「命を守る行動を」の説得力ゼロ。日本の“気象災害”報道が響かぬワケ

近年、国内でも激甚化の一途をたどる自然災害。今年も6月から7月にかけて各地で豪雨被害が相次ぐ事態となっています。そんな中にあって、日本の気象災害報道の姿勢に苦言を呈しているのは、米国在住作家の冷泉彰彦さん。冷泉さんはメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、現在のような放送を繰り返していては命は守れないと断言するとともに、具体的な改善策を提案しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年7月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

気象災害の報道のあり方を問う

近年の日本の地上波各局における、気象災害報道の姿勢は、極めて消極的の一言に尽きると思います。

「台風接近時の中継では、こわごわ、安全なところからお伝えしています、などと断りを入れて放送するし、実際に何のインパクトもない画面を平気で流す」

「河川増水の様子は国交省の無人カメラの映像などで済ませる」

「甚大な被害が出た場合も、視聴者提供のスマホ動画などで済ませる」

「深刻な状態でも、地方局(NHK、民放とも)の土地勘のある記者等がマトモな映像を届けることはほとんどなく、東京のスタジオから『今頃、堤防が決壊しているかもしれません』などといったいい加減で呑気なアナウンスが流れる」

「依然として、『命を守る行動を』といった「日本語にはない表現」でごま
かす」

といった具合です。そこに真剣味はなく、厳しさもありません。臨場感もありません。こんな放送を繰り返していては、それこそ「命は守れない」と思うのです。

中継ができない理由はハッキリしています。まず、カスハラ体質の視聴者が「マスゴミが危険な場所で報道すると、地元に迷惑をかける」というクレームを入れてくるからです。これは「救急隊員がコンビニ行くな」的なカスハラと同質だという共通理解を作って押し返すことが必要です。

同時に、このカスハラに負けてズルズル「生中継のノウハウを喪失した」状況をしっかり押し返して、「報道のプロとして、迷惑をかけずに、インパクトのある映像をしっかり危機意識の喚起メッセージとして届ける」ための21世紀版のハイテクも駆使したノウハウを築き上げることが必要です。

いやいや、予算がないので無理というのなら、NHKはこうした災害報道に関して地方にしっかり予算を回すべきですし、民放の地方局の場合は局ごとにエリアを割り振って分担するとか、工夫して乗り切るべきと思います。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

卵を多量摂取しても「血中コレステロールへの影響は小」は本当か?

糖質制限食を実践し、卵を始めとする高コレステロール食材を多く摂取するようになった人が、血中コレステロール値の変化を気にするのは当然のこと。1日4個の卵摂取を半年以上続けLDLコレステロール値が上昇したとの質問に答えるのは、メルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』著者で、糖質制限食の提唱者として知られる江部康二医師です。江部さんは、食事が血中コレステロール値へ与える影響はないというのは確かなエビデンスがあると説明。ただし、短期的には肝臓による調整が追いつかず、質問者以上の数値になる人もいると伝えたうえで、評価を示しています。

卵の摂取と血中コレステロールについて

Question

shitumon

卵の摂取と血中コレステロールについて質問があります。半年以上、1日あたり4個の卵を食べた結果、LDLコレステロールが約150→198まで上がりました。

そして卵の多量摂取をやめ、タンパク源を豚ロース100gに変更したところ、2ヶ月足らずで155まで下がり、中性脂肪も97→60となっています。

最近の医学、栄養学では、食物由来のコレステロールは血中コレステロールへの影響は少ないと言われていますが、この結果を見ると、やはり食物由来のコレステロールは血中コレステロールに影響があるように思えます。体質的なものなのでしょうか?

ドクター江部からの回答

普通の大きさの卵1個の重さは約65g、中身は約55gで、その中のコレステロール量は約250mgです。日本人の平均的なコレステロール摂取量は1日に300mgですので、卵1個のコレステロール量は、それなりに多いと言えます。

[100g中のコレステロール量] ・豚もも:46mg
・豚ロース:51mg
・豚ヒレ:47mg
・鶏卵:428mg
・鶏もも:114mg
・鶏ささみ:54mg
・バター:227mg
・チーズ(ゴーダ):67mg

データ的には、鶏卵のコレステロール含有量はダントツに多いですね。しかし、ご指摘のように、2015年に米国でも日本でも、食事中のコレステロールの摂取基準を撤廃しています。

これは、食事中に含まれるコレステロールの量が、血中コレステロール濃度に影響を与えないという研究結果を踏まえてのことと思われます。

例えば、米国医師会雑誌、2006年2月8日号に掲載された論文において、

「は乳癌、大腸癌、心血管疾患リスクを下げない。総コレステロール値も不変」(JAMA ,295(6):629-642. 643-654. 655-666.)

と報告されています。

5万人で対象群をおいて8年間追跡した信頼度の高い論文です。でも、この研究、8年間の観察ですね。

この記事の著者・江部康二さんのメルマガ

「ガスト」が起こしたイノベーション。お得感のない“ハーフサイズメニュー”はなぜ受け入れられたのか?

ファミリーレストラン「ガスト」が提供するハーフサイズメニューが好評です。通常のボリュームが半分になるため割高感を感じる人もいるはずですが、消費者に受け入れられるのは一体なぜなのでしょう?メルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』の著者でMBAホルダーの理央 周さんは、このガストの戦略に身近なイノベーションがあると話します。決しても“画期的”ではないものの、顧客にとっての“新しい価値創出”が大切なのです。

なぜ、すかいらーくホールディングスは、ハーフ料理を出したのか?身近にあるイノベーション~顧客体験価値を見逃さず売り伸ばすには

すかいらーくホールディングスの運営する、ファミリーレストラン「ガスト」で、通常の半分のサイズのメニューが好評とのことです。

なぜ、ガストはこの、“小さい”サイズのメニューを出したのか?そして、なぜ、“小さいにもかかわらず”、好評なのか?を考えていきたいと思います。

以下は、この件についての、日本経済新聞2023年7月9日からの、引用です。

すかいらーくホールディングスでは、主力ファミリーレストランチェーンの「ガスト」で、4月から通常の半分のサイズで、提供するメニューを増やした。複数の料理を選びたい、少量でいいといった需要をとらえただけでなく、物価高の中、値ごろ感があると支持され、小皿料理全体の売れ行きは、皿数ベースで計画を2割上回って推移している。

飲食店での新メニューでよくあるのは、大盛り、メガ盛り、というように、“大きくする”ことで、お値打ち感を出すことです。

一見、小さくしてしまうと、お得感も出ないし、割高だ、と、「顧客が感じる」と思ってしまいそうです。

なぜ、ガストでは半分のサイズのメニューが、受け入れられているのでしょうか?

日本経済新聞のこの記事によると、ガストの設定したターゲット層と、その広がりについて書かれています。

追加したメニューは当初、来店頻度が高い主要顧客層の、30代以上の女性に、より充足感をもってもらうために開発した。少しずつ様々な料理を食べたい、通常の量では多すぎる、との需要に応えることが狙いだ。肉料理とパスタのハーフサイズを注文した、30代の女性会社員は、「外食では色々な料理を食べたい。組み合わせによっては、ダイエット中でも罪悪感なく食べられそう。また注文したい」と満足げだ。販売を始めると、こうした需要だけでなく、少量を食べたい60代以上のシニアや、20代の女性などにも人気が広がった。

とあります。

記事によると、ガストのオリジナルメニューとか、ここにしかない画期的なメニュー、というわけでもなく、ミートソースパスタなどの、定番メニューが大半のようです。

新製品でもなければ、大きくもない、半分の小さくしても、好評なのはなぜでしょうか?

それは、このメニューも、広い意味でのイノベーションだからです。

イノベーションと聞くと、iPhoneなどの画期的な新製品や、対話型AIを身近にした、ChatGPTのような、技術革新を思い浮かべる人も多いでしょう。

この辺りの説明も踏まえて、今号では、“身近にあるイノベーション”について考えてみたいと思います。

イノベーションとは

その前に、「イノベーション」とは何か、の定義から始めましょう。

イノベーションとは、新しいアイデアや手法を具体化して、それを事業や製品、サービスに取り入れることで、顧客にとっての“新しい価値”を生み出すことです。

なので、先程挙げた画期的な新製品の開発も、もちろんイノベーションですが、必ずしも“画期的”でなくても、顧客の視点からみて、“新しい価値”になるのであれば、それはイノベーションとして、顧客に受け入れられるのです。

このガストのように、小さくすることで「他のものも食べられる」ということに顧客にとっての新しい価値、すなわちイノベーションなのです。

したがって、製品開発に限らず、組織の業務改革や、マーケティング戦略の革新などでも、新しい顧客価値を生み出すことができますよね。

この記事の著者・理央 周さんのメルマガ

桐島聡「逃亡49年」の裏で獄中死。大道寺将司 東アジア反日武装戦線元リーダーは最近の日本をどう見ていたか

1970年代の連続企業爆破事件で指名手配されていた「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)を名乗る人物が警視庁に身柄確保された。仮に容疑者本人なら他の主要メンバーの多くが逮捕される中、実に49年間にわたって逃亡を続けたことになる。その間、グループのリーダー格だった大道寺将司元死刑囚は東京拘置所内で病死(2017年)。この記事では句集と著書から大道寺将司最晩年の胸中を辿る。(メルマガ『佐高信の筆刀両断』2023年7月21日号より/2024年1月27日記事タイトル更新)

詩人の心とどっちつかず

豆腐屋から転じて作家となった松下竜一は本当に口数の少ない人だった。三菱重工爆破事件を起こした大道寺将司らを『狼煙を見よ』に描いたが、大道寺の母親に会いに行っても黙ったままなので、たまりかねて母親が、「松下さん、トランプでもしましょうか」と言ったという逸話がある。

私も親しくしてもらったが、しかし、その無口に存在感があった。

ところで大道寺が俳句を始めたのは、鶴彬の川柳を読んだからだと聞いて、彼の句集『棺一基』(太田出版)と『最終獄中通信』(河出書房新社)を読み返した。1948年に釧路に生まれた大道寺は2017年に獄中で亡くなっている。享年68。死刑確定囚だった。

大道寺は1984年夏に東京拘置所から松下に手紙を書いた。そこには、大道寺が獄中の政治犯に松下の『豆腐屋の四季』(講談社文芸文庫)を読むことをすすめ、東京拘置所に突然、この本のブームが訪れたと書いてあった。

松下は、自分の本の中で、大杉栄の遺児のことを書いた『ルイズ―父の貰いし名は』などではなく、暗く孤独な青春の日々を短歌と短文で綴った『豆腐屋の四季』が政治犯たちに愛読されているということが、とても意外だった、と述懐している。

しかし、革命を夢見て一途な行動に走る人間たちは底に詩人の心を潜ませているのだろう。大道寺の母親が回想しているように、高校時代、大道寺は中原中也とアルチュール・ランボーが好きで、部屋の壁に中也の次の詩を書いて貼っていたという。

汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

以下は略すが、大道寺の句を3首挙げよう。

生きてまた迎へてをりし今朝の春

死は罪の償ひなるや金亀子(こがねむし)

狼や見果てぬ夢を追ひ続け

『最終獄中通信』では2015年の時点で大道寺が創価学会(公明党)べったりの佐藤優を痛烈に批判し、「メディアは使い勝手がいいから多用しているのだけれど、しっかりしてくれよと言いたい」と注文をつけていることを知った。

また、東大教授の藤原帰一が「集団的自衛権は必要だ」という趣旨のことを『朝日』に書いたことに触れ、「ただ安倍政権の主張を全面的に認めるわけではなく、政府の主張にも野党のそれにも問題がある」と言う。では、どうすればいいのかは何も書いていない。

「米国へのシンパシーを強く感じる論調ではあります。いつも中途半端で自分の主張をしない人です。黒白を断定できないことは多いし、安倍たちのように間違った断定をされても困るけれど、どっちつかずというのも始末に負えない」と大道寺は指摘しているが、私には藤原と池上彰が重なって見える。皮肉を言えば、どっちつかずだから『朝日』は書かせているのだろう。

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ビッグモーター緊急会見はコント状態。息子の副社長は欠席、兼重社長「不正は板金塗装部の単独」「ゴルフ愛する人への冒涜」「不正は知らなかった」でネット大炎上

ビッグモーターの兼重宏行社長(71)が25日午前、都内にて一連の不正請求問題について記者会見をおこない、7月26日付で社長を辞任すると発表した。後任の社長には専務取締役の和泉伸二氏が就く。新社長となる和泉氏は会見で「あまりにも強過ぎるリーダーシップに頼りすぎていた面も否めない」とし、「絶対にあってはいけないことが起きてしまった」と涙を見せる場面もあった。しかし、この会見で兼重社長は「ゴルフボールを使った不正行為は、ゴルフを愛する人への冒涜」「不正は知らなかった」「不正は板金塗装部の単独」などと、理解し難いおかしな発言を連発。これには会見を視聴していたネットユーザーたちから批判の声が相次ぎ、大炎上状態となっている。

副社長は欠席、不正は「知らなかった」

問題発覚後初めて公の場に姿を見せた兼重氏はやや緊張した面持ちで、息子で副社長の宏一氏が、不合理な目標設定、降格人事で信頼を裏切ったと説明。自身は7月26日付で社長を辞任し、「今後、息子も含めて経営には一切関与しない」と明言した。しかし会見に、当の宏一氏は欠席。違和感の漂う「弁明の場」となった。

さらに兼重氏は「特別調査委員会の報告書が出た6月26日まで、一連の不正についてまったく知らなかった」とし、その内容を知るに至り「耳を疑った」との心情を吐露。その上で、「不正は板金塗装部の単独」と、あくまで自身を含む経営陣の関与を否定した。

ゴルフボールでの車体叩きには「ゴルフを愛する人に対する冒涜」の謎理論

不正請求の手口として報告された、ゴルフボールを靴下に入れて車体を叩くという行為については、「ありえない。ゴルフを愛する人に対する冒涜」と強い口調で批判。あくまでゴルフ愛好家への「冒涜」とし、顧客や利用者への謝罪の言葉ではなかった。また、この不正に関わった当該社員を刑事告訴すると発言し、「逆ギレ」感もにおわせた。

そして、不正が発覚してから社長による記者会見が遅れた理由として「私の認識の甘さ」「速やかに会見を開けばよかった」とし、「世の中を騒がせてしまった」との認識を口にした。

単独で不正問題を起こしたとする板金部門については、「内部統制が全くない状態」であり、「不正は個々の工場長の指示によるもの」と断言。まるで社員の「忖度」が原因であるかのような発言が目立った。

経営陣の責任については、「不合理に設定された目標がノルマになってしまった、そのことが原因で起きたと思われても仕方がない。ただし経営側からの(ノルマ強要の)関与はまったくない」と、重ねて組織ぐるみの関与を否定した。

26日にはビッグモーターに対し、道路運送車両法に基づく国土交通省の聞き取りが行われる予定。場合によっては行政処分も有り得るだけに、その結果に注目が集まっている。

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「暗示」は、人間を簡単に変える。現役精神科医がその理由を解説

「三つ子の魂百まで」といった言葉があるように、人間は簡単に変わることができません。しかし、心理学的の観点から「暗示」で人は変わるという研究結果もあるそうです。今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、 著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、人間を簡単に変える「暗示」の力を紹介しています。

人間を瞬時に【変える】魔法の言葉!

こんにちは。ゆうきゆうです。

皆さん元気でおすごしでしょうか。

さて、「他人を変える」にはどうしたら良いでしょうか。

自分の好きな人・家族・友人・職場の人など、周囲の人を変えていきたいと思う場面もあるでしょう。

今回は具体的な行動について、お話していきます。

恐怖症克服の実験

実はカンザス大学のキース・ハルベリーは、「ヘビ恐怖症を克服する実験」を行いました。

実験では、まずA・B・Cという3つのグループに分け、次のように異なる対応を行いました。

・A:何もしない

・B:「体の緊張をほどいてください」「リラックスしてください」「深呼吸してください」というようにリラックスするようトレーニングを行う。

・C:Bのようにリラックスさせるトレーニング以外にも、被験者に心理テストを受けさせ「あなたは苦手なものを上手く克服しやすいタイプですね」というウソの結果を伝える

そして3グループの恐怖症に対する反応は、次の結果となりました。

まずAグループは、恐怖症の改善は見られませんでした。

次にBグループは、ほんの少し恐怖症が改善しました。

そしてCグループは、一番顕著に恐怖症の改善が確認されました。

つまり心理テストの結果は事実ではないにもかかわらず、ウソを伝えたCグループが一番改善したのです。

暗示で人は変われる!

この実験からもわかるように、人間は「あなたは○○のタイプです」と言われると、その言葉通りに振舞ってしまうという心理があります。

たとえ今回のような恐怖症であったとしても、人の言葉にある意味暗示をかけられ、克服できるように振舞ってしまうのです。

他人の暗示的な言葉というのは、非常に強い意味があります。

例えば子供に「お前はできないやつだ」「お前はバカだ」「何をやらせてもダメだ」というように言っていると、本当にその子どもはできなくなってしまいます。

それよりも「毎日頑張っているね」「君は天才だ!」「○○できてすごい!」といった形でほめ続けていくと、どんどんやる気を出して、本当にできるようになるのです。

これは子どもに限らず、大人が相手でも一緒です。

ほめていると、相手というのはどんどん育っていきます。

そしてこれは、自分自身に対しても同じ。

自分を育てるような気持ちで、連続でプラスな言葉をかけていきましょう。

それだけで、実際の自分の振る舞いも大きく変わっていきます。

ぜひ大安売りの気持ちで、「ほめ言葉」はどんな人にも全力で伝えてくださいね。

というわけで、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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プーチンを強く批判する、ロシアとウクライナの「重要な秘密」を知る男が拘束された理由

プーチンを強く批判する極右であるイーゴリ・ストレルコフが拘束されました。なぜ、このようなことになったのか、メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、詳しく彼の拘束について語っています。

ロシアとウクライナの重要な秘密を知る男、ストレルコフが拘束されました

「反プーチン勢力」は、時代と共に変化しています。2022年2月24日にウクライナ戦争がはじまるまで、「反プーチン勢力」といえば、ナワリヌイを中心とする「リベラル派」でした。

ナワリヌイは、ロシア政府高官の汚職を次々と暴露することで、「プーチンは、国民に寄り添って質素に暮らしている神話」をぶち壊していきました。彼は2021年1月に逮捕され、今も刑務所にいます。

ロシアの「リベラル反プーチン勢力」は、壊滅状態にあります。刑務所にいるか、外国にいるか。それで、ロシア国内における影響力は、ほとんどなくなっています。

代わって台頭してきたのが、「極右反プーチン勢力」です。これは、何でしょうか?

彼らは、ウクライナ侵攻を大歓迎しました。彼らは、「ロシア軍は3日でキーウを占領し、戦争は終わる」と思っていた。

ところが、半年経っても終わらない、1年経っても終わらない。極右勢力の一部は考え始めました。「これは、プーチンが無能だからだ!」と。

どんな人物が、「極右反プーチン勢力」に含まれるのでしょうか?たとえば、「プーチンのメンター」と呼ばれた地政学者ドゥーギン。この方は、娘のダリアが2022年8月、自動車で爆殺されたことで世界的に知られるようになりました。

たとえば、プリゴジン。プリゴジンは、最前線で戦い健闘していた。それで、極右勢力の中でもっとも人気が高かったのです。

もう一人、今回の主人公イーゴリ・ストレルコフがいます。この方は、どちらかというと、テレグラムとかYouTubeの「ロシア極右系インフルエンサー」といえるでしょう。プーチンのことをもっとも強く批判している極右です。

虐待された子供がどうなるかを楽しむマスコミと軽すぎる虐待親の罪

悲しい話ですが、児童虐待のニュースが連日マスコミを賑わせています。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では、 精神科医の和田秀樹さんが虐待の恐ろしさと罪の軽さ、虐待を見て見ぬふりをしているように思えてならないマスコミについて憤りを露わにしています。

虐待の恐ろしさを軽視するマスコミと日本の司法

またまた、世間を震撼させる虐待事件が起こった。

大阪府大東市で9歳の娘に食事を与えずに入院させ、入院保障の共済金をだまし取ったとして、母親が逮捕されたニュースが。

娘が入院することで支払われる共済金を不正に請求した詐欺の容疑だという。

娘がスピーカー状態でこの母親と通話していたことで、病院が食事を食べないよう指示されているのに気づき、事件が発覚したとのことだ。

「あんたが今せなあかんこと、なに」「食うなよ、寝とけ」「夜も食べんと『しんどい』って言って寝とき」という内容だったという。

食べさせないで入院させるだけでなく、回復されると困るから病院食まで食べないことを強要する。

こうやって娘を犠牲にして詐欺で得た金をエステや外食に使っていたという。

今回は詐欺で起訴されるだろうし、常習的にやっていたということで実刑を食らうだろうし、そう願いたい。

そんな親に育てられて虐待サバイバーになったり、複雑性PTSDになったりすれば、この女の子の人生だって悲惨なものとなりかねない。

中途半端な刑期で帰ってこられたら、またこの母親に育てられることになって、それは十分あり得ることなのだから、裁判所もその点を考えてほしい。

この記事の著者・和田秀樹さんのメルマガ

インドネシア高速鉄道事件で日本は本当に「裏切られた」のか?

日本が受注するはずだった案件を中国が横取りしたことで、インドネシア政府が裏切ったと言われているインドネシア高速鉄道事件。メルマガ『j-fashion journal』の著者でファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんは、この事件についてなぜこうなったのかを詳しく語っています。

一帯一路の盃とビジネス

こんにちは。

皆さんは、インドネシア高速鉄道の事件をご存じでしょうか。日本が受注するはずの案件を中国が横取り。結局、工期は伸び、費用も増えたという事件です。それに関する動画が沢山上がっていて、どれも「日本を裏切ったインドネシア政府」と表現されています。

これについて、とても抵抗があるんですよね。裏切るというのは、元々仲間だった人が、的に寝返るという話であり、日本とインドネシアは仲間ではなかったはずです。

「裏切られた」という表現はとても日本的です。自分は悪くない。インドネシアと中国が悪いということですが、ビジネスの世界では通用しない発想です。本当に相手が悪いなら、訴訟を起こせばいいのです。

個人的には、訴訟できないような理由があったと思います。それを相手は利用したのでしょう。

中国と日本の考え方の違いについて解説したいと思います。

1.親分同士の盃から始まるビジネス

独裁国家は、何でもトップダウンで決めます。指導者は万能の神様のような存在であり、何でも知ってるし、何でもできます。そのように、国民を教育しています。

「無理が通れば道理引っ込む」という諺の通り、道理は通用しません。

そんな独裁国家の典型的なプロジェクトの進め方は、次の通りです。

まず、親分同士が握手します。できれば、契りの盃を交わします。これにより、特別な関係であることを互いに確認します。

中国の、一帯一路プロジェクトは、習親分がシルクロードの国々と盃を交わすプロジェクトです。盃を交わすメリットは何でしょうか。

第1に、インフラ整備です。中国が、盃を交わした国のインフラ整備をしてあげる、ということです。

第2に、必要な資金の融資です。そのための銀行、AIIB、アジアインフラ投資銀行を中国が中心となって設立しました。インフラ整備の工事は中国企業が行います。必要な資金の融資はAIIBが行うということです。

第3には、貿易による経済発展です。交通インフラが整備されれば、人、モノ、資金の流通が盛んになり、経済が発展します。

第4は、安全保障です。一帯一路に参加すれば、中国が守ってあげよう。必要があれば、人民解放軍や武装警察を駐留させます、と言います。

第5は、個人への供与です。言い方を変えれば、不正行為、賄賂の約束です。インフラと共に不正行為も輸出しています。

一帯一路は、以上のような基本的枠組み作りです。個々の案件を見ると、インフラ工事の技術不足とか、借金が膨らんで国が破綻するなど、様々な事件や事故が起きています。しかし、それはそれという考え方です。最優先は、親分同士の盃です。

この記事の著者・坂口昌章さんのメルマガ

「凶悪犯罪」が頻発する闇。いま日本の精神病院で何が起きているのか?

たびたび報じられる精神科病院の不祥事。今年2月には東京都八王子市の滝山病院でも患者に対する虐待が発覚しましたが、なぜ我が国ではこのような事態が頻繁に発生するのでしょうか。今回のメルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図──政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』では投資コンサルタント&マネーアナリストの神樹さんが、かような事件が頻発する裏事情を解説。日本の精神医療の「不都合な真実」を白日の下に晒すとともに、この状況を放置した先に起こりうる暗黒の未来への懸念を記しています。

世界一ベッド数が多い日本の精神病棟で何が起きているのか?病床スタッフによる患者への暴行・虐待・窃盗・殺人までもがやりたい放題

皆様、次に挙げる精神病院名を覚えておられる方は、どのぐらいいらっしゃるでしょうか。

きっと近隣にお住いだった方なら、記憶も鮮明でしょう。

以下には、比較的大きく報道された暴力や虐待などの問題事例発覚の精神病院のごく一部を、事件発覚後廃院になった病院も含め、1980年代からの事例をここに挙げておきます。

驚くべきことに、実際には毎年十数件以上の精神科病棟が、病院スタッフによる患者への暴行、虐待、拷問、監禁、身体拘束、窃盗、殺人、診療報酬不正請求といった犯罪事件を引き起こし、報道されています。

ここにいくつか挙げた精神病院は、まさしくそれらの氷山の一角といえる、ごく一部の有名事例にすぎません。

どんな事例かざっと見ておきましょう。

  • 1980年の大阪府の大和川病院(524床)……看護人が男性患者に暴行し、死亡させた
  • 1984年の栃木県の宇都宮病院(533床)……職員の暴行で患者死亡、日常的な患者への虐待、使役労働、無資格診療、違法解剖が行われていた
  • 1993年の大阪府の大和川病院(524床)……患者が暴行を受け不審死
  • 1997年の大阪府の大和川病院(524床)……患者への暴行、違法入院での拘束、使役労働、水増し請求で24億円の診療報酬不正受給
  • 2000年の埼玉県の朝倉病院(288床)……40人以上の患者が不審死、違法身体拘束、違法手術、診療報酬不正請求
  • 2001年の大阪府の箕面(みのお)ヶ丘病院(121床)……患者への暴行、拷問、違法拘束、水増し請求で診療報酬不正受給
  • 2002年の和歌山県の和歌浦病院(240床)……看護助手が男性患者を殴り死亡させた
  • 2007年の東京都の東京クリニック……新宿歌舞伎町の立地を生かし、院長が向精神薬などを大量に不正処方、20代の元女性患者と同居し、DVの挙句に暴行・障害で逮捕された
  • 2007年の群馬県の武蔵野病院(185床)……男性看護師が日常的に患者に暴行しており、男性患者の顔を蹴って死亡させた
  • 2008年の大阪府の貝塚中央病院(347床)……男性看護師が医師の許可がないのに男性患者を身体拘束して腹部圧迫で死亡させ、理事長が証拠隠滅に協力してカルテを改竄していた
  • 2020年の兵庫県の神出(かんで)病院(465床)……患者への虐待で、看護師5人と看護助手1人の計6人が、監禁、準強制猥褻、暴力行為等処罰法違反で逮捕された
  • 2021年の大阪府の藍野(あいの)花園病院(606床)……20代の男性看護師が、精神保健福祉法に基づき3カ月間拘束されていた男性患者のロッカーで預かっていたキャッシュカードを使って40万円を引き出し、窃盗容疑で書類送検された
  • 2023年の静岡県のふれあい沼津ホスピタル(293床)……複数の看護師が患者に日常的に暴行を加えていただけでなく、他のスタッフも見てみぬふりをしていたことが判明

いかがでしょうか。あちこちの精神病院で、人権侵害というより、凶悪な犯罪行為が堂々とまかり通っていたのです。

繰り返し付言しておきますが、これらは報道された事件のごく一部の事例にすぎません。実際に報道された事件だけでも、ここに名前を挙げた精神病院の10倍以上にのぼるからです。

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