日本に戻りたいと思ったことは?在米日本人医学博士に聞いてみた

長年海外に住んでいる人にとって、「いつかは帰国するか否か」は多くの人が悩む問題のようです。メルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の著者で米国在住の医学博士・しんコロさんの場合はどうなのでしょうか?しんコロさんは、日本から聞こえてくる企業の体質に関するニュースに、「肌に合わない」と再認識するものの、一方でアメリカについても一生住む国ではないとも感じているようです。

日本に戻りたいと思ったことはありますか?

Q. しんコロさんは、長くアメリカへ在住されていますが、日本に戻って仕事をされようと考えたり、悩んだりしたことはありますか?または、アメリカに永住しようと決意をしたことはありますか?

私は海外に10年以上住んでいるのですか、両親のことや、自分が年老いた時の事を考えると、一度戻って日本にも安心できる自分の居場所や拠点作りをした方が良いのではないかと、最近時々考えることがあります。2匹の猫ちゃんを飼っているので、猫ちゃんにとっては環境を変えずにいた方が良いような気もするのですが。

しんコロさんの回答

長期に海外在住していると帰国するかどうかは皆悩みますね。仕事に関しては僕はアメリカの方が好きだし、職場環境や条件も日本よりも良いと思います。

最近ニュースなどで育休を取ったらクビになったとか、子供の持病を理由に転勤を拒否したらクビになったとか、無慈悲な日本企業の対応が話題になっていました。僕はそういった日本の体質が肌に合いません。死んだ後に生まれ変わることがたとえあるとしても、今の人生は一度きりなので、仕事と生活のバランスをうまくとって生きることができる環境にいたいです。

仕事のキャリアも大事ですが、家族やねこ達と楽しく過ごすことも僕にとっては大切な人生の時間です。一方、日本にいる両親や家族のことを考えると、ゆくゆくは日本に戻りたいという気持ちもあります。

また、仕事環境は今はアメリカの方が良いですが、国自体はアメリカは実はあまり自由な国だとは思えず、一生いる場所ではない気がします。この話題は深いのでここでは書きませんが、一言で言うと僕はアメリカのライフスタイルは肌に合う一方で、政党関係なくアメリカの政治が好きではないのだと思います。

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SNSで大拡散。笑える「チャーハン付やきめし」の巧妙な戦略

ブログやSNSで拡散されるには、「笑い」が大きな要素となる場合が多々あります。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で人気コンサルタントの佐藤きよあきさんが、意外性とともに思わず笑ってしまう話題作りに成功した、京都のとある中華料理店の戦略を紹介しています。 

戦略か?冗談か?人気中華料理店を生み出した「チャーハン付焼飯」の集客力

京都・丸太町に、「チャーミングチャーハン」という中華料理店があります。店名からもわかるように、チャーハンがいち押しのお店です。どれほど押しているかというと、定食以外の全メニューを+200円で、「チャーハン付にできるのです。

醤油ラーメン、チャンポン、焼きそば、野菜炒め、ニラ玉炒め、ホイコーロ、餃子、シューマイなどに、たった200円を足すだけで、チャーハン付になるのです。非常に良心的です。

このお店は数年前からあることで話題となり、全国からお客さまがやって来るようになりました。

なぜ、わざわざ遠くからやって来るのでしょうか。チャーハンが特別に美味しいのでしょうか。失礼ながら、絶賛するほどではありません。では、なぜ話題になるののでしょうか。実は、メニューに秘密があります

定食以外の全メニューに、「チャーハン付」があると書きました。そこで、中華料理店のメニューを想像してみてください。麺類や一品料理だけではありません。当然、ご飯ものもあります。中華丼、麻婆丼、天津飯……。そう、これらのメニューにも「チャーハン付」と書かれているのです。ご飯にご飯。注文する人はいるのでしょうか。

そして、忘れてはならない中華メニューが“焼飯(やきめし)”。このメニュー表に、ハッキリと書かれています。

焼飯チャーハン付○○円)」

このメニューが、大きな話題となったのです。焼飯とチャーハンは違うものなのでしょうか。いや、まったく同じです。

なぜ、漢字の“焼飯”とカタカナの“チャーハン”という表記が混在しているのかは謎ですが、このメニューを注文すれば、チャーハンが2つ出てくるのです。これはもう、笑うしかありません。話題にならないはずがないのです。ブログやSNSで拡散され、テレビでも紹介されるようになりました。

このお店を初めて知った時には、一時的なブームで終わるかもしれないと感じましたが、その後も繁盛し続けています。

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その「ものさし」の基準は何か。部下や子供の評価に必要なもの

子供を叱ったりほめたりするとき、わたしたちはどうしても世間的な常識や暗黙のルールといったものに縛られてしまいがちです。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役教師の松尾英明さんが、世の中のものさしにこだわらず子どもにとって「よいこと」「よくないこと」は何かを考えるべき、と記しています。

ものさしを疑う

大学の授業での学びからの気付き。美術の教授の授業である(物凄く面白かった)。刺さった言葉。

いいものに見えなくても素晴らしいことがある

曰く、「ものさしに振り回されすぎだという。特に、教師である。

芸術的表現の歴史的変遷を見ると、「抽象」への飛躍の時代がある。「3次元の世界を2次元で表現する」という命題上の写実主義からの脱却。「ポスト印象派」としてゴッホ、ゴーギャン等が挙げられるという。

ご存知の通り、ピカソは写実画もできる(できるなんてレベルではない。中学生ぐらいの時点の絵で、かなり極めている)。これを「上手い」と評価(表現)してしまうのが、大人(含教師)である。写実的だと上手いこのものさし100年以上前と同じで進化していないという。

抽象画を楽しめるというのは、価値観からの一つの脱却である。写実主義の物差しからすると、「下手」である。全く写実的でないからである。

従来のものさしでは到底はかれないからこそピカソは天才であり創造的であるともいえる。そもそもものさしというのは、誰かが決めた一定の尺度である。好き嫌いで考えれば、揃わなくて当たり前である。だから、それが本質的にいいか悪いかは、わからないはずである。

一方で、これは授業で出た話ではないが、高精度のカメラの存在する現代における、写実主義の発展も面白いと思う。カメラで捉えられる現実「以上」の姿を、写実的に描きだす。「こうあって欲しいという願いが、現実以上のものとして描き出される。それは、理想形である。現実とは違う。しかし、それもその人間が表現として求める世界である。

話が逸れた。「いいものの基準についてである。

作品だけでなく、子どもそのものに対する見方についても、同じようにいえるのではないか。子どもたち一人一人には、それぞれの異なる輝き、美がある。しかし、社会に生きる大人の価値観ではそれが見えない。さらにいうと、子どもの大切にしている世界も見えない。

大人の都合と理想を押し付けているのかもしれない。それは、それぞれの子どものもつ「価値美しさ」に、そぐわないかもしれない。

世の中には、あまり「よくない」ものでも、評価されていることがある。一方で「いいものだけど注目されないよい評価をされないものもある。

例えば、その目の前の子どもは本当に「よくない」のか。それは誰にとっての「問題行動」なのか。大人の側の価値観が偏ったり濁ったりしていないか

自分の中の「ものさし」を、いつでもアップデートできるようにしていたい。

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【動画】小悪魔?思わせぶりな美人審判の行動にドキドキ!

ボディタッチや態度など、恋愛において異性の『思わせぶり』な行動で誤解が生じてしまうことは多々ある。

しかしこちらの動画では、サッカーの試合中にちょっと『思わせぶり』なシーンがあり・・・?

 

 

とあるサッカーの試合中、美人の女性審判にフォーカスした映像。

彼女はふと選手のそばで選手を見つめながら手を後ろに。

カードを出すのか??と思いきや・・・

なんとハンカチを出して汗を拭うだけだった!

これには周りの選手にも、審判本人にも笑顔が溢れる。とても楽しそうだ。

ユーモアに富んだ美女審判。プライベートでもモテるんだろうなぁ・・・!

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(FUTBOL ECUATORIANO)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

安倍首相が靖国神社を「公式参拝」することが出来る唯一の方法

日本の首相が公式に「参拝した・しない」が国内外メディアを騒がす「靖国神社問題」は、過剰報道に押され、議論自体がタブー視されているのが実情です。今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』ではAJCN Inc.代表で公益財団法人モラロジー研究所研究員の山岡鉄秀さんが、現状、「靖国神社=戦争神社」との海外報道を許している日本の国際情報戦略のツメの甘さを指摘するとともに、その具体的打開策を提案しています。

首相と天皇陛下の靖国神社公式参拝を実現する唯一の方法

全世界のアメ通読者の皆様、山岡鉄秀です。

また8月が近づきつつあります。この時期になると話題になることのひとつに、「靖国神社公式参拝」があります。

安倍首相は靖国神社公式参拝を悲願としてきました。しかし、第二次安倍政権で満を持して靖国神社に参拝した安倍首相は中韓のみならず、同盟国である米国から失望した」と意見表明され、世界中から非難を受けて孤立してしまいました。これは政権の存立をも危うくする危機でしたが、その後安倍首相は奇跡的に失地を回復します。全世界の非難がプーチンのクリミア併合に向かったからです。

この辺の経緯は、北野幸伯さんが繰り返し説明されていますね。

“恐怖の大王”プーチンが日米関係を変えた 日米vs中ロの新パラダイムをどう読むべきか

それ以来、安倍首相は靖国神社公式参拝を控え続けています。米国大統領がオバマからトランプに変わったとはいえ、同じ轍を踏むわけにはいかないと思っているでしょう。

安倍首相が公式参拝を諦めてしまったことについて、特にコアの安倍支持層に強い不満があります。「英霊の供養こそが本義であり中韓なぞ無視して筋を通すべき」という意見です。

一方で、大阪維新の会法律顧問の橋下徹さんのように「日本人にとっての正論を押し通すことは現実的ではないから、靖国神社を国有化しA級戦犯を分祀して、国際社会から文句が来ないようにして公式参拝を実現すべき」という意見があります。

日本エア野党の会の会員専用FBグループ内でも活発な議論が交わされましたが、ほぼ全員が前者の「筋を通すべき」という意見です。

ここで私は、この問題を国際情報戦の観点から捉えて対策を練ることをご提案します。

実は、安倍首相も唐突に靖国神社公式参拝を強行したわけではありません。事前に衛藤晟一首相補佐官らが渡米し、米国政府高官に理解を求める根回しを行い、「わかったから、うまくやってくれという反応を得ていました。

しかし、バイデン副大統領から中止を求める要請が来たということは、説得工作が不十分だったことを如実に示しています。安倍首相はこれを無視して靖国参拝を強行したために、米国から強烈な非難を浴びてしまいます。

つまり、情報戦に負けていたのです。

当時のオバマ政権に中国ロビーが深く浸透していた可能性が考えられます。まさに、中国の思惑通り右傾化を強める危険な安倍政権と見なされて孤立する事態に陥りました。

このことから学べることは何でしょうか

まず、靖国神社公式参拝は同盟国である米国、そして、オーストラリアなどの準同盟国に支持されなければならない、ということです。

それでやっと、中国や韓国を無視できる環境が整うのです。

このことを考えずに正論を貫いて再度強行すれば、トランプ大統領との信頼関係があるとはいえ、またもや無用な反発を招いてしまう可能性が十分あります。

ではどうするのか?

まずは、欧米人にわかりやすい論理構成でしっかり立論することです。英語できちんとした論文を発表すべきです。

しかし、それは「なぜ靖国神社公式参拝が正しいか?なぜ批判が的外れなのか?」だけでは不十分です。

知ってた?献血100回達成したら、「金色有功章」がもらえるよ

身近な疑問研究家・星田直彦さんの人気メルマガ「社会人の雑学――★雑木話★(ぞうきばなし)」。メルマガ著者の星田さんは、先日献血100回を達成されました。するとしばらくして、素敵な贈答品が送られてきたということです。いったいどんな品物なのでしょうか。星田さんのレポートです。

献血100回達成の記念品とは?

記念すべき100回目の献血をしたのは、昨年の9月。

あれからずいぶん時が流れたのだが、今頃になって、100回の献血に貢献したことに対して、「金色有功章」なるものが届いた。

まあ、「かなり先になるかもしれないので、気長に待っていてください」とは言われていたが、こんなに先になるとは……。

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上は、「感謝状」のような物だろう。

「金色有功章」は、金色のガラス杯。では、ご覧ください。

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献血100回の「金色有功章」

箱から出して、写真を撮ったあとに、すぐに片付けた。記念に、この杯で何かを飲めばよかったかな。

そういえば、70回の献血を達成したら銀色有功章がもらえるはずなのだが、どうも記憶がない。銀杯もどこかに片付けたのかな? 思い出せない。

表彰制度は、10回目からチャンスがある

「金色有功章」は、とても美しく品のあるゴールドグラスでした。星田さんは、献血100回を達成されてからずいぶん経ってから表彰の品が贈られてきたそうです。あっさりとした口調で語られていますが、献血100回というのはなかなか達成できない偉業です!
なお、日本赤十字社のホームページには、下記のような表彰制度の紹介があります。

日本赤十字社は継続的に献血のご協力をいただいた方へ感謝の意を表するため、その功労に対して表彰を行っています。現在では、献血回数10回、30回、50回および50回到達者で以後50回ごとに到達した方に、ガラス器を贈呈させていただいています。

また、献血回数70回以上の場合銀色有功章(ガラス盃)、献血回数100回以上の場合金色有功章(ガラス盃)を贈呈させていただいています。

その他、献血50回以上の献血者で満60歳を迎えた後に献血をした方にガラス器と感謝状を、また献血50回以上の献血者で満68歳を迎えた後に献血をした方に感謝状をお渡ししています。

出典:日本赤十字社ホームページ
http://www.jrc.or.jp/donation/qa/

なんと、10回から早速ガラス器がもらえるということです!
献血と次の献血のインターバルは、最短の場合で2週間です。10回の献血を果たすためには、インターバルが9回。最低でも18週間は必要です。すでに、今年は半分が過ぎてしまいました。残りの期間で10回の献血を果たすのは……、可能ですね!

 

献血100回を達成された星田さんですが、実は雑学研究のほうも1995年から24年もの長いあいだ継続されています。例えば

眠気をやっつけるドリンクで、眠気はどこに行く?
手品のときの音楽はどうして『オリーブの首飾り』?
【素朴な疑問】スピッツの名曲『ロビンソン』は、どのあたりが「ロビンソン」?

などなど、日々様々な疑問が寄せられています。「いままで疑問に思っていなかったけれど、よく考えたらわからない」という日常に溢れる素朴な疑問を読んでみたい人、積年の疑問を晴らしてスッキリしたい人は、ぜひ星田さんのメルマガもチェックしてみてください。

投資すべき?名刺管理サービス「Eight」次なる競争優位性のカギ

さまざまな業界のイノベーションを冷静に分析していることで定評のあるメルマガ『イノベーションの理論でみる業界の変化』では、著者「山ちゃん」さんが、新規上場したSansan株式会社の現状と展望を考察しています。名刺管理サービス「Eight」で知られる同社のビジネスモデルを読み取ってみましょう。

Sansan株式会社をジョブ理論で読み解く

Sansan株式会社【4443】(以下、同社)は、2019年6月19日東証マザーズに新規上場しました。業務内容は、法人向け名刺管理サービスおよび個人向け名刺管理アプリの提供です。
同社の株価は、公募価格4,500円に対して初値は4,760円をつけました。差異率は+5.78%と若干値をあげました。なお、7月8日時点の株価は5,790円です。

sansan

クレイトン・M・クリステンセン他『ジョブ理論』(ハーパーコリンズ・ジャパン)によれば、この理論はクリステンセン教授たちが長年の歳月を費やして練り上げたもので、次の新しい機会を見つける方法を示し成長のための筋道を明らかにするだけでなく、イノベーションを予測可能にし、その効果はアマゾンのジェフ・ベゾスらによっても確認されているといいます。では、このレンズを通して同社のビジネスモデルを眺めると何がみえてくるのでしょうか。これはまたある意味において、イノベーションを生み出すための「思考実験」だともいえます。

ビジネスモデルの特徴

同社グループは、Sansan事業およびEight事業を展開しています。Sansan事業は、法人を顧客とし、クラウド型の名刺管理サービス「Sansan」を提供し、その対価として月額利用料を得ます。なお月額利用料は、ユーザー企業で取り込まれる名刺の枚数を基に算出されるライセンス費用にオプション機能等の利用料を加えたものです。

Eight事業は、個人および法人を顧客とし、手軽に名刺管理できるサービスを提供し、その対価として収益を得ます。なお収益モデルはフリーミアムを基本とし、無料で利用できるアプリをベースとし、個人・法人向け有料サービス等を提供しています。

ビジネスモデル的にみれば、いずれの事業のそれも、未完成または不完全な事物を高付加価値の完成品──名刺の管理手段──へと変換する価値付加プロセス型事業です。

同社グループは対処すべき課題の一つとして「Eight事業のマネタイズ(収益化)」を、事業等のリスクとして「インターネットの利用環境について」「クラウド事業について」「競合について」「技術革新への対応について」「広告宣伝活動等の先行投資について」等をあげています。

思考実験──片づけるべき用事とは

『ジョブ理論』によれば、以下の問いに答えることで用事をより具体化できるようになる、としています。

 1.その人がなし遂げようとしている進歩は何か。求めている進歩の機能的、社会的、感情的側面はどのようなものか。
 2.苦心している状況は何か。誰がいつどこで何をしているときか。
 3.進歩をなし遂げるのを阻む障害物は何か。
 4.不完全な解決策で我慢し、埋め合わせの行動をとっていないか。ジョブを完全には片づけてくれない商品やサービスに頼っていないか。複数の商品を継ぎはぎして一時しのぎの解決策をつくっていないか。
 5.その人にとって、よりよい解決策をもたらす品質の定義は何か、また、その解決策のために引き換えにしてもいいと思うものは何か。      
出典:『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』(第2章 プロダクトではなく、プログレス)

用事の特定

イノベーションを起こすための最初のステップは、ある状況下で顧客がなし遂げようとしている進歩を特定することです。そして、その進歩には機能的、感情的、社会的側面があり、どれが重視されるかは文脈によって異なってきます。また、用事を特定することにより、真の競合相手もみえてきます。では、同社の場合はどうなるのでしょうか。

今回は、同社グループが課題としてあげる「Eight事業のマネタイズ(収益化)」を取り上げます。同社グループはそれを、次のように認識しています。

上記「(3)中長期的な会社の経営戦略」で記載したように、2015年より、一部利用機能を拡充した個人向け有料サービス「Eightプレミアム」を展開しており、その他のサービスも開始しておりますが、事業全体でのマネタイズを加速すべく、有料サービスの開発・展開に更に取り組んでまいります。
なお、(3)中長期的な会社の経営戦略とは次のようなものです。
(2)Eight事業のマネタイズ(収益化)
2015年より、一部利用機能を拡充した個人向け有料サービス「Eightプレミアム」を展開しておりますが、事業全体でのマネタイズを加速すべく、「Eight」のユーザーに対して広告配信が可能な「Eight Ads」をはじめとした企業向け有料サービスの開発・展開に注力してまいります。「Eight」における名刺共有を企業内で可能にするサービスである「Eight 企業向けプレミアム」では、従業員数名から20名程度の小規模企業をコア・ターゲットとして展開してまいります。転職潜在層のユーザーにアプローチが可能な採用関連サービス「Eight Career Design」では、採用市場におけるユニークなポジションの確立を目指して価値を提供してまいります。

ここで着目したいのは、「Eight 企業向けプレミアム」です。ある行動経済学の実証実験では、社内でプレゼントのやり取りをすることで、社員同士のコミュニケーションが活発になったといいます。プレゼントをもらって嬉しかったからではありません。プレゼントする相手に何を贈ったら喜ばれるだろうと思い、相手のことをより深く知ろうとしたからです。

こうした状況で顧客──主に小規模企業──がなし遂げようとする進歩の機能的側面は「名刺を共有する」ということ。意思決定者であれば、社会的側面として「社内の活性化」ということを重視するでしょう。
なお、同社グループは、競合を次のように認識しています。

当社グループは、機械学習等によって日々進化するテクノロジーと、人力の組み合わせによって名刺のデータ化を行っておりますが、創業以来、大量の名刺を正確かつ効率的にデータ化する独自のシステムの開発・運営をし続けてきたことが競争力の源泉となっております。しかしながら、既存事業者との競争の激化や、新たな参入事業者の登場により競争が激化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

体験の構築

用事が特定できたら、次になすべきことは、顧客がなし遂げようとしている進歩に伴う体験を構築することです。製品・サービスの購入時や使用時におけるすぐれた体験が、顧客がどの製品やサービスを選ぶかの基準になるからです。では、同社はどのような体験を構築すればいいのでしょうか。
一般の企業にとって、社内コミュニケーションの障害となり得るのは、部署間の交流が少ない、あるいはほとんどないことです。大企業であればなおさらです。その点、同社グループがコア・ターゲットとする「従業員数名から20名程度の小規模企業」であれば、みんなの顔と名前が一致するはずです。
そういった企業内で、定期的なプレゼント交換会を催せば、顧客である小規模企業は「社内が活性化する」という、ある意味ですぐれた体験ができるようになるでしょう。

プロセスの統合

最後は、顧客がなし遂げようとしている進歩のまわりに社内プロセスを統合し、顧客に対して彼らが求める体験を提供します。そうすることにより、プロセスは摸倣が困難になり競争優位をもたらすのです。
社内プロセスの統合という意味で、同社グループにとって課題となるのは、行動経済学の知見を生かし、「Eight 企業向けプレミアム」にプレゼント交換機能を追加することです。
では、同社グループがこうした機能を追加するのであれば、業績の評価基準をどうすればいいのでしょうか。クリステンセン教授たちは次のように指摘しています。

ジョブ理論は、プロセスを何に合わせて最適化するのを変えるだけでなく、成功の尺度も変える。業績の評価基準を、内部の財務実績から、外部的に重要な顧客ベネフィットの測定基準へと移す。顧客の行動について集めたデータは、客観的に見えてもじつは偏っていることが多い。データはとくに、ビッグ・ハイア(顧客がなんらかのプロダクトを買うとき)だけを重視し、リトル・ハイア顧客がなんらかのプロダクトを実際に使うとき)を無視している。ビッグ・ハイアが、顧客のジョブをプロダクトが解決したことを意味する場合もあるが、本当に解決したかどうかは、リトル・ハイアが一貫して繰り返されることによってしか確認できない。

この指摘を踏まえるのであれば、同社グループはリトル・ハイア──プレゼント交換機能が使われた回数──を業績の評価基準とするのが得策だということになります。

【参考文献】

 ・クレイトン・M・クリステンセン他[著]、依田光江[訳]『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』(ハーパーコリンズ・ジャパン)
 ・クレイトン M.クリステンセン『C.クリステンセン経営論』(ダイヤモンド社)
 ・クレイトン・M・クリステンセン『医療イノベーションの本質─破壊的創造の処方箋
   (碩学舎ビジネス双書)
 ・有価証券届出書(新規公開時)

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むさ苦しいけど見たい。謎のツインボーカルのハモりがクセになる

むさ苦しいのは温度と湿度(しつど)がハモっていないから

はい、いかがでしたでしょうか。ヒゲと髪がむさ苦しい、謎の外国人ツインボーカルユニット「ONDO&SHITSUDO」。
勘の鋭い方はもうお分かりですね。そう、「温度」と「湿度」、そのまんまです。
これは、蒸し暑い梅雨入りを機に、温度と湿度のハーモニーをテーマにしたWEB動画「だからハモらないと」。
「だからハモらないと」は、ツインボーカルユニット「ONDO&SHITSUDO」 のデビュー曲として発表されたもので、快適な空気は温度調整だけでは不完全で、温度と湿度のハーモニーによって初めて空間に爽やかさが生まれることを伝えるメッセージソングになっています。なんとも爽やか、そしてなんともむさ苦しい。なのに何度でも見たくなるのが不思議です。

温度と湿度(しつど)のハーモニーが必要な国、日本

WEB動画「だからハモらないと」の中に「温度と湿度がハモらないと 爽やかに涼しくならない」という歌詞がある通り、空間の快適性は温度と湿度によって大きく左右されます。特に日本では、梅雨から夏(6~9月)にかけて蒸し暑さが続くので、この時期を快適に過ごすには温度と湿度のハーモニー(コントロール)が欠かせません。
近年「日本の夏が変わった」という声がよく聞かれるようになりましたが、その実感通り、夏本番で気温と湿度が高くなる7~8月の日本(東京)は熱中症のリスクが高く、今や熱帯のフィリピン(マニラ)とほぼ同じ蒸し暑さになっていることがクライモグラフから一目瞭然です。また、前後の6月と9月についても、気温はそれほど高くないものの、6月は春の快適な気候から湿度が高くなる最初のタイミングで体がまだ蒸し暑さに慣れておらず、9月は暑さに慣れてくるものの湿度がさらに一段階高くなるため、それぞれ不快度が高く、体調不良を起こしやすくなるため注意が必要です。
WEB動画「だからハモらないと」をひとつのきっかけに、気温と湿度のハーモニーを意識することで、蒸し暑い梅雨から夏(6~9月)の4ヵ月間を健康・快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。

● だからハモらないと「Ondo&Shitsudo」キャンペーンサイト

PR: ダイキン工業株式会社

大炎上のセブンペイ問題でわかった、日本企業の「深刻なリスク」

7月1日にサービスが開始されるや不正アクセスの被害が相次ぎ、わずか3日で新規登録やすべてのチャージサービスが停止となった7pay。セブンイレブンが社運をかけて臨んだはずの同サービスは、なぜこのような「憂き目」を見る状況となってしまったのでしょうか。米国在住の作家・冷泉彰彦さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、スキルのない人間がトップに立てる日本企業の制度に問題があるとして、その理由を記しています。

トホホな「7pay」騒動、スキルのないトップはオワコン

鳴り物入りでスタートしたにも関わらず、直後に巨額の不正利用事件を起こしてしまい、大コケになってしまった格好の「7pay」ですが、具体的には何が悪かったのでしょうか?

勿論、生年月日入力が必須でなく、空欄にしておくと一律のバリューを自動設定してくるとか、登録アドレスに一旦メールを返す軽度の「2段階認証」もしていない、スマホの特定が緩いので乗っ取りが簡単とか、具体的にはトホホな仕様の積み重ねだったという指摘は可能です。

ですが、一番の問題はやはり、運営会社「セブン・ペイ」の小林強社長が、記者会見の質疑応答の中で「2段階認証という用語を知らないことがバレてしまったという点でしょう。

この問題ですが、企業のトップが「テックのセキュリティ問題に関する重要な概念」を知らなかった、ということで炎上しているわけですが、考えれば考えるほど怖いことだと思います。

まず、社長が「2段階認証」という概念を知らなかったということは、サービスの立ち上げに当たって、「認証方法の最終仕様の検討が社長まで上がらなかったということを証明していると思います。これだけでも、ものすごく怖い話ですが、21世紀の現代にどうしてそんなことが起き得るのでしょうか?

そこで考えられるのは3つのシナリオです。

1つは、社長が「イケイケドンドン」の「営業タイプ」であった可能性です。とにかく「お客様は神様」なので、登録は「簡単にして、すぐに使えるようにせよ」とか、今回の「おにぎり一個無料」というキャンペーンを強引に進める中で、「お客様をガッカリさせるな」とか「テックに弱いお客様が操作に迷うようならダメだ」というような発想で、思い切り間違ったリーダーシップが発揮されてしまったと思われます。

更にそこに「ライバルが7月1日スタートなら、絶対に同時スタート」だという、日程的な焦りもあったでしょう。とにかく「スピード」と「顧客の利便性」を優先して突っ走れば「何とかなる」という猛烈に古いマネジメントがされていたという可能性です。

2つ目の可能性は、そうではなく「取引先との調整」、つまり、この社長さんは一部報道によれば往年の興長銀の出身らしいですから、例えば「7pay」の立ち上げに当たって、銀行引き落としがスムーズに行くようにとか、クレカ決済がサクッといくように、という感じで、取引先の金融機関を回ったり「よろしく頼みます」というような「トップ調整をやってそれで満足してしまった可能性があります。つまり、セキュリティなどの「実務」は部下に任せて知らん顔という可能性です。

3つ目のシナリオは、これは日本の高齢経営層に特有の問題なのですが、テックの業界におけるセキュリティ問題について根本的な誤解をしているという可能性です。それは、「悪意の不正アクセス」は「悪」であって、その被害者は善玉だという勘違いです。

確かに被害に遭った最終消費者は「善玉」ですから救済されなくてはなりません。ですが、攻撃を受けて「負けてしまった」、つまり自分たちの防御に脆弱性があって、不正アクセスを許してしまったサービス提供者は、消費者と同じように「善なる被害者」ではないのです。プロフェッショナルであるべき「サービスの提供者」には、消費者を守る義務があるわけでセキュリティ問題で「負けてはいけない」のです。「脆弱性を残すことは許されない」のです。

ここのところが、どういうわけか、世界中で日本の高齢経営層だけが妙な勘違いをしています。昔、ソニーがやらかして大炎上したわけですが、今回もそうであった可能性があります。つまり「セキュリティを破られた」責任をあまり感じないで、「自分たちは悪くないとか自分たちも被害者」という感覚で、ウロウロしていた可能性です。

勿論、以上のシナリオは推測に過ぎません。ですが、企業のトップが「2段階認証」を知らなかったという点は紛れも無い事実である以上、そこからはこのような恐ろしいシナリオの可能性が浮き上がってくるのはどうしても避けられないのです。