恥ずかしい内閣。大臣4人が辞任した2022年“機能不全”岸田政権

安全保障関連3文書の改定や原発政策の見直しなど国の未来を決める重要事項を、十分な議論もなさず意のままに転換した岸田首相。このような政権運営は、果たして許されるものだったのでしょうか。今回のメルマガ『uttiiジャーナル』ではジャーナリストの内田誠さんが、「岸田政権の2022年」を振り返りつつその荒唐無稽な仕事ぶりや内閣の在り方を批判。さらに相次ぐ閣僚の辞任が政治的危機に繋がらない現状を危険視しています。

この記事の著者・内田誠さんのメルマガ

 

戦後防衛政策の大転換、原発政策、国葬…2022年振り返り:「デモくらジオ」(12月23日)から

冒頭でお話申し上げようと思っていましたのは、この1年がどういう1年だったか、というふうなことですね。色んな見方がありましょうし、こういうことがあったと出来事を並べていっても、それで必ずしも全体像が明らかになるわけではないということがありますから、そこはかなり私流といいますか、自分勝手にぶった切ってしまうことになりますので、そこはそのようにご理解いただきたいと思いますが。

1年を振り返ろうかなと思ったら、今日はとんでもないニュースが。114兆円なんだそうです。新しい年度の予算案ですね。どこにそんなカネがあるんだろうと。一つは税収がかなり大きく伸びていることもあるので、そういう余裕も一部あって、赤字国債の分量がちょっと減るんですかね。そういうことがあるかもしれませんが、しかし途轍もない金額。今年が107兆円だったので7兆円増えている。これ、なんで増えたかというと、有り体に言ってしまえば防衛費。これがものすごい増え方をしている。確か5兆4,000億円で、亡くなった安倍さんが、岸田内閣は防衛費を2%に向けて増やしていくと、自民党の会合でそのようなことをうれしそうに語っていましたよね。

で、今年は5兆4,000億円だけれども、来年度は6兆円の後半だと言っていた。その通りになりました。6兆7,000億とか8,000億という、そういう金額だと思います。で、防衛関係の予算は防衛費以外にも実はあって、次年度以降の防衛費の調達のための基金のようなものがあり、それを入れると防衛関係の予算が114兆円のうち、実に10兆円ということだそうです。この金額にはちょっと本当に驚かされます。反撃能力ですが、敵基地攻撃能力、そのための予算というのがこれ1年度でということではないかもしれませんが、5兆円も計上するわけですよね。とんでもない軍拡が起ころうとしている。予算が通れば起こるということになりますね。

自民党と公明党…。公明党という党の存在意義をもう一度確認させていただきたいと思うのですがね。本当に、そういう時代に与党の一角を占めていていいのだろうかということは是非、立党の精神に立ち返り、一度ご検討いただけないだろうかと思いますけれども。公明党が反旗を翻せば、岸田政権は吹き飛ぶのではないでしょうか。いや、分からない、日本維新の会がいるし、あるいは国民民主党だっているから…そういうことになりかけているということですね、この1年間、失礼。

予算の話ではもう一つあって、建設国債。まあ、赤字国債の中で一応別の概念になるのですが、国債には違いが無い。ただ、それによって出来るものが消費してしまうものではなく、後で残るものということで建設国債という名前になるのですが、その一部を防衛費に充てるのだそうです。これは大転換ですね。一言で言えば、国家財政の軍事化の極みではないかと思います。

この記事の著者・内田誠さんのメルマガ

 

アメリカの政界工作か。「国民民主の連立政権入り」情報の裏側

12月2日に報道されるや、岸田首相も玉木国民民主党代表も直ちに否定した「国民民主の自公連立政権入り」なるニュース。かようなスクープは、一体どのような意図で報じられたのでしょうか。今回のメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』ではジャーナリストの伊東森さんが、現在報じられているさまざまな情報を総合しつつその裏側を推測。さらにアメリカによる政界工作の可能性についても言及しています。

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

 

国民民主党、連立入り?自民と国民、共鳴する“民社党”の遺伝子。公明党はどうなる、創価学会の集票力懸念

12月2日に時事通信が報道した「国民民主党、連立入り」というニュースが話題となっている。報道は、岸田文雄首相の“奇策”として、自民党が公明党との連立政権に、国民民主党を組み込もうと動き出したというもの。

自民党と国民民主党の両党の幹部はこれまで極秘に接触を重ね、岸田首相も連立政権に「ゴーサイン」を出したという。国民民主党の代表である玉木雄一郎議員も腹を固めたという。

もはや“死に体”同然の岸田首相が、奥の手として決めた策であるとして、報道当時、永田町は騒めいた。

「火の気のない所に煙は立たないってことですよ」(*1)

国民民主党の連立入り報道について、立憲民主党の議員はこう漏らしたという。

「知り合いの議員何人かに尋ねたら、『聞いてない』『根耳に水』だって。年末にかけてこりゃ、浮足立つね」(*2)

あるいは、

「遅かれ早かれでしょ。でも県連レベルでは立憲と国民民主が歩調を合わせている所もある」(*3)

とも。

国民民主党は3月に成立した今年3月に成立した当初予算、5月の第一次補正予算で賛成に回る。第二次補正予算成立時にも、政府与党に追随。国民の玉木代表は、党が主張した電気料金引き下げ対策などが盛り込まれたことを評価していた。

目次

  • 民社党の遺伝子 統一教会との関わりも
  • 公明党はどうなる? 創価学会の集票力懸念
  • アメリカの政界工作の可能性も

民社党の遺伝子 統一教会との関わりも

そもそも、自民党と国民民主党とには互いに“引き合う”下地があるという。国民民主の玉木氏は同じ香川出身の元大蔵官僚で、故・大平正芳元首相の親族。

そして大平氏が自民党内で率いた派閥が宏池会であり、その派閥の現在のトップが岸田首相。

それだけではない。法政大学大学院の白鳥浩教授は、

「国民民主の血脈をさかのぼると旧民社党に行き着く。55年体制の野党で、中道から弱い保守までを含んでいた。この『保守』の分野で自民と相通じていた」(*4)

という。

さらに民社と自民とを通じさせるものとして、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の存在が。

教団の政治団体「国際勝共連合」の機関紙「思想新聞」を1980年代までさかのぼると、教団の理念に共鳴する「勝共推進議員」の名簿にも民社党の議員の名前が何人も登場。

勝共連合の関連する会合には、民社党の国対委員長が出席した(*5)。

民社党と教団との接点について、北海道大大学院の桜井義秀教授(宗教社会学)は、東京新聞の取材に、

「党として関係を持ったわけではないが、反共で共鳴する人もいたのだろう。選挙の組織票をうかがう算段もあった。そこは民社も自民も違いがない」(*6)

とする。

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

 

このままでは日本がアジアの「困ったちゃん」になってしまうワケ

経済的に大きな繋がりがありながら、対中政策でアメリカの求めに易易と応じてしまう傾向にある日本。半導体関連の規制でも右往左往する様子に「日本の利益はどこにあるのか?」と疑問に思うのが中国人の本音のようです。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学教授の富坂聰さんが、知人の中国人による日本の外交政策への提言を紹介。米中対立の中でアメリカにとって重要な日本の立場を利用すれば大きな利益を得るチャンスで、反対に国益第一の振る舞いをしなければ、アジアの中で疎まれてしまう危険があると2023年を展望しています。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

2023年、日本がアジアの「困ったちゃん」にならないためにすべきこと

日本人が中国の話題に触れるとき、よく使うフレーズがある。 「とはいえ日本は、中国とは経済の面で切っても切れない関係だ」 当然、この前には中国と付き合いたくない多種多様の理由が並ぶ。「経済の関係さえなければ……」という意味にも聞こえる。

関係を切るとか切らないとか、そうした発想そのものが子どもっぽく、外交には相応しくない。また、対立を前に、すぐに「どちらが正しいのか」という判断をしようとすることも、日本の悪しき傾向だ。

居酒屋で酔っ払いがする議論ならばよいのかもしれないが、国と国との関係では国益を基準にする以外のことは避けるべきだ。世界のほとんどの国は、自らを取り巻くさまざまな要素を組み合わせ、計算した上で、まず自国の利益を取りに動く。つまり、「とはいえ……」ではなく、経済関係が太いのであれば、徹頭徹尾それが判断のど真ん中に置かれるのが普通だ。

世界と日本のズレを意識させられる、アプローチの違いだ。ちょうど年末でもあり、今年1年を締めくくる意味でも、今号では外国と向き合う日本の特殊性に焦点を当ててみたい。

実は、日本人と中国人を比較しようとしたとき、この視点から見ると、違いはより鮮明となる。例えば、先日会った中国人のA氏の、こんな質問だ。

「半導体をめぐる中米対立で右往左往する日本を見ていて、中国人が一番理解できないのは、日本の利益はどこにあるのか、ってことなのです。アメリカの半導体産業は、なんだかんだ言いながら中国のメーカーへの半導体の提供を続けています。中国が大きな顧客であり、その代わりが急には見つからない事情を考えれば当然でしょう。だからいまアメリカは、自国企業の利益を犠牲にせず、何とか中国にダメージを与えようと、同盟・友好国からの流れを止めようとしているのです。これに従う日本は、中国とのビジネスを止めたことによって生じた損失を、アメリカが後で穴埋めしてくるという約束でも取り付けているのでしょうか?」

さらにA氏は、「中国との競争に血道を上げるアメリカにとって、日本の価値は従来にないほど高まっています。いまなら少々アメリカの意向に沿わないことをしても、日本に強硬な姿勢はとれないはず。アメリカはいま、日本のアメリカ離れを最も恐れているはずです。それなのにその最大のメリットを日本自身がまったく意識できていない。戦略的な思考ができる政治家や官僚がいれば、米中を天秤にかけて莫大な利益を日本に呼び込むこともできるのに」。

トルコやインドの強かさを基準にすることはできないが、せめて普通レベルに「自国ファースト」であるべきだと、言われているようにも聞こえる。外国人の目に「非自国ファースト」と映る日本の振る舞いが、日本の利益だけを犠牲にするのであればまだしも、いまやアジア全体の利益にも影響しかねないとあって、アジア各国に警戒が広がっている。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

中国の10大ニュースに「日本」。なぜ南京市の寺でA級戦犯の位牌が祀られた?

日本では年末になると必ず特集される「今年の10大ニュース」ですが、実は中国もそういった特集があるのだそう。今回のメルマガ『黄文葦の日中楽話』では、2000年に来日し現在は日本に帰化されている中国出身の作家・黄文葦さんが、2022年の中国の10大ニュースを紹介し、中でも日本に関係したものについて説明しています。

この記事の著者・黄文葦さんのメルマガ
 

中国の「今年の10大ニュース」

Question

日本のマスコミは年末になると「今年の10大ニュース」が恒例企画となっていますが、中国ではどうですか?もし同じようにあるなら、今年はどんなニュースが選ばれるのでしょう?

黄文葦さんからの回答

中国でも、年末に10大ニュースを選ぶ習慣があります。多くのメディアが2022年のトップ10大ニュースを選んでおり、その内容はさまざまだが、基本的には次の3つビックニュースが含まれています。

☆ 10月、第二十回全国代表大会で新しい中国共産党の指導部である中央政治局常務委員会委員が選出された。中央委員会総書記は依然として習近平。勿論、胡錦濤の「途中退席」事件には触れていない。

☆ 中国の天宮号宇宙ステーションが正式に完成した。2023年、中国の宇宙ステーションは正式に運用段階に入る。

☆ 中国のCOMAC(中国商用飛機有限責任公司)は現地時間12月9日、小型機C919型機の初号機(登録記号B-919A)を、最初の顧客である中国東方航空(CES/MU)へ引き渡した。機体はC919型で、将来的にはボーイング737やエアバス320と健全に競合する可能性がある。

多くのメディアは、国内ニュースと国際ニュースを分けて報道しています。あるサイトでは、国内と海外のニュースを合わせて、次のようなトップ10を挙げています。そのうち2つは日本に関係するものです。

☆北京冬季オリンピック
☆ロシア ウクライナ紛争
☆中国東方航空MU5735便墜落事故
☆サル痘感染の発生
☆安倍首相暗殺事件
☆南京玄奘寺は日本の戦犯の位牌を祀っていた
☆英国の首相が相次いで交代する。
☆イギリスのエリザベス女王2世が死去
☆韓国・ソウルの梨泰院大規模な圧死事故
☆カタール・ワールドカップ

この記事の著者・黄文葦さんのメルマガ
 

飛んできたスパナ。あの本田宗一郎が貫き続けた「現場・現物・現実主義」

有能な経営者は、亡き後もその魂に感化されるビジネスマンが多いものです。ホンダの創業者本田宗一郎氏もまさにその一人。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、 本田氏が生前、口を酸っぱくして語っていたことをカーデザイナーの岩倉信弥さんが紹介してくれたインタビューを掲載しています。

本田宗一郎が“激怒”しながら伝えたモノづくりの極意

いまなお、熱き経営者魂に感化される人が後を絶たないホンダ創業者・本田宗一郎(1906~1991)。その情熱をいまなお引き継ぐ、クルマづくりの原点とは……。

1970~80年代にかけて「シビック」や「アコード」などのデザインを手掛けてきた岩倉信弥さんに、本田宗一郎から受けた薫陶や、「怒られて掴んだ」モノづくりの極意を語っていただきました。

─────────────────

本田さんは凄く大きな夢を語るのですが、それが決して机上(きじょう)の空論にはなっていない。夢は大きく、目標は高いんだけど、やっていることは現場主義なんです。

やはりちゃんと物を見て、直(じか)に物に触れ、現実をよく知らなきゃいけないという「現場・現物・現実主義」。それを外すと「やりもせんに!」と拳骨(げんこつ)やスパナが飛んでくる。

こちらは大学を卒業して多少知恵がついている分、「いやそれは無理です」とか、屁理屈を一所懸命並べるんだけど、言おうとすると怒られる。しょうがない、やるしかない、で、やっているうちにできちゃった、ということが何度もあった。

人間は窮地に追い込まれて、いうなれば2階に上げられて梯子(はしご)を外され、さらに下から火をつけられる、という絶体絶命の危機に立たされ、初めて湧いてくるアイデアや閃きがあるものです。それを生み出すためのシステムを、ホンダでは「缶詰」「山ごもり」「カミナリ」と呼んでいました。

「缶詰」は一つの部屋に閉じ込められて、アイデアが出てくるまで一切部屋から出してもらえない。家に帰ることも許されず、その空間でとことん考え抜く。

「山ごもり」は温泉に行けと言われ、喜び勇んで出掛けると、その安宿には紙と鉛筆しかない。最新設備のある研究所を離れ、立ち位置を変えることで新たなアイデアを生み出すのです。

最後の「カミナリ」は、言うまでもなく本田さんのカミナリです。これほど恐ろしいものはないから、皆逃げ出そうとする。僕も逃げ出したかったんだけど、それも悔しいから、なんとか怒られないで済む方法はないかと考えた。

結局、なぜ怒るのかと考えたら、本田さんは経営者として考えているんです。

こうしなきゃお客さんは喜ばないという発想だから、考え方が哲学的になる。一方、こちらはデザイナーとしての視点だけで考えている。つまりシンキングレベルが違うわけです。

最近おかしくなった橋下徹氏。印象操作をするのは何が目的か?

弁護士としてメディアに出始め、後に大阪で府知事や市長をつとめるなど、その歯に衣着せぬスタイルで人気となった橋下徹氏。しかし、今回のメルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』の著者、本のソムリエさんは「最近の橋下徹氏は何かがおかしい…」と思っていたそう。その違和感の正体を暴いた一冊を紹介しています。

【一日一冊】橋下徹の研究

71KEchKIDVL

橋下徹の研究

百田尚樹 著/飛鳥新社

実は本のソムリエは、大阪府知事の頃の橋下徹氏が好きでした。ところがロシアのウクライナ侵攻への橋下徹氏の発言を聞いて、オヤ?と思ったのは、百田さんも同じだったようです。こうして一冊の本として研究してもらえるのは、ありがたいの一言です。

橋下徹氏のウクライナへのスタンスは、以下の発言で明確です。祖国防衛という名のもとに戦って命を落とすことはおかしい、というものです。

もし日本の北海道が、ウクライナのようにロシアに侵攻されたら多くの日本人が戦う選択をすると私は直感的に思いますが、橋下徹氏の考えは違うのです。

ウクライナ人のグレンコ・アンドリー氏に対しても、橋下徹氏はテレビで次のような発言をしています。祖国防衛のために死ぬのは違う。国外に退避する自由を与えよう!とウクライナ人のアンドリー氏に面と向かって発言しています。橋下徹氏はツイッターでも、同じような発言を繰り返していることから橋下徹氏の持論なのでしょう。

この本では「逃げる自由を与えろ!」とウクライナの出国禁止令について批判する橋下徹氏が、ロシアの出国禁止令には何も言及しないことについて、矛盾していると指摘しています。

祖国防衛のために命を落とすことが一択になるということが、僕は違うと思うんですね…ロシアが瓦解するまで国外で退避したっていいじゃないですか。祖国防衛、そこで命を落とす、それしかないという状況にみんななってしまうと、国外退避することが恥ずかしいことだ、それやっちゃいけないことだ、売国奴だという批判を恐れてしまうような空気、僕はおかしいと思う(橋下)(p35)

ガーシー議員「任意聴取」要請で来年1月〜2月帰国も。「BTS詐欺」で逮捕はあるか?

登録者130万人を誇る暴露系YouTuberとして名を馳せ、現在は参議院議員であるガーシーこと東谷義和氏(51)に27日、警視庁から任意の事情聴取の要請があったと読売新聞がスクープとして報じた。聴取の内容は、かつてのYouTubeや自身のサロンで有名芸能人の「下半身スキャンダル」を暴露したことが、脅迫や名誉毀損で警視庁に告訴状が提出されたことを受けたものだという。この報道後の27日午後、ガーシーが所属するNHK党の党首・立花孝志氏が会見を開き「日本に戻って任意の事情聴取に応じる」という意向をガーシー本人から伝えられたと明らかにした。しかし、立花党首は「僕はやめた方がいい」とコメント。詐欺行為による逮捕を恐れてドバイに逃亡したとされるガーシーは、1度も帰国することなく参院議員選挙に立候補して当選した。逃亡者から国会議員に大逆転したガーシーも、これでついに年貢の納め時なのだろうか?

捕まって当然?ガーシー「芸能人下半身暴露」の数々

ガーシーが自身のYouTubeチャンネル「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」を開設したのは今年2月。わずか数ヶ月の間に、自身と関係のあった芸能人の下半身スキャンダルを暴露しはじめた。

ガーシーは「夜のアテンダー」として、芸能人がプロスポーツ選手の女性を斡旋したり、女性タレントの中絶手術につきあったりしていたとされている。芸能界の裏の裏を知り尽くしている男の暴露だからネットユーザーは彼の動画に注目した。

そして、あまりにも暴露を続けたために、ついに同年7月にはYouTubeの規約違反としてアカウントを停止されている。

そしてYouTubeを再開した直後の数時間後、そのアカウントもまたすぐに凍結。そこで8月からは定額制のオンラインサロン「GASYLE(ガシる)」を開設し、有名人のスキャンダルを語り続けた。

ガーシーはGASYLEで年内に「なにわ男子」の暴露をすると予告。King & Princeのメンバー脱退が発表された今、ネット上では今回の聴取について「ジャニーズ事務所で一番人気のグループを守るため、スキャンダル発表前にジャニーズ事務所が動いたのではないか?」などと噂されている。

なお、ガーシーに「スキャンダル」とされる内容を暴露された有名人は、城田優、綾野剛、渡部建、大原櫻子、藤井流星、赤西仁、清水翔太、新田真剣佑、赤西仁、田中圭、橋本環奈、浜辺美波などなど今も増え続けている。

その暴露が注目されたのは、ただの芸能人の「肉食ぶり」ではなく、未成年へのわいせつ行為、脱税、ギャンブル、ステマ広告斡旋など、犯罪まがいの内容を発信していたからだ。今まで発信した内容の真偽は今も不明のままである。

実業家→アテンダー→YouTuber→国会議員。波瀾万丈ガーシー人生

著書『死なばもろとも』(幻冬舎)によると、ガーシーは1971年生まれの51歳。1994年に大阪で板金工場を経営中にロンドンブーツ1号2号の田村淳と知り合ったという。

田村に誘われ上京すると、島田紳助氏やONE OK ROCKのTAKAなど、次々と芸能人と知り合うことになった。そして、アテンダー(芸能人を接待するためにお店・接待係の異性の手配する世話役)を続けながら、飲食業やアパレル業を営んでいたという。

しかし、事業売却後にギャンブル依存症に陥り、当初はBTSに会いたいという女の子たちからお金を集め、人脈を使って実際にBTSと引き合わせるつもりだったという。ところが、ギャンブルのためにその金を使い果たしてしまう。

YouTuberのヒカルが、YouTube上でガーシーの詐欺を告発し、追い詰められたガーシーは雪山で自殺を試みるが失敗。親戚から借りた10万円でドバイへ行く航空チケット代を購入したところ、残金は110円だった。

ドバイへ行く間に、今まで世話をした芸能人に対して沸々と怒りが湧いてきて、本のタイトル通り、「死なばもろとも」と、今まで口を噤んでいた芸能人の秘密を暴露していくYouTuberに転身。よくも悪くも知名度があがり、そのネームバリューに目をつけたNHK党の立花党首からスカウトされ、2022年に参議院議員選挙に立候補し、比例選候補者得票ランキング第10位、NHK党の得票数1位で参議院議員となった。

しかし、当選しても1日も帰国せず、国会にも登院しないまま。ガーシーは日本へ帰国しない理由を、「帰国すれば詐欺容疑で逮捕される恐れがあるため」と語り、「リモート会議にすればいい」と帰国を拒んでいた。

【有田芳生×多田文明 Vol.3】爆笑問題・太田光が擁護する統一教会の不都合な真実。軍事訓練、赤報隊事件、日本破壊計画の深層

今も世論の注目を集めている「旧統一教会」問題について30年以上にわたって取材・追及を続けているメルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』発行者でジャーナリストの有田芳生さんと、かつて旧統一教会の信者でメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』発行者でもあるジャーナリストの多田文明さんが、統一教会の深層に迫った対談のVol.3をお届けいたします。爆笑問題の太田光ら芸能人が、知っていてもテレビでは絶対に言わない統一教会の恐ろしい野望とは? Vol.1Vol.2に続き、今回のクロストークの模様をテキストにて特別に公開します。(この対談をYouTubeで見る | Voicyで聴く

● 有田芳生×多田文明 Vol.1
● 有田芳生×多田文明 Vol.2
有田芳生×多田文明 Vol.3
有田芳生×多田文明 Vol.4

有田芳生(ありた・よしふ):
1952年生まれ、ジャーナリスト、テレビコメンテーター。立憲民主党所属の元参議院議員(2期)。出版社に勤務後、フリージャーナリストとして「朝日ジャーナル」「週刊文春」など霊感商法批判、統一教会報道の記事を手掛ける。2022年12月より、まぐまぐのメルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』が好評配信中

多田文明(ただ・ふみあき):
1965年生まれ、ルポライター、ジャーナリスト。統一教会元信者。数々の現場経験と被害者への聞き取り取材から、詐欺・悪質商法に詳しいジャーナリストとして一線で活動し、多数のテレビ・ラジオに出演している。2022年9月からまぐまぐのメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』が好評配信中

司会:内田まさみ(フリーアナウンサー)

有田芳生×多田文明 世界中に信者を送り込む、統一教会「海外宣教」の実態

(前回「Vol.2」からの続き)

内田まさみ(以下、内田):海外にもたくさんある?

有田芳生(以下、有田):海外は、統一教会っていうのは、韓国では宗教法人法がないから、財団なんです。かつてで言えば、世界基督教統一神霊協会財団とか、アメリカも企業ばかりで、世界宣教本部というのはあるけど、基本的には、韓国も企業、アメリカも企業、日本も今、統一教会っといったら宗教というイメージが強いけれども、さっき言ったように、身近なところで魚を売ったり飲料水を製造したり、ものすごい企業体でもあるよね。

多田文明(以下、多田):そうです。だから、私たちが集めたお金っていうのは、色んなところに投資されているっていうか、色んな企業のところにいっているという話は聞いています。

有田:あれはいつだったかな。オウムの年だから、1995年の1月にニューヨークに統一教会の取材をしに行ったんです。アメリカにある統一教会の日本人学校って、今もあるんだけども、そこに統一教会が結構入っていたので、それを取材に行った時に、寿司屋さんもやっているわけです。統一教会が経営している寿司屋さんに行くと、睡眠不足だなと思うぐらい、くたくたになったような顔で働いている若い女性がいたのを思い出しますけど。そういうところに派遣されるんだよね。派遣していたんじゃないの?

多田:私は育てていただけで……上はどうしていたのか分からないんですけど、多分みんな色んなところに行っていると思います。この間たまたま、ある二世の子に取材をしたら、やっぱり今言ったように、お父さんが海外に行っていたというような話とかも、結構聞きます。今、二世問題ってすごく出ているんですけど、私と同じような一世(信者)の人たちがそういうふうにアメリカに行ったり、今でも企業で働いたりしています。でもお金はほとんどないですよ、みんな。

有田:1996年に文鮮明教祖がウルグアイに行って、4200人の信者が参加した研修を実施したんだけど、そこで出産直後のお母さんが、飛び降り自殺したんです。そのとき、週刊文春の石井謙一郎記者と二人で飲んでたのよ。そしたらそういう情報が来たから、すぐ週刊文春の編集長に「信者が自殺したので取材に行かせてくれ」って言ったら、「明日から行ってこい」って。

すごい話です。次の日にはもう飛行機に乗って行ったんですけど、取材が終わって空港に戻ってきたら、統一教会の信者たちがいっぱいいて。日本に戻る人もいれば、海外赴任する若い人たちもいるわけ。本当に不安そうな顔をして、その国の会話を一生懸命勉強していて、本当に大変です。今だってアフリカとか色んな国にも単身で行かされたりしているので。あれは宣教師っていう形なんですか?

多田:そうです。宣教です。海外宣教ですね。

太田光、三浦瑠麗…統一教会を「擁護」する芸能人の発言をどう受け止めるべきか?

内田:どうにかして気づかせてあげたいなっていう気持ちもあるわけですけれど。そのあたりは後半でも伺っていきますけれども、今、芸能界の中でも統一教会を擁護するような発言をされる方もいらっしゃって、そういう方々にも批判が集まったりもしているんですけど、こういうのは我々はどういうふうにとらえたらいいんですか?

多田:簡単に言えば、被害者の話を何も聞いてないからだと思います。有田さんは、ちょうど20年前、私が統一教会を辞めてから裁判があったときに、唯一聞きに来てくださった方ですので、この問題を分かっているんですけど、多分コメントする人は、ほとんど被害者の方の話が分からない、話を聞いていない人だと思います。

有田:爆笑問題の太田光さん、それから政治学者の三浦瑠麗さんなど、色んなことを言う人がいて、週刊現代から「その人たちを批判してください」っていう取材があって。全部丁寧に答えたんだけれども、結局僕のコメントは一行も出なくて、太田さんたちの言い分だけの記事になっちゃったんだけど。

ちょっと別の話になるけど、普通は「せっかく取材させていただきましたけれども、記事にはなりませんでした」って事前に言うもんでしょ。だけど何もない。何にもないから、こちらから「掲載誌を送ってください」と言うと、二週間ぐらい経った頃に「有田さんのコメントは使いませんでした」みたいな。こういう編集者が出る時代だから。

内田:それもやっぱり、統一教会側から手が回っていたりとか、そういうことがあるんですか?

有田:違うと思う。むしろ太田さん達に弁明させた方が読まれると思ったんじゃないですかね。太田さんは、サンデージャポンに一回来てくれって言われて、ご本人を批判したんだけれども、明らかに歪んだ人の本に影響されているっていうのは分かりました。

内田:刺激的な方にっていう感じ?

有田:刺激的にっていうか、芸人だから逆張りで違ったことを言うっていうのはありだと思うんです。僕は、太田さんはそういうタイプだと思っていた。だけど、これは被害者がいる話だから、それはもう成り立たない話なので。Twitterで批判をして、番組にも行って批判したんですけれども。三浦瑠麗さんは、言っちゃ悪いけど統一教会のことを知らないね。知らないで発言しているから間違っちゃうという。

だけど、これはしょうがないんです。今回の問題が起きてテレビや新聞の記者が僕のところに来た時に、何も知らないんです。それはしょうがない。「桜田淳子さんの合同結婚式の時、何歳でした?」って聞くと、「あの時3歳でした」とか「生まれていませんでした」とか。だからしょうがない。しょうがないんだけれども、被害者がいる話だから、そこはやっぱり注意して発言してもらいたいと思いましたけどね。

リンジー・ローハン出演CMでトレンドに。ペプシで割る「ピルク」って何だ?

アメリカで話題となっている飲み物「ピルク」をご存知でしょうか。女優のリンジー・ローハンが出演しているCMで、サンタクロースの“置き土産”として登場し、ブームとなっているようです。紹介してくれるのは、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』著者で人気ブロガーのりばてぃさん。初めて見たときにはちょっと驚くこの「ピルク」ですが、カルピスソーダ、アンバササワーホワイト、スコールなどの乳性炭酸飲料が身近にある日本人には、案外抵抗なく受け入れられる飲み物かもしれません。

この記事の著者・りばてぃさんのメルマガ

今週の気になるニュース:ピルクって何?

Pilk, the Pepsi-Milk Drink, Is Really Good | Bon Appétit

ペプシにミルクを入れたものをピルクと言うそうで、この冬、アメリカではちょっとしたトレンドになっています。

きっかけはペプシのCM。その内容は、出演するリンジー・ローハンのお家に夜中にサンタさんがやってきて、テーブルに置いてあったクッキーとコップを発見。アメリカでよくある食べ方のクッキーをミルクにつけて食べるやつ用です。

でもコップにはミルクが半分しか入っていなかったので、そこにサンタさんがペプシを注いで立ち去ります。その後、起きてきたリンジーがそれを飲んで大変気にいるというものです。

動画で見たい方はリンジーのインスタをどうぞ
「How about some #Pilk Santa? 💙 #PilkandCookies #PepsiPartner」

で、これをみた視聴者が、何でペプシにミルク!?と驚くわけですが、実は意外と美味しいそうで、料理専門誌のボナペティが炭酸ジュースに乳製品を合わせる歴史(2010年ごろに一度ブームになったそう)や世界での飲み物について解説しています。

そういえば、日本にもソーダにアイス浮かべて飲むクリームソーダがありますが、英語ではアイスクリーム・フロートというのですけど、なんと1800年代にアメリカで生まれた偶然の産物なのだそう。フィラデルフィアにある薬局がたまたまアイスを入れたことで生まれたのだとか。へ~。

ちなみに記事では日本のカルピスソーダについても触れてまして、乳製品と炭酸飲料はこんなに世界でも飲まれていると言及しています。牛乳にペプシを入れるから抵抗があるけども最初から入ってる飲み物は意外と昔から一般的に愛されてきた組み合わせなのですね。

そういえばペプシかコーラのどっちかは忘れましたがクリームソーダ味があったはず。けっこう美味しいらしいです。スーパーで買い物してたら夫がやたらソーダを飲むので物色してたところ、そこに買いにきた女性におすすめされて買ったのですが大変に美味しかったそうです。

というわけで気になる方はペプシと牛乳の組み合わせ試してみてください。

この記事の著者・りばてぃさんのメルマガ

image by:Zety Akhzar/Shutterstock.com

単なる「客寄せパンダ」か?報じられぬゼレンスキー“電撃訪米”のウラ事情

12月21日にアメリカを訪れ、米連邦議会で演説を行ったゼレンスキー大統領。なぜウクライナのリーダーは、このタイミングでの訪米を敢行したのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、ゼレンスキー氏の電撃的米国訪問の裏側を推測。さらに当紛争のカギを握っているにも関わらず目立った動きを見せない「とある国」の実名を挙げるとともに、彼らの思惑を分析・解説しています。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

 

ポーランドが握るウクライナの運命。ロシアとウクライナで大きくずれたEndgameのかたち

「クリミア大橋を爆破されたことで、プーチン大統領とロシア政府のredlineを超え、プーチン大統領はウクライナを徹底的に叩きつぶす決意を持った」

2022年10月8日早朝に、ロシアにとって“クリミア解放のシンボル”と捉えられていたクリミア大橋が何者かによって爆破されました。

ウクライナ軍の特殊部隊によるものではないかとの見解が当初示されていましたが、直前の映像では橋の下にアプローチしてくる小さな船舶の姿も確認できました。

クリミア大橋爆破の主犯がウクライナ軍の特殊部隊であろうと、イギリス軍の特殊部隊の仕業であったとしても、プーチン大統領にとってはどうでもよく、彼にとって重大なのは、自らのレガシーでもあるクリミア大橋を誰かが爆発したというfactです。

このショッキングな事件を機に、ロシアの対ウクライナ戦術はレベルアップされました。それが今、起こっているウクライナ国内の電力網や石油備蓄施設をはじめとする“生存のためのインフラ”を徹底的に破壊するという攻撃です。

以前から継続しているように天然ガスパイプラインは途絶させ、発電所や送電網をことごとく破壊し、主な補給路を断ち、輸送網も麻痺させるという、徹底的な攻撃で国民を飢えと寒さに晒して抗戦意欲を割くという冷徹な作戦です。

ウクライナ側もロシアの空軍基地への無人ドローンでの攻撃を加えるという、ついに一線を越えることで、ロシアによる攻撃に屈しないとの意思を明示していますが、ロシアによるウクライナ国内の生活インフラへの徹底攻撃は止んでいません。

それゆえに、ゼレンスキー大統領は戦闘中にもかかわらずワシントンDCを訪問し、抗戦のための大規模な軍事支援を依頼しに行ったわけですが、彼が得たのは何だったでしょうか?

1基のパトリオットミサイルとミサイルに装着可能な誘導システム、そしてハイマースなどの拡充などがパッケージに含まれました。パトリオットミサイルをアメリカが供与することが事前に情報として出てきた際には、パトリオットミサイルがゲームチェンジャーになるのではないかとの期待にメディアなども溢れていましたが、実際にはたったの1基のみというニュースに私は個人的にとても驚きました。

ちなみに同盟国か否かというステータスの違いはあるものの、確か我が国日本を守るパトリオットミサイルは18基(計36発)あり、日本列島のいたるところで攻撃に対して目を光らせています。

ウクライナの場合、この1基のパトリオットミサイルはどこに配備され、どこを守るのでしょうか?キーウ?ハルキウ?ヘルソン?それとも…。

現在、ロシアが仕掛けているインフラへの徹底的な攻撃は精密な誘導ミサイルを用いたものであり、主眼は補給路の破壊とインフラ施設の破壊ですが、補給路を優先するならばリビウ周辺、インフラ施設だと大都市圏ということになるのでしょう。

具体的な配備の場所や体制についてはまた明らかになるでしょうが、私が抱く大きな疑問はなぜこんな中途半端な支援獲得のために、ゼレンスキー大統領はウクライナを物理的に離れたのかです。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ