現役医師がカラクリ暴露。なぜ医師国家試験の合格率は異常に高いのか?

小説やドラマの舞台にたびたび選ばれる医療の現場。そこにはしばしば研修医や指導医といった医師たちが登場しますが、彼らの「正確な立場」をご存知でしょうか。今回のメルマガ『バク@精神科医の医者バカ話』では、現役の精神科医で内科医としての実績を持つバク先生が、医学生が医者になるまでの道のりを紹介するとともに、研修医、専攻医、専門医、指導医それぞれについて簡潔に解説。さらに臨床能力が高い医師と「確実にヤバい」医者の見分け方もレクチャーしています。

この記事の著者・バク@精神科医さんのメルマガ

医学生はいかにして医者になるのか!?(研修医、専攻医、専門医、指導医って何!?)

皆さんこんにちは。今日は割と医師以外と話をしていて通じない「研修医、専攻医、専門医、指導医」の話をしようと思いました(前回のメルマガでも少し話に触れました)が、まずそれより手前の医師免許の話からした方が良い気がしたので以下予定外に資格取得の話からします。

医者になるまでの道のり

皆さんご存知の通りですが医師国家試験を受けるには医学部(6年間)に行かなくてはなりません。そして

「卒業見込み」という資格で6年生の時に医師国家試験を受けます(国家試験に落ちた所謂国試浪人は除く)。

よく「医師国家試験って合格率90%以上で楽勝な試験なんでしょ?」と言われますが、その試験を受ける前に

  • 医学部卒業(見込み)

を満たしていないとそもそも受験資格自体がありません。時々日本以外の医学部の卒業証で日本の医師国家試験を受験される方もおられますがかなりレアなケースなのでここでは割愛します。

勘のいい人なら「あれ?6年の途中で受験(試験は在学中2月に実施)するってことは卒業できなかった人はどうなるの?」と思われるかも知れません。理論上、その場合は医師国家試験に合格していても、医学部を卒業できていないので合格は失効します。

しかしここで下世話なお話を書きます。各医学部(特に私立)は「医師国家試験合格率○%!」というのが高ければ高いほど宣伝になります。なので「この生徒は絶対このままでは国家試験に受からなさそう……」という生徒は卒業させず、受験自体もさせません(普通に卒業試験に落ちたら卒業できません)。

なのでそもそも医師国家試験を受験している人間にはかなりバイアスがかかっており、その集団での合格率90%以上は普通の一般人全体で受験した場合相当低い合格率になると思われます。

そんな厳しい国家資格のうちの一つである医師国家試験を受験し合格すると即医師免許をもらえ…ません!!しょんぼり!

合格したことを確認したのちに厚労省に医師免許申請用書類を提出し、「医籍」に登録された後(この時発生するのが「医籍番号」という医師免許の番号)にもらえるものです。

私は自分の受験している資格についてその時にならないと調べない(もしくは知らなさすぎて周囲に教えてもらう)タイプだったので、医師免許申請用書類の登録費に6万円もかかることも知らず、倒れそうになりました。

因みに他の業種でも登録費は必要です。歯科医師は医師と同じで6万円、薬剤師は3万円、看護師、保健師、助産師、臨床検査技師、診療放射線技師、理学療法士、作業療法士が9,000円。

高そうと思って調べた弁護士が6万円。やはり高めですね。

完全に予想外でめちゃくちゃ高かったのが弁理士さん(知的財産を守るお仕事。特許庁の管轄)。実務修習費用で11万8,000円かかり、その後の弁理士登録申請前に納付する必要のある登録免許税(税なの?自分は完全に畑違いだからわからないけどこう書いてあった)が6万円。これまた登録申請前に納付が必要な登録料が3万5,800円。そして弁理士として活動し続ける場合永遠に払い続けなくてはならない「会費」が毎月1万5,000円、でした。

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開催するのは日本だけ。ガラパゴス国家の象徴「駅伝」の大きな弊害

秋から冬にかけて競技シーズンを迎える駅伝。とかく駅伝好きで知られる日本人ですが、なぜここまでの人気を誇るに至ったのでしょうか。今回のメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』ではジャーナリストの伊東森さんが、その意外な理由を解説。さらに駅伝が日本の陸上競技会に与え続けている大きな弊害を明らかにしています。

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“ガラパゴス”国家の象徴「駅伝」その弊害

お正月の風物詩といえば駅伝。毎年1月1日の元日には、ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝競走)が、そして2日と3日には箱根駅伝は開催される。

しかしながら、“世界に誇る”ガラパゴス国家の日本でだけ、駅伝が開催されているのはなぜか。

駅伝という陸上競技は日本にしか存在しない。では、なぜ日本人はこんなに駅伝に熱狂するのか。生島淳氏は、スポーツ全般として個人競技よりも団体競技を好む日本人の国民性のためであると指摘する(*1)。

アメリカやイギリスなど陸上の強豪国や競技人気が高い国で、そもそも陸上が“団体競技”として見なされることはない。陸上=個人競技であり、

「選手が自分の体、能力ひとつで勝負するところに魅力的」(*2)

と考えられている。

ただ、話は結構、単純だ。なぜ、これほど日本人は駅伝が好きなのか、それは日本中のあらゆる駅伝はメディアが主催する「メディアイベント」であり、結果、その不都合を伝えるマスコミも皆無であること。

そのため、日本人は“駅伝教”を信仰するようになった。

目次

  • 駅伝の歴史 なぜこれほど注目を集めるのか “神事“としてのスポーツ
  • 日本の陸上選手がマラソンで勝てない理由
  • 箱根駅伝の出場チームの選手20%が疲労骨折を経験 スタッフはオムツ着用

■主な駅伝の主催、共催、後援に名を連ねるマスコミ各社

1月

  • 全日本実業団対抗駅伝(毎日新聞・TBS共催)
  • 箱根駅伝(読売新聞社共催、報知新聞社・日本テレビ放送網後援)
  • 全国都道府県対抗女子駅伝(京都新聞社主催、NHK共催)
  • 全国都道府県対抗男子駅伝(京都新聞社主催、NHK共催)

2月

  • 全日本大学女子選抜駅伝(テレビ東京主催、日本経済新聞社ほか後援)

10月

  • 出雲全日本大学駅伝(フジテレビ・産経新聞社・サンケイスポーツ・ニッポン放送後援)

11月

  • 全日本大学駅伝対校選手権(朝日新聞社・テレビ朝日・名古屋テレビ放送主催、日刊スポーツ後援)
  • 全日本大学女子駅伝(読売新聞社主催、日本テレビ放送網・報知新聞社後援)

12月

  • 全日本実業団女子駅伝(毎日新聞社・TBS共催)
  • 男子全国高校駅伝(毎日新聞社主催)
  • 女子全国高校駅伝(毎日新聞社主催)

駅伝の歴史 なぜこれほど注目を集めるのか “神事“としてのスポーツ

駅伝の起源は1917年にまで遡る(*3)。京都の三条大橋の袂に「駅伝発祥の地」という記念碑が。

1917年4月27日、この三条大橋を出発して東京の上野の不忍池までの23区間、約508kmの距離で、日本で最初の駅伝大会が行われた。それから3年後の1920年には第1回箱根駅伝が開かれる(*4)。

では、なぜこんなにも駅伝が注目を集めるのか。ひとつのきっかけとなったのは箱根駅伝が始まって70年目の1987年から日本テレビによる生中継が始まったことと関係する。

他方、駅伝を考案した金栗四三は、

「そのころ長距離リレーになんとか名前をつけようということになり、武田千代三郎という伊勢神宮に関係のある皇學館長が駅伝という古式ゆかしい名前を編み出したと思う。そして大正9年の第1回から駅伝を始めたわけだ」(*5)

と語り、駅伝と神道との関係を語っていた。

事実、箱根駅伝は、大手町の「将門の首塚」から「関東総鎮守箱根大権現」と呼ばれた箱根神社を結ぶ。出雲全日本大学選抜駅伝のスタートは出雲大社。

全日本大学駅伝対校選手権大会も、名古屋の熱田神宮を出発して、ゴールは「駅伝」に縁のある伊勢神宮だ(*6)

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キスマイ横尾渉の結婚に「迷惑かけるな!脱退しろ!」顔真っ赤で叫び狂う女たち。“私が一番迷惑”の自覚なく他メンバーもドン引きか

一般女性との結婚を発表したキスマイの横尾渉がSNSで大炎上中だ。焚きつけているのは一部のキスマイファンで、「結婚なんてキスマイに大迷惑」「横尾はグループを脱退しろ」などまさに叩きたい放題。それに対し良識派のファンからは反論の声も上がっている。

キスマイ横尾「結婚発表で大炎上」の異常事態

「キスマイに迷惑かけんなよ!」「仕事に対するプロ意識がなさすぎ!」「横尾はキスマイを脱退しろ!」――

ジャニーズ事務所の人気グループ『Kis-My-Ft2』(キスマイ)の横尾渉(36)が26日、年下の一般女性との結婚を発表したが、SNSでは一部ファンによる目を疑うような罵詈雑言が乱れ飛んでいる。

キスマイメンバーで初の妻帯者となった横尾は、友人の紹介で相手女性と出会い、6年越しの交際を実らせゴールイン。ファンクラブの公式サイトで、「ファンの皆様に応援してきてよかったと思っていただけるように、これからも日々精進してまいりますので、温かく見守っていただけたら幸いです」と喜びを報告したばかり。

同グループの藤ヶ谷太輔(35)もメンバーを代表してコメントを発表。「結婚おめでとう!渉がメンバーへ伝えた時、メンバーみんながすごく喜んでて良かったね。その光景を見て、こちらもとてもうれしかったし、大変感慨深いモノがありました」と、10代の頃から20年以上の付き合いになる横尾の新たな門出を祝福した。

にもかかわらず「キスマイ脱退」を要求し、過激なコメントを投稿しているファンたちは、横尾のいったい何が気に入らないのだろうか?

もっともらしい批判の裏に「女の嫉妬と勘違い」

横尾の結婚を痛烈に批判するSNSへの投稿には、たとえば次のようなものがある。

《みんな「キラキラアイドルのジャニーズが」じゃなくて、「仕事のできないグループのお荷物が」結婚して、一人だけ幸せになろうとしてることに怒ってる》

《横尾のプロ意識のなさに腹が立つだけ。キスマイに迷惑ってこと。匂わせ女と結婚したからとかではない》

《横尾はプロとしての自覚がない。それでファンが付いてきてくれると思ってるのか?甘えるな》

《プロ意識の低さはジャニーズでナンバーワン。ファンに迷惑しかかけていない》

類似の投稿は他にも多数あり、横尾の「プロ意識」の低さや「仕事態度」に文句をつける内容が多くなっている。その際、たいてい「一般女性と結婚したからではなくて」「ジャニーズのくせにとかではなくて」といった前置きが入るのも特徴的だ。

横尾のアンチは本当に、結婚相手の女性へのやっかみなどではなく、横尾の仕事ぶりが気に入らなくてこのような投稿をしているのだろうか。そもそも、アンチの女性たちが言う「プロ意識」とは何なのか?

事情に詳しい記者は次のように説明する。

「SNSでは『私は嫉妬していない、仕事ができないのが許せないだけ』というのがお決まりのテンプレになっていますが、客観的にみると彼女たちは、今回の結婚に焼いているだけですよ(笑)業界内では、横尾さんのお相手の一般女性による『匂わせ』が炎上の根本原因と見られています。

また、横尾さんの『プロ意識』や『仕事態度』に対する批判が多いのですが、これも要するに『彼女の匂わせを許してんじゃねーよ。あのクソ女ムカツク』くらいの意味。もし“自担”のメンバーが同じことをしていたら…と不安になってしまうわけです。ただ、それをそのままストレートに表現するのはプライドが許しませんから、保険をかけて文句をつけているのでしょう」(週刊誌記者)

横尾のハートを射止めた「一般女性」は、女優・モデルの新川優愛さんに似た美人。キスマイファンの間では古くから知られた存在で、2021年には週刊誌で交際報道もされていた。

女性は2016年頃からSNSに、自身が働くマッサージ店に横尾が来店した際の様子や、横尾の愛車カイエンでのドライブデートの写真、横尾のマンションに遊びに行って合鍵を渡された際のエピソードなどを投稿。

それらの写真は交際相手が横尾とはわからないように撮影・加工されていたが、「俺たち結婚しますと紹介された」といった幸せアピールが一部ファンの気に障ったのか、「匂わせ女」として炎上してしまったという。

同時に横尾本人に対しても、彼女とのイチャイチャぶりを隠さないのは夢を売る人気商売であるジャニーズとしての自覚に欠けている――つまり仕事に対する『プロ意識』に欠ける――という理不尽な批判が高まることになった。

良識派のキスマイファンからも「横尾叩き」に疑問の声

今回の炎上騒ぎでは、事情を初めて知った一般層から「キスマイのファンってまともに結婚も祝えない女ばかりなのな、きっつ…」といった疑問の声が上がりはじめている。

しかし当然だが、キスマイファン全員が横尾を理不尽に叩いているわけではない。

自分がどのメンバーの“担当”であるかに関係なく、「なぜ結婚で脱退する必要があるの?」「どうして結婚が他のメンバーに迷惑なの?」「横尾さんは仕事ができないって意味がわからないんだけど?」など、横尾を擁護する良識派のファンは少なくない。真っ当な正論に思える。

「横尾さんは、アイドルとしての歌やダンスが苦手なのは事実だと思うんですよ。ただ、それをもって『グループのお荷物』呼ばわりするのは短絡的ですし、ビジネスセンスに欠ける極めて幼稚な見方だと思います。

横尾さんは横尾さんなりのプロ意識を持って、しっかりと仕事に取り組んできました。たとえば『プレバト!!』の俳句で見せる天才的センスは業界内でも評価が高いですし、キスマイの認知度や好感度を確実にアップさせているはずですよ。

横尾さんの結婚で『他のメンバーに迷惑がかかる』『キスマイに迷惑がかかる』と批判されていますが、そんなことはあり得ない。個性豊かな7人が全員揃って、それぞれの役割を果たしてこそのキスマイですからね。

むしろ事務所も他のメンバーも、今回の横尾さん叩きにはドン引きしているのではないでしょうか。もちろん彼らは『プロ』ですから外部に本音は言いませんが、アンチの人たちは自分の意見が認められたと勘違いしないほうがいい。横尾さんの結婚よりも、こういうアンチのほうが、キスマイの全メンバーにとってよほど『迷惑』というのが本音でしょう」(週刊誌記者)

いまやキスマイメンバーは全員30代、いつ誰が結婚してもおかしくない「適齢期」に差し掛かっている。

彼らが結婚するたび世間に「キスマイ?ああ、あのファンがいつも激怒してるヤバそうなグループね」という風評被害が広まってはたまらない。

良識派ファンの「どうして結婚が迷惑なの?」という素朴な声が、横尾アンチにも届けばいいのだが…。

image by: Kis-My-Ft2(MENT RECORDING)

ANAが「週2勤務制度」を導入へ。元CAが感じた、空から始まる働き方の多様性

週休3日制や4日制が話題になることはありましたが、ANA(全日本空輸)が打ち出したのは、全客室乗務員を対象に「週2勤務」を可能とする制度でした。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で、全日空の元CAという経歴を持つ健康社会学者の河合薫さんは、ボーイング747から通路1本のナローボディー機へと時代が移り、パイロット1人制が現実味を増していることなど、「変わりゆく空の事情」を紹介。ANAの「週2勤務」については、これからの働き方として他業種へ広がっていく期待とともに、有期雇用や賃金など、根本問題を解決する必要があると伝えています。

プロフィール河合薫かわい・かおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

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元CAの視点で考える「変わりゆく空の事情」

ジャンボの愛称で知られるボーイング747の最後の機体が、組み立てラインを離れました。私にとっても愛着のある747型機も、いよいよ終わり、と思うと感慨深いものがあります。

すでに日本の空からは消えていましたが、これで本当にひとつの大きな時代が終わる。それはそれまで当たり前だった飛行機の常識、航空業界の常識が急速に変化し、気がついた時には「そういえばいたね(あるいはあったね)」と懐かしむ、例えるなら公衆電話や切符のような存在になるとともに、新しい当たり前ができるってこと。「私」たちの生活だけでなく、働き方、生き方も変わってゆくのです。

すでにその変化は始まっています。1月18日には、米航空宇宙局(NASA)が、ボーイングと共同で二酸化炭素の排出量を削減した航空機の開発に取り組むことを発表しました。最初の試験飛行は2028年に実施予定で、30年には世界中の空を飛び交う予定です。

“サステイナブル・フライト・デモンストレーター”というプロジェクト名どおり、「持続可能」にプライオリティをおいた飛行機です。747が大量輸送を可能にしたのに対し、こちらは通路1本のナローボディー機。必然的に搭乗するCAもお客さんも大幅に減ります。現在空を飛んでいるナローボティー機の燃費効率を、大幅に向上させるとのこと。地球にも航空会社にも「優しい飛行機」なのです。

また、飛行機の飛ばせ方にも変化の兆しが見えてきました。なんとジェット旅客機の操縦室に乗務するパイロットが、2人ではなく1人のみとする計画が進んでいるのです。

英メディアの報道によると、ドイツや英国、ニュージーランドなど40カ国余りが「パイロット1人の実現」に向け国連専門機関の国際民間航空機関(ICAO)に支援を要請。すでに欧州航空安全機関(EASA)は、パイロット1人で安全飛行ができるよう運用方法決定に向けて航空機メーカーと取り組み、監督ルール策定の準備を進めているそうです。

パイロット1人計画は、2027年にスタートする予定。4年後なんで、あっという間ですから。私たちが爺さん、婆さんになる頃には、「マジ?ウケる~~!パイロット2人もいたの?ヒマそう~~!」という時代の到来ですね、きっと。

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前の会社のほうがよかった…。転職で失敗しないための「2つ基準」とは?

転職することが当たり前となった昨今ですが、転職後に「前のほうがよかった」と考える人も少なくないようです。今回のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の著者、石川和男さんが紹介するのは、後悔しない転職をするための「2つの基準」について。一体どのような基準なのでしょうか?

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良い転職と悪い転職。後悔しないために絶対に気をつけたい「2つの基準」

新年を迎え、仕事モードに身体がなかなか切り替わらず、メールチェックや挨拶回り、実務に身が入っていない方はいませんか?

そんなとき、考えるのが「このままここの会社にいていいのかな?」ということ。

統計では、求人サイトの応募数が増えるのは、2、3月がもっとも多く、転職を考えはじめるのは1月からなのだそうです。

いまは、転職が当たり前の時代。

20代後半から40代では、むしろ一度も転職をしたことがない人のほうが少ないのではないでしょうか。私自身もこれまで4回転職をしています。

しかし、良い転職と悪い転職があります。

場合によっては、転職してから「結局最初に入った会社が、1番良かった」と、後悔する人も少なくありません。実際、転職を繰り返している人へのアンケートでは、大多数の方が「最初に入社した会社が1番良かった」と答えたという結果が出ています。

そこで、まずは、「どういう基準で転職をすべきか」を考える必要があります。

覚えておいてほしいのは、心身を壊しかねない職場からはすぐに逃げようということです。残念ながら、パワハラ、モラハラ、セクハラが根付いている会社が、まだあります。そういった会社で働いていると、心身が疲弊し、うつ病になったり、体を壊したりします。

そうなってからでは遅いのです。今は、どんな会社でも安心はできません。

心や身体を壊す会社なら、即退職と心に刻んでから、以下をお読みください。

ちょっとした理不尽や人間関係の不安ならどうか。私は、そのような場合、安易に転職するのも考えものだと思っています。

会社には多かれ少なかれ、理不尽なことがあり、不満を抱えざる得ないことがあるものです。

そうした不満を解消しようと、転職を繰り返しても、次の会社でも不満が生まれ、いつまでも理想の会社を追い求めることになってしまいます。

では、どのくらい理不尽や不満を我慢すべきか。この許容範囲は個人差があります。ストレス耐性も人によって違うので、一言では言えません。

多少きつくてもいいから、給料が高いところがいい人もいれば、給料が安くてもいいから、とにかく人間関係が良いところで働きたいと思う人もいます。この判断基準は、年齢によっても変わります。

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800年前の“しくじり先生”?「方丈記」の鴨長明を今こそ読むべき理由

800年前の日本にも「しくじり」ジャーナリストが存在していたことをご存知でしょうか。今回のメルマガ『上杉隆の「ニッポンの問題点」』では、著者でジャーナリストの上杉隆さんが、あの「方丈記」の著者である鴨長明にフォーカスをあて、そのしくじりっぷりを存分に語っています。

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いまこそ鴨長明を読む。800年前のしくじりジャーナリストはいかに生きたか?

大地震、津波、悪政、パンデミック、噴火、戦争……。

この10年余り、日本は多くの災害に見舞われた。時代の変わり目なのか、あるいは「終わりの始まり」なのか、それは誰にもわからない。ただ、不幸な時代の事象を反映するように、いま日本では終末論が蔓延り、予言や都市伝説の類が溢れている。

こんな時代だからこそ鴨長明である。

鴨長明?誰それ?と思うかもしれない。また、『枕草子』(清少納言)、『徒然草』(吉田兼好)と並ぶ日本三大随筆のひとつ『方丈記』の作者だととまでは知っているが、どのような人物かまでは知らないという方もいるのではないだろうか。

50歳で出家した鴨長明については、都を追われて、京のはずれの山奥の「方丈庵」でひとり過ごした厭世文学者のイメージが強いかもしれない。だが、実際の長明は驚くほど人間臭い人物であり、いまでいえば自由ゆえに疎まれるフリージャーナリストのような存在である。

京都・下鴨神社の跡取りとして生まれた鴨長明は、父を正禰宜に持つ御曹司であった。父の死によって、親族からの裏切りや手のひら返しに遭い、孤独な人生を歩み始める。

鴨長明は、約10年間のうちに次々と発生した災難を、日本初の災害文学として遺したジャーナリストであり、勅撰集の編纂を委ねられた歌人でもあり、折琴や継琵琶の名手として傑出したアーティストでもあった。

得度後は、今でいうミニマリストのような暮らしぶりだが、その間にも、還俗を企図するかのような執着や我欲が滲み出ており、俗世と断絶できないかなり残念な、迷いの出家者であったといえよう。同じ50歳で出家したしくじりジャーナリストの筆者が、鴨長明に共感を覚えるのはこんなところが見えるからかもしれない。

さて、その鴨長明の代表作が随筆『方丈記』である。長く日本の教科書にも載っているからご存じの方も多いと思うが、冒頭の有名な一節は、いまだからこそ多くの者の心に響くはずだ。

筆者もそのひとりである。50歳を超え、若い頃には無自覚だった人生の無常に共感しやすくなっているのかもしれない。あるいはまた、若きジャーナリストの頃に受けた、他者からの嫉妬や僻みのイジメに疲れてしまったという共通点が、心を打ったのかもしれない。はたまた、創業者や経営者として数多の裏切りや詐欺に遭った過去がそう思わせるのかもしれない。

いやいや、違うかもしれない。私が仏の道を歩くことになったのは、他人の裏切りや悪行を気にしないよう精神と人生をコントロールしていくためでもなかったか。決して単純な諦観や自暴自棄の類ではない。大悲に基づいての赦しと、世の中の執着や欲求を薄れさせ、無常観や無我で心を満たすよう修行を受けたはずではなかったか。この辺りは『方丈記』の最後、鴨長明のどんでん返しと共通する人生(迷いと苦しみ)でもある。

ゆく河のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し

(現代語訳/佐藤春夫 河の流れは常に絶える事がなく、しかも流れ行く河の水は移り変って絶間がない。奔流に現われる飛沫ひまつは一瞬も止る事がなく、現れるや直すぐに消えてしまって又新しく現れるのである。世の中の人々の運命や、人々の住家すみかの移り変りの激しい事等は丁度河の流れにも譬たとえられ、又奔流に現われては消えさる飛沫の様に極めてはかないものである)

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蜜月も終了?プーチンを「気が狂った」と批判を始めた中国・習近平

中国とロシアが裏で繋がっていることはロシアのウクライナ侵攻でも強く感じられることになりました。しかし、今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、 現在の中国はプーチンへの信頼を失ったとして、その理由を解説しています。

プーチンは「気が狂った!」中国はプーチンへの信頼を失った

私が『中国ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日』という本を出版したのは16年前、2007年のことです。

今なら、「中国ロシア同盟」という言葉、誰でも受け入れることができるでしょう。ところが当時は、「中国ロシア同盟?????そんなものは、どこにも存在しない!」という感じでした。

私は、「事実上の中国ロシア同盟は、2005年に成立した」と見ています。だから、07年にそういう名前の本を出したのです。どういう話でしょうか?

プーチンは、2000年に大統領になると、当時の有力新興財閥二人を征伐しました。一人は、「クレムリンのゴッドファーザー」と呼ばれていたベレゾフスキー。もう一人は、「ロシアのメディア王」と呼ばれ、「世界ユダヤ人会議」の副議長だったグシンスキー。ベレゾフスキーはイギリスに、グシンスキーはイスラエルに逃げました。

石油最大手ユコスのCEOだったホドルコフスキーという男がいます。彼も、上記二人と同じくユダヤ系。彼は、ベレゾフスキー、グシンスキーがアッという間にプーチンにやられたのを見て恐怖します。それで、何をしたか?

まず、イギリスのジェイコブ・ロスチャイルドに接近しました。そして、共同で「オープンロシア財団」を立ち上げたのです。なんだか「陰謀論」みたいな話ですね。ここでは細かい証拠を挙げるスペースがありません。詳細に興味がある方は、拙著『プーチン最後の聖戦』をご一読ください。

もう一つ、ホドルコフスキーは、ネオコンブッシュ政権に接近しました。そして、ホドルコフスキーは、「自分を守ってくれれば、ロシアの石油最大手ユコスをアメリカに売る」と約束したのです。実際、エクソンモービル、シェブロンテキサコとの交渉がはじまっていました。

ロシアにとって、石油、天然ガスは最大の収入源です。プーチンは、それをアメリカに売ろうとするホドルコフスキーを許すことができなかった。それで、ホドルコフスキーは、脱税、横領などの容疑で03年10月に逮捕されたのです。彼はそれから、10年間刑務所にいました。

その後、プーチンが「ロシアの勢力圏」と考える「旧ソ連諸国」で相次いで革命が起こるようになっていきます。03年、ジョージアで。04年、ウクライナで(オレンジ革命)。05年、キルギスで。

プーチンは、「これらの革命の背後にアメリカがいる」と確信。「このままでは、ロシアでも革命が起き、俺も失脚させられる!」と恐怖したプーチンは05年、「中国との同盟」を決断したのです。そこから中国とロシアは、ず~~~~~っと、「事実上の同盟関係」にあります。

有田芳生氏が極秘資料を公開。旧統一教会「非公然軍事部隊」のメンバー・経歴・自衛隊への浸透…日本を破壊するカルト集団の危険性

「警察庁は統一教会を反社会的集団であると認識している」とテレビ番組で指摘し、教団から名誉毀損で訴えられたジャーナリストの有田芳生氏。その「反社会性」の根拠は、霊感商法や高額献金、宗教二世といった個人の被害にとどまりません。有田氏が独自に入手した捜査当局の「重点対象一覧表」には、テレビや新聞が報じない、すべての国民が知るべき驚くべき事実が記されていました。メルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』の中で、その「極秘資料」を詳しく分析し、紹介しています。

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警察当局が警戒。軍事勢力としての統一教会

1960年代後半から70年代にかけて、韓国の統一教会系企業が、日本に散弾銃(鋭和B3)、空気銃(鋭和3B)を輸出し、日本の信者が銃砲店を全国で経営(文鮮明教祖によると38店舗)していたことに警察当局は注目していた。

仙台では住宅地に会員制の射撃場まで持っていた。こうした施設は名古屋、大阪でも営業がはじまり、会社員だけでなく自衛隊員や警察官も会員に登録していた。文鮮明教祖が「趣味産業を作れ」と信者に命じたのがきっかけだ。教祖の好きだった釣りの延長でマグロなどの卸業をアメリカや日本で展開したように、ハンティングも好んだから、散弾銃などを製造するようになった。

だが冷戦下で「勝共」という強烈なイデオロギーを精神的支柱とする信者たちは、「趣味」の域を超えていった。早大原研メンバーが、「70年安保」を前に空気銃で「軍事訓練」したのも、当然の道筋だった。原理研究会の会員たち(信者)が銃砲店を通さずに「鋭和B3」1000丁を所持したいと申請したが、警察庁生活安全部保安課によって認められなかったと信者たちには伝えられている。

「重点対象一覧表」で当局が監視していた要注意メンバーたち

捜査当局が作成した〈統一協会重点対象一覧表〉というA4版3枚の資料がある。ここには52人の統一教会関係者が実名で記録されている。時期的には平成8年(1996年)秋以降にまとめられたものだと記述からわかる。

まず総論的に全体の特徴を見ることにする。最左欄は「氏名 生年月日」、その右に以下の項目が続く。「本籍 住所(電話番号)」「活動拠点 職業 勤務先(所在地・TEL)」「活動歴」「犯歴」「免許」「身体特徴 写真」「猟銃」「戸籍」「脱会」「備考」。以上の11項目だ。

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名前を見ると、統一教会幹部として教団の宣伝物などに登場する者もいれば、一般にはまったく知られていない人物も多い。私はこの資料に何度も眼を通していて、「オウム真理教の次に統一教会を摘発する準備をしている」と語った警察庁と警視庁の幹部が口にしたある言葉を思い出した。

警察庁と警視庁の幹部から「オウム(真理教)の次には統一教会を摘発する。その準備をしている」と聞いたとき、私はいくつかの質問をしている。そのひとつの答えが「(組織内部に)相当の情報源ができた」というものだった。

統一教会組織の核心部分に情報提供者を作ることができた。私はそう理解した。2人の警察幹部は、公安部門の担当だったから、捜査員を通じて監視対象組織の内部に情報提供者を育てることもしばしばだったという。

相手の生活上の不満や弱みをつかみ、ときに金銭も動く。いわゆる「エス」(組織の内通者)だ。その手法を統一教会でも実施したのだろう。具体的証言によって事実を収集していく。それが捜査の出発点だった。そうでなければ、これほど組織内部の機微にわたる情報は入らない。

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岸田文雄vs菅義偉「権力闘争」が勃発。2人を天秤にかける“統一教会の犬”

1月10日発売の『文藝春秋』のインタビューを皮切りに、岸田首相批判を連発する菅元首相。にわかに勃発した「権力闘争」に揺れる自民党ですが、その大波を利用し見事な立ち回りを見せる議員も存在するようです。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、菅・岸田両氏を二股にかけるがごとき萩生田光一氏の動きを取り上げるとともに、氏の思惑を推測。その上で、岸田首相が今後置かれかねない状況について解説しています。

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岸田vs菅の権力闘争勃発、二股かける萩生田の動向が鍵に

ただでさえ不景気なところに物価ばかりが容赦なく上がり、われわれ庶民の暮らしは世知辛くなる一方だ。こういう時こそ、税や社会保険料など国民負担を減らすべきなのに、どうやら岸田首相は「増税」に頭が囚われてしまっているようである。

1月23日に召集された通常国会の冒頭。施政方針演説で岸田首相は、防衛力の強化をはかるため2027年度から年4兆円の新たな財源が必要になるとして、あらためて増税の決意を示した。「行財政改革の努力を最大限行った上で、それでも足りない約4分の1については、今を生きる我々が、将来世代への責任として対応してまいります」。

不景気の時は減税して庶民のフトコロをあたため、景気が過熱すれば増税で冷やすというのが、政策の常道であり、理にかなったやり方だが、筋金入りの増税論者といわれる岸田首相には通用しないようである。いまどき増税すれば、ますます景気は悪化し、企業の収益が落ちて、結果として税収は減少するだろう。

本来ならこの国会、岸田増税路線を阻むため野党の奮起を期待したいところだが、肝心の野党勢力、とりわけ第1党である立憲民主党の方向性が定まらない。

むろん、反増税のポーズは見せている。今月17日、立憲民主党、日本維新の会など6党1会派が野党国対委員長会談を開き、岸田政権の増税路線にくみしないことで一致したという。

しかし立憲の安住国対委員長は「重要な政策決定を国会審議を経ずして行っている。国民をないがしろにし、国会を軽視するもので容認できない」と述べている。つまり、増税そのものではなく、国会での議論を経ずに増税を決めたことを問題にしているのが少し気になるところだ。

なにしろ最近の野党勢力はバラバラであり、どう動いていくか予測がつかない。増税に明確に反対し、減税を唱えているのは、れいわ新選組と共産党くらいのものだろう。

立憲は昨秋の臨時国会で、維新と組んで統一教会の被害者救済法案を共同提案し、岸田首相をその気にさせて新法成立にこぎつけた。そこまではいいのだが、それに味をしめて、すっかり与党の仲間入りしたかのごとき気分に浸っているようなのである。

今月20日に岡田幹事長が安住国対委員長とともに関西万博の会場となる大阪湾の人工島・夢洲を訪れ「万博はここまで来たら、ぜひ成功してもらいたい。しっかり後押ししたい」と記者団に語ったという。

そのわずか2日前には自民党の茂木幹事長が夢洲を視察し、吉村・大阪府知事、松井・大阪市長と会食して、ぎくしゃくしていた関係の修復をはかったばかり。同じ夢洲に大阪府と市が誘致を進めるカジノ・リゾート(IR)については反対と言いながら立憲幹部が茂木氏に続いて大阪入りしたのは何を物語るのか。

国会における共闘関係を維新の本拠地訪問で固める意図もあるのだろうが、岸田政権との対決姿勢を示し続けることに拘らなくなったからこそ、できる行動ではないだろうか。

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雪でJR電車10時間閉じ込め「待機指示に従う日本人が怖い」に賛否。アカン漏れる!目の前に非常用ドアコック…あなたならどうする?

大寒波でJR西日本の電車が立ち往生し、乗客約7000人が最大10時間も車内に閉じ込められた問題で、JR西側のずさんな対応もさることながら「待機の指示に素直に従う日本人の国民性が逆に怖い」という意見がSNSに投稿され、賛否両論を集めている。

JR西日本だけじゃなく、乗客もどうかしてる?

10年に一度の大寒波が日本列島を襲った24日夜から25日朝にかけて、JR西日本の列車15本が立ち往生し、乗客約7000人が電車内に最大10時間閉じ込められ、16人が体調不良で救急搬送された問題で、JR西日本の判断ミスを批判する声が高まっている。

JR西によるとトラブルの原因は、積雪量の見込みが甘く線路の切り替えポイントの雪をとかす「融雪器」を作動させなかったことによるもの。乗客の誘導遅れに関しては、「夜間の降雪の中でお客様に列車から降りていただくことに躊躇し、お客様に降車いただく判断を行うまでに長時間を要した」と説明(※PDF)している。

JR西の長谷川一明社長は26日に会見を行い、「降雪状況の判断に誤りがあった。重大な運行トラブルを発生させたことを深くお詫び申し上げます」と陳謝したが、今後、乗客の不安をどう払拭していくかについては依然不透明な状況だ。

そんな中、JR西日本ではなく、あえて“缶詰状態”に甘んじた乗客側の心理を疑問視する意見がSNSに投稿され、ちょっとした波紋を呼んでいる。

ネットユーザーの島本さん(@pannacottaso_v2)はツイッターで、「JR西日本の缶詰の件、色々あるとは思うけど早い段階で乗客が窓から勝手に降りないことが逆に私は怖いんすよね。それがどういう結果を招くかはともかく、我慢強すぎるというか他人に意思決定を委ねすぎるのは日本人の問題なんすよね」と、会社側の対応もさることながら、ひたすら辛抱しつづける日本人の従順性が「逆に私は怖い」と指摘。

類似のツイートは他にも見られ、

《ひたすら指示に従う日本人って実は怖い。歯向かったら排除だし》

《日本の危機ですね。あまりにも真面目すぎて恐ろしくなります》

《非常用ドアコックで外に出ればいいのに、なぜしない?》

《JRのデタラメな指示に従って失禁を選ぶってマジでヤバい》

など、今回のトラブルでは乗客側の過剰な「優等生ぶり」に違和感を抱いた人も少なくないようだ。

何が正解?通勤電車のハードプロブレムに賛否両論

このような「盲目的にJR西日本の指示に従った乗客も異常なのでは?」という問題提起に対して、ネットでは賛否両論さまざまな声が上がっている。

中でも目につく反論は、「勝手に線路に出たとして、そこに別の電車が走り込んできて、はねられたらどうするんだ?」など、乗客が自主判断で電車の外に出ることの危険性を指摘する意見だ。実際、過去に大惨事も発生しており、JR西日本の対応を一概に責めることはできない。

ただ、これに対しては「電車が20分間止まって、学校や会社に遅刻しそうだから勝手に外に出たい、という客は批判されて当然だと思う。でも、6時間も10時間も運転を再開しないのならそれはもう非常事態じゃないの?すし詰めの電車内で平然と待機する神経のほうが理解できない」など、平時と有事では異なる対応や考え方をするのが当然という意見もまた多い。

一方、電車が止まって車内に閉じ込められ、トイレを我慢できなくなったとしても、それでただちに死ぬわけではないのだから「車内にとどまるほうが線路上に出るより安全」という見方も。

もっとも、たとえ非常時であっても、日常的に利用する通勤電車内での失禁は“社会的な死”を意味すると恐れる人も少なくないようで、「自分なら絶対に外に出る」といった決意表明も散見され、議論は平行線を辿っているようだ。

「命の危険を感じた」電車閉じ込め危機一髪

さらに、糖尿病の持病があるという、あるネットユーザーの投稿も注目を集めている。このユーザーは、混雑した車内に長時間閉じ込められた結果、低血糖の状態に陥ってしまい命の危険を感じたという。

糖尿病といえば高血糖をイメージしがちだが、治療で血糖値をコントロールする薬を服用している人が長時間、予期せぬ空腹状態に置かれた場合、血糖値が下がりすぎた状態になる恐れがある。

低血糖は危険な状態で、初期症状は頻脈や多汗などだが、放置すると頭痛や思考力低下、生あくびなどを経てけいれんや昏睡に陥り、最悪の場合は死に至る。速やかなブドウ糖の摂取が必須とされる。

幸いこのユーザーは、同じ電車に乗り合わせた看護師や他の乗客、運転士などJRの現場職員の配慮により事なきを得たというが、長時間にわたる電車の運行停止は「命に関わる非常事態」であることを示す一例と言えるかもしれない。

この投稿に対しては、「なぜブドウ糖タブレットやラムネを持ち歩かないのか?糖尿病患者の常識でしょ?」といった批判も見られるが、「うっかり忘れることは誰にでもある」「常に数時間単位で電車に閉じ込められることを想定するのはさすがにキツい」など同情の声も。

車内で待機するか外に出るか。外に出るとして何時間の電車停止を目安にすべきか。いつ自分自身の身に降りかかるとも限らない「電車缶詰問題」、あなたは何が正解だと考えるだろうか?