どの分野にも、何年間もトップに立ち続けている人がいます。そういった人は、一体どのようなことを考えているのでしょう?今回のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』では経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭を執る菊原さんは、目標達成後に”新たな一歩”を踏み出すことの大切さを語っています。
目標を達成したら”新たな一歩”を踏み出すことを考える
ゴルフでのこと。午前中は47の普通のスコア。いつもよりちょっと打っているなという感じだった。
ランチを食べて午後のラウンドがスタート。ドライバーはまずまず。ただちょっと右のラフに。
残りは130ヤード。8番アイアンをもって軽めに打った。それがグリーンにオン。2オン2パットのパーだった。
その8番アイアン打った際“シャフトがしなって戻る感覚”というものをつかんだ。
いつもより振らなくても距離が出る。しかも狙ったところに飛んでいく。「これはつかんだぞ」という感覚だった。
そして午後は36のパープレイ。ハーフのベストだった。
その次のラウンドでのこと。“しなって戻る”といった感覚がまだ残っている。
37、37の74のビックスコア。もちろん仲間でもダントツ。
これで完全に「自分は頂点に立ったんだ(仲間内の話)」と思い込んだ。
直近のスコアが“36、37、37”と出れば調子に乗らない方がおかしい。完全に有頂天になった。
そして次のラウンド。45、47の92。あっという間に元通りになった。
それをゴルフの上手い知人に話すと「ゴルフってそういうものだよ」と言っていた。
また、ゴルフで「到達点は片足しか置くスペースがない」といった言い方をする。
片足でずっとは立っていられない。そのくらい危うい。
ゴルフでは「いい状態は短いんだよ」という意味でもある。これを心に刻みたいと思う。
トップ営業スタッフの方とお会いした時のこと。この方とは付き合いが長い。トップを走り続けるすごい人である。
長年トップを維持するというのは並大抵ではない。1年2年なら勢いでなれることもある。しかし、5年、10年となるとまた次元が違う。
この営業スタッフの方もゴール地点について「目標の地点は靴一足分しかない」といった話をしていた。
ゴール地点は靴一足分しかない。ということは必然的に、もう片方の足を“どこか新しい場所”へ踏み出す必要がある。
ゴール地点にいつまでもいたらどうだろう。だんだんとグラグラする。そしてバランスを崩して落ちてしまうものだ。
この話を聞いて「本当に納得できる話だ」と共感した。
営業スタッフであればこれは共感できるはず。例えば住宅営業だとして“3月~6月末の目標が契約4棟”だとする。
この期は調子がよく、目標を達成した。これは嬉しい。達成感もあるものだ。
しかし目標を達成したとしても“7月以降の数字”は約束されていない。逆に不安になったりする。
ゴール地点にたどり着くことは素晴らしい。四半期の目標を達成したら3日くらいは達成感を味わってもいい。
しかし、その時間が長すぎてはならない。いつまでも満足感に浸っていたら足元がグラつく。そして一気に落ちてしまうことになる。
新しい期(7~9月)に入ったら「今回はこの計画で行動していくぞ」と新たな一歩を踏み出す必要がある。これが出来ているからこそ知人はトップの座を守れているのだ――(メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2023年6月23日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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