安売りなしで社内が団結。倒産危機のサトウ食品が復活できた訳

個別包装のお餅やパックご飯で知られるサトウ食品。日持ちする上に圧倒的な美味しさで人気を誇りますが、その裏には同社のたゆまざる努力がありました。今回の「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」では、サトウ食品の本物へのこだわりに支えられた世界初を連発する開発力と、倒産の危機からの奇跡の復活劇を紹介。さらに10年がかりで取り組んでいるという、新商品開発現場の様子を伝えています。

大手メーカーに負けない~革新的!商品開発の極意~/サトウ食品 コロナ禍でも売れまくる~本物にこだわる必勝法

東京・渋谷区で評判を呼んでいるこだわりバーガーの繁盛店「バーガーマニア」恵比寿店。今しか食べられないちょっと変わったイチ押しバーガーがある。使うのはチーズと餅。カリカリのベーコンも効いている毎年1月の限定メニュー、「餅チーズベーコンバーガー」(1,639円)だ。バーガーに合うと選ばれたのがサトウ食品の餅だ。

「国産牛を使っていて、それに一番合うのがこのお餅でした」(守口駿介さん)

今、餅が巣ごもり需要から売り上げを伸ばしている。コロナを機に日持ちする食品を買い置きするようになり、普段から餅を食べるようになったという人も多い。

プロにも主婦にも愛されるサトウのお餅。スーパーには、スティックタイプの「サトウの切り餅いっぽん」(321円)、乳酸菌入りの「サトウの切り餅乳酸菌プラス」(278円)など、さまざまなサトウの餅が並んでいる。シェアは4割以上と国内トップに立つ。

サトウ食品は米どころ新潟にある食品メーカーだ。餅を製造している新発田市の新発田工場。餅の材料は国産のもち米だ。これを蒸して「おこわ」にし、さらに練り上げる。

ここまではどの餅メーカーでも似たようなものだが、その先にサトウ独自の機械があった。それが自動化された臼と杵。サトウは餅つきを機械でそのままやっているのだ。

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「お餅はつきあげるほど、粘りがどんどん出てくるんです」(生産本部・福所日出文)

自社開発したこの機械で特にこだわったのが、臼の底で回っている円盤だ。

「お餅を返してムラなくすることで、伸びやコシが強くなります」(福所)

ライバルにはミキサーを使って餅を作っているメーカーもあるが、餅を伸ばしてみると、サトウの「杵つき製法」で作った餅のほうが切れにくい。伸ばしても切れない餅にはコシが生まれ歯ごたえが増すのだ。

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この餅だけでサトウは年間215億円を稼ぎ出す。3代目社長・佐藤元(56)には、食品メーカーのトップとして、守り続けている信念がある。

「やはり本物を作って本物を提供する。餅であれば臼と杵でついた餅をお出しする。そこにこだわることが、小さな田舎のメーカーの競争力になると僕は思います」(佐藤)

創業は1950年、元の祖父・勘作が起こした「佐藤勘作商店」。朝の3時から白玉粉を作っては配達する商売だった。だが、あんみつなどに入れる白玉はほとんど夏しか売れず、冬は暇になる。そこで1958年、冬も売れる餅の製造に乗り出したのだ。

その餅の商売を業界トップにまで育て上げたのが、2代目で現在は会長となった功。サトウ食品の「杵つき製法」を確立した。「杵でついたのは当社だけだった」(功)という。

こうして作り出した杵つき餅を、功は全国に知らしめる大勝負に打って出た。それが歌手・西川峰子を起用したテレビCM。これで知名度は上がり、売り上げも一気に伸びた。

さらに1980年、功は業界をあっと言わせる製造法を打ち出す。当時の餅作りは作った後で再加熱し殺菌するのが常識だった。しかし、このやり方では食感が悪くなる。

「無菌ルームのある工場を造れ、金をかけてもいいからやれ、と」(功)

餅の工場全体を無菌化する世界初の試み。試行錯誤は2年間続いたが、1980年、ついに無菌製法に成功する。これによって加熱殺菌なし、賞味期限1年の餅が生まれたのだ。

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ホンマでっか池田教授が解説。ソ連崩壊からのウクライナ紛争前史

ウクライナ侵攻から早半月。破壊された街の様子や市民の窮状が連日報道され、そもそもなぜこのような事態になってしまったのかと、疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。今回のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』では、CX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみの池田清彦教授が、「ウクライナ紛争前史」とも言えるソ連崩壊後にロシアと旧ソ連の国々で起きた紛争の原因を解説。プーチンだけでなく、ソ連崩壊を後悔している人々が確かにいること、周囲が親欧米へと変わっていく焦りがあることを伝えています。

 

ウクライナ紛争の行方

ウクライナがひどいことになっている。原発の傍で戦闘をしているというのは正気の沙汰ではない。ロシアが攻撃をしたザポリージャ原子力発電所は欧州最大の原発で、チェルノブイリと同程度の事故を起こせば、被害は10倍以上と言われており、ウクライナのみならず、欧州を含む近隣諸国に被害が及ぶ恐れがある。

放射能で汚染された国を占領してもメリットどころかデメリットの方が大きいので、ロシアも手加減をしていると思われるが、原発を占拠して、いざとなったら自爆させると脅しをかけて、和平交渉を有利に進めようと考えているのかもしれない。危険な綱渡りである。

そもそもなぜロシアはウクライナに攻め込んだのか。プーチンの頭の中は覗けないので、プーチンが何を考えているのか本当の所は分からないが、おおよその推察をすることはできる。

アメリカと並ぶ超大国であったソ連が1991年に崩壊して、ソ連を構成していた15の共和国はそれぞれ独立したが、社会主義から資本主義へと体制の変化に順応できずに、貧困と経済的格差が広がった。独立したアルメニアとキルギスの2013年の意識調査では、ソ連崩壊が有益だったと答えた人は、前者で12%、後者で16%、反対に有害だったと答えた人は、前者で66%、後者で61%であったという。ロシアに対する2018年の調査では、ソ連崩壊を後悔していると答えた人は、66%にも及んだという。

国民の大半は大国だった昔を懐かしんでいるわけだ。ちなみに旧ソ連の領土は2240万平方キロ、ロシアの領土は1713万平方キロである。ソ連時代のGDPは経済制度が異なるため算定されていないが、生産力はアメリカに次ぐ規模であったと思われる。ソ連崩壊による混乱で、崩壊直後の1992年のロシアのGDPは世界34位と低迷していて、欧米に対抗する国力はなかった。

しかし、ロシアは軍事力だけは大国並みだったので、プーチンは常に自国の優位性を世界に向けて誇示したいとの誘惑に駆られているのだろうと思う。2021年のGDPは世界11位と多少回復してきたこともあって、エネルギー大国として、EUにエネルギーを供給している自国は、少なくともEUと対等であるべきとの、自負があったと思う。旧ソ連から独立したエストニア、ラトビア、リトアニアが2004年にEUとNATOに加盟し、さらに、ウクライナとジョージアがNATOに加盟する動きを見せたことに、プーチンは焦りを感じたに違いない。

 

ロシアが「泥将軍」に苦戦。日本が国土を守るために学ぶべきこと

ウクライナに侵攻したロシア軍が徐々にキエフまでの距離を縮め、予断を許さない状況が続いています。ただし、その進軍速度はプーチン大統領とロシア軍が思い描いていたよりかなり遅いと伝えられています。今回のメルマガ『NEWSを疑え!』では、軍事アナリストの小川和久さんが、ロシア軍の苦戦の原因は「泥将軍」との戦いにあると指摘。日本を守る自衛隊もこの戦いを教訓として、実戦を見据えた演習を計画すべきと伝えています。

ロシア軍が足を取られた「泥将軍」という大敵

原発攻撃、人道回廊、亡命政権への言及…と、ウクライナをめぐる情勢はめまぐるしく変わり、それを追いかけていると目が回りそうになります。その中から、日本の安全保障に関係する教訓を学ぶとしたら、一体なにがあるでしょうか。

一つだけ選ぶとしたら、机上の軍隊であるほどに「泥将軍」に足をすくわれる、という問題かも知れません。「泥将軍」の恐ろしさを知っている研究者は皆無、海上自衛隊、航空自衛隊でも知っている人は限られるでしょう。陸上自衛隊だって、実際に経験した人は少ないと思います。

泥濘地では、キャタピラを履いた戦車や歩兵戦闘車、自走砲でも慎重に操縦しないとスリップして、お尻を振りまくることになります。まして、装輪装甲車やトラックは、たとえ全輪駆動であっても、そして6輪、8輪など全輪にタイヤチェーンを巻き付けても、スリップして横転することさえあります。装輪装甲車が戦車に随伴しようとすれば、部隊としての進撃速度を極端に遅くしなければなりません。

ウクライナの首都キエフを目指してベラルーシから南下したロシア軍部隊は、特に緒戦で「泥将軍」の問題に直面しました。原野や村落の間の未舗装の道路を使って多方面からキエフを目指すことができず、主要な接近経路として限られた幹線道路を使わざるを得なかったのです。当然、車両がひしめき合いますから進撃の速度は遅くなります。

ロシア軍の進撃ルートが絞り込まれ、速度も遅くなるほどに、それを足止めするウクライナ側の遅滞行動も効果を上げるようになっていきます。

ここに自然発生的な「歩戦分離」という条件が加わります。歩兵が随伴していないと戦車は裸同然となって本来の打撃力を発揮することができません。戦車の至近距離から対戦車火器を撃ち込まれ、背後から火炎瓶で攻撃されれば、いかに防護力に優れた戦車であってもひとたまりもありません。そうした肉迫してくる敵を排除するのが戦車に随伴する歩兵の重要な役割なのです。

守る側は、当然、戦車と歩兵を引き離して、それぞれの弱点を攻撃しようとします。これが普通に言う「歩戦分離」ですが、今回は、それが泥濘地によって引き起こされたのです。

キエフ正面では幹線道路に部隊が集中して進撃速度が落ちている。その状況を打開しようとして、キャタピラを履いた戦車や歩兵戦闘車が十分な歩兵を伴わないで原野を走って進んでくると、ウクライナ側の遅滞行動の餌食となる、ということなのです。

日韓関係は改善するか。韓国新大統領・尹錫悦氏の気になる親日度

激戦を制し、韓国次期大統領の座を手にした尹錫悦(ユン・ソンヨル)氏。当選翌日にはバイデン大統領と、2日後には岸田文雄首相と電話会談を行うなど、早くも積極的な外交姿勢を見せています。文在寅大統領との間ですっかり冷え切ってしまった日韓関係、そして米中韓関係はどのように変化するのでしょうか。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、見えてきつつある尹次期大統領の、対日米中関係再構築における「基本骨子」を詳細に解説しています。

首脳間シャトル外交の復元

尹錫悦(ユン・ソンヨル)次期大統領の外交の基本骨子がだんだん見えてきている。同氏は10日、当選後初の記者会見で「堂々とした外交と堅固な安保に基づき、自由・平和・繁栄に寄与するグローバル中核国家に生まれ変わる」と述べた。ここで基本にあるキーワードは「予測可能性」だ。文在寅政府の北朝鮮「オールイン」外交を批判してきた尹次期大統領は原則を立て直し、予測可能な外交を通じて山積した難題を解決するという立場だ。文政権のときは、金正恩のことばっかり考えていたため、言って見れば他のことはどうでもいいというようなスタンスだったから、突然、慰安婦合意を破棄したり西海上で韓国公務員が北によって射殺されたときにもほとんど無視するような態度で終始するなど、常識的に考えたら予測不能の行動が常に現れたものだった。尹錫悦次期大統領としては、こういった部分を立て直していこうという立場なのだ。

まず韓米関係からみてみよう。尹氏の韓米同盟公約は二つの軸だ。崩れた韓米同盟を「再建」し、軍事安保を超えて経済・新技術まで含めた「包括的戦略同盟」へと強化する考え。安保をはじめとする同盟の核心価値を「質的」に改善し接点を多角化して「量的」拡張まで狙うという構想だ。北朝鮮を中心に同盟を管理するのではなく、このような原則の下で予測可能性を高め相手の信頼を回復するのが基本構想。こうすることで韓米間の対北接近もシンクロ率が高まるはずだ。尹次期大統領は10日の記者会見で「北朝鮮の不法・不合理な行動には原則によって断固として対処するが、南北対話の扉はいつでも開けておく」と述べたが、これはバイデン政権の対北原則論とほぼ一致する。バイデン米大統領は10日、尹次期大統領との電話会談で「北朝鮮の弾道ミサイル挑発は韓国だけでなく米国にとっても脅威であるだけに、韓日米3か国の緊密な調整が重要だ」と述べたと「国民の力」が伝えている。

ユン・ソンヨル政府は米国が主導するグローバル供給網再編や民主主義・人権など普遍的価値守護戦線でも積極的に歩調を合わせるものと予想される。尹次期大統領は先月8日(現地時間)、米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」への寄稿で「韓米は特定軍事的脅威にだけ対処した過去の形態を越え、包括的経済・安保同盟を通じて今日提起されている多様な脅威に立ち向かわなければならない」と強調した。まず昨年5月の韓米首脳会談で合意された新技術、供給網、サイバー分野などの協力をアップグレードするのに速度を増す見通しだ。クワッド(米国・日本・オーストラリア・インド間安全保障協議体)についても「クワッド傘下のワクチン、気候変動、新技術ワーキンググループに本格参加し、機能的協力をしながら今後正式加入を模索する」と門を開いた。

プーチン娘の別荘にフランス人活動家が侵入?「鍵を勝手に変えウクライナ難民招待」報道に賛否両論

ウクライナのネットメディアは13日、フランス人活動家がロシアのプーチン大統領の娘「キャサリン・ティホノワ」が所有する別荘に無断で侵入、鍵を勝手に変えて、そこにウクライナ人難民を招待したと報じた。ことの真偽は不明だが、日本のネット上では賛否両論が巻き起こっているようだ。

問題の記事は、全文ウクライナ語でネット上に配信された。これがその記事である。

● Активіст проник на віллу дочки Путіна, змінив замки і запросив туди біженців (відео)

記事をGoogleで自動翻訳すると、タイトルは「活動家はプーチンの娘の別荘に侵入し、錠を変えて難民を招待した(動画)」と翻訳された。

同記事によると、フランス人活動家のピエール・アフナーなる人物が、フランス南西部のバスク地方にある美しい海辺の町「ビアリッツ」にある、プーチンの娘だという「キャサリン・ティホノワ」の別荘に侵入し、建物の鍵を変えてウクライナ人難民を招待したというから、ことは穏やかでは無い。立派な不法侵入である上に、このことがもし事実で、プーチン大統領の耳に入れば、この活動家はおろか、フランスという国自体にも危険がおよぶかもしれないからだ。

同記事にはご丁寧にも、活動家が侵入した際にウクライナの国旗を振る動画まで掲載している。

 

また、同記事によると、この別荘にはベッドが8つ、お風呂が3つあるといい、このフランス人活動家が別荘内でさまざまな文書を見つけたとも報じていた。もしこれらの報道が真実だとしたら許されるべきものではないが、日本のネット上では「グッジョブ」「犯罪だろ」と意見は真っ二つに別れている。

はたして本当にプーチン娘の別荘なのか、本当にフランス人活動家に侵入されたのか、ウクライナ難民は招待されたのか、謎の多い真偽不明な報道に、ネット上ではさまざまな意見が投稿されている。

 

障害厚生年金の給付はどれくらいの加入年月が必要?より多く貰える組み合わせとは

年金制度は老後の支えとなるものというイメージが強いですが、実は障害年金はとても給付が手厚いことを知っていますか?そこで今回は、メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』の著者で年金アドバイザーのhirokiさんが障害厚生年金について詳しく解説。配偶者加給年金やその他の年金との組み合わせなどもわかりやすく教えてくださっています。

少ししか厚生年金加入してないけど給付が手厚い障害厚生年金と配偶者加給年金

65歳になって老齢厚生年金を貰う時に、過去の厚生年金記録が20年以上あった場合で、その時に65歳未満の生計維持している配偶者が居ると配偶者加給年金388,900円(令和4年度価額)が加算される事があります。

配偶者が65歳になって自らの老齢基礎年金(満額の場合は777,800円)を貰うようになるまで、配偶者加給年金は加算される事になります。

なお、配偶者自身に20年以上の厚生年金期間があって、その年金を受給する年齢になると配偶者加給年金は全額停止となります。

例えば夫の65歳からの老齢厚生年金に配偶者加給年金が付いた時に、妻は62歳だったとします。

普通なら妻が65歳になるまで夫に加給年金が付くのですが、妻の厚生年金(厚年期間が20年以上あり)が63歳に支給開始年齢であった場合はそこで夫の加給年金はストップします。

なので、加給年金を貰い始めた時には配偶者がいつから年金を貰える人なのかを把握しておく事も大切です。

配偶者が20年以上の記録がある厚年を貰い始めると、自分の配偶者加給年金が止まります。であれば、配偶者がその年金を貰わなければ大丈夫なんじゃ!?という機転を利かせる人もいます^^;

もちろんその手は通用しません。

結局、年金を貰うのを遅らせても支給開始年齢に遡って受給するだけだからですね…(最大直近5年分のみ)。年金請求をやるのを遅らせたりすると、他の問題を発生させる事があるので、意味もなく請求しない事は避けたほうがいいです。

さて、配偶者加給年金は老齢の年金に付くものという認識が強いですが、障害厚生年金の2級以上の受給者にも加算されます。

老齢厚生年金に加給年金が付く場合は、今だとほとんどの人が65歳にならないと加算されませんが、障害厚生年金受給者はそのような年齢制限はありません。

例えば30歳の時に障害厚生年金2級の受給者になった時に、65歳未満の配偶者が居れば配偶者加給年金(令和4年度価額223,800円)が障害厚生年金に加算されます。

また、障害厚生年金2級以上の受給者は国民年金から障害基礎年金(2級は777,800円。1級は1.25倍の972,250円)が同時に支給となり、18歳年度末未満の子が居たら子の加算金(令和4年度価額223,800円)も加算されたりします。

よって、加給年金を考える時は障害厚生年金受給者の人にとっても大切なものとなります。

なので今回は障害厚生年金受給者の人の加給年金事例などを見ていきましょう。

橋下徹氏、“政治的妥結”が何か答えられず大炎上。櫻井よしこ氏に論破され負け惜しみ?発言が著しくトーンダウン

ロシアによるウクライナ侵攻に対し、テレビや自身のツイッターなどで「政治的妥結が必要」と独自の意見を発信している元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)。そんな橋下氏の発言がトーンダウンしてきたとネットで話題になっている。出演した番組ではジャーナリストの櫻井よしこ氏に論破されるなど、これまでにない大炎上ぶりをみせている。

櫻井よしこに論破されるも、番組最後に負け惜しみ?

橋下氏は13日に放送された『日曜報道 THE PRIME』(フジジテレビ系)に出演し、櫻井よしこ氏とウクライナ情勢について激論を交わした。

橋下氏はさまざまな場所で述べている「政治的妥結」が必要と強調したが、櫻井氏は「ウクライナは絶対に領土を譲らないと言っている。ロシアは絶対に欲しいと言っている。お互いに譲らない中で、現実的にどういう妥協するのか?」と質問。

しかし、橋下氏はやや押し黙るような形となってしまった。具体的なアイデアが出てこなかったことで、ネット上では疑問の声があがっており、橋下氏が言う「政治的妥結」が何かということは視聴者に伝わらなかったようだ。

また、番組の中では「櫻井さんは芯からの中国嫌いですから」と決めつけたことに対して、櫻井氏から「好き嫌いの感情論で中国との問題を考えたことはない」と反論され、発言の訂正を求められている。

【関連】次は「あの国」か?ウクライナで人民虐殺のプーチンが進める“謀略”の中身

ウクライナをめぐる橋下氏の発言がトーンダウン?

橋下氏は14日、『めざまし8』(フジテレビ系)に出演し、「抵抗することに敬意を表するが、抵抗すればするほど、プーチン大統領に焦りが生まれ、残虐な攻撃がエスカレートする」と発言した。

1週間前の同番組出演時には、ロシアによる侵攻でウクライナ国民約150万人が周辺国に避難した報道を受け、「逃げることは恥ずかしいことでもなんでもない。国を捨てることでも何でもない」とし、ウクライナ国民が国外に避難することを推奨。

また3日の放送では、「プーチン大統領だってどこまで生きるんですか。今70ですよ、あと30年も生きられませんよ」「ロシアが瓦解するまで国外で退避したっていいじゃないですか」と、全ウクライナ国民を10年から20年ほど国外に退避させて、その後に国へ帰ってからウクライナを再建したらいいと発言していた。

しかし、こうした発言がSNSを中心に非難が集中したからか、いささか発言の勢いが落ちてきたようにみえる。

橋下氏は過激的な発言が最大のウリではあるが、ことウクライナ関連に関しては方々から批判を受けている。ツイッター上では東京外国語大学教授で国際政治学者の篠田英朗氏を「現場を知らぬ学者」だと揶揄し攻撃したが、至る方面からツッコミを浴びた。

しかし、不思議なことに、『めざまし8』での発言や篠田氏への批判はツイッターで取り上げているが、櫻井氏論破された『日曜報道』での発言や出来事は全く触れていない。

このことから、ネット上では「都合が悪くなると逃げる」と橋下氏の姿勢に批判の声があがっているようだ。

【関連】焦る習近平。ウクライナ戦争が「中国包囲網」の強化を加速させる

13日イギリスBBCのインタビューで、ポーランドのドゥダ大統領はロシア軍が化学兵器をした場合、戦闘に直接介入しないとしていたNATOの方針転換もありえると発言。橋下氏は14日の『めざまし8』でポーランド大統領の発言を歓迎した。果たして、NATOの軍事介入はあるのだろうか。橋下氏の発言とともに見守りたい。

次は中国と台湾か。習近平がロシアのウクライナ侵攻から学んだこととは?

ロシアのウクライナ侵攻により、メディアなどでも「次は中国が台湾に侵攻を行うのではないか」という声も出てきました。以前から懸念されてきたこの問題、習近平の胸の内はどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、中国に詳しい二人の著者が中国による台湾侵攻の動きについて書いた一冊を紹介しています。

【一日一冊】中国が台湾を侵略する日

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中国が台湾を侵略する日

宮崎正弘×石平 著/ワック

ロシアがウクライナに侵攻しましたが、それまではどちらかといえば、中国が台湾に侵攻するのではないか、と心配されていました。アメリカも軍備をアジアにシフトしてイギリス、ドイツも空母や軍艦をアジアに派遣していたのです。この本では、ウクライナ侵攻前の中国の危険性について、二人の論客から教えてもらいます。

一つはっきりしていることは、中国は経済も軍事も政治も一貫性があるということです。

つまり「台湾は中国のものである」という目標を達成するめに、アメリカ大統領バイデンの息子に賄賂を渡す。発展途上国に資金援助するときには、「ひとつの中国」の政策を支持することを条件とする。台湾侵攻のための海軍力、ミサイル戦力を強化していく。このように中国は、一貫性を持って行動し続けているのです。

息子ハンター・バイデン氏が経営する投資会社へ中国から巨額の資金が流れ込んでいるのは周知の事実です(石平)(p22)

中国の台湾侵攻の可能性に対して、アメリカ、EUの対応は、まず明らかな弾圧、民族虐殺である新疆ウイグル自治区の問題を追求しています。具体的な制裁も実施しています。

また、中国による台湾侵攻を牽制するために、台湾への武器供与、「航行の自由作戦」実施、南西諸島へのミサイル部隊の配置、海軍力の強化を行っています。EUもイギリスの空母、ドイツ、フランス、オランダのフリゲート艦がインド・太平洋に派遣しています。

さらに世界の半導体製造の半分を占めているというTSMCの工場をアメリカ、日本に建設することにしています。最悪の事態を想定して、できること 何でもやっておかなくてはならないのでしょう。

世界最大の半導体メーカーのTSMC(台湾積体電路製造)に最新工場をアメリカに建設させるのです。アメリカは最悪の事態を想定して着々と手を打っています(宮崎)(p66)

武田双雲が提案。春なので衣替えと一緒に「心替え」をしませんか

つい最近まで寒かったことがまるで嘘のように、すっかり気候は春めいてきましたね。そろそろ衣替えを…とお考えの人も多いのではないでしょうか。そこで、人気の書家・武田双雲さんが自身のメルマガ『武田双雲の極上機嫌になるための言葉』でオススメしているのが、衣替えと同時に「心替え」。今年はぜひ気分も春らしくしてみませんか?

 

春ですね。衣替えならぬ「心替え」の提案。

一気にあったかくなりましたね(^^)

衣替えのタイミングが難しいですが、みなさんはいつ衣替えしますか?
そういえば衣替えって素敵な言葉ですね。

季節に合わせて着る服を変える。
同じくそれを収納するタンスの中身の入れ替え。
冬服を奥にしまう作業。

素敵な習慣ですよね。
この衣替えを幸せな気持ちや感謝の気持ちでできたら豊な生活となりますよね。

このメルマガは「極上機嫌」になるコツですから

あえて提案したいことが「衣替え」

ならぬ

「心替え」をやっちゃいませんか?

という提案。

冬 = 流れが良くない時期
春 = 流れが良い時期

だとすると、冬と春では、着る衣を変えた方が良さそうですよね。

春の時期になれば、春に合った服装にしたいものです。

それは音にすると

「ウキウキ」
「ワクワク」
「ウッキー」
「ラッキー」
「ワッキー」

みたいな感じでしょうか。

ワッキーは意味が分かりませんね。

ウッキーはなんとなく良さそうです。

熊さんは冬は冬眠します。
冬眠的なことも時には大事ですよね。

長めの休養。
長めの休憩。
長めのサボり。
長めののんびり
10時間寝る
二度寝ならぬ三度寝

なんてどうでしょう。

エネルギーの流れ、
保ち方、出し方

冬と春で変えていきましょう。

ワッキー、いや、ホッピー、いや
マッピー、いや、エントロピー、いや

ラッキー武田でした!

 

image by: Shutterstock.com

次は「あの国」か?ウクライナで人民虐殺のプーチンが進める“謀略”の中身

3月9日にはウクライナ東部のマリウポリの産科病院に攻撃を行うなど、到底許されぬ蛮行を続けるプーチン大統領。西側諸国による経済制裁も決定打とはならず、ロシアの攻撃は激しさを増す一方という状況ですが、国際社会はこの独裁者の愚行を止める術を持っているのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では著者で元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、良くも悪くもカギを握る国として中国の名を上げ、習近平政権の今後の動きを予測。そしてその方向性はパラリンピック閉幕後に見えてくるとの見立てを記しています。

 

複雑に絡み合う思惑に翻弄され傷つけられるウクライナ人

「あなたは長年にわたるウクライナの歴史とロシアの歴史をちゃんと理解して話しているのか?」

先週号を発行した3月4日金曜日の夕方。

私はこれまでの紛争調停の経験をもとに各国の外交・防衛担当の高官たちに【困難な状況においていかに当事者から納得を引き出すか】という交渉・コミュニケーション術についてお話ししていました。その中で【相手と立場を入れ替えて物事を眺め、相手の隠された本心や悩みなどを理解することがカギ】とお話ししたことに対して、先ほどの質問が飛んできました。

この方はウクライナの元外交官で、国連でも働き、私も紛争調停官時代にご一緒した人物なのですが、通常は沈着冷静に物事を見極める彼が珍しく感情的になっている姿を見て、彼が抱える言葉にならないフラストレーションや怒りを感じました。

講演後、オンラインで彼と話すことが出来、それぞれが持つ情報をシェアしつつ、いろいろと協議しました。

協議の詳細については、秘匿情報が多く含まれるため、詳しくはお話しできないのですが、彼からの問いに対し、私からは「非当事者であり、紛争調停のトレーニングと経験を積んでいる立場としては、答えはYESだ。ウクライナの人たちの歴史観や対ロ感情、逆にロシアの人たちがもつ対ウクライナ感情や歴史観については、調停プロセスの入り口に立つレベルまでは理解しているつもりだ」と答えました。

その上でこう続けました。

「あなたの立場からはとても困難なことを言うし、きっと怒りを買うことになると思う。しかし、問題解決のために敢えて尋ねたい。あなたはプーチン大統領の考えや気持ちが理解できるか?とても難しく苦痛を感じるかもしれないが、ぜひ役割交換をして、一度、とことん想像でいいからプーチン大統領になりきってみてほしい。その上で何が見えるか。それを教えてほしい」

ご想像に難くないかとは思いますが、彼はまた激怒しました。しかし、大きく息を吐いた後、「OK。やってみよう。手伝ってくれ」といい、それから“プーチン理解”の作業を試しました。

内容についてはお話しできませんが、しばらく共同作業をしたあと「ああ、そうか」という見解に達しました。

その後、今週にかけて、彼からの紹介で国内外のウクライナ関係者との意見交換をし、そのうえで「市民の生命や主権など絶対に譲れないものに対しては妥協することなく、プーチン大統領他のニーズを満たしながら、落としどころを見つけるにはどうすればいいか」を様々なアングルから検討しました。

そのプロセスには、ロシアの関係者も途中から加わり、協議の内容や検討内容は、逐次、キエフとモスクワにシェアするという作業をしてくれました。

今のところ、表面的には特にその内容が活かされているようには思えませんが、トルコの仲介の下、ラブロフ外相とクレバ外相が直接会談の機会を持つに至りました。議論は平行線だったようですが、直接対話のチャンネルを開き、キープすることが出来るようになったのは、一つの成果と言えるかと思います。