は潰すことになる。

産業政策として、中小企業への250万円の支援金はあるが、これも産業育成策ではない。給付金の一種であろう。1つだけ、コロナ飲み薬の開発支援が盛り込まれたが、外国企業分の可能性もあり、国内企業への支援でない可能性がある。

ということで、給付優先で産業育成政策がなにもない40兆円の補正予算になってしまったようだ。

今まであった、国土強靭化、脱炭素での資源再利用、再生可能エネルギー、半導体の国内企業育成などの言葉が見えないことになっている。

これでは、政策期待の手がかりを失い株価上昇も起きないことになり、新興市場は活気がなくなっている。

それより、日本のインフレ対策はどうするのかが見えない。原油価格は上昇するし、日銀が量的緩和継続という限りは、円安に振れることになり、輸入物価の上昇で、一層のインフレ懸念は大きい。

世界の中央銀行と同様に、日銀もテーパリングを公表する方向で、政策を転換する必要になっているはずだ。そうすると、今までのような財政支出の膨張もできないことになる。もし、財政支出の縮小をしないと、金利上昇になり、国債費の膨張になる。

MMTでもインフレが起きたら、財政支出の縮小が必要としているので、その理論を信じた人たちも、財政拡大から財政縮小方向での主張変更が必要であるが、そのように見えない。

財政縮小の時期に来ているのに、給付金を配る日本は、世界の方向と逆行しているように見える。これでよいのでしょうかね。

財政縮小でも増税でも、日本国民は確実に貧困化することになる。今までの金融緩和と財政赤字垂れ流しの上に、製造業育成政策なしの付けを払う時期に来たようである。産業政策なしでは、日本は確実に衰退する。

しかし、円安になるということが悪いことだけではない。日本を再度、輸出立国にするために必要なことでもある。輸出競争に勝つためにウォン安に韓国は為替介入しているが、日本は長年の量的金融緩和で通貨膨張が起き円安になるので、為替操作ではなく米国も文句が言えない。

 

菅田将暉と小松菜奈が電撃結婚!新居は4億円!?交際歴2年&同棲を経てついにゴールイン!

かねてから交際が噂されていた俳優の菅田将暉(28)と女優の小松菜奈(25)が結婚したことがわかった。菅田は自身のツイッターで「この度、菅田将暉と小松菜奈は結婚したことをご報告させていただきます」と発表し、連盟で報告をした。

菅田将暉と小松菜奈が電撃結婚

菅田はツイッターの中で「出会った頃から変わらず私達は、戦友であり、心の支えであり、これからは家族になります」とツイート。

「人生を共に考え進んでいくこと、とっても楽しみです!」と幸せいっぱいの報告をした。

2019年の秋頃から交際をスタートしたといわれる菅田と小松。今年6月には2人の同棲が報じられていた。

女性セブンによると、「小松が住んでいたマンションの別の部屋に菅田が引っ越してきた」といい、いわゆる最近の芸能人の流行りでもある“マンション内同棲”のような形になったとみられる。

【関連】菅田将暉&小松菜奈、同棲解消で結婚遠のく?交際は事実上“認める”も急ブレーキ、ゴールインは「2年後」の現実味

結婚は秒読みともみられたが、その後事態が一転。小松が住むマンションとは別の場所へ菅田が帰宅する様子をフライデーが報じていた。

そこは分譲なら最高4億円、賃貸なら2LDKで50万~60万円という、庶民にはとても手が届かないハイグレードな物件で、駐車場には外車しか止まっていないマンションだという。

同棲は解消したとみられていたが、どうやら結婚に向けた新居へ菅田が先に引っ越しをしていたのかもしれない。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by : 左 菅田将暉公式サイト / 右 小松菜奈公式サイト

「NYコミコン」で知る小売の最前線「ライブコマース市場」の現状

今年10月、2年ぶりにリアルイベントとして開催されたアニメ、コミック、コスプレなどの祭典「ニューヨーク コミコン」。以前の記事「なぜNASAがNYコミコン初参加を決めたのか?」に続き、注目を集めたトピックを『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』著者でNY在住人気ブロガーのりばてぃさんが紹介してくれます。今回は、ライブコマース企業のWhatnot(ワットノット)を取り上げ、ライブコマース市場の米中での成長ぶりなどを伝えています。

 

NYコミコンで見かけた成長著しいライブコマース企業のWhatnot

NYコミコンはその名のとおり、コミック関連の大規模イベントですが、出展するのはコミックや漫画、そしてこれらを題材にしたテレビ番組や映画、ゲーム、グッズ関連企業が多め。

なので、これらの最新情報を知りたい方は参加したり関連情報を確認すべきイベントの1つとなっていますが、同時に小売の最前線を知れる場にもなっていたりします。

そして今年出会ったのが、ここ数年で成長著しい新興ベンチャー企業のwhatnot(ワットノット)。アプリ・ベースのライブストリーミング・マーケットプレイスで主にマニアやオタク向け、コレクター向けの希少品を生配信で販売できるものです。

類似サービスには、
・ebay
・ヤフオク
・メルカリ

アメリカの競合他社には
NTWRK(ネットワーク)
QVCモバイル・ショッピング (ショッピングチャンネル大手)

上記2社ほど大手ではないですが他には、
Popshop
Loupe
YouTubeによるLive shoppingのテスト
Amazonのライブ・セッション …などがあります。

他にもライブコマース専用プラットフォームではありませんが、インスタライブやフェイスブックライブなどもあります。こうやってみるとすでにライブコマース戦国時代に突入しているのかも?

実際、ライブコマース市場自体は急成長中でして、アメリカの市場規模は2021年末で110億ドルが、2023年には250億ドルとの予測がでています。わずか1~2年で2.3倍に増加です。

さらに、中国では2020年時点でアメリカの15.5倍となる1,710億ドルと言われており、2022年までに4,230億ドルに成長すると報じられています。こちらはわずか1~2年でアメリカよりも成長する約2.5倍の市場規模です。

そんなわけで、whatnot(ワットノット)は今からわずか2年ほど前の2019年12月1日にロサンゼルスで創業したばかりですが、今年2021年に3度の異なる資金調達に成功し、2億ドル(1ドル=110円換算で220億円)以上の資金を調達。企業評価額は10億ドル(1,100億ドル)以上に!!

 

「何もない」日常にも喜びを発見。阿佐ヶ谷姉妹的生き方のススメ

心が動かない、つまらない人生です──。40代独身女性からの静かでありながら悩みの深さが感じられる相談に答えるのは、メルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』著者で公認心理師の永藤かおるさん。穏やかで代わり映えしない日常を送っていても、少しの変化に気づき楽しむ阿佐ヶ谷姉妹のような生き方を提案しています。

 

ちょっと御相談がありまして:自分の人生がむなしい

皆様からお寄せいただいたご相談や質問にお答えしたり、一緒に考えたりしていきます。

Q.
40代女性。独身です。いつからかは定かではないのですが、何をするにも全くやる気が起きません。新卒の頃から一般職として同じ会社にずっと勤めていて、事務仕事をしています。若い頃はそれなりに友人と遊びに行ったり、彼氏ができたりしていたのですが、30代前半あたりから、友人たちは続々と結婚し、子どもが生まれ、なんだかステージが変わってしまいました。その頃に恋人と別れ、それからはずっと一人です。

趣味もこれと言って特になく、周りがハマっているという韓流ドラマなども見たりしたのですが、「ふーん、おもしろいな」くらいの感想です。親も周りも結婚についてなど、もう何も言わなくなりました。コロナ禍になり、3、4日他人と一言も言葉を交わさないなんてこともザラです。

朝起きて、出社するか在宅かどちらかで仕事をし、食事を一人でし、お風呂に入り、寝る。もうずーっとこんな生活です。このままが60歳とか65歳まで続いて、そして死んでいくのかな。今のままだとそうなりそうですが、なんだかむなしいです。だからといって、なにかを始めようとか、新しい出会いをとかの気力が湧かないのです。心が動かない、つまらない人生です。

永藤より愛をこめて

すごく静かに流れていく川みたいな印象を受けました。私はあなたよりも少し上だけど、結婚して家庭をもった友人たちを見て「ステージが変わったな」と思ったりしたことも同じようにありました。何とも言えない喪失感というか、置いてけぼりを喰らった感というか。

話は変わりますが、今、テレビで見ない日はないと言えるタレントさんの中に、阿佐ヶ谷姉妹さんたちがいます。同じ疑似姉妹でも、超ゴージャスな叶姉妹とは大違いな、本当に近所に住んでいそうな普通の中年女性である彼女たちがこんなにも年代を超えて支持され、愛されるのには、どんな要因が潜んでいるんでしょう。

それは、「普通」であることのパワーだと思うのです。スーパーの野菜の値段に一喜一憂し、近所に美味しい和菓子屋さんがあればひいきにし、たまのぜいたくに鰻や洋食を食べたりし、100均で買った便利グッズに感心し、隣町のスーパー銭湯に行くのが月に一度の楽しみだったりするのです。