鉄壁の守り。自衛隊中央病院が新型コロナ院内感染を阻止できた訳

ダイヤモンド・プリンセス号の乗客をはじめ、多くの新型コロナウイルス感染者を受け入れた自衛隊中央病院ですが、スタッフへの二次感染は今に至るまでただの一度も発生していません。そのカギはどこにあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、前院長・上部泰秀氏が語った現場での対応や、隊員たちがいかにして厳しい状況に対峙したかが紹介されています。

自衛隊中央病院は、なぜ院内感染を阻止できたのか

昨年、新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。同船の乗客をはじめ、多数の感染者を受け入れながらも、自衛隊中央病院はなぜ院内感染を見事に阻止できたのでしょうか。多数の患者と向き合ってきた前院長・上部泰秀氏のお話の一部を紹介します。


ダイヤモンド・プリンセスへの対応に当たった時は、相手は未知の感染症であり、しかも短期間に多数の患者さんを受け入れる必要もあり、緊張感は極度に達しました。

私たちはそうした中でも、患者さんに良質で安全な医療や、思い遣りのある看護を提供する態勢維持に尽力しました。これまでの訓練の成果を活用し、様々な情報を勤務員間で共有するなどの取り組みにより、院内感染防止や医療事故防止を図りながら多数の患者さんを受け入れることができました。

おかげでその後の市中感染期に勤務員は、「防護処置を適切に行えば院内感染を防止できる」「訓練したことはできる」と、自信を持って対応することができたのです。

本院は、院内感染が生起した場合、診療継続が不可能になるとの認識のもと、まず院内感染を出さないことを何より最優先としました。病院全職員に対して手洗いやマスク着用等の徹底を図るとともに、感染者とスタッフ等の動線の区分を明確にしました。

目から飛沫・接触感染するリスクも想定されたので、対応する職員はフェイスマスク、N95マスク、ガウン等を着用して対応しました。特に個人防護衣は脱ぐ時が重要であり、姿見を随所において一人でもチェックできるようにし、手指消毒も徹底しました。

さらに、感染症病棟以外でもドアノブやエレベーターのボタン、業務で使うタブレット端末など、職員や患者さんが手に触れるものの感染対策にも十分な注意を払いました。

また、院内感染制御チーム(ICT)による個人用防護衣の着脱訓練及びN95マスクのフィットテストを実施しました。さらに、ICTによる各種会議及び院内掲示物による注意喚起等で院内感染防止の徹底を図りました。

集団で行動するという自衛隊の特性も、院内感染を防ぐことができた一因かもしれません。「自分自身が感染して、他の職員に感染を広げるのは避けたい」という意識、使命感、責任感を一人ひとりが堅持して、厳しい状況に対峙してきたのです。


メルマガが本になりました!新刊のご紹介 

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致知出版社の「人間力メルマガ」』が一冊の本になりました。
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社長が「誰かに変えてもらいたい」という態度の企業が成長しない訳

たとえ優れた商品やサービスを開発しても、お客様の手に届かなければ無価値も同然というのは、ビジネスの素人でも分かること。ところがそんな「常識」を理解していない、もしくは理解していても動けない経営者も少なくないようです。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんが、かつて関わったある企業の経営者のエピソードを紹介しつつ、「社長としての仕事」について考察しています。

知ってもらうわないと困るのはあなたでしょ!?

コロナ以前のお話です。「この新商品を販売したいのですが…」と相談に来られた製造業の経営者がいました。会社は小規模ながらも仕事は丁寧で創業してン十年、コツコツとやってきて取引先、顧客への信頼・実績も十分ありました。

新商品についても非常に魅力的なものでテストマーケティングを行った結果、顧客を含め市場からの評判も上々でした。そして、いよいよ「では本格的に動きますか?」という段階になったときに、「いやっ、まだそのタイミングではないような…」と尻込みな様子。

私 「何か問題でも?」

社長 「商品ラインナップの絞込みをもう少しじっくりと…」

私 「了解しました。では、テストマーケティングした結果で良かったものを中心に構成してみてはどうですか?」

社長 「はい、それでいきます。」

ということになり、新商品のラインナップからセグメントのブラッシュアップをはかり、再度テストマーケティング。結果、ニッチながらもやはりニーズは高いことがわかり、「では、これで行きましょう」となったのです。ところが、「今、ちょっと、既存のモノが繁忙期で、動けないんです」と、またもや停止状態。

しばらくして、新商品の販路も見えてきていることを伝えても「今はちょっと…」の返答。結局、凍結状態のまま、時間だけが過ぎて行きました。

関ジャニ∞に再び“解散説”が浮上。大倉が俳優業に本腰、目指す方向バラバラで「嵐」と同じ道辿る?

昨年のラストライブをもって活動休止に入った嵐に代わり、ジャニーズ事務所を引っ張っていく存在となった関ジャニ∞。事務所からの期待も高く、メンバーはそれぞれバラエティやドラマなどで活躍を見せている。しかし、ここへきて新たな火種が生まれ、幾度となく巻き起こった「グループ解散説」が再び浮上してきた。

俳優としての評価がうなぎのぼりの大倉忠義

毎週木曜日22時から放送中の連続ドラマ『知ってるワイフ』(フジテレビ系)に主演している大倉忠義(35)。視聴率はやや苦戦しているものの、視聴者からは「おもしろい!」と評判が良い。

同作は主人公の元春(大倉忠義)が恐妻の澪(広瀬アリス)と結婚する前にタイムスリップして未来を変えるというファンタジーラブストーリー。

特に絶賛されているのが大倉の演技力で、絶妙な表情やダメ夫ぶりが最高にイライラさせてくれると話題になっているのだ。

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実は大倉、今回のドラマに限らず、関係者たちの間では俳優としての評価がかなり高い。ドラマ制作会社の関係者は次のように語る。

「大倉さんはこれまでたくさんの作品に出演してきたわけではありませんが、昨年9月に公開された映画『窮鼠はチーズの夢を見る』で評価を上げました。成田凌さんとのボーイズラブに挑戦し、見事に演じきったことで関係者たちを驚かせました。あまり演技派のイメージがなかったのは確かですからね。この作品で一気に知名度を上げ、今やドラマや映画関係者からラブコールの嵐です」

大倉は難しい男性同士の恋愛というテーマをやり遂げ、新境地を開拓。あるひとつの作品をきっかけに一気にブレイクすることは、俳優の世界でも珍しくない。

しかし、この俳優・大倉忠義の評価の高さが、関ジャニ∞というグループの存続を難しいものにしてしまっているのだ。

大倉の脱退は「グループ解散」に直結する

そんな大倉は今後、俳優一本でやっていくのではという見方が強い。映画やドラマで主演が続いていることから、今後はさらなるステップアップを目指していくのは必至だ。

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「すでに大倉さんには次の作品のオファーがきていると聞いています。俳優業に主軸を置くことは明白です。ただ、俳優はイメージも大切ですから、バラエティに出続けていることで、役の幅が狭まってしまうことを懸念します。朝ドラや大河も狙っているという話もありますし、俳優として生きていくことで、大倉さんがグループ活動を重荷に感じてしまう時期はすぐにやってくるでしょう」(前出・ドラマ制作関係者)

関ジャニ∞のビジュアル担当である大倉が、現在グループの人気を支えているといっても過言ではない。

その大倉が俳優業に専念するため、もしグループを抜けるようなことがあれば、それはすなわち「大倉脱退=グループ解散」と意味している。

2019年9月に錦戸亮(36)が脱退した時、大倉は「すばる君も亮ちゃんもいなくなってしまったら、もうこれは関ジャニ∞ではない。解散させてください」とジャニーズ事務所の上層部に訴えたと言われている。

それだけ大倉は責任感が強い男ではあるが、一方ですでにグループ活動から気持ちが離れていることも確かだ。大倉の気持ちは今、グラグラと揺れている。

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大倉にもしものことがあれば、関ジャニ∞の存続は難しい。自分たちが危うい状況の中にいることは、他のメンバーたちが誰よりも気付いているだろう。

【最終回】俺たちはどう死ぬのか? 春日武彦✕穂村弘が語る人間の幸せと不幸せ

精神科医の春日武彦さんと歌人の穂村弘さんが「死」をテーマに語り合ってきた対談も今回で最終回。人間の幸せとは何なのか?そして不幸とはどういう状態を指すのか?それは人によってさまざまです。では、普遍的すぎてなかなか答えが出ない「俺たちはどう死ぬのか?」について、2人はどんな結論を導き出したのでしょうか?

春日武彦✕穂村弘「俺たちはどう死ぬのか? 」

第10回:死後の世界って言うけど、全然違う人間として死ぬんじゃないかな。
第11回:なんでいつもこうなるんだ…人はなぜ、負けパターンに縛られるのか?
第12回:SNSの追悼コメントで自己アピールする人ってどう思う? 
第13回:猫は死期を悟って「最期の挨拶」をするって本当? 
第14回:「俺、この仕事向いてないかも」って思ったらどうしてる? 

過去の連載一覧はこちら↓

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「不幸」は幸せか?

春日 ルーマニアの劇作家ウジェーヌ・イヨネスコ(1909〜94年)のエッセイ集『雑記帳』(大久保輝臣訳、朝日出版)に、「死」について言及している文章があってさ。

ちょっと長いけど引用すると「死なないこと。そうなればもうだれも人を憎んだりしなくなるだろう。もうだれも妬んだりしなくなって、愛しあうようになるだろう。(中略)われわれには無限に運だめしをするだけの時間的余裕がないということをわれわれは知っている。憎しみはわれわれの不安の表現であり、時間が足りないことの表現である。妬みはわれわれが見捨てられはしないか、滅ぶべき人生において、すなわち、生においても死においても見捨てられはしないかという恐怖の表現である」。

穂村 死があるから、人は人を憎んだり妬んだりする。死がなくなれば争いは起きず、みんな幸せになって、世の中も良くなるだろう、という考え方ね。

春日 不死によって、ある種の平等な社会が訪れる、というわけだね。

穂村 でも、現代においては、これとは逆の考え方が支配的な気がするな。つまり、死があるからこそ、ほとんど全てのことに意味が生じている、というか。

春日 もし誰も死ななくなったとしたら、何かで競い合ったりする必要はなくなるけど、それを通り越して「もう何もしなくてもいいじゃん」という心境になりそう。

穂村 何かをするモチベーションは残るのか? というと、ちょっと分からないよね。

春日 例えばスポーツとかだったら、学校の卒業までとか、身体が動いて選手として活躍できる年齢まで、みたいなリミットがある。だから、そこまでに勝つ、みたいな目標も生まれる。でも、そういうのがなくて永遠に時間が続くなら、競い合うことなんて面倒でしかないと思う。

穂村 少なくとも、モチベーションの在り方は全部変わってしまうと思う。

春日 でも、妬みとかがなくなるのはいいよね。

穂村 死ななければ、無限に機会があるから妬みはなくなる、ってことでしょ。でも、本当にそうなのかな? 例えば、容姿にコンプレックスを持っている人は、永遠にそれを抱え続けることにならない?

春日 元の素材で差が出るなら、それは平等ではないよね。しかも、努力でどうにもならない部分で勝負しなければならないとしたら、ひどい話だよ。

穂村 同じメンバーでずっと生きてるんだとしたら、それはもうみんな死んでる状態と変わらないんじゃないかな。ほとんど天国のイメージ。でもさ、もし選べるとして、迷いなく「死なない」を選ぶ人はどのくらいいるだろう? まあ条件次第だとは思うんだ。歳は取るのか、身体能力が何歳の時点で固定されるのか、とかさ。

春日 絶対罠があると思うよね。

穂村 人口問題とかね。

春日 不死だけど、代わりに毎日重労働やってもらいます、みたいな。きっと悪魔との取引みたいなもんに決まってるよ。

穂村 やはり、現状では生の意味というのは、「人は必ず死ぬ」ということから発生しているように思うんだ。だから、死なないということになったら、モチベーションがどうなるのか。捉え直せるのか。

春日 メリハリがないわけだしね。

穂村 そうだよね。死なないのに毎日お洒落とかするかしら。筋トレとかさ。

春日 健康に気を遣う必要がないわけだからね。

穂村 病気はあるのかなぁ。重病はあるけど死なない、とか嫌だな。

春日 イヨネスコも、そこまで細かな設定まで考えてたどうかは微妙だけど(笑)。まあ、あの人は不安神経症で、ユング派とかの分析をずっと受けていたからさ。苦しくて、ついそういうことを考えたくなっちゃったんじゃないの。救いを求めてさ。

「現状に満足」じゃダメ?

穂村 でも、人はつい、さまざまな「救い」の可能性を考えてしまう生き物だよね。僕もよく考えるもの。例えば、タイムスリップして戻って来られる権利を得たとする。1回だけ過去に行くか未来に行くかを選べるんだけど。

春日 やっぱり罠の気配が(笑)。

穂村 この設定で、イラストレーターの故・フジモトマサルさん(1968〜2015年)たちとシミュレーションした結果を原稿に書いたことがあったな。やっぱり、みんな未来に行くのは怖いんだよ。もし地球が滅亡していたりしたら、現在に戻ってきた時に、これから生きていく上での意味とかモチベーションを失ってしまいそうじゃない? 「もうあれを見ちゃったからな」みたいな諦念で。だから過去に行った方が無難、という結論になった。

春日 その手の話なら、何年か前にオランダの民間非営利団体が火星移住計画みたいなのをブチ上げたことがあったじゃない。片道切符でさ、行ったら帰ってこられないという条件で。

穂村 あった。

春日 あれ、けっこうな応募者いたんだよね。もちろん俺は申し込んだりはしなかったけど、一応脳内でシミュレーションしたりはしたな。

穂村 火星はまだSFの範疇だけど、昔の満州とかブラジルに移民していった人たちも、気持ち的にはそれに近かったんじゃないかな。少なくとも、片道切符の覚悟はあったはず。うちの曽おじいちゃんも屯田兵だったから、親からそういう話はちょっと聞いててさ。

当時、農家の家の子どもは長男じゃなければ活路もなかったから、一か八か、北海道か台湾かブラジルか満州に行く、みたいな。自分はここじゃ芽が出ない、でも活躍できる場所さえあればと思えるなら、行く気持ちは分かる。

春日 アメリカのSF作家フレデリック・ポール(1919〜2013年)の『ゲイトウエイ』(矢野徹訳、早川書房)という小説を思い出したよ。宇宙人が残したロケット基地があって、そこには1人乗りのロケットがいっぱい残っていて。それに乗ってスイッチ押すと、どっか飛んでくわけ。

穂村 行き先は選べないんだ。

春日 そう。だけど、上手くいくとダイヤモンドがザクザクの星とかに行けて、大金持ちになれたりするわけ。もっとも運が悪ければ、ブラックホールに一直線みたいなこともある。つまり博打なんだよね。それを読んで、ドキドキしながら「自分だったらスイッチ押すだろうか」とか考えたりしたな。

まあ、人生を半分投げているような状態だったらスイッチ押しちゃうかもしれないよね。一か八かでさ。ほら、いろいろ嫌んなっちゃう時ってあるじゃない? 自分もそういう時なら、魔が差してポチッっとしちゃうかも。でも俺はその直後に「しまった!」と思うタチだから、やめておいた方がいいだろうな。引き返せないという状態が、本能的に苦手なんだよ。穂村さんだったら、ダイヤモンド狙いの一発逆転の賭けに出る?

穂村 うーん……僕は家でどら焼きとか食べながらのコーヒー飲んで、諸星大二郎とか読んでるような生活ができるなら、それでいいかな(笑)。別にダイヤモンド要らない。

でも前に、そうしたマインドを作家の川上未映子さんに怒られたことがあるよ。「世界には飢えている人もいれば、性的少数者として苦しんでいる人もいる。そういう現実がある中で、諸星大二郎読んでどら焼き食ってれば自分はいいんです、って言っちゃう人は物書きとしてダメ」って(苦笑)。自分はここでちまちま遊んでいられれば、それ以上は望みません——みたいなのは、やっぱりダメなのかな?

春日 そんなわけないじゃん。

穂村 でも、複数の友だちにダメだって言われたよ。

春日 俺に言わせれば、ちゃんとそういう幸せの形を示せるというだけで十分だと思うな。そこには、他人に伝わるかどうかは別にして、その人なりの切実さが絶対あると思うしさ。

穂村 そういう自分の在り方に自信を持てなくて、宮沢賢治がどの程度菜食主義者だったか、みたいなことをつい調べてしまったりするんだよね。そしたら鰻食べたりしてるんだよ。だから、「宮沢賢治だって鰻は食ってる!」とか思って、自分のヘナチョコさをちょっとでも正当化しようとしたりして。

第15回④

春日 鰻は食うわ、春画は集めるわ、本人の掲げる理想と現実とのギャップが甚だしくて苦笑いしてしまうよね。だけど、そういう人間くさいところが、あの人のいいところでもあると思うんだけどさ。

辛坊治郎氏、再びヨットで太平洋単独横断へ。あくまで「一人」にこだわる深い理由【まぐまぐ!Live配信中】

2013年以来、ヨットで太平洋単独横断にチャレンジするニュースキャスター・ジャーナリストの辛坊治郎さん。辛坊さんは自身のメルマガ『辛坊治郎メールマガジン』で、4月の出発前におこなっている準備や訓練の様子に関するエピソードを公開し、2度目となる太平洋単独横断チャレンジへの意気込みを語っています。

【緊急告知・LIVE配信のお知らせ】
ニュースキャスター・ジャーナリストの辛坊治郎さんが、今年4月にヨットでの太平洋単独横断に挑戦! 出航するまでの間、ライブ配信を行います。トレーニングの様子や、装備の紹介など、他のメディアでは語らないここだけの情報をお伝えします。2013年のチャレンジを経て2度目の太平洋単独横断挑戦です。

日時:2021/2/14(日)09:30~ ※出航までの期間、毎週日曜日9時半配信(2月21日除く)

メルマガ読者でない方も視聴いただける一般公開での配信を予定しています。
太平洋横断中もメルマガの配信は行いますので、まだ読者でない方はメルマガにもご登録ください。

※配信内容・時間は変更になる場合があります。
視聴方法はこちらから。

 

近況:太平洋単独横断、出航までのカウントダウン!

太平洋単独無寄港横断の訓練を始めて実質2週間が経過しました。

でも実際に船を訪れたのは2日だけで、船上の備品の点検をしているだけで日が過ぎてしまいました。

前回などは1日中デッキの上に座って、船上を走るロープの1本1本の機能と劣化状況を調べている間に日が落ちてしまいました。

こういう作業は一人でするしかありません。

恥ずかしい話、私の船には買って以来一度も使っていないロープが複数あるんです。

私が昔乗っていた船に比べて、今乗っている船は圧倒的に大きいですから、ロープ類の数もちょっとした「帆船」くらいあります。

作業の際、船上に誰かいると、「ちょっとガムテープとって」っていう話になりますよね。

でもガムテープを使う作業より、そのガムテープを収納場所から取り出して、もう一度その収納場所にしまうことに意味があるわけで、準備は一人でするしかないんです。

今の船に乗り始めてすぐ、このメールマガジンでボランティアクルーを募集したところ、大阪近郊~愛知県在住者を中心に5名ほどの皆さんが名乗りを上げてくれて、それ以来一緒に活動を続けてきました。

船のサイズが私が乗り継いできた過去の船より大きかったので、港の出入りなどの際にボランティアの手はとても助かりました。

ところが、ボランティアの皆さんがクルーとしての力をつけるにしたがって、私は「オーナー」になってしまい、何をするにしても「良きに計らえ」ってことになって、自分の船でありながら、自分の手足の延長という感覚が失われてしまったんです。

前回失敗した時の船は、他人様の持ち船でしたから、初めから「自分の手足」という感覚が無く、結果的にそれが失敗の遠因になったんじゃないかと反省しています。

その意味で、今回は、この大きな船を自分の手足の延長として感じるために、どうしても一人で向き合う時間が必要で、ボランティアクルーの皆さんには寂しい思いをさせているかも知れませんが、とにかく「一人」にこだわって作業を続けるしかないんです。今、ようやくデッキ上の全てのロープの点検が済んで、これから船内作業に取り掛かります。

帆走自体は、45年間ヨットに乗っていますから何とかなると思いますが、船の癖等、船の「感情」に相当する部分の感覚を今必死につかもうとしているところです。

私という生命体と一体化した船が共に太平洋を渡って行く感覚を持つ時間が必要なんです。分かるかなあ? 分かんねえだろうなあ……。

【緊急告知・LIVE配信のお知らせ】
ニュースキャスター・ジャーナリストの辛坊治郎さんが、今年4月にヨットでの太平洋単独横断に挑戦! 出航するまでの間、ライブ配信を行います。トレーニングの様子や、装備の紹介など、他のメディアでは語らないここだけの情報をお伝えします。2013年のチャレンジを経て2度目の太平洋単独横断挑戦です。

日時:2021/2/14(日)09:30~ ※出航までの期間、毎週日曜日9時半配信(2月21日除く)

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川渕氏も辞任秒読みか?森氏が最後の「悪あがき」 ガバナンス無視の“密室”後任使命に世界も失笑

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が女性蔑視ともとれる発言の責任を取る形で辞任の意向を固め、複数の政府与党幹部に伝えた。12日午後3時から行われる組織委員会の臨時会議で辞任を表明する見通しだ。後任には元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)の就任が決定的とみられるが、密室で決められた80代から80代へのバトンタッチに疑問の声が上がっている。

森会長辞任で後任に川淵三郎氏を指名

川淵氏は11日午後、都内で森氏と約1時間話し合いを行った。その後、報道陣の取材に応じた川淵氏は、「自分は辞めて新しい人に代わってもらって、国民的行事を何とか成功させたい」と後任を託されたことを明かした。時事通信などが報じた。

正式決定前のため言葉を選びながらも、「前向きにならざるを得ない。もし選ばれれば僕の人生の最後の大役ということで、ベストを尽くしたい」と受諾する意向を示した。

Jリーグ創設やBリーグ発足に尽力し、その功績が広く認められている川淵氏。森氏とは同じ早大出身で距離も近いことから、後任指名となった形だ。

【関連】森会長という「木」を見て「森」を見ぬ、女性蔑視社会ニッポン

涙を流したという森氏に自身も“もらい泣き”したという川淵氏。83歳から84歳へのバトンタッチは、密室ですべてが取り決められた。

しかも、この中で川淵氏は森氏に相談役への就任を要請し、森氏も「一緒に成功させるために努力したい」と受諾の意向を示したという。

結局は森氏が辞任しても、“院政”として影響を残す可能性があり、大きな波紋を広げそうだ。

森氏に引導を渡した小池都知事の“ボイコット”宣言

森氏が3日に女性蔑視ともとれる発言をして以降、噴出した辞任論。国内外で批判が高まる中、決定的となったのは、東京都の小池百合子知事の動向だ。

小池氏は17日に予定されていたIOCのバッハ会長を含めた4者会談について、「今ここで4者会談をしてもあまりポジティブな発信にはならないのではないか」と発言。異例のボイコット宣言をし、くすぶっていた森続投の声を打ち消した。

いわば開催都市のトップとして、小池氏が引導を渡す形となり、森氏擁護で動いてきた関係者たちの思いを消沈させた。

【関連】消えた4820万円。菅首相「総裁選に官房機密費を流用」説は真実か

森会長の辞任を世界は歓迎

森氏が東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長を辞任する意向を固めたことについて、海外メディアも相次いで報じている。

米紙ワシントン・ポスト(電子版)は11日、日本メディアの報道を受けて、「(森氏が)女性蔑視発言で世間の反発を招き、辞任する方針を固めた」と報じた。

森氏が辞任を否定したことでさらに反感を買ったと説明したうえで、与党の大物政治家らが森氏の発言を軽視する態度を取ったことも、さらに世間を怒らせたとした。

英BBC放送もニュースサイト上でこの問題に触れ、森氏を日本国内では失言癖で知られる人物だと指摘。今回の女性蔑視発言を巡っては、トヨタ自動車の豊田章男社長が「遺憾だ」とのコメントを出したことを紹介し、世論だけでなく五輪のスポンサー企業も不快感を示したと報じた。

【関連】京大・藤井聡教授が完全論破。コロナ「自粛厨」が掲げる3つの大ウソ

なぜ森会長が次の会長を指名できるのか?

日本のみならず世界中で大きな騒動となった森氏の女性蔑視発言。川淵氏へバトンタッチすることで、事態の収拾を図ることはできるのか。

東京五輪・パラリンピック開催まであと6か月。国民からは厳しい声が聞こえてくる。

  • 何で相談役で森が残るの?川渕さんもまったくわかっていないね
  • 今回は川渕さんじゃないでしょ。どう考えても女性をトップに立てるべき
  • 森から川渕に代わっても、結局は「最後のご奉公」。何も変わらない
  • 川渕さんを使命することが森さんの最後の抵抗だったんだろうな
  • そもそも何で森さんが次の会長を指名できるのかが疑問

【関連】創価学会員が憂う、公明党議員の自民化。まさかの野党と「連立」模索も

東京五輪・パラリンピック開催を前に、世界に晒してしまった日本の醜態。日本が抱える男女平等の問題の闇は深い。

image by:左 首相官邸 / 右 麻雀ウォッチ CC BY 3.0

計算尽くの税金泥棒。河井案里氏が2月3日を辞職日に選んだカラクリ

公職選挙法違反事件で1月21日に有罪判決を受け、およそ2週間後に自ら辞職した河井案里氏。その理由について「争いを長引かせるのは本意ではない」と語った案里氏ですが、実は姑息かつ周到な計算があったようです。今回のメルマガ『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、なぜ案里氏が「2月3日」というタイミングで辞職したのか、その真実を白日の下に晒しています。

 

アルパカお姉さん河井案里の野望

ツイッターなどで「アルパカおばさん」と呼ばれている元自民党の河井案里について、あたしも右へ倣えで「アルパカおばさん」とツイートしたことがあるのですが、調べてみたら河井案里は1973年生まれの47歳、あたしより1つ年下でした。あたしは自分より年下を「おばさん」と呼んでしまったのです。これは、自分自身をも「おばさん」だと認める愚行であり、「墓穴を掘る」とはこのことです。

…というわけで、1月21日に公職選挙法違反(買収・事前運動)で「懲役1年4月、執行猶予5年」の有罪判決を受けた「アルパカお姉さん(笑)」こと河井案里は、「判決の内容には納得しかねる」とした一方で「これ以上、争いを長引かせて混乱を生じさせることは私の本意ではない」として、控訴せずに判決を受け入れました。しかし、これは大嘘です。本当の理由は最後まで読めば分かります。そして、河井案里は2月3日に参議院に辞職届を提出し、本会議で許可されて同日付で辞職となりました。

それでは皆さん、ここで問題です。河井案里は1月21日に判決が下ったのに、どうして約2週間後の2月3日まで辞職届を提出しなかったのでしょうか?答えは簡単です。2月に入ってから辞職すれば、1月分の議員歳費が満額で貰えるからです。さすがは税金泥棒、こういう部分だけは姑息&周到ですね。

そんな河井案里ですが、2019年7月に当選してから今年2月3日に辞職するまでの20カ月間に受け取った、毎月の議員歳費、文書通信交通滞在費、夏と冬の期末手当(ボーナス)などの合計が「4942万6514円」となりました。そして、2020年6月に逮捕・勾留されてからは1日も働いていませんが、逮捕から辞職までの期間だけでも、約2200万円も貰っているのです。何もせずに日々の食事まで国民の税金で賄われながら、約半年間で2200万円です。こんなに貰えるなら、自分も拘置所へ行きたいと思った人もいるでしょう。

で、ここからが大問題なのです。河井案里は地元の市議らに現金をバラ撒いて票集めをして当選した「イカサマ当選」だということが裁判で決定したため、公職選挙法上は「当選無効」となります。そのため、2019年の広島選挙区の参院選自体が「無かったこと」になり、4月に「再選挙」が行なわれます。通常の議員の辞職や死亡などによる欠員の補充は「補欠選挙」ですが、今回は選挙全体をやり直す「再選挙」なのです。

そうなると、河井案里はそもそも当選しておらず、国会議員にもなっていなかったことになりますから、これまでに手にした「4942万6514円」は、すべて返還する義務が生じます。実際、今回の河井案里と同じく秘書の連座制で「当選無効」になった東京都の区議が、当選してからの議員報酬約1,000万円の返還を求められ、支払いに四苦八苦したという前例もあるのです。

森会長という「木」を見て「森」を見ぬ、女性蔑視社会ニッポン

ついには国際オリンピック委員会も「完全に不適切」との声明を出した、東京五輪組織委の森喜朗会長による女性蔑視発言。しかし森会長の発言及びその進退問題だけにフォーカスしていては、日本社会が抱え続ける問題の本質は見極められないようです。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、現在の日本の状況を「「森氏という“木”ばかりを見て、本当の“森”を見ていない」と痛烈に批判した上で、「本来議論されるべきは何か」について自身の考えを記しています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

森氏という木だけをみて、森をみない日本

改めて言うまでもなく、森氏の発言及び記者会見への批判と怒りが広がっています。私はこれまで女性問題や男性問題、学歴問題、外国人問題などのコラムを書いてきました。ですから、さまざまな角度から言いたいことが山積であり、それぞれのテーマに絞り、ITmediaや日経ビジネスオンラインで言及する予定です。

なので本メルマガでは、ちょっと違う角度から私が感じている「違和感」を書き綴ります。

念のため断っておきますが、森氏の発言は言語道断であり、「東京五輪パラリンピック大会組織委員会の会長」という立場を全く「わきまえ」てない発言です。

森氏はこれまでも問題発言を繰り返してきましたが、JOC臨時評議委員会の場でいうべきコメントではない。そこいらの飲み屋でお仲間とクダ巻いてるわけじゃないのです。

ですから、森氏を擁護する気持ちはさらさらありません。懲りないお方だなぁとつくづく呆れます。

しかしながら、その一方で、多様性のまったくない、同質性の社会構造を保持している日本が森氏の発言により世界から注目を浴びていることは、ある意味起こるべくして起こったこと。会議では森氏に同調するような笑いが起きるだけで、誰もその場で異議を唱える人はいませんでした。

つまり、森氏の問題であって、森氏だけの問題ではない。なぜ、ああいう時代錯誤の発言をお気楽にし、それを笑い飛ばす輩がいるのか?「森氏という“木”ばかりをみて、日本という本当の“森”を見ない」方向に議論が進んでしまうと、もともこもなくなってしまうのです。

ところが、会長をやめるか?やめさせるべきか?誰がやめさせられるのか?だの、本人はやめるつもりだったのに「余人に代えがたい」との理由で慰留されただの、進退問題がばかりがメディアではとりあげられている。

過去の森氏の問題発言を並び立て、あたかも「森氏」だけの問題のような報道を繰り返している。それがどうにも私には解せないのです。

コロナ後の世界が「資本主義」を今すぐにでも止めるべき納得の理由

コロナ禍まっただ中の世界では、「早く元の状態に戻れば良いのに」と多くの人が思っていることでしょう。しかし、「元」に戻るとは、何がどのような状態に戻ることを指すのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、環境問題をはじめ、経済などの仕組みにおいても、すでに地球全体が取り返しのつかないレベルにまでに陥っており、その根本原因である「資本主義」を止めない限り問題は解決しないとして、その理由を多くの書物などを引きながら解説しています。

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2021年2月8日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

コロナ後の世界に向けての「資本主義」の乗り越え方ーー斎藤幸平、そして宇沢弘文を読み直す

コロナ禍が、「資本主義」によって止め度もなく生み出される過剰・過密の文明論的結末であることに疑いの余地はない。早くこの禍を克服して、元の生活を取り戻したいと誰もが思うのは当然だが、「元」とはどこであって、そこへ「戻る」ことが本当に可能なのかどうか。

いや、だって、ほんの1年2カ月ほど前までは、こんなに不安でも不自由でもない、そこそこの平穏な暮らしがあったのだから、あそこまで戻れれば十分なのだ、と思うかもしれない。しかし、あの暮らしを平穏と思うのは、その裏で取り返しがつかないほどにすでに進行していた地球環境の破滅や人間社会の狂乱という根源的な危機に真正面から向き合ってこなかった、単なるノーテンキの裏返しではないのか。

いや、だって、エコバッグを用意してレジ袋は貰わないようにしているし、ペットボトルを減らそうと水筒を持ち歩くようにしていて、けっこう地球環境問題にも気を付けている? 結構なことで、それは心がけたほうがいいと思うが、それだけでは、コロナだけでなく台風・豪雨・豪雪、首都直下型地震、富士山噴火、大津波、原発爆発等々の危機の連鎖を食い止めることは到底不可能である。

いや、だって、国連も本気になってSDGs(持続可能な開発目標)を掲げて全世界を挙げて地球温暖化に立ち向かおうとしているし、その努力からドロップしそうになった米国もバイデン政権になって気候変動条約に復帰しつつあるし、世の中はいい方向に向かっているのではないのか。

さあてどうだろうか。斎藤幸平のベストセラー『人新世の「資本論」はその冒頭で言う。

「SDGsはアリバイ作りのようなものであり、目下の危機から目を背かせる……現代版『大衆のアヘン』である。アヘンに逃げ込むことなく、直視しなくてはならない現実は、私たち人間が地球のあり方を取り返しのつかないほど大きく変えてしまっているということだ」と。

世界的エンジニアが懸念。日本のIT業界「2つの騒動」から見えた深すぎる闇

1月29日に発表された三井住友銀行のソースコード流出問題ですが、その経緯は思った以上に闇が深いようです。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では、著者で「Windows 95を設計した日本人」として知られ、新世代プレゼンツール『mmhmm(ンーフー)』の開発にも参加している世界的エンジニアの中島聡さんが、同ソースコード流出問題の発生した構図を明らかにするとともに、厚労省のコロナ接触確認アプリ「COCOA」のバグ問題からも日本のIT業界の「深い闇」を感じたとして、その理由を記しています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

【関連】世界的プログラマーが日本社会に警鐘「このままだと8割が負け組」

私の目に止まった記事

三井住友銀ソースコード流出を招いた「エンジニア冷遇」と日本の社会構造(MAG2 NEWS)

先週、三井住友銀行のシステムのソースコードがインターネットに流出したことが判明しましたが、その理由は、開発を担当していたエンジニアが、自分の年収に不満を持ち、自分の市場価値をソースコードから示してくれるFindyというサービスに評価してもらうために、一般公開されているサーバー(github のパブリック・リポジトリ)にアップロードしてしまったことにあるそうです。

流出したコードの一部から、三井住友銀行以外のシステムのソースコードも流出したことが判明していますが、あるソースコードは、

  • NTTデータが銀行からシステム開発の委託を受注
  • それを子会社のNTTデータ ジェトロニクスに委託
  • そこがさらに、下請けに委託
  • その委託先から流出

という経緯で流出したことが判明しているそうです(SMBCに続きNTTデータも被害を確認、広がるGitHub上のコード流出問題)。典型的な「ITゼネコン」構造です。

ちなみに、流出を起こしたエンジニアは、Twitter上に匿名のアカウント(現在は非公開)を持っており、そこで、20年のキャリアを持つ40代のエンジニアでありながら、年収は300万円であることを嘆いていたそうです。

この人が、Twitterで韓国人を揶揄する発言をし、それが炎上するなかで、彼の Facebookアカウント、本名、githubアカウントが晒され、そこで公開されたソースコードの中に三井住友銀行向けのソフトウェアであることが分かる文言が入っていたことから、流出が判明したそうです。

Twitterでのやりとりを見る限り、本人にはまったく罪の意識はなく、Findyでの評価を受けるために、特定のフォルダーに入っているファイル全てをGithubのパブリック・リポジトリに上げてしまったそうです。

この年収から予想するに、この方は孫請け会社の社員ですらなく、大学でコンピュータ・サイエンスも勉強していない派遣社員だと思いますが、これがまさに、日本のIT業界の闇なのです。

このメルマガでも何度も指摘していますが、ソフトウェア・エンジニアとして勝負するのであれば、ITゼネコンやITゼネコンの下請けには入るべきではないし、派遣会社に登録などもしてはいけません。そこには、このような低賃金の過酷な労働環境しかないのです。