なぜ1本数万円もする「ほうき」は、掃除の時間を楽しくするのか

長続きする吸引力や自動化など、掃除機の性能が進化を続けるこのご時世にあって、「高級掃除機よりも高価」な箒(ほうき)が人気を集めているのをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者でMBAホルダーの青山烈士さんが、高倉工芸がリリースする「南部箒」に焦点を当て、その戦略・戦術を分析しています。

便利さを上回る価値

今号は、人気の箒(ほうき)を分析します。

● 「高倉工芸(南部箒の製造・販売)」

戦略ショートストーリー

良いものを長く使いたい方をターゲットに「ほうき作りの技術とほうきへのこだわり」に支えられた「長年使用できる」「小さなゴミも逃さない」等の強みで差別化しています。

展示販売にこだわり、商品の魅力などを丁寧に伝えるだけでなく、実際に触って体感してもらうことで、価格に見合った価値あるものであることをユーザーに納得させています。

■分析のポイント

高倉工芸が製造・販売している箒(ほうき)の価格帯は数万円から十万円を超えるものもあり、市販の掃除機よりも高価格帯です。dyson(ダイソン)の掃除機よりも価格が高い箒(ほうき)とは驚かされます。現代において、メインで使われている掃除道具といえば掃除機ですから、その主役である掃除機よりも高いほうきがなぜ売れるのかということについて考えてみたいと思います。

南部箒(ほうき)の購入者にとって掃除機よりも価値がある、掃除機とは異なる価値があると思うからこそ、掃除機よりも高い価格を払って購入しているはずです。

まずは、掃除機の弱点にフォーカスをあててみましょう。家電製品ですから、電気がないと動きませんし、排気も音も出ます。そして、平均寿命は、6年から8年と言われています。多くのメーカーから多様な掃除機がリリースされていますが、電気を使う以上、これらの弱点を克服することは難しいでしょう。

南部箒(ほうき)はどうかというと、もちろん電気は使いませんし、排気も音も出ませんし、使い方によっては20年も持つものがあるようです。これらは、エコや健康を大切にしているユーザーにとっては大きな価値となります。

しかし、掃除機は、家事を助ける便利な道具だからこそ世の中にこれだけ普及してきたわけです。いくらエコだからと言って多くのユーザーが掃除機の便利さを手放すとは考えにくいです。

では、便利さを上回る価値とは何なのか、それは、掃き心地がよいことだと考えます。掃き心地の良さを感じられるということは掃除の楽しさにもつながります。掃除機での掃除が苦痛な方もいらっしゃると思いますので、掃除が楽しい時間、心が安らぐ時間になったら素晴らしいことだと思います。もちろん、最高峰のほうきである南部箒(ほうき)だからこそ感じられる価値だとは思いますが、ユーザーの心に良い影響を与えられる商品はなかなか無いと思います。

そして、掃除機を使っている子どもはあまり見ませんが(子どもが使うように作られていないので当たり前ですね)、箒(ほうき)であれば、子どもでも使えます。家族でシェアできるとより一層、掃除の時間が楽しくなるかもしれません。

もちろん、じゅうたんや畳に入り込んだゴミを取り除くことができることも南部箒(ほうき)の魅力です。ゴミが取れなければ、逆にストレスになりますからね。

今後、南部箒(ほうき)が、どのような存在になっていくのか注目していきたいです。

3年で参拝者倍増。築地本願寺の大改革に学ぶ、顧客ニーズの掴み方

「売上げが落ちている」と内心焦るも、現在抱えているお客様を失う恐怖等で、変革に踏み切れない経営者が多いのも事実。いったいどうすれば、失敗しない「店舗改革」が行えるのでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では経営コンサルタントの梅本泰則さんが、「よそ者の視点」を生かし構造改革に成功した築地本願寺の事例から得られるヒントを紹介しています。

スポーツショップの参考になるお寺の話

11月28日放送の『カンブリア宮殿』で、「築地本願寺」が取り上げられました。400年の歴史を持つ寺院の大改革のモノガタリです。この事例の中に、スポーツショップが参考にできることがありました。どんなことが参考になったでしょうか。

築地本願寺の改革に当たったのは宗務長(しゅうむちょう)の安永雄玄氏。「宗務長」とは、寺院の代表者のことです。

この安永氏の経歴が変わっています。僧侶になったのが50歳の時です。それまでは銀行マンやヘッドハンター会社の経営者として活躍。ビジネススクールの講師もしていました。2015年に請われて築地本願寺の宗務長になります。いわゆる「よそ者」です。

宗教界に入った安永氏は、その古いしきたりやビジネスモデルに疑問を持ちます。しかも全国のお寺の将来は、危機に面しているようです。ある調査によれば、現在お寺の数は77,000ありますが、今後20年で3割は消えるとされています。その大きな要因は、

  • 檀家制度の崩壊
  • 核家族化
  • 人口の減少

です。スポーツ業界で、学校の減少や、地域の人口減少がもたらしている現象とよく似ています。しかも、お寺の収入が年間300万円にも届かないところが半分近くあるとのこと。そうした状況の中で、安永氏は3年間の改革によって、参拝者を倍増させることができました。いったい、どんな改革をしたのでしょう。

その方法の中には、あなたのお店でも応用できることがありそうです。

改革の方法

まず、安永氏は僧侶たちの意識改革から始めます。「どんなお寺でありたいか」という質問を投げかけることが入り口でした。さすが、ビジネスを経験してきただけのことはあります。組織を改革するには、ビジョンや方向性を皆で共有することが重要です。お坊さんたちは、今までそのようなことを真剣に聞かれたことはなかったでしょう。

実は、スポーツショップにとって、この質問は本当に大切です。「どんなお店でありたいか」、ぜひもう一度この質問に対する答えを考えてみてください。そこが改革の第一歩になります。

次に安永氏が行ったのは、収益構造の改革です。通常、お寺の収入はお布施や檀家からの寄付に頼っています。不動産や学校経営などを行っているお寺もありますが、そんな収入があるお寺ばかりではありません。ですから、いかに檀家を増やすかということが大きなテーマです。

ところが、世の中は檀家制度が続かない時代になっています。大事な収入基盤を失いつつあるのです。スポーツショップで言えば、学生の数が減ったり、自治体の予算が減ってきていることに当たります。

そこで安永氏は、檀家制度に頼らない方法を考えました。地域の住民全員をターゲットにしたのです。その結果考えられたのが「合同墓」。宗派を問わずお墓が出来るようにしました。しかも、30万円からと、実に手ごろな価格です。現在、合同墓の予約は7,000人を超えているとのこと。

これはスポーツショップに当てはめると、取り扱い競技を増やすということではありません。お客様をスポーツ選手だけに限定しないということです。そのスポーツ選手周辺の人たち、例えば家族、応援者、観客などもお客様にするということではないでしょうか。

そして、安永氏の改革には、古参の僧侶から「寺はお金儲けをするところではない」と反対があったそうです。当然ですね。長いこと同じ方法で運営されてきたのですから、そうは簡単に考え方は変えられません。

スポーツショップでも同じようなことが言えます。今までのやり方を変えるというのは、自分たちのやってきたことを否定することになると思ってしまいがちです。それが時代の変化への対応を遅らせます。

年金不安から自分を守る。知らなきゃ損する年金の基礎知識

あなたは年金についてどれくらいきちんと理解できていますか? 何となく毎月払っていて、何となく65歳になったら支給されるのかな~くらいの認識ではありませんか? でもその一方で、「年金がきちんと支払われるのか?」「自分の時には一体いくらもらえるのか?」など漠然と不安になっているはずです。日本では20歳から60歳まで全国民が必ず加入しなければならないとされている年金。保険料を払い、年金を貰うのが当然の流れとなっていますが、どういう計算で支給されているのか、しっかりと理解しておく必要があります。そこで、今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では、著者のhirokiさんが年金給付までの基本的な流れをわかりやすく事例を交えて説明。きちんと学ぶことで、将来の自分を守ることにもなりますよ。

年金はどういう計算で支給されてるのか基本的な流れの例

年金には20歳になると強制加入となります。20歳から60歳の前月までの40年間が必ず加入しなければならない期間となります。

なお、年金の被保険者には次の三つがあります。国民年金第一号被保険者という、主に自営業者、自由業者、学生、フリーターなどが加入して自ら毎月の保険料を納める被保険者。約1,500万人。強制加入とはいえ、保険料支払いが個人に委ねられているのが今もなお国民年金保険料徴収の際の弱点となっている。

次に厚生年金に加入しているサラリーマンや公務員などがの、国民年金第二号被保険者。この人たちは会社が給与払う時に、厚生年金保険料が天引きされるので、先ほどの自営業者のように自分の意志で納めないという事ができない。約4,400万人。

そしてその第二号被保険者に扶養されている国民年金第三号被保険者(約850万人)。国民年金第三号被保険者は年金保険料支払わなくても、将来の65歳から支給される老齢基礎年金が貰えるという人達ですね。第三号被保険者の年金の財源は、第二号被保険者が支払う厚生年金の保険料に含まれている。

このように、一号から三号と分けられたのは昭和61年4月から。

ちなみに厚生年金に加入してる国民年金第二号被保険者は、平成27年10月から更に4つに分けられている。民間企業に勤めて厚生年金に加入してる人を第一号厚生年金被保険者。国家公務員が第二号厚生年金被保険者、地方公務員が第三号厚生年金被保険者、私立学校教職員共済組合は第四号厚生年金被保険者と続く。なんだか…頭が混乱しそうですが、つまり公務員も厚生年金に加入して将来は厚生年金を貰うって事ですね。

さて、20歳から60歳までの40年間はどんな職業であれ国民年金に加入するんですが、これは将来はみんな共通して国民年金から老齢基礎年金を貰おうねって事が昭和60年の改正で決まったから。まずみんな国民年金という土台に加入したうえで、その上に人それぞれの給与によって給付も異なる厚生年金が支給される。
これを報酬に比例する年金という。家で例えれば、1階が国民年金、2階が厚生年金、3階が企業年金とか民間の年金というところでしょうか。

2階以上の年金は、人それぞれ違いますが、1階の国民年金に関しては満額は決まっている。20歳から60歳までの40年間(480ヵ月)完璧に年金に加入して保険料を支払ったなら、年額780,100円(月額65,008円)となる。40年に足りなければその分減額されてしまう。

今の年金制度なら最低10年加入(平成29年7月31日までは25年だった)すれば老齢の年金が貰えますが40年のうち10年しか納めてないなら給付も4分の1になってしまう。

なお、原則は20歳から60歳までの加入ですが、任意で65歳まで加入する事ができ、更に65歳時点年金貰う資格が無い人に関しては特例で最大70歳まで加入する事はできる。

というわけで、今回は年金給付までの基礎的な流れを見ていきましょう。

仕事を頼んだ部下に「できません」と断られた上司が取るべき行動

「何もしなければ、今できないことはできないまま」と頭では判っていたとしても、周囲からやかましく言われるだけでは簡単にエンジンはかからないものです。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では著者の石丸智信さんが、あらゆる場面で効果的な「できない・わからない」を「できる・わかる」に進化させる考え方を紹介しています。

「私にはできません」からの脱却

職場で、上司である自分が、部下に対して任せたい案件があった時に、部下から「私にはできません」などと言われて、断られてしまったという経験はありませんか。

または、その逆で、部下である自分が、「それは分かりませんし、経験がありませんから、できません」などと言って、任せてもらえる案件を断ったという経験はありませんか。

私自身も、そういった経験があります。本号では、「私にはできませんからの脱却について考察していきたいと思います。

「自分には分からないし、できないよ」などといったように思っていると、これからずっとできないんじゃないか、分からないじゃないか、などと思い込んでしまうかもしれませんね。

しかし、経験などからも、そんなことはないですね。今の段階ではできない、分からないという状態にあるだけですね。

そして、できない、分からないというのは、ひとつの見方、視点にすぎないように思います。

任された案件などに対して、何から何までできない、分からないということではないでしょうし、今、できている状態、分かっている状態であっても、これからもずっとその状態が続くとは限らないでしょう。

誰であっても、「できない、分からないという状態から、できる、分かるという状態に成長すること、進化することができますし、その可能性を持っているのではないでしょうか。

しかし、その可能性があるとは言っても、上司であったり、親御さんであったり、周りの人たちが、無理やり引っ張ってしまうと、大事な可能性の芽を摘んでしまうこともあるのではないかと思います。花に適度に水や養分などを与えるように、成長しよう、進化しようとする可能性の芽が伸びてくるような環境を与えることができるかが大事になってきます。

大人であっても、子どもであっても、周りから無理やり成長すること、進化することを促されたとしても、その当人は、なかなか変わることができませんね。その当人自身、自分自身が、成長したい、進化したいなどと決意した時こそ、挑戦する、行動することができるのではないでしょうか。

「自分にはできない」などと思っている状態の時には、その状態、状況から脱するために、新たな視点・見方、考え方が必要ではないかと思います。まずは、「自分にはできないなどと思い込んでいる状態から自分にもできるかもという視点、考え方で、改善策や解決策を見つけようとすることが大事ではないでしょうか。

例えば、5日間で、逆上がりができるようになる、という課題が与えられた時に、「5日間で、逆上がりなんてできっこないよ!」などといった思い込みから、「友達の〇〇君に教えてもらったら、できるかも」「〇〇さんに教えてもらったら、コツがわかるかも」などいった「できるかも、分かるかもという視点・見方で、改善策、解決策を自らが見つけていきます。

このように「自分にもできるかも、分かるかも」という視点・見方で解決策などを見つけても、まだ実際には、その解決策、改善策に挑戦したり、行動したりしているわけではありません。ですので、周りの人が見て分かる形での具体的な結果、成果を出しているわけではありません。

しかし、「こうすればできるかも、分かるかも」という視点・見方をすることによって、「自分にはできないという思い込みからは一旦離れることができます。また、改善策、解決策となるような答えを導くことができたという達成感といったものを得ることはできると思います。

それが、次のステップである実際に挑戦する、行動する、実行することに向けての一歩になるのではないでしょうか。

自分自身を伸ばすことができる人、そして、他者の成長を促すことができる人は、自分や他者の達成感や充実感といった気持ちを大事にしているように思います。自分や他者が、達成感や充実感を感じることができるということは、その本人が自ら答えを見つけるからこそ、そういった気持ちを味わうことができるのではないでしょうか。

なぜ、現役科学者は売っているアイスを買わずに家で作るのか?

コンビニなどでついつい買ってしまうアイスですが、あまりに頻繁だとその出費もバカにならないものです。そんなアイスを自作できたとしたら…。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で現役科学者のくられさんが、アレンジも自由自在、自分好みのアイスを簡単に作る方法を紹介しています。

カップアイスを家で再現する

アイスクリームにはハーゲンダッツのような小さいカップに入って何百円もするものと、大きなカップに入って100円もしないカップアイスがあります。どちらも同じようなアイスクリームですね。

実はこの安いアイス、高いアイスと比べてまったくの別物だというのをご存じで美味そうしょうか。

種明かしをすると、食品表示ラベルを見れば一目瞭然です。

まず高いアイス(ハーゲンダッツとか)は品名「アイスクリーム」と書いてあります。

アイスクリームをアイスクリームと書いてあるのは当たり前…だと思いますが、安いのはなんなんでしょう?

実は安いアイスはアイスミルクやラクトアイス、氷菓子などと、乳脂肪の含有量によって名称が違い、安いアイスはアイスクリームとは書かれておらずラクトアイスや氷菓子という表記になっています。

そんな格安アイス、実は簡単に作ることができたりします。

作り方は極めて簡単。さらにアレンジも自由自在です。今回はグリセリン脂肪酸エステルを使っていますが、入れなくても問題なく出来上がります。

まず、100円程度で売られている植物性ミルクを材料とします。

フタをあけ、植物性ミルクにバニラ風味のためのバニラエッセンス、甘味のガムシロップ、そしてバニラアイスらしい薄く黄色身がかかった色にするために着色料を入れてバシャバシャと振ります。

あとはパックのまま冷凍庫にいれるだけ。本来のアイスクリームに必要なかき混ぜ処理も乳化剤のおかげで不要です。

チョコミルクを溶かして入れればチョコアイス、練乳を入れて甘さを調節すればミルクアイスに、イチゴジャムを入れて固めればイチゴアイスに…とバリエーションは無限で、自分の好みのアイスをいくらでも作ることができます。

植物性ミルクというのは、ミルクを出す植物があるわけではなく、乳化剤で植物油と水をミルク状に混合したモノです。その時点で既に乳化剤を含んでいるので、改めて乳化剤を入れなくてもそれなりのものが出来上がってしまいます。

また植物性のミルクなのでジャムなどの有機酸を含むものをいれても酸とミルクが反応して凝固するということもしません。さらにアイスクリームより植物油由来なのでカロリーは実は低いという良い点もあります。

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こういう添加物を入れるとよりなめらかになり、完成度があがります。

アリエナイ理科ポータルのこの記事をお読みになりたい場合は、こちら

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順序がある。人気コンサルがひきこも生活りから脱出したきっかけ

社会問題となって久しい「ひきこもり」。そんな生活が長引くと「自分は誰からも必要とされていない」との思いが強くなり、社会に戻るきっかけを失ってしまうといった事例も多々あります。このような状態から抜け出すには、まず何から始めるべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ』では著者の佐藤しょ~おんさんが、自身のひきこもり体験をもとに、「社会復帰に繋がる最初のきっかけ」について記しています。

努力の前に調えておくべき環境

私は10代の最後のあたりで、ほんの少しだけ、それこそ2ヶ月くらいですが、自宅に引きこもっていたことがあります。私の悪行が原因で運転免許がパーになりまして、バイトができなくなりまして、その状態でふて腐れていたら、当たり前ですがおカネがなくなりまして、家から出ることもままならなくなったわけです。

そうすると段々と昼夜が逆転してくるんですね。夜は寝なきゃいけないって思うんですが、昼間全く身体を動かしていないので眠くならないんですね。仕方ないのでレコードでも聴いちゃうわけです。で、外が白々と色づき始めた頃にようやく眠くなるわけです。

ところが怠惰な精神状態の上に、起きてもやることがないわけですから、ひたすら寝ているわけです。どうやっても午前中には起きられなくて、起きるのが夕方近くになるんですね。そうしたら当然ですがその晩はもっと寝られなくなるんですね。家族に、といっても母親だけですが、顔を合わせるのも辛くなって、冷や飯を温めて納豆をかけて食べるみたいな感じでした。

この時に私が何を感じていたのかというと、外部世界との繋がりが完全に断絶された生活って、つまらないんだなということでした。この2ヶ月間、誰とも一言もクチを利きませんでしたから。当時はネットもありませんし(あったら復活できなかったかもしれません)、新聞もとっていませんし、テレビは母親のいる部屋だけで、そこに行く勇気がありませんから、全く見ていません。

そんな感じで情報が遮断された状態で、ひたすら部屋に閉じこもってビートルズを聴いて、手元にあった司馬遼太郎の本を繰り返し読んでいたら、さすがに生きるのが少しだけイヤになったんです。なんだかこのまま生きていても何も無いんじゃないかな、ってね。でも死ぬ勇気は無いんですよ、ヘタレだから。

この時にたまたま知り合いのテキヤのオヤジさんから電話が架かってきて、たこ焼きを焼くバイトに誘われたのが、社会復帰する切っ掛けになったんですね。相手がああいう属性の方ですから、無碍に断ることができず、おまけに時間だけは捨てるほどあるわけですから、ふたつ返事でバイトに行きました。

そこですよ、私が世界との関わりを取り戻したのは。

テキヤでたこ焼きを焼いて、それをお客さんに売るというバイトだったんですが、晩になると酔っぱらったサラリーマンが、

  どうだ、売れてるか?
  ニイちゃん、今日も頑張ってるな
  ニイちゃん、若いけど将来どうするんだ?

みたいに絡んで来るというか、世間話をしてくるわけです。それがどうした?と思うでしょうが、こういう会話がリハビリになったんです。外に出る、仕事をすることで少しずつ世間との繋がりを取り戻し、この後にマクドナルドでバイトをすることで、完全に社会復帰(といってもバイトですが)します。

生きるということは、社会から影響を受けて、社会に何らかの影響を与えることなんです。この場合の社会とは、自分以外の全ての存在で、そこに対して相互に影響を与え合うことなんです。そんな影響のひとつのジャンルとして「必要とされるという状況が存在するんです。

どのような環境であれ、自分の存在が必要とされていることを実感すると、人間は生きる意欲が立ち上がり、猛烈にやる気になります。実は努力ってこういう精神状態を作ってからやった方が良いんですよ。その切っ掛けとなるための、社会との繋がりを構築する。そして自分が発したエネルギーが、社会や他者になんらかの影響を与えるということを実感する。

そこから良きフィードバックをもらえたら、社会に関与することが苦痛ではなくなるんです。努力を始めるのはこの先のステージですから。

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忘年会の余興、どうする?自己満足で終わらない「芸」のポイント

忘年会、新年会シーズンに向けて、余興や宴会芸を仕込まなきゃ…!と焦っている方、いませんか?でも、ちょっと待ってください。「芸」って一体なんなのでしょう。場をシラけさせてしまう自己満足芸と、場を盛り上げる宴会芸の違いとは?きょうから使える大人の勉強・教養のためのヒントをメルマガ「毎朝1分!天才のヒント」で届けてくれている、呼吸法の人気講師、倉橋竜哉さんが、その違いを教えてくれました。どうしても避けられない「宴会芸」を考えるときの、参考にしてみてくださいね。

芸を身につけたい?

きょうもありがとうございます。ズルで名刺を使って割り箸を切られる倉橋竜哉です。「一発芸を身に着けたいのです…」という相談をくれたのは、ある20代の男性。もうすぐ忘年会、新年会シーズンですが、宴席で周りをアッといわせる一発芸を披露したいので、おすすめがあれば教えてほしい、と。

ちょうどいまくらいの季節になると、「割り箸を名刺で切る」というキーワードで私のブログに来られる方が多いのですが、それは「芸を持つこと」というタイトルで、割り箸を名刺でスパッと切るちょっとした裏技を紹介しているからです。そんな宴会を盛り上げるための一発芸もあれば、生業としている芸事もあったり、一言に「芸」といっても、その幅は広いですよね。

芸と私のカンケイ…

芸とは、そもそも生きていくために必ず必要ものではありません。食べものを生産している農家の方、漁師さん、家を作る大工さん、モノを運ぶ物流の方…そういった人が生きるために欠かせない仕事に比べて、芸事は、極端な話「なくても人が生きられる」ものです。

それなのに「芸は一生」とばかりに、その鍛錬に命懸けで取り組む人もいれば、自分の好きな芸事を見ることに熱狂する人もいます。絵画、音楽、スポーツ、テーブルゲーム、舞台、モデル、演芸、文学、映像、美容、宝飾品…信じられないような高額なお金が動くのも、「芸」の世界ではよくあることです。

割り箸を名刺で切る一発芸であれば、その場で拍手がもらえるくらいかもしれませんが、住む世界が一変するような影響力を発揮する「芸」もあります。それでは、芸とは一体何なのでしょうか?なぜ人は、芸に心を奪われるのでしょうか?

「イケてる上司」は二次会に行かない。イマドキ女子の忘年会の本音

1年の締めくくりである12月は、何かと仕事が忙しくなる月。クリスマスや年末、そしてお正月に向けての準備などのイベントや作業も増えてきますよね。

そんな慌ただしい時期の恒例行事といえば、忘年会。

忘年会では、日ごろから仲良くしている友人から普段飲みに行かないような職場の人まで、さまざまな人とコミュニケーションが取れる場。

忘年会をきっかけに距離を縮められたら良いのですが、なかには嫌な印象を残してしまうこともあるようです。

そこで今回は、忘年会での個人的NGマナーや思い出、飲み会に対する本音を取材。良い部下って?上司のこんな態度が素敵だった…などなど、同世代でも、意外な考え方の違いが見えてきました。

参加メンバー

  • カレン
  • 某銀行の受付窓口で働く20代女性。グラスワイン1杯で酔えるほどお酒は弱いが、飲み会は大好き。ちなみに男運はマイナス。
  • ヨウ
  • 女社会で生きてきた30代女性。お酒は日本酒一択。夫と深夜3時まで飲酒し、イベントに遅刻した過去をもつ。
  • アベ
  • 出版業界で男性に囲まれながら営業をする30代女性。お酒はレモンサワーしか飲めない。
  • 編集K
  • 将来を考え、最近ビールをやめた20代女性。悲しいほどに、永遠に酔えない。今回のライターです。

「それ本当に要る?」と思う、飲み会マナー

編集K:もうすぐ忘年会の時期ですけど、毎年何か気をつけていることってありますか?

アベ:最初の1杯目は絶対にビール。瓶の場合は、ラベルを上にして注ぐこと。

ヨウ:さすが営業さん…!私は、別にラベルを下にして注がれても何とも思わないけどね。

編集K:私も以前勤めていた会社で上司にそう教えられました。銘柄がわかるようにとか何とか…。

アベ:正直、上司への気遣いがどうとかじゃなくて、「常識ないな」って思われるのが嫌でずっとラベルを上にしてきたなぁ。

編集K:すごくわかります。多分、上司の方も銘柄じゃなくて、常識的なところを見ているんだろうなって思ってました。

ヨウ:いや、全然見てない(笑)。ただ、それは社内の飲み会の場合ね。やっぱり、取引先の人がいる場では、そういう”昔ながら”の常識も気にした方が良いと思うな。

カレン:あと、ビールがなくなる前に注げっていう…。

アベ:正解なんだろうけど、私は正直やめてほしいなって思うときもある。「いいよいいよ」っていっても、どうしても冗談みたいに捉えられちゃって結局苦手なお酒を注がれる…(笑)。

編集K:気遣いのつもりが逆に困らせている可能性もあるんですね。私たちは「マナーだから」ではなくて、ひとりひとりにあった”おもてなし”をすると思った方が良いのかも…。

元日本語学校長が、ラブコメ洋画で外国語を覚えるのを勧めるワケ

 小学生からの英語必修化や職場での英語公用語化などなど、英語習得の重要性が叫ばれる昨今ですが、ただ机にかじりついていてもなかなか身にはつかないものです。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田将昭さんが、自宅でも簡単かつしっかり身につけられる、「ラブコメ映画」での英語学習の有用性について解説しています。

映画で英語を学ぼう

ロマンチック・コメディあるいはラブコメなどと言われるジャンルの映画ほど「英語を勉強する」のにぴったりの材料はありません。

英語に限らず韓国語でも中国語でもフランス語でも、ラブコメと呼ばれるジャンルの映画、ドラマは外国語の勉強にぴったりです。

まずシチュエーションは日常生活です。主人公達の年齢によって、学校か会社かなど主な場面は変わりますが、宇宙の果てだったり、殺人現場だったりはしません。

そして主人公を取り巻く人たちも、ユニークな人たちもいますが、ごくごく日常の範囲内。

主人公と恋の御相手だけでなく、友達達との会話もたくさん出てきます。恋の進行の相談だったり、おしゃれなレストランの情報交換だったり。

何気ない会話がたくさん詰まっています。そして注意深く聞いていると、会話の大半はそれほど難しいことがたくさん詰まっているわけではないことにも気づきます。

外国語を勉強していて、特に「会話というのはスピードだったり流れだったりについていくのが大変です。でもそれは「慣れ」という主要な要素があります。

それよりもたくさんの自然な表現を知っている、そして使えるということが大事ですね。

いろんな会話表現を、いろんな教材で勉強していても「いつ、どこで、どんなタイミングで使うか」というのをわかっているのが「慣れ」ですが、それをこうした映画やドラマでなぞっていくのが一番の近道です。

日本人が外国語を勉強するときの一番の困難点は使う場面がほとんどない、ということです。せめて「擬似的」にシチュエーションを体験して、知っている表現の使われ方をシミュレーションしましょう。

字幕を見ていても構いません。耳はしっかり英語なりその言語を聞くことに集中します。あ、簡単な表現使ってるなあ、とか、あ、この前覚えた単語だ、ということが頻繁にでます。勉強すればするほど、それがたくさん出てくるのです。

できれば何度も何度も見たいですね。お気に入りのこの1本、というのが見つかれば、何度も見るようになるし、それだけたくさんの表現を何度も確認できます。

ぜひあなたにとっての最高の1本を見つけて、外国語学習に役立ててみてください。

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なぜ、獺祭の旭酒造は25倍の値段で山田錦を買い取ると言ったのか

人気の日本酒「獺祭」の蔵元が仕掛けたユニークな試みが話題となっています。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、旭酒造が開催する「原料米のコンテスト」の全貌を記すとともに、「視点の面白さ」が光るマーケティング方法について独自の分析を加え紹介しています。

山田錦プロジェクト

日本酒「獺祭で知られる旭酒造では、農家を対象としたコンテスト「山田錦No.1決定戦」を開催しています。日本酒の原料米である山田錦をもっとも良質に育てた農家から、高額で買い取るというものです。

通常50俵100万円のところを2,500万円で買い取るのです。

これで、農家のやる気が高まることは間違いありません。

昔からの経験と勘で挑む人。スマート農業を導入して臨む人。みんなの目の色が変わり、さらに優れた米、さらに美味しい日本酒が誕生することになりそうです。

山田錦プロジェクトについて

新市場の創造

「ヨロ研」。さいたまヨーロッパ野菜研究会という農家集団。フレンチ・イタリアンなどで使われる野菜を中心に栽培しています。日本では、ほとんど作られていない野菜を作ることで、小さいながらも確かに存在する市場を開拓しようとしています。

日本にない野菜は、代用品を使うか、直輸入に頼るかしかなかったのですが、確実に日本で手に入ることがわかれば、その販路は間違いなく拡大することが見込めます。また、複数の農家が協力し合うことで、多品種の生産が可能になり、新たな需要を掘り起こすこともできます。

新市場の創造」と言えますね。

さいたまヨーロッパ野菜研究会 – 公式

15種類の味

黒毛和牛を提供する、ある焼肉屋さんでは、つけダレや薬味を15種類用意しています。

「ガーリック塩」「紅塩」「柚子胡椒」「おろしポン酢」「スパイス」「塩昆布」など。これらが一度に並ぶことで、食べる楽しさがさらに増します。

また、15種類もあれば、お客さまの口に合うもの、好みのものが必ずあるはずです。つまり、間違いなく、美味しいと思ってもらえる、ということです。それは、「このお店は美味しい」という評価にも繋がるのです。

どれだけ高級なお肉であっても、何をつけるかによって、味は大きく変わります。15種類の味を試してもらうことで、“美味しいの可能性を高めることができるのです。

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