人事評価を高める“直談判”のお作法。これが通じない会社は辞めてOK!

米国公認会計士でフリー・キャピタリストの午堂登紀雄さんが様々なビジネステクニックや頭の使い方を紹介する、メルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』。今回は、よく「自分は頑張っているのに、なぜ評価されないんだ」という口癖の多いビジネスマンに対して、厳しい言葉と的確な助言を使いながら、その「仕事観」を変えるよう促しています。仕事の目的を勘違いしているビジネスマンへ贈る、午堂さんの掲げた「仕事7訓」とは?

「がんばったつもり」というカン違い

「会社で認められない」「こんなに努力しているのに上司は評価してくれない」「自分より劣っているアイツが先に昇進するなんて会社は見る目がない」という悩み(嘆きや不満)があります。

そこで2つの側面から私の考えを紹介します。それは、「本人がポンコツの場合」と、「本当に上司や会社がポンコツな場合」です。

まず「本人がポンコツの場合」ですが、そもそも仕事は他者に評価されるものであって、自分で自分を評価するものではありません。

趣味なら「自分はまあまあがんばっている」「かなり上達したな」という自己満足は大いに結構なのですが、仕事とは基本的に自分以外の誰かのためにやるものです。

たとえば営業職なら顧客のため、事務職なら顧客は上司や自社の従業員です。そして自分の仕事は、彼らが喜ぶ成果を出すことです。

なのに「自分は頑張っているのに」というのは、仕事観を180度間違えているということ。まずその認識を改めなければ、どの会社に行っても同じことの繰り返し。永遠に不平不満を言い続けることになります。

努力が認められるのは結果を出したあとであり、結果が芳しくないのに努力を認めてくれというのはかなりムリ筋です。なぜなら、その努力の方向性ややり方が間違っているから結果が出ないわけで、そんな不適切な努力など褒めようがないでしょう。

自分はサッカー選手なのに、「毎日バットの素振りをやって努力しているのに認めてくれない上司はおかしい!」というようなものです。

時給や給料を上げろと要求するのもこれに似ていて、周囲の従業員以上に会社の利益に貢献していることを証明できるならともかく、自分から言うのは会社から見ればうっとうしいだけ。

本当に認められた人というのは、「じゃあ辞めます」と言えば「わかった、いくらならいいんだ?」と引き留められるからです。

また、たとえば同僚や後輩が先に昇進したというのも、実は本人には見えていない彼らの陰の努力があったのかもしれません。だから嫉妬する前に、「ねえねえ、あなたの何が認められて昇進したと思う?僕もあとに続きたいんだ」と聞いてみてはいかがでしょうか。

あるいは、たとえば営業成績で比べたら自分の方が優秀なのに、という場合も、会社は売上高を評価しているのか、利益率なのか、新規顧客獲得件数なのか、後輩の指導やリーダーシップを評価しているのか、上司に確認してみなければわかりません。

そこで、自分の評価や待遇に不満があるのであれば、上司と話し合いの場を持つことです。人事評価は上司の仕事であり、会社から与えられた役職権限なので、上司には説明責任があります。

だから「私のどういうところが不足しているのでしょうか」「私がどのような力をつければもっと評価されるのでしょうか」と素直に教えを乞うてみるのです。

それでもし、その理由に明確な根拠があって納得できるならば、それでよし。上司のアドバイス通りの取り組みをしてみることです。

あるいはもし、はぐらかしたりごまかしたりなどまともに話し合いに応じない、あるいは説明に論理性がなく納得できないなら、ポンコツ上司の可能性が高いでしょう。

ポンコツ上司のあるあるが、たとえば「えこひいき」。仮にそうだとしたら、えこひいきされてポジションを得た同僚や後輩の方がむしろ気の毒です。なぜなら実力に見合わない仕事を任せられることになり、結果を出せず潰れる可能性が高いからです。

そこで次が「本当に上司や会社がポンコツの場合」ですが、それを確認するには、上司のさらにその上の上司に相談してみることです。

「自分の評価の根拠について上司に説明を求めましたが、納得できるきちんとした回答をもらえません。これでは自分がどのような努力や研鑽をすべきか、どのようなスキルを向上させて会社に貢献すればいいのかわからず困っています。」と助け船を求めてみる。

それでその上の上司が動いてくれて適切な場が設けられ、さらに納得できる説明が得られればグッド。

もしその上の上司が動かず、あるいはやはり適当に流されたとしたら、会社全体がポンコツということになります。そして、自分の身の振り方を考える。はっきり言えば転職です。

なぜなら、会社全体がポンコツなら、行く末の将来はかなり危ういし、本人も成長できず会社とともに沈む可能性が高いからです。それに、本人が有能であれば、どこの会社に行っても活躍できるでしょう。

在米医学博士が新型コロナ予防ワクチンが必ずできると断言する訳

日本では安倍首相が「ある程度の持久戦を覚悟する必要がある」と話し、緊急事態宣言の延長を示唆。新型コロナウイルスとの戦いに終わりがないのではないかと、不安は大きくなりますが、「免疫学的に必ず終息する」との力強い言葉がアメリカから届きました。発信するのは、メルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の著者で米国在住の医学博士・しんコロさんです。しんコロさんは、時間はかかっても必ず終りが来るとする根拠を分かりやすく解説。今は終息後を見据えてチャレンジするチャンスだと後押ししています。

みんなの不安

世の中の状況は相変わらずですが、皆さんはコロナ疲れで身も心もボロボロになってませんか?無理もないことですが、悪いことには何でも接頭語として「コロナ」がついている今日このごろですね。コロナ鬱、コロナ離婚、コロナ失業などなど。

「すぐに収束するだろう」「なんとかなるだろう」「対岸の火事だろう」などと多くの人がたかをくくっていたら、あれよあれよと状況が悪化してしまいました。今では「この状況がいつ終わるのだろうか」という疑問がさらに発展して、「一生このままなのか」「これがニューノーマルなのか」という不安や覚悟まで生まれてきていると思います。

免疫学的な近未来予測

免疫学的には感染症の広がりが「一生このまま」ということはないと思います。皆さんもワクチンを切望していると思いますが、安全性と効果が確認されたワクチンが完成すれば、徐々に感染も収束していくはずです。「そんなん当たり前や!しかしワクチンが効くかどうかわからんやろ!」というご意見があると思いますが、最もです。ワクチンはそこが肝心です。

ただ、僕がCovid-19のワクチンのうち効果があるものがそのうち現れるだろうとポジティブに思うのには理由があります。その理由は非常にシンプルなことですが、「感染しても治る人が多い」ということです。誤解をしてほしくないのですが、もちろんこのウイルスは非常に危険な側面があり、重症化した場合にあっという間に命を奪ってしまうことがあります。その意味で、僕はこのウイルスは「ほとんど治るから大丈夫」と言っているわけではありません。

僕が言いたいのは、「治る人が多い」ということはつまり「免疫がウイルスを駆逐できる」という点です。そもそもワクチンはみなさんの体がウイルスに対する免疫を獲得するためのものです。Covid-19に関しては、感染した患者さん達がそれを証明しています。つまり、正常に免疫が立ち上がれば治癒することができるということです。

逆のケースを考えると、この意味が良くわかります。ウイルスや感染症の中には、「免疫ができにくい」ものがあります。たとえば、HIVはその一例です。体がウイルスに対する免疫をうまく作れないのです。HIVは免疫からうまく身を隠す上に、免疫細胞自体を攻撃します。したがって、免疫がうまく立ち上がらないのです。

そういう感染症に対しては、基本的に効果あるワクチンを作るのが難しいのです。Covid-19は多くの人が治癒するので、免疫システムがウイルスを認識して抗体と免疫記憶を作ることができるわけです。つまりこれは、ワクチンが有効だということを示唆していることでもあります。

日本の家庭料理の6割がフライパンで欧米の6割がオーブンを使う訳

外出自粛や休校の影響で、家族のために毎日三食しっかりと作り続けるお母さん方から悲鳴が上がっています。世界を見渡してみると、毎日異なる献立を考え調理するのは珍しいのだとか。今回の無料メルマガ『おやじのための自炊講座』では著者のジミヘンさんが、そんな日本のお母さん方に敬意を表しつつ、世界から見ても特異な日本人の食文化について考察しています。

日本の食文化

皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

テレビをつけると、勿論「新型コロナウイルス」の話題ばかり。情報過多になると、私たちの判断がにぶってしまう。誰が感染したかじゃなくて、わが国政府の進め方が誤っていないか、各国の対策の中にわが国が取り入れるべきものはないのか、私たちの役割分担はこれでよいのか、そういったことを議論すべきだろう。「全国放送」という名の「東京ローカルテレビ」は東京都の話題ばかり、関西ローカル局は大阪府の話題が多い。だから、私は「兵庫県下のニュース」を詳細に発信する「サンテレビ」を見ている。

4月以降、わたし達の日常生活も激変している。つまり、学校の休校や在宅勤務が増えて、家で食事をする機会が圧倒的に増えた。リタイア組の私は、週に2~3度の外食・外飲みが減ったくらいだが、毎日のように外食をしていたサラリーマン達は困惑しているだろう。何より家庭のお母さんたちのご苦労が想像できる。毎日三度の食事を真面目に作ろうとすると、アイデアも体力もパンクしてしまう。肩の力を抜いて、メリハリを付けた家庭食を続けていくしかないだろう。

そこで、今回こんなことを考えた。それは、ずっと以前から温めていたテーマで、「日本人と食」というもの。世界から見ても特異な「日本人の食文化」について考えてみたい。

人気料理家のコウケンテツ氏が以前、こんなことを言った。

「日本のお母さんは大変ですよ。毎日、朝・昼・晩とバラエティに富んだ料理の献立を考えなくちゃならない。海外の家庭料理なんて、毎日同じものばかり食べてますよ」

まさにその通り。世界を見渡しても、日本だけがひとり「今日は和食、明日は中華、あさってはイタリアン、その次はエスニック料理」という具合に、世界中の料理を食べている。本当に珍しい国だ。

最近、読んだ漫画家・ヤマザキマリ氏のエッセイ本「パスタぎらい」の中でも、イタリア人と日本人の食文化の違いについて書いている。曰く、食通の日本人がレストランで各国の高級ワインをグラスに注ぎ、グルグル回しながら「利き酒」している様に驚いた。ずっと暮らしているイタリアでは、1本数百円のワインを、それも地元のワインしか飲んでいないから…。

イタリア人の「食に対する保守性とナショナリズム」、日本人の「多様で多国籍などん欲さ」は対極にあると言える。土地に根ざしたシンプルで食べ飽きない質素な料理を食べ続けているイタリア人に対し、日本人は「ハレの日・ケの日」に関係なく、毎日バラエティに富んだごちそうを食べなければ気が済まないという「飽食の日々」を過ごしている。

小生が続けている食べ歩きブログ「ジミヘンのおいしいもの探し」を書いていて困ることがある。それは料理の「カテゴリー」だ。一応、和食・中華・洋食・居酒屋・お好み焼きなどのジャンルに分けているのだが、毎回悩む。

例えば「とんかつ屋のロースかつ定食」、「ラーメン屋の味噌ラーメン」、「カレー屋のカツカレー」、「精肉店の揚げたてコロッケ」等。「これって、ぜんぶ和食じゃないか?」と思ってしまう。私たちが日常食べているトンカツ・カキフライ・カレーライス・オムライス・ラーメン・天津飯・焼き餃子などは外国ではお目にかかれないものばかり。明治時代以降、日本人が創意工夫をして開発した「日本食」である。ローカライズと応用力、「改善(KAIZEN)」の精神で切磋琢磨して作り上げた「日本の料理」である。

一日中悪口の言い合い。企業再生のプロが見たヤバい会社の共通点

立ち行かなくなる企業の役員や社員には、不思議な共通点があるようです。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』でそんな興味深い事実を語っているのは、数々の赤字企業を救い続けてきた長谷川和廣氏。企業再生のプロが目の当たりにした彼らの「特徴」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

再建が必要となる会社に共通していること

企業再生のプロとして、2,000社を超える赤字会社の大半を立て直してきた、会社力研究所代表の長谷川和廣氏。

2010年9月号の『致知』にご登場いただいた際にお聞かせいただいた「再建が必要となる会社に共通していること」という興味深いお話をご紹介します。


再建が必要となる会社に共通する部分として、例えば、業績の悪い会社の社員は廊下の端っこをうつむいて歩いています。やはりちゃんとした会社の社員は堂々と胸を張って真ん中を歩いていますよ。これは見事なものです。

あとは、再生会社に行って社員の出社の状況を見ていますと、大体出勤状態が悪い。そして決まって朝が遅いのですが、その中でも始業時間ギリギリに来る人たちがいる。急いで走ってくればまだいいのですが、まったく慌てる風がなくテレテレ歩いてくるんです。

要するに危機感がないんですよ。得てして会社がおかしくなるのは、会社に余裕がある時です。危機感を忘れ、それぞれが欲を出し始める。

私たちが再建に入ると、最初はその会社の重役など主要なメンバーの会議に出席しますが、一日中悪口の言い合いですからね。製品から上役から会社の制度からお客様にいたるまで、すべてです。結局、会社への誇りを失っているんです。

だから、私が落下傘で降りていって必ずすることは、最初に全社員に一堂に集まっていただいて、「皆さんのご家族の方々が『うちのお父さんが、お兄さんが、息子が、孫があそこの会社で働いているんだよ』と胸を張って言えるような会社をもう一度つくりましょう」とお話しします。

その後、会社にもよるのですが、社員さんの1時間の個別面談をしていきます。

最初はよそ者の私に本心は言いません。ところが、最後の5分、3分くらいになると感情を見せるようになってくるんです。そしたら、

「あなたはこの会社の問題を分かっているんだから一緒に解決しよう」

とか

「そこまで会社を好きなら一緒に再建していこう」

と言って心を合わせていくのです。

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コロナ禍から復活する中国と真珠湾攻撃後の米国の姿が重なる理由

新型コロナウイルスの発生国である中国は、いち早く感染を抑え込み、諸外国への支援に動いて存在感を見せ始めました。強力なリーダーシップと国力を背景に復活する中国の姿が、真珠湾攻撃後の米国の姿と重なると語るのは、メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんです。小川さんは、感染爆発に喘ぐ米国が国力を維持できなければ、新型コロナとの戦いの後は中国の時代になるとの見方を示しています。

真珠湾後の米国とコロナ後の中国

もうお気づきになっておられると思いますが、このところのコロナの感染者数、死者数の一覧表を眺めていて、ウイルスの発生源である中国がまったく目立たなくなっています。

4月25日付読売新聞のデータでは、米国(感染者86万9172人、死者4万9963人)、スペイン(同21万9764人、同2万2524人)、イタリア(同18万9973人、同2万5549人)の上位3カ国に対して、なんと中国は感染者8万2805人、死者4632人にとどまり、感染者で10番目、死者で9番目なのです。

そして、3月下旬には武漢の封鎖を解除し、感染拡大に苦しむ国々への支援に乗り出してさえいるのです。

「中国外務省の趙立堅報道官は10日の記者会見で、中国が医療用マスクや防護服、ウイルスの検査キットなどの物資を援助した国は127カ国に上ると明らかにした。このほか医療専門家チームをイタリアやセルビア、カンボジア、パキスタンなど11カ国に派遣している」(4月11日付産経新聞)

 

「(前略) 中国では感染拡大がピークを過ぎ、マスク不足はおおむね解消された。一方で、感染拡大前の約10倍に増強されたマスクの生産ラインは強力な外交ツールとして利用価値を高めている。   『米ヒューストン市長は2万1000枚のマスクを寄贈した上海市に感謝の意を表明した』。中国メディアでは最近、こうしたニュースが急増している。中国の地方政府や企業は現在、マスクなど医療物資の提供を柱とする海外支援を強化しており、イタリアやベネズエラ、カンボジアなど関係国には続々と医療チームを派遣している。   新型コロナをめぐっては、トランプ米大統領が中国の初期対応失敗で『世界は大きな代償を払わされた』と批判するなど、中国に対する海外からの風当たりが強かった。しかし、マスクなどの提供を通じ、新型コロナの『発生国』から『支援国』へとイメージを一新しようとしている。   ただ、スペインやオランダ、トルコの当局が『中国製は品質基準を満たしていない』として中国製マスクの受け取り拒否を発表するなど品質問題も指摘されている。   また、中国の影響力が強まることへの警戒感も広がりつつある。中国外務省は『(海外支援を)政治の道具に使うつもりはない』と強調するが、欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策上級代表(外相)は3月24日に公表した声明で、『中国は「米国と違って頼れるパートナーだ」というメッセージを積極的に発信している』と指摘。『「気前のいい政治」で影響力を拡大しようとする地政学的な要素に注意すべきだ』と警鐘を鳴らした」(4月18日付毎日新聞)

この動きをメディアは「中国の反転攻勢」と表現しているわけですが、私は真珠湾攻撃を受けたあとの米国の姿と重ねて見る必要もあるのではないかと考えています。

専門家も懸念。新型コロナは年金の受取額にも影響してくるのか

新型コロナウイルスの流行は、わたしたちの老後にも暗い影を落とす可能性があるようです。今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者で年金アドバイザーのhirokiさんが、毎年の年金受取額の算定法を改めて紹介するとともに、新型コロナウイルスの流行が来年度の年金額に与える悪影響を懸念しています。

今年度の年金額は上がるが、年金は毎年度経済の状況で変動するもの

年度が変わったので今月分の年金額から変更となりました。前年度に比べて0.2%の増額となっています(一部そうではない事もありますが、0.2%)。なお、年金振込額に違いが出てくるのは6月15日(4月分5月分)振り込みから。それだけをお伝えするつもりだったんですが…また簡単に説明します^^;

年金が毎年度変化する事があるのは前年の物価や賃金の変動に左右されるからです。そういう経済的な要因が上がれば年金は上がるし、要因が下がれば年金も下がる。年金が上がれば文句はないけど、下がるともう年金は崩壊に向かってるとか、財政がもう破綻しようとしている!とか、年金を下げるのは健康で文化的な最低限の生活がなんたらかんたら言われますが、単に年金法に基づいて物価スライドや賃金スライドしてるに過ぎない。

とはいえ、今は平成16年改正から始まったマクロ経済スライド調整という、物価や賃金の伸びから平均余命の伸びや少子化による現役世代の減少という年金の負担を引き上げてしまう要素を引き下げるという事をやっている。よって、物価や賃金の伸びがそのまま反映されるという事じゃなく、年金の上げ幅はやや抑えられる。

たとえば、1.2%物価が上がり、賃金が1%上がったとすると、この場合は賃金の伸び率を年金に反映させる。賃金というのは年金受給者を支える現役世代の力なので、それを超える物価の伸びに年金額を反映させてしまうと年金額と保険料負担のバランスが崩れてしまうので賃金の伸びに年金額を抑える。そうすると前年度の年金額が100万円だったら、今年度は101万円になるという事。

ですが今は、マクロ経済スライドというめんどくさいものでその伸びが抑えられている。マクロ経済が0.3%だったとすると、この場合は賃金1%を年金額に使うので1%-0.3%=0.7%が実際の年金額の伸びに反映される。つまり、賃金の伸びは1%だけど、マクロ経済で0.3%落とすから、年金の伸び率は0.7%に抑えられて、1,007,000円になってしまう。

前年度よりも0.7%上がってるので、「見た目」は上がって良かったね!ってなる。しかし、経済の伸びよりも年金額の伸びが低いので、年金額の価値は落ちた事になる。

たとえば給与とか年金が上がらないのに物価が上がり続けると生活が困ってしまいますよね。年金は100円から110円に上がって嬉しいけど、それ以上に物価が100円から120円に上がってるとやっぱ苦しいですよね^^;年金や給与も120円に上がっていればいいけど。

じゃあマクロ経済が、0.3%ではなく、2%下がったら賃金1%-2%=マイナス1%として年金額を下げて、100万円から99万円にするのかというとそれはしない。マイナス1%ではなく、この場合はマイナスにはせずに年金額は前年度と同じく100万円に据え置かれる。使えなかったマクロ経済スライド率は翌年度に繰り越す(青色申告みたいに控除を繰り越すみたいな感じ)。

マクロ経済スライド率で年金額そのものは下げない。年金額そのものが下がるとしたら賃金とか物価が下がる時。見た目が下がると、どうしても許さーん!o(`ω´ )oプンスカってなりますよね(笑)。人間の心理というのは見た目で動かされてしまう。

このようにして年金額の価値を平成16年改正から導入したマクロ経済スライドで落とす事にした。なぜかというと、それまで年金というのは現役時代の平均賃金の約60%台を給付しよう!というのが目標でした。まず60%台を給付する事を決めて、それから必要な保険料を5年ごとに毎回決めていく。これを平成16年改正までは年金の財政再計算と言いました。

しかし、少子高齢化で高齢者はどんどん増えて年金の支払総額が膨らみ続けるのに、保険料を支払う現役世代は少なくなる一方ですよね。そうなると、たとえば年金受給者全体に約60%台給付である1,000万円支払うとします。現役世代はそれを1,000人で賄うとすれば、現役世代一人当たり1万円の保険料を支払う。

ところがその後、現役世代が少子化で500人になったとすると、これまで通り年金受給者に1,000万円支払い続けるとすれば現役世代一人当たり2万円ずつ負担してもらわないといけない。現役世代あたりの負担を多くしていかないと今まで通りの年金を支払う事が出来なくなる。現役世代としても一体どこまで保険料を負担すればいいの!?という不安が大きくなりはじめ、年金制度への不満が高くなっていった。

じゃあどうしたのか。

トレーニングは1人でやるかパートナーとやるか?どっちがいい?

ボディメイクのためのトレーニングに取り組む人たちは日々試行錯誤を繰り返し、さまざまな疑問と向き合っています。メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』の桑原弘樹塾長の元に今回届いた相談は、トレーニングは1人でするよりパートナーやパーソナルトレーナーと取り組んだ方が効果的か否か。桑原さんはそれぞれのメリットと注意点を伝え、自身が1人でトレーニングをするようになった理由も明らかにしています。

トレーニングは1人でやるべきか?

Question

shitumon

これまでは我流でトレーニングをしていましたが、最近は上級者の人から教えてもらいながら、少しきちんとやるようになってきた者です。

トレーニングは1人でやる派ですか?パートナーと組んでやった方が効果的だという話も聞きますが、どのように思いますか。それとパーソナルトレーナーについてもらうというのはどうでしょう。(40歳、男性)

桑原塾長からの回答

1人でやるのも、パートナーと組んでやるのも、あるいはパーソナルを付けるものも、どれも正解だと思います。それぞれメリット・デメリットがありますから、それを理解した上で今の自分の置かれている状況と目指す所を考えて選択すればいいでしょう。

私もトレーニングを本格的に始めた頃は、パートナーと組んでやっていました。正確には組んでいたというよりも、自分よりも随分と上級者の人と一緒にやってもらっていたという感じです。何人かのグループでトレーニングをしていたので(私が一番初心者)、それぞれのスケジュールに合わせてパートナーを組んでジムに行っていました。

相手には申し訳ないのですが、パートナーは自分よりも上級者にすると一気に上達していきます。フォームのチェックもですし、新しいトレーニングも教えてもらえるからです。フォースドレップの際にも、安心して補助をしてもらえます。ただし相手にもメリットがなくてはいけませんから、補助をする側になった際とか、相手側のメリットを意識しておく必要があると思います(トレ前のコーヒー代くらいはもつようにするとか(^-^;)。

当時教えてもらったトレーニングは、今でも色褪せることなく財産といえるものだと感謝しています。ちなみに今は1人でトレーニングをしています。

1人でトレーニングをするようになったきっかけは、スケジュール的な問題が大きかったです。相手に迷惑をかけてはいけないという前提があると、自分の日々のスケジュールが非常にタイトになってしまうため、ライフスタイルが相当近い者同士でないと日々のトレーニングは難しいかもしれません。

もう1つの理由は、どこかでパートナーに頼ってしまう状態になるからです。これはパーソナルを受ける場合にも言える事かもしれません。例えば補助をしてもらう場合に、補助が入る前提でトレーニングをするようになっているため、もし補助なしの場合ならもっと必死で渾身の力を入れるはずなのに、補助が入るタイミングで諦めるようになる癖がついてしまいます。そうなると補助は単なる負荷の軽減にしかなりませんので、そのあたりは注意が必要です。

パートナーと組むデメリットの3つ目は、自分で考えないという点です。これはパーソナルを受ける場合の方が更に顕著かもしれませんが、相手に任せてしまうことで非常に楽になる反面、自分で考えてトレーニングをするという発想から少し遠のいてしまいます。

筋トレの基本は「効かせる」事ですから、この感覚に関しては自分が一番わかるはずなのです。補助があった方が効くのであれば補助は有効ですが、どこか補助に甘えてしまうのであれば1人の方が効かせる事が出来るかもしれません。

パートナーとやる事で、使うマシンや種目は相手に合わせる事も多々ありますが、人は一人一人の骨格が違うように効く種目やマシンも違う事があります。そういった場合には1人でトレーニングをする方が筋トレの目的を達成しやすくなるかもしれないのです。

乗り越えられない壁はない。コロナ後の変化に企業が負けない方法

働き方や消費行動をはじめ、わたしたちの生活を大きく変えてしまった新型コロナウイルス。その収束後に待っているのは、どのような世界なのでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者の梅本泰則さんが、コロナ後に起こる変化を予測した上で、その乗り越え方を考察しています。

コロナ後への準備

メディアではコロナの話題ばかりです。古くはペストやコレラの流行、100年前のスペイン風邪に匹敵する事態ですから仕方ありませんね。

研究によれば、ウイルス感染が契機で世の中が変化したとも言われます。今回のコロナも変化をもたらすのでしょうか。私なりに考えてみます。

コロナ後の変化

新型コロナウイルスの力には、ものすごいものがあります。あなたのコロナ対策は十分ですか。まず考えなければならないのが、従業員のことです。そのためには、資金を十分に準備しておかなくてはなりません。きっと、あなたならその対策はされていることでしょう。

それはともかく、事態が収束した後には、おそらく世界のあり方が変わっていくことでしょう。社会の変化、経済の変化、組織の変化、さまざまな変化が生じると思います。そんな中で、業界の方からコロナ感染収束後に備えてスポーツ業界は何をしなければならないのかという問いかけをいただきました。

正直申し上げて、コロナ後の変化を予測するのは大変むつかしいことです。評論家の中には、変化をしてもほんのわずかで、多くのことは元の姿に戻るだろうという方もいます。しかし、そのスピードが速いか遅いかは別にして、必ず変化をしていくだろうというのが私の考えです。

では、どんな変化が訪れると考えているのでしょうか。もちろん、単なる予測に過ぎませんが、大きく3つの変化があると考えます。

それは、

  • IT化が急激に加速する
  • コロナ感染を警戒する風潮が続く
  • グローバル化の見直しがされる

ということです。簡単に説明しますと、「IT化が急激に加速する」というのは、例えば、テレワークの増加、オンライン会議やオンライン授業の増加、業務のデジタル化促進、EC販売の急増、行政のデジタル化、といったことが変化として考えられます。

「コロナ感染を警戒する風潮が続く」というのは、有効なワクチンが開発されるまではコロナ感染を恐れながら行動をする人たちが多いということです。しかし、その一方で人々は今まで以上につながりを求めるでしょう。人間は「集う」ことを求める生き物だからです。そして、どこかの集団に属したい、一緒に何かをしたいとも思います。警戒をしつつも、より強い関係を求めるように変化するでしょう。

「グローバル化の見直しがされる」というのは、世界に広がっているグローバル化の姿が変化をするということです。今回のパンデミックは、グローバル化によってもたらされたと言っていいでしょう。そして、グローバル化によるサプライチェーンが寸断されました。一瞬にして世界の動きが止まってしまったのは驚きです。おそらくコロナ感染が終息するには、何年もかかることでしょう。その間、世界は企業だけでなくさまざまな分野で新しいグローバル化を模索していくに違いありません。

こうした変化以外に、まだまだ金融や企業経営など経済的には大きな変化はあると思いますが、社会的にはこの3つの変化が起こると予測しました。

スポーツショップにとっての変化

そして、この3つの変化は、産業や組織(企業、教育、医療、行政など)の中でそれぞれ具体的な形で表れていくことでしょう。そこで、スポーツショップにとっての具体的変化を考えてみました。私は、今のところ5つの変化を予測しています。それは、

  • 消費者の買い方の変化
  • 部活の変化
  • トップアスリートのデジタル化拡大
  • 地域スポーツ活動の活発化
  • メーカーの生産体制の変化

です。これらも簡単に説明しましょう。「消費者の買い方の変化」は、「IT化」によるものです。例えば、お客様からオンラインでの相談が増えるでしょう。スポーツのレッスンもオンラインでの提供が盛んになるはずです。また、スポーツ用品もECショップでの販売量が増えていきます。ただし、大手のECモールではなく、スポーツ用品専門のECサイトが出現するかもしれません。全国のスポーツ店が参加できるマルシェのようなものです。

「部活の変化」も、「IT化」がもたらします。例えば、これもオンラインでの指導が増えていくでしょう。実際の部活の時間も短くなり、効率的になるかもしれません。集合練習は必要ですが、限られたスケジュールになるかも。

「トップアスリートのデジタル化拡大」も「IT化」です。今でも選手のコンディション管理やトラッキングデータの分析がされていますが、さらにその精度が上がるでしょう。そのノウハウが、いずれ一般のアスリートにも活用されます。

「地域スポーツ活動の活発化」は、「コロナ感染警戒の風潮」によるものです。例えば、テレワークの増加によって、地域にいる時間が増えます。すると、つながりを地域に求める人も増えるでしょう。もしかすると、草野球、草サッカー、ママさんバレーなどの活動が今以上に活発になることが考えられます。地域のスポーツ少年団に関わる大人が増えるかもしれません。

「メーカーの生産体制の変化」は、「グローバル化」からです。大手メーカーさんは、商品を中国や東南アジアで作っています。コロナでサプライチェーンが崩れました。生産で国内回帰をするメーカーさんも出るかもしれません。さらに、コストを抑えるために大量生産を続けていました。そのため必要量以上に商品を生産してしまい、市場で値崩れを起こすことにつながったのです。国内生産をすれば、商品量をコントロールできます。当然、マーケティング戦略も違ってくるでしょう。

以上、勝手にこんな変化を考えてみました。

天皇賞(春)を制するのは誰?「波乱」立役者の共通点とは

今年も大波乱で好配当? フィエールマン連覇なるか

JRAの平地G1レースでは最長距離を誇り、数々の名馬がステイヤーとしての資質を競ったG1天皇賞(春)が京都芝3200mを舞台に行われる。1905年に創設されたエンペラーズカップを前身とする長い歴史があり、現行の春と秋に開催されるスタイルになったのも1938年のこと。長丁場なだけに騎手の駆け引きが明暗を分けることも少なくなく、2012年に単勝159.6倍の伏兵ビートブラックが外連味のない先行策で大波乱を演出した記憶は未だに鮮明だ。

 

昨年も13頭立ての少頭数ながら、2着に6番人気のグローリーヴェイズ、3着には8番人気のパフォーマプロミスが入選していたように、とにかく一筋縄では行かない難しさがある。過去10年においても7回は3連単の配当が10万円以上となっており、2010年には3連複でも20万馬券を記録しているほど。穴党にとっては垂涎物のレースと言えるだろう(以下のデータはいずれも過去10年)。

なお、波乱の立役者は先行馬であることが多く、冒頭で触れた2012年に14番人気で勝利したビートブラックほか、2015年10番人気3着・2016年13番人気2着と2年連続二桁人気で善戦したカレンミロティック、2010年に16番人気で3着に激走したメイショウドンタクなど、いずれも4コーナーを3番手以内で通過していたことには留意したい。

 

昨年も13頭立ての少頭数ながら、2着に6番人気のグローリーヴェイズ、3着には8番人気のパフォーマプロミスが入選していたように、とにかく一筋縄では行かない難しさがある。過去10年においても7回は3連単の配当が10万円以上となっており、2010年には3連複でも20万馬券を記録しているほど。穴党にとっては垂涎物のレースと言えるだろう(以下のデータはいずれも過去10年)。

なお、波乱の立役者は先行馬であることが多く、冒頭で触れた2012年に14番人気で勝利したビートブラックほか、2015年10番人気3着・2016年13番人気2着と2年連続二桁人気で善戦したカレンミロティック、2010年に16番人気で3着に激走したメイショウドンタクなど、いずれも4コーナーを3番手以内で通過していたことには留意したい。

過去に天皇賞(春)を連覇または2勝した馬は、メジロマックイーン、ライスシャワー、テイエムオペラオー、フェノーメノ、キタサンブラックの5頭。錚々たる名馬が名を連ねる偉大な記録に挑戦するのが、昨年に父ディープインパクトとの父仔制覇を達成した(14)フィエールマンだ。帰国初戦となったG1有馬記念でも4着と現役トップクラスの実力は示しており、G1で2勝を挙げる得意の京都であれば主役の座は譲れないだろう。

血統面から注目しておきたいのはステイゴールド産駒の(2)エタリオウと(6)スティッフェリオ。父の産駒は天皇賞(春)で4勝を挙げているが、これはサンデーサイレンスと並ぶ最多勝タイ記録でもある。同産駒は昨年も8番人気のパフォーマプロミスが3着に好走しており、人気薄でも侮れない存在となりそうだ。

ほか、天皇賞(春)に直結しやすいG2日経新春杯の勝ち馬(1)モズベッロ、晩成型の血統が軌道に乗り始めた(5)ミッキースワロー、昨年5着からの前進を誓う(7)ユーキャンスマイルなど、虎視眈々とG1制覇を目論む馬たちにも気を配りたい。

 

【天皇賞(春)】5月3日京都、G1・芝3200m、フルゲート18頭 発走 15:40 サラ系4歳上 オープン(国際)(指定)定量

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日曜の京都競馬場は降雨による馬場悪化も懸念される。なんとか持ちこたえてくれそうではあるが、今年の天皇賞(春)も波乱の気配が漂い始めているような気がしてならない。

text: シンヤカズヒロ

 

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