Apple Watchで最も早くオシャレになる方法 〜ファッション目線で語る腕時計の歴史〜

Apple Watchがいよいよ発売されます。しかし巷で噂になっているものの、種類がありすぎてどれを選べばいいかわからないって人も多いはず。そこでまぐまぐは、現役メンズファッション専門のバイヤーのMBさんにApple Watchの着こなし方を聞いてきました。Apple Watchとは一体なんなのか? 時計&ファッション業界はどう思っているのか? どの服装に合わせればいいのか? ファッションにもデザインにも腕時計にも詳しい、MBさんならではの目線でApple Watchを語ってもらいます。第一回は腕時計の歴史の中で見た、ファッションアイテムとしてのApple Watchです。

ファッションアイテムとして魅力のあるApple Watch

150423applewatchmb

ついに4月24日に日本発売となった「Apple Watch」。アップルとしては初の、身につけることのできるウェアラブル端末。全く新しい提案だけに「どんな製品なのか?」と疑問に思う人もいるはず。

アップルの代表製品「iPhone」は日本上陸時に「日本では流行らない」「日本の携帯電話の方が優れている」と散々言われたものの、気がつけば今は電車の中で見かけるのはiPhoneだらけという状況になりました。アップルウォッチもその現象が起こるかどうか・・・。

アップル製品は常に「新しいライフスタイルの提案」を標榜します。全く新しいだけに既存の感覚では計り知れず、「一体これが何なのか?」をうまく説明できないのがアップル製品の特徴です。

アップルウォッチの魅力を形成する鍵を握るのが「アプリ開発」でしょう。

各社がApple Watch用のアプリをリリースし、様々な可能性を広げていった時に、具体的な「新しいライフスタイル像」が見えてくるでしょう。

iPhoneも発売当初は「???」といった感じでしたが、アプリがどんどん増えてくるにつれ、「こんなこともできるのか!」と魅力がわかりやすく具体化していき、普及へと繋がりました。

しかし今回、「ウェアラブル端末」ということでiPhoneにはないもう一つ別の観点からの魅力があります。それは「ファッションアイテム」という観点。

Apple Watchには「どうだ!真っ先に手に入れたぞー!へへーん!」というだけではない、ファッションアイテムとしての大きな魅力があります。

今回は時計流行の歴史と共に「何故アップルウォッチがイケているのか」の理由を語ります。

クォーツ時計と機械式時計と携帯電話の戦い

1970年代、時計業界には「クォーツショック」という時代の転換点がありました。

ぜんまいで駆動させていた「機械式時計」に変わり、水晶振動で時間を制御させる「クォーツ時計」がメインの舞台に躍り出たのです。

仕掛け人は日本企業のセイコー

職人が手作業で作るため数十万円と高価だった「機械式時計」から、デジタルで時を制御する中国生産が可能な数千円の「クォーツ時計」に。価格はもちろん、時間を刻む精度も、ストップウォッチや日付表示などの機能性も「クォーツ時計」に軍配があがり、機械式時計のメッカであるスイス時計業界は大打撃を受けました。一般の人たちは安易に「クォーツ時計」に流れ、スイスの時計会社数はわずか10年で全盛期の半分以下に激減しました。

今後の時計業界は「クォーツ時計」の一人勝ちかと思われたものの、意外にもロレックスやオメガなどの生き残ったスイス時計ブランド達は今も順調に右肩上がりに推移しているところが少なくありません。

機械式時計が現代に残っている理由は色々なものがありますが、一つに「機能面以外の価値」へと重きを置いているところがあるでしょう。「クォーツ時計は正確だし安いけれど、一生かけて使いたいのは機械式時計」という人は少なくありません。ファッション的な価値はもちろんですが、機械式時計はメンテナンス次第では100年以上の使用に耐えます。子供や孫の世代まで受け継ぐ「形見」としての魅力なども。クォーツ時計と比べる土俵が違うため、ブランド化された数社が生き残っているのも納得できるのです。

そして機械式時計が残っている理由のもう一つ、遠因ではありますが「携帯電話の普及」があります。クォーツショック以降、一人勝ちな印象のあった「クォーツ時計」ですが、そのシェアを奪ってしまったのは意外にも「携帯電話」でした。

携帯電話の普及により、若い世代は皆時計を持たなくなってしまったのです。そもそも「機能性」と「手軽さ」が受けて普及した「クォーツ時計」ですから、「機能性」「手軽さ」どちらも携帯電話の時計機能には簡単に負けてしまいます

違う土俵で比べる余地のある「機械式時計」とは異なり、同じ土俵で比べてしまわれる「クォーツ時計」に勝ち目はありません。結果、若い人たちの腕元からどんどん時計が消えていきました。

「時間なんて携帯電話で確認できるじゃん」

「なんで時計なんて買わなきゃいけないの?」

携帯電話が普及したせいでこんな会話が普通に展開される様になった中、唯一対抗できる存在が「機械式時計」。ファッション感度の高いデザイン、世代を超えて受け継ぐことのできるぜんまい駆動の魅力、ステータス性など、全く別次元での魅力を持つ機械式時計は、遠因ながら「携帯電話の普及」という一大変革のおかげで、その存在価値を一層高めることに成功しました。

結果、機械式時計は再び人気に。「新社会人になったから」とタグホイヤーなどの機械式時計を買う若者も珍しくなくなりました。2000年頃の「セレブブーム」も高級時計の人気後押しとなり、大きく売上を伸ばしたブランドも少なくありません。

しかし「ファッション」とは揺り戻しがあるものです。

>>次ページ レトロフューチャー時計の登場

2016年在韓米軍撤退、そして日本はどうなる? 高城剛独占インタビュー第2弾

第1弾に引き続き、高城剛ロングインタビュー第2弾をお届け。今回のキワードは2016年のアメリカ大統領選。そこから世界は急激に変わり、日本、韓国からの米軍撤退、そして憲法改正、北朝鮮との行く末まで、これから先の未来へ具体的に迫っていきます。

2018年以降日本は北朝鮮との緊張が極度に高まる

―政治や経済について2015年以降はどうなると感じていますか?

政治も経済もアメリカ次第だとずっと思っています。戦後の日本を見てもそうですけど、アメリカのご指導のもとにずっとやってきて、未だにアメリカの影響というか意向を全部聞いていますよね。あまり表面化していませんが、事実です。また、政治家が変わってもブレーンすなわち官僚が一緒ですから、変わらないですよね。ということはアメリカが変わらない限り、日本は変わらないんですよ。

アメリカは、オバマが中間選挙で負けてどうのこうのっていいますけど、むしろ逆で、オバマは残り2年でやりたい放題やろうと思っていると感じます。移民政策やキューバとの急速な関係改善などを見てもね。次は2016年に大統領選がありますが、これは共和党が大統領になれる最後のチャンスなんです。それ以降は二度と共和党からは大統領は出ない可能性が高い。なぜなら移民が増えているからで、その移民のほとんどは民主党に入れるわけです。オバマは、中間選挙で負けたあと、違法移民も不法滞在者も全部グリーンカードを出して国民にするって発表しました。まず、早々に不法移民500万人をアメリカ人にするんですよ。そうするとその人達は全部民主党に投票するじゃないですか。なにしろ、不法滞在者だったのに、アメリカ市民にしてもらったんだから。だから民主主義のルールで言えば、次の大統領選は共和党から大統領が選出される可能性がある最後の選挙になると思います。よっぽどのことがない限りね。もうすでにアメリカ人の10人にひとりは、英語が苦手な人なんです。アメリカは、大きくかわりつつあります。

そんななか日本、特に自民党の一部の人達というのは、共和党の旧勢力と近いわけですよね。今、手を握ってしまったら、その次の日本は手を握る相手がいなくなることになります。政治も経済も。ウォール街は両党に足掛けしていますけど、実際は民主党に非常に近い立場です。共和党は言うまでもなく、ネオコンとともにある軍産複合体がいまだ強いですよね。公共事業としての戦争。なにしろ、21世紀のはじめの十年で、米国は300兆円も予算を新規に増やし、ミリタリーバブルが起きました。基本的に日本もこの方向に進むと思います。かつてのようなゼネコンからの集金はもう期待できませんから。

―では、2014年の選挙で自民党が勝利したということは、最後の共和党と組んでしまったっていうことですか。

というより、米国同様日本という国も資本家のものになりつつある、という認識のほうが正しいと思います。たしかに安倍政権は、歴史的に見ても行動から見ても、共和党と行動を共にしていますので、次に共和党が政権を取って一時的に安定したとしても、その後日本はひどい状態になるでしょう。オバマが安倍首相と合わない理由は、共和党のネオコンや軍産複合体と行動を共にしているからです。米国の公共事業としての戦争を、日本もどこかで行うことになると思います。改憲がどうのこうではなく、お金の動きを追うとわかると思いますよ。本当は、絶対に戦争はしませんけど、お金を日米軍事産業に流してゼネコンに変わる利権を自民党はあらたに確保します、と言えばいいんでしょうけど、そんなこと言えませんからね。そして、気がつくと戦争するはずじゃなかったのに、戦争させられてしまうことになると思います。

>>次ページ 2016年在韓米軍撤退が日本に与える影響

失敗だらけの日本外交、歴史修正主義者というレッテルはどう貼られたのか?

中国・韓国との関係悪化にくわえ、邦人人質が殺害される結果となった「イスラム国」への対応など、何かと取り沙汰される日本外交の失策の数々。無料メルマガ『軍事情報』に定期的にコラムを寄せる国際政治学者の大礒正美さんは、いまこそ外交の大改革が必要であると力説しています。

「歴史修正主義者・安倍」というレッテルはどう貼られたのか

安倍晋三首相は2月12日の施政方針演説で、「戦後以来の大改革」「農政改革」など、「改革」を36回、列挙して話題となった。その意欲は分かるが、いちばん肝心な「外交の改革」に触れていないのは、どうにも解せない。

戦後70年にして、日本の外交が失敗続きであることは、ほとんどの国民にも理解されつつある。今夏に予定されている安倍談話に、同盟国のアメリカが、中国、韓国とほとんど同じ牽制と圧力をかけていることが、その失敗がいかに大きなものかを物語っている。

外務省や外交官個人の能力に、すべての責任を負わせることはできないが、今日の外交敗北の遠因を探ると、1941年12月、日米開戦の通告を指定時刻に米政府に手渡すことができなかった時点に遡るべきだろう。

これでルーズベルト大統領は、米国民に対して「卑劣な奇襲を忘れるな」と刷り込むことに成功した。もし、駐米日本大使館がハワイ奇襲までに開戦通告を果たしていたならば、その後の戦況も、戦後の対日関係も大きく変わっていただろう。

この「卑劣な日本人」という刷り込みが、現在の安倍首相に対する「歴史修正主義者」というレッテル貼りに、ダイレクトに結びついていると考えられる。日米同盟関係の深化を謳いながら、実は東京裁判を否定し、米国製の秩序を覆そうとしているのではないかと、本気で疑っているのである。

ナイ、アーミテージを始めとする対日専門家(ジャパン・ハンドラー)のほとんどが、突然のように変心し、韓国の代弁者として日本に当たり始めたのは、まさに日本外交の失敗以外の何ものでもない。

今や知らない日本人も多くなったが、真珠湾攻撃の最中に、まだぽつんぽつんとタイプを打っていた大使館員は、のちに処分されるどころか、2人が外務官僚トップの事務次官に栄進している。反論もあるが責任を取った館員はひとりもいない。

>>次ページ 戦後最悪の外交失策となった「天皇訪中」

官邸ドローン侵入問題、仮想戦記作家ならこう対策する

首都上空の警備体制の手薄さが露見する形となった、首相官邸屋上でドローンが発見された騒ぎ。この記事にも詳しいですが、今回のような事件を防ぐ手立てはあるのでしょうか。人気の架空戦記作家で軍事情報に精通する大石英司さんは自身のメルマガで、”鷹匠導入”を含めた対処法を記しています。

ここは鷹匠の出番!

参照記事:首相官邸屋上にドローン セシウム由来の放射線検出DJIの新型ドローン「ファントム3」は13万円台 三井住友が保険

保険付きで大々的にドローンを売りますとニュースになった翌日に、それがこんな悪事に使われるなんて。

官邸の屋上ということは、事実上、「命中」したわけです。GPSナビの可能性もあるし、映像を飛ばして確認しながらの可能性もある。恐らくは夜の決行だろうから、何処かから機体を目視して操縦ということはあり得ないでしょう。

9.11のテロを除けば、こんな平和な国で、最新のNBCテロが起きてきたという歴史は皮肉ですが。

問題は犯人像で、従来型の過激派なら、ニュースになる前に犯行声明なり出すだろうことを考えると、その、恐らくは汚染土を使っただろうテロは、反原発で新しく生まれた過激派グループの可能性もあるでしょう。もちろん、個人でも出来るだろうけれど。

ま、しかし撃墜するとなると難儀なことですわな。ここはレーザーなんてチンケなことは言わずに、CIWSで行こうよ! みんな見たいだろう?(^_^;)、帝都の心臓部で、バルカン・ファランクスがブィ~ン! と唸りを上げてターゲットを破壊するシーンが!あの官邸の坂道を20ミリ砲弾の空薬莢が束になって転がるシーンを思うと胸熱だぜ!

あるいは、シーRAMでも良いよ。シーRAMの乱れ打ち! オーバースペックだ?破片が?細けぇことは良いんだよ! 帝都をドローンの脅威から守るという強い意志を示すことが大事なんだから。

てか、いっそ鷹匠でヨクネ? うっかり撃墜したら、地上にダーティ・ボムをばらまきかねないわけだし。ここは伝統に則り、鷹匠を首相官邸に配備して、終日見張りさせれば良いじゃん。いざ飛んで来たら、上空から舞い降りてガシッと鷲づかみにして降ろせば良いんだし。

海外の要人を官邸に招く時は、良い観光にもなるじゃん。鷹匠、これ一択(^_^;)。問題は夜よね。梟とか訓練できるんだろうか。

さて真面目な話。センサーは音響センサーとイメージ・センサーを組み合わせれば、すぐ開発できる。欧米は現物作っているし。撃墜も、ミサイルじゃないから、低出力のレーザーで間に合う。射程なんて500メートルも要らない。300メートルもあれば十分でしょう。開発は半年もあれば十分(まじめな話、技本とかもっと早くに開発に取り組むべきだった)。それまでは、財務大臣にショットガン持たせて官邸屋上に配備しましょうかw。

残る問題は、二つ。一つは、今回の事件に限って言えば、いったいこれ、何の罪に問えるの?家宅侵入?仮にボトルの中身が、汚染土だとしたら、問えるのはせいぜい、ゴミの不法投棄でしょう。ただの土くれを上空からばらまこうとしただけの話。せいぜい書類送検止まりでしょう。

もう一つは、いざ迎撃態勢を整備するとなったら、それは何処が担当するのか?国内治安だから、明らかに警視庁の領分でしょう。でも警察は、警察比例の原則もあるし、そんなオーバーキルな兵器は扱い馴れないから、防空という意味合いからも、運用は自衛隊に任せた方が無難ということになる。

すると、自衛隊は、恒常的に治安出動命令を受けて、武力行使するということになるんだろうか?この辺りのことを詰めると、新しい法律を書かないことには、少なくとも自衛隊は対処できないでしょう。ウルトラCとしては、領空侵犯対処であると言えなくもないw。ただ、領空内に出現するアンノウンに対して、スクランブルして警告射撃とか都心の上空でできるとは思えません罠(^_^;)。お世辞にも現実的とは言えない。

これはいろんな意味で、対処して撃墜するためにも、逮捕して罰するためにも、新しい法律が2、3本必要になるでしょう。成立には何年も掛かることになる。

『日刊 大石英司の代替空港』2015.4.23号より一部抜粋

【2015.4.23号の目次】
・首相官邸屋上にドローン セシウム由来の放射線検出
・DJIの新型ドローン「ファントム3」は13万円台 三井住友が保険
・【官邸屋上に「ドローン」】枝野氏「自衛隊海外派遣にうつつぬかす前に対策を」
・戦後70年談話 首相は「侵略」を避けたいのか
・安倍首相の演説、韓国が遺憾表明 「おわび」なしを批判
・首相演説「深い反省」表明…「おわび」に触れず
・2014年度の賃金は前年割れだった!
・アベノミクスで買い物をやめた「30代」
・怒る女性誌:政権批判、読者に押され 改憲…本当に必要?
・高浜原発とまるで違う判断 鹿児島地裁の決定文は福井地裁の4倍超! 科
学的に検証
・船戸与一さんが死去 「山猫の夏」などの冒険小説
・教授が「パクリだけのリポート書け」…目的は?
・トヨタ野球CM動画で注目を一身に集めた稲村亜美の神スイング
・副操縦士コーヒーこぼし…大統領機エンジン停止
・KADOKAWA、アマゾンと直接取引開始
・小室哲哉が嫉妬した曲を告白 「宇多田ヒカルが僕を終わらせた」
・萩原流行さん、バイクで転倒し死亡 高円寺の青梅街道…病院搬送1時間半後に
・有料版おまけ ドローン市場が潰えた日
・台湾シークレットサービスの危険な射撃ドリル映像が物議を醸す

著者/大石英司
作家、鹿児島県出身、川崎市高津区在住。国内外の注目ニュースに関して alternative な視点を提供するメルマガはビジネスマンなら必読です。
<<お試し読みはこちら>>

さすが世界のケン・ワタナベ、ブロードウェイ主役でも全くブレない取材対応

渡辺謙が主演を務めるブロードウェイ公演『王様と私』の本公演が全米でスタートし好評を博しています。そんな世界のケン・ワタナベを過去2回インタビューしたという米国邦字新聞「WEEKLY Biz」の発行人・高橋克明さんは、謙さんの”どんな相手に対しても態度を変えない姿勢”を絶賛しています。

インタビューの舞台裏 -Bout.12- 渡辺謙

日本でも報道されていることと思われますが、ミュージカル「The King and I(王様と私)」が先週、正式なオープニングを迎えました。日本を代表する”ハリウッドスター”渡辺謙さんが主演を務めます。

そのオープニングレセプションに取材で行ってきました。共演者や招待されたハリウッドスターの中でも堂々とした謙さんのオーラは特筆すべきものでした。

過去、2回渡辺謙さんに単独インタビューをさせて頂きました。お会いする前のイメージでは、もう少しガッチリされた体格の方と思っていたのですが、テレビ画面やスクリーンで見る以上にスラッとされていて(テレビで見ると少し太って見えるっていうのは本当だな)、とにかくカッコ良かった、というのが印象です。

そして見た目の印象以上に、強く思い出として残っているのは「なんて親切な方だろう」といった内面の印象でした。

ちょうど僕たちが取材をする直前まで、アメリカの某大手テレビ番組の取材を受けていました。全米に放送される地上波の番組です。

その直後に、現地のローカル新聞の、しかも在米の日本人だけを対象にしている僕たちの取材に入って頂いたわけですが、さっきまでの有名リポーターへの質問の受け答えと、僕のソレと、声のトーンも、真剣に聞いてくれる眼差しも、答える内容も、寸分の違いもなかった。まったく同じように正面から真摯に受け答えをしてくれました

実はコレ、意外と珍しい事なんです。

その人が「いい人」、とか「悪い人」とか、そんな問題じゃない。

人間、特に表に出る職業をしている人にとって、対象の媒体、大小に関わらず、すべてに同じように対応するって不可能に近いくらい難しい事だと、地元のローカル紙である僕たちは経験上知っています。

従来、取材日という日を設定して、朝から晩まで何社も連続で質疑応答が繰り返されます。例え、その人が”いい人”であったとしても、朝から何度も同じ質問をされるのは、やっぱりウンザリだと思うんです(そこをウンザリさせないのがインタビュアーの力量であったりもするのですが)。

それが、例えば、誰もが知っているテレビ番組のカメラと、誰がどこで読んでるかわからないフリーペーパーの素人丸出しの編集者と、同じように対応する方が無理ってもんだと思います。

実際、名前は伏せておきますが、元メジャーリーガーの某日本人選手なんて、こっちが笑っちゃうくらい、むしろ気持ちいいくらい対応を変えられたこともあります(笑)。

謙さんの場合は、それが、まっっっっぁたく、ありませんでした。

ひとつのインタビューに対しても、まったく手を抜かない姿勢―。それを感じたときに、かつてアジア人では絶対不可能と言われたオン・ブロードウェイの主役をはることも、ハリウッドスターとして世界的な名声を手に入れる事も、僕にとってはまったく不思議な事ではありませんでした。

image by: Wikipedia

『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』 Vol.017より一部抜粋

【Vol.017の目次】
1.今日のニューヨーク  Vol.16 「NYのチップ事情(1)」
─最前線で日々NYを取材している筆者の感じた、今日の摩天楼、今日出会ったニューヨーカーetc. 思うままに綴るコラム。

2.インタビューの舞台裏 -Bout.12- 渡辺謙
─過去400人の著名人に取材した際の舞台裏。本記事に書けなかった「あの人」の裏話。

3.NYの雑種犬、みりんの大冒険 -第14章-
─フェイスブックやブログ上では筆者以上の人気を誇る、うちの雑種犬”みりん”のNY冒険綺譚。

4.NEW YORK の一枚 Vol.13
─ 弊紙カメラマンが撮った今日のニューヨーク

5.Q&A

著者/高橋克明
全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる
≪無料サンプルはこちら≫

鳥貴族vs鳥二郎のパクリ訴訟、関ジャニ∞ファンも巻き込んだ争いになるかも

関ジャニ∞の大倉忠義の父が経営する焼き鳥チェーン店『鳥貴族』が、ロゴや内装、メニューに至るまでほぼすべてを真似られたとして『鳥二郎』に対して訴訟を起こしました。このように競合店を真似ることを業界内ではTTP(徹底的にパクる)というそうです。そんな外食業界の注目度大の訴訟について、『鳥貴族』社長と個人的な付き合いもあるステーキけんの社長が詳しく解説しています。

『鳥貴族』vs.『鳥二郎』

 

「鳥貴族」が『鳥貴族』を完全にパクった『鳥二郎』に対して6,050万円の損害賠償と看板や広告物の撤去を求めた訴訟を起こしました。

『鳥二郎』の運営会社である「秀インターワン」は、京都が本拠地の外食企業で、多業態で90店舗ちょっとを運営しています。この話は昨年の暮れにフードリンクニュースで取り上げられて知りました。

『鳥貴族』の大倉社長を存じ上げておりますが「似てようが似てまいが、お客様に支持してもらえる店が残ればいいんです」なんてことを言いそうな温厚な性格です。なのでこの裁判は株式上場も果たしたことで投資家からのプレッシャーだったのかなぁ、なんて推測します。

内容証明を送ったりはしてたのだろうけど「秀インターワン」社が全く応じなかったので裁判になったのでしょうが、裁判は時間もお金も手間もかかります。できることならやりたくありません。訴える方も訴えられる方も弁護士を付けるでしょうからコストがかかります。弁護士によって報酬規定は大いに異なりますが、強い弁護士はやはりそれなりの弁護士報酬を要求してきます。コスト優先で弱っちい弁護士に頼むと、まさかそんな和解案持ってくる? とか判決まで持ち込まれてサクッと負けてくれたりします。一旦判決で敗訴した場合に、上告審で巻き返すのは相当大変です。

さてこの度の裁判は外食業界において注目度は非常に高いです。確かに似てますが、全く同じではありません。『鳥貴族』が全品280円を売り文句にしているのに対し、『鳥二郎』じゃ全品270円をうたってますので、利用者側からすると、むしろ価格競争力では同社の方が上なのであります。「不正競争防止法を知りながら営業している」と『鳥貴族』は主張していますが裁判でそれを立証するのも困難かと思います。

どちらにしても訴えられた「秀インターワン」社は仮に勝訴したとしても弁護士の成功報酬が発生します。着手で10%、成功報酬で20%ぐらいを請求してくる弁士は多いです。6,050万円の訴訟ですから、勝訴したとしても1,800万円かかったりします。タイムチャージで1時間5万円とかそんな契約もありますが、判決が長引けば長引くほど弁護費用がかさんで行きます。

またコストの問題以外に従業員のモチベーションを維持するのが難しいですよね。周知の事実ですが『鳥貴族』の大倉社長のご子息は、関ジャニ∞の大倉君。ファンの有志が恐らく結束してネガティブキャンペーンとかやるんだろうな。そうなると『鳥二郎』だけじゃなくて他の店にまで影響が及ぶことになるだろうから、意地にならず撤退した方が私はいいと思います。新規採用するにも絶対にネガティブになると思うんだけどね。どうなんだろう。

僕はいわゆるあのような、パクり業態と世間に言われながらも一生懸命働ける人のモチベーションがどうも理解できないのでね。いずれにしても今後の動向に注目したいと思います。

『<ロードサイドのハイエナ> 井戸実のブラックメルマガ』 190号店より一部抜粋

【190号店の目次】
★ご挨拶
★レストラン訪問記
★井戸実コンシェルジュ
★『イヌオク』コラボ今週の物件!
★新コーナー!! 失敗の軌跡
★アーリーの失敗例から学ぶ Mr.Idoの成功哲学
★Q&Aコーナー
★物語 「チバカラス」
★最後に

著者/井戸実
神奈川県川崎市出身。寿司職人の修業を経て数社の会社を渡り歩く。2006年7月にステーキハンバーグ&サラダバーけんを開業。レストラン訪問記やQ&Aが充実のメルマガは毎週水曜配信。
≪無料サンプルはこちら≫

source: フードドリンクニュース

あなたの家に潜む、飼いねこの命を奪うこれだけの危険

あなたの日常に癒しを与えてくれるねこ。家族も同然という方も多いかと思います。そんな大切な”家族”が命を落としてしまう危険が、家の中にもたくさん潜んでいること、知っていましたか? 悲しい思いをしないよう、医学博士でしゃべるねこを飼うしんコロさんが提唱する「ねこの命を守る7個条」をしっかり頭に入れておいてください!

ねこの命を守る7箇条

『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』 Vol.075号より一部抜粋

メルマガ読者さんの中には、ねこを飼っている方は多いと思います。家庭内での事故は、人間だけでなくねこ達にも起き得ます。今日は、ねこに起きやすい家庭内事故の防止について一緒に考えてみるのはいかがでしょうか。皆さんはきっと既に色々気をつけられていることとは思いますが、幸せな毎日を決して悲しいものにしないように、今一度どのようなことに気をつけるべきか、一緒に考えてみましょう。

僕が思いつく、ねこに起こりうる家庭内事故を、「ねこの命を守る7箇条」としてリストアップしてみたいと思います。

(1)熱いものから目を離さない!

大量の熱湯などを鍋で沸かす時はコン奥を使ったり、鍋なども安定したものを使うのも良いでしょう。また、ねこが突然コンロの上に飛び乗ることもあります。キッチンがドアを閉められるのであれば、料理中はねこを入れないのが最も安全です。我が家のようにオープンになっている場合は、鍋に火を入れたら決して目を離さないことです。

また、キッチン以外でも熱を持つものはあります。古いタイプの石油ストーブなどは至近距離ではかなりの高熱になります。ストーブの上に飛び乗ったり、その上のやかんをひっくり返す可能性もあります。ペットがいても安全なタイプのファンヒーターなどを使うのが良いでしょう。その他、アイロン等でもやけどの可能性はあります。アイロンが熱いうちは目を離さないようにしましょう。

(2)風呂場にいれるべからず!

お風呂の浴槽でねこが溺死するという事故は恐らく家庭内事故のトップ3に入ります。日本のお風呂は深いので、使用後に水位が下がっている状態の所にねこが落ちると、足が底に届かず、なおかつ淵に掴まることもできないということが起き、溺れてしまうことがあります。残り湯があたたかいので浴槽の蓋の上でくつろぐのが好きなねこも多いですが、これは危険なのでやめて下さい。お風呂には入れないようにするか、使用後は水を抜いて下さい。蓋があっても安全ではありません。蓋ごとねこが浴槽に落ちて、蓋が邪魔して這い上がれないなどの事故も起き得ます。

また、洗濯機も要注意です。洗濯する服の中にもぐってしまうねこもいるので、ねこが入っているのを気づかず洗濯機を回してしまう危険性もあります。特にドラム式の洗濯機は、一度回し始めるとすぐにドアを開けられないものがあります。その短時間でもねこは窒息死します。洗濯機を回す時には、中にねこが入っていないことを確認しましょう。

(3)放置禁止なのはおもちゃだけではない!

ねこはおもちゃで遊ぶのが大好きですが、誤飲してしまいそうな小さいおもちゃや等は放置しないようにしましょう。目を離している時に飲み込んで窒息してしまうこともあります。

またカプセルや錠剤などのなども放置しないようにしましょう。薬をテーブルに出して、水をとりに台所に向かう一瞬でさえねこが飲み込んでしまうことがあります。代謝ができない薬だったら死に至ることもあります。

しおちゃんはつり遊びが大好きですが、体に絡みつく可能性があるも時には危険です。首と家具の足に絡んでしまい、もがいてさらに締め付けて窒息してしまう危険性もあります。ビニールの手提げ袋なども、手にもつ部分が輪になっており、ねこが首を通して絡みつく可能性があります。

さらに、メルマガの読者さんからのお便りでもありましたが、意外にあるのが箸やペンをくわえたまま高いところから飛び降り、それが脳に刺さってしまうというケースです。食卓の準備をしているほんのちょっとの隙に、ねこが箸をくわえて飛び降りてしまうということもあります。以前、しおちゃんも箸を齧る癖があって、それ以来僕も箸は放置しないようにしました。ペンなども、先が鋭利なものは、引き出しや安定したペン立てに入れるようにしています。

また、鋭利繋がりでは包丁を扱う時も注意です。意外に危ないのは包丁で食材を切っている時よりも、包丁を洗ったり拭いたりしている時など、気を抜いている時にねこがキッチンに飛び乗ってきたりした時です。包丁を扱う時は一時も気を抜かず、ねこの位置を把握しておきましょう。もちろん、包丁やナイフを放置することは論外です。

以上、これらの危険になる可能性のあるものが身の回りにないか今一度見回して、目を離したり留守にする時には必ずねこの手がとどかない所に閉まっておきましょう。

>>次ページ 飼い主のお尻も凶器に!

【今日の3分間書評】いま改めて学ぶべき「トヨタ生産方式」の真髄

今回の3分間書評は、「トヨタ生産方式」をお手本に、ビジネスで最も大事なものとはなにか、という原点に立ち返らせてくれる一冊。「お客様満足」と「コスト」とのバランスを巧みにとることが、経営改善へと繋がる道とのことで……。

61wCEmNUxJL

『トヨタ生産方式の逆襲』鈴村尚久・著 文藝春秋

こんにちは、土井英司です。

日本企業の影響力が弱まり、いまや米ビジネススクールのケースで取り上げられるのは、トヨタだけ。

従来通りのやり方でやっているはずなのに、なぜ日本のメーカーは勢いを失ってしまったのでしょうか?

その原因はおそらく、ビジネスで最も大事な「お客様」を忘れてしまったからだと思います。

どんなに素晴らしい機能も、生産システムも、「お客様の役に立つ」という視点なくしては、価値と結びつかない。

本日ご紹介する一冊は、その原点に立ち返らせれくれる、素晴らしい一冊です。

著者は、トヨタ生産方式の「生みの親」大野耐一氏の片腕として活躍した鈴村喜久男氏の息子で、自身もトヨタに入社し、経理部、第2購買部、産業車両部、生産調査部、販売店業務部、国内企画部を経験。現在は、独立してコンサルタントを務めています。

本書は、著者がトヨタ生産方式のコンサルティングを通じて得た気づきや、大幅に改善したクライアント企業の事例、そしてトヨタ生産方式の本流のノウハウをまとめたもの。

単なる生産の合理化にとどまらず、どうすれば顧客価値が増大するのか、その本質的な部分をとらえ、顧客価値を実現するための生産を論じています。

著者によれば、消費者がモノを買うのは、概ね次の三つの理由から。

1.機能やブランドを評価し、気に入って買う
2.価格が安いので買う
3.欲しい時にぴったりのタイミングなので買う

このうち、あまり重視されていない3の「タイミング」を活かした販売と生産を心掛ければ、利益が増えるというのです。

著者の言葉を引用すると、

納期を短縮してタイミングで売る発想があれば、国内生産でも収益率を維持するどころか、上向きにすることも可能

お客が求める納期に即座に対応できる能力。それは価格競争力よりも「武器」になる

のです。

本書では、誤解されている「ジャスト・イン・タイム」(=在庫ゼロ)ではなく、あくまで顧客価値を重視して時には在庫を持つことの重要性を強調。

そして、武器としての「ストア」の設置を推奨しています。

「製品ストア」を設置し、そのストアにどの商品を何個置くのか、1日当たりの出荷予定は何個なのかを明示させれば、今、何日分の製品在庫があるのかが、明らかになる。

これがわかることによって、後補充もスムーズに行くのです。

本書には、この考え方で成功した事例がいくつも載っており、なかでも「コープさっぽろ」の例は、顧客価値を高めた事例としてわかりやすいので、紹介しておきます。

◆「コープさっぽろ」の当初の問題点

・午後4時までに各店舗から集めた注文情報に対して、翌々日の朝に1回、工場から開店前に商品を届けるシステム
・注文から納入まで、要する時間は40時間以上

◆著者の取り組みとその後の成果

最大のポイントとなったのは、物流体制の改革でした。店舗への配送を、朝のみの1回から、朝・夕の1日2回に改めるように指示しました

改善当初、2回配送をすれば物流費が高くなると抵抗を受けましたが、「物流コストは上がっても、結果としてそのコスト増を上回る収益が必ず出る」と私は説得を続けました

豆腐や惣菜のような生ものは、つくりたての方が美味しいので、配送回数が2回になれば鮮度のよい商品が店頭に並び、顧客の評価が高まるのは当然です

案の定、多目に注文し過ぎて廃棄する商品が減少すると同時に、顧客の評価を得て売り上げが上がりました。豆腐だけで年間1500万円分廃棄していたのがほぼゼロになりました

配送回数を2回にすることで、廃棄ロスが減り、顧客満足度が上がった。素晴らしい事例ですね。

やはり利益はお客様満足とコストとの間に宿るもので、どちらか一方だけ考えるのは得策ではありません。また、コストに関しても、一面的な見方だと全体を見失います。

本書には、このような素晴らしいケーススタディがたくさん載っており、経営改善の良いヒントとなります。

ぜひ読んでみてください。

『トヨタ生産方式の逆襲』目次

第1章 「常識」を疑い、パラダイムを変えよ
第2章 「タイミング」を売れ!
第3章 顧客ニーズと生産体制のマッチ
第4章 「サラダ理論」で需要予測とオサラバしよう
第5章 ホワイトカラーという「魔物」
第6章 下請けを巻き込んで効率的なモノ造りを
第7章 短納期こそ最大の顧客満足

『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』
著者はAmazon.co.jp立ち上げに参画した元バイヤー。現在でも、多数のメディアで連載を抱える土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介する無料メルマガ。毎日発行
<<登録はこちら>>

ドローン落下はホワイトハウスでも起きていた。米国でも防空体制の見直しへ

4月22日午前10時半ごろ、東京都千代田区の首相官邸屋上にドローン(小型無人飛行機)が落下しているのを職員が発見しました。機体にはペットボトルのような容器が装着されており、微量のセシウムが検出されたとのことです。幸い怪我人はなく、安倍首相もインドネシア訪問中で官邸にはいませんでした。

首相官邸上空の警備体制は?

やすやすとドローンの”侵入”を許してしまった首相官邸。どのような警備体制が敷かれていたのでしょうか。中日新聞の記事を引用します。

首相官邸事務所の担当者は取材に「今回のような事案を防ぐための警備はなかった」と話した。警視庁は今後、官邸周辺の上空も含めて警備態勢を検討する。

日進月歩の進化を遂げるドローンの来襲は、まさに”想定外”、何の手も打ってこなかったということが白日の下に晒された格好です。

ここでひとつ浮かぶのは、ドローンに対する法的規制はどのようになっているのかという疑問です。NHK NEWS WEBによると、

無人機を巡っては、航空法に基づいて、空港の周辺で飛ばす場合に国の許可が必要なほか、航空機の飛行ルートにかかっている場合には150メートル以上、それ以外では250メートル以上の高度で飛ばす場合には国への通報が必要となります。一方、それ以外には低い高度を飛行する場合の運用のルールや、飛行の安全について、航空法に基づく取り決めはなく、総理大臣官邸の上空でも少なくとも200メートル以下での飛行についてルールは設けられていません

ということは今のところ低空飛行に関しては法的な縛りはなく、首相官邸であろうが国会議事堂であろうがその上空は飛ばし放題ということになります。

ワシントンD.C.の防空危機管理は?

それでは、ホワイトハウスや連邦議会議事堂を擁するワシントンD.C.の防空危機管理はどのようなものなのでしょうか。軍事アナリストの小川和久さんがメルマガ『NEWSを疑え!」の2015年4月15日特別号で、以下のように記しています。

米連邦航空局(FAA)は、ワシントン・ナショナル空港の無線標識から30海里(56キロ)以内を防空識別圏(ADIZ)と定め、進入する自家用機や社用機に対し、飛行計画を事前に電話で申請することなどの条件を課している。

さらにFAAは、ナショナル空港無線標識から13‐15海里(24‐28キロ)以内の飛行制限区域(FRZ)には、域内の飛行場を利用する、身元調査済みの者が操縦する航空機にのみ進入を許可している。

ワシントンD.C.都心のホワイトハウスや連邦議会議事堂を含む区域と、海軍天文台(副大統領公邸)周辺は、民間機の離着陸と高度5400メートル以下の飛行が禁止されている。

この防空識別圏は地上レーダーのほか、係留気球システム「JLENS」からも監視されている。JLENSは「統合対地巡航ミサイル防衛上空センサー網」の略称。高度3000メートルにとどまる全長74メートルの気球2機1組で、1機はVHFレーダーで最大半径550キロの全周を監視し、1機は対空ミサイルなどを誘導する。ワシントンD.C.の北東100キロ、陸軍アバディーン性能試験場に係留されている。

とのことで、200メートル以下の飛行が可能な日本の首相官邸とはまったく異なる規制がなされています。では、これに違反した航空機に対してはどのような措置が取られるのでしょうか。同じく小川和久さんのメルマガによると

防空識別圏の規則に違反し、地上の管制に従わない航空機があれば、アンドルーズ空軍基地から5分以内にF-16戦闘機が緊急発進する。低速の航空機に対しては、狙撃銃を搭載した沿岸警備隊ヘリがナショナル空港から発進することもある。最後の手段として、中高度・低高度の地対空ミサイルも配備されている。

空軍の戦闘機、沿岸警備隊のヘリコプターはおろか地対空ミサイルまでも配備されているとのことで、そのスケールの大きさからはアメリカという国の危機管理意識の高さがうかがえます。

そんなワシントンD.C.で……

これだけ厳重な規制が敷かれているワシントンD.C.上空ですが、今年1月26にはドローンがホワイトハウスの敷地内に墜落、さらに4月15日にはオートジャイロの連邦議会議事堂正面への違法着陸を許すなど、今年だけでも二度の大失態を犯しています。両機とも低速で飛行していたためにレーダーが捕捉できなかったことが原因とされていますが、小川さんはこれについて「意外な盲点が明らかになったことで、ワシントンD.C.の防空体制は抜本的な見直しを迫られることになった」と述べています。

翻って日本を見れば、首都上空の警備は手薄としか言いようがありません。強固な防空識別圏が設定されているワシントンDCでも上述のようなエラーが起きています。今回の首相官邸への”不審機の侵入”のような事件・事故を防ぐためにも、一刻も早い規制強化が望まれます。

info:NEWSを疑え!

AIIBというバスどころか21世紀そのものに乗り遅れてしまった日米の誤算

世界の大国が次々と参加を表明し、予想をはるかに上回る57カ国での船出となるアジアインフラ投資銀行(AIIB)。日米は参加を見送りましたが、ジャーナリストの高野孟さんはこの状況を「両国はAIIBどころか21世紀そのものに乗り遅れた」と厳しい見方をします。

AIIBの「運営が不透明」?とは戯言

『高野孟のTHE JOURNAL』Vol.182より一部抜粋

中国主導の「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」は、大方の予想だけでなく当の中国自身の思惑をも超えて、中東や欧州の多くの国々を含む57カ国を当初メンバーとして、今年中にも発足することが決まった。主要国の中で現段階ではっきりと不参加なのは米国とその属国の日本だけ(カナダは検討中)。「ニューズウィーク」4月14日号の特集が「アメリカの反AIIB工作は失敗に終わった。オバマ政権にとって、これまでで最悪の外交的失敗と呼べるかもしれない」と言っているのはその通りで、要は、米国が自らの衰退と中国の台頭という21世紀的な事態をどう理解し対処したらいいのか頭をうまく整理できないままオロオロ、バタバタしているうちに、米日のみが置いてけぼりを食ったということである。

米国の中には、親中=米中協力、対中=積極的もしくは消極的関与、反中=中国包囲網による共産党独裁解体促進と、大きな意見の分かれがあって、オバマ自身やブレジンスキーはじめ民主党系の外交政策マフィアは対中協力と積極関与の間くらいなのだろうが、キッシンジャーをカリスマとする共和党系外交政策マフィアは消極関与、共和党右派や軍産複合体勢力、それに世界民主化革命を夢みるネオコン残党などは反中・嫌中に徹している。TPPが構想からして間違っていたのは、アジア・太平洋で米国の輸出を倍増させることが目的であればその最大の輸出・投資先となるはずの中国を最初から巻き込むことは必須であるはずなのにそうしなかったことで、それはつまりは、本来は対中協調派であるオバマが反中・嫌中派に引き摺られて中途半端に陥ったためである。今回もまた同じ間違いが繰り返された。

日本の悲劇はもっと深刻で、本来であれば、21世紀の日本はどう生きるべきなのかという自分自身の考えに従って、米国がどうであれ自分の頭で考えて態度を決めなければならないのに、米国の顔色ばかりを窺って、しかも、共和党右派的な反中国路線が米国の主流だという誤った米国観に取り憑かれているために、中国からの熱心なAIIB参加要請を無視し続けてきた。米国にはまだいくつかの戦略的思考の争いがあるけれども、日本には戦略的思考そのものが不在であるという悲喜劇である。

>>次ページ 上海協力機構の15年