プーチンに“恩を売る”習近平の思惑。「無礼」な米国の要請を拒否する隣国

ロシアの一方的な「力による現状変更」の開始から3週間余り、その間の国際社会のさまざまな働きかけも虚しく多くの一般市民が犠牲になり、出口が見通せないウクライナ紛争。なぜこの戦争はここまで長引き泥沼化してしまったのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では著者で元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、その理由を各国の動きや思惑を分析しつつ考察。さらにウクライナ紛争の展開の中で見えてきたという、「笑う米中と泣く日欧」という構図についても解説しています。

 

ウクライナ紛争が映し出す国際協調の力と限界

開戦から約3週間経った3月16日の夜(日本時間22時ごろ)、ウクライナのゼレンスキー大統領がアメリカ連邦議会に対してvideo linkで演説を行いました。

ウクライナを襲う惨状(その際に真珠湾攻撃の話と9.11のエピソードが例に出されたのは、かなり複雑な心境になりましたが、ここではこれ以上は申しません)。

ロシアからの容赦ない攻撃と民間人の悲劇。

友好国からのサポートに心から感謝しつつも、国際協調の限界を匂わせたフラストレーション。

米国連邦議会に対して演説し、希望を託すことで、最後の賭けに出た訴え。

そして、その演説の途中に流された動画は、議会で聞いていた議員やスタッフ、そしてテレビを通じて観ていた私たちにも大きなショックを与えました。

数週間前まで平和だったころのウクライナ各地の人々の様子と、破壊し尽くされ、絶望と恐怖、涙にくれる人々の姿が対比されるように映し出されていました。

その内容には心を打たれ、「何かせねば!」という気持ちを沸き立たせました。

しかし、正直なところ、同時に、私自身がコソボ紛争の対応をした際に“経験”した巧みなメディア戦略と印象操作という記憶がフラッシュバックし、何とも不気味で心地の悪い感触も襲ってきました。

ロシア側・ウクライナ側双方から出される戦果や相手の被害状況などについての情報(大本営発表)に対しては、そのまま鵜呑みにできないことは皆さんもお分かりだと思いますが、メディアを通じて映像で伝えられる“事実”に対しては、なかなか抗うことができず、無意識のうちに印象を植え付けられている気がします。

ところで皆さん、今週報じられたマリーナ・オフシャンニコワさんの“勇気ある”映像を見てどうお感じになったでしょうか?

ロシア国営ニュースの人気ニュース番組の“生放送中”にNO WARと書かれたプラカードを持って映り込み、ロシアの視聴者に向けて(主にSNSに頼らないシニア層)「プロパガンダの嘘に騙されないで」と訴えかけた映像です。

ロシアを含む各国のSNSで瞬く間に拡散され、各国のメディアは【ロシア国内で起きている反プーチンの動きの典型例】として取り上げて、何度も何度もそのクリップを流しました。

「こんなことをして…彼女、恐らく…」と生命の危機まで心配した矢先、日本円にしてたった3万2,000円ほどの罰金刑を受けただけで、迅速に釈放され、おまけに裁判所の前でインタビューを受けるという、非常に珍しい状況を目にしました。

今回、鬼・冷徹・悪魔と表現されるプーチン大統領とその周辺に対して、国営メディアを通じて公然と非難するという、恐らく国家反逆罪に問われるような内容で、通常ならとてつもなく恐ろしい状況下に置かれるはずなのですが、一体何が起きたのでしょうか?

一応彼女は「当局から寝る間も与えられず14時間連続で激しい尋問を受けた」と語っておりますが、このように公然とメディアの前で自由に語れるということも非常に珍しく感じませんか?

そして、ご存じの方も多いですが、私が知る限り、ロシアの国営メディアで“生放送”は存在せず、大体8分から10分間の遅延配信が一般的だそうです。これだけのタイムラグがあったのに、“そのまま”放送したのは、どのようなニュアンスを感じるでしょうか?

ちなみに2月24日にロシア軍がウクライナ全土に“侵攻”した際、ロシア国内で起きた戦争反対のデモに対しては、同胞ロシア人たちを、年老いたご婦人を含め、容赦なく弾圧し、その方針は不変なはずですが、今回はどうしたのでしょうか?

これに対してのこれ以上の考察は、もう陰謀論のような内容になりかねないのであえて避けますが、正直申し上げて、とても違和感を抱いたことだけは、お伝えしたいと思います。

 

単純作業を丁寧にやる人と一番早く終わらせる人。優秀な人材はどっち?

一緒に仕事をしていく中で、「誰が優秀で誰がそうでないか」ということはだんだんわかってくるものですが、そんな時間を要さずとも、個人の能力を簡単に判別する方法があるといいます。それはどんなものなのでしょうか?今回のメルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では、著者・佐藤しょ~おんさんがそんな「優秀な人の見分け方」の方法を紹介しています。

優秀な人の見分け方

その人が優秀かどうかを簡単に判別するひとつの方法が、フットワークの軽さを見るということです。つまり行動を開始するまでの時間が早いかどうかを見るのです。

同じ課題を与えてみて、一番最初に動き出す人(完成した人じゃないですよ、初動の話ですから)にまずは注目しましょう。

そして絶対に外さなければならないのは、初動までの時間が下位30%に入っている人です。

例えば、ヨーイドンでスタートして早い人から順番に何らかの動きを見せるわけですね。で、半分の人が動き出したのに、まだあれこれと考え続けて身体を動かさない人っているんですよ。で、70%人が行動を開始したのにまだ動き出さない残り30%の人は、その中に優秀な人が混じる確率が極めて低いので、全員アウトという判断をするべきなんです。

そして次に見るべきなのは、完成させた順番です。ここも、最後まで完成させられない人、提出できない人は、無条件で切った方が良いと思います。これはあくまでもビジネスの話ですよ。

10人とか20人という集団に、同じ課題を与えて、最後に提出する遅い組3%って、ほとんど仕事ができませんから。

これが笑っちゃうことに、封筒に宛名を書くみたいな単純作業でも同じなんですよ。多少字が汚くても良いから、速く書いてくださいねって言っているのに、下位3%の人って丁寧にゆっくり書くんですね。おいおい、私の話を聞いていましたか?と言いたくなるんですけど、本当にこういう人がいるんです。

京大教授が危惧。日銀の新審議委員・高田創氏が日本経済に悪夢をもたらす

対話を重視しバランス感覚を大切にする岸田首相ですが、今回の日銀人事に関してはその姿勢が「凶」と出てしまったようです。今回のメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』では京都大学大学院教授の藤井聡さんが、日銀の新審議委員に岡三証券の高田創氏を選定した首相に対して「心底失望した」との率直な心情を吐露。その上で高田氏がいかに審議委員に不向きかについて、彼の発言を引きつつ解説しています。

(この記事はメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』2022年3月12日配信分の一部抜粋です)

 

岸田総理が選定した新・日銀審議委員「高田創」氏は、「日本経済に悪夢」をもたらす

日本銀行の審議委員というのは、日銀の政策を決定付ける大変に重要な役職で、「6人」が選定されています。

その任期は5年間なのですが、先日、積極的な金融緩和の必要性を主張され、かつ、消費増税に否定的な見解をお持ちであったエコノミストの片岡剛士氏が任期切れで退任されることになりました。

ついては、その後の審議委員が誰になるのか、関係者は皆大いに注目していたのですが……「岸田政権」によって選定されたのが、岡三証券エコノミスト高田創氏でした。

当方、この人事を見て、心底、岸田総理に失望いたしました。

何と言っても高田氏は、「国債暴落」という本をアベノミクスが始められた2013年に出版しており、「こんな金融緩和続けてたら、そのうちヤバイことが起こって、日本政府は破綻しちゃう事になるぞ!」と、煽っておられた人物のお一人だったからです。

そもそも、積極財政派と呼ばれる方々は、「金融政策」よりも「財政政策」の方が重要であると認識しており、したがって日銀審議委員の人事にはさして興味関心を示さない、という傾きがあります。

当方もどちらかといえば金融政策よりも財政政策こそが重要であると認識している論者の一人ではありますが……さすがに今回のこの高田氏選定人事だけは、「いくら何でも岸田さん、そりゃ滅茶苦茶じゃないですか……」と、あきれかえってしまうような代物だったわけです。

はっきり言って、高田氏の様な方が日銀の政策を決定する様になれば、日本経済が再生され、勢いのあった20世紀のような明るい時代が再び日本に訪れる───なんていう未来はもう訪れなくなるだろう、と予期されるような方なのです。

高田氏のどこが、そんなにヤバイ人材なのか……以下、その点を解説いたしたいと思います。

まず第一に申し上げないといけないのは、政府における一般的評価では、高田氏はそんなにヤバイ奴だとは認識されていない、という点です。

高田氏は、「リフレ派や積極財政派と呼ばれるグループ」とも違うし、「超緊縮派」(あるいは、財政タカ派)と呼ばれる方々とも違っていて、ちょうど両者の中間的なバランスある人材だ、思われている様なのです。

ですから、今回の人事は折衷案的な人材をお好みになる岸田さんならではの人事だと言うこともできるのですが───彼の発言を検証してみると、決してバランスある人材などではない、相当にヤバイ奴だ、という真実が見えてくるのです。

 

「素直で良い子」こそ危険。表面的な態度を重視しすぎる学校教育の問題点

教室における「聞く」を考える

「聞く」には2種類ある。
「音声として耳に入っている」という状態と「理解する」というこある。

つまり「一見聞いているようだけど理解していない」があり得る。例えば、すごく真面目に授業を受けているけど、内容がわかっていない。反応や返事がすごくいいけど、実はわかっていない。こういう状態ある。

逆に「聞いていないよう実は理解している」ということもある。例えば、授業を真面目に受けてないと思っていたら、実はよく理解して楽しんいた。教室の後ろ好き勝手に寝っ転がって遊んいたと思ったら、大事なことを急に発言する。こういう状態ある。

どちらをどう扱うか。
教室歓迎されるのは、Aの方ある。
真面目に聞いているように見えるからある。

しかし、実際はBの状態の方が学校の目的には適う。一見扱いづらいようだが、に付けさせたい学力をつけているともいえる。聞く態度がよくないだけ、能力的には聞く力を活用しているということある。

学校教育の抱える問題点がここにあるように思っている。即ち、表面的な態度を重視しすぎて、本質的な力をつけられていないのはないか、ということある。

「素直いい子」「お利口」を称賛しすぎる傾向がみられないか。よくわかっていないけど従うようにしていないか。それは大人への迎合になっていないかということある。

よく考える子の中には、一見あまり素直には見えない子どもが複数含まれる。例えば、全く喋らない(発言しない)子。いつも「変な発言」をする子。言われたことがなかなかきない子。

これらを「問題のある子」とみなすと、教育はその意義を失っていく。大概、どこかが突出していれば、どこかが大きく凹んいるものある。突出している部分が多い子あれば、凹みも多い。

教える側の問題は、凹んいる側にひどく注目してしまうことる。逆に、突出している面は、ずっと上まあって、下からはよく見えないの注目されにくい。「聞いていない」という態度面は、よく目立つ凹みに見える。

それは、本当に聞いていないのか。本当に反抗的なだけなのか。やる気がないのか。本人なりの理由もあるのはないか。聞けるようになる手立てがあるのはないか。あるいは、一見聞けないままも大丈夫なのはないか。

私自、あまり授業をきちんと聞いていなかった、あるいは聞けなかったことが多々ある。一方、必要なことには全神経を集中して聞くこともある。それは、今も全く変わっていない。自分という人間一人見ても、何も同じようにはきないのある

こういう視点、今回「聞く」を見直してみたいと思った次第る。聞くことは学力の中心ある。ここをどう扱うかは、教育において重要な位置を占めると考える。

出典:メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術

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1億の個人商店が生む3億人の雇用。李克強首相が語った中国経済の懸念

3月11日に閉幕した中国の全国人民代表大会(全人代)は、ウクライナ情勢などの影響もあり、日本ではほとんど注目されることがありませんでした。当の中国も焦点は秋の党大会での習主席の3期目就任で、そのためにも「人心の安定」重視の姿勢が明らかだったようです。多くの中国関連書を執筆している拓殖大学教授の富坂聰さんは、自身のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』で、「最後の1年」と意味深な発言をした李克強首相が示した中国経済の懸念に言及。雇用と物価、地方の不動産市況の問題に、中国がどう対応しようとしているか伝えています。

 

李克強首相が全人代で示した中国経済への懸念

3月11日に閉幕した全国人民代表大会(全人代)は予想通り秋の党大会への通過点で、焦点のぼやけた大会となった。わずかに注目を集めたのは習近平国家主席が退出の際にとった行動と、李克強首相が内外記者との会見で語った言葉だ。

前者は、退出する習主席がわざわざ夏宝龍中国国務院(中央政府)香港マカオ事務弁公室主任の前で立ち止まり、二言三言話しかけた場面だ。おそらく感染拡大に対応する香港への労いの言葉だろうが、予期せぬ出来事に慌てる夏主任の様子が印象に残った。

後者は、李首相が会見のなかで「最後の1年」と任期に言及したことだ。あまり前例のないことで、習主席との対立が反映された行動だったのでは、との憶測を生んだ。

いずれにせよ大きな話題にはならず、相変わらず全人代に向けられた興味は、直近の経済についてだった。すでにメルマガでも触れているが、中国経済は相対的には良好を保っているが、いくつかの難題も抱えている。

足元の懸念については李首相の政府活動報告のなかで、「感染症による世界的な影響は依然として続き、世界経済の回復力も不足している。主要な商品の価格は高止まりしていて、外部環境はより複雑かつ厳しくなり、不確定にもなっている。(中略)我が国の経済発展は、需要の収縮、供給のダメージ、そして弱気な先行き見通しという三つの圧力にさらされている。局部的な感染症の発生が続いていて、消費と投資の回復には遅れが見られ、輸出の安定化はますます厳しくなっている。エネルギーや原材料の供給も依然として偏り不足し、中小零細企業や個体商の生産及び経営を困難にしている」と語ったとおりだ。

人心の安定を重視する中国共産党が最も気にかけているのが雇用であることは言を俟たない。次いで物価の上昇である。まず雇用に関して、国内のメディアから一部の企業で進むリストラや新規雇用の圧力について質問が出た。

李首相はまず雇用の重要性について「2020年、感染拡大の逆風のなか経済成長の目標値を定めなかった年にも新規雇用900万人の目標を定めた」と語り、なかでも子供の学費などの大きな支出が家計にのしかかる9月までの期間、就業問題が解決していることが重要だとの考えを示した。

また就業問題を広く安定させるためには、中小企業や、さらにその下の零細企業と個人商店などの存在が重要になるとの考え方を示し、「わずか1億の個人商店が3億人の雇用を生み出す」とも語った。

 

安倍派に“鞍替え”?二階氏に見切りをつけた片山さつき氏の「思惑」

今夏の参院選で改選を迎える片山さつき氏ですが、ここに来てその身辺が慌ただしさを増しています。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、二階派を去り安倍派への入会を目指す片山氏の動きを紹介するとともに、その思惑を考察。さらに頼りとされた安倍元首相の複雑な胸の内を推察しています。

 

二階派離脱の片山さつき氏が安倍派入会を画策する真の理由

すったもんだの末に自民党二階派を退会した片山さつき参院議員は3月13日の党大会に参加後、その動向に関心を寄せる記者たちに、こう語った。

「(安倍派入会へ)今から手続きをとっていく。安倍晋三元首相に任せている」

時事通信が速報し、Yahooニュースに掲載されるや、片山議員は間髪を入れず、以下のようにTwitter投稿した。


安倍派入りへ「手続き取る」 自民・片山氏(時事通信)#Yahooニュース 正確には「参議院清風会からまず、」と明確に申し上げたのですが、お約束通り、正式な参議院全国比例区の自民党公認状を授与された本日のタイミングで、旗色を明らかにさせて頂きました。

「お約束通り」というところが、プライド高い片山氏の真骨頂といえようが、さてこれ、安倍元首相との間ですでに話がまとまっているのか、それとも報道先行で安倍派入りを既成事実化しようという目論見なのかが、はっきりしない。

ただ、今夏の参院選が迫るなか、二階派にいるより安倍派に移ったほうが得策という計算はあるだろう。それは、女性政治家の出世レースにおける焦りのようなものと捉えることもできよう。元夫、舛添要一氏は次のように語る。

「片山は上に媚びるのが苦手なタイプです。でも、隣には取り入るのがやたらとうまい稲田や小池がいる。さらに自分以外の女性議員はどんどん出世して大臣になる。片山は焦るわけです。自分は元大蔵官僚で、しかもミス東大なのになぜ出世できないのか。稲田が安倍さんに重用されるのは右派だからだ。それなら私も右に行けば出世できるのではないか──結果、在特会のデモに参加してしまう」(2018年1月13日NEWSポストセブンより)

舛添氏の昔のガールフレンド、小池百合子氏の甘え上手は身をもって知っているだろうが、安倍元首相への接近レースという面では、とっくに圏外である。

稲田朋美氏も、安倍氏の秘蔵っ子だの、総理候補だのといわれた頃の面影はない。2016年、防衛大臣に起用されたが、安倍首相の期待に応えられず、昨今では選択的夫婦別姓やLGBT法案などリベラル色の強い政策に注力し、保守派の反感を買っている。

片山氏が気になるのは、稲田氏でも小池氏でもなく、昨年の総裁選で安倍氏の支援を受けた自民党政調会長、高市早苗氏であろう。

政治歴からみると、高市氏は大先輩である。2006年、第1次安倍内閣で初入閣している。片山氏の初入閣は2018年、第4次安倍改造内閣だ。しかし、年齢は片山氏が一つ上で、財務省キャリアとして23年、しかも女性初の主計局主計官をつとめた自負がある。

 

TVに出ている有名人でも残酷な現実。研修講師の依頼が来ない人の「特徴」は

研修講師を仕事にしたいと考える方は少なくありませんが、当然ながら依頼がなければ食べてゆくことは不可能。「開店閉業状態」を避け講師として身を立てるためには、具体的に何から手を付ければいいものなのでしょうか。今回のメルマガ『深沢真太郎の「10年稼げる研修講師になる授業」』では、研修講師として活躍中で近年は講師養成にも力を入れている深沢真太郎さんが、企業が研修講師に求めるもの、そして研修を企画する企業が好むことをレクチャー。さらに講師を目指す人が努力すべきポイントを伝授しています。

 

なぜあなたには研修講師の依頼がないのか

ビジネス数学教育家・深沢真太郎です。本日も学びのためにお時間をとっていただき、ありがとうございます。

「なぜあなたには研修講師の依頼がないのか」

なんて上からなタイトルでしょう…。気分を害した方がいたら申し訳ありません。でも、ちゃんと理由があるのです。

先日、知人でもある某大学教授とちょっとした会話がありました。

「深沢さん、こんにちは。ちょっとつかぬことをお尋ねしますが、僕、研修や講演の依頼が全然伸びないんですけど、どうやったら増えるか、よろしければ教えていただけませんか?」

この人物は有名なテレビ番組にも出演するほどの超有名人です。いわゆるネームバリュー的には仕事が来てもおかしくないと思います。しかし彼は「研修や講演の依頼が全然伸びない」とおっしゃいます。私なりの見解をまとめてお返事をしたところ、大変喜んでくださいました。お礼にといずれ食事に行くことになると思います(笑)。

そこで、今日はこの大学教授にお伝えした内容をベースに、あなたにもそのエッセンスをお伝えします。結局のところ、この授業に参加いただいている皆様のゴールは「研修講師の依頼をもらうこと」だと思います。ぜひ参考にしてくださいね。

では本題。

先ほどの大学教授をAさんとします。Aさんはいわゆるネームバリュー的には仕事が来てもおかしくありません。ゆえに課題があるとするなら、Aさんのテーマと研修市場で求められるものがミスマッチしているのでしょう。

いま企業も苦しいので、確実に成果が出るもの、業績に直結するというロジックがあるものでないと検討のテーブルにすら乗りません。ひとつヒントがあるとするなら、研修を企画する企業はとにかく流行り言葉が好きだということです。

今なら「DX」、一昔前は「ビッグデータ」「ワークライフバランス」「ダイバーシティ」…みたいな感じです。このような言葉に引っ掛けると、実施しやすいのでしょう。実績がない講師が新たに仕事を獲得できる方法としては、これ以外には考えにくい。まずはこれが私の整理です。

ところで実は研修と講演では求められるものがかなり違います。講演は「著名人を呼んで人を集めたい」「面白い話を聞きたい」みたいな理由でオファーが来るので、わかりやすく有名人である必要があります。乱暴に言えば、ただ登壇して喋れば仕事をしたことになります。

一方の研修は「成長させたい」「気づいて欲しい」「変わってほしい」「自分が言っても社員は聞かないので外部の専門家にそれを言わせたい」といった理由でオファーがあるので、専門性よりはファシリテート力や観察眼みたいなものがとても要求されます。この授業に参加いただいているあなたなら、これはよくご存知のことでしょう。しかし現実は多くの講師がここが甘いので失敗し、研修業界から去ります。

まとめると、(すごく乱暴に言えば)講演が得意な人はおそらく研修講師としては呼ばれません。逆に研修講師の人に講演をさせるとちっとも面白くなく悲惨な事故になります。実際、ある大手企業が大学教授に研修を依頼したところあまりにもひどい内容で研修にならなかったそうです。その結果、似た内容で私にオファーが舞い込んだ事例がありました。研修を依頼する側の人間はここを間違えて痛い目にあっています。だからどっちのタイプかをとても気にしますし、100%失敗しない人だとわかっている人物でないとオファーをしません。

まずAさんに必要なのは、ご自身が講演型なのか研修型なのかをはっきりさせることです。講演型であればとにかく有名になって話術を磨くこと。研修型であれば企業の業績に直結するコンテンツを開発し(地道に)営業をすること。となるでしょうか。講演も研修も仕事が来ないという方は、ここがどっちつかずではっきりしていないのです。「中途半端な商品」が売れるほど甘い世界ではないということです。

 

浅く広くより「長く付き合いたい」と思えるか。自分が成長できる人選びの極意

一緒にいるなら誰と

人の影響というのは凄まじいもので、 たった今もその影響を受けて過ごしている人が 世の中にはたくさんいます。

SNSを見れば、 「南海トラフ」だとか「人工地震」だとか、 16日に起きた地震に関連したキーワードがたくさん トレンドに入っている状態。

信じる信じないとか、本当か嘘かではなく、 「そういうことを言う人がいる」 「周りにやたらめったら拡散する人がいる」 事実が実際にはあるわけです。

もしかすると、身の回りでもそうしたことを 話している人がいるかもしれませんね。

仕事に置き換えてみても、 周りの人からの影響は大きなものになります。

毎日仕事の愚痴をこぼして、 自分の仕事ができないことを他人のせいにばかりしている人とずっと一緒にいたら。

最初は「この人なんだかなぁ」と思っていても、 いつかどこかで共感できるようなことがあると、 「考え方が同じだ」となり、 次第に自分もそうなっていきます。

冷静に見ていようと思っていても、 ほとんど多くの人は何かしらの影響って受けるものなんです。

だからこそ、どんな人と一緒にいるかは 慎重に考えておかなければなりません。

もちろん仕事上では誰と一緒にいるかはなかなか選ぶことができません。

これは会社が配属を決めることですし、どんなところへ行っても一定数悪い影響を与える人って存在します。 (自社他社問わず)

販売員は多くの人と関わる仕事なので、 そうした悪い影響をもたらす人と距離を置くのは難しいこともあります。

そこで考えておいてほしいのは、 付き合いたい人と一緒にいる時間を増やす ことです。

なるべく前向きな人や、 きちんと真摯に仕事に取り組んだり、 結果につなげられているような人。

この判断を間違ってしまうといけませんが、 そんな人を見つけることができたら、 一緒にいる時間を増やす努力をするのです。 この努力とは、自分自身を磨くことでも あります。

良い影響を与えてくれる人は、 一方で人を見抜く目も肥えています。

そんな人から「一緒にいたいな」と 思ってもらえるようにするためには、 自分自身が魅力的な人間にならなければ いけません。

そのための努力をしていると、面白いもので、 自然に周りにいる人も変わり、 結果的に誰と一緒にいても、 ブレない自分を保てる逸材になっていきます。

僕自身がそうなれているかどうかは知りませんが、 実際にこれまでに出会ってきた素晴らしい人って、 やっぱりそんな人ばっかりだったのです。

「この人と付き合っていきたい」と思ったら、 それに見合う人物でいられるように自分自身を磨いていく。

それだけであなたの魅力はどんどん増していきます。

今日の質問です。

  • あなたが長く付き合いたいと思える人とは どんな人ですか?具体的な人物を挙げてみましょう。
  • その人から「あなたと長く付き合いたい」と 思ってもらえるようにするためには、 自分自身をどのように磨いていく必要がありますか?

出典:メルマガ『販売力向上講座メールマガジン

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親子の“歪な関係”はどこから始まるのか。親が子にかけてあげるべき本当の言葉

良好だった親子の関係性がどこかの時点でいびつになることが多々あります。一度そうなってしまうと、なかなか元のように戻ることはできません。親子の正しい関係性を構築するためには、どのような声がけを我が子にしていけばいいのでしょうか。ベストセラーを数多く世に送り出している作家の木村藤子さんが、メルマガ「“青森の神様 木村藤子” あなたに幸福をもたらすメールマガジン」の中で、親子の関係について語っています。

 

親の自慢話を聞きたい子どもはいない

親と子の関係は子どもがある程度大きくなった時点で「人生の先輩と後輩」という関係になりますが、ここで関係性の構築を間違ってしまう親は少なくありません。

たとえば親の威厳を保とうとして、「自分は若い頃にはこんなことができた」「こういう才能があった」などという過去の自慢話をする方がいますが、そうではなく、「自分はこんなことで失敗したから気をつけなさい」といったような、失敗談を伝えてあげたほうが子供の人生の糧になるのです。

人生の先輩として子どもに何かを教えるとなると、正しい生き方や知識、判断力などを教えようとしますが、果たしてそういった生き方を自分自身ができているのかどうか、正しい知識や判断力を自分は持っているのかどうか、まずは自分の心と対話をしなければいけません。

そうしたとき、自分は完璧な人生を歩んできて、正しい知識と判断力を持っていると自信を持って言える人というのは、ほとんどいないのでないでしょうか。だからこそ、過去世から輪廻転生して今この人生を生きているのです。

ですから、親が子どもに教えるべきは格好をつけた幻想の親の姿ではなく、「あのときこうしていればよかった」といった後悔や、「あのときは自分は未熟だった」といったような失敗談なのです。

また、長い人生においては、どこかで必ず壁に突き当たることがある、ということを教えておくこともとても大切なことだと思います。

そのときは、

「人生はうまくいかないことがたくさんあるけれど、壁にぶつかったときは、問題の原点がなんだったのかを考えてみなさい。問題の原点に戻ったら、自分はどう行動するべきだったのか、どう考えるべきだったのかということをよく考えてみるんだよ」

などといった言葉で、問題の原点を探るように考えさせることが重要です。

このような家庭での教育は、子どもを登校拒否や非行から守ることにもつながっていきます。

小さい頃から、毎日のように「あれをしちゃダメ」「これをしちゃダメ」「親の言うことを聞いていればいいんだ」と、親に押さえつけられて育った子どもは、中高生くらいになると話し相手を求めて極端に異性に走るというケースが目立ちます。

そして親はどうかといえば、子どもが大学に行くようになると、もう子育ては終わったような気分になって放任したり、「理解ある親」を演じて異性との交際を大目に見ていたりしますが、そのような間違った親の判断から問題が起こることがあるのです。

 

「この人は半端じゃない」日本電産・永守重信が語った“稲盛和夫”とは

日本の長者番付の上位に座し、一代で日本電産を1兆円企業へと育て上げた永守重信氏にとって、創業したのが同じ京都でもある京セラの稲盛和夫氏には深い思い入れがあるようです。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、 その思いを熱く語っています。

永守重信氏が語る稲盛和夫

──永守さんは稲盛和夫さんと同じ京都で創業し、精密小型モーターのメーカーだった日本電産を一代で1兆円企業に育て上げられました。今年で76歳(当時)になられるそうですが、いまなおバイタリティーに溢れていますね。

永守 「まだ現役バリバリですから(笑)。きょうは稲盛さんについてお話ができるというので、非常に光栄に思っています。

──そもそもの出会いはどういうものでしたか

永守 1973年の日本電産の創業から10年くらい経った頃だったと思います。もう亡くなられましたけれど牧さんとおっしゃる京都銀行の常務さんが『永守さん、これから会社を大きくしたいと思うなら、京都セラミック(当時)の稲盛さんと一度、会っておいたほうがいいですよ』と一席設けてくださいましてね。稲盛さんとは同じ申年で、年齢は稲盛さんが一回り上なんです」

──すると、永守さんが39歳前後、稲盛さんは51歳前後の頃ですね

永守 「ええ。当時、京セラは創業20年を越えて大いに驀進していた時で、まさに『京セラ、ここにあり』という感じでした。稲盛さんも経営者として脂が乗り切っていて、話に非常に勢いがありましたね。

実際、稲盛さんは猛烈に働いておられ、これが成長する企業のトップのあり方だということを身を以て教えられたんです。

会食が終わったのが夜の10時くらいだったでしょうか。私は当然、それから家に戻らずに会社に帰るわけですけれど、稲盛さんも会社に帰られると聞いて、『やはり、この人は半端ではないな』と思いました。そんな経営者にそれまであまり会ったことはなかったし、印象は大変強烈でした。その時の勢いのある姿はいまでも目に焼きついています」

──同じ経営者として強く意識するようになったのですね。

永守 「その日から目標が一段も二段も上がりました。京セラという会社と稲盛さんという人物を追い求めるのが私の目標になりました。もちろん、最初から同じことはできませんから、まずは真似るところから始めたんです」

(※ キャンペーン特典 『致知』2021年4月号特集「稲盛和夫に学ぶ人間学」より)

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