夢は幻に。たった17日間で泡と消えた超電導物質「発見」研究チームの20年

先月末に科学論文サイトで常温・常圧超電導物質として発表されるや、世界中で大きな注目を集めたLK-99。しかしその後の各国研究機関による追試実験の結果、残念ながらこの物質には超電導性が認められないことが判明しました。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』ではWindows95を設計した日本人として知られる中島聡さんが、その決定打となった二つの論文の内容を詳しく解説。さらにLK-99の追試論文のほとんどが中国の研究者で占められている点に注目するとともに、アメリカで追試が遅れた意外な理由を明かしています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

幻に終わった常温・常圧超電導物質 LK-99

7月22日にarXivに発表されて以来、世界を騒がせてきたLK-99ですが、世界中の研究者たちによる追試により、常温・常圧超電導物質ではないこと、および、なぜ研究者たちに常温・常圧超電導物質と思わせるような振る舞いをしたかが、わずか2週間強で判明しました。

決定打となったのは、以下の二つの論文です。

1.Ferromagnetic half levitation of LK-99-like synthetic samples
2.First order transition in Pb10-xCux(PO4)6O (0.9<x<1.1) containing Cu2S

一つ目は、磁石の上で半分浮遊するという、(超電導物質の証である)マイスナー効果に似た振る舞いをした理由を、元の論文の手順通りにLK-99を作った上で、説明しています。作ったLK-99の中で、実際に半分浮遊するものがあったものの、磁性を測定したところ、磁化された結果、半分浮くようになったと説明しました。ちなみに、LK-99が超電導物質であれば、完全に浮いて、空中にピン留めされるはずですが、その現象は、元の論文でも観測されていません。

二つ目は、室温よりも高い温度(385K=摂氏112度)以下で急激に電気抵抗が減る理由を、これも元の論文の手順通りにLK-99を作った上で、不純物として混入したCU2S(硫化銅)によるものだと指摘しています。硫化銅は、385K付近で相転移を起こし、それ以下の温度で電気抵抗が大きく下がりますが(ただし、ゼロではない)、元の論文を研究者たちは、それを超電導と勘違いしたと結論付けています。

先週のメルマガに書いた通り、LK-99の興味深い振る舞いは、韓国の研究者、Sukbae Lee氏と Ji-Hoon Kim氏が1999年に発見し、それ以来、20年以上に渡って、彼らは実験を繰り返して超電導物質であること(もしくは、ないこと)を証明しようと試みて来ましたが、彼らの研究がYoung-Wan Kwon氏の裏切りにより、arXivに公開された事により、わずか2週間強で、決着が着いてしまったのです。

上の二つの論文を含め、追試論文の大半が中国の研究者によるものであった点は特筆すべきです。中国全体がこの手の基礎研究に大きな力を注いでいる点は見習うべきだし、かつ、同時に、オープンな形で研究結果を発表してくれるあたりは、大歓迎しても良いと思います。

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ

明治の時代に思いを馳せて。森鴎外が描いた無縁坂周辺を散策する

多くの文人達に愛され、その作品にも描かれた現在の文京区周辺地域。明治の文豪として知られる森鴎外もこの地に住み、数々の名作を世に送り出しました。そんな才人が作中に記した道を散策したというのは、要支援者への学びの場を提供する「みんなの大学校」学長で、障害者総合支援法に基づく就労サービスのひとつである「就労継続支援B型事業所」の運営者でもある引地達也さん。引地さんは自身のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』で今回、甥とともに鴎外の『鴈』の舞台を辿った様子を、心情を交えつつ綴っています。

東大から無縁坂へ─散歩で出会う明治の私

現代には珍しい古風な「文学思考」を携えている甥っ子が上京し、森鴎外の『鴈』の舞台となった東京大学本郷キャンパス横の無縁坂を訪れ、周辺を散策した。

この作品で登場する明治期の不忍池や上野の東照宮、東京大学の鉄門は、その名称が受け継がれ、その地にあった往時の姿を想像させてはくれるが、明治は遥か昔で、その時の空気感までイメージは及ばない。

ただただ、雁の文面とにらみ合い、ノスタルジックな心持を文面に寄せていくしかない。

明治期の無縁坂を往来した和装の東大生の姿が鮮明に浮かんでくる時、学問に打ち込み、未来を創造する野心と好奇心に突き動かされた彼らの群像は自分を少し勇気づけてくれるような気がする。

そして雁の物語はちょっとした時間のすれ違いが人生の形をも決めていく、その不思議な偶然も愛せるような思いにさせてくれるのは、私が齢を重ねたからだろうか。

物語の主人公、医学生の岡田は体躯の良い美男子。

その彼の散策の道程が詳細に記されている。

岡田の日々(にちにち)の散歩は大抵道筋が極まっていた。寂しい無縁坂を降りて、藍染川(あいそめがわ)のお歯黒のような水の流れ込む不忍(しのばずの)池の北側を廻って、上野の山をぶらつく。

 

それから松源(まつげん)や雁鍋(がんなべ)のある広小路、狭い賑(にぎや)かな仲町(なかちょう)を通って、湯島天神の社内に這入(はい)って、陰気な臭橘寺(からたちでら)の角を曲がって帰る。

 

しかし仲町を右へ折れて、無縁坂から帰ることもある。これが一つの道筋である。

時は明治13年だから、明治11年の西南戦争で西郷隆盛が亡くなり、翌12年には紀尾井坂の変で大久保利通が暗殺され、袂を割った明治維新の功労者が消えて、新しい時代に向かう風が吹いていたかもしれない。

東京大学の設立が明治10年であり、物語はその3年後である。

岡田は無縁坂に住む高利貸しの妾の若い女性を見かけるようになり、この女性も岡田の雰囲気に惹かれるのだが、お互いは言葉も交わさぬまま、軽い会釈だけの間柄が続く。

この記事の著者・引地達也さんのメルマガ

お盆の3日間で2,000万を売り上げたデリバリー企業の取り組み

お盆やお正月など、離れている家族が集まる機会は、テイクアウトや仕出し・デリバリーのお店にとって大きなビジネスチャンスです。お盆に関しては、特にキャッチしたいのが法事のお客様。どのような販促戦略で、どんな商品を揃えればいいのでしょうか。今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では、外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんが、お盆の3日間で製造・配送のキャパ的に上限となる売上2,000万円を達成した企業の例を紹介。リスティングの言葉からチラシの工夫まで、詳しくレクチャーしてくれます。

お盆3日で2,000万円のテイクアウト・デリバリーを作る企業の取り組み

予約状況ではありますが、お盆の13日~15日の3日間でお盆売上2,000万円を超えたとご支援先から速報値を頂きました。これが製造・配送のキャパなので、これ以上売るのは難しいのですがまずは良かったです。

この数字を実現するためにやったことを、商品・販促・接客の切り口から見ていこうと思います。

ターゲットは幅広く!

  • 初盆、新盆のお客様
  • 回忌法要のお客様
  • 夏休みの帰省のお客様

基本的にはこの3つにターゲットを広げておき、なるべく幅広い要素を獲得できるようにしています。

販促媒体

折込チラシは車で片道10分は満遍なく入れます。あとはリスティングは予算の最上限まで。キャッチコピーは上記のターゲットをそのままデカデカと記載しています。

例)

初盆の大切なお集まりや回忌法要のお集まり、 夏休み親子三世代のお集まりに美味しく楽しく!

親子三世代が楽しく食事をしているイメージカットもキャッチの横に。そしてメイン写真は上記の3用途に適したものを載せるようにしています。

需要期で新規様を伸ばしたい場合はサイズもでかい方が反響率も良いので、サイズもB3と大きく訴求しています。

  • 表紙 :キャッチ、メイン写真、店舗概要
  • 中面左:お盆3日間の限定商品
  • 中面右:高級弁当、オードブル、寿司
  • 裏面 :2,000円以下の通常弁当

このようにフルラインナップです。

この記事の著者・堀部太一さんのメルマガ

玉木宏に堀ちえみ…「有名税」では済まない悪質な“書き込み”の現実

俳優の玉木宏がInstagramのコメント欄を封鎖しました。悪質な誹謗中傷等の書き込みが封鎖の理由としており、玉木は「私や家族の安全を脅かすもので、容認出来かねます」などと声をあげています。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、3年前に起きた堀ちえみへの誹謗中傷を振り返りながら、「有名税」では済まない悪質な“書き込み”の現実を語っています。

暴言や誹謗中傷、ストーカー行為を受けた…玉木宏の告白

玉木宏が暴言や誹謗中傷、ストーカー行為を受けたとしてインスタグラムのコメント欄の書き込みをオフにしました。

同じように堀ちえみも、否定的かつ攻撃的なコメントを執拗に送り付けてくる迷惑行為に“当局と相談の上対応中”だとブログで報告しました。

インスタやブログ主と簡単にコミュニケーションがとれ、気持ちを言葉で伝えることが出来るのがコメント欄の使い方だと思いますが、簡単だからこそ“顔の見えない投稿者”の中には、私も体験したことがありますが、残念ながら常識では信じられないような文章を平気で送り付けてくる人もいるものです。

12日に発表された玉木の公式サイトでは、それはインスタのコメント欄だけではなく、匿名掲示板等にも書き込まれていたようでー

俳優活動を妨害するのみならず、玉木と家族の安全を脅かすもので恐怖を感じています。今後もこのような書き込みが続くようであれば弊社の判断で法的処置を含めた然るべき対応を取らせていただきます。

と、非常に深刻な事態であることを窺わせるコメントを発表しました。

この事が影響しているかどうかは定かではありませんが、最近の玉木の出演作品は例年と較べセーブされているような気がしますし、公的な場所への露出もかなり減っているような気もします。

おそらく誹謗中傷やストーカー行為はかなり前からあったのでしょう。

公式サイトでは具体的な内容やその理由については何も書かれていませんが、玉木にあった変化として2018年6月に電撃結婚したことがきっかけになっているのかもしれません。

大物独身俳優の突然の結婚発表に、大好きな人が結婚してしまう喪失感がこういった行為をさせてしまうのでしょうか…。

3年前の堀ちえみへの書き込み

堀ちえみの迷惑行為で思い出すのは、3年前の東京都迷惑防止条例違反で書類送検された無職の女性の事件です。

舌がんや食道がんの手術を繰り返し乗り越え、見事芸能活動に復帰した堀にー

“甘い物食べてがん再発すると良いですね”
“どうか一生の眠りについてくださいね”
“不細工ですね”

といったメッセージを8ヶ月にわたって150回以上も送り付けた事件です。

3年前に書類送検された事実がありながらまだ同じ行為が続いていること、更に今回は堀に宛てただけでなく、堀のブログに応援コメントを送ったファンのアカウントにも“否定的かつ攻撃的”なコメントを送り付けていることがスタッフから明かされたのですから驚いてしまいます。

3年前に書類送検された女性は警察の取り調べにー

“堀が大嫌いだった”
“書き込みを見てがんが再発して死ねばいいと思った”

と供述していたようですが、何故そこまで…何がそこまでさせるのか、私には理解できません。

ただ、“いつの間にか一方的に身近に感じていた芸能人が生き様を晒すことで、突然ある人間の怒りに火を点けることがある”ことを知りました。

長年現場で取材をしていれば、2000年5月に制定された『ストーカー行為等の規制等に関する法律』以前も以後も、一歩間違えばそれに該当するような出来事に遭遇する事も多々ありました。

大谷翔平の恋人候補に芦田愛菜?芸能記者が語る2人の共通点

10日、2番・投手兼指名打者で出場したロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が6回1失点で今季10勝目を挙げ、2年連続の2ケタ勝利・2ケタ本塁打を記録した。“世界のオオタニ”として野球ファンを魅了する彼は、今オフにフリーエージェント(FA)となる。そのため「どこの球団に行くのか?」と、米メディアでも予想合戦が活発化している。

一方、日本のメディアで働く芸能記者は、大谷の「恋」に注目をしているようだ。理由は、今年4月に『NEWSポストセブン』が報じた元バレーボール日本代表・狩野舞子とジャニーズWEST桐山照史の“3年愛”にある。狩野といえば長年、大谷の恋人候補として噂されていた人物だが、前出の報道により熱愛説はデマだと発覚した。そんな中、ある週刊誌の記者はあの大物女優の名を口にし「今後、恋愛に発展する可能性はあるかもしれない」と話す。その女優とは?

ネタ扱いだった過去の発言が…

前出の週刊誌記者は、かねてよりネットを中心に「お似合い」とされる芦田愛菜との熱愛について語る。

「大谷はかつて、FLASHの記者に〈好きな女性のタイプは?〉と聞かれた際、〈芦田愛菜〉と答えている。芦田は当時、まだ子役クラスの年齢だったこともあり、その時は完全にネタ扱いでした。しかし、ここに来てあの発言に注目する記者が多いんですよ」

芦田は現在19歳。この春、慶應義塾大学法学部政治学科進学し、7年ぶりとなる民放連続ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)に出演中だ。今後も、学業と両立しながら芸能活動を続けていくとみられている。

「学内で浮いた噂は聞きませんし、大学に進学しても勉学を怠らず、女優業との“二刀流”も完璧だと聞いている。出演中のドラマでは同世代の中でも圧倒的な演技力を魅せていますが、それは才能だけでなく努力の面も大きいとテレビ関係者が話していました。相当、台本を読み込んで芝居に臨んでいるようですよ。野球にストイックすぎる大谷と、相性抜群なのでは?」(前同)

芦田は大谷の理想の女性?

別のスポーツ紙の記者もこう話す。

「芦田が本格的に女優復帰したからだと思いますけど、今その話をする記者は複数います。大谷はヤンチャ坊主タイプですが、派手な女性は苦手だという聞いている。だから、アメリカ人や日本のアナウンサーとの熱愛は今後もないと思います。その点、育ちが良さからか上品な印象のある芦田なら大谷の理想と合致しているのではないでしょうか」

夕刊紙の記者も、大谷と芦田の共通点をあげる。

「大谷はメジャー移籍時に没交渉と球団に手紙を書くなど、とにかく礼儀正しく、感謝を忘れない性格だということはよく知られている。一方、芦田は3歳から所属する子役事務所にいまだに在籍している。普通、あのクラスのタレントは大手事務所に移籍するものです。小さい頃から育ててくれた事務所に感謝の思いが強いのでしょう。人間性の素晴らしさが共通していて、個人的には2人がくっついてくれれば…と思ってますね(笑)」

浮気調査にも「不可能」はある。現役探偵が教える、できる/できないこと

日々、さまざまな調査をする探偵という職業。探偵と聞くと「何でも調べてくれそう」と思ってしまうものですが、いくらプロとはいえど「できない調査」もあるとか。今回、メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、可能/不可能な調査について語っています。

可能な調査

「探偵ってどこまで調査できるの??」

これはよく聞かれる質問です。おそらく質問の意図としては、どの分野が調査可能で、その幅はどのくらいなの?ということだと思います。

ということで、今回は探偵の調査で可能なことと、できないことを書いていきたいと思います。

可能なこと

■浮気調査

・浮気の証拠撮影
・浮気相手の住所の特定
・浮気相手の家族構成
・浮気相手の勤務先
・浮気相手の資産(全てではない)

■人探し

・社会的足跡がある人物の住んでいる場所

■婚前調査

・お金の使い方
・店員への態度
・運転の仕方
・日常的に何を買うか
・同居人について
・交際相手の有無

上記のものは、基本的に調査することが可能なものです。

できないこと

■浮気調査……

 

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ

名刺を“ポイ”と捨てられた経験から考える、取引先の「新規開拓」ですべきこと

営業の仕事をしている人なら経験があるであろう「新規開拓」の業務。たまたま成功する例も少なくないでしょうが、やはり、営業には「戦略」が必要と、無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では、著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんは語ります。今回は、梅本さん自身の過去の経験を振り返りながら「新規開拓」に何が必要かを説いています。

失敗に終わった新規開拓

経験も知識も不足していると、効果的な行動がとれません。失敗もします。私の若い時も、十分な経験、知識があれば、多くの失敗をせずにすんだかもしれません。

今回は、そんな失敗の一つを披露します。

1.戦略なき新規開拓

私が30代のころです。関西地区の新規開拓責任者に任命されました。それまでの1年間で、関東地区の新規開拓に成果をあげたので、関西地区もいけると思われたのかもしれません。

関東地区の新規開拓を命じられた時も、私には新規開拓の経験がありませんでした。それでも、たまたま開拓に成功してしまいました。

大した戦略があったわけではありません。図々しく大手企業に飛び込んで、営業をしただけです。すると、たまたま先方の欲しがっていた商品を当社が扱っていました。それで運よく取引が始まったというわけです。

それをきっかけに、いくつもの有力な会社との取引が出来ていきます。あれよあれよという間に売上が増えていくではありませんか。本当に、たまたまうまく行っただけです。

会社は、それを私の実力だと勘違いしたのでしょう。1年後に東京から大阪への転勤命令が下ります。未開拓の関西地区を攻略せよ、というわけです。

指名をされれば、断る理由などありません。チャレンジします。

とはいえ、本当の意味での新規地区開拓は初めて。しかも、責任者です。どんな戦略を立てたらいいでしょう。

そもそも、戦略など勉強したことがありません。経験の浅い私には、何をどうしたらいいか、さっぱり見当がつきません。

2.新規開拓の失敗

そこでまず、対象エリアの小売店リストを手に入れました。そのリストを基に、部下が手分けをして訪問することにします。

とはいえ、分かっているのは住所だけです。それぞれの年商や特色が分かっているわけではありません。ここは、一店ずつ訪問して、当社の紹介をしていくことにしました。いわゆる「飛び込み営業」です。

この飛び込み営業というのは、決して楽ではありません。どこの馬の骨とも分からない会社の人間と、まともに話をしてくれる店主などいません。「忙しい!」「商売の邪魔だ!」などと言われて追い返されます。差し出した名刺も、ポイと捨てられる始末です。

私は、苦しい営業から帰ってきた部下から、報告を受けます。しかし、彼らに有効な手をアドバイスすることが出来ません。経験と知識が不足しているからです。

「同じお店を何度でも訪問して食い込んでいけ」としか指示できない私がいました。

へこたれずに訪問を重ねていけば、やがて話を聞いてくれる店主も現れるだろうという期待しかありません。体育会系根性物語ですね。何とも頼りない上司ではありませんか。

マーケティング的に言えば、顧客を獲得するには、「誰に、何を、どうやって売り込むか」ということがポイントです。

この時の新規開拓の場合、「誰に」は「小売店」です。「何を」は、「当社の扱っている商品」、「どうやって」は、「訪問を繰り返して、相手に飛びこむ」ということになります。

今考えてみると、実に情けない販売戦略です。それでも、この未熟なリーダーに率いられたチームは、何とか頑張りました。1年後には、取引先も増え、それなりの売上も出来ます。

とはいえ、部署としての採算は赤字です。残念ながら、黒字に転換できないまま、その翌年に私はその席を離れることに。体制が変わると同時に、本社に戻されたからです。

結果として、私の新規開拓は失敗に終わってしまいました。思い出しても、悔しさが沸いてきます。

昼間は「猫」で焼き芋を売り、夜は「金髪オネエ」に変身。楽しい職の見つけ方

鳥取に、焼き芋を売る猫がいることをご存じですか?度々目撃され話題となっているその猫の正体とは……?今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんは、この奇妙な猫の焼き芋屋さんの戦略を紹介しています。

猫の着ぐるみで焼き芋を売る、「山田三毛猫」という名のエンターテイナー。

鳥取県倉吉市では、猫が焼き芋を売る姿が、度々目撃されています。

しかも、ミゼットのトレーラー仕様という、渋い販売車を運転して、やって来ます。

見ためは本当に猫っぽく、動きや仕草も猫、猫、猫。

人間サイズなのですが、本物の猫に見えるところが、この焼き芋屋さんの凄いところ。

名前は、「山田三毛猫」さん。その存在が珍しい、三毛猫のオスだそうです。

着ぐるみは自作で、しゃべると口も動きます。

この姿のままやって来て、焼き芋を売っているのです。

なぜ、猫の着ぐるみで焼き芋を?というのは愚問で、「猫が焼き芋を売っているだけ」と返ってきます。

「着ぐるみではなく、全裸です」とも。

猫になりきっているというのは、失礼なのかもしれません。

猫そのものなのですから。

焼き芋を売り始めたキッカケは、ラーメン屋さんを始める資金集めのためだそうです。

販売のためのミゼットも自分で改造しています。

とても器用な猫さんです。

自作の着ぐるみは、SNSなどを見た人から注文が入るようになり、そちらも仕事として成立しています。

ラーメン屋さんに関しては、資金が貯まり、オープンしたものの、さまざまな事情が重なり、現在は休業中です。

なぜ、行き詰っていた飲食店経営が「夜逃げ後」うまくいったのか

成功する事例から学ぶことはよく聞きますが、失敗した企業が活路を見出した例にも「成功」への道が示されていることもあります。今回、メルマガ『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』の著者で事業再生コンサルタント、作家、CTP認定事業再生士の顔を持つ吉田猫次郎さんが、自身の顧客の事例をあげています。

「逆のこと」をして活路を見い出す

私自身、これで生き残ってきた感があります。

「輸入の仕事で行き詰った…そうだ、輸出をしよう!」

「借金を返し過ぎてもう限界だ…そうだ、返さない道を考えてみよう!」
(注:踏み倒すわけではなく、返済方法をもっと自由にできる道を)

車の運転でも、泥道でスタックした時などは、アクセルをいくら踏んでもダメなわけで、そんなときはバックギアに切り替えなければなりません。

私はこの手の考え方が大好きです。小学生どうしの会話などは、もう最高です。「バーカ」と言われたら「カーバ」と言い返したり。「1+1=?」と訊かれたら「田んぼの田!」と答えたり。このくらい頭が柔らかければ、どんな時代の変化にも対応できそうです。

いくつか、私の顧客で「逆のこと」をして生き残った事例を挙げましょう。

1.中古車屋さん

長年、中古車を「売ること」に必死になって、結果、うまくいかなかった。沢山売るには在庫がいる。在庫を沢山持つには広いスペースと多額の仕入資金がいる。だがそのわりには回転率が悪い。年商1億、2億、3億、4億と業績を伸ばしてきたが、いつまでたっても資金繰りはタイトだ。まずい。このまま拡大しても、決定打にはならないだろう。それどころか、いつか資金繰りが破綻するような気がする。

…そこで悩んだ末、彼は「逆のこと」をする決心を固めた。

・中古車を「(沢山)売らない!」
・中古車を「買い取る」比率を増やす!

これにより、会社は大きく好転した。在庫をあまり持たないで済み、スペースも小さくでき、運転資金があまりかからない体質が出来上がっただけでなく、損益分岐点も大きく下がった。それまでは年商3億円でも赤字だったのが、現在は1.5億円以上の売上をキープすれば黒字が維持できる。

また、「買い取り」した車はすぐに業者オークションへ出品するので、滞留在庫にならないし、業者オークションでの落札価格も予想しやすいのでほとんど損しない。オークションは毎週末に開催されており、そこで売れた車は、2週間程度で決済されるから、回転率も早い。

現在は年商2.5億程度で業績横ばいが続いているが、かつての4億円台の時代よりも、ずっと利益率が高く、預金残高も増えた。

この記事の著者・吉田猫次郎さんのメルマガ

あなたはどれだけ知ってる?プロが教える「情報収集専用」のアプリ

ウェブでの情報収集はもはや当たり前となり、情報収集の差はどれだけ検索の仕方、アプリなどを知っているかにも左右されます。今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』では、ビジネスで使えるさまざまな情報収集の方法を紹介した一冊です。

あなたの情報収集方法が変わる⇒『ずるい検索』

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ずるい検索

江尻俊章・著 クロスメディア・パブリッシング

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、ビジネスやマーケティング、日常のインプット活動に役立つ、「ずるい検索術」を紹介した一冊。

著者は、早くからウェブ解析コンサルティングを行い、2012年には一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)の代表理事も務めた、この分野のプロフェッショナルです。

本書では、ビジネスパーソンが知っていると便利な情報収集ツールやアプリ、検索演算子をまとめて紹介。

X(旧Twitter)、Instagram、Amazonで顧客の声を探ったり、自社に関する情報を収集したり、じつに便利なノウハウが載っています。

他にも、剽窃・盗用のチェックをするためのツールが紹介されていたり、自分の情報が漏洩していないかチェックできるツールが紹介されていたり、怪しいメールをチェックする方法が紹介されていたり、ネット上でのさまざまなリスクを避ける方法についても言及されています。

本文の間に、情報のプロたちによるインタビューが載っているのですが、これまた読み応えがある。なかでも、トランスコスモス・アナリティクス取締役エグゼクティブフェローの萩原雅之さんの記事は、勉強になりました。

仕事でウェブ解析をしたり、SNS分析をしたりする人以外にとっては、知らないツールがてんこ盛りで、興味深い情報ソースだと思います。

これを全部使いこなせば、情報収集にかけている時間が一気に減ること間違いなしですね。

検索演算子の使い方や、AIを活用して効率良くインプット・アウトプットする方法は、これからの仕事術のスタンダードになりそうです。

ほとんどお金を使わずに、ここまでビジネスに役立つ情報が収集できるとは、本当に恐ろしい時代になりましたね。

情報洪水に負けず、真に重要な情報を仕入れるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。