なぜ中国が好かれ米国は嫌われるのか?バイデンが新興国から拒絶される当然の理由

“アメリカの犬は日本と韓国だけ”とまで揶揄されるアメリカの外交政策。それは同盟国作りが難航していることを示しており、特に新興国からアメリカはかなり嫌われているようです。一体、原因はどこにあるのでしょうか?その理由を総括していきます。

バイデンが同盟国作りに苦戦している3つの明確な原因

今、世界は大きくブロック化の流れを見せている中で、一か国でも多くの賛同国をつくりたいアメリカですが、ご紹介してきた通り関係構築に大きく苦戦しています。

特に新興国では、今のアメリカバイデン政権が同盟国作りに苦しむ根拠、原因が明確に存在しています。

これを整理すると大きく3つになりますが、まず1つ目は、人権問題やグリーンエネルギーなどで、高い目標や基準を要求することです。

特に新興国の中には専制主義色の強い政権がまだまだ多く、人道主義で厳しい規制をされることを嫌う傾向にある一方で、その専制主義をより深めてより経済的な繁栄を目指す中で、余計な基準で邪魔をされたくないと考える国が多くあります。

次に2つ目ですが、アメリカが自国の市場を開放せず、新興国に参入機会を与えない方向に変わったことです。

新興国は、当然ながら何よりも自国の経済発展と繁栄を優先しますが、最前線で市場開放と自由貿易によってグローバル経済を推し進め、世界の経済的繁栄に最も寄与して来たアメリカが、今は完全に逆。

「保護主義化」していて、自国の雇用を優先し、世界最大のGDPを持つ「アメリカ市場」を開放しない結果、新興国から見れば、アメリカは利益や繁栄をもたらしてくれない国、になってしまっています。

そして最後は安全保障です。これも、ベトナム、イラク、アフガンと軍事介入に失敗してきて、益々有事の際にアメリカ軍の直接参加が期待出来なくなってきています。

一方で、残る手法は今ウクライナの手法に近い、武器の供与、実際は売却ですが、こちらも、アメリカ製の武器はまず非常に高価であること、そして機密に関する規制が複雑で強く、購入後のメンテなどに困難を要します。

そのためサウジアラビアなどでもそうですが敬遠され、ロシア製や、後で述べますが、中国製が購入される、という流れが大きくなってきています。

この3つの要因によって、アメリカは新興国から見ると、繁栄には寄与してくれないのにルールばかりがうるさく、安全保障面でも頼りにならない、という存在になりつつあります。

【関連】“アメリカの犬”は日本と韓国だけ。バイデンを利用しようと企む姑息な国々

嫌われるアメリカに対して中国はうまく進めている

一方で中国は、このアメリカの足かせとは全く逆の手法で新興国に大きく食い込んでいます。

人権問題やグリーンエネルギー問題でルールは一切なく、経済問題では一帯一路構想が「債務の罠」で批判されて以降、大きく方向転換をして、支援金でインフラ整備を行い、世界第2位のGDPの中国市場を開放することで経済繁栄をもたらします。

そして安全保障では、アメリカ製に比べて安価で機密の規制もない武器をどんどん売却し、軍事依存度も同時に高めることに成功しています。

成功している最たる例が、今話題の南太平洋諸国です。

中国の王毅外相が5月26日から10日間の日程で、ミクロネシア、ソロモン諸島、フィジーなど太平洋8か国を訪問しました。

本当は30日に太平洋10か国が参加する大きな2つの地域協定に締結する予定でしたが、そこまではもって行けなかったものの、少なくともアメリカからは大きくリードしています。

これらの国々には、相当のお金をばら撒いて経済支援、つまりインフラ整備などを行っていて、数か国の反対が無ければ締結する一歩手前でした。

【関連】バイデンを苦しめるのは中国じゃない。ロシア蛮行の裏で暗躍するもう一つの大国

西側としてはギリギリで大きなリスクを回避出来ましたが、今後の流れ次第ではあのエリアが丸々中国の軍事支配圏になる可能性は捨てきれません。

そこにあるのは「ワクワク」。『ムー」はなぜ人を魅了するのか?

日本のオカルト雑誌といえば『ムー』と答える人は多いでしょう。詳しく知らないという人も、名前くらいは来たことがあるかもしれません。そんなマニアに圧倒的な人気を誇るその雑誌の魅力はどこにあるのでしょうか。今回は、メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の中で、『ムー』編集長である三上丈晴さんが記した一冊を紹介しています。

読むしかないでしょ⇒『オカルト編集王 月刊「ムー」編集長のあやしい仕事術』

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オカルト編集王 月刊「ムー」編集長のあやしい仕事術

三上丈晴・著 学研プラス

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、全国に熱心なファンを抱える最強オカルト雑誌「ムー」の編集長が、その仕事術を語った一冊。

タイトルの時点で「買い」ですが、中身も期待を裏切らない面白さです。

第1章までは、配属先の編集長が堅気じゃなかったとか、酔いつぶれて眠りに落ちると宇宙につながっていい企画が出るとか、B型がメディアに向いているとか、どうしようもない話ばかりですが、(ちなみに土井もB型です)第2章からは、がぜん面白くなります。

当初、中高生向けのエンターテインメント誌だった「ムー」が、なぜ現在のようなマニアックな方向に舵を切ったのか、なぜ表紙に「目」があるのか、なぜ創刊は11月だったのか、どうすればマニアの心に刺さる特集が作れるのか、その秘密が明かされています。

最近はあらゆる世界がマーケティング主導になって、面白いし売れるんだけれど、何かワクワクが足りない商品が多い。

そこで何だかよくわからないけれど、神秘的で好奇心がくすぐられる=あやしい要素を入れる。本書には、その「あやしさ」を作るための方法論も書かれています。

「大推理 古代核戦争の謎」
「奇跡のリンゴ 木村秋則のUFO体験」
「グラハム・ハンコックが与那国島海底遺跡に挑む!」

など、過去のヒット記事を事例に、どうすればワクワクするものが作れるのか、その発想の秘密が学べる一冊です。

「ムー」のファン、出版・メディアに携わる人はもちろんですが、商品開発、集客のヒントとしても使えると思います。

最高200万円。中国「密告報奨金」導入で日本人が標的になる日

ここ数年、不可解な理由で多数の外国人が逮捕・拘束されている中国。先日、その流れにさらに拍車をかけることが予想される法律が制定されたことをご存じでしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、6月6日に交付されたばかりの、スパイ行為の密告に最高200万円の報奨金が払われるという新法を紹介。その上で、今後外国人が市民による「でっち上げ密告」の標的になることは容易に想像できるとして、日本人に対しても警戒を呼びかけています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年6月8日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

 

密告奨励をさらに強める中国、日本人に迫る危機

中共國安新規「全民皆諜」獎金制度化(中国国家安全部が「全員スパイ」の報奨金を制度化)

中国国家安全省(MSS)は6月6日、国家の安全を脅かす行為を通報する市民を奨励し、最高10万元(約200万円)の報奨金を与える新法を公布しました。

中国の報道によれば、この法律は『公民挙法危害国家安全行為奨励法』というもので、5章24条からなり、国家安全法と反スパイ法を「大衆の路線と一体化」することに重点を置き、スパイ行為を通報した者にはその貢献度によって4つのクラス分けを行い、1万元から10万元以上の報奨金を支払うこととしています。

上記の国家安全法は2015年に施行された法律で、国家を脅かす言動を取り締まり、経済的安定や対外的な安全保障などについて定めたものです。2020年6月に香港に国家安全法が施行され、民主活動家などが多数逮捕されたことはご承知のとおりです。

また、反スパイ法は2014年に施行されたもので、スパイ行為を摘発し処罰するための法律です。

この2つの法律の施行以降、中国に滞在する外国人の逮捕が相次ぐようになっています。2015年以降、日本人も計16人が拘束され、9人が3~15年の実刑判決を受けています。

スパイ容疑か 上海で50代の日本人男性拘束 15年以降に中国で16人拘束

今回制定された法律では、これらの法律による取締を強化するために、スパイを疑われる人物や、インターネットで政権や中国共産党を批判した人物などについて、市民からの密告を奨励するものなのです。

じつは北京では2017年から、北京市国家安全局がスパイ通報規則を施行しており、摘発に貢献した通報者に対して、10万~50万元の報奨金を与えるとしていました。これにより、2017年には年間5,000件の通報があったとされています。

北京のスパイ通報件数は1年間で5,000件 通報の報奨金は17万~850万円

 

中国からも米国からも逃げ出す中国人。富豪と研究者が向かった意外な国

5月23日、日米首脳会談を終えたバイデン大統領が、有事には台湾防衛のため軍事的に関与すると発言し、米中双方を慌てさせる事態となりました。台湾に関連して度々起こるバイデン大統領の失言騒ぎの意図を紐解くのは、メルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』著者で、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学教授の富坂聰さん。こうした米中の緊張関係を嫌って米国から中国系研究者が流出していること、一方中国からはゼロコロナの窮屈さを嫌い富豪が離れ始めていることを伝え、共通の逃避先として選ばれている国を挙げています。

 

中国から逃げる富豪とアメリカから逃げる中国の知識 漁夫の利を得る意外な国とは

中国発の国際ニュースを読んでいて気付くことがある。それは今年に入り、台湾を扱う頻度が増していることだ。なぜ、国際ニュースかといえば、言うまでもなくアメリカが台湾問題に触れることに反応しているのだ。

直近の大ニュースは5月23日、バイデン大統領の失言だ。日米首脳会談後に行われた記者会見の場で記者から「有事には台湾の防衛に軍事的に関与する意思があるか」と問われ「イエス」と答えた。「われわれが約束した責務だ」と付け加えることも忘れなかった。

ホワイトハウスは直ちに火消しに回り、オースティン国防長官も米国の立場に変更はないと続いた。そして最後はバイデン氏自らが「あいまい政策(武力介入の有無を明確にしない)は変わったのか」と問われたのに対し「変化していない」と答え、「『一つの中国』政策にも変化がない」と修復に努めた。

台湾の蔡英文政権からすれば、期待の次に落胆が続いたような感覚だろう。だが、一方の中国も「これで一安心」というわけにはいかないのだ。バイデン発言はアメリカの隠れた意図を徐々に鮮明しただけと受け止めているからである。

というのも同様の発言は昨年にも二度発せられていて、中国側の抗議で発言が修正されているものの、すぐにまた約束と反する言動で中国側が揺さぶられるからだ。

バイデン政権の意図は明確で、言うまでもなくアメリカが台湾問題に口を出すことの「常態化」だ。そして本来はハードルの高い台湾への兵器の売却や相互訪問のレベルを上げてゆくことだ。その先にあるのは事実上の中台切り離しだ。

守る中国は少しずつ陣地を奪われるようにレッドラインを後退させられてしまう。アメリカの元国務長官・ヘンリー・キッシンジャー氏の言葉を借りれば「by a gradual process develop something of a ‘two-China’ solution」だ。

キッシンジャー氏は5月23日、バイデン発言を受けて米CNBCのインタビューに応じている。記事のタイトルは「台湾を米中外交の交渉の核にしてはならない」だ。つまり、現在のアメリカの対中外交が危険水域に入り始めていると警告しているのだ。

こうした状況をみれば米中対立が簡単には収まらないとの予測が定着するのは不思議ではない。ネガティブな空気はアメリカに住む中国人の社会を直撃している。なかでも影響を受けているのが学術界だ。

 

太陽光発電の真実を知れば判る、CO2を悪者にしたい人々の思惑

環境保護のため削減が叫ばれている二酸化炭素。しかしその流れに疑いなく乗ることが、未来を暗いものにしてしまうという見方もあるようです。今回のメルマガ『富田隆のお気楽心理学』では著者で心理学者の富田隆さんが、太陽光発電を例に取り「脱炭素」のインチキぶりを糾弾。二酸化炭素の削減が却って自らの首を絞めることになる危険性を指摘しています。

 

はっきり言って、日本の未来は暗澹たるもの

おそらく、今の若い世代が爺さん婆さんになる頃には、個人や各家庭のエネルギー使用量は国家統制となるでしょう。計画停電なんて当たり前。彼らは孫たち(少子化で孫に恵まれる人は少なくなりますが)に、「ワシらが若い頃には、エアコンは使い放題だった」などと昔話をすることになりそうです。

今、スーパーに並んでいる野菜などの生鮮食料品も、何分の一かに減っているでしょう。なぜなら、こうした野菜を一年を通じて育てるのにも、肥料などを運搬するのにも、低温で陳列するのにも、エネルギーは必要だからです。魚を獲る漁船も燃料エネルギーを使いますから、魚は高級品となり、出回る量も減るでしょう。

魚については、こんな可能性も指摘されています。日本などの太平洋西岸の諸国が「炭素ゼロ政策」で二酸化炭素の排出を減らせば、海水に溶け込む二酸化炭素の量が減り、植物性プランクトンの量も減ります。これは、連鎖的に動物性プランクトンや魚類の減少につながり、太平洋の海産資源は乏しくなるでしょう。

ただでさえ、海洋食物連鎖の頂点に立つクジラを禁漁にしたことにより魚が減少しているのに(増え過ぎたクジラが魚を食べてしまうからです)、こうした負の連鎖はそれに追い討ちをかけることになります。

二酸化炭素は植物を育てるための必須栄養素であり、ひいては人間を含めた生物全体の命を支えています。

ところが、国連やらグレタ何とかやらは、この大切な二酸化炭素を「悪役」に仕立て上げ、クソ暑い日本の夏に冷房もつけさせず、熱中症で年寄りや子供を死に追いやってまで、優秀な(低公害で効率の良い)日本製の火力発電所を潰そうとしています。そうした陰謀に見てみぬふりを決め込んだことへのご褒美がこれなのです。こうした茶番劇で大儲けするのは、ウイグル人の強制労働で大量生産した太陽光パネルを爆売りした中国の会社と、そこからの手数料で稼いだ政治屋だけです。こんな連中が造る未来なんぞ、クソ喰らえ。私はまっぴらごめんです。

寿司も食べたいし、魚も食べたい。

生野菜のサラダもバリバリ食べたい。

30度を超えたらエアコンもつけたい。

たまには皆で冷えたビールも飲みたいじゃないですか。

しかし、このまま行くと、こうした庶民のささやかな喜びも許されない社会になってしまいます。

そうならないための第一歩は、「岸田内閣支持率55%」などというフェイクニュースを流し続けているマスコミを私たちが信用しないことです。彼らが行うキャンペーンは嘘ばかりです。こうした嘘を皆で笑い飛ばしましょう。

何が「SDGs」だ。

何が「カーボンニュートラル」だ。

何が「脱炭素」だ。

NHKがもっともらしい特集を組もうが、『日経』が御用学者を使って提灯記事を書こうが、池上彰が何と言おうが、もう、騙されてはいけません。

 

なぜ「部下ガチャ」に外れたら世間話をすべきではないのか?

「上司ガチャや部下ガチャではずれを引いた」─。少し仕事にも慣れてきてそんな言葉が聞こえてくるこの時期ですが、ハズレの“ガチャ”を引いてしまった時、どのように対処すればよいのでしょうか?『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の著者で「5つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家」の石川和男さんがその方法を詳しく伝授しています。(この記事は音声でもお聞きいただけます。

上司ガチャでハズレを引いたらどうしますか?

新しい環境にも慣れてきて、「わたしの働き方はこれで良いのだろうか?」と、ふと考えることが多くなる季節。

そう考えだすきっかけは、「職場の人間関係」が8割といわれています。

友人であれば、気が合わない、苦手と感じれば距離を置くこともできます。しかし、お得意先やクライアントなど、仕事をする相手は選択できないのが現状。プロジェクトチームも、うまくコミュニケーションがとれるとは限りません。

最近は、「上司ガチャ」「部下ガチャ」という言葉があります。お金を入れてレバーを回すと景品が出てくる小型自動販売機の「ガチャガチャ」が語源と言われています。当然、どんな景品が出てくるかはフタを開けてみないと分かりません。

つまり、どんな上司にあたるかは、フタを開けてみないとわからないということです。

運が悪いと、仕事ができない無能な上司、パワハラ・モラハラを平気でする上司の下で働くこともあります。「ガチャガチャ」でハズレを引いてしまったパターンですね。

しかし、ガチャでハズレを引いてしまっても、あなたが腐ってはいけません。今回は、「上司ガチャ」「部下ガチャ」に外れてしまったときの対処法をお伝えします。

上司ガチャで外れたら自分磨きを徹底しよう!

上司が無能だとわかってしまったら、その時点であなたは対策を立てなければいけません。やってはいけないのが、上司に恵まれなかったからと愚痴ばかりこぼしてしまうこと。

たしかに上司がダメだと仕事でも成果を上げづらいですが、社外の人たちはそうは受け止ってくれません。まずは上司に頼らずに、自分個人で成果を上げる方法を試しましょう。

本を読んだりセミナーに通い、勉強するのです。もしそれで、あなたのレベルが上がれば、上司が変わっても転職しても、レベルを保つことができます。

ちなみに、セクハラ・パワハラ・モラハラのおそれがある場合は、証拠を揃えて労基署に訴えた場合、移動や退職を促すこともできます。レコーダーなので音声を収録しておきましょう。

実際にやるかどうかは別としても、そういう知識を身に付けておくだけで心理的にはかなりラクになります。

待ったをかける安倍晋三氏の“亡霊”。岸田首相が逃れられぬアベノミクスの呪縛

6月7日に閣議決定された「骨太の方針2022」。しかしその内容は、当初案と大きく趣を異にするものと言わざるを得ないものでした。一体どのような政治力学が働いたのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、「骨太の方針」に安倍元首相の意向が反映されるまでの流れと、修正前と後の文言を紹介。さらに政権を手放した今となっても後継者の政策に口を出す安倍氏の姿勢と、安倍氏につけ込まれる形となった岸田首相を厳しく批判しています。

 

岸田首相はアベノミクスの呪縛から逃れられないのか

アベノミクスの哀れな末路ということなのだろうか。賃金は上がらず、円安、資源高でモノの値段ばかり上がってゆく。

岸田政権は打つ手がないように見える。「新しい資本主義」も、「骨太の方針」も、思うにまかせない。独自色を出そうにも、あの人がしゃしゃり出て、待ったをかけるのだ。

「骨太の方針」。官邸直属の経済財政諮問会議が策定し、6月7日に閣議決定された政府の経済対策基本方針だ。この中身をめぐり、自民党内で激しい駆け引きが繰り広げられた。

6月3日付朝日新聞の記事によると、「骨太の方針」に反映させるべく自民党の財政健全化推進本部がまとめた提言案には、当初、下記のような記述があった。

「近年、多くの経済政策が実施されてきたが、結果として過去30年間のわが国の経済成長は主要先進国の中で最低レベル」「初任給は30年前とあまり変わらず、国際的には人件費で見ても『安い日本』となりつつある」

単に、事実を記しているだけである。「安い日本」という表現も、メディアで散見され、過激とも思われない。

ところが、これにかみついたのが、安倍元首相だった。「君はアベノミクスを批判するのか?」。5月19日、推進本部事務局長の越智隆雄氏(元内閣府副大臣)に電話してきた安倍氏の声は怒気をはらんでいたという。

越智氏は「僕はアベノミクス信奉者です」と否定したが、自分の派閥の領袖でもある安倍氏からの直々の電話に、さぞかし威圧感を覚えたことだろう。

安倍氏は周囲にこう語ったらしい。「安い日本という表現もおかしい。アベノミクスをなんだと思っているんだ」

自民党には、プライマリーバランスを黒字化して財政再建をめざそうという「財政健全化推進本部」と、積極財政で景気浮揚をはかるべしとする「財政政策検討本部」の二つの組織があり、それぞれ、「骨太の方針」に反映させる提言案の作成を進めてきた。安倍氏は「財政政策検討本部」の最高顧問だ。

観点の違う二つのグループから、異なる提言が出るのは至極当然のことなのだが、安倍氏は自分が所属していない「財政健全化推進本部」の提言案にまで介入したわけである。

実は、越智氏に電話する直前、安倍氏は大号令をかけていた。安倍派の例会でのことだ。

「我がグループも(再建派の議論に)参加している。皆の意見を採り入れてもらい、満場一致の拍手になることが大切だ」。

自派閥から健全化推進本部に送り込んでいる議員に“蜂起”を促した発言だった。

この2時間後、健全化推進本部の会合は、安倍派の議員が提言案に異論を唱えたことで大荒れとなった。「安い日本」という文言は自虐的だから削るべき、などと要求したのだ。

 

大敗北した韓国民主党。責任の所在を押し付ける哀れな文在寅親派たち

大統領選挙で大敗北を喫した韓国・民主党。その中で文在寅を支持するグループが李在明議員に対し、選挙敗北の責任を追えという論が吹き荒れているようです。その詳細を無料メルマガ『キムチパワー』で、韓国在住歴30年を超える日本人著者が、詳しく紹介していきます。

李在明責任論、民主党内で吹き荒れる

民主党の非常対策委員会が6.1地方選挙敗北の責任をとって2日総辞職した。党内の親文グループ(文派ともいう。文在寅を信奉する連中)では直ちに「李在明責任論」が出始めた。

8月の全党大会を控え、親文・親李在明(こちらは親明=チンミョンという)系の葛藤が激化している。大統領選挙後、公論化されなかった責任論と反省が、地方選挙の敗北後、一気に噴き出した格好だ。

大統領選挙後に作られた臨時指導部性格の民主党非常対策委員会は同日午前、非公開会議を開き、全員辞任を表明した。

ユン・ホジュン非常対策委員長は「支持して下さった国民の皆様と党員の皆様に謝罪申し上げる」として「民主党により大きな改革と果敢な革新のためにムチを打って下さった国民の皆様に感謝申し上げる」と語った。

朴ジヒョン(26歳の若き女性)共同非常対策委員長も、「我々は完璧に負けた。大統領選挙で負けても傲慢で、変わらなければならないということを知りながらも変化を拒否した」とし、「私から反省し責任を負う」として委員長の座を辞退した。

約100分間行われた非公開会議で非常対策委員らは、大統領選挙敗北後、まともな評価・反省がなかったという点と、党の革新が十分ではなかったということで一致したと伝えられた。責任論に異見を示す人はなかったという。

8月の全党大会まで党を率いる新指導部の構成は、3日の議員総会と党務委、中央委を経て決めることになった。

親文グループを中心に、李在明議員をはじめとした指導部責任論を提起した。大統領選挙敗北の責任がある李在明議員と宋永吉(ソン・ヨンギル)前代表が今回の地方選挙の前面に出たのが敗因だったということだ。

ホン・ヨンピョ議員はフェイスブックに「私欲と扇動で党を私党化した政治の惨憺たる敗北」として「大統領選挙以後『負けたがよく戦った』という奇怪な評価の中で傲慢と錯覚が党に幽霊のように漂った」と書いた。

チョン・ヘチョル議員も「選挙敗北に責任がある方々が自分の都合に応じて原則と政治的道義を崩した」と言った。反面、李在明と近いチョン・ソンホ議員は「党を改革して導く人が李在明議員以外に誰がいるのか」と反論した。

今回の補欠選挙で復帰した李在明に対する批判が民主党内で集中しているのだ。

辛東根(シン・ドングン)議員は「多くの憂慮と反対にもかかわらず『党の要求』とうそぶき宋永吉と李在明を『助け合い公認』し、地方選挙を『李在明再生』フレームにした」とし、尹永燦(ユン・ヨンチャン)議員は「李在明総括選対委員長と宋永吉前代表は大統領選挙と地方選挙惨敗に最も責任が大きい方々」と述べた。

中西輝政と櫻井よしこが語るロシア・ウクライナ戦争、4つのシナリオ

東部地域で激しい攻防が行われるなど、いまだに出口が見えないロシアによるウクライナへの軍事侵攻。数年後まで長引くとの観測もあるなか、どのような展開を迎えていくのでしょうか。メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、政治学者の中西輝政さんとジャーナリストの櫻井よしこさんが、この戦争がたどるシナリオについて対談しています。

ロシア・ウクライナ戦争、今後のシナリオを読む

まだ終わりの見えないロシア・ウクライナ戦争。最新号「これでいいのか」では、憂国の論客、中西輝政さんと櫻井よしこさんに最新情勢を交えつつ、今後、戦争が辿るシナリオと日本興国への道筋を語り合っていただきました。

●最新号「これでいいのか」には、中西さんと櫻井さんの憂国対談を掲載。詳細はこちら

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(中西) 
読者の方々が本号を手に取られる頃には事態がもっと進展していると思いますけれども、今後の展開として4つのシナリオが考えられると私は予測しています。

第一は、早期に停戦合意が成立する。これはロシアの侵略責任を戦争犯罪として追及するという問題とは別に、とにかくまず停戦をして、ウクライナの一般市民に対するロシア軍の非人道的な軍事行動を一日も早く止める手段を講じなければなりません。
ただ、停戦合意が結ばれたとしてもロシア軍は撤退しないでしょうから、一番うまくいって、紛争は泥沼化して停戦後の世界秩序も混迷の道を辿ることになるでしょう。

第二は、一つ目のシナリオより実現可能性が少し高いけれども、最も起こってしまっては困るシナリオです。それは核戦争であり、あるいはNATOとロシアとの間で衝突が起こり第三次世界大戦へと発展する。
いまのようにロシア軍のウクライナ戦線での作戦が進捗せず、敗北を繰り返す状況が続けば、戦術核(ミサイルの射程が500キロメートル以下のもの)から使用に踏み切る可能性は依然としてあります。

第三に、これも起こってほしくないシナリオですが、ウクライナが屈服してしまうこと。いまウクライナ東部から南部にかけての領土を奪おうという狙いがロシア軍の軍事行動から見て取れますが、国際社会も核の脅しに屈してロシアによるウクライナ領土の併合を黙認してしまう。これも「全面核戦争」の脅しをかけられたらあり得ないことはないと思います。

第四に、あえてもう一つ付け加えるとすれば、ロシアの敗北というシナリオですね。軍事的にロシアがウクライナとの一対一の戦争で敗北することは考えにくいのですが、ロシア国内でプーチン政権の足下がぐらつく可能性。これはもしかしたら私の希望的観測なのかもしれませんけれども、こういうシナリオもあると思います。

(櫻井) 
私は今回の戦争について、日本が当事者だったらどうするだろうと考えながら比較して見ています。その観点で……

● この後も、お二人に世界情勢の趨勢、日本が進べき道について詳しく論じていただいています。対談の詳細はこちら

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