ジャニー喜多川の卑劣。敵視するジャーナリストへ長期にわたり「報復」の衝撃事実

先日掲載の「悪いのはジャニーズだけじゃない。名物芸能レポーターがTV界から干された真相」では、故梨元勝氏が表舞台から姿を消した真の理由を誌面で暴露した、ジャーナリストの上杉隆さん。今回上杉さんは自身のメルマガ『上杉隆の「ニッポンの問題点」』で、二十数年前に自らがジャニー喜多川氏の性加害を追い始めたきっかけを紹介するともに、その後現在に至るまで続く、大手メディアを巻き込んだジャニーズ事務所サイドからの徹底した報復行為を白日の下に晒しています。

【関連】悪いのはジャニーズだけじゃない。名物芸能レポーターがTV界から干された真相

【ジャニーズカルテル(2)】ジャニー喜多川氏本人に直接取材した唯一のジャーナリスト

村西とおる監督がジャニーズ問題で干されたようです。残念ながら、私は村西さんとはお会いしたことがなく、事実関係を確認していませんが、梨元勝さんからフォーリーブスの件に絡んで村西さんのことは聞いていたこともあり、きっとお話ししている通りなんだなと思います。

思えば、ジャニー喜多川氏本人に直接取材したのは、今日ではジャーナリストしては私、上杉隆だけになってしまったんではないでしょうか。だからこそ、これまでは黙していましたが、語らなくてはならない責務が生じたのだと思っています。

本題に入る前に、ジャニーズ取材の背景を解説したいと思います。この間、ノート、メルマガ、ホームページ、あるいはTwitter(X)やFacebookなどに幾たびか経緯をアップしています。ちなみに、Instagramだけはですね、こうしたジャーナリスティックなことは触れないようにしています。私の上杉のインスタをフォローしている方からは、なぜジャーナリスティックはポストがないんだと言われますが、もうそこは自分自身の人生の中で仕事は抜きに楽しみとしてのSNSとして使っているんでご海容いただきたいと思います。

さて、ジャニーズ事務所に取材し、報じたことで、私は20年以上にわたって同事務所のタレントとの共演NGを余儀なくされました。その報復がどれほど仕事に影響を与えたかというと、やられていない人には絶対にわからないほど徹底して行われました。ひとことでいえば、組織的な業務妨害と社会的な報復行為ですね。

きっかけは1999年の終わりでした。当時、週刊文春のみがジャニーズ問題を扱っていました。編集長の松井清人さん、デスクの木俣正剛さんを中心とした(途中で島田真さん)取材チームがニューヨークタイムズを訪ねてきてくれて、ジャニーズ問題についての報道を伝えてくれたんですね。

ちょうど、私自身も、週刊文春で政治関係の連載(不定期)を始めたばかりということもあって、信頼関係を結び始めた時期にあたりました。さっそく、東京支局長経由でニューヨーク本社に掛け合ってもらい、ジャニー喜多川さんの少年虐待の取材の是非についての判断を仰いでもらいました。

当時、ジャニーズ問題については、週刊文春のみが取り上げており、日本のメディアの中で孤立していました。唯一追随したのは東京スポーツ。しかし、メディアとしての信頼度からいえば圧倒的に低く、報道のひとつとしてカウントされていませんでした。もちろん、他のメディアやジャーナリストは、現在の状況からもわかるようにすべて完全に沈黙をしていた状況でした。

この記事の著者・上杉隆さんのメルマガ

羽田発トルコ機、“誤って”都心上空を飛行?東京タワーから東京湾へ…ネット「遊覧飛行だろ」ツッコミ殺到

はたしてこんなパイロットに命を預けていいものなのか――。そう思わざるを得ない「重大事案」が発覚した。9月22日夜に羽田空港を出発したトルコの航空会社の旅客機が離陸直後、本来のルートを外れ東京タワー付近などの都心上空を飛行していたことが判明。読売新聞等が6日に報じた。

違和感を抱いていた周辺住民も

報道によると、十分な高度は保たれていたため安全な運行に影響がなかったとのことだが、目撃情報等によればやはり異常な飛行であったことは間違いないようだ。

東京タワーから築地場外市場、月島駅などを経て東京湾へ…まるで夜景観覧コース

国交省は「羽田空港飛行コースホームページ」で羽田周辺の航空機の航跡を開示しているが、同機については「9月22日(金)22時台にC滑走路から離陸した航空機の一部の航跡図について、システム不具合により実際の航跡と大きく異なる表示があることから、より正確な航跡をお知らせします」として、後に実際の航跡を発表。しかしなぜ発表にフライトから2週間近くを要したのかについての謎は残る。

改めてこのルートを見ると、東京タワーから築地場外市場、月島駅などを経て東京湾に抜けるという、あたかも都心観光を楽しむ夜景観覧コース。これにはネット上でも、「間違いと言うか、パイロットが東京の都心を飛びたかっただけだと思う」「パイロットが確信的に逸脱したのでしょう」等のツッコミが殺到する事態となった。

国交省に対して航空会社は、マニュアル操作から自動操縦への切り替えの不手際を原因として挙げているとのことだが、遊覧セスナ機でもなし、万が一機体が東京タワーに接触などという事態が発生しようものなら、どう責任を取るつもりだったのか。

増税クソメガネの陰謀。あのドリル優子をなぜか「選対委員長」に抜擢した“魂胆”

9月に行われた内閣改造・党役員人事で、女性初となる選対委員長に就任した小渕優子氏。小渕氏といえば2014年、「ドリル優子」なる不本意な別称の元となった政治資金問題で経産相を辞任した過去がありますが、なぜ岸田首相は彼女を抜擢したのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、来秋の総裁選を強く意識した首相の狙いを考察。併せて党内で小渕氏を後押しする勢力が存在する理由を解説しています。

ドリル優子を選対委員長に抜擢した増税クソメガネの深慮遠謀

なぜわざわざ、公明党の山口代表は、こんなことを記者に発表するのだろうか。新しい自民党選挙対策委員長、小渕優子氏に関してである。

公明党の山口那津男代表は29日、自民党の小渕優子選対委員長から、経済産業相辞任に至った過去の「政治とカネ」問題について説明を受けたと記者団に明らかにした。「説明を尽くす姿勢を強く感じた。『大きな立場で政治家として頑張ってほしい』と伝えた」とも語った。(共同通信)

山口氏が9月24日放送のBS朝日番組で「説明責任が十分ではない」と指摘したことを受け、小渕氏から説明したいと申し入れがあったというが、「説明責任」とは山口氏に対して説明が足りないという意味だったのだろうか。まさかそうではあるまい。

元秘書が政治資金規正法違反で有罪判決を受けるなどした「政治とカネ」問題。2015年に地元で記者会見を開き説明責任を果たしたと小渕氏は主張する。しかし、まだまだ不明な点が数多いからこそ、選対委員長就任と同時にメディアから問題が蒸し返されているのだ。本来なら山口代表は「私に説明に来るのではなく、あらためて記者会見して説明を尽くしたらどうか」とアドバイスするべきではなかったか。

ともあれ山口氏は、自分の発言に敏感に反応し、低姿勢で説明しにやってきた自民党の新選対委員長について、憎からず思ったに違いない。

公明党は、昨年来、茂木自民党幹事長と選挙協力などをめぐってぎくしゃくした関係が続いている。それだけに、小渕選対委員長とはうまくやりたいという考えが強いはずだ。

むろん、茂木、小渕両氏が所属する派閥「茂木派」(平成研究会)の内部事情もあるていど分かっているだろう。かつて、この派閥は、田中派、竹下派の時代に100人をこえる規模を有し、「一致結束箱弁当」と言われるほど、鉄の結束を誇っていた。今は、茂木氏が会長ではあるが、必ずしも一枚岩とはいえない。小渕氏を総理候補として担ぎあげようとする動きも派内にはあるのだ。

今年6月に89歳で亡くなった“参院のドン”青木幹雄氏は、小渕氏を総理にすることが悲願だった。その一方で、茂木氏のことは毛嫌いしていた。それは、今年7月9日に地元・島根県で行われた青木氏の葬儀に、茂木氏が招待されていなかったことでもわかる。青木氏は生前、「茂木から献花を受け取るな」と側近に話していたという。茂木氏が安倍元首相ひとすじに付き従っていたのも気に入らなかったのだろう。

青木氏は引退後も平成研に隠然たる影響力を維持し、吉田博美参院幹事長(2019年没)の背後で権勢をふるった。2018年9月の総裁選では、派内の衆院議員の多数が安倍晋三氏を支持したのに、参院側は青木氏の意思で石破茂氏の支援にまわった。派内で衆参の分裂行動が目立ったのは、参院をまとめる青木氏や吉田氏の力が働いていたからだ。

この記事の著者・新恭さんのメルマガ

スパイ天国ニッポンへ大量に押し寄せる「中国テクノロジー人材」の正体

優秀でありながら報酬や環境に恵まれない日本人研究者を、高待遇で自国に呼び寄せていた中国政府。しかし現在、科学技術分野の中国人の海外流出が激増していると言います。その背景には何があるのでしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、母国を後にする中国人が増え続ける裏事情を解説。彼らの移住先として日本が高い人気を誇っているという事実を紹介するとともに、我が国における早急なスパイ防止法制定の重要性を説いています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年10月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

スパイの可能性はないのか。中国から日本への科学技術人材流出が増加の謎

中國人才出逃 科技業最嚴重

中国から海外へ移民する中国人が激増、今年の3四半期ですでに昨年の移民数に匹敵する数字となっているそうです。

ニューヨーク・タイムズが報じたところでは、国家主席の任期を撤廃して習近平が終身政権を奪取できるようになった憲法改正や、ゼロコロナ政策の厳しい疫病対策規制の影響で、あらゆる分野の中国人専門家が海外へと移住を進めており、とりわけ科学技術に関する人材が流出しているそうです。

ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニストである李淵氏によれば、中国が最も貧しかった1980年代から1990年代にかけて、優秀な人材はほとんどすべて欧米に職を求めて渡り、1992年には87万人もの人々が中国を離れたと指摘。しかし、中国が世界第2位の経済大国として台頭したことと、北京の移民引き留め政策のおかげで、2012年までに移民の数は12万5,000人にまで減少したそうです。

しかし昨年、流れは劇的に変わり、パスポートや渡航制限があるにもかかわらず、中国からの移民は31万人を超え、今年第1~3四半期の累計は昨年の数字に匹敵しているとのこと。

興味深いのは、テクノロジー分野では、アメリカが第1希望となっておらず、日本、オーストラリア、カナダ、ヨーロッパが好まれているということです。米中衝突により、ビザ取得が困難になっていることもその理由の一つのようです。

中国では、1994年以降、海外留学生や海外で仕事をする中国人人材の帰国を奨励してきました。さまざまな支援により帰国した中国人たちは「海帰族」と呼ばれました。彼らは中国に帰国すると、大学の枢要なポストに就いたり、ベンチャー企業を立ち上げるなどして、中国の近代化に寄与してきました。

こうしたことを背景に、経済成長にともない中国人の海外留学が急増しました。海外留学し、その後、中国に帰国してエリート街道を進むというのが、中国人の若者の夢となったのです。

しかし、留学生が急増するに従い、その質も下がっていきました。そのため、「海帰族」ブームも2000年に入ると沈静化し、むしろ海外留学したものの、帰国しても仕事が見つからない「海待族」が大量に生まれることになりました。

その一方で、中国経済が躍進すると同時に、官僚の汚職も天文学的な数字になっていきました。そして、巨額の不正蓄財と妻子を海外に逃がす汚職官僚が、1990年代中盤から増え始めました。彼らは「裸官」と呼ばれました。2011年に中国社会科学院が行った調査によると、それまでに海外逃亡した政権幹部の人数は1万8,000人、持ち出した金額は8,000億元(約10兆円)に上るとされています。

この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ

憧れて入った会社なのに「男性中心の社風」が辛すぎる女性社員。どうすればいい?

あこがれの職業に就けたけれど、社風が合わなくて悩んでいます──。メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんにそんな相談が届きました。赤羽さんの回答はどんなものだったのでしょうか。

4月に広告代理店に入社しました。女子高、女子大卒でもあり、男性中心の広告代理店の社風にかなりとまどっています。

Question

shitumon

4月にあこがれだった広告代理店に入社しました。デザインが好きで、デジタルアートをCMに活かせないかとずっと考えていたからです。必要なスキルは大学時代にだいたい身につけました。それはいいのですが、女子高、女子大卒で実はあまり男性慣れしていません。ところが入社してみてわかったのですが、広告代理店は男性中心で、クライアントとの関係も男性社員の夜の付き合いがかなり重要な部分を占めています。その場でのお酌をするのは当然で、それ以上の要求・期待もひしひしと感じます。男性陣の視線が気になります。入社して半年になりますが、とても慣れそうになく、非常に悩んでいます。

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございます。大変ですね。

これはもうどうしようもありません。このような男性中心の社風、言動は当面変わりようがないでしょう。

もし嫌悪感があるなら、転職しかないと思います。我慢して慣れていくものでもありません。

ジャニーズと同様の問題が世の中の一部にははびこっていて、一個人では戦いようがないからです。

慣れている女性ならいいのかというとそういうことでもなくて、結構やばいことを我慢して飲み込んできた可能性が高いです。

事故が起きたり、精神を病んだりする前に、もう少し素朴な職場を探してみてください。

収入は下がりますが、広告代理店に採用されたような方であれば、もちろん見つかります。

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国会質問で話題。在日外国人への「生活保護」受給は違憲か否か?

何かと問題視されている、在日外国人の生活保護支給。さんざん国会で問題として取り上げられているにも関わらず前進しないこの件について、メルマガ『ねずさんのひとりごとメールマガジン』の著者で作家、国史研究家でもある小名木善行さんが持論を展開しています。

国会と地方行政のまじめな対応のお話

はじめに申し上げておきたいのですが、以下のことは真面目に国会で質問をされた議員さんのことを責めているものではありません。

むしろそれは必要なことなのであって、問題はまた別なところにあるということを先に申し上げておきます。

なんの話かというと、外国人への生活保護支給の話です。

これはまったくもってケシカラン話で、外国人が日本に来て生活保護を申請する。

なかには本国にいる親戚一同を、みな扶養家族にして、月に百万円以上のお金を生活保護金として受給している外国人もあるといいます。

そんな馬鹿なことが!ということで、このことは国会でも度々予算委員会等で取り上げられ、議員さんが厚生労働省に対策を迫っています。

ところが厚生労働省の答弁は、毎度決まっていて、外国人への生活保護支給に関する審査は地方行政に委ねられており、厚生労働省の管轄外であり、かつ国としては外国人だからと一方的に禁止しているわけではない、というものです。

これが、逆に地方行政を圧迫します。

どういうことかというと、市役所等の窓口に生活保護の申請に来る社労士等は、厚生労働省の答弁で国が「禁止しているわけではない」としているのだから、支給すべき、という交渉を行うわけです。

つまり、国会での議員さんの誠実な問題意識の発露が、結果として市役所等に、外国人への生活保護を認めさせる結果になっているわけです。

最高裁の判決もあります。

外国人への生活保護支給は違憲だという判決です。

けれどこの判決も、「理由」を読むと、諸般の事情から地方行政が支給することを妨げない、としています。

つまり、個別案件に関しては、地方行政の判断であって、これは容認されるべきという判決文になっているわけです。

結果、市役所は外国人への生活保護をしなければならなくなり、小さな町や村の場合、外国人への生活保護金だけで、町村の行政が赤字に転落する事態を招いています。

この記事の著者・小名木善行さんのメルマガ

ジャニーズ“忖度”問題「真の黒幕」は雲隠れ。芸能記者が経験した白波瀬元副社長の恐ろしい原稿チェック

ジャニーズ事務所が2度目の記者会見を開きましたが、質問指名NGリストが判明したり、藤島ジュリー景子社長が欠席など、現在も世間を騒がせています。そんな中、ジュリー社長に並ぶ「ある重要人物」も欠席していたことに疑問を感じたのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。今までメディア取材をすべて仕切っていたという、ジャニーズ「忖度」問題の「本当の黒幕」とは、一体どんな人物だったのでしょうか?

『デイリー新潮』が言う“伝道師”に聞いてみたい“性加害”の真実

2日に開かれたジャニーズ事務所の記者会見を各媒体がどのように報じているのかをチェックしていた私は、『デイリー新潮』の白波瀬傑氏クローズアップ記事に目が止まりました。

9月7日の新社長発表&謝罪会見時からSNSでその不在が問われていた人物です。

白波瀬氏は“泣く子も黙る”同事務所の元副社長で、故・ジャニーさん、メリーさんの意志を継承する広報の最高責任者でもありました(9月5日付で引責辞任)。

私が週刊誌記者駆け出しの頃、独自で同事務所タレントの自宅周りを取材しているのを知った先輩記者に「お前、白波瀬に呼び出されるぞ!」とよく脅かされたことを憶えています。

そんな“THE芸能界”を知らずにいた私は年を重ねる度、“ジャニーズ事務所の統制下、同事務所担当のベテラン記者たちはこうやって新人の記者たちを支配、洗脳していくのか…”と理解していきました。

『デイリー新潮』は次のような記事を掲載しています。

“メディアとジャニーズの付き合いは9割がた白波瀬氏との付き合いによってフィルタリングされていました。
案件ごとに白波瀬氏が伝えてくる独特のメッセージを解釈して当該案件の記事の扱いを決めるのです。
白波瀬氏は最高幹部にして、徹底してジャニー氏やメリー氏の意向を最大限に反映する仕事をこなした職人であり、伝道師”

記事を読んで私が椅子から転げ落ちそうになったのは、白波瀬氏の相手を務める、いわゆる“ジャニ担記者”の資質に言及した部分です。

“フットワークの軽さとコミュニケーション能力の高さが同時に要求される”

メディア媒体の全ての“ジャニ担記者”を知るわけではありませんが、私が知っている何人かは“フットワークの軽さ”どころか普段から編集部内でふんぞり返り、何かと後輩の記者たちのあら探しをして些細なことでイチャモンを付けてくるような人たちでした。

“コミュニケーション能力”も、こちら側が相手の逆鱗に触れないように気を使って話すような、そんな対応をしなければいけないような人たちです。

新人記者を支配、洗脳したように、もしかしたら“ジャニ担記者”たちもジャニーズ事務所に支配、洗脳されていたのかもしれませんね。

そんな統制下の元、私が企てていたのは次のような仕掛けでした。

“あるタレントをベタ張りしていたら、偶然ジャニーズ事務所所属のアイドルとのツーショットが撮れてしまった”

ジャニーズ事務所のタレントを張り込んでいたわけではなく、全く別の事務所のタレントに目を付けていたら、偶然にもその相手が同事務所のアイドルだった…という仕掛けです。

この仕掛けが成功しても、その先の厳しい写真チェック、原稿チェックが待ち受けていて“没”になることも度々ありました。

でもこれが記事になった時の達成感といったら…“してやったり”の満足感は記者として快感でした。

また非常にレアなケースとして、白波瀬氏の機嫌がいい時や、撮られたタレントが事務所の推しではなかった場合、撮れ高のクオリティが最も低いと思われる写真を掲載することで着地することもありました。

皆さんも“何だか暗くて、輪郭だけで、誰だかわからないなぁ…”と思えるような、ジャニーズ事務所所属タレントのスクープ写真をご覧になったことがあるかと思いますが、それがこの真相なのです。

ジャニーズまたも大失態。記者会見の「NGリスト」発覚で限りなく薄まった反省の色。本当にPR会社だけが悪いのか?

質問の機会を与えられなかった記者による「茶番」との指摘をきっぱりと否定した、10月2日のジャニーズ「廃業」会見で司会を務めた元NHKアナウンサーの松本和也氏。しかし彼の古巣であるNHKは4日、『ニュース7』でこの会見における「指名NGリスト」の存在をスクープした。放送された映像には、リストを持ち会場入りする関係者の姿が映し出されていた。「氏名」と読めるのは「指名」の誤記であろう。報道によると、このリストは同会見を取り仕切っていたPR会社が用意したとしている。

これについてジャニーズ事務所は、「弊社記者会見に関する一部報道について」という言い訳じみた公式見解を発表。同見解には、あくまでPR会社が独自に用意したこと、ジャニーズ側の役員は止めたことなどが記されていた。しかし、その公式見解には誰の署名があるわけでもなく、よって誰の見解であるのかも不明である。ジャニーズ事務所は一体何がしたかったのだろうか?

「指名候補記者」リストに意外なジャーナリストの顔写真?

今回のNHKのスクープでは、「指名候補記者」のリストが作成されたことも明らかになっている。ちなみにこちらも「指名」ではなく「氏名」と記されていた。

そのリストには、ネットやNHK『クローズアップ現代』などで以前からジャニーズ問題を厳しく追求してきた、ジャーナリストの松谷創一郎氏と思しき人物の写真が、モザイクがかかった状態で入っていたようだ。松谷氏のジャニーズへの姿勢を鑑みれば、むしろ「指名NGリスト」に記載されると考えるのが自然なのだが、果たして本当に彼なのだろうか。

松谷氏は自身のYahoo!ニュースのオーサーページで、関係者から入手したという実物のファイル画像(モザイク入り)を示しつつ、この「NGリスト」について言及。さらに同氏の可能性が高いとされる「候補記者リスト」の写真を、自身のプロフィール写真と比較する形で検証した上で、「もしこれが本当に私だったとしたら、誤解を招くえこ贔屓はやめていただきたい」との見解を記している。なお、松谷氏は同会見に出席も申し込みもしていないという。

● 【独自】流出していたジャニーズ会見「“氏名”NGリスト」松谷創一郎 ジャーナリスト

松谷氏本人は半信半疑「推移を見守った方が良い」

この件についてMAG2 NEWS編集部が松谷氏本人に直接たずねてみたところ、

「僕の推測は違うんじゃないかという意見もあります。モザイクがかかっている以上、なんとも言えないので、もうちょっと推移を見守った方が良いようにも思います」

とのことだった。モザイクが取れた画像がネット上に出回るのも時間の問題だろう。

※編集部註:10/5夜、『FRIDAY』がリストのモザイクなしをスクープし、案の定、松谷氏は「NGリスト」に入っていたことが判明した)

ジャニーズ事務所側は否定してはいるが、もしもこのリスト作成に同社が関わっているようなことがあれば、これまで繰り返してきた「反省」という言葉を全て反故にする大問題である。

会見運営を一任されていたPR会社があくまで勝手に用意したとういうことで幕引きが図られるようだが、そもそも関係者がかようなファイルを記者会見場で持ち歩いたりするか?という疑問も残る。

もし、もう一度ジャニーズ事務所が会見を開くようであれば、松谷氏にご出席いただき、とてつもなく厳しい質問をバンバンしていただきたいと思うのは私たちだけであろうか。

人気コンサルが提言。大阪万博は中止、やるなら「食の万博・大阪食い倒れ」一択で

予算の膨張や工事の遅れ、集客面での不安等々、今や多くの国民が悲観視する大阪・関西万博。失敗は免れないとの声も多く聞かれますが、識者はどう見ているのでしょうか。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では人気コンサルの永江さんが、「今からでも中止した方がいい」としてその理由を解説。さらに代わりに開催すべきイベントのアイディアを披露しています。

2025年開催の大阪万博についてどう思う?

Question

shitumon

永江さん、こんにちは。以前はメルマガを購読しておりましたが、今はVoicyプレミアムで拝聴しています。由良さんとの軽妙なやり取りやこぼれ話もあったりで大変楽しく勉強させていただいています。

さて今回は2025年の大阪万博について永江さんのご意見をお伺いしたいと思います。高度経済成長期?だった、前回大阪万博の時代ならまだしも、ネットを介して大半の技術にアクセス出来る現代に於いて「万国博覧会」と言うコンセプト自体がオワコン中のオワコンと感じます。

前回のドバイ万博であればなんだか面白そうな感じもしますが、今どき世界の誰が大阪に目を向けるのでしょうか…。案の定世界中から総スカンを食らって各国のパビリオン建設も意思表示すらほぼなく、打開策でひねり出したのがまさかの貿易保険適用…。

もはや政治家の維持としか思えず、かつ東京五輪の反省もなく世界規模のイベント誘致だけしていても経済が疲弊するだけだと思われ、もう拘わらずにギブアップした方がよっぽどいいように思います。青島都知事ばりのちゃぶ台がえしが出来る人を待つしか無いのでしょうか…。永江さんのご意見伺えますと幸いです。

永江さんからの回答

ブログ(「全く盛り上がらない大阪万博。いまならまだ間に合う代替プランをプレゼンします」)にも書きましたが、大阪万博は今からでも中止した方が良いと思います。何の得もありませんし、代わりに例えば「食の万博・大阪食い倒れ」なんて企画にしたらまだ人が集まるのではないでしょうか。またはメインのパビリオンだけ作ってあとは巨大屋台村にする。

SNSでも何度も言っていますが、インターネットや世界経済が発展して、情報や技術・物品がここまで流通した現在において万博にわざわざ行きたい人なんていますか? 来訪者は近くに住んでいる高齢者くらいでしょう。各国が建築物を作るお金を出したくないということは、それだけマーケティング価値がないと判断しているということです。今は東京モーターショーでさえ多くのメーカーは出展していません。傷が深くなる前に中止を決定するべきです。

中止したら世界に対して恥だなんて言う人がいますが、日本で万博があるなんて世界の誰も注目していないし知りもしません。実際、前回の万博がドバイで開催されたことを知っている人なんて日本でせいぜい3割です。

ただ中止するだけだと国内への説明も難しいので、代わりに「食の万博・大阪食い倒れ」のような企画にするのが良いと思います。大阪はアジア人が行きたい日本の都市1位で美味しいものがたくさんありますし、「日本が衛生管理する3,000店の屋台で、日本全国と全世界の美味しいものを食べ歩きができる、食の万博・大阪食い倒れ」という企画展なら、日本人も行きたいし、海外からでも観光に来たい人もいるのではないでしょうか。

旧来的な万博は被害が拡大しないうちに一刻も早く趣旨変更して、大阪食い倒れ万博にでも変更することを提案します。

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

image by: Expo2025 大阪・関西万博 - Home | Facebook

いっそ宇宙に捨てては?世界的エンジニアが真剣に考える「核のゴミ」最終処分問題

「トイレのないマンション」と批判される原子力発電所。日本においてはいまだに使用済み核燃料の最終処分地が決まっておらず、最大20億円の交付金が得られる「文献調査」を受け入れたのも、北海道の2自治体だけとなっています。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では、Windows95を設計した日本人として知られる中島聡さんが、この処分問題に関連する記事を取り上げ、そもそも地層処分に否定的であることを表明。宇宙に捨てる場合を試算した費用は莫大でも、これまでに中間貯蔵や再処理施設につぎ込んだ金額を考えると、馬鹿げた数字ではないと説明しています。

私の目に止まった記事:核のゴミ「文献調査」、市長が「応募しない」と発表した長崎県対馬市

長崎対馬、核ごみ調査応募せず 市長「合意形成が不十分」 │ 47NEWS

原子力発電は、使用済み核燃料の処分方法も決まらないまま始まってしまったため、「トイレのないマンション」と批判されています。すでに日本には、2万トン以上の使用済み核燃料が行き先も決まらないまま「中間貯蔵」されています。

政府は、それらの高レベル放射性廃棄物を地中に埋める地層処分をしたいと考えていますが、数万年もの長い間、危険な放射性廃棄物を本当に安全に管理できるのかどうかに関しては、疑問が多く残るところです。

日本政府は、高レベル放射性廃棄物の地層処分場の選定に必要な「文献調査」に参加した自治体に、最大20億円の交付金を支給すると発表しました。

その交付金の恩恵に預かりたいと考えた長崎県対馬市の建設業団体が提出した調査受け入れを促進する請願を受けた市議会は、市議会議員による賛成10人、反対8人で、「文献調査」を受け入れることを可決しましたが、最終的な権限を持つ比田勝尚喜市長が「応募しない」と発表した、という報道です。

高レベル放射性廃棄物の地層処分に関しては、私は否定的です。ちゃんと管理されてさえいれば安全なことはわかりますが、数万年の間には、大きな地殻変動が起こる可能性もあるし、数千年後にそもそも文明がどうなっているかすら分かりません。数千年後の文化も言葉も違うだろう人たちに、確実に危険性を知らせる方法などありません。

いっそのこと、ロケットで宇宙に捨てて仕舞えば良いと思って計算してみましたが、現時点で最も安いと言われるSpaceXのFalcon 9を使っても、1トンのゴミを宇宙空間に打ち出すのに$2.7millon(約3.5億円)かかるので、2万トンだと$50.4billion(約7兆円)かかります。

7兆円というと莫大な額に感じますが、青森県六カ所村の核燃料再処理工場にかけたお金が14兆円を超えたことを考えれば、それほど馬鹿げた数字ではないように思えます。

(『週刊 Life is beautiful』2023年10月3日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみ下さい。初月無料です)

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ

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