関東・首都圏大雪とも無縁ではない“世界の気候変動”。改めて考えたい「日本の家屋が寒すぎる」問題

5日から6日にかけ、警報級の大雪が降るとされる関東甲信地方。世界各地では異常気象が相次いでおり、アメリカも先月「生命を脅かすほどの寒さ」に襲われたと伝えられましたが、いったい何がこのような状況を招いたのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、地球温暖化と寒波の関係性を考察。さらに日本の住宅が厳しい寒さに対応できない理由を明らかにしています。

アメリカを厳しい寒さが襲う 「生命を脅かすほどの寒さ」 地球温暖化が寒波をもたらす

1月半ば、北米を厳しい寒波が襲った。気温がマイナス40度を下回ったところもあり、米メディアによると22日までに凍死や交通事故など、寒波による死者が少なくとも95人に達したとのこと。

米国立気象局(NWS)は、

「生命を脅かすほどの寒さ」(*1)

が予想されるとの注意報を出す。

北極気団が南下したために、寒波が発生。寒気は、カナダ国境からメキシコ湾岸に沿った各州にまで広がった。

アメリカ国立気象局(NWS)は14日に、約1億1,000万人が住む地域、つまり全米人口の約3分の1にあたるエリアに寒冷警報を出す。

寒波の影響で、各地の交通網が凍結や積雪により大混乱に。航空情報サイト「フライトアウェア」によると、12日から21日までの10日間で、アメリカ発着の便の約3割にあたる7万4,000便が遅延し、1万4,900便が欠航となる。

寒波による事故も発生。たとえば、ニューヨーク州東部の国際空港では18日、アメリカン航空の飛行機が着陸時に滑走路を滑り落ちる事故が。幸いにも乗っていた53人の乗客は全員無事。

さらに、シカゴ市の郊外にある電気自動車(EV)の充電ステーションでは、厳しい寒さのためにバッテリーの充電ができず、多くの車が立ち往生する事態となる(*2)。

なぜ地球温暖化が各地に寒波をもたらすのか

寒波は世界中で発生。昨年のこの時期、日本にも「10年に一度の最強寒波」が襲来。

大雪のため、JR西日本の京都線など18本の列車が駅の間で一時立ち往生。乗客を乗せたまま、朝方まで停車した列車もあり、体調不良により16人が搬送された。

中国の黒竜江省・漠河市では、昨年1月22日の朝に市の記録として史上最低のマイナス53度を記録。

このような寒波は、普段、北極上空に存在する寒気が南下したことが原因だろう。通常、北極上空では偏西風が北極を取り巻くように周り、寒気は極地に留まっている。

ところが、この偏西風が蛇行。偏西風の蛇行には、ラニーニャ現象など複数の要因が組み合わさって起こると考えられており、それに加えて「地球温暖化」により北極域の海氷が解けて大気の流れが変わった可能性も。

このことが偏西風の蛇行を促進し、寒気をもたらしたという(*3)。

九州大学応用力学研究所の森正人助教(気候変動)は、TBSの取材に対し、

「温暖化が今後より進行すると、より極端な気象が発生しやすくなる。極端な寒波は温暖化が進んだ将来には、頻度が減少すると予測されています。ところが温暖化の過渡期である現在のような気候では、温暖化が、逆にその寒波の発生を助ける場合もあるという見方もある」(*4)

と述べた。

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

有田芳生氏が入手、統一教会「秘密文書」にみる自民党工作。地方・国政に信者議員、“新聞社・TV局協力者”育成も

安倍元総理の銃撃事件で社会問題化した「統一教会と自民党のただならぬ関係」。当時はワイドショーや週刊誌が盛んに取り上げたものの、その大半は「どの議員が教団のどの集会に出ていた」レベルの表層的なもの。なぜカルト宗教が日本政界やマスコミへの浸透を図っていたのか?彼らの「工作」の真の狙いは広く報じられないまま世間の関心も風化しつつあります。この状況に異を唱えるのはジャーナリストの有田芳生さん。既存の教団内部文書に加え、新たに「秘」と打たれた文書を入手し、統一教会による「自民党工作」の実態をレポートします。(メルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』より)

「反共」だけではない「国際勝共連合」の目的

安倍晋三元総理が銃撃されて政治・社会問題となった統一教会と自民党との密接な関係は、テレビ、新聞、週刊誌でおびただしく報道され、いまや再び風化に向かいつつある。

あの報道を振り返れば、どの議員が教団のどの集会に出ていたとか、『世界日報』の購読をしていたかといった、いわば「ウォーリーを探せ」的な報道に終始した。

私は物理学者の武谷三男さんの「三段階論」に照らして、それは「現象」「実体」「本質」のなかの「現象」報道だと見ていた。

もちろん自民党と統一教会の隠された関係が浮かび上がり、議員たちの右往左往する姿が報じられたことには大いに意味があった。

だが歴史的に自民党に教団がどのように接近していったのか。その実態が「内部」から明らかになることはなかった。

統一教会は政治組織の顔として国際勝共連合を組織した。

その目的は、一方では共産党を攻撃することであり、一方では自民党政治家に接近、工作することだった。1980年代に「勝共推進議員」が組織されたことが典型だ。

いざとなれば統一教会を救ってくれる。その議員を国会でも地方でも増やしていくことが至上課題となったのだ。

「5つの危機」を抱えた統一教会の政界工作

ここに「VISION2020 成就のための戦略」という内部文書がある。

「FFWPU」(世界平和統一家庭連合=統一教会)が、2013年から2015年までの総括をし、2020年以降の目標を示したものだ。「国政に影響を与え、天意とともにある日本の創生」を目指していた。

興味深いのは「5つの危機」だ。信者の平均年齢は54・7歳。5つとは、

  1. 礼拝参加者の低迷
  2. 食口の高齢化 ※筆者注:食口(シック)=信者の意
  3. 食口の経済的困窮
  4. 二世の教会離れ
  5. 社会イメージの悪さ

この危機を脱するために「希望プロジェクト」を設定した。

「献金収入の減少」は「避けられない運命」としている。教団は全国に296の関連施設を持ち、土地は99か所所有しているが、資料では「所有18%」「賃貸82%」だという。

ここからが重要だ。「2020年国家復帰基盤造成の青写真」には、「国政に影響を与えるVIP3・5万名」と謳っていた。

どこの組織も大きな目標を掲げるものだが、「5つの危機」を抱えていた統一教会は、国会議員、地方議員への工作を計画していた。

大手新聞・テレビ局も工作のターゲット

具体的に見よう。

国会議員は「日韓トンネル・家庭基盤基本法推進議員連盟」362人を組織する。地方議員は「家庭の価値を尊重する地方条例推進」10000人。

政策的には地方から家庭教育支援条例を制定(現状では10県6市)し、国会レベルでは自民党が安倍政権から政策にあげている「家庭教育支援法」の制定を目指すという方針だった。

注目すべきはメディア関係者で「大手新聞、大手TV局、地方新聞、通信社など」300人と協力関係を結ぶ予定だった。

この記事の著者・有田芳生さんのメルマガ

『セクシー田中さん』原作者と宮藤官九郎の“苦悩”に共通点。クドカンも被害「TV局の改悪と作品私物化」を芸能記者が解説

累計発行部数100万部突破の人気コミック『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんが急死し、各方面に衝撃を与えています。芦原さんは生前、同作品のテレビドラマ脚本の「原作クラッシャー」ぶりに心を痛めていたと報じられており、最悪の結末を迎えてしまいました。これに関して、原作付きドラマや映画の撮影現場をよく知る芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは「テレビでは、台詞の改悪や登場人物のキャラクター変更は日常茶飯事」と指摘。同時に、脚本家として過去に同じような「改悪」の被害に遭ったことがあるという宮藤官九郎さんの「悲痛なつぶやき」を紹介しています。

【最新】『セクシー田中さん』声明合戦は「誠意」か「あざとい作文」か?脚本家「初耳」、編集部「寂しいです」に賛否…日テレだけが知る「誰が嘘をついているのか」

セクシー田中さんが「原作クラッシャー」で最悪の結末に

『セクシー田中さん』の原作者であり漫画家の芦原妃名子さんに関係者から行方不明者届が出されたのが1月28日、翌29日には栃木県内で発見されたという報道にドラマ出演者や関係者たちからの悲しみの声が止みません。

遺書のようなものも見つかっていたといいますが、御遺族の「今はそっとしておいていただき、静かに見守っていただければ」を尊重すると、その理由は憶測でしか書けません。

マスコミの報道では昨年10月期のドラマ化された同作品の脚本を巡るトラブルに心を痛めていたことがわかります。

芦原さんの作品は2003年に発表された『砂時計』が2007年に“TBS愛の劇場”枠でドラマ化、翌年には映画に。2008年に発表された『Piece~彼女の記憶~』も2012年に“日本テレビ深夜”枠でドラマ化されていますから、テレビ局のドラマ製作の内情も御存知だったと思われますが、今回のようなトラブルは初めて聞かれる話です。

製作サイドは「名前」「タイトル」「看板」が欲しいだけ?

“漫画に忠実に”、“ドラマの終盤も(原作を)原則変更しない”が、第9話と最終回の出来上がってきた脚本を自らが書き直さなければならなかった程、契約当初の約束…“必ず漫画に忠実に”が反故にされていたことに、放送が終了した後も「ドラマ化を今からでもやめたいぐらい」と訴えていたようです。

私の知り合いに漫画なり小説を書いている人物がいて、作品がドラマ化や映画化したいとオファーが来たんだけど…と相談された場合、たぶん私はこう言うと思います。

「製作側の目的はただ貴方の“名前”や“タイトル”、“看板(ストーリー)”を借りたいだけ。作品の中身はよっぽど綿密な打ち合わせや契約を交わさない限り必ずグチャグチャになりますよ。それでもいいのなら…」と。

【関連】「大切なのは原作者じゃない」セクシー田中さん作者の死を冒涜、日本シナリオ作家協会が大炎上。“脅迫”を理由に動画削除し逃走も…「毎秒拡散しろ」ネット激怒

思い出さずにいられない、宮藤官九郎の悲痛なつぶやき

脚本のトラブルと聞いて私がすぐ思い出すのは2019年の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』、大河史上最低視聴率を残してしまったドラマです。

脚本家は『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』『あまちゃん』のクドカンこと宮藤官九郎。

『いだてん~』の視聴率がにわかに怪しくなってきた時、クドカンは関係者にこんな言葉を漏らしていたといいます。

「本(脚本)が面白くないから数字(視聴率)が獲れないっていうけど、本をメチャクチャにしたのは局の方だョ。大河は時代考証とかの検閲を5回位経て台本が完成するんだけど、完成された台本には最初に書いた地の文章なんて跡形も無く消えてしまっている…これで面白くないって言われてもね…」

これを私なりに解釈すれば“脚本家・宮藤官九郎という名前が欲しかっただけで、実際の脚本は大河の優秀な演出家さんたちのもの”となります。

師匠なき天才・松本人志の「栄光と誤算」を京大教授が分析。笑いの求道者はなぜ性加害疑惑の渦中に堕ちたのか?

ジャニーズ、宝塚、吉本興業と立て続けの醜聞報道に揺れる芸能界。そのトップに君臨してきたダウンタウンの松本人志は、NSC吉本総合芸能学院の1期生、つまり「師匠」を持たないままスターダムにのし上がった新しいタイプのお笑い芸人でした。しがらみのなさから、横山やすしなどお笑い界の重鎮を徹底的にコケにした若き日の松本。それは当時としては「大変に新鮮な笑い」でしたが、松本はこの頃すでに、現在の性加害疑惑スキャンダルに繋がる落とし穴にはまっていたのかもしれません。メルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』の著者で、京都大学大学院教授の藤井聡さんが詳しく解説します。

(この記事はメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』2024年1月30日配信分の抜粋です)

裁判でも勝ち目なし、ダウンタウン松本の窮地

松本人志さんの性加害スキャンダルの件は、文春が三週にわたって様々な証人を登場させ、ついに今週は実名、顔出しで性加害を訴える記事まで掲載されました。

松本さんは事実無根である、という発言は撤回しておらず、かつ、数億円の損害賠償を請求する裁判を起こすと宣言しています。

しかし、大方のミカタは、松本氏の戦いは相当に厳しいだろうというもの。なぜなら、これだけ多くの証人が「MeToo」で名乗りを上げている案件で、裁判長が、「この証人が全て嘘をついている」と判断する可能性は限りなくゼロに近いからです。

もちろん、松本さんが訴える記事(最初の記事)の「一部」について何らかの事実誤認があり、それについて松本さんの名誉毀損が部分的に認められる可能性はもちろん存在しますが、記事の内容のあらかたの部分が、裁判所において一定の事実性があるものとして認定される可能性は極めて高いと考えざるを得ません。

いずれにしても、部屋飲みがあり、かつ、そこでの性行為があったこと自体は後輩芸人達も認める発言がでてきており、しかも、松本氏自身も、同様の認識を示唆するツイートをされていることですから、「記事内容が完全に事実無根」である可能性は既にゼロといって差し支え有りません。

後、争点となり得るのは、「合意の有無」ということですが、松本氏が社会的な強者であるという前提から考えると、松本氏の「合意があった」という主張が認められる可能性は、その点において限りなくゼロであると思われます。

いずれにせよ、記事によれば、20年近く前からこうした不特定多数と性的な関係を後輩も同席/援助する恰好で松本氏が繰り返しているとのこと。

「師匠」がいない松本人志の笑いに人々が熱狂した理由

これを見た時に思い出したのが、かつてまっちゃんが若い頃、横山やすしや西川きよし、三枝、難波先生等のお笑い界の重鎮達を徹底的にこけにしたコント。

まっちゃんが登場する迄は、上方(大阪、京都)のお笑いは、師匠がいて、その師匠が弟子を育てる、というもの。いわば、今の落語の世界と同様の師匠と弟子システムで、芸人が育てられていたのですが、まっちゃんは、吉本興業が立ち上げた、お笑いの専門学校NSCの第一期の卒業生として、いわば「師匠」がいない初めてのお笑い芸人となったのです。

だからこそ、まっちゃんは師匠筋の重鎮お笑い芸人達を徹底的にコケにして笑いをとっていくことができたのです。

当時の僕にとって(というよりも、今からみても、ですがw)、それはそれは大変に新鮮な笑いで、ひぃひぃいいながら滅茶苦茶笑っていました。

師匠筋をコケにするなんて笑いは、当時のお笑い界では絶対に御法度だったからです。我々関西社会では、大御所のお笑い芸人とは大きな権力者で、弄っては絶対にいけないものだったからです。

ぜったいやっちゃイカンことをやっている――その途轍もない「禁断の笑い」が、鳴り物入りの古い漫才や松竹新喜劇の人情話にウンザリしていた当時の関西の若者達の絶大な人気を集めたのです。

「コケにされること」から逃げた松本の誤算

そんなまっちゃんの大ファンだった当時の僕は、この笑いが永遠に続くことを心から願っていましたが(特に、「一人ごっつ」に至っては、それはもはや、求道者による神聖なお笑い空間だと認識していました)、これがそんなに長く続くはずがない、とも認識していました。

なぜなら、権威を破壊する事を通して獲得したお笑い芸人達は、今度はかならず、未来の若者達に「コケにされる」側に回らねばならぬ宿命を負っている筈だから、です。

事実、ダウンタウンのごっつええ感じのコントで、50歳を超えたまっちゃんと浜ちゃんが、クソつまらない漫才をやる、というコントがあり、それを見て大笑いをしていましたが、きっとそれは遅かれ早かれ、そうなるだろうと認識していました。

しかし――松本人志は、コケにされる権威になる事を回避し、業界の中でトップとして、誰からもコケにされることのない絶対王者として君臨し続ける道を選び続けたのです。

そこに松本人志の大きな間違いがあったのだと――思います。

この記事の著者・藤井聡さんのメルマガ

日本初のダブルミリオン『恋の季節』が大ヒット。元「ピンキーとキラーズ」今陽子さんが明かす、1日25本もテレビ出演した16歳の頃

70~80年代にはアイドル歌謡やニューミュージック、90年代には小室サウンドやハロプロ、2000年代にはAKBや坂道グループなど、オリコンチャートを賑わせてきた大ヒット曲が数多く誕生しました。では、日本初のダブルミリオン(200万枚)を達成したシングル曲は誰の何という曲かご存じでしょうか? それは、今陽子さんがボーカルをつとめたバンド「ピンキーとキラーズ」が1968年に発表した『恋の季節』です。今も日本歌謡界を代表するスタンダードナンバーはどのようにして誕生したのか。その秘密を探るべく、ピンキラの元ボーカルで昨年3月22日に発売された『ピンキーとキラーズ大全【初回限定版】』を自らプロデュースした歌手・女優の今陽子さんに、フリー・エディター&ライターでジャーナリストの長浜淳之介さんが単独インタビュー。国民的大ヒットの裏にあった、驚愕の多忙さや葛藤など、今陽子さんの知られざる素顔に迫ります。

プロフィール:長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)、『バカ売れ法則大全』(SBクリエイティブ、行列研究所名儀)など。

GS全盛期に彗星の如くあらわれたピンキーとキラーズ『恋の季節』

グループ・サウンズ(GS)全盛時代の後期、1968年に、楽器を演奏するダンディーな男性4人をバックに、宝塚歌劇団の男役のような凛としたいでたちの長身の少女がボーカルを取るバンド、「ピンキーとキラーズ」が彗星のように出現した。

全員ダービーハットを被り、ピンキーこと、今陽子さんのパンタロンスタイル、スーツをびしっと着こなすキラーズ。今、改めて当時のレコードジャケットの写真を見ても、とてもお洒落だ。

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ピンキーとキラーズのデビュー曲、『恋の季節』(岩谷時子 作詞、いずみたく 作・編曲)は瞬く間にヒットチャートを駆け上がり、当時、日本の歌謡界で権威とされた、オリコンチャートの1位を独走。なんと、17週にわたって1位という大記録を打ち立てた。今は時代が変わり、レコード、CDの売上だけではなく、配信や動画再生の回数なども総合してヒットの尺度が計られるようになったこともあるが、これは日本記録であり、今後も破られることはないだろうと言われる、とてつもない偉業だ。

オリコン集計で207.7万枚(公称270万枚)を販売し、日本初のダブルミリオンシングルとされる。また、この売上は日本のシングル曲歴代17位にランクされ、多くの歌手にカバーされて、J-POPのスタンダードとなっている。その頃には、もちろんJ-POPという言葉はなかったが、その礎を築いた曲の1つでもある。

同年のレコード大賞新人賞など歌謡界の各賞を受賞、NHK紅白歌合戦にも初出場した。

今陽子さんの伸びやかでハートフルな歌声と、キラーズの確かな演奏力と包み込むようにふくやかなコーラスが織りなすサウンドは、それまでの日本の歌謡界にはなかった類の「粋」を持ち込む斬新さだった。

ビートルズやローリング・ストーンズのような英米のロックバンドに影響された「GS」は当時、男性の若者のみで構成されたグループが圧倒的に多かった。後に大作曲家となる筒美京平、村井邦彦、すぎやまこういち、鈴木邦彦、川口真ら新進気鋭の作曲家たちも楽曲を提供しており、佳曲も多いが、世間的には、時に破壊的で「うさんくさく」見えていた。そして、なんとか動員を増やそうと、失神パフォーマンスを売りにするグループもあったほどだ。コンサートを見に来た若い女性たちが、続々と救急車で運ばれていくため、社会問題にもなっていた。

コアなファン層がほとんど若い女性に偏ったところに、たくさんのグループがどっとデビューして、GSの過当競争となり、潰し合い、終息していった。後発は過激に走らなければ、注目もされなかった。

ピンキーとキラーズは、そうしたGS界隈の自滅的な喧騒とは一線を画し、ボサ・ノヴァの雰囲気を醸す癒し系のサウンドで、幼児から老人までの幅広いファン層を魅了した。翌69年に発売した「涙の季節」は、よりジャジーでボサノヴァ色が鮮明になった楽曲。こちらもオリコン1位になっている。

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『恋の季節』、『涙の季節』、『七色のしあわせ』、『星空のロマンス』など、ピンキーとキラーズの一連のヒット曲には、現在世界的に注目されている、都会的で洗練された1970年代後半~80年代の日本のシティ・ポップの源流を見ることができる。まさに、令和になっても3世代で楽しめて、新しさを発見できるのが、ピンキーとキラーズの魅力なのである。

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さて、『ピンキーとキラーズ大全【初回限定版】』が3月22日に、デビュー55周年を記念して、キングレコードより発売された。4枚組のCDと1枚のDVDからなり、シングルヒットはもちろん、B面の知られざる名曲、出演したCMソング、映画の主題歌、洋楽のカバー曲、民謡と、さまざまなジャンルの曲を縦横無尽に歌いこなす、ピンキーとキラーズの実力のほどが堪能できる、集大成の決定版となっている。今日、日本を代表するミュージカルスター、シンガーへと羽ばたいた、ボーカリスト・今陽子さんの原点もここに詰まっている。

大全を自らプロデュースした今陽子さんに、聴きどころや、ピンキーとキラーズ活動時のエピソード、解散後のソロ活動などを聞いた。(取材協力:ホリプロ)

『ピンキーとキラーズ大全』今陽子さんインタビュー

──『ピンキーとキラーズ大全』の発売、おめでとうございます。そもそもこの企画はどういうきっかけで始まり、実現に至ったのでしょうか。

今陽子(以下、今):昨年4月に、作曲家のいずみたく先生(1930~92)の没後30周年を記念して、代表曲を集めた6枚組の作品集『いずみたく ソングブック』がビクター・エンターテイメントから発売されて、これが好評で売れたのです。ソングブックには、ピンキーとキラーズの曲もたくさん入っていたので、キングレコードが、ピンキーとキラーズの全集を出してみたいという話になりました。私はキングから移籍して、ワーナー・ミュージック・ジャパンに所属しているのですが、今回特別にプロデュースをさせていただきました。

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これまでも、ピンキーとキラーズのヒット曲集や全曲集は何度か出ていましたが、私の知らないうちに発売されていて、「あっ、出ていたんだ」と後から知る感じでした。今回は、私自身が曲の解説まで書かせていただきました。

──なるほど、これぞ決定版ですね。『恋の季節』をはじめ、ピンキーとキラーズの楽曲は、いずみたく先生の代表作でもあります。『いずみたく ソングブック』と合わせて聴くと、より理解が深まるというわけですね。

:いずみたく先生はメロディー・メーカーでした。『恋の季節』『涙の季節』もそうですが、坂本九さんの『見上げてごらん夜の星を』にしても、佐良直美さんの『世界は二人のために』にしても、中村雅俊さんの『ふれあい』にしても、シンプルで優しいメロディーという特長があります。でも、『恋の季節』は歌い易い曲ではありません。あの格好をして宴会で歌うにはいいのですが、『NHKのど自慢』でも『恋の季節』はあまり歌われないんです。テンポがゆっくりしていて、8ビートのシンプルな曲だからこそ、プロとしてちゃんと歌うのが難しい。私はジャズから入っているので、もっと洋楽っぽい『涙の季節』のほうが、ずっと歌い易かった。

──当時高校生だった今さんが、すごく大人っぽい曲の『涙の季節』が好きだったとは意外です。『恋の季節』は美空ひばりさんの前年のGSっぽいヒット曲『真っ赤な太陽』を意識して制作されたと、聞いたことがあります。それにしても、ピンキーとキラーズはファッションにも影響を与えて、パンタロンやダービーハットの流行をつくり出しました。

:衣装がアニメチックなのも受けた理由かもしれません。0歳児から90歳のおじいちゃん、おばあちゃんまでファンがいると言われてましたね。実際、芸能界の後輩たちのビッグスターの何人かには、お会いした時に「ファンでした」と言ってもらいました。アルフィーの高見沢俊彦さん、米米クラブの石井竜也さん、チェッカーズの藤井フミヤさん、爆笑問題の太田光さん…。

私、0歳児のファンなんて、さすがに嘘だろうと思っていたのです。でも、太田光さんがご両親から聞いた話によると、ピンキーとキラーズがテレビに出てきたら、赤ちゃんだった頃の彼がハイハイしていってテレビに抱きついていたそうです。そこまで愛されていたなんて、本当に光栄です。

ピンキーとキラーズにはモデルがあって、アメリカでは「スパンキー&アワ・ギャング」という、女の子のボーカルが1人とコーラスの男の子たちがいるバンドが人気になっていました。いずみたく先生が「こういうグループは日本にいないから」ってつくってくださいました。 

──なるほど。いずみたくさんは、由紀さおりさんの『夜明けのスキャット』で、1番の歌詞がなくて「ルルル」だけの曲を大ヒットさせて、世間の度肝を抜きました。たいへんなアイデアマンでもあったのですね。作詞の岩谷時子さんは、宝塚歌劇団の男役のスターだった越路吹雪さんのマネージャーも務めていらっしゃいました。『恋の季節』の大ヒットは、曲と歌詞とステージ衣装がぴったり、ピンキーとキラーズに合ったからでもあると思います。

:宝塚の男役にはすごく憧れていて、音楽学校の試験を受けようと思った時期もあったほどです。スカウトされて、愛知県から上京して、いずみたく先生の愛弟子第一号になりました。先生のご両親のお宅に下宿して、レッスンに明け暮れていました。

ただ、当時は大柄な女性は歌手としては成功しないとよく言われていました。瀬川瑛子さんの『長崎の夜はむらさき』がヒットしたのは1970年ですし、和田アキ子さんは年上ですが芸能界の後輩です。

背の高い山本リンダさんがミニスカートで舌っ足らずに歌う『困っちゃうナ』が66年に大ヒットして、私も同じようなかわい子ちゃん路線の曲でデビューしたのですが、全く売れなかったです。『恋の季節』の前年に、今陽子のソロ曲『甘ったれたいの』があったのです。

同じいずみたく門下の佐良直美さんは『世界は二人のために』でレコード大賞新人賞でNHK紅白歌合戦出場。挫折を味わいました。 

──これはちょっとダメだと。いずみたくさんとしては、なんとか今さんを売り出したいと懸命に知恵を絞り、再デビューに備えた。

:当時は、黒沢明とロス・プリモスとか、鶴岡雅義と東京ロマンチカのようなムード歌謡が流行ってきていて、GSブームとの端境期にありました。私たちはあくまでポップスをやっているので、GSはポップスですが、申し訳ないけど演歌チックなムード歌謡とは違うと思っています。

キラーズは私の後ろで、1つのマイクを囲んでコーラスをしているイメージが強いですが、初期はドラムやギターを演奏しながら、コーラスをするスタイルでした。そのうち、あまりにも忙しくなって、楽器を持ち運びしてセットする時間がなくなってきて、ビッグバンドが演奏し、コーラスだけになったのです。今回の大全では、『恋の季節』を演奏しながら歌うキラーズの貴重なコンサート映像も、DVDに収録しているのですが、「キラーズって楽器を演奏してたの⁈」って、よく驚かれます。初期からのファンにすれば、キラーズはもうパンチョ加賀美さんとエンディ山口さんが亡くなっているので、もう二度と見られない映像、涙ものだと言われます。

ピンキーとキラーズが売れてからは、女の子がメインのボーカルで、男性たちがコーラスのグループが幾つも結成されました。『帰り道は遠かった』のチコとビーグルス、『ハチのムサシは死んだのさ』の平田隆夫とセルスターズもそうです。海外ではイギリスでも、ピンキーとフェラスの『マンチェスターとリバプール』がヒットしました。

──海外にまで影響を与えるとは、ピンキーとキラーズ恐るべしです。DVDでは、今陽子さん初のプロモーションビデオということで、『恋の季節』が新たに収録されているのですが、最初にアカペラで歌われるのが印象的です。年を取ると、声が細くなったり、高い声が出なくなったりするものなのですが、声に張りがありますね。

:実は音源として新しいのは、アカペラの部分だけです。あとは、昔の音源をそのまま使わせてもらいました。映像はいまの私が、映っているのですけどね。いろんな人に感想を聞くと「全然、違和感がないよ」って。キラーズのパートを受け持ってもらったベイビーブーは、かわいい弟分で歌がすごく上手いのですが、ごめんなさいってお願いして、口パクをしてもらいました。快く引き受けてくれました。

私は今年で芸能生活56年、71歳になるのですけど、ここのところ私と同じ時代に活躍した仲間が次々と亡くなっています。本当に寂しいです。仲間たちからは「ピンキーは、いつまでも元気で飛び跳ねていてほしい。励みになる」と、言ってもらっています。

──『恋の季節』が大ヒットして、突然ものすごく忙しくなったでしょう。当時を振り返って、どんな毎日でしたか。

:ピンキーとキラーズって皆様、長く活動しているように思っていらっしゃいますが、結成して4年で、私が20歳の時に解散しています。16歳の高校生の私に対して、片やクラブやキャバレーでラテンやハワイアンの演奏をしていたバンドマンの集まりのキラーズ。合うわけないです。

活動中の4年間はめちゃくちゃに忙しかったですね。最初の3年は休みなし。年末は撮りだめで、1日25本もテレビ局をはしごしていました。映画の主役、ドラマの主役、CMの撮影、何もかもやっていて、寝る時間も、学校に行く時間もなかったです。

12月にはクリスマスのディナーショーが30本とか。子供にも人気があるから、お昼にも家族向けのファミリーショーをやって、夜に本当のディナーショーをやって、さらに夜中にも「コパカパーナ」、「ミカド」のようなナイトクラブ、キャバレーに出演するので、1日に6ステージ、7ステージがざらでした。

──えっ、猛烈過ぎて言葉もないです。十代でナイトクラブやキャバレーに出演してもいいのですか。

:それはいけなくて、事務所は始末書を書かされました。おかしいのは、子供がピンキーとキラーズを見たいというので、お父さんたちがお酒の席に子供を連れてくるのです。ジュースやコーラを注文してね。ホステスさんは嫌な顔をしていました。

十代なりにプロ根性で頑張っていましたが、辛かったですよ。本人は。熱が39℃あっても、2時間のコンサートをやりました。ステージが終わって、幕が降りた瞬間にぶっ倒れて救急車で運ばれましたけど。専門の主治医と看護師さんを付けていて、移動中の車の中で点滴をしたこともあります。病院に行く時間もなかったからです。今だったら労働関連の法律に引っ掛かると思います。そんな殺人的スケジュールでした。

──大全には「コカ・コーラ」、「ウナコーワ」、「パナソニックテレビ」のような懐かしいCMソングが数多く収録されていて、若い頃を思い出す人も多いでしょうね。ピンキーとキラーズの人気のほどを改めて認識します。いずみたく先生がこんなにも、ピンキーとキラーズ出演のCMソングを作曲していたのには驚きました。

:コカ・コーラは世界のコカ・コーラですから、オーディションも厳しいです。世界の大スター、日本でもドリームズ・カム・トゥルーとか矢沢永吉さんとか、スーパースターしか出演できません。十代で出させていただいて、とても光栄です。

パナソニックは、パンチョさんの「パナ、パナ」で覚えている人も多いんじゃないかな。興和は私の地元、名古屋の会社で、『かぜの季節』は風邪薬「コルゲンコーワ」の宣伝のための曲で、『恋の季節』を彷彿させるイントロです。「コルゲンコーワ」はこの曲で人気が出ました。「ウナコーワ」は、虫刺されの薬ですね。

──「ウナコーワ」の宣伝は、美空ひばりさんの蚊取り線香の宣伝「金蝶の夏、日本の夏」と同じくらいインパクトがありました。私は今もかゆみ止めの常備薬です(笑)。このようにピンキーとキラーズとして大活躍されたのですが、72年に解散。ソロに戻られるわけですが、喪失感はなかったのですか。

:今陽子ショー、私のリサイタルでステージに出て行くじゃないですか。1曲目始まる前から、「恋の季節!!」って客席からヤジが飛ぶのですよ。私が出演しているミュージカルでも、カーテンコールで私が呼ばれると「恋の季節を歌って!!」って。

びっくりしました。ミュージカル女優として出ていて、役を演じているのですよ。もう私、嫌になっちゃって、何年か『恋の季節』を全く歌わなかった時期がありました。それか、原曲とわからないくらいに崩して歌っていましたね。

尾崎紀世彦さんも『また逢う日まで』をかなり崩して歌っていらっしゃいました。私、その気持ちがすごくわかるのです。私の代名詞となる曲があるのは宝で、ありがたいのですが…。

──萩原健一さんもザ・テンプターズの時のヒット曲、『神様お願い』や『エメラルドの伝説』を原曲とわからないほど、崩して歌っていらっしゃいました。イメージが固定されるのは、厳しいのでしょうね。

:ショーケン(萩原健一さん)もジュリー(沢田研二さん)も、歌だけでなくて役者もやるじゃないですか。同じ時代を駆け抜けた仲間だから、ものすごくよくわかります。私も、ミュージカル女優をずっとやってきて、久々に歌を歌うとなると、昔のヒット曲を素直に歌えなくなるというか。20代の若いミュージシャンに演奏してもらうと、リズム感も違ってきます。

でも、私も大人になりました。もし、ライブの1曲目から「恋の季節!!」とヤジが飛んでも、「もうちょっと待って、あとで歌うからね」と余裕で、笑顔で返せるようになりました。ようやく、ここ数年のことです。50年掛かりました。

ましてや今回、大全を出すのですから、テレビ局から「オリジナルにできるだけ近い形で歌ってください」と言われて、バックのキラーズ役を演歌歌手とか、いろんなが人たちがステップを覚えてやってくれているじゃないですか。それをピンキーが崩したら、元も子もないですよね。

──なるほど。DVDのアカペラに至るまでは、今さんの『恋の季節』に対する長年の心の葛藤があったのですね。ミュージカルには、どういう経緯で入って行かれたのですか

:ピンキーとキラーズの時からミュージカルに出演させていただいていて、劇団四季の浅利慶太さん、藤田敏夫さんには、スパルタでしごかれました。

浅利慶太さんには「劇団四季に入らないか」ってずいぶんと熱心に勧誘されました。ソロになってからも高いワインを開けてね。私、『マンマ・ミーア!』も『キャッツ』も大好きですが、半年間くらい同じ役をずっと演じないといけないじゃないですか。他のお仕事は禁止ですし、飽きちゃうと思って、「私はシンガーで行きたいから」とずっとお断りしていました。

──90年代後半から2000年代の始めには、日本テレビ系列の出演者がベスト10に入った曲を、カラオケで歌う『THE夜もヒッパレ』という音楽番組があって、よくお見掛けしました。

:準レギュラーで出ていた『THE夜もヒッパレ』は、本人が歌うのでなくて、あくまで別の歌手やバラエティに出ているタレントが歌う音楽バラエティ番組で、視聴率も良かったです。

小室哲哉さんが作られた曲をずいぶん歌いました。小室さんの曲は音域が広くて、難しいのですよ。あの番組のおかげで、相川七瀬さん、尾崎亜美さん、ラルク・アン・シエル、B’z、GLAYとか、90年代の日本のビッグなポップスを勉強させていただきました。 冬のゲレンデの女王、広瀬香美さんの音域の広さときたら…。私、普段のキイが低いのに勘弁してよと思いながら、超高いキイまで必死で歌いました。

結局、難しい曲を歌いこなせる歌手は限られてきて、女性の出演者は私とか、渡辺真知子さん、庄野真代さん、麻倉未稀さんあたりに決まっていきました。男性は、尾崎紀世彦さん、桑名正博さん、尾藤イサオさん。我々、ベテラン歌手にとっても、90年代のポップスは歌うのがとても難しかったと思います。

──さまざまな歌手としての経験を積まれた今さんですが、『ピンキーとキラーズ大全』を切っ掛けに、ピンキーとキラーズの打ち立てた偉業、楽曲の良さが改めて注目され、再ブームとなればいいですね。

:大全には、実は今回、これまでのどのレコード、CDにも収録されていなくて、初めて収録された曲もあるのですよ。スタッフが頑張って発掘しました。私にとっても、本当にお宝なのです。(聞き手・長浜淳之介)

協力:濱田髙志
   キングレコード
   ホリプロ

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ピンキーとキラーズ大全

ピンキーとキラーズデビュー55周年記念特別企画。名曲から初音源化激レア音源まで!ピンキーとキラーズの全てがここに!

ピンキーとキラーズが残した膨大な楽曲のなかから、ヒット曲はもとより、アルバム未収録曲や主題歌、CMソング、企業歌を収録。

CDに加え、秘蔵映像や新録のMVを収録した豪華DVDで構成され、そのキャリアを俯瞰できる資料を満載したブックレットを同梱。

ブックレットには、今陽子の楽曲解説、ディスコグラフィ、そしてオールスタッフ所蔵の秘蔵写真を多数掲載。

またジャケットには、ピンキーとキラーズのポスターや公演パンフなどに数多くのイラストレーションを描いた稀代のイラストレーター和田誠氏のイラストを使用。

ピンキーこと今陽子が初めて公認し、監修にも参加した正にキングオブベスト、即完必至の永久保存版。

・豪華ボックス仕様 CD5枚組+ブックレット124頁(カラー16頁)+外箱
・ジャケットイラストレーション:和田誠
・封入特典:和田誠デザインジャケットステッカー

発売:キングレコード
定価:15,000円(税込)
販売サイト、詳細はコチラ

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15年連続で世界一。3000万台を突破した中国の2023年新車販売数

「とどまるところを知らない」としか言いようのない、中国自動車産業の成長。昨年の新車販売台数は3,000万台を超え15年連続世界一となり、輸出台数も日本を抜きついに世界一と、ダブルで世界一を記録するに至りました。いったい何がこの活況を支えているのでしょうか。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』では今回、その理由を考察。さらに2024年の展望を分析しています。

中国の新車販売が3,000万台を突破。NEV(新エネルギー車)比率3割超、2024年はどうなる?

中国自動車工業協会(中国自工会)が発表したデータにより、中国における2023年の自動車生産・販売はいずれも前年比12%増となり、3,000万台を超えた。

これにより新車販売は15年連続で世界一、乗用車販売は9年連続で2,000万台を超え、そのうち中国勢のシェアが56%に達した。

自動車輸出も急増して日本を抜き世界一になり、また新エネルギー車(NEV)販売も1,000万台に迫っている。

全体の状況

2024年、中国の自動車販売台数は3%程度の成長で3,100万台を超え、NEVは1,150万台になるという。

2023年初頭、ガソリン車の自動車税優遇や中央政府によるNEV補助金終了の影響を受け、出だしこそ低調だったが、月を追うごとに復調、同年12月には生産・販売がそれぞれ前年20%以上の成長となる300万台を超えた。

15年連続で世界一、2位の米国は1,546万台だからその差を確実に広げた形。中国は2029年に新車販売1,000万台を突破、2013年に2,000万台を突破していたが、次の1,000万台には11年を要したことになる。

乗用車販売

新車販売3,000万台のうち、8割以上が乗用車で、9年連続で2,000万台を超えた。ただし乗用車だけの成長率は全体を下回る10%程度となった。

中国勢だけでみると、前年比24%増となる1,459.6万台となり、米国全体の市場規模に匹敵、中国国内シェアは前年比6.1ポイント上昇して56%となった。値下げ攻勢が大きかったと分析されている。

NEV販売

NEV生産・販売はそれぞれ前年比35%以上成長して、1,000万台近くに達し、市場全体のシェアは前年比5.9ポイント上昇して31.6%となった。

ミニEVの販売は急減、中型のやや大きめなサイズが好まれるようになっている。理想(Lixiang)効果か、35~40万元の価格帯のNEV販売が倍増しているのも特徴。

自動車輸出

通年の自動車輸出は同58%増の491万台となった。中国自動車市場の成長に対する貢献比率は55.7%に達している。

BYDが前年比4.3倍増の25.2万台、奇瑞(Chery)が同2倍の92.5万台となった。

2023年1~11月、日本の自動車輸出台数は399万台のため、年間を通じて中国が初めての自動車輸出、世界一になる見込み。なお、中国税関による中国自動車輸出台数は522.1万台となっている。

2024年展望

2004年の中国新車販売市場は前年比3%上昇して3,100万台を超える見込みで、乗用車も同じ程度の成長を予想。そのうちNEVは1,150万台となり、前年比20%以上の成長を見込む。

輸出は550万台で、前年比12%程度の伸びに落ち着くという。

出典: https://auto.gasgoo.com/news/202401/12I70378853C110.shtml

CHINA CASEは株式会社NMSの商標です。

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翻訳小説200万部の25%。なぜイギリスで「日本の小説」が大人気なのか?

シェイクスピアをはじめ、日本で古くから読みつがれてきたイギリスの文学作品。しかし今、英国で日本の小説の人気が急上昇中であることをご存知でしょうか。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、2023年にイギリスで販売された翻訳小説200万部のうち、日本の作品が25%を占めたという現地有力紙の記事を紹介。その上で、日本の小説が世界で売れるのは「これから」だと読む理由を解説しています。

英訳された「日本の小説」が人気急上昇

今回は少しやわらかい話。今、日本の小説が英国で売れているという話です。1月27日サウスチャイナモーニングポストからの記事です。

英訳された日本の小説が人気急上昇

 

イギリスでは、ソーシャル・メディアのおかげで日本の小説の英訳版がブームとなっている。

 

TikTokの読者コミュニティであるBookTokのおかげもあって、英訳された日本の小説の売れ行きが英国で好調だ。特に日本の社会や文化を取り上げた小説がヒットしている。

 

TikTokには、10万回以上再生された動画が「#日本の本」というハッシュタグ付きで多数投稿されている。YouTubeには、これらの小説についてさらに詳しく解説した動画が多数アップされている。

 

昨年、イギリスの新聞『ガーディアン』は、同年イギリスで販売された翻訳小説200万部のうち、日本の作品が4分の1を占めたと報じた。

解説

イギリスで販売された翻訳小説の25%が日本の作品とは驚きです。それでは、どんな本が売れているのでしょうか?記事は続きます。

プーシキンプレス(出版社)でマネージング・ディレクターを務めるフロイデンハイム氏は語る。

 

「日本の小説は常に一定の人気を享受してきたが、村田沙耶香の『コンビニ人間』(2018年英語版出版)の成功が現在の人気ブームの幕開けとなった」

 

TikTokでは、吉本ばななや川上未映子などの作家の本を、音楽をバックにした短い動画で紹介している。

 

日本作品の中で人気のあるのは、川上さんの『Ms Ice Sandwich』(2020年)のような短編小説である。

 

もう一つコンスタントに売れているのは、村上龍さんの1980年の小説『コインロッカー・ベイビーズ』(2013年に英語で出版)だ。

 

プーシキン(出版社)は2019年、横溝のミステリーシリーズ『本陣殺人事件』を発売した。以来、彼の著書は約20万部を売り上げている。

 

横溝正史のセールスポイントは、伝統的なイギリスの犯罪小説に「日本流のひねり」を加えている点にある。イギリスの読者にとって「親しみやすいと同時に異なる」作品になっている。

この記事の著者・大澤裕さんのメルマガ

「大切なのは原作者じゃない」セクシー田中さん作者の死を冒涜、日本シナリオ作家協会が大炎上。“脅迫”を理由に動画削除し逃走も…「毎秒拡散しろ」ネット激怒

弊サイトでも既報の通り、計発行部数が100万部を突破し、昨年日本テレビ系列でドラマ化された人気コミック『セクシー田中さん』の作者で、25日に50歳の誕生日を迎えたばかりだった芦原妃名子さんが、1月29日に急死した悲しい出来事。ドラマは23年10月22日から12月24日まで、女優の木南晴夏(38)主演で放送されたが、その脚本を巡ってトラブルがあったと伝えられている。

【最新】『セクシー田中さん』声明合戦は「誠意」か「あざとい作文」か?脚本家「初耳」、編集部「寂しいです」に賛否…日テレだけが知る「誰が嘘をついているのか」

トラブル露呈のきっかけとなったのは、脚本を手掛けたA氏による自身のインスタグラムへの「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」という投稿だった。これを受け芦原さんは自身のX(旧ツイッター)で1月26日に経緯を説明。

『セクシー田中さん』のドラマ化に当たり、「必ず漫画に忠実に描き、忠実でない場合は芦原さんが加筆修正する」「完結していない原作漫画の今後に影響を及ぼさないよう、ドラマ終盤のあらすじやセリフは芦原さんが用意する」という2つの条件を制作サイドに提示した芦原さんだったが、毎回提出されてきたのは原作を大きく改変したプロットや脚本。全10話中の1~7話は芦原さんが加筆修正しほぼ原作通りの脚本を完成させたというが、8話については修正ができず、910話の脚本は自身が担当したとポストしていた。

芦原さんが切々と綴った経緯説明を目にしたネットユーザーは、「原作者との約束を反故にした」としてドラマ制作サイドを猛批判。その矛先には脚本家も含まれていたのは言うまでもない。

ところが28日、芦原さんは当該ポストをすべて削除し、こんな投稿を残し急死した。

【関連】『セクシー田中さん』作者・芦原妃名子さん急死。赤松健氏の“的外れな投稿”と日テレ側の“他人事感”あふれる「お悔やみ」が大炎上、「良い原作改変」と「原作クラッシャー」の違いとは?

『セクシー田中さん』のトラブルをどう語ったか

このような状況の中、脚本家の組織する「日本シナリオ作家協会」は芦原さんの急死が伝えられた29日夜、「【密談.特別編】緊急対談:原作者と脚本家はどう共存できるのか編」と題した動画を同協会のYouTubeチャンネルで公開。その内容が「あまりに酷い」と大きな話題となっている。

動画は多くの映画や人気テレビドラマを手掛ける女性脚本家Kと、50代以上ならば誰もが知る数々ドラマの脚本執筆だけでなく、小説家としての一面も持つ男性Bを中心とした4人のシナリオ作家らが、芦原さんの急死を受け原作者と脚本家の関係性などを語ったものだが、その発言内容は「脚本家擁護のエクスキューズ」と受け取られても致し方ないものだった。

「原作改変」についてKは、「最近はこだわりの強い原作者が増えている」とした上で、今回の『セクシー田中さん』を巡るトラブルに「芦原さんには芦原さんの、脚本家には脚本家のファンがいて、それぞれのファンが納得すれば済むことだったのに、あまりにも(脚本家を)責めすぎ」と発言。

さらにBは「僕はあの(芦原さんが出した)条件を付けられたらやらないなと思った」と語ったが、はたしてこれが、芦原さんの急死が伝えられたその日の夜に公開する動画にふさわしい内容と言えるのだろうか。

『のだめカンタービレ』の原作者もXで心情を吐露

中でも批判が集中したのはKの以下のコメント。

「私は原作者の方に会いたくない派なんですよ。私が対峙するのは原作であって、原作者の方はあんまり関係ないかなっていう」

この「原作者軽視」発言には多くのネットユーザーが憤慨し、否定的なポストがあふれた。

《あまりに原作者に対するリスペクトがなさすぎる》

《脚本家は原作者を下に見ているのか》

《これ原作者に面と向かって言えるのかと思ったけどそもそも会わないのか》

《つまりは原作だけよこせよってことだな》

《原作と対峙してぶっ壊すのが脚本家の仕事かw》

このKの発言には現役売れっ子漫画家も反応。ドラマ・映画化された人気コミック『のだめカンタービレ』の原作者・二ノ宮知子氏(54)は自身のXにこんなポストを投稿した。

「原作者には会いたくない」っていうのを見た。うん知ってる。だから問題が起きるんだって…。そういう方は、お好きにどうぞって案件だけ探せばいいのではないかな。面倒が嫌なのはお互い様だしね。すぐ消すけど

宣言通り現在当該ポストは削除されているが、原作者としての偽らざる気持ちの吐露だろう。ちなみにこちらも削除されているが、彼女は原作の改変に関して次のように綴っている。

お部屋探しと一緒。北向きで大家がうるさいからやめようとか、ペット禁止だからやめようとか。DIYオッケーな物件もあるだろうし。私もドアぐらい変えてもいいよ、とかあるし。でも何も言わないで変えたら怒るかもだよ。

煮っころがしに秘められた凄いパワー。里芋のヌメリが舌にも身体にも美味しいワケ

煮物にすると美味しい里芋、あのヌメリにはどんな秘密があるのでしょうか? 今回の無料メルマガ『美容と健康ひとくちメモ』では、そんな里芋の効用についてご紹介しています。

ヌメリはダテではない!

サトイモは、日本には稲よりも早く伝わったと言われ、主成分はデンプン、たんぱく質、カリウムで、皮をむくときのヌメリ中に含まれる成分は、体内に入るとグルクロ酸に変わって、胃や腸壁の潰瘍を予防し肝臓を強化したり、たんぱく質の消化吸収を助ける作用や、滋養強壮作用などのたくさんの働きがあるそう。

ヌメリ成分のガラクタンは、脳細胞を活性化させ認知症やボケを予防する効果や免疫性の向上、がんの発生・進行の防止、風邪の予防にも働いてくれたり、さらに、消化を促進する作用もあり、整腸と便秘の解消に大変効果的らしいです。

また、体内の余分な塩分を排出し、高血圧やむくみを防ぐカリウム、糖質の分解を助けるビタミンB1、便通を促し、体内のコレステロールや毒素を排泄する食物繊維などが豊富に含まれているそうです。

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“猛獣”を手懐けられるか。日本が「第2次トランプ政権」と良好な関係を築く術は?

いよいよ11月5日に迫ったアメリカ合衆国大統領選挙。現職のバイデン氏とトランプ前大統領の再戦が確実と見られ、僅差ながらトランプ氏優勢との世論調査の結果も伝えられています。米国民がトランプ氏を選択した場合、日本はどのような影響を受けることになるのでしょうか。安全保障や危機管理に詳しいアッズーリさんは今回、我が国の首相がトランプ氏の「個人的な信頼」を得ることの重要性を解説するとともに、それが叶わなかった際に米国側が日本に取りうる対応を考察。さらに第2次トランプ政権が日本に与える「間接的な影響」について解説しています。

米大統領選は今年の「Xデー」。選挙結果は日本にどのような影響を与えるのか?

今年のエックスデーを挙げるとすれば、11月5日だろう。11月5日、米国では大統領選挙が行われるが、既に争う2名による戦いは始まっている。1月15日、オハイオ州では共和党候補者選びの予備選が行われ、トランプが圧倒的勝利を収めた。続くニューハンプシャー戦でもトランプが圧勝し、最大のライバルになると言われてきたフロリダ州知事のデサンティスは選挙戦から撤退し、トランプ支持に回る決意を示した。残るはヘイリー元国連大使だが、既にいつまで選挙を続けるかという状況だ。

そして、バイデンVSトランプの再戦となるわけだが、米国内ではバイデンの4年間に対する肯定的な評価は少なく、支持率も3割程度しかない。ウクライナ支援に対する国民の不満も強まり、何より高齢という部分が選挙戦を大きく不利にしている。そして、米国民の多くは米国が外国の紛争に深く介入することを望んでおらず、国内経済や移民対策、テロ対策など“米国を守る”行動を優先する指導者の誕生を待っている。これが今日の米国であり、それに照らせばトランプの方が圧倒的に有利な環境にあろう。実際、両者の比較ではトランプ有利の報道が多い。

国益を優先し戦略的に動いた安倍晋三氏

では、仮に第2次トランプ政権となれば、日本にはどのような影響が考えられようか。

これについて我々がまず注意しなければならないのは、“第1次トランプ政権の時に日米関係が良好だったので今回も問題ないだろう”と勝手に認識することだ。

2016年の米大統領選挙でトランプがヒラリー・クリントンに勝利した時、日本では過激な発言を繰り返すトランプとどう付き合っていくかと日米関係の行方を不安視する声が広がっていった。だが、日本の国益を冷静に考え、対トランプで戦略的に動いたのが安倍元総理だった。

トランプ氏が勝利した後、世界の指導者でトランプに真っ先に会いに行ったのが安倍晋三で、就任前にニューヨークにあるトランプタワーを訪れ、そこでトランプの趣味であるゴルフクラブ手土産に渡し、良好な日米関係を維持、構築すべく人的交流を図った。

その後、安倍とトランプは日米会談を行うごとに共通の趣味であるゴルフで個人的な信頼関係を深め、トランプは安倍への信頼を持つようになり、安倍は日本国内に漂っていたトランプ不安論を払拭することに成功した。