【第3回】こんな死に方はいやだ…有名人の意外な「最期」春日武彦✕穂村弘対談

どんな人間にも必ずやって来る「死」。あなたは自分の死について考えたことがありますか?そんな死をテーマに、小説やエッセイも手掛ける精神科医の春日武彦氏と、現代短歌を代表する歌人の穂村弘氏が深く語り合っていきます。3回目となる今回の対談テーマは「死に方」について。あなたには理想の死に方、ありますか?

春日武彦✕穂村弘「俺たちはどう死ぬのか? 」

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文句のつけようがない最期、でも……

春日 今回は、「死に方」について考えてみたいんだけど、そのテーマで真っ先に浮かんでくるのが山田風太郎の『人間臨終図巻』とかかな。

穂村 政治家から作家、果てには犯罪者まで、著名人の死に様を死んだ年齢順に923人分収めた奇書ですね。あ、山田風太郎も医者だったんだっけ?

春日 代々医者の家系に生まれて、東京医科大学を卒業するけど、事実上ほとんど医者としては稼働しなかったはず。

穂村 そっか。「死」への並々ならぬ関心は、春日先生同様、お医者さん的な視点があるからかな、と思って。あの本を読むと、驚くほどみんな若くして亡くなっているんだよね。昔の人は短命だったんだな、って。

春日 「これっぽっちしか生きてないのに、こんなに名を残してるのかよ!」とか思うよね。この人が代表作を書いた⚫︎歳の時、俺は何してたっけ??とか考え出すと憂鬱になるよ(苦笑)。そうそう、この本にも取り上げられているけど、俺にとってもっとも気になる死に方をした人物の1人に、画家の東郷青児がいるのね。

穂村 独特のタッチで美人画を描いた人だよね。絵が雑誌とかお店の包装紙とかに頻繁に使われてたから、昭和の頃は誰もが知ってる人ってイメージだったけど、どういう死に方だったの?

春日 旅行先の熊本で死んだんだけど、腹上死って言われてて。しかも81歳だからね!ボケてもいなかったし、二科会会長という地位もあれば、自身の名を冠した美術館だってあるわけでさぁ。

穂村 地位も名誉もあって、つまり、いろんな意味で絶頂の中で死んだわけね。

春日 はたから見たら、文句のつけようがない最期だよ。腹上死だってさ、世間一般の見方からすれば「男の夢」みたいな話なわけじゃない?でもさ、一方で彼の絵って、圧倒的に値段が安いのよ。生前も生後も。やっぱり「あの洋菓子の包み紙でしょ」的に見られてて、遠回しにバカにされているようなところがあった。

穂村 でも、初期はアバンギャルドな作風だったんだよね。そういう人が偉くなるにつれて体制寄りになっていくことはよくある話だけど、彼の場合そういうのを一気に突き抜けて、極端にポピュラーになっちゃった印象がある。

春日 俗っぽくてキッチュなイメージ。で、本人もそういうふうに見られていることを自覚していて、そこは豪放磊落に笑い飛ばしてたようなところがあったみたいだけど、俺は絶対超わだかまっていたと思うんだ。彼の死を考えると、はた目には理想的に見える最期だったとしても、本人的にどうだったかは分からないよな、と思えてならないんだよね。

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その人「らしい」死に方とは?

穂村 「死に方」といえば、小説家の中島らも(1952〜2004年)はお店の階段から落ちて死んだらしいけど、あれは言ってしまえば「あっけない死」なわけだよね。でも、彼の作品を読んでいる人間からすると、格好よく思えてくるのが不思議。

春日 彼はアルコール依存症だったんだよね。実際、足元がおぼつかなくて、階段から落ちて脳内出血で死ぬっていうケースは多いのよ。酒やドラッグで死んだロック・ミュージシャンを格好いいって思いがちだけど、実際にはゲロを喉に詰まらしたりしているわけで、それほどいいものでもないんだよね。

穂村 作家の車谷長吉(1945〜2015年)は、ウィキペディアによると「妻の留守中に、解凍済みの生のイカを丸呑みしたことによる窒息のため死去」だそうで、つい、格好いいと思っちゃった。うまく言えないけど、その壮絶具合がなんかぴったりだな、って。

春日 丸呑みしたらそりゃ詰まるだろ、って話だけど。その系譜だと、作家で俳人の久保田万太郎(1889〜1963年)は、宴会の席で赤貝を喉に詰まらせて窒息死してるよ。噛みきれなくて、つい飲み込んでしまって起こる事故だね。

穂村 知らなかった。魚介類ヤバいね。

春日 でも、赤貝はちょっと格好いいと思うな。粋だね!みたいなさ。

穂村 お寿司じゃないんだから(笑)。僕は、赤貝よりイカの方が格好いいと思うなー。実際には苦しそうでいやだけど。「こんなはずでは」と自分でびっくりするのも怖いしね。タコも危ないかな。

春日 イカよりタコの方が業が深い感じがするね(笑)。喉に詰まって死ぬといえば、あとは正月の餅とか。あれで死んだら、もはや半分喜劇みたいなもんだから、家族もやってられないだろうね。

穂村 昔、こういう死に方はイヤだな、と思ったのが、北海道に住んでいた僕の祖父の最期でさ。酔っ払って家で植木仕事みたいなのをしてて、そのまま寝ちゃって凍死したらしいの。その話を、たぶん親戚とかが話すのを聞いて知ったんだけど、当時はイヤだと思ってたんだよね。でも今になると、必ずしも悪くない死に方だったんじゃないかなと考えるようになった。

春日 その人らしい死に方ってどんなだろう?みたいなことをよく考えるんだけど、少なくとも穂村さんが酔っ払って凍死したら「らしいな」とは思わないよ。

穂村 そういう意味では、中島らもが階段から落ちて死んだのは「らしかった」よね。つまり、その「死に方」が、その人の生き方の延長線上にあるように感じられるから。
春日 ファンが想像するであろう、納得するであろう死に方そのものだもんね。

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夏休みの宿題の定番「読書感想文」が日本の子供をダメにする理由

小学生の「夏休みの宿題」の定番といえば、「読書感想文」。苦手とする子供も多い課題ですが、そもそも教育的見地から鑑みた場合、その存在意義はあるのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では、米国プリンストンで教鞭を執る作家の冷泉彰彦さんが、その「是非」をメルマガ内で考察しています。

読書感想文教育がダメな2つの理由

コロナ危機の中で、教育現場は変則的なスケジュールになっています。ですが、期間の長さは色々あっても、日本全国の学校では夏休みが設定されいます。そして、夏休みと言えば「読書感想文を書くという宿題」が定番です。

その「読書感想文」について、今年は様々なレベルで「必要性に関する議論」、が始まっているようです。つまり、子どもに読書感想文を書かせるということへの違和感が、かなり広範囲から出てきているのです。

正しいことだと思います。ちょっと遅すぎる感じもしますが、とにかく読書感想文教育なるものを、この機会に打破していくことは大切です。

どうして読書感想文というのはダメなのか、いろいろな議論があるようです。例えば、フォーマットにある「お約束」が時代遅れであるとか、価値判断を含む膨大な情報に接している現代の子どもたちの成長に合っていないというような指摘があります。確かにその通りだと思いますが、具体的には2点指摘できると思います。

1点目は、対象書籍の批判が許されないという一種の思考停止ということです。今はさすがに21世紀なので、指導する先生によっては批判してもいいという場合もゼロではないようです。ですが、例えばコンクールに応募するなどという場合は、とにかく課題図書などを選んで、その本に対する褒め言葉を並べなくてはいけないという暗黙のルールがあります。

著者の方々の名誉のために申し上げておくなら、実は、最近の課題図書というのは、結構レベルが高く、賛否両論を喚起するように書かれていたり、それこそ21世紀に生きる若い世代が直面している複雑な課題を取り上げたものも多いのです。

そうなのですが、コンクールとなると、やはり批判はダメというバカバカしさは今でも残っています。そこには日本の教育の根深い問題があります。それは、子どもは子供らしくとか、読書感想文というのは「本に出会って自分が成長した記録」だとかいう、カビの生えた昭和カルチャーが残っているという問題です。

更にいえば、そのような「お約束」に強く縛られた教師や親が指導すると、そのようなフォーマットの中で完璧に期待に応えてしまう「優等生」というのが、まだ存在しているという問題もあります。

そのような「優等生」的な発想では、未曾有の危機が連続する時代において、国家や企業のマネジメントなどできないにも関わらず、それでも「優等生」タイプが受験や就活に通用すると思われているし、実際にそうした「優等生」が国を動かして失敗してしまうのはまだまだ現実だと思います。そうした国のダメさの責任の一端が「読書感想文教育」にあるとも言えるでしょう。

大勢で一斉授業が落ちこぼれを出す。導入すべき「画期的」指導法

長きに渡り問題視されてきたもののなかなか改善されない、公立学校における大人数学級での一斉授業。当然ながら児童や生徒個々の学力に見合った指導は不可能で、落ちこぼれてしまう子供を多数出しているのも現実です。そんな現状を改善するため、今こそITの力を使うべし、とするのは世界的エンジニアの中島聡さん。中島さんは今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』で、ある「妙手」を提案しています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

私の目に止まった記事

公立の数学の授業を見て感じた「悲惨さ」の正体

「1学級最大40人の児童・生徒の集団に対して、1人の先生が一斉授業を行う」というスタイルの問題点を指摘した記事ですが、これは特に新しい話ではなく、以前から指摘され続けています。

理解力の高い子供達のレベルに合わせると大半の子供達がついてこられなくなるため、学力が「中位の下」か「下位の上」くらいのところに焦点を当てて進めるしかないが、それは学力が高い子供達にとっては時間の無駄でしかないし、それでもついてこられない子供達は、たくさんいます。

特に、理数系の授業は積み重ねなので、低学年のうちに授業についていけなくなった子供達は、それ以降、「何を話しているのか分からない授業」が続くことになるため、彼らにとっても授業は時間の無駄でしかないのです。

小学校の時に、クラスに数学のテストが(100点満点で)5点ぐらいしかとれない子がいたことを覚えています。今考えると、最初の掛け算あたりでつまづいてしまったまま、授業についていけなくなってしまったのだろうと思いますが、一斉授業のシステムのままでは、彼のような子供達は、そのまま放置されてしまうのです。

そう考えると、今こそITの力を使って個別指導を行うべきだと思います。私が以前から提案しているのは反転授業flipped classroom)という指導方法にITを組み合わせたものです。

反転授業とは、家では前もって用意された講義のビデオを観て勉強し、教室では演習問題を解きながら先生から指導を受けるというものです。子供達の理解度に応じて見るべき講義を決められるので、「授業についていけなくなってしまう」ことがなくなるのです。さらに、講義のビデオは複数の学校で共通のものが使えるので、教師は「講義の準備」をする時間から解放され、逆に個別指導により多くの時間が避けるようになります。

今の時代、適切なソフトウェアを作れば、「演習問題を解きながら先生から指導を受ける」という部分もかなり自動化出来るので、ある程度学力のある子供たちの指導はソフトウェアに任せてしまい、教師は学力の低い子供達により多くの時間が割けるようになります。

講義のビデオに関しては、Khan Academyがとても良い参考になります。Khan AcademyはSalman Khanという人がたった一人で Youtube上で始めたビデオ教材ですが、反転授業に十分使えるクオリティです。

Khan Academyについてもっと知りたい方は、「Let’s use video to reinvent education」という TED スピーチを観ることをお勧めします。

アロマでペットもリラックス。犬も喜ぶヒーリング方法とは?

私たちの生活に今や欠かせない存在となっているペット。そんな家族の一員として過ごすペットたちは、私たちのスピリチュアルパパートナーだと語るのは、スピリチュアルカウンセラーでアロマセラピストの原田瞳さん。自分のメルマガ『原田瞳のアロマトークルーム ~幸せを叶える極上のエッセンス』の中で、動物たちはとてもスピリチュアルな存在だとするだけではなく、効果的なアロマによるヒーリング方法も紹介しています。

人間とペットのスピリチュアルなつながり

犬や猫、鳥やうさぎ、モルモットや蛇、魚や昆虫などなど…大切な家族として迎え入れ、ともに暮らすこの動物たちは、私たちのスピリチュアルパートナーであり、スピリチュアルファミリーです。みんな、みんな宇宙からやってきた存在です。

わたしたち人の魂には、理性やペットをお世話するという利他の愛があります。本能だけで生きる動物たちが、人霊へと進化するお手伝いもしているわけですから、わたしたち人間が、お世話をしながら、大きな宇宙愛といいますか。

慈悲、慈愛といった感情がともに過ごしてゆく中で、育まれて魂がお互いに磨かれていることもありますね。動物がお家にいる家は、自然と自然霊のパワーも高まり、波動が上がり、宇宙や自然界の愛や法則、叡智と繋がりやすくなります。

エッセンシャルオイルのスピリチュアルな力を身につけることで、自然界の法則とひとつになり、インスピレーションや流れを味方にする力が得られることと共通点があります。

わたしたちそれぞれにスピリチュアルなガイドをしてくれる存在たちがいるように、動物たちには、自然霊たちがガイドしてくれています。だから、純粋で品質の高いエッセンシャルオイルたちのスピリチュアルなパワーやメディカルな力を正しく扱うことによって、動物たちがそれらを嫌いになるはずがありません。(動物によって、香りの好き嫌いや好みはありますが)

そして、動物たちはとてもスピリチュアルです。時折、亡くなったペットたちは、蝶やトンボ、昆虫などに憑依をして、わたしたちに挨拶にきてくれることがあります。

お墓参りにゆくと、蝶となって飛んできて、まとわりついて離れない、といったケースもあるそうです。これは、私の体験談ですが、昨年の秋に、ソワンソワン青山校でもアニマルコミュニケーションの先生をしてくださっていた萩恵先生のアニマルコミュニケーションのセッションに訪れた日のこと。

この日は、ポメラニアンのパトラ桃ちゃんや、亡くなって半年になるポメチワワの姫ちゃんのアニマルコミュニケーションをお願いさせていただいていたのです。特に、亡くなった姫ちゃんからのメッセージがたくさんやってきていたそうで、萩恵先生が降ろして教えてくださっていたのですよね。

セッションが終わり、代官山のサロンを後にする時に、母からLINEが届きました。バルコニーに止まっているトンボの写真でした。

母は、直観して「姫だ!」と思ったらしく、「姫~、おかえり~~」と声をかけたそうです。「姫~~」と呼ぶ度に、トンボは羽をバタバタ。いつも姫ちゃんが、お外を眺めていたバルコニーに、30分以上も止まっていたそう。その一か月後にも…また同じ現象が。

それとは別に、時折、スピリットとなった姫ちゃんは、息子を映している寝室の動画に光のオーブとして映りこんでいたりすることも。晩年は、実家に暮らしていたので、息子が実家にお泊りに行く時は、息子にべったり寄り添って、添い寝をしてくれていたことを思い出します。

これらは典型的な例で、魂が亡くなった後に、昆虫に憑依したり、スピリットの姿で存在を知らせ、メッセージを伝えているサインです。たとえ、肉眼では見えなくても、その存在は住んでいたお家や飼い主さんのところで、また次元の異なるところで一緒にいて、そのパートナーシップはまた永遠なのですね。

動物たちと繋がることは、自然界、宇宙と繋がること。眠らされてきたスピリチュアルな魂での会話、シンパシー、コミュニケーションを呼び覚ますために、あなたのペットもまたあなたのところに現れて、大切なことを教えてくれているのかもしれません。

動物や植物、自然界の命を大切にすることは、地球や宇宙とのコミュニケーションを大切にし、愛し、調和し合うことをサポートしてくれています。

これは、神仏に手を合わせることとも共通しています。そして、私たちの気運を高めてくれています。私たちの「気」や「オーラ」に反応して、テレパシーで物事を理解している動物たち。オーラには思念があり、言葉でいくら取り繕っていても、テレパシーで彼らは理解しています。

動物たちは、うわべの言葉ではない本心をエネルギー、気、オーラとして敏感に感じているわけです。あ、イライラしているな、とか。悲しいのだな、とか。スピリチュアルな感受性が高い人たちもまた、こういったコミュニケーションを日常でしているわけですね。

ただ感受性を閉じている人たちからすると、理解するまでにちょっぴり時間がかかることもあります。動物も人間や幼い子供たちもまた、感受性が高いタイプほど、アロマヒーリングによるサポートはとても役に立ちます。

数字を読めないと出世しない。ビジネスで大切な「数字力」とは

デキるビジネスマンは数字に強いとよく言われます。しかし、数字をベースに考えることはそう簡単なことではありません。新入社員や経験が浅い人間ならなおさらです。しかし、数字を扱うことでさまざまなメリットが生まれ、提案や企画にも説得力が増すと語るのは、ビジネスパーソンを数学的に変身させる専門家・深沢真太郎さん。自身のメルマガ『深沢真太郎の「~伝える力が身につく~ 数学的思考の授業」』の中で、数字を読む大切さを説いています。

どうすればあなたの部下は数字を読んでくれるのか?

管理職の悩み。いろいろありますよね。経営層との関係やコミュニケーション。部下との関係やコミュニケーション。自分自身のスキル。いわゆるプレイングマネジャーの方はなおさら難しいポジション。今日もいろんなものを抱えながら頑張っている人たちのはずです。

本当に、お疲れ様です。職業柄、ビジネス系の講座や企業研修に招かれます。だから上記のような方々とお会いする機会がたくさんあるわけです。みんな、何かに悩んでいます。今日はその中の「部下」に対する悩みにフォーカスします。

部下×数字力

シンプルに言えば、部下が数字に対する感度が低い。だから思考も具体的にならないし、持ってくる提案もフワッとしたものばかり。根拠や裏付けもないので、その提案を承認できない。結果その部下はもちろん、部門全体の仕事も前に進まない。結果その部門の生産性が落ちる。部門を預かる管理職としては、看過できない問題でしょう。

一般論ですが、プライベートとビジネスシーンの違いはなんでしょう。様々な答えがある問いですが、私は「いちいち理由が要る」という答えがエッセンシャルだと思っています。

例えばプライベートでランチにカレーを食べるとします。なぜカレーを選んだのでしょうか。別に理由なんて要りません。強いて理由を言語化するのであれば、こんな感じでしょう。
「なんとなく食べたかった」
「たまたま店の前を通りがかったから」
「そんな気分だったから」
理由なんて要らない。もちろんそれでOKなわけです。しかしこれがビジネスになると話が変わってきます。

例えば会議を開くとします。なんでその会議をするのか、理由が要ります。取引先に発注をするとします。なんでその取引先にそのサービスを発注するのか、理由が要ります。そしていちいち「ハンコ」が要ります。ビジネスは「いちいち理由が要る」世界でする行為なんですね。

前置きが長かったかもしれません。数字の話をしましょう。

部下は数字を読んでくれない。そんな課題があったとします。というか、ほとんどの企業(その管理職)が持っている課題です。なぜ部下は数字を読んでくれないのか。その答えはとってもシンプル。数字を扱わなければならない理由がないから。あるいはその理由をわかっていないからです。

管理職になるような方はそもそも仕事ができる人です。仕事ができる人は、数字の大切さがすでによくわかっています。だから「そんなの当たり前」としか思えません。

しかし、部下や若手はそうではありません。教えてあげないといけない、気づかせてあげないといけない。そういうテーマなんです。それも管理職の重要な仕事なんです。私が企業研修で「そもそもなぜ数字って大事なんだろうね…?」というアプローチから入るのはこういう理由によるものです。まさにこれも「理由」の話。やはりビジネスでは「いちいち理由が要る」ですね…。

ではどうすればいいか。数字を扱うことのメリットを伝えることです。メリットは仕事によって様々ですね。そこはその現場の仕事を熟知している管理職の腕の見せ所です。

「計画倒ればかりの息子が心配です」家庭教育のプロに聞いてみた

「やる」と言ったことをやらない。親をイライラさせ心配させる子どもの振る舞いの中でも、上位に位置づけされる行動なのではないでしょうか。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』著者の柳川由紀さんは、「子どもが自分の欲求に従ってしまうのは仕方がないこと」としたうえで、子どもの成長のために親が意識すべきこと、できることを伝えています。

進路ではなく針路を与えましょう

Question

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息子は計画倒ればかりです。宿題の計画を描いたものの実行しない、勉強しようよ、と一緒にこちらも準備をしても友だちと約束の時間だから無理、と言います。基本的に子どもを尊重する教育方針なのですが、果たしてこの姿勢で子どもが伸びるのか心配になってきました。(小学2年男子のお母様より)

柳川さんからの回答

「子どもは親の言うことを聞かないもの」と認識しておきましょう。子どもには子どもの世界があり、子どもの都合もあります。大人が折れることも必要です。親にできることをお伝えします。

1.親の常識を見直す

子どもは「小さな大人」ではありません。大人の言うことを聞かない、自分の欲求に従う、というのは当たり前です。そうした中で、実際に失敗したり、困った体験をしたりすることによって、子どもは自分のこととして受け止め、自立に向かいます。

子どもは親の言うことを聞かなくて当たり前、それができる子どもは「小さな大人」です。大人の物差しで子どもを見ずに、ありのままの子どもを見るようにしましょう。

2.自分で責任を取ることを学ばせる

例えば、親の言うことを聞かずに、遊びたいから遊び、宿題をしなかったら、翌日学校で、先生から叱られればいいのです。実際に叱られる体験、宿題をせずに授業が分からなくなる経験をしない限り、どれだけ親が言葉で伝えても伝わりません。

子どもが自分で考え、自分で行動し、自分で責任を取れるようにするには、結果ではなくその結果によって子どもがどうしたか、という点に注目しましょう。この場合、「宿題をしなくて叱られた」という結果ではなく、「叱られた」ことによって「自分がどう思ったか、今後どうするのか」が大切なのです。

3.自分をさらけ出す場所を見つける

今の子どもたちは、親の世代と比較して、本当の自分をさらけ出す場所や、だらっとした姿を見せられる場所が少なくなりました。学校では気を使っていますし、かつては、近所の人や、駄菓子屋のおばさんなどと会話してストレスの発散場所がありましたが、今は、コンビニや自動販売機が相手です。

放課後、仲の良い友達と遊ぼうにも、習い事や塾に明け暮れる子どもたちばかりで、時間に追われ、思う存分とことんまで遊ぶことができません。だからせめて、家では自分をさらけ出せる環境を整えておきましょう。少しくらい片付いていなくても、だらだらしても目をつむることです。

楽天モバイルに総務省が行政指導。問題点をスマホのプロが解説

楽天モバイルがRakuten LinkのiOS版を投入。iPhoneユーザーが楽天モバイルに移行しやすくなったようです。メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんは、総務省から指導を受けたオリジナルスマホ「Rakuten Mini」で需要喚起するより「iPhoneでの2回線目」の方が需要があるのではと指摘。ユーザーにとって、料金メリットが大きくなりそうと期待しています。

Rakuten LinkのiOS対応でiPhoneユーザー獲得に追い風

楽天モバイルのスマホ「Rakuten Mini」における、技適問題。7月10日、総務省は法令順守および利用者利益の面で問題があるとし、楽天モバイルに対して書面で厳重注意を行った。同社が報告書に記載した再発防止策を実施しているか、12月末まで毎月、取り組み状況を報告するように求めた。

楽天モバイルでは、総務省から行政指導を受けて、プレスリリースを出した。行政指導の内容としては、

  1. 工事設計合致義務に違反し、認証工事設計に合致しない機器を、認証工事設計に基づく適合表示無線設備として製造・販売を行っていたこと
  2. 付与された工事設計認証の番号とは異なる番号を表示した特定無線設備の製造・販売を行っていたこと
  3. 対応周波数帯が異なる3種類の各機器の対応周波数帯等の違いについて、消費者に対して説明を行わないまま、販売を行っていたこと

の3点が問題視されたという。

また、今後の楽天モバイルとしての取り組みとしては、

  1. 開発主管部署における業務プロセス改善の徹底
  2. 人材の適正配置、採用、育成強化およびチェック体制の強化
  3. 新製品導入時等の各部門の情報共有と部署間の合意形成の徹底
  4. 機器の設計業務、社内チェック体制と継続的な業務モニタリングの強化
  5. 問題発生時の原因究明および従業員コンプライアンス強化の更なる徹底

を挙げている。

ただ、そもそも、発売後に対応する周波数帯が変更され、それを黙った状態で世間に出回るなんて、前代未聞なことだ。「意図しないミスで対応周波数が変わった」とか「意図しないミスで異なる技適が表示された」という訳ではなく、発端は意図的に対応周波数を変えたことにある。再発防止策を作り、12月末まで総務省に報告し続けるとあるが、こんなことが再発することなんてあり得ないのではないか。

楽天モバイルとしては、個性的な端末で世間の注目を浴びようとし、「1円販売」で一気にユーザーを集め、成功したかに見えたが、技適問題でなんとも後味の悪い結果を残してしまった。

そんな中、楽天モバイルでは今週、Rakuten LinkのiOS版を投入した。楽天モバイルでiPhoneの取り扱いを開始するのかは不明だが、3キャリアやSIMフリーでiPhoneを使っているユーザーとすれば、楽天モバイルに移行しやすくなるのではないか。

今の楽天モバイルとすれば、オリジナルスマホを出し、2台目需要を喚起するよりも「iPhoneの2回線目需要」を掘り起こした方がいいのではないか。使い古したiPhoneでもいいし、最近のiPhoneならeSIMで2回線目として契約して貰えばいい。

「メインキャリアはできるだけ安い契約にしつつ、データと音声はeSIMの楽天モバイル」という組み合わせなら最強だ。オリジナルスマホで凡ミスするくらいなら、iPhone向けサービスを強化して、回線数を稼ぐ方が手っ取り早いのではないか。

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死に至る場合も。獣医師が教える「犬ジステンパー」の症状とは?

新型コロナウイルスに翻弄される人間社会ですが、ペットを飼っている人は、動物の間で広がるウイルスのことも忘れてはいけません。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』の著者で獣医師の佐藤先生が、「犬ジステンパー」というウイルス性の感染症の諸症状を教えてくれます。死に至る場合もあるとのことで、要注意です。

この夏、特に要注意!「犬の感染症について」

感染症には大きく分けて2つの感染症があります。生命が危険に曝され防御不可欠な感染症。人と動物の共通感染症、多数の動物に被害が広がる危険がある感染症。この2つがあります。今回はこれに分類される「犬ジステンパー」についてご説明しましょう。

1.「犬ジステンパー」について

この病気は、ウイルス性の感染症です。目やに、鼻水、唾液、尿、及び糞便などの排泄物との接触や感染犬の咳やくしゃみなどの飛沫物によって感染します。

2.病状について

特に目やにや鼻水、発熱、食欲の低下などの症状が現れます。初期症状は軽いと言われていますが、抵抗力の弱い子犬や老齢犬はすぐに、二次的な細菌感染も起こりやすいと言われています。その為、重篤な症状を引き起こす場合もあり、死に至る場合もあります。

頻繁に目やにや鼻水が出る、ぐったりしているようでしたらこの病気を疑って下さい。

●まとめ
感染症はウイルスなのでどこで感染するのかわかりません。日常から清潔に保つことを心がけていただき、説明した病状が見受けられる時にはすぐに病院に行って下さい。

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急上昇。なぜ新型コロナで郊外型マンションの人気がUPしたのか?

世界中の人々の価値観を大きく変えたと言っても過言ではない新型コロナウイルスですが、住居選びのニーズにも激変が見られるようです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、民間会社によるリノベーションマンションについてのアンケート結果を紹介。そこには、これまで若い世代に敬遠されてきた「郊外型マンション」の資産価値浮上に繋がるヒントが隠されていました。

リノベマンションのニーズは「通勤時間」より「住環境」へ

こんにちは!廣田信子です。

リノベーション事業者として国内No.1実績と言われる「リノべる株式会社」がカウンセリング・物件探し・設計の業務を通し、お客様対応を行うスタッフを対象にWebアンケート調査を実際し、その結果を発表しました(有効回答73名)。その結果を見ながら、中古マンション購入を考えている方々のニーズの変化をみたいと思います。2020年1~3月を「コロナ前」、4・5月を「withコロナ」として比較しています。

ワークスペースのニーズ

ワークスペースのニーズは3倍に増加(8.9%→27.3%)。4世帯に1世帯以上が希望しています。

ワークスペースのタイプのニーズ

ワークスペースのタイプのニーズは、「LDK隣接オープンタイプ」が大きく減少(76.7%→26.0%)。「個室タイプ」が4倍(23.3%→74.0%)に増加しています。

テレワークを行う一般対象の調査で、テレワークを行う上で困ったことの1位に「家族の声/生活音」があがっていました。自宅でのテレビ会議や、仕事に集中するために、個室のニーズが高まっているのです。

エリア選びで重要と考える要素

エリアを探す場合に重視するのは…

  • 「通勤時間」が6割→2割へ大幅減
  • 「最寄駅からの距離」は32.9%→21.9%に減少
  • 「自然が多い場所」のニーズが5倍(5.5%→27.4%)に増加
  • 「郊外志向」は0%から21.9%へ急浮上

となっています。物件を選ぶ条件として、これまで圧倒的に重視されていた「通勤時間」が、withコロナ下では大幅に減少し、郊外に目が向き、「一極集中」から「分散化」の傾向が見られます。テレワークで通勤が減ったこと、在宅時間が増え、家周辺の環境の重要性に目がいったこと、が大きいと思います。

さらに、今後も続くであろう感染症流行を想定すると、あまりに密集して暮らす都心居住に不便と不安を感じ出した…ということもあるのではないかと思います。

間取りや広さ等の物件ニーズ

物件ニーズは、

  • 「個人のスペース」(54.8%)
  • 「広さ」(45.2%)
  • 「充実したキッチン」(30.1%)
  • 「広いバルコニー」(12.3%)

等が上位にきています。家族それぞれの居場所や、それを確保するための広さなど、家での時間を快適に楽しむためのスペースのニーズが高まっているのです。

物件探しの傾向

リノベーション物件を探している人のニーズの聞き取りから下記のような傾向が見えます。

  • 通勤時間よりも家の中を充実させたい人が増えた
  • 長く過ごすLDK等の満足度を上げたい人が増えた
  • 日当たり、眺望に対するニーズが上がった
  • くつろげるスペースを確保したいというニーズが上がった
  • 自宅のネット環境の整備を希望する人が増えた
  • 家庭菜園の需要が増えた

家の中、周辺の環境を重視し、家での時間を楽しもうという傾向が見えます。

コロナ禍の影響が強い、こんな要望も。

  • 運動できるスペースを確保したい
  • 換気ができる室内窓を設けたい