家電コンシェルジュ激推し。部分洗い用「超音波ウォッシャー」が凄い

家電コンシェルジュの神原サリーさんが、最新家電の情報をお届けしてくれる、メルマガ『旬刊!ブログで言えない家電の話【神原サリーとゆかいな仲間たち】』。今回は最近の洗濯機事情について。サリーさんいわく、最近の洗濯機のトレンドは「小型化」と「機能分解」にあるようです。汚れを落とすという一点に特化したユニークな2つのアイテムを紹介してくれています。

コトンと超音波ウォッシャーとその先の洗濯機と

私は洗濯機は汚れ具合に応じて洗い分けができ、洗濯液も捨てずに使える「二槽式洗濯機」こそ、一番なのではないかと常々考えています。とはいえ、専業主婦のようにある程度、洗濯に時間をかけられる人でないと、二槽式の洗濯機では辛いという人がいるのもよくわかっているつもり。

つまり、ライフスタイルや洗濯や衣類への価値観が多様化してきた今、洗濯機だって「ドラム式」「タテ型洗濯乾燥機」「全自動」というくくりだけでない、もっと新しい視点で作るべきなんじゃないかなと思っています。

そうした中では、昨年の春に世界最小の洗濯機として登場したアクアの「コトン」は、部分洗いをする、汚れたところだけを洗濯して、さらにすすぎまでしてくれる…という点で発想も機能・性能も素晴らしいものだと感心しています。

そこに今度はシャープから9月15日に発売ということで、「超音波ウォッシャー」なる似たようなデザインと大きさの洗濯ツールが発表されました。これはコトンのように布地の裏側に水を噴射して、高速でたたき、汚れをキッチンペーパーに移すというものではありません。

毎秒約38,000回の超音波振動が、水を含んだ繊維の隙間に真空の泡を発生させ、泡が弾けるときに生じる強力なパワーで汚れを弾き飛ばすのですね。水だけで使うこともできるし、時間が経過してしまった頑固な汚れの場合には液体洗剤を染み込ませてから使う方法もあります。

で、実際のところ、汚れ落ちはどうなのかというと、これがみるみるうちに落ちていって楽しいんですね。キッチンペーパーに汚れが移っていくのを確認しながらではなく、汚れそのものに直接当てて、なでるように使っていくので、きれいになったことが確認しやすくて余計に楽しいのです。

どれくらいきれいになるかについては、すでにブログに書きましたので、それを見ていただくとして、コトンや超音波ウォッシャーのような洗濯のためのプラス1のアイテムが出てくるのはとても喜ばしいことだと思います。

★あきらめていた汚れがみるみる落ちて楽しい!~シャープの超音波ウォッシャー

続いて望むなら、超小型の脱水機能付きの洗濯機(洗濯バケツのようなもの)の進化版でしょうか。全自動洗濯機やドラム式洗濯機を持つ人の、赤ちゃん専用や介護用、ペット用など。

小さいものなら、お風呂場で使えばいいのだし。まだまだ開発の余地はありそうな洗濯機市場です。すべての機能を1つにするのではなくて、機能分解していくという考え、これからのキーワードになるのだと思います。

(神原 サリー)

imaged by: Blog Sallyの家電アトリエ

 

旬刊!ブログで言えない家電の話【神原サリーとゆかいな仲間たち】

著者:神原サリー/一条真人/岡安学
家電コンシェルジュの神原サリーとITジャーナリスト一条真人、デジタルライター岡安学の3人でお送りするメルマガです。家電の話題を中心に、雑誌やWebでは書ききれない、書けないようなディープな内容、また逆に些細な話題を取り上げていきます。ご質問、ご要望は随時募集していますので、ドシドシメールしてください。
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リリー・フランキーさん「1秒でも楽しい瞬間があるから仕事を続けていける」

リリー・フランキー

俳優、小説家、イラストレーター、エッセイスト、写真家、作詞・作曲家など、マルチな才能で活躍するリリー・フランキーさん。近年は、出演作がカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞などを授賞するなど、俳優としての活躍が目覚ましい。今回、主演・出演作品3本が7月、ニューヨークで行われた映画祭「JAPAN CUTS !~ジャパン・カッツ!」(ジャパン・ソサエティー開催)で上映された。多岐にわたる活躍について、お話を伺った。(聞き手・高橋克明)

主演作など3本がNY映画祭で上映

まずは「CUT ABOVE」賞、受賞おめでとうございます。

リリー 僕なんかが、何かをもらえると思って来てなかったんで…。前もって言ってもらえてたら、ネクタイくらいは締めて来たのにって思ったんですけど。

こちらに来られてから、受賞を知ったんですか。

リリー そう。僕は、普通に(出品作品を)見に来た感じで。なので…光栄だし…ありがたいですよね…。

はい……。そんなに思われてないですよね。(笑)

0813-gachi-lily_main2リリー じゃあ、日本に帰ったら(松田)龍平に威張りますよ「おまえ、もらえなかったらしいな」って。

(笑)。しかも今回は出演作品が3本もニューヨークで上映されます。出演作品を選ぶ際の基準はなんでしょう。

リリー もう、そこは明快ですよ。監督と脚本です。

では今回の「シェルコレクター」も。

リリー 最初に脚本を読んで、原作を読んで、最後に監督の話を聞いて。「あ、へんな映画になるだろうな」って。でも、まぁ「企画(の段階)で終わるだろうな」とも思って。台本が手元に来ても、企画で終わるものって結構多いから。

でも、実際に撮ると聞いた際には…。

リリー もう、これはやりたいなって思いましたね。「すごいな、これを商業映画としてやるんだ!」って。

確かに普通の映画ではないですよね。

リリー そうですよね、会話的な部分も含めて…。でも、こういう映画が僕が若いころはもっといっぱいあったんですよ。それが、どんどんどんどん、商業作品ばかり増えていって、どんどんどんどん規制ばかりが増えていって。そんな中で、こういった自由な作品、乱暴に「カルト映画」って言われそうですけど、こんな作品は滅多に作られなくなった時代だからこそ、貴重だと思うんですよ。「そういえば、オレ、昔、こういう映画ばっか観てたよな」って。

今の日本映画界では、かなり挑発的な作品というか。

リリー うん、挑発的でありながら、その逆、懐かしくもある。「映画芸術」って言葉がまだあったころの「映画」が、今の時代に作られるって、いいなぁと思いますね。

その中で「盲目の貝類学者」を演じられます。役作りはかなり難しかったのではないでしょうか。

0813-gachi-lily_side2リリー まぁ、実際に今まで主人公が盲目の映画って世界中にあったわけで。(撮影前には)実際の盲目の方に所作など、お話を聞きに行ったんですけれど、でも、今回は(映画の)設定自体がね、盲目でかつ無人島に一人で住んでいるっていう荒唐無稽だったわけですよ。

はい。

リリー でも、だからこそ、ある程度のリアリティーはなきゃいけないだろうなって。目の見えない人って。こういうふうに(手の平から)触らないんですよね。手の甲から、こう触っていく。おっかないから。そういったリアリティーはないと、無人島で悠々自適に暮らしている感じだけになってしまう。かといって、リアルな盲人のリアリティーだけ持ち込むと(無人島での一人暮らしは)無理でしょ、ってことになる。そのあたりのさじ加減は考えましたね。

盲目でありながら無人島で一人暮らしができる…。想像しづらいですね。

リリー (主人公の学者は)盲人だからゆえの特殊能力がある人、ではないんです。やっぱり生まれながら目の見えない方と、途中から全盲になった人では全然違うっていうんですよ。生まれながら盲目の主婦の方は、子供育ててながら、天ぷら揚げれちゃう。昔見えていた人は、やっぱり顔が(見る方向に)向いちゃうんですよね。肉体の記憶がずっと残っていて。

今回は、生まれながらの全盲の役でした。

リリー そう。だから、一番気をつけなきゃいけなかったのは、動いている人間をどうしても目で追ってしまうこと、なんですよね。なので、現場では自分の焦点をずっとぼやかしてました。

無意識にでも、眼球が(対象を)追わないように。

リリー うん。せっかくねー。寺島(しのぶ)さんが裸で俺の前を歩いてくれてるのに。(真顔)

はい。(笑)

0813-gachi-lily_side6リリー 乳首さえ、見れない。(真顔)

せっかく目の前にあるのに。(笑)

リリー 出来上がりを見て「うぉ! こんな乳首してんだ!」って。

僕なら確実に目で追いそうです。

リリー 確かに、あれは、撮影中、一番追いがちなポイントではありましたね…。(しみじみ)

今回の役は、撮影後のご自身に何か変化をもたらせましたか。

リリー この後は、他の作品で脳性の麻痺の役をやったんですよ。まだ公開されてないんですけれど。障害を持たれる方の役を立て続けにやらせていただくことによって、普段の生活でも「あ、ここはバリアフリーがあるんだ」とか、「この店は目の不自由な方は入りづらいな」とか、今まで気付かなかったことに気付くようになりましたね。

今回の作品、観客のニューヨーカーにはどこを感じてほしいでしょうか。

リリー この感覚的な作品で、ニューヨークの人が面白いと思わなかったら、どこの国でも面白いと言われないでしょうね(笑)。この文化的な街でこそ、評価されてほしいと思います。ここでこそね。

0813-gachi-lily_main3なるほど。リリーさんは、俳優、小説家、イラストレーター、エッセイストなどさまざまなジャンルで活動をされていらっしゃいます。それぞれにそれぞれがいい影響を与えているという印象がありますが。

リリー でもね……、最近、そこは、あんまり器用じゃないかもしれないな、と。例えば今回の「シェル・コレクター」もずっと渡嘉敷島に泊まりで、他の仕事もやらざるを得なかったんですけれど、なかなか、あれでしたね…。うん…これやりながら、イラスト書いたりするのは苦痛でしたね、やっぱり。

ひっぱられるというか。

リリー うん、なかなか簡単に切り替えられないですよ。気分は乗らないですよね。そのあたり、うまく切り替えられる人はいいなぁっていつも思います。自分の中では切り替わっているつもりなんですけど、端からはそうは見えないみたい。

それだけ役に入ってらっしゃった。

リリー 例えば、以前、舞台で3カ月間、オカマの役をやってた時は、舞台終わって、普通の生活に戻っても、ずっとオカマっぽいって言われてましたね。オレは全然、戻ってるつもりなんだけど。周囲には、しばらくオカマっぽいって。

ある意味マルチな才能を持つ方の宿命だと思うのですが、ご自身ではどのお仕事の自分が、本当の「リリー・フランキー」なのでしょう。

0813-gachi-lily_side4リリー これが、また、どれをやってても楽しくないんですよね。

どれをやっていても楽しい、のかと思ってました!

リリー うーーん、絵を書いていても、文章書いていても、お芝居をしても、楽しいと思ったことないんです。

…意外……です。

リリー 一番したいことは、何もしないこと…なんですけど…。

(笑)

リリー やっぱり、こう、なんすかね。何かを楽しむって、なかなかなれないんですよね。苦しい方が勝っちゃう。「やべ、今日中にこれ書かなきゃいけないのか」とか「うわ、明日撮影だよ…」とか。でも、ある程度、そういう圧力はある方がいいんだと思います。楽しんじゃったら、もう止めどなく楽しみそうだし、オレ。

でも、書かれるし、撮影現場にも行かれます。

リリー やっぱりね、それは…一瞬、「あ、楽しい、今」って瞬間があるからだと思いますね。それこそ一瞬。もうホントに一瞬ですよ。

その一瞬のために、やる価値がある、と。

リリー そうですね。ピエール瀧と人を殺してる時とかは、本当に一瞬だけだけど、楽しくなってるんですよね。

映画「凶悪」の際、ですね。

0813-gachi-lily_side7リリー それは、楽しくならなきゃいけない感じなのかもしれないけど。でも、長く原稿とか書いてると「あ、いいものが書けた」って思えるのはほんの一瞬で、もうその後はずっと苦しい…。だから無責任な仕事に行きゃ行くほど楽しいですよ。無責任なトークショーとか、、みんなでオナニーについて話そうみたいなテーマだったら、ただ楽しい。でもね、いいものを作ろうと思ったら、苦しいもんですよ。

でも世間では「仕事は楽しみながらやるものだ」という風潮もありますよね、話題の自己啓発本とか。

リリー うーん、でも、オレは仕事をずっと楽しくやってる人とは仕事したくないですね。「もっと、苦しめよ、おまえ」って思うと思う。オレは1秒でも楽しい瞬間があるから、仕事を続けていける。

なるほど。最後にこの街についてお聞きしたいのですが、まず、今回の、ニューヨークは何回目でしょう。

リリー 3回目…かな。

お好きな街ですか。

リリー 好きですね。すごく好きかもしれない。どこに行っても歩かない僕が、ここだと、昨日なんか、マンハッタン半周くらいしました。

半周! 気付くとかなりの距離を歩いてしまう街だとはよく聞きます。

0813-gachi-lily_sideリー そうなんですよねぇ。散歩してると(映画館で)「海街diary」や「バクマン」やってたり。普通に歩いてるだけで(世界中の)ポスターを見かけたりするニューヨークってやっぱりスゴいなぁって。

結構「日本」があふれてますよね。日本だけではないのでしょうけれど。

リリー ぼく、写メ撮って、ホント送りましたもん、是枝(裕和)監督にも、4姉妹(綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず)にも。

最後に、その街で暮らしている在ニューヨークの日本人にメッセージをいただけますでしょうか。

リリー あのね、昨日も「自己表現するためにこの街に来た」って若い人と話したんだけど。例えば、オレなんか俳優になりたいって思ったことないし、今でも自分が俳優だとは思ってもないんだけど、知らないうちにオレなんかに海外(の映画)のオファーが来て、で、語学の問題で断ってるオレがいるわけ。それを悔しいなって思うこと自体、20年前のオレには想像もできないじゃないですか。今、若い人がニューヨークに来て頑張ってるってことは、20年前のオレのそのつまずきを、もうクリアしているってことだと思うんですよ。うまくいかないことももちろん、ここから先、人生想像もできないことが起きた時、今、ここで生活をしていること自体が、自分では気付いてなくても、すでに将来的な素晴らしい表現の入り口に立っている可能性もあるわけですよね。それがすごく羨ましいなあって思います。(2016年8月20日号掲載)

リリー・フランキー
1963年生まれ。福岡県出身。俳優、小説家、イラストレーター、エッセイスト、写真家、ミュージシャン、作詞・作曲家など多岐にわたる分野で活躍。自身初の長編小説『東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜』は、220万部を超える大ベストセラーとなり、2006年本屋大賞を受賞し、06年と07年にテレビドラマ化、同年に映画化される。俳優業では『ぐるりのこと。』に出演し、第51回ブルーリボン賞新人賞を受賞。第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した映画『そして父になる』では、子供を取り違えられたもう1組の夫婦の夫役を好演し、国際的に知名度が上がり、第37回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞や第87回キネマ旬報ベスト・テン・助演男優賞など数々の賞を受賞。
公式サイト:www.lilyfranky.com

〈作品紹介〉『シェル・コレクター』

『シェル・コレクター』(© 2016 Shell Collector, LLC (USA) and Shell Collector Japan Film Partners)

『シェル・コレクター』(© 2016 Shell Collector, LLC (USA) and Shell Collector Japan Film Partners)

ピュリッツァー賞受賞の米国人作家・アンソニー・ドーアの同名短編小説を映画化。貝類学の世界で成功を収めた盲目の学者(リリー・フランキー)は、妻子と離れて沖縄の孤島で貝を収集しながら一人静かに暮らしていた。そんなある日、奇病を患った女性画家いづみ(寺島しのぶ)が島に流れ着く。いづみの奇病を偶然にも学者が見つけた新種のイモガイの毒によって治癒してしまう。それを知った人々は、貝毒による治療法を求めて島に押し寄せ、やがて学者の日常は狂い始めていく。監督・坪田義史、出演・リリー・フランキー 寺島しのぶ 池松壮亮 橋本愛ほか。(日本公開:2016年2月27日)

記事提供:ニューヨークビズ 

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』 

Takahashi_Yoshiaki_face2著者/高橋克明
全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」「ニューヨーク ビズ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事「ガチ!」を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる
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「都議会のドン」に追われた男が、小池都知事と共に仕掛ける復讐劇

激戦を制し東京初の女性知事となった小池百合子氏ですが、彼女の初登庁に意外な人物が同行していました。その人の名、浜渦武生氏。石原慎太郎都知事の側近と知られた浜渦氏ですが、今回の知事選で「都議会のドン」としてその悪名が全国民に知れ渡ることになった内田茂氏と死闘を繰り広げ、都政を追われたことでもまた知られる人物です。そんな浜渦氏を同行させた小池知事の意図はどこにあるのでしょうか。メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』の著者・新 恭さんが読み解きます。

都議会のドンに追い払われた元副知事が小池百合子と同行した理由

浜渦武生といえば、石原慎太郎都政の副知事だったころ、不在がちの石原に代わって都庁における権勢をほしいままにしていた。その人物が、どういうわけか、小池百合子新都知事の初登庁にくっついて都議会各派の部屋をまわったそうである。意外に浜渦のことを伝える報道がないなか、テレ朝ニュースの内田直人記者はこう報じた。

2日午前9時半、都庁に到着した小池新知事は、緑色の服を着て駆け付けた支援者らに手を振りました。(中略)都議会自民党など議会各会へのあいさつも済ませました。このあいさつには石原都政で副知事を務めた浜渦さんも同行しました。

選挙期間中、小池の攻撃の標的にされた「都議会のドン内田茂によって、副知事辞任に追い込まれたかつての「都庁の支配者」が、まるで用心棒のように小池に付き添い、内田の牙城に乗り込んだのである。これは何を意味するのだろうか。

浜渦は、東京都知事選の期間中、小池事務所に出入りしていたのを目撃されている。小池と浜渦にはこれまでにどのような接点があったのだろうか。

嵐の前の静けさ。なぜ中国は、尖閣での挑発をやめたのか?

尖閣諸島周辺に大量に押し寄せていた中国船団ですが、数隻の公船を除きようやく退去したようです。なぜ彼らは立ち去ったのでしょうか。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんが、日米中3カ国の動きと関係性を解説しながらその理由を推理しています。

なぜ中国は、尖閣での挑発をやめたのか?

皆さん、オリンピックやスマップ解散で忘れているかもしれませんが…。中国船が大挙して、尖閣周辺の接続水域や領海に入った事件、どうなったのでしょうか? 一段落ついたようです。

中国公船9隻、接続水域からすべて退去 8日ぶり

朝日新聞デジタル8月11日(木)14時22分配信

 

沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領海に中国公船が侵入を繰り返していた問題で、領海の外側の接続水域にとどまっていた中国公船9隻が、11日朝までに退去した。海上保安庁が発表した。

 

接続水域から中国公船がすべていなくなるのは8日ぶり。

8日ぶり…。長く緊張した時間でした挑発の規模は、過去最大。

海保によると、中国公船は3日に3隻が接続水域に入って以降、8日には最多の15隻が入り、領海への侵入も28回あった。

 

周辺の海域には一時、中国漁船が約400隻集まっていたが、漁船の数は減ってきているという。
(同上)

「漁船」400隻といっても、「武装民兵」が乗っています。「ホッ」としましたが、彼らはなぜ去ったのでしょうか? はっきりした理由は、彼らの上層部以外わかりません。「挑発スケジュール」があって、その期間が過ぎたから帰ったのかもしれない。しかし、中国が引き上げる直前、いろいろあったのも事実です。

親中派・二階幹事長、中国大使に会う

先日のメルマガで、「親中派の二階さんを密使として送ればいい」と書きました。そして、実際二階さんは、中国大使と会われたのですね。

自民・二階俊博幹事長 中国公船領海侵入で程永華大使に懸念伝達「ルール則ってもらわないと困る」「良好な関係保ちたい」とも

 

自民党の二階俊博幹事長は10日、中国の程永華駐日大使と党本部で会談し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で中国公船が相次いで領海に侵入していることへの懸念を伝えた。程氏側は「真摯に対応する」と応じ、両国が「円満な話し合い」に向け努力していくことで一致した。

 

二階氏は会談の冒頭「家庭内でもぎくしゃくすることがあるわけだから、国と国(の関係)なので当然ある。政治の側がそれを乗り越えていくだけの度量と見識がなくてはならない」と強調した。「今後よく話し合いをしながら良好な関係を保っていきたい」とも述べた。

この会談が8月10日。翌日には中国船団がいなくなった。「この会談が影響したのかな?」とも考えられます。中国としても、「親中派の大物」に手柄をたてさせ、影響力が増すのは歓迎でしょう。小沢さん失脚後、二階さんは中国希望の星なのですから。

思わず騙される。街中をハッピーにするフランスのトリックアート

眼を騙す」を意味するフランス語が語源の「トロンプ・ルイユ(Trompe-l’œil)」とは、騙し絵のことで、昔から芸術分野で用いられてきた手法と技法のことです。

現在ではトリックアートとも呼ばれています。

例えば、そこに存在しない窓や人物、風景など描き、あたかも存在するように見かける絵のことです。

いまフランス人アーティストPatrick Commecyさんが手がけたトリックアートが話題になっています。

思わず騙される、ドキッとさせるようなハイパーリアルな絵を描き、町中を活気づかせています。

その作品の一部を紹介したいと思います。

ビフォーアフターも見比べてみてください!

ルネッサンス時代を再現? Renaissance

絵が描かれる前と比べると、街の雰囲気も全然違いますね。

ここの一角だけ、たちまち活気づいた雰囲気がでています。

タイトル通りにここはルネッサンス時代なのでしょうか。

中には現代風の格好をした旅行者も混じっています。

中世と現代の共存でしょうか。

石階段を駆け上がっていけそうな気になりますね。

(※三角マークのところをドラッグして動かすと、ビフォーアフターがわかります)

自由に遊ぶ子供たち Vive la récré

子供たちが遊んでいる様子が描かれていますが、飛び出して見えますね。

思わず騙される、躍動感がありすぎる作品です。

(※三角マークのところをドラッグして動かすと、ビフォーアフターがわかります)

フランスの俳優が集結 Le café des acteurs

 アパルトマンのバルコニーからは様々な人間模様が描かれています。

階下にはよく見てみると、フランスを代表する大物たちが優雅にカフェでくつろいじゃっています。

ジョゼ・ガルシア、マリオン・コティヤール、クロヴィス・コルニアックなどの姿も。

(※三角マークのところをドラッグして動かすと、ビフォーアフターがわかります)

【疑問】関西人はカニ好き。それに比べて、なぜ関東人は食べないのか?

元『旅行読売』編集長・飯塚玲児さんの出すメルマガ『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』。今回は、夏真っ盛りなのに冬の味覚「カニ」のお話。関西人は、旅行先でカニのコース料理プランがあれば必ず頼むというほどカニ好きなのに対して、関東人はそこまでカニを食べたがらないとか。それは一体なぜなのでしょうか? その理由を飯塚さんが面白おかしく、しかしマジメに解説しています。

カニと伊勢エビの話

これまたずいぶん昔のことだが、南伊豆の温泉宿に泊まったときに、宿の営業担当の人からこんなことを言われたことがある。

「飯塚さん、関東の人ってカニをあんまり食べないんですね」

僕はものすごくカニが好きなのだが、実はこの営業さんの言葉には納得して「そうなんですよねえ」と答えた。

その営業さんは関西の宿にも勤務していて関西では冬になると必ずカニのコース料理が夕食プランに登場する。

すると、ほぼ全員に近い人がカニのコースを注文するそうである。

一方、関東エリアで冬にカニのコースプランを企画しても、全然人気がない、とのことである。 注文する人がまったくいないわけではないけれど、関西に比べると、その差は圧倒的だと話していた。

さらにその営業さんは話を続けた。

「でも、関東では伊勢エビのコースを企画するとすごく人気があるんです」

これまた納得である。 どういうわけか、関東エリアではカニより伊勢エビの方が圧倒的に人気があると感じていたので、思わず「おっしゃる通り」と答えた僕なのであった。

確かにカニといえば金沢から西、越前ガニや松葉ガニ、間人(たいざ)ガニといった名産地があるので、人気になるのもわかる。 これらのカニは漁期があって、例年11月初旬にならないと解禁にならない。 そこでこの時期になると関西の人は「今年はどこにカニを食べに行こうかな」という話になるそうだ。

いわゆる季節ものであり、カニを食べないと冬にならない、というわけ。

関東でいうところの初ガツオとちょっと似た感覚なのだと思う。

それにしても、なぜ関東の人はあんまりカニを食べないのか

確かに、僕の周囲の人間の多くは、カニをあまりありがたがらない。

そこで、なんでカニ食べないの?と聞いて回ったことがある。

その時の回答のほとんどがこれだった。

「絶対に許さない」暗黙のルールを破り、声を上げ始めた五輪選手たち

リオ五輪に、ドーピング問題が暗い影を落としている。国家ぐるみの隠ぺいが指摘され、多くのロシア選手が出場停止になるなど制裁も加えられているが、クリーンな選手の間では、依然として対策が不十分だとして不満が高まっている。公然とドーピング歴のある選手の参加を批判するメダリストも現れ、注目を浴びている。

選手は我慢の限界?徹底的に違反者を叩く

多くのメディアが取り上げたのが、過去に禁止薬物を使用し処分を受けたロシアのユリア・エフィモワ選手を「競技するにふさわしくない」と批判した、女子平泳ぎのアメリカ代表リリー・キング選手だ。100メートルではキング選手が1着、エフィモワ選手が2着でゴールしたが、キング選手は3着の選手と喜びを分かち合い、エフィモワ選手を無視。試合後エフィモワ選手を祝福したくなかったと発言した。

男子400メートル自由形で金メダルを獲得したオーストラリアのマック・ホートン選手も、ドーピングで出場停止歴のある中国の孫楊選手を「薬物不正使用者」と非難し、波紋を呼んだ。孫選手は治療のために飲んだ薬に禁止薬物が入っていたことを知らなかったとしていることについても、ホートン選手は「何を飲むかも自分の責任」と突き放しており、中国水泳チームの謝罪の求めにも応じていない。

ドーピング違反者叩きに賛否両論

アイルランド出身のジャーナリストのフィニアン・カニンガム氏はロシアメディアRTの記事で、このような選手たちの厳しい発言はいじめも同然で、特にエフィモワ選手に対してはひどすぎると憤る。同氏は、エフィモワ選手のドーピング問題は解決済みで、リオ五輪出場は公式に認められていると考えている。「誰だってセカンド・チャンスを得る価値はある」というエフィモワ選手に、キング選手が容赦ない批判をし、アメリカ水泳チームがそれを擁護し、アメリカ人の観客がエフィモワ選手にブーイングを浴びせるのは、ロシアが悪くアメリカが正義だという主張に基づいており、五輪の政治利用だと断じる。

一方、ブルームバーグ・ビューのコラムニスト、キャス・R・サンスタイン氏は、選手たちの動きを歓迎している。商店の行列に割り込みをすれば、並んでいる人から疎まれるのが当たり前のように、世の中には守るべき社会規範があると同氏は述べる。ロシアの選手が勝つために薬物を使用すれば、他の選手も追随しなければというプレッシャーを感じるのは当然で、そうなれば競技はコントロールが効かないものとなってしまい、結果的に競技者全体の不利益となってしまう。ともに競い親しく付き合うべき選手仲間から、厳しく非難され排除されることは、選手にとっては非常につらいことだという同氏は、選手の直接批判がドーピングの抑止力になると見ており、スポーツ界の社会規範を守る上では効果的だと述べている。

ワシントン・ポスト紙(WP)のオピニオンライター、チャールズ・レーン氏は、これまでは他者の薬物利用に選手は声を上げるのを慎むという暗黙の了解ができていたが、やっと今大会で状況が変わってきたと述べる。国際オリンピック委員会(IOC)は、他者が静かに競い合う権利も尊重せよと選手に自重を求めているが、そもそも、ドーピングを許してきた数々のスポーツ組織をリスペクトできないのに、競争相手をリスペクトすることはできないと同氏は指摘する。違反者に対する選手たちの抑えられない正直な気持ちが、国家間の協調というオリンピック神話を脅かし、行き過ぎてしまう危険性もあるが、その責任は、長年に渡り薬物違反に十分に対処できなかったIOCにあると指摘している。

クリーンなメダリストの権利を守れ。IOCは対策を

さて、競技終了後に不正が発覚した場合は、メダルははく奪され、次に成績のよかった選手に授与される。ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)によれば、1968年以来、54人の選手が授賞式後に銅メダルを繰り上げで獲得している。金、銀の繰り上げとは違い、これらの選手は、表彰台に立ってメダルを受け取る栄誉を逃してしまったことになる。
また不正発覚が遅れ、メダルを受け取るまでに数年かかる例もあり、クリーンに戦った選手が不利益を被る現実が指摘されている。

WPによれば、IOCのウェブサイトには、40年前にアナボリックステロイドを使用した旧東ドイツのメダリストの名が、何事もなかったかのように今でも掲載されているという。五輪を公正な競技の場として継続させるためにも、IOCは今こそドーピング撲滅に舵を切るべきだろう。

(山川真智子)

 

記事提供:ニュースフィア

知らない人は大損。誰も教えない「確定拠出年金」を知っていますか?

「老後破産」が社会問題となりつつありますが、みなさん、備えは万全ですか? メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』では、とってもお得なのにもかかわらず知名度はイマイチな「確定拠出年金」についての詳しい解説が記されています。「基礎年金だけでは不安」という方、ご一読の価値ありですよ。

基礎年金だけでは到底足りない

今回は、確定拠出年金についてお話ししようと思います。確定拠出年金って、ほとんどの人が聞いたことはあると思いますが、今一つ、世間に浸透していないというか、なじみがないものですよね? が、実はこの確定拠出年金、我々の老後に大きな影響を与えるシステムなのです。しかも、良い方向に。この確定拠出年金をうまく使えば老後はまったく安泰だと言っても過言ではありません。にもかかわらず、確定拠出年金は、世間にあまり知られていないのです。

確定拠出年金は、従来の公的年金の不足分や欠陥部分を補う、ということでつくられた制度です。老後生活において、ほとんどの人があてにしているのは公的年金だと思われます。が、今の公的年金だけで老後生活を乗り切るのは、けっこう大変なのです。公的年金というのは、基礎年金だけでは老後の生活には到底足りません。現在では、基礎年金は満額もらっていたとしても、78万100円です。満額というのは、基礎年金を40年かけ続けた場合にもらえる最高額のことです。つまり、基礎年金は最高額をもらったとしても年間に78万100円しかもらえないのです。

これでは老後の生活をするには、到底足りませんよね? そのため、公的年金には、様々な年金補充制度があります。サラリーマンの場合は、「厚生年金」でかなり上乗せの年金がもらえます。厚生年金というのは、サラリーマンが加入する年金のことで、掛け金は給料に一定の割合をかけたものとなっています。そして、基礎年金もこれに含まれます。だから、サラリーマンは最低でも基礎年金に入っており、それにプラスして、給料の多さに応じた加算型の年金にも加入していることになります。

そして、大企業のサラリーマンの場合は、この厚生年金にプラスして、企業年金というものもあります。企業年金というのは、主に大企業がつくっているもので、厚生年金にプラスして、その企業独自の年金制度です。独自の年金制度とはいえ、企業が国の承認を受けることで、税制上は、公的年金と同じ扱いを受けることになります。つまりは、低い税金しかかからないのです。

まあ、サラリーマンというのは、ざっくりいうとこういう年金制度を持っているわけですが、この年金制度には、欠陥も多々あります。まず、企業年金をつくることができない中小企業の場合は従業員の老後の年金が不足しがちだということです。企業年金というのは、建前の上では、小さい企業でもつくることができます。が、現実的には、やはりお金に余裕がある大企業しかつくっていません。中小企業の従業員は、厚生年金だけとなり、大企業の従業員に比べれば、かなり年金の額は落ちることになります。

「戦争法反対」などと叫ぶ人たちは、中国の真の恐ろしさを知らない

人気コンサルの永江一石さんが、さまざまな質問に答えてくれる人気メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』。今回は「自分の子どもが戦争で死んでもいいの?」という質問にどう返したらいいのかという大変難しい質問です。安保法案や集団的自衛権を認めるか否かといった内容にも発展しそうですが、永江さんはどのように切り返すのでしょうか?

「自分の子どもが戦争で死んでもいいの?」に何と答えるべきか

Question

shitumon

仮に自分の子供が戦争に行くとしてそれにあなたは賛成?自分の子が戦争で死んじゃってもいいの?」という質問に対してはどう答えたらいいのでしょうか?永江様ならどのようにお答えになりますか?ご意見をお聞かせください。

ご存知の通り、参院選の選挙期間中は『戦争法反対!』な意見が一部で盛り上がっていました。これからどうなるか注目ではありますが。。。

ちなみに正しいご認識をお持ちの方は、「戦争法」とは戦争のルールを定めたもので、むしろ戦争を管理するためのものとご理解されているわけですが。。

たいてい「戦争法反対!」な方々は、「仮に自分の子供が戦争に行くとして、それにあなたは賛成?自分の子が戦争で死んじゃってもいいの?」という質問をされます。私の場合、それに対して以下のように答えます。

まず、「仮に戦争に行くとして」というのは、以下のどれですか?

A:志願して戦争に行く
B:自衛隊に自ら入隊して戦争に巻き込まれる
C:自衛隊または国軍に徴兵されて戦争に巻き込まれる
D:民間人として戦争に行かされる

次に、「戦争で死んじゃってもいいの?」というのは、以下のどれですか?

1.銃撃戦・白兵戦的な戦いで死ぬ
2.大量殺戮兵器などで死ぬ
3.日常的な訓練任務で殉死
4.戦闘機バトル、ドローンバトル、戦車バトルなどで戦死
5.その他の理由による死

で、私の回答としては、以下です。

「自衛隊や国軍、傭兵など何らか自ら志願して戦死・殉死する限りは仕方がないと諦める。兵となることを受け入れた時点で諦める名誉の死であれば誇りと思えるよう努力する。大きな目的のために命を使える人物を子にもったこと
むしろ誇るべきである」

A or B ×1~5です。そもそもCやDの選択肢はあり得ません。それは、徴兵制等、自らの意に反して軍人となり死ぬ、という事ですがそれについては、以下の回答です。

「まず大前提として、徴兵制自体発足したり発動したりすることは非常に想定しにくい。そのため、議論自体が不毛である。」

大前提の…

理由その1:大量の兵士を必要とするような白兵戦・地上戦はできる限りやらない方向へ全世界が向かっている。

理由その2:現在から未来の戦争は、領土や利権などを争う経済覇権をめぐる戦争であり、従って単純に敵の死者数を争う戦争ではない。

理由その3:戦争という実力行為自体は国家間や人々の間のコミュニケーション密度が高くなり続けている状況においては非常に起こりにくい。

理由その4:テロや侵略行為と戦争は異なる。テロや侵略行為は犯罪であり、徹底的に撲滅、防止する必要がある。戦争とは権力同士の紛争解決手段としての実力行為である。テロリスト、侵略者に権力を持たせることは認めない。

この大前提を「屁理屈だ、それでも人の親か」とする議論についての、私の回答は、「戦争法が施行され徴兵制が始まり自分の子供が人を殺すかもしれない、殺されるかもしれない、ということの恐怖感を整理するために、徴兵制がある国のことを勉強してみてはどうですか?韓国とかイスラエルとか。」

それでも、「あなたは戦争は怖くないの?!」と畳みかけてくることに対しての、私の回答は、「その際は、仕方がないんじゃないの?人間の知性や努力はそれほど愚かじゃないと信じたいし、それでもそうなったときは自分の努力の範疇を超えてます。。。」

永江様のご意見をお聞かせいただけると幸いです。

見ているだけで「無」になれる、不思議な不思議なショートフィルム

「もう一回みたい!」と声を高らかに、何度も繰り返し、繰り返し見てしまうような動画、ありませんか?

とにかく見ているだけで、おもしろくて、ワクワクしてしまうような、そんな動画。

動画と言っても、様々なジャンルがありますが、世界で人気のジャンルのひとつがストップモーション・アニメーションです。

これは、静止している物体を1コマ毎に少しづつ動かしカメラで撮影し、あたかも連続して動いたように見せる撮影技法のことを言います。

1コマづつの動画を撮影していくので、ものすごい膨大なコマをとることになるわけですが、「本当にこれ1コマづつ撮っているの?」という疑ってしまうほど、見事な作品が多く登場しています。

中でも、この分野で第一線で活躍するのが、アメリカ発のクリエーター「PES

 

PESさん(@pesfilm)が投稿した写真

彼はこれまでに様々な作品を作り、YouTubeなどで発表してきました。

すべての作品の動画再生回数は計2億回以上を記録しているとか。

しかも2013年にはアカデミー賞にもノミネートされた経験を持ちます。

ほかにも、アンドロイド、ホンダ、プレイステーション、サムスンなど国際的企業のCMを60以上も手がています。

その彼が手がけるショートフィルムはまさに何度も繰り返しみてしまう代物です。

昔のものから最新作まで見てみましょう。

ただのサンドウィッチではなかった! 「Submarine Sandwich」(1分50秒)

1200万回以上も再生された人気の動画です。

サンドウィッチ用のハムを切っていると思ったら、ラグビーボールだった!

sandwich

爆弾の中に入ったアボガドを取り出して・「Fresh Guacamole」(1分41秒)

アカデミー賞にもノミネートされたこちらの作品。

新鮮なワカモレ」というタイトルの動画。

ワカモレとはメキシコ料理のサルサのひとつで、アボガド、玉ねぎ、ライムなどを混ぜ合わせて作りますが、この作品の中の食材にはウィットに富んだ驚くべき材料が使われています。

avocad

爆弾の中から飛び出したのはアボガド!

しかも種がビリヤードの玉になっています。